JP2003011753A - 大型車両のフレーム前部構造 - Google Patents

大型車両のフレーム前部構造

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JP2003011753A
JP2003011753A JP2001205144A JP2001205144A JP2003011753A JP 2003011753 A JP2003011753 A JP 2003011753A JP 2001205144 A JP2001205144 A JP 2001205144A JP 2001205144 A JP2001205144 A JP 2001205144A JP 2003011753 A JP2003011753 A JP 2003011753A
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vehicle
width direction
collision
underrun protector
vehicle width
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JP2001205144A
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Kohei Akiyama
興平 秋山
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両重量の大幅な増加やコストの高騰を招く
ことなく、オフセット正面衝突時におけるキャブの変形
を効果的に抑制し得るようにする。 【解決手段】 フロントアンダーランプロテクタ6を装
備した大型のトラック1のフレーム前部構造に関し、フ
ロントクロスメンバ5の両端部に車幅方向外側へ向けオ
フセット衝突対応部材7,7を一体的に延設し、該各対
応部材7,7の車幅方向外側端部後面と各サイドレール
4,4の前端部近傍側面との間を斜材8により連結する
一方、プロテクタ6の車幅方向外側部分の後面に対し該
外側部分を一辺として平面視で矩形状を成すようにした
シャシ置きステップ10を連結し、該ステップ10及び
プロテクタ6と各対応部材7,7及び各サイドレール
4,4との間を縦材9,11により適宜な複数箇所にて
連結してケージ構造を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、大型車両のフレー
ム前部構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図6に平面的に示す如く、大型のトラッ
ク1,1同士がオフセット正面衝突する際には、相互が
対向して衝突することから衝突速度が高くなり、しか
も、各トラック1,1のシャシフレーム2,2同士が互
いにすれ違うことになる結果、相互のキャブ3の変形度
合が大きくなる可能性があり、従来においては、キャブ
3自体の強度を向上する方向で対策が採られてきた。 【0003】他方、近年においては、大型のトラック1
について、衝突時に乗用車等の相手車両がキャブ3の下
方位置に潜り込んでしまわないようフロントアンダーラ
ンプロテクタ(図示せず)を装備することが検討されて
いるが、この種のフロントアンダーランプロテクタは、
シャシフレーム2を成している左右の両サイドレール
4,4の前端部間に架設されたフロントクロスメンバ5
の下方位置に装備されることになる為、大型のトラック
1,1同士のオフセット正面衝突時におけるキャブ3の
変形を抑制する効果を期待できないものとなっている。 【0004】この為、将来的にフロントアンダーランプ
ロテクタの装備が義務化されたとしても、大型のトラッ
ク1,1同士のオフセット正面衝突の対策としては、キ
ャブ3自体の強度を向上する方向で対策を採らざるを得
ない状況にある。 【0005】尚、図6中においては、最前端のフロント
クロスメンバ5のみを図示しているが、両サイドレール
4,4の長手方向複数箇所に図示しないクロスメンバが
架設されて梯子型のシャシフレーム2が完成するように
なっていることは勿論である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなキャブ3自体の強度を向上する対策では、車両重量
の大幅な増加やコストの高騰を招いてしまうという問題
があり、特にフロントアンダーランプロテクタの新たな
装備とキャブ3の強度向上とを同時に実施した場合に
は、車両重量の大幅な増加やコストの高騰の問題がより
一層顕著に現れてしまうことが懸念された。 【0007】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、車両重量の大幅な増加やコストの高騰を招くことな
く、オフセット正面衝突時におけるキャブの変形を効果
的に抑制し得るようにした大型車両のフレーム前部構造
を提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、左右の両サイ
ドレールの前端部間に架設されたフロントクロスメンバ
の下方位置に、正面衝突時の相手車両の潜り込みを防止
するフロントアンダーランプロテクタを装備した大型車
両のフレーム前部構造であって、前記フロントクロスメ
ンバの両端部に車幅方向外側へ向けオフセット衝突対応
部材を一体的に延設し、該各オフセット衝突対応部材の
車幅方向外側端部後面と前記各サイドレールの前端部近
傍側面との間を斜材により連結する一方、前記フロント
アンダーランプロテクタにおける各サイドレールより車
幅方向外側に張り出した外側部分の後面に対し該外側部
分を一辺として平面視で矩形状を成すようにしたシャシ
置きステップを連結し、該シャシ置きステップ及びフロ
ントアンダーランプロテクタと前記各オフセット衝突対
応部材及び各サイドレールとの間を縦材により適宜な複
数箇所にて連結してケージ構造を構成したことを特徴と
するものである。 【0009】而して、このようなフレーム前部構造を採
用した大型車両が他の大型車両とオフセット正面衝突し
た際には、相手車両のシャシフレームがオフセット衝突
対応部材と衝突し、その主たる衝突エネルギーが斜材を
介しサイドレールに伝達されて吸収され、更には、縦材
を介しフロントアンダーランプロテクタやシャシ置きス
テップにも効率良く伝達されて分担されることになるの
で、オフセット衝突対応部材の後方へ向けた折れ曲がり
変形が容易には起こらなくなり、その結果としてキャブ
の変形度合が大幅に軽減されることになる。 【0010】即ち、既存のシャシ部品を有効に活用して
強固なケージ構造をシャシフレームの前方部分に構成し
たことにより、キャブ自体の強度を向上する対策を採ら
なくても、オフセット正面衝突時におけるキャブの変形
を効果的に抑制することが可能となる。 【0011】また、フロントアンダーランプロテクタを
装備した大型車両として見た場合、該フロントアンダー
ランプロテクタが強固なケージ構造の一部を成してシャ
シフレーム側から支持されることになるので、衝突相手
が乗用車であったような時に、フロントアンダーランプ
ロテクタが受けた衝突エネルギーが効率良くシャシフレ
ーム側に分散吸収されることになり、フロントアンダー
ランプロテクタが容易には後方へ変形しなくなるので、
衝突時の相手車両の潜り込みを防止する機能が一層向上
されることになる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。 【0013】図1〜図3は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、図1は本発明を実施する形態の一例を示
す斜視図、図2は図1の要部を車幅方向外側から見た側
面図、図3は図2のIII−III方向の矢視図であ
り、本形態例においては、左右の両サイドレール4,4
の前端部間に架設されたフロントクロスメンバ5の下方
位置に、正面衝突時の相手車両の潜り込みを防止するフ
ロントアンダーランプロテクタ6を装備した大型のトラ
ック1の場合で例示してある。 【0014】そして、前記フロントクロスメンバ5の両
端部には、車幅方向外側へ延在するオフセット衝突対応
部材7,7が一体的に連結されており、該各オフセット
衝突対応部材7,7の車幅方向外側端部後面と前記各サ
イドレール4,4の前端部近傍側面との間が斜材8によ
り連結されている。 【0015】また、前記各オフセット衝突対応部材7,
7の車幅方向外側端部下面と前記フロントアンダーラン
プロテクタ6の車幅方向外側端部上面との間が第一の縦
材9により連結され、前記フロントアンダーランプロテ
クタ6における各サイドレール4,4より車幅方向外側
に張り出した外側部分の後面に対し該外側部分を一辺と
して平面視で矩形状を成すようにしたシャシ置きステッ
プ10が連結されている。 【0016】即ち、このシャシ置きステップ10は、前
端をフロントアンダーランプロテクタ6の車幅方向外側
端部後面に連結して後方へ延びる外側部材10aと、前
端をフロントアンダーランプロテクタ6のサイドレール
4直下に当たる位置の後面に連結して後方へ延びる内側
部材10bと、これら外側部材10a及び内側部材10
bの相互の後端間を車幅方向に連結する後部連結部材1
0cとによりコの字型に構成されており、キャブ3内に
乗り込む際に足をかけるための部材を成している。 【0017】更に、前記シャシ置きステップ10におけ
るサイドレール4直下を車両前後方向に延在している内
側部材10bの前端部上面及び該内側部材10bの前端
部上面に連続している前記フロントアンダーランプロテ
クタ6の中途部上面と前記各サイドレール4,4の前端
部下面との間が第二の縦材11により連結されている。 【0018】つまり、ここに図示している例では、フロ
ントアンダーランプロテクタ6とオフセット衝突対応部
材7と斜材8とシャシ置きステップ10と第一及び第二
の縦材9,11とにより強固なケージ構造がシャシフレ
ーム2の前方部分に構成されるようになっている。 【0019】而して、このようなフレーム前部構造を採
用した大型のトラック1が他の大型のトラックとオフセ
ット正面衝突した際には、相手車両のシャシフレームが
オフセット衝突対応部材7と衝突し、その主たる衝突エ
ネルギーが斜材8を介しサイドレール4に伝達されて吸
収され、更には、第一の縦材9及び第二の縦材11を介
しフロントアンダーランプロテクタ6やシャシ置きステ
ップ10にも効率良く伝達されて分担されることになる
ので、オフセット衝突対応部材7の後方へ向けた折れ曲
がり変形が容易には起こらなくなり、その結果としてキ
ャブ3の変形度合が大幅に軽減されることになる。 【0020】即ち、既存のシャシ部品を有効に活用して
強固なケージ構造をシャシフレーム2の前方部分に構成
したことにより、キャブ3自体の強度を向上する対策を
採らなくても、オフセット正面衝突時におけるキャブ3
の変形を効果的に抑制することが可能となる。 【0021】また、フロントアンダーランプロテクタ6
を装備した大型のトラック1として見た場合、該フロン
トアンダーランプロテクタ6が強固なケージ構造の一部
を成してシャシフレーム2側から支持されることになる
ので、衝突相手が乗用車であったような時に、フロント
アンダーランプロテクタ6が受けた衝突エネルギーが効
率良くシャシフレーム2側に分散吸収されることにな
り、フロントアンダーランプロテクタ6が容易には後方
へ変形しなくなるので、衝突時の相手車両の潜り込みを
防止する機能が一層向上されることになる。 【0022】従って、上記形態例によれば、キャブ3自
体の強度を向上することだけに依存せずに、シャシフレ
ーム2側で既存のシャシ部品を有効に活用することによ
り比較的安価に且つ必要最小限の重量増加でオフセット
正面衝突の対策を施すことができ、これによって、車両
重量の大幅な増加やコストの高騰を招くことなく、大型
のトラック1同士のオフセット正面衝突時におけるキャ
ブ3の変形を効果的に抑制することができ、しかも、乗
用車等との衝突時における相手車両の潜り込みを防止す
る機能についても大幅に向上することができる。 【0023】図4及び図5は本発明の別の形態例を示す
もので、本形態例においては、シャシ置きステップ10
における各サイドレール4,4直下を車両前後方向に延
在している内側部材10bの後端部上面と前記各サイド
レール4,4の前端部近傍下面との間を第三の縦材12
により連結するようにしている。 【0024】而して、このようにすれば、フロントアン
ダーランプロテクタ6の外側部分を一辺として平面視で
矩形状を成すようにしたシャシ置きステップ10を、オ
フセット正面衝突時の入力に対し強固な強度部材として
一層効果的に機能させることができ、キャブ3の変形度
合をより確実に軽減することができる。 【0025】尚、本発明の大型車両のフレーム前部構造
は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、オフ
セット衝突対応部材とフロントクロスメンバとを一体成
形部品として構成しても良いこと、その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。 【0026】 【発明の効果】上記した本発明の大型車両のフレーム前
部構造によれば、キャブ自体の強度を向上することだけ
に依存せずに、シャシフレーム側で既存のシャシ部品を
有効に活用することにより比較的安価に且つ必要最小限
の重量増加でオフセット正面衝突の対策を施すことがで
きるので、車両重量の大幅な増加やコストの高騰を招く
ことなく、大型車両同士のオフセット正面衝突時におけ
るキャブの変形を効果的に抑制することができ、しか
も、乗用車等との衝突時における相手車両の潜り込みを
防止する機能についても大幅に向上することができると
いう優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を実施する形態の一例を示す斜視図であ
る。 【図2】図1の要部を車幅方向外側から見た側面図であ
る。 【図3】図2のIII−III方向の矢視図である。 【図4】本発明の別の形態例を示す側面図である。 【図5】図4のV−V方向の矢視図である。 【図6】トラック同士のオフセット正面衝突の様子を平
面的に示す説明図である。 【符号の説明】 1 トラック(大型車両) 4 サイドレール 5 フロントクロスメンバ 6 フロントアンダーランプロテクタ 7 オフセット衝突対応部材 8 斜材 9 第一の縦材 10 シャシ置きステップ 11 第二の縦材 12 第三の縦材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 左右の両サイドレールの前端部間に架設
    されたフロントクロスメンバの下方位置に、衝突時の相
    手車両の潜り込みを防止するフロントアンダーランプロ
    テクタを装備した大型車両のフレーム前部構造であっ
    て、 前記フロントクロスメンバの両端部に車幅方向外側へ向
    けオフセット衝突対応部材を一体的に延設し、該各オフ
    セット衝突対応部材の車幅方向外側端部後面と前記各サ
    イドレールの前端部近傍側面との間を斜材により連結す
    る一方、前記フロントアンダーランプロテクタにおける
    各サイドレールより車幅方向外側に張り出した外側部分
    の後面に対し該外側部分を一辺として平面視で矩形状を
    成すようにしたシャシ置きステップを連結し、該シャシ
    置きステップ及びフロントアンダーランプロテクタと前
    記各オフセット衝突対応部材及び各サイドレールとの間
    を縦材により適宜な複数箇所にて連結してケージ構造を
    構成したことを特徴とする大型車両のフレーム前部構
    造。
JP2001205144A 2001-07-05 2001-07-05 大型車両のフレーム前部構造 Pending JP2003011753A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083414A1 (ja) 2006-01-18 2007-07-26 Isuzu Motors Limited 車両の乗降用ステップ取付構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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