JP2003013372A - シート状内装材の製造方法 - Google Patents

シート状内装材の製造方法

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JP2003013372A
JP2003013372A JP2001195277A JP2001195277A JP2003013372A JP 2003013372 A JP2003013372 A JP 2003013372A JP 2001195277 A JP2001195277 A JP 2001195277A JP 2001195277 A JP2001195277 A JP 2001195277A JP 2003013372 A JP2003013372 A JP 2003013372A
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Toshiro Sakoda
敏郎 佐古田
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SANKOO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベースシートに対する可溶性有機物の固着強度
が高く、長期間に亘って抗菌、消臭効果を奏することが
可能なシート状内装材を提供する。 【解決手段】カテキンをテトラエトキシシランに溶解さ
せ、そのテトラエトキシシランを、加水分解するととも
に重合させ、シロキサン粒子を生長させることによっ
て、セラミックス−カテキン結合体を得た。そして、得
られたセラミックス−カテキン結合体を混合したトップ
コート剤を、塩化ビニルシートに塗布することによっ
て、壁紙を製造した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁紙、襖紙等のシ
ート状内装材の製造方法に関するものであり、詳しく
は、抗菌、消臭効果を奏するシート状内装材の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】緑茶から抽出されるカテキン、ウコン等
の漢方薬、キチンキトサン、わさび等の可溶性有機物
は、抗菌、消臭効果を奏するものとして知られている。
このため、それらの可溶性有機物をシート状内装材のベ
ースシート(基材)に塗布、積層することが試みられて
いる。また、可溶性有機物を塗布、積層する方法として
は、有機溶剤に溶解させた樹脂中や樹脂のエマルジョン
中に可溶性有機物を混合し、その混合溶液をベースシー
トに塗布する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可溶性
有機物を混合した樹脂等をベースシートに塗布する方法
によって得られたシート状内装材は、積層された塗膜中
の可溶性有機物の固着強度が低いため、水に浸漬させた
場合等には、可溶性有機物が簡単に脱離してしまうた
め、長期間に亘って抗菌、消臭効果を奏することができ
ない。
【0004】本発明の目的は、ベースシートに対する可
溶性有機物の固着強度が高く、長期間に亘って抗菌、消
臭効果を奏することが可能なシート状内装材を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の構成のう
ち、請求項1に記載された発明の構成は、可溶性有機物
を金属アルコキシドに溶解させ、その金属アルコキシド
を、加水分解および/またはアルコール分解および/ま
たは重合反応および/または金属ハロゲン化物と反応さ
せることによって、セラミックス可溶性有機物結合体を
作成し、しかる後に、そのセラミックス可溶性有機物結
合体をトップコート剤に混合することによって可溶性有
機物含有トップコート剤を作成し、その可溶性有機物含
有トップコート剤をベースシートに固着させるシート状
内装材の製造方法にある。請求項2に記載された発明の
構成は、請求項1に記載された発明において、トップコ
ート剤が、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹
脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、スチレンブタジエン
樹脂の各樹脂のエマルジョン、あるいはそれらの混合物
を主成分とするものであることにある。請求項3に記載
された発明の構成は、請求項1、または請求項2に記載
された発明において、ベースシートが、和紙、塩化ビニ
ル、不織布であることにある。
【0006】なお、本発明で言うシート状内装材とは、
壁紙や襖紙等の家庭用、店舗用、あるいはオフィス用の
種々のシート状の内装材のことである。また、本発明で
言う可溶性有機物とは、緑茶等から抽出した緑茶カテキ
ン、ウコン等の漢方薬、キチンキトサン、わさび、コー
ヒー豆等の抗菌・消臭効果を奏することが可能であると
ともに、水、その他の溶剤に溶解する有機物のことであ
る。さらに、本発明で言う金属アルコキシドとは、加水
分解、またはアルコール分解、金属ハロゲン化物との化
学反応によってSiO(シリカ)を生成するもののこ
とであり、可溶性有機物を溶解させる必要があるため、
常温で液体のものに限られる。かかる金属アルコキシド
としては、テトラエトキシシラン、シリコンテトラエト
キシド、チタンイソプロポキシド、テトラエトキシチタ
ン等を好適に用いることができる。
【0007】加えて、本発明の製造方法においては、金
属アルコキシドに溶解させる可溶性有機物の量は、金属
アルコキシド100重量部に対して、5重量部から30
0重量部の範囲内にあることが好ましい。可溶性有機物
の量が、5重量部を下回ると、十分な抗菌、消臭効果が
得られないし、反対に、可溶性有機物の量が、300重
量部を上回ると、可溶性有機物がベースシート上から若
干剥がれやすくなる。
【0008】また、トップコート剤に添加するセラミッ
クス可溶性有機物結合体の量は、0.5重量%以上20
重量%未満であることが好ましい。セラミックス可溶性
有機物結合体の添加量が0.5重量%を下回ると、十分
な抗菌、消臭効果が得られないし、反対に、セラミック
ス可溶性有機物結合体の添加量が20重量%を上回る
と、トップコート剤に含有させた他の顔料等の分散性、
溶解性が低下する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート状内装
材の製造方法の一実施形態について詳細に説明する。
【0010】[実施例1]緑茶から抽出したカテキン等
の可溶性有機物200重量部を、水50重量部に加えて
十分に混練した後、その混練物に、金属アルコキシド
(たとえば、テトラエトキシシラン)100重量部を加
えて、十分に混合した。さらに、室温下で、その混合溶
液にエタノールを40重量部、アンモニア水2.5重量
部を加えて、混合溶液を均一なものとした。しかる後、
その均一となった混合溶液を、ポリメチルペンテン性の
シリンダ容器に入れ、容器の口をアルミ箔で覆って密閉
した後に、そのシリンダ容器を、約35℃の恒温槽に静
置した。かかる雰囲気下に静置されたシリンダ容器内に
おいては、下式1の加水分解反応、および下式2,3の
重合反応が起こり、カテキンを溶解させたシロキサン粒
子が徐々に生長し(粒子径が大きくなり)、混合溶液の
粘度が増加した。 nSi(OCH)4+4nHO→nSi(OH)+4nCHOH 式1 Si(OH)+Si(OH)→(OH)−Si−O−Si(OH) 式2 (OH)−Si−O−Si(OH)+Si(OH) →(OH)Si−O−Si−O−Si(OH) 式3
【0011】そして、シリンダ容器を7〜8時間静置し
た後に、ゲル状となった混合溶液を、約48時間かけて
約80℃になるまで加熱した。しかる後、シリンダ容器
の口を封印していたアルミ箔に、数個のピンホールをあ
けて、約80℃の温度を維持したまま約120時間放置
した。さらに、約96時間かけて約210℃になるまで
加熱し、その温度を維持したまま約24時間保存するこ
とによって、カテキンを含有したシロキサン粒子からな
る堅い乾燥ゲル(セラミックス可溶性有機物結合体)を
得た。
【0012】しかる後、得られた乾燥ゲルを、数μmの
粒径となるように粉砕し、トップコート剤であるアクリ
ルエマルジョン100重量部に対して、約25重量部混
合することによって、カテキン含有トップコート剤を得
た。なお、カテキン含有トップコート剤は、顔料を加え
ることによって着色した。そして、得られたカテキン含
有トップコート剤を、塩化ビニル製のベースシートの表
面に塗布することによって、壁紙を得た。そして、得ら
れた壁紙を用いて、カテキン含有コート剤層の耐水性、
抗菌特性、消臭特性の評価を行った。耐水性の評価は、
壁紙を5時間水に浸漬させた後の状態を、目視によって
観察し、まったく変化のないもの◎、ごくわずかにカテ
キン含有コート剤層の脱落が認められるものを○、カテ
キン含有コート剤層の脱落が認められるものを×とし
て、3段階で官能評価することによって行った。また、
抗菌特性の評価は、日本紡績検査協会の試験方法に準
じ、試験菌体を壁紙に培養させて一定時間放置した後の
菌数と、標準布(抗菌処理がなされていない布)に培養
させた場合の菌数とを比較することによって行った。そ
して、標準布の菌数と比較して、非常に菌数が少なかっ
たものを◎、菌数がやや少なかったものを○、標準布の
菌数とほとんど変わらなかったものを△として、3段階
で評価した。さらに、消臭特性の評価は、日本電機工業
会規格JEM1467による試験方法に準じ、所定の大
きさに切断した壁紙を、所定の容積を有するボックス内
に設置し、そのボックス内に、アンモニア、アセトアル
デヒド、酢酸の各測定ガスを充填させ、所定時間経過後
の各測定ガスの濃度を検知管によって測定し、そのガス
濃度の変化を、壁紙を設置しなかった場合と比較するこ
とによって行った。そして、壁紙を設置しなかった場合
と比較して、ガス濃度の低下率が非常に高かったものを
◎、ガス濃度の低下率が若干高かったものを○、ガス濃
度の低下率が変わらなかったものを△として、3段階で
評価した。なお、抗菌特性、消臭特性の評価は、5時間
水に浸漬させた前後の壁紙について行った。耐水性、抗
菌特性、消臭特性の評価結果を図1に示す。
【0013】上記の如きシート状内装材の製造方法にお
いては、金属アルコキシドの熱分解(加水分解等)によ
ってSiOが生成し(結晶化し)、そのSiOとカテ
キンの固溶体とが一体化することによって、カテキンの
粒子表面に、耐水性および耐熱性を有するセラミックス
層が形成される。このため、ベースシート上に積層され
たカテキンの酸化が抑制されろとともに、ベースシート
上に積層されたカテキンの耐水性、耐熱性が高いものと
なる。
【0014】一方、金属アルコキシドとカテキンとを混
練した後、加熱温度を段階的に上げてSiOを結晶化
させる工程においては、SiOとカテキンの固溶体の
粒子とが二次的に凝集することによって二次粒子(見か
け上の粒子)を形成する。また、かかる工程において
は、加熱時の温度勾配によって、固溶体の粒子に形成さ
れる連続的な細孔の大きさ、固溶体の粒子の亀裂状態等
が変化する。このため、加熱時の温度勾配を変化させる
ことによって、カテキンの耐水性や耐熱性を制御するこ
ともできる。
【0015】[実施例2]テトラエトキシシラン100
重量部と水50重量部との混合物に加えるカテキンの量
を50重量部に変更した以外は、実施例1と同様にし
て、実施例2の壁紙を得た。そして、得られた壁紙を用
いて、実施例1と同様の方法によって、カテキン含有コ
ート剤層の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評価を行っ
た。実施例2の壁紙の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評
価結果を図1に示す。
【0016】[実施例3]テトラエトキシシラン100
重量部と水50重量部との混合物に加えるカテキンの量
を250重量部に変更した以外は、実施例1と同様にし
て、実施例3の壁紙を得た。そして、得られた壁紙を用
いて、実施例1と同様の方法によって、カテキン含有コ
ート剤層の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評価を行っ
た。実施例3の壁紙の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評
価結果を図1に示す。
【0017】[実施例4]テトラエトキシシラン100
重量部と水50重量部との混合物に加えるカテキンの量
を3重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、
実施例4の壁紙を得た。そして、得られた壁紙を用い
て、実施例1と同様の方法によって、カテキン含有コー
ト剤層の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評価を行った。
実施例4の壁紙の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評価結
果を図1に示す。
【0018】[実施例5]テトラエトキシシラン100
重量部と水50重量部との混合物に加えるカテキンの量
を350重量部に変更した以外は、実施例1と同様にし
て、実施例5の壁紙を得た。そして、得られた壁紙を用
いて、実施例1と同様の方法によって、カテキン含有コ
ート剤層の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評価を行っ
た。実施例5の壁紙の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評
価結果を図1に示す。
【0019】[実施例6]トップコート剤をウレタン樹
脂を主成分とするものに変更した以外は、実施例1と同
様にして、実施例6の壁紙を得た。そして、得られた壁
紙を用いて、実施例1と同様の方法によって、カテキン
含有コート剤層の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評価を
行った。実施例6の壁紙の耐水性、抗菌特性、消臭特性
の評価結果を図1に示す。
【0020】[実施例7]トップコート剤を酢酸ビニル
樹脂を主成分とするものに変更した以外は、実施例1と
同様にして、実施例7の壁紙を得た。そして、得られた
壁紙を用いて、実施例1と同様の方法によって、カテキ
ン含有コート剤層の耐水性、抗菌特性、消臭特性の評価
を行った。実施例7の壁紙の耐水性、抗菌特性、消臭特
性の評価結果を図1に示す。
【0021】[実施例8]ベースシートを和紙に変更し
た以外は、実施例1と同様にして、実施例8の壁紙を得
た。そして、得られた壁紙を用いて、実施例1と同様の
方法によって、カテキン含有コート剤層の耐水性、抗菌
特性、消臭特性の評価を行った。実施例8の壁紙の耐水
性、抗菌特性、消臭特性の評価結果を図1に示す。
【0022】[比較例1]実施例1と同一のカテキン
を、実施例1と同一のトップコート剤(アクリルエマル
ジョン)100重量部に対して、約25重量部混合する
ことによって、カテキン含有トップコート剤を得た。な
お、カテキン含有トップコート剤は、実施例1と同様
に、顔料を加えることによって着色した。そして、得ら
れたカテキン含有トップコート剤を、塩化ビニル製のベ
ースシートの表面に塗布することによって、壁紙を得
た。そして、得られた壁紙を用いて、実施例1と同様の
方法によって、カテキン含有コート剤層の耐水性、抗菌
特性、消臭特性の評価を行った。比較例1の壁紙の耐水
性、抗菌特性、消臭特性の評価結果を図1に示す。
【0023】図1の評価結果から、本件発明の製造方法
によって得られた壁紙は、カテキン含有コート剤層の耐
水性、抗菌特性、消臭特性が良好であり、水に浸漬させ
た後にも、その良好な抗菌特性、消臭特性が低下しない
ことが分かる。
【0024】なお、本発明に係るシート状内装材の製造
方法の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に
応じて適宜変更することができる。
【0025】たとえば、セラミックス可溶性有機物結合
体を混合するトップコート剤は、アクリル樹脂のエマル
ジョンに限定されず、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、
エポキシ樹脂、シリコン樹脂、スチレンブタジエン樹脂
等の他の樹脂を溶剤に溶解させたものや、それらの樹脂
のエマルジョン、あるいはそれらの溶液、エマルジョン
の混合物等でも良く、必要に応じて他の充填剤を添加す
ることも可能である。なお、トップコート剤を、アクリ
ル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹
脂、シリコン樹脂、スチレンブタジエン樹脂の各樹脂の
エマルジョン、あるいはそれらのエマルジョンの混合物
を主成分としたものとした場合には、トップコート剤の
取り扱いが容易なものとなる上、ベースシート上に固着
された可溶性有機物が一層脱離しにくいものとなる、と
いうメリットがある。加えて、可溶性有機物含有トップ
コート剤をベースシートに固着する方法は、ベースシー
ト上に塗布する方法に限定されず、ベースシートに含浸
させる方法でも良い。
【0026】一方、ベースシートは、塩化ビニル製シー
トに限定されず、他の合成樹脂製のシート、和紙、織
布、不織布等に変更することも可能である。なお、ベー
スシートとして、塩化ビニル製シート、和紙、不織布を
用いた場合には、ベースシートの取り扱いが容易なもの
となる上、トップコート剤の保持性が良好なものとな
り、可溶性有機物がより脱離しにくくなる、というメリ
ットがある。
【0027】また、セラミックス可溶性有機物結合体を
作成する際の溶媒の種類や量、加水分解反応や重合反応
を起こさせる場合の温度条件等は、上記実施形態の態様
に何ら限定されず、必要に応じて適宜変更することがで
きる。さらに、金属アルコキシドをSiOに生長させ
る方法は、上記実施形態の如き加水分解反応および重合
反応に限定されず、アルコール分解や金属ハロゲン化物
との反応等でも良い。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載されたシート状内装材の
製造方法は、可溶性有機物を金属アルコキシドに溶解さ
せ、その金属アルコキシドを、加水分解および/または
アルコール分解および/または重合反応および/または
金属ハロゲン化物と反応させることによって、セラミッ
クス可溶性有機物結合体を作成し、しかる後に、そのセ
ラミックス可溶性有機物結合体をトップコート剤に混合
することによって可溶性有機物含有トップコート剤を作
成し、その可溶性有機物含有トップコート剤をベースシ
ートに固着させるものであるため、ベースシート上に固
着された可溶性有機物が脱離しにくく長期間に亘って抗
菌、消臭硬化を奏するシート状内装材を、非常に容易に
得ることができる。
【0029】請求項2に記載されたシート状内装材の製
造方法は、トップコート剤が、アクリル樹脂、ウレタン
樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、
スチレンブタジエン樹脂の各樹脂のエマルジョン、ある
いはそれらの混合物を主成分とするものであるため、可
溶性有機物がより脱離しにくいシート状内装材を得るこ
とができる。
【0030】請求項3に記載されたシート状内装材の製
造方法は、ベースシートが、和紙、塩化ビニル、不織布
であるため、取り扱いが容易な上、きわめて長期間に亘
って抗菌、消臭硬化を奏するシート状内装材を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例の壁紙の耐水性、抗菌特
性、消臭特性を示す表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 303 B05D 7/24 303E B32B 27/04 B32B 27/04 Z D06M 13/503 D06M 13/503 15/643 15/643 D21H 19/42 D21H 19/42 27/20 27/20 A Fターム(参考) 4D075 CA38 CA45 CA50 DA04 DB18 DB20 DB38 DC02 DC31 EB22 EB33 EB35 EB38 EB42 EB56 EC08 4F055 AA15 AA17 BA18 CA13 FA08 FA10 HA18 4F100 AH06B AH08B AJ02B AK15A AK22B AK25B AK51B AK52B AK53B AK73B AL05B AT00A BA02 CA13B DG10A DG15A GB08 JB08B JC00 JL11 JM01B JM10 4L033 AB07 AC10 BA93 CA18 CA28 CA49 CA50 CA59 4L055 AG19 AG42 AG43 AG98 AG99 AH50 BE08 FA30 GA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶性有機物を金属アルコキシドに溶解
    させ、その金属アルコキシドを、加水分解および/また
    はアルコール分解および/または重合反応および/また
    は金属ハロゲン化物と反応させることによって、セラミ
    ックス可溶性有機物結合体を作成し、しかる後に、その
    セラミックス可溶性有機物結合体をトップコート剤に混
    合することによって可溶性有機物含有トップコート剤を
    作成し、その可溶性有機物含有トップコート剤をベース
    シートに固着させることを特徴とするシート状内装材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 トップコート剤が、アクリル樹脂、ウレ
    タン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹
    脂、スチレンブタジエン樹脂の各樹脂のエマルジョン、
    あるいはそれらの混合物を主成分とするものであること
    を特徴とする請求項1に記載のシート状内装材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 ベースシートが、和紙、塩化ビニル、不
    織布であることを特徴とする請求項1、または請求項2
    に記載のシート状内装材の製造方法。
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Cited By (3)

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