JP2003012408A - 長時間用殺虫マット及びこれを用いた加熱蒸散殺虫方法 - Google Patents

長時間用殺虫マット及びこれを用いた加熱蒸散殺虫方法

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JP2003012408A JP2001201389A JP2001201389A JP2003012408A JP 2003012408 A JP2003012408 A JP 2003012408A JP 2001201389 A JP2001201389 A JP 2001201389A JP 2001201389 A JP2001201389 A JP 2001201389A JP 2003012408 A JP2003012408 A JP 2003012408A
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insecticidal
pulp
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Yoshihiro Namite
良裕 南手
Yoshio Katsuta
純郎 勝田
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マットと略同面積の放熱板を備えた従来の電
気蚊取器具に適用され、従来の1日用マットとともに兼
用でき、しかも5日間以上の長時間にわたり安定した殺
虫効力を持続しえる加熱蒸散システムの提供。 【課題を解決するための手段】 縦20〜24mm、横
32〜38mm、厚さ2.0〜3.0mmのパルプ製マ
ットの底面に、厚さが1.0〜3.0mmで、300K
における熱伝導率が0.30Wm-1-1以下であり、か
つ該マット底面の中央部に相応して縦方向が10mm〜
全長、横方向が10〜25mmの切り欠き部を有するパ
ルプ板又はプラスチック板を積層し、この積層体に、2
0℃における蒸気圧が4.0×10-6mmHg以上であるピ
レスロイド系殺虫成分を50mg以上とこれに対する重
量比で0.3以上の揮散調整剤を含有してなる長時間用
殺虫マット、ならびにこれを用いた加熱蒸散殺虫方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺虫成分と揮散調
整剤とを含有し、長期間殺虫効力を持続し得る長時間用
殺虫マット及びこれを用いた加熱蒸散殺虫方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、殺虫等の目的で殺虫成分を加熱蒸
散させる方法として、(1)蚊取線香、(2)電気蚊取マット
等が愛好され、近年、(3)液体蚊取、すなわち、薬液中
に吸液芯を浸漬し、芯上部を加熱して薬液を加熱蒸散さ
せる方法も普及している。このうち、電気蚊取マット
は、殺虫成分を含浸させたパルプ製マットを、加熱蒸散
装置の該マットと略同形状の放熱板上に載置し、通電に
より加熱して殺虫成分を蒸散させるもので、放熱板の中
心部の温度は140〜185℃の範囲に設定されてい
る。電気蚊取マットは使いやすい製剤であるが、マット
の底面全体が放熱板により加熱されるので、揮散調整剤
を添加しても殺虫成分の揮散量は経時的に減少する。こ
のため、通常1枚のマットには、1日毎にマットを取り
かえる設計で1日使用分のピレスロイド系殺虫成分しか
配合されていない。一方、液体蚊取でも、電気蚊取マッ
トと同じピレスロイド系殺虫成分が使用されるが、芯上
部を間接加熱する構成のため発熱体の温度は電気蚊取マ
ットに比べて若干低くなっている。この方式は1度薬液
ボトルを装着するだけで30〜60日間効果が持続する
ので便利である半面、液漏れ等の危惧は避けられない。
【0003】電気蚊取マット方式の使いやすい長所を取
り入れ、かつ長期間効果を持続する製剤の開発も試みら
れ、例えば特開平5−17306号公報に、固体状薬剤
含浸体と発熱体の間に空間部及び/又は他の材料を介入
させて上記薬剤含浸体を実質的に間接的に加熱し薬剤を
長期間蒸散させる方法が、また、特開平5−19410
3号公報や特開平6−192007号公報には、熱可塑
性樹脂粉末と無機粉末および/又は有機粉末からなる混
合物を熱可塑性樹脂粉末の融点付近に加熱してなる薬剤
含有体を容器に封入して長期間にわたり蒸散させる方法
が開示されている。しかしながら、これらの方法では、
長期間の持続性を確保するために薬剤含浸体もしくは発
熱板に他の部材や容器などを付設する必要があり、例え
ば保護バーを擁する従来の1日用マット器具では、長期
間用薬剤含浸体と1日用マットを兼用できないものであ
った。本発明者らは、新しい加熱蒸散システムとして、
先に特開平11−127755号公報において、殺虫成
分と揮散調整剤とを含浸させた繊維質製マットであっ
て、該マットの底面積の0.2〜0.6倍の面積を有し
かつ加熱温度が70〜170℃の放熱板上に載置して使
用する長期間用マットを提案したが、このシステムにお
いても、新タイプの電気蚊取器具を用いた場合、長期間
用マットと従来の1日用マットを兼用できない。そこ
で、マットと略同面積の放熱板を備えた従来の電気蚊取
器具に、長時間用殺虫マットと1日用マットを兼用でき
る加熱蒸散システムの開発が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、殺虫成分を
含有するパルプ製マットを発熱体放熱板上に載置して該
殺虫成分を蒸散させる電気蚊取マット方式において、該
マットと略同面積の放熱板を備えた従来の電気蚊取器具
に適用され、従来の1日用マットとともに兼用でき、し
かも5日間以上の長時間にわたり安定した殺虫効力を持
続しえる長時間用殺虫マット、及びこれを用いた加熱蒸
散殺虫方法を提供することを課題としてなされたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段ならびに発明の実施の形
態】上記課題を解決するため、本発明者らは、先に特開
平11−127755号公報において提案した新しい加
熱蒸散システム(マットの底面積の0.2〜0.6倍の
面積を有しかつ加熱温度が70〜170℃の放熱板を使
用)参考にし、長時間用マットとして使用する場合、放
熱板面積を実質的にマットの底面積の0.2〜0.6倍
程度に狭めうる構成を検討した。そして、殺虫成分を含
有するマットの形状と、放熱板からの熱伝導パターンと
の関係を詳しく調べ、種々試験を行い本発明を完成する
に至った。
【0006】すなわち、請求項1の発明は、縦20〜2
4mm、横32〜38mm、厚さ2.0〜3.0mmの
パルプ製マットの底面に、厚さが1.0〜3.0mm
で、300Kにおける熱伝導率が0.30Wm-1-1
下であり、かつ該マット底面の中央部に相応して縦方向
が10mm〜全長、横方向が10〜25mmの切り欠き
部を有するパルプ板又はプラスチック板を積層し、この
積層体に、20℃における蒸気圧が4.0×10-6mmHg
以上であるピレスロイド系殺虫成分を50mg以上とこ
れに対する重量比で0.3以上の揮散調整剤を含有して
なる長時間用殺虫マットに関する。
【0007】本発明で用いられる殺虫成分は安全性の高
いピレスロイド系化合物で,20℃における蒸気圧は
4.0×10-6mmHg以上である。好適な殺虫成分とし
て、例えば、アレスリン、フラメトリン、プラレトリ
ン、テラレスリン、トランスフルトリン、エムペントリ
ン等をあげることができ、用途や目的に応じて適宜選択
することができる。なお、化学構造上、不斉炭素や二重
結合に基ずく光学異性体や幾何異性体が存在する場合
は、それぞれの各々ならびに任意の混合物も本発明の殺
虫成分に包含されるのはもちろんである。
【0008】また、本発明では上記ピレスロイド系殺虫
成分のほかに、揮散調整剤をも必須成分とする。この揮
散調整剤としては、例えばピペロニルブトキサイド、N
−(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メ
チルビシクロ(2,2,2)オクト−5−エン−2,3
−ジカルボキシイミド[サイネピリン500]、ステア
リン酸ブチル、シリコーンオイル等があげられるが、も
ちろんこれらに限定されるものではない。
【0009】本発明では、パルプ製マットに上記ピレス
ロイド系殺虫成分が1枚あたり50mg以上配合され
る。50mg未満では当然のことながら、長時間にわた
り殺虫効力を発揮しえない。一方、揮散調整剤の配合量
は、前記ピレスロイド系殺虫成分に対する重量比で0.
3以上必要で、これ未満であると揮散調整効果が劣り殺
虫効力の持続性が得られない。なお、パルプ製マットに
含浸させるにあたっては、ピレスロイド系殺虫成分と揮
散調整剤のほか、必要に応じて、安定剤、溶剤、香料、
色素等を添加した原液が用いられる。ただし、マットの
最大保持量には限度があるので、例えば、大きさが22
×35mmで、厚さが2.8mmのマットでは原液量を
1枚あたり1.2g以内に抑えるのが適当である。殺虫
成分の安定剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシト
ルエン、ジブチルハイドロキノン、2,2−メチレンビ
ス−(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)[ヨシ
ノックス425]等があるが、これらに限定されない。
【0010】また、本発明では、ピレスロイド系殺虫成
分以外の有効成分、例えば殺ダニ剤、忌避剤、ヒノキチ
オール、リナロール、シトラール、ピネン、メントー
ル、テルペンアルコール類などの空間用殺菌・抗菌剤、
防カビ剤などをピレスロイド系殺虫成分の蒸散性を損な
わない範囲で添加し、多目的組成物とすることもでき
る。
【0011】本発明の長期間用殺虫マットは、前記原液
が含浸されるパルプ製マットの底面に、厚さが1.0〜
3.0mmで、300Kにおける熱伝導率が0.30W
-1 -1以下であり、かつ該マット底面の中央部に相応
して縦方向が10mm〜全長、横方向が10〜25mm
の切り欠き部を有するパルプ板又はプラスチック板を積
層したことに特徴を有する。すなわち、熱伝導率の低い
材質からなりその中央部に空隙部を有するパルプ板又は
プラスチック板を積層した本長期間用殺虫マットの構成
は、特開平11−127755号公報の加熱蒸散システ
ム(面積がマット底面積の0.2〜0.6倍である放熱
板上にマットを載置して加熱)に相応し、各種試験の結
果、同様に長期間にわたりすぐれた蒸散性能を示すこと
が認められた。
【0012】積層するパルプ板又はプラスチック板は、
その熱伝導率が0.30Wm-1-1以下の低いものを用
いる必要がある。この値を超えると、蒸散パターンが従
来の1日用マットの傾向に近くなり、長期間用殺虫マッ
トのメリットを生じない。その厚みは、1.0〜3.0
mmの範囲で、たとえば用いる電気蚊取器具の保護バー
の形状などを考慮して適宜決定される。パルプ板の材質
としては、パルプ、リンターあるいはこれらの混成品、
コルクなどがあげられ、一方、プラスチック板の材質と
しては、例えばポリプロピレン、フェノール系プラスチ
ック(ベークライトなど)、又はエポキシ系プラスチッ
クなどが適しているが、前記条件を満たせば特に限定さ
れるものではない。
【0013】本発明では、パルプ板又はプラスチック板
における切り欠き部分の形態は種々可能である。例え
ば、(A)パルプ板又はプラスチック板が二分され、切
り欠き部が横幅10〜20mmで、縦方向に帯状である
もの、(B)パルプ板又はプラスチック板が額縁状であ
り、切り欠き部が縦10〜18mm、横10〜25mm
の長方状であるものなどがあげられる。切り欠き部が上
記範囲未満であると、加熱エネルギーが不足して十分な
殺虫効力が得られず、一方、上記範囲を越えると、蒸散
パターンが従来の1日用マットの傾向に近くなり、長期
間用殺虫マットのメリットを生じない。
【0014】パルプ製マットにパルプ板を積層するに際
しては、通常樹脂接着剤が用いられ、油溶性の殺虫成分
と相溶しない親水性のものが好ましい。これに対し、プ
ラスチック板の場合、樹脂接着剤の使用の外、板上に針
状の爪を設けてパルプ製マットに突き刺して固定した
り、あるいは上記(B)の構成にあっては、適宜種々の
固定手段を採用でき、例えば、横方向の一端又は両端を
延長し固定片を介してパルプ製マットの上面で固定する
ようにしてもよいし、パルプ製マットにプラスチック板
をインサート成型することも可能である。また、固定片
にマット摘み片を備えれば、マットの薬剤に触れる心配
なくマットを電気蚊取器具に装着でき便利である。
【0015】本発明の長期間用殺虫マットは、パルプ製
マットにパルプ板もしくはプラスチック板を積層したも
のに、ピレスロイド系殺虫成分や揮散調整剤を含む原液
を含浸させるのが適当である。こうして調製された本殺
虫マットは、マットと略同形状の放熱板を有しその中心
部の温度が140〜185℃である従来の1日用電気蚊
取器具に適用すれば、5日間以上連続して蒸散性能を持
続しえるものである。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、パルプ板又はプラスチック板が二分され、切り欠き
部が横幅10〜20mmで、縦方向全長にわたり帯状の
ものである。
【0017】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、パルプ板又はプラスチック板が額縁状であり、切り
欠き部が縦10〜18mm、横10〜25mmの長方状
のものである。
【0018】また、請求項4の発明は、請求項1の長時
間用殺虫マットを使用し、面積が該マットと略同等で中
央部の発熱体温度が140〜185℃の放熱板上に載置
して使用し5日間以上連続して持続させることからなる
加熱蒸散殺虫方法に関するものである。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、パルプ板又はプラスチック板が二分され、切り欠き
部が横幅10〜20mmで、縦方向全長にわたり帯状の
ものである。
【0020】請求項6の発明は、請求項4の構成におい
て、パルプ板又はプラスチック板が額縁状であり、切り
欠き部が縦10〜18mm、横10〜25mmの長方状
のものである。
【0021】こうして得られた長時間用殺虫マット、及
びこれを用いた加熱蒸散殺虫方法は、該マットと略同面
積の放熱板を備えた従来の電気蚊取器具に適用され、従
来の1日用マットとともに兼用でき、しかも5日間以上
の長時間にわたり、蚊、ハエ、ブユ、ユスリカなどの害
虫に対して安定した殺虫効力を示すので極めて有用なも
のである。
【0022】次に、実施例及び試験例を用いて本発明を
更に詳細に説明する。
【0023】実施例1 縦22mm、横35mm、厚さ2.8mmのパルプ製マ
ットの底面に、横方向両側端部からそれぞれ内方に向け
て、厚さが2.0mm、縦方向の長さが該マットと略同
等で、かつ横方向の長さが11mmであり、しかも30
0Kにおける熱伝導率が0.12Wm-1-1のパルプ板
を酢酸ビニール系樹脂接着剤を用いて貼合した。すなわ
ち、中央部に横幅13mmで、縦方向全長にわたり帯状
の空隙部を設けた。かかる積層体に、d−シス、トラン
ス−フラメトリン(商品名:ピナミンD−f)を250
mg、揮散調整剤としてのピペロニルブトキサイドを1
50mg、安定剤20mgと微量の青色染料を含む灯油
溶液を含浸させて本発明の長期間用殺虫マットを得た。
中心部の温度が178℃の従来の電気蚊取器具に、前記
マットをセットして使用したところ、10日間にわたり
安定した蒸散性能と殺虫効力を奏し、しかも液漏れなど
の心配がなく使用性にもすぐれたものであった。また、
この電気蚊取器具には1日用マットも使用でき、兼用が
可能で便利であった。
【0024】実施例2 図1に本発明で用いる積層体の一例の裏面からの斜視図
を示す。厚さが2.0mmで、パルプ製マット1に相応
する大きさの中央部に、縦15mm、横22mmの長方
状の切り欠き部2を形成し、横方向の一端に固定用の爪
(図示せず)を設けるとともに、他端を延長させてマッ
ト固定片(摘み片付き)3を備えたポリプロピレン板4
(300Kにおける熱伝導率が0.14Wm-1-1 )を
作製した。これに、縦22mm、横35mm、厚さ2.
8mmのパルプ製マット1を積層し固定した。この積層
体に、トランスフルトリンを150mg、揮散調整剤と
してのピペロニルブトキサイドを100mg、安定剤1
0mgと微量の香料を含む灯油溶液を含浸させて本発明
の長期間用殺虫マットを調製した。この殺虫マットを、
中心部の温度が180℃の従来の電気蚊取器具に設置
し、6畳の部屋で使用したところ、10日間にわたり蚊
の防除に有効であった。
【0025】試験例 実施例に準じて表1に示す殺虫マットを調製し、中心部
の温度が176℃の従来の1日用電気蚊取器具に装填し
て各種性能試験を行った。なお、横幅は切り欠き部の長
さを示す。 (1)蒸散性能:蒸散した殺虫成分を所定時間毎にシリカ
ゲル充填カラムでトラップし、アセトンで殺虫成分を抽
出後、ガスクロマトグラフで分析し、殺虫成分の時間あ
たりの蒸散量を求めた。表1に示す値は、それぞれの製
剤の初期の値を1.00とした場合の相対比で示した。 (2)殺虫効力:所定時間毎に下記の連続通気法によりア
カイエカに対する仰転効果を評価した。表1に示す値
は、dl,d−シス、トランス−アレスリン40mgを
含有する1日用マットの初期の値を1.00とした場合
の相対比で示した。
【0026】(連続通気法)内径20cm、高さ43c
mのプラスチック製円筒を2段に重ね、その上に16メ
ッシュの金網で上下に仕切った内径および高さが共に2
0cmの円筒(供試蚊を入れる場所)を載せ、さらに内
径20cm、高さ20cmの円筒を載せる。この4段重
ねの円筒を台に載せ、該台の中央に加熱蒸散装置を置い
て供試マット中の殺虫成分を蒸散させる。そして、上部
円筒に供試蚊約20匹を放ち、時間の経過に伴う該蚊の
仰転数を観察する。暴露20分後に全供試蚊を清潔なポ
リエチレン容器に移し、3%砂糖水を与え、保存24時
間後に死虫率を調べる。
【0027】
【表1】
【0028】試験の結果、本発明の長期間用殺虫マット
は、5日間以上にわたりすぐれた殺虫効力を維持した。
これに対し、積層板の厚みが薄いもの(比較例1)、切
り欠き部の横幅の長いもの(比較例3)や熱伝導率の大
きい材質のもの(比較例5)は、1日用マットに近い蒸
散パターンを示し、殺虫効力の持続性が劣った。一方、
積層板の厚みが厚いもの(比較例2)や切り欠き部の横
幅の短いもの(比較例4)は、加熱エネルギーが不足し
て初期の段階から十分な殺虫効力が得られなかった。
【0029】
【発明の効果】本発明の長時間用殺虫マット、及びこれ
を用いた加熱蒸散殺虫方法は、該マットと略同面積の放
熱板を備えた従来の電気蚊取器具に適用され、従来の1
日用マットとともに兼用でき、しかも5日間以上の長時
間にわたり、蚊、ハエ、ブユ、ユスリカなどの害虫に対
して安定した殺虫効力を示すので極めて実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる積層体の一例の斜視図を示す。
【符号の説明】
1.パルプ製マット 2.切り欠き部 3.マット固定片 4.プラスチック板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A01M 1/20 A01N 53/00 502C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦20〜24mm、横32〜38mm、厚
    さ2.0〜3.0mmのパルプ製マットの底面に、厚さ
    が1.0〜3.0mmで、300Kにおける熱伝導率が
    0.30Wm-1-1以下であり、かつ該マット底面の中
    央部に相応して縦方向が10mm〜全長、横方向が10
    〜25mmの切り欠き部を有するパルプ板又はプラスチ
    ック板を積層し、この積層体に、20℃における蒸気圧
    が4.0×10-6mmHg以上であるピレスロイド系殺虫成
    分を50mg以上とこれに対する重量比で0.3以上の
    揮散調整剤を含有してなることを特徴とする長時間用殺
    虫マット。
  2. 【請求項2】前記パルプ板又はプラスチック板が二分さ
    れ、切り欠き部が横幅10〜20mmで、縦方向全長に
    わたり帯状であることを特徴とする請求項1に記載の長
    時間用殺虫マット。
  3. 【請求項3】前記パルプ板又はプラスチック板が額縁状
    であり、切り欠き部が縦10〜18mm、横10〜25
    mmの長方状であることを特徴とする請求項1に記載の
    長時間用殺虫マット。
  4. 【請求項4】縦20〜24mm、横32〜38mm、厚
    さ2.0〜3.0mmのパルプ製マットの底面に、厚さ
    が1.0〜3.0mmで、300Kにおける熱伝導率が
    0.30Wm-1-1以下であり、かつ該マット底面の中
    央部に相応して縦方向が10mm〜全長、横方向が10
    〜25mmの切り欠き部を有するパルプ板又はプラスチ
    ック板を積層し、この積層体に、20℃における蒸気圧
    が4.0×10-6mmHg以上であるピレスロイド系殺虫成
    分を50mg以上とこれに対する重量比で0.3以上の
    揮散調整剤を含有させた長時間用殺虫マットを、面積が
    該マットと略同等で中央部の発熱体温度が140〜18
    5℃の放熱板上に載置して使用し5日間以上連続して持
    続させることからなることを特徴とする加熱蒸散殺虫方
    法。.
  5. 【請求項5】前記パルプ板又はプラスチック板が二分さ
    れ、切り欠き部が横幅10〜20mmで、縦方向全長に
    わたり帯状であることを特徴とする請求項4に記載の加
    熱蒸散殺虫方法。
  6. 【請求項6】前記パルプ板又はプラスチック板が額縁状
    であり、切り欠き部が縦10〜18mm、横10〜25
    mmの長方状であることを特徴とする請求項4に記載の
    加熱蒸散殺虫方法。
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