JP2003011405A - 中間転写記録方法および中間転写記録装置 - Google Patents

中間転写記録方法および中間転写記録装置

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JP2003011405A
JP2003011405A JP2001204250A JP2001204250A JP2003011405A JP 2003011405 A JP2003011405 A JP 2003011405A JP 2001204250 A JP2001204250 A JP 2001204250A JP 2001204250 A JP2001204250 A JP 2001204250A JP 2003011405 A JP2003011405 A JP 2003011405A
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Satoshi Tsukihara
智 月原
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチカラーインクフィルムの無駄な消費を
回避し、その有効利用を図る中間転写記録方法及び中間
転写記録装置を提供すること。 【解決手段】 連続して供給される被転写媒体11毎に
形成する各画像の長手方向寸法とマルチカラーインクフ
ィルム6の複数色の各インク領域32の長手方向寸法内
とを対比し、この各インク領域32内に複数の前記画像
の形成が可能であると判断した場合には、最初のインク
色のインク領域32を用いて中間転写媒体8上の長手方
向に離間する所定の位置に前記複数の画像の一次転写画
像12を連続して形成し、残りのインク色についても、
順次、各インク領域32を用いて中間転写媒体8上の前
記最初のインク色により形成された一次転写画像12に
重ねて前記複数の画像の一次転写画像12を連続して形
成し、ついで、この中間転写媒体8上に形成された前記
複数の画像の一次転写画像12を、順次、連続的に供給
される被転写媒体11上に再転写して所望の画像を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラインサーマルヘ
ッドによってマルチカラーインクフィルムのインクを中
間転写フィルムに順次転写して一次転写画像を形成し、
この一次転写画像を再転写手段によって被転写媒体に再
転写することにより、この被転写媒体に画像を形成する
中間転写記録方法および中間転写記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ラインサーマルヘッドによっ
てインクフィルムのインクをポリエチレンテレフタレー
トなどの長尺状の樹脂フィルムからなる中間転写フィル
ムに転写して一次転写画像を形成し、この一次転写画像
を再転写手段によって被転写媒体に再転写することによ
り、この被転写媒体に画像を形成する中間転写記録装置
が、CDなどの光ディスクやカード類などの多種多様の
被転写媒体に画像を形成するための記録装置として使用
されている。
【0003】このような従来の中間転写記録装置におい
ては、一次転写画像形成部において、ラインサーマルヘ
ッドを、インクフィルムおよび中間転写フィルムをこの
順に介してプラテンローラと圧接させたヘッドダウン状
態とし、この状態でインクフィルムおよび中間転写フィ
ルムを搬送しつつ、画像形成情報に基づいてラインサー
マルヘッドの発熱素子を選択的に発熱させることによ
り、インクフィルム上のインクを部分的に溶融あるいは
昇華させて、前記中間転写フィルム上に、例えば、被転
写媒体の画像記録領域に対応した面積分の一次転写画像
としての反転画像を形成する。
【0004】また、被転写媒体に多色画像を形成する場
合には、インクフィルムとして、複数色のインク領域を
長手方向に対して異なる色を隣接させて繰返し配置した
マルチカラーインクフィルムを用い、このマルチカラー
インクフィルムに担持されている最初の色のインクによ
る反転画像を中間転写フィルム上に形成した後、ライン
サーマルヘッドをプラテンから離間させたヘッドアップ
状態とし、この状態で中間転写フィルムを逆方向に搬送
して、最初の色のインクにより形成した反転画像を転写
位置に戻す頭出しをしてから、次の色の反転画像を最初
の色の反転画像に重ねるように転写する、いわゆるスイ
ングバック方式により多色の一次転写画像を形成してい
る。
【0005】具体的には、フルカラー画像を形成する場
合、例えば、C色(シアン)、M色(マゼンタ)、Y色
(イエロー)の3色のインクにより形成された3色のイ
ンク領域を長手方向に隣接させるようにこの順に繰返し
配置するとともに、各インク領域の境界部分に色判別マ
ーカを設けたマルチカラーインクフィルムを用いてフル
カラーの画像の形成が行われる。
【0006】すなわち、まず最初に、予め中間転写フィ
ルムに設けられている位置決めマークを検出し、この位
置決めマークを基準にマルチカラーインクフィルムのC
色インク領域を用いて、中間転写フィルム上に被転写媒
体の記録領域に対応した面積分のC色の反転画像の形成
を行い、ついで、一次転写画像形成動作によって搬送さ
れた前記中間転写フィルムを逆方向搬送させてこの中間
転写フィルムに形成したC色の反転画像の頭出しを行う
とともに、マルチカラーインクフィルムは正方向搬送さ
せて前記C色に隣位するM色のインク領域の頭出しを行
ってこのマルチカラーインクフィルムのM色インク領域
を用いて、前記中間転写フィルムに形成したC色の反転
画像の上にM色の反転画像を重ねるように形成し、続い
て、同様にY色のインク領域の頭出しを行ってマルチカ
ラーインクフィルムのY色インク領域を用いて、前記中
間転写フィルムに反転画像を重ねることにより、この中
間転写フィルム上に被転写媒体の記録領域に対応した面
積分のフルカラーの一次転写画像を形成する。
【0007】そして、その後、前記中間転写フィルムを
搬送してこの中間転写フィルム上に形成された一次転写
画像を、再転写位置の直前まで搬送し、続いて、前記中
間転写フィルムに形成された位置決めマークを用いて一
次転写画像と被転写媒体との位置合わせを行った後、再
転写部において、加熱ローラなどからなる再転写手段を
用いて加熱および加圧することにより、前記中間転写フ
ィルム上に形成された一次転写画像を溶融あるいは昇華
させて被転写媒体上に再転写して定着させることによ
り、被転写媒体に所望の画像を形成するようになってい
る。
【0008】ところで、前記マルチカラーインクフィル
ムの各色インク領域は、当該マルチカラーインクフィル
ムを用いる中間転写記録装置において処理可能な被転写
媒体の最大の画像寸法を考慮して、その長手方向寸法が
設定されている。
【0009】そして、各色のインク領域は、形成される
画像の長手方向寸法の長短に関わりなく、1つの一次転
写画像形成の毎に、一組とされた前記C色、M色そして
Y色のインク領域が繰り出され、その形成に供されてい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このカ
ラー印刷方法では、形成される画像の長手方向寸法が短
い場合、例えば、図8に示すように、各インク領域の1
/2程度である場合には、残り1/2の領域は未使用の
まま巻取られることとなり、マルチカラーインクフィル
ムの長手方向において半分以上を無駄に消費することと
なる。
【0011】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、マルチカラーインクフィルムの無駄な消費を回
避し、その有効利用を図る中間転写記録方法及び装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明に係る中間転写記録方法の特徴は、複数色
のインク領域を長手方向に隣接させるように繰返し配置
してなるマルチカラーインクフィルムのインクをサーマ
ルヘッドによって中間転写媒体に順次重ねるように転写
して一次転写画像を形成し、この一次転写画像を再転写
手段によって、1枚ずつ連続的に供給される被転写媒体
に再転写することにより、前記被転写媒体に所望の画像
を形成する中間転写記録方法であって、連続して供給さ
れる被転写媒体毎に形成する各画像の長手方向寸法と、
前記インク領域の長手方向寸法とを対比し、このインク
領域内に複数の前記画像の形成が可能であると判断した
場合には、最初のインク色のインク領域を用いて中間転
写媒体上の長手方向に離間する位置に前記複数の画像の
一次転写画像を連続して形成し、残りのインク色につい
ても、順次、各インク領域を用いて中間転写媒体上の前
記最初のインク色により形成された一次転写画像に重ね
て前記複数の画像の一次転写画像を連続して形成し、つ
いで、この中間転写媒体上に形成された前記複数の画像
の一次転写画像を、順次、連続的に供給される被転写媒
体上に再転写して所望の画像を形成するように制御する
ことを特徴とする点にある。
【0013】そして、このような方法を採用したことに
より、インクフィルムの1つのインク領域から複数の画
像を形成することが可能となり、インクフィルムの未使
用領域を削減させ、また、従来の印刷方法を実行した場
合に比して、当該インクフィルムから少なくとも1画像
分の画像形成を余分に行うことができ、経済的なものと
することができる。
【0014】また、本発明に係る中間転写記録方法の他
の特徴は、インク領域の長手方向寸法内における複数の
画像の形成の可否判断は、連続して形成する複数の画像
の各長手方向寸法と、インク領域内の長手方向両端部に
設ける予備領域寸法と、1つのインク領域内に複数の画
像を形成する際に必要とされる長手方向の画像間寸法と
の総和寸法を、インク領域の長手方向寸法と対比して判
断する点にある。
【0015】このような方法を採用したことにより、1
つのインク領域を用いて複数の画像の形成を行うことを
確実なものとすることができる。
【0016】そして、本発明に係る中間転写記録方法の
さらに他の特徴は、前記複数の画像は相互に同一の画像
であり、この画像が複数の被転写媒体にそれぞれ形成さ
れる点にあり、またさらに、前記複数の画像は複数の異
なる画像であり、これらの画像が1つずつの被転写媒体
に形成される点にある。
【0017】このような方法を採用したことにより、同
一のインクフィルム長から、従来の印刷方法で得られる
数の倍以上の所望の画像が形成された被記録媒体を得る
ことが可能となり、極めて経済的なものとなる。
【0018】そして、本発明に係る中間転写記録装置の
特徴は、複数色のインク領域を長手方向に隣接させるよ
うに繰返し配置してなるマルチカラーインクフィルムの
インクをラインサーマルヘッドによって中間転写媒体に
順次重ねるように転写して一次転写画像を形成し、この
一次転写画像を再転写手段によって、1枚ずつ連続的に
供給される被転写媒体に再転写することにより、前記被
転写媒体に所望の画像を形成する中間転写記録装置であ
って、前述の中間転写記録方法のうち、少なくとも1項
の中間転写記録方法を実行しうる制御部を有する点にあ
る。
【0019】そして、このような構成を採用したことに
より、前記各中間転写記録方法を実行することができ、
その効果を現実のものとすることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態に係る中間転
写記録装置を示すものであり、図示したように、この中
間転写記録装置の記録装置本体1には、円筒形状のプラ
テンローラ2が回転可能に配設されており、このプラテ
ンローラ2に対向する位置には、その表面に複数の発熱
素子(図示せず)が整列状に形成されたラインサーマル
ヘッド3がヘッド取付台4に固着されるとともに、この
ヘッド取付台4の回動動作により前記プラテンローラ2
に接離可能となるように配設されている。
【0021】また、前記記録装置本体1の一側には、長
尺状のマルチカラーインクフィルム6の両端部がそれぞ
れ巻回された送出し側フィルムロール5aと巻取り側フ
ィルムロール5bが備えられている。そしてこれらのフ
ィルムロール5に巻回されたマルチカラーインクフィル
ム6は、複数のガイドローラ7に案内されながら前記プ
ラテンローラ2とラインサーマルヘッド3との間を引き
回しされるようになっている。
【0022】さらに、前記記録装置本体1の内部の上部
には、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂フィルム
の片面に剥離層とインク受像層とが形成された長尺状の
中間転写フィルム8の両端部がそれぞれ巻回された送り
出し側ロール9aと巻取り側ロール9bが配設されてい
る。そして、この中間転写フィルム8は、送り出し側ロ
ール9aから引き出され、複数のガイドローラ10に案
内されて前記ラインサーマルヘッド3とプラテンローラ
2との間に案内されながら前記記録装置本体1の下側を
ほぼ水平方向に進み、さらに、この記録装置本体1の上
側に案内されて巻取り側ロール9bに巻き取られるよう
に構成されている。そして、この中間転写フィルム8は
インク層受像面側が、前記ラインサーマルヘッド3に対
向するように配設されており、前記インク層受像面に、
前記ラインサーマルヘッド3によりマルチカラーインク
フィルム6のインク層が選択的に転写されて、被転写媒
体11に一次転写画像12が記録されるようになってい
る。
【0023】さらに、前記中間転写フィルム8の搬送経
路における前記プラテンローラ2よりも下流側には、前
記中間転写フィルム8に形成された一次転写画像12を
CDなどのディスク状の被転写媒体11に再転写させる
ための再転写部14が設けられており、この再転写部1
4においては、中間転写フィルム8の上方となる位置
に、加熱および加圧手段である再転写ローラとしてのヒ
ートローラ15が図において上下動自在に配設されてい
る。
【0024】また、記録装置本体1の内部の下側には、
前記被転写媒体11を搬送するための搬送台20が矢印
XY両方向に移動可能に配設されており、この搬送台2
0の上面には、図2に示すように、前記被転写媒体11
を載置・保持する載置トレイ21が、前記中間転写フィ
ルム8を介して前記ヒートローラ15に対向するように
設置されている。そして、この搬送台20は、前記載置
トレイ21が記録装置本体1の外部に露出する位置(実
線で示す位置)と、この載置トレイ21に載置された被
転写媒体11の図1における左側端部が前記ヒートロー
ラ15に当接する位置よりも図示右側に位置する位置
(破線で示す位置)との間を往復移動できるように構成
されている。
【0025】また、図2に示すように、前記搬送台20
上の前記載置トレイ21の被転写媒体12が載置される
載置部22の周辺部には、前記被転写媒体12の周縁を
案内するためのガイド部材23が配設されており、この
ガイド部材23の内周面23aは、前記被転写媒体11
の外周面に沿うように円弧状に形成されている。
【0026】さらに、このガイド部材23は、前記載置
部22に被転写媒体12を載置した際に、このガイド部
材23の表面の高さ位置と前記被転写媒体11の表面の
高さ位置とが同一の高さ位置となるように形成されてい
る。これにより、前記載置トレイ21に被転写媒体11
を載置し、この被転写媒体11に中間転写フィルム8に
形成した一次転写画像11を再転写するために、前記ヒ
ートローラ15を下降させた場合、このヒートローラ1
5は、前記中間転写フィルム8を介して相互に同一の高
さ寸法とされている前記被転写媒体11の表面および前
記ガイド部材23の表面上に当接するようになされてい
る。
【0027】また、本実施形態のマルチカラーインクフ
ィルム6は、図3に示したように、長尺に形成されたP
ETなどの樹脂フィルムからなるフィルム基材31の一
面の長手方向に、フルカラー画像を形成するためのシア
ン(C)色、マゼンタ(M)色、イエロー(Y)色の3
色のインク領域32(C色インク領域32C、M色イン
ク領域32M、Y色インク領域32Y)が順次配置され
た単位記録サイクル33が繰返し配置されている。前記
単位記録サイクル33は、中間転写フィルム8に反転画
像からなる一次転写画像12を形成する際に、C色イン
ク領域32C、M色のインク領域32M、Y色インク領
域32Yの順に使用に供されるようになっている。
【0028】そして、本実施形態のマルチカラーインク
フィルム31においては、隣位する前記単位記録サイク
ル33の境界部分に、中間転写フィルム8に対し一次転
写画像12を形成する際および被転写媒体11に対する
再転写時の位置基準となる位置決めマーク(図示せず)
を形成するための専用のインク領域として、K色のマー
カ転写用インク領域34が形成されており、1つの前記
マーカ転写用インク領域34と、このマーカ転写用イン
ク領域34の直後に配置された1つの前記単位記録サイ
クル33とをもって画像形成用記録サイクル35とされ
ている。
【0029】また、本実施形態のマルチカラーインクフ
ィルム6は、前記単位記録サイクル33を構成する各色
のインク領域32が、画像形成用記録サイクル35を形
成したフィルム基材31上の一側に、前記フィルム基材
31を露出させる幅狭な間隙部分を残すようにして形成
されており、この間隙部分には当該画像形成用記録サイ
クル35を構成するマーカ転写用インク領域34および
単位記録サイクル33を構成する各色のインク領域32
のそれぞれの最先端位置を検出するための検出マーカ3
6が形成されている。この各検出マーカ36は、フィル
ム基材31の幅方向に延在する1つないし複数の幅太の
インクラインからなるマーカであり、マーカ転写用イン
ク領域34および単位記録サイクル33を構成する各色
のインク領域32のそれぞれの最先端位置から所定寸法
だけマルチカラーインクフィルム6の供給方向上流側
に、それぞれの検出マーカ36の後方端部を位置させる
ようにして形成されている。
【0030】そして、中間転写記録装置は、検出マーカ
36を記録装置本体1に配設されたマーカ検出用のセン
サ(図示せず)が検出することにより、それぞれの検出
マーカ36が示すインク領域32,34の最先端位置が
前記記録装置本体1のラインサーマルヘッド3とプラテ
ンローラ2との間に供給されるようになっている。
【0031】つぎに、前記被転写媒体11にフルカラー
画像を記録する方法の実施の形態について説明する。
【0032】図4乃至図6は、本実施形態の中間転写装
置記本体1内に備えられた制御部により実行される一次
転写画像12の形成時の前記中間転写フィルム8の搬送
制御、前記位置決めマークの転写に関するマルチカラー
インクフィルム6の搬送制御、単位記録サイクルを構成
する各色のインク領域を用いたフルカラーの一次転写画
像形成時の制御、及び、一次転写画像の被転写媒体に対
する再転写時の制御を示すフローチャートである。な
お、中間転写フィルム8への画像形成が開始される前提
として、画像形成に必要な情報、すなわち、本実施形態
の場合はディスク状のCDの表面に形成される画像の記
録データおよび作成する被転写媒体の枚数に関する情報
を予めインプットされているものとする。
【0033】このフローチャートに示すように、ライン
サーマルヘッド3による中間転写フィルム8への画像形
成動作が開始されると、前記制御部においてまず最初
に、インプットされた前記情報から、今回の記録が2枚
以上の被転写媒体に対する記録であるが、否かを判断す
る(ステップST1)。2枚以上の被転写媒体に対する
記録となる場合とは、データの内容が2画像(頁)以上
で1組である場合や、データの内容は1画像(頁)であ
るが、複数枚の記録を得たい場合との少なくともいずれ
かに該当する場合である。本実施形態においては、1画
像(頁)を2枚のCDに記録したい場合を想定して説明
を続ける。
【0034】次に、各色のインク領域において、連続す
る2つの一次転写画像の形成が可であるか否であるかの
判断を行なう(ステップST2)。
【0035】本実施形態においては、この判断は、2枚
分の一次転写画像の長手方向寸法、すなわち1つの一次
転写画像の長手方向寸法の2倍寸法と、各インク領域内
において2枚分の一次転写画像を形成する際に最低限必
要と考えられる長手方向の間隙寸法との総和寸法を、各
インク領域の長手方向寸法と対比して判断する。
【0036】なお、本実施形態においては、各インク領
域は322mmの長手方向寸法とされており、一次転写
画像の長手方向寸法は118mmであるとする。また、
前記制御部は、各インク領域の長手方向両端部に、イン
クフィルムの搬送誤差を吸収するためにそれぞれ8mm
と18mmの予備領域を残し、連続して形成される2枚
の一次転写画像間には6mmの間隙を設けるべく、計5
6mmの間隙寸法を考慮するように制御されているもの
する。なお、この間隙寸法はユーザーが任意の数値に設
定可能な構成としてもよい。
【0037】そして、本実施形態においては、一次転写
画像の長手方向寸法の2倍寸法である236mmと56
mmの前記間隙寸法とを加えても292mmであり、3
22mmの長手方向寸法とされた各インク領域内に収ま
るので、制御部においては、連続する2つの一次転写画
像の形成が可であると判断を下すことになる。
【0038】このように、1つのインク領域において2
枚分の一次転写画像の形成が可能であると判断した場合
には、制御部からの指令により、中間転写フィルム搬送
モータを駆動して巻取り側ロール9bを回転させ、中間
転写フィルム8の空送りを実行し(ステップST3)、
図示しないセンサにより未使用領域を検出し(ステップ
ST4)、未使用領域の先頭がラインサーマルヘッド3
の発熱素子とプラテンローラ2の対向位置である記録部
に来るように位置合わせを行なう(ステップST5)。
【0039】一方、フィルム搬送モータを駆動して巻取
り側フィルムロール5bを回転させ、マルチカラーイン
クフィルム6をその搬送方向に搬送する(ステップST
21)。そして、記録装置本体1に配設されたマーカ検
出用のセンサ(図示せず)がマーカ転写用インク領域の
最先端位置を示す検出マーカ36Kを検出したら(ステ
ップST22)、搬送を中止し(ステップST23)、
そのままラインサーマルヘッド3をプラテンローラ2へ
圧接させたヘッドダウン状態として、中間転写フィルム
8に対しマーカ転写用インク領域34を用いて1つ目の
一次転写画像用の位置決めマーク(第1マーク)を形成
する(ステップST6)。再びサーマルヘッドをヘッド
アップ状態とし、続いて、中間転写フィルム8を第1マ
ークから一次転写画像の長手方向寸法(118mm)分
と所定寸法(本実施形態においては6mm)分を空搬送
させて再びヘッドダウン状態とし、その位置にマーカ転
写用インク領域34を用いて2つ目の一次転写画像用の
位置決めマーク(第2マーク)を形成する(ステップS
T7)。
【0040】その後、2つの位置決めマークが形成され
た中間転写フィルム8を、一旦、前記第1マークの形成
位置が前記マーカ検出用のセンサの配設位置より搬送方
向上流側に位置させるように逆方向搬送する。すなわ
ち、中間転写フィルム搬送モータを逆回転させて送り出
し側フィルムロール5aを逆方向に回転させ、中間転写
フィルム8を巻き戻し、その後、再び正方向に搬送して
(ステップST8)、中間転写フィルム8に形成した前
記第1マークの頭出しを行う(ステップST9、ステッ
プST10)。そして、この第1マークを基準としてさ
らに所定量の空搬送を行う(ステップST11)。
【0041】一方、マルチカラーインクフィルム6の搬
送制御においては、前記フィルム搬送モータを駆動して
マルチカラーインクフィルム6を搬送し(ステップST
31)、前記単位記録サイクル33を構成する最初の色
のインク領域であるところのC色のインク領域32Cの
最先端位置を示す検出マーカ36Cの検出を行って(ス
テップST32)、C色のインク領域32Cの最先端位
置を前記記録部に供給する(ステップST33)。
【0042】そして、マルチカラーインクフィルム6の
C色インク領域32Cを用いて、前記中間転写フィルム
8に対し、最初の1画像分のC色の反転画像を形成する
(ステップST12)。
【0043】続いて、再び中間転写フィルムを正方向に
搬送して(ステップST13)、中間転写フィルム8に
形成した前記第2マークの頭出しを行い(ステップST
14、ステップST15)、この第2マークを基準とし
てさらに所定量の空搬送を行う(ステップST16)。
【0044】そして、最初の1画像分のC色の反転画像
の形成に使用した当該C色インク領域32Cの残り領域
を用いて、前記中間転写フィルム8に対し、2つ目の1
画像分のC色の反転画像を形成する(ステップST1
7)。
【0045】そして、ここの時点で、1つのインク領域
を用いた予定の画像数の記録が全てなされているか否か
を判断し(ステップST18)、つまり、本実施形態に
おいては2枚分の一次転写画像の形成を終えているか否
かを判断し、未だなされていない場合には、前記ステッ
プST13へ戻り、次の画像の一次転写画像12の形成
を行う。逆に、2枚分の一次転写画像の形成がなされて
いる場合には、続いて、単位記録サイクル33を構成す
るすべての色のインク領域を用いた一次転写画像の形成
が済んでいるか否かを判断し(ステップST19)、こ
の一次転写画像の形成が済んでいれば、一次転写画像形
成はこのまま終了する。もし、一次転写画像の形成が済
んでいなければ、再び前述したステップST8およびス
テップST31へ戻ることになる。
【0046】すなわち、C色による一次転写画像形成動
作によって搬送された中間転写フィルム8を逆方向に搬
送させて、中間転写フィルム8に形成した第1マークの
頭出しを行う。それとともに、前述したような制御方法
のもとで、マルチカラーインクフィルム6の単位記録サ
イクル33を構成するM色のインク領域32Mの最先端
位置を示す検出マーカ36Mの検出を行って、M色のイ
ンク領域32Mの最先端位置を前記記録部に供給した状
態で、マルチカラーインクフィルム6のM色インク領域
32Mを用いて前記中間転写フィルム8に形成した最初
の1画像分のC色の反転画像の上にM色の1画像分の反
転画像を重ねるように形成する。続いて、中間転写フィ
ルムを正方向に搬送して前記第2マークの頭出しを行
い、この第2マークを基準としてさらに所定量の空搬送
を行い、最初の1画像分のM色の反転画像の形成に使用
した当該M色インク領域32Mの残り領域を用いて、前
記中間転写フィルム8に対し、2つ目の1画像分のM色
の反転画像を形成する。
【0047】続いて、同様にして、M色による一次転写
画像形成動作によって搬送された中間転写媒体を所定
量、逆方向に搬送してから再び正方向への搬送を行い、
中間転写フィルム8に形成した第1マークの頭出しを行
なう。そして、マルチカラーインクフィルム6の単位記
録サイクル33を構成するY色のインク領域32Yの最
先端位置を示す検出マーカ36Yの検出を行って、Y色
のインク領域32Yの最先端位置を前記記録部に供給し
た状態において、マルチカラーインクフィルム6のY色
インク領域32Yを用いて、前記中間転写フィルム8に
形成した最初のC色およびM色の反転画像の上にY色の
1画像分の反転画像を重ねるように形成し、続いて、中
間転写フィルムを正方向に搬送して前記第2マークの頭
出しを行い、この第2マークを基準としてさらに所定量
の空搬送を行い、最初の1画像分のY色の反転画像の形
成に使用した当該Y色インク領域32Yの残り領域を用
いて、前記中間転写フィルム8に対し、2つ目の1画像
分のY色の反転画像を形成し、中間転写媒体上に所望の
1画像分の一次転写画像を2つ、離間させて形成する。
【0048】図7は、前述の制御方法により中間転写フ
ィルム8に対し、2つの一次転写画像を形成する場合
の、各色インク領域32の使用部分と、前記中間転写フ
ィルム8上に形成される一次転写画像との関係を示した
説明図である。この図に示すように、インクの転写順は
C色のインク領域32Cを用いて1,2番、M色のイン
ク領域32Mを用いて3,4番、最後にYインク領域を
用いて5,6番とすると、前記1,3,5番の部分は、
中間転写フィルム8上に形成される最初の画像の記録に
用いられ、2,4,6番の部分は中間転写フィルム8上
に形成される2番目の画像の記録に用いられることとな
る。
【0049】このように、インクフィルム6を構成する
各インク領域32を、連続して供給される2つの被転写
媒体に記録されるそれぞれの画像形成に利用すること
で、従来の方法では未使用部分となっていた領域を有効
利用することができる。
【0050】なお、前記ステップST1において、記録
対象の画像は1つであり、被転写媒体の記録枚数も1枚
であると判断した場合、あるいは、前記ステップST2
において、前記制御部が各インク領域32の長手方向寸
法内において複数枚分の一次転写画像12の形成は不可
能であると判断した場合には、制御部からの指令によ
り、中間転写フィルム搬送モータを駆動して巻取り側ロ
ール9bを回転させ、中間転写フィルム8の空送りを実
行し(ステップST41)、図示しないセンサにより未
使用領域を検出し(ステップST42)、未使用領域の
先頭がラインサーマルヘッド3の発熱素子とプラテンロ
ーラ2の対向位置である記録部に来るように位置合わせ
を行なう(ステップST43)。
【0051】また、一方で、フィルム搬送モータを駆動
して巻取り側フィルムロール5bを回転させ、マルチカ
ラーインクフィルム6をその搬送方向に搬送する(ステ
ップST61)。そして、記録装置本体1に配設された
マーカ検出用のセンサ(図示せず)がマーカ転写用イン
ク領域の最先端位置を示す検出マーカ36Kを検出した
ら(ステップST62)、搬送を中止し(ステップST
63)、そのままラインサーマルヘッド3をプラテンロ
ーラ2へ圧接させたヘッドダウン状態として、中間転写
フィルム8に対しマーカ転写用インク領域34を用いて
一次転写画像用の位置決めマークを形成する(ステップ
ST44)。
【0052】その後、位置決めマークが形成された中間
転写フィルム8を、一旦、前記第1マークの形成位置が
前記マーカ検出用のセンサの配設位置より搬送方向上流
側に位置させるように逆方向搬送する。すなわち、中間
転写フィルム搬送モータを逆回転させて送り出し側フィ
ルムロール5aを逆方向に回転させ、中間転写フィルム
8を巻き戻し、その後、再び正方向に搬送して(ステッ
プST45)、中間転写フィルム8に形成した位置決め
マークの頭出しを行う(ステップST46、ステップS
T47)。そして、この位置決めマークを基準としてさ
らに所定量の空搬送を行う(ステップST48)。
【0053】一方、マルチカラーインクフィルム6の搬
送制御においては、前記フィルム搬送モータを駆動して
マルチカラーインクフィルム6を搬送し(ステップST
71)、前記単位記録サイクル33を構成する最初の色
のインク領域であるところのC色のインク領域32Cの
最先端位置を示す検出マーカ36Cの検出を行って(ス
テップST72)、C色のインク領域32Cの最先端位
置を前記記録部に供給する(ステップST73)。
【0054】そして、マルチカラーインクフィルム6の
C色インク領域32Cを用いて、前記中間転写フィルム
8に対し、1画像分のC色の反転画像を形成する(ステ
ップST49)。
【0055】つぎに、単位記録サイクル33を構成する
すべての色のインク領域を用いた一次転写画像の形成が
済んでいるか否かを判断し(ステップST50)、この
一次転写画像の形成が済んでいれば、一次転写画像形成
はこのまま終了する。もし、一次転写画像の形成が済ん
でいなければ、C色による一次転写画像形成動作によっ
て搬送された中間転写フィルム8を逆方向に搬送させ
て、中間転写フィルム8に形成した位置決めマークの頭
出しを行う。それとともに、前述したような制御方法の
もとで、マルチカラーインクフィルム6の単位記録サイ
クル33を構成するM色のインク領域32Mの最先端位
置を示す検出マーカ36Mの検出を行って、M色のイン
ク領域32Mの最先端位置を前記記録部に供給した状態
で、マルチカラーインクフィルム6のM色インク領域3
2Mを用いて前記中間転写フィルム8に形成した1画像
分のC色の反転画像の上にM色の1画像分の反転画像を
重ねるように形成する。
【0056】続いて、同様にして、M色による一次転写
画像形成動作によって搬送された中間転写媒体を所定
量、逆方向に搬送してから再び正方向への搬送を行い、
中間転写フィルム8に形成した位置決めマークの頭出し
を行なう。そして、マルチカラーインクフィルム6の単
位記録サイクル33を構成するY色のインク領域32Y
の最先端位置を示す検出マーカ36Yの検出を行って、
Y色のインク領域32Yの最先端位置を前記記録部に供
給した状態において、マルチカラーインクフィルム6の
Y色インク領域32Yを用いて、前記中間転写フィルム
8に形成した最初のC色およびM色の反転画像の上にY
色の1画像分の反転画像を重ねるように形成する。
【0057】そして、中間転写媒体上に所望の1画像分
の一次転写画像としての反転画像を形成する。
【0058】また、このように形成された一次転写画像
の被転写媒体11への記録は以下のようにして行なう。
【0059】まず、搬送台23を矢印X方向に移動させ
るようにして載置トレイ21が記録装置本体1の外部に
露出する位置(図1の実線で示す位置)に移動させて、
前記載置トレイ21に被転写媒体11を載置し、その
後、前記搬送台23を矢印Y方向に移動させて再転写部
14(図1の破線で示す位置)まで戻す。
【0060】そして、前記一次転写画像12が形成され
た中間転写フィルム8を前記再転写部14まで搬送す
る。このとき、中間転写フィルム8上に形成された一画
像毎の位置検出マーク(図示せず)を記録装置本体1内
に配設された光センサ(図示せず)で読み取り、前記一
次転写画像12が前記被転写媒体11の画像形成位置に
一致するように、前記中間転写フィルム8の位置決めを
行う。
【0061】ついで、所定の温度に加熱したヒートロー
ラ15を下降させ、まず、このヒートローラ15を、前
記中間転写フィルム8のインクが転写されていない部分
を介して載置トレイ21の端部に当接させる。この状態
から、搬送台23および中間転写フィルム8を図1にお
ける矢印X方向に移動させる。そして、前記ヒートロー
ラ15が、前記中間転写フィルム8に形成された一次転
写画像12の先頭部と前記被転写媒体11の先頭部とに
圧接した状態となるまで搬送台23が移動すると、前記
ヒートローラ15は、中間転写フィルム8を介して、相
互に同一の高さ寸法の面となる前記被転写媒体11およ
び前記ガイド部材23の表面に当接することとなる。
【0062】また、ここにおいて、中間転写フィルム8
に形成された前記一次転写画像12の先端部と前記前記
被転写媒体12の先頭部がヒートローラ15により圧接
すると同時に、前記一次転写画像12の周辺部に形成さ
れた前記ダミー画像13の先頭部もヒートローラ15に
より前記ガイド部材23の表面に圧接する。
【0063】さらに、前記搬送台20を図1における矢
印X方向に移動させるとともに、前記中間転写フィルム
8を搬送する。このとき、前記中間転写フィルム8は、
前記搬送台20と同一速度で同一方向に搬送されるの
で、前記搬送台20の載置トレイ21に保持されている
前記被転写媒体21と前記中間転写フィルム8上の一次
転写画像12とは相対速度を持たないことになる。
【0064】これにより、前記ヒートローラ15で加熱
および加圧された前記中間転写フィルム8上の前記一次
転写画像12は、溶融・加圧されることにより前記転写
媒体11の表面に再転写されて、前記中間転写フィルム
8が前記被転写媒体11の表面から引き剥がされること
で前記被転写媒体11の表面に記録が行われる。
【0065】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能で
ある。
【0066】例えば、本実施形態において中間転写記録
装置に配設した搬送台の代わりに、用紙等のシート状の
記録媒体を連続供給可能な記録媒体搬送手段を設ける構
成としてもよい。
【0067】また、本発明の中間転写記録方法および中
間転写記録装置は、本実施形態のように、同一の画像を
複数の被転写媒体に対し記録する場合にのみならず、複
数画像(頁)からなる記録を1部または複数部、記録す
るような場合にも適用可能である。
【0068】そして、複数画像記録の場合、1つのイン
ク領域に納める画像の組合せを制御することも可能であ
る。例えば、1番目と2番目の画像の組合せでは1つの
インク領域を用いて記録することは不可能であるが、1
番目と3番目の画像を組み合わせれば1つのインク領域
内に収まるような場合にも、本発明の方法及び装置を用
いることができ、インクフィルムの有効利用を図ること
ができる。なお、かかる場合には、2番目の画像の記録
は、従来通りに1つのインク領域から1画像を得る記録
を行なうことは勿論である。
【0069】さらに、1画像の長手方向寸法次第では、
1つのインク領域において3画像以上を形成することも
可能であり、その場合には、中間転写フィルムには画像
の数に応じた位置合わせマークを形成し、前述の要領で
中間転写フィルムの正逆搬送とインクフィルムのインク
の転写を繰り返すことで所望の数の一次転写画像を得、
続いて、供給される被転写媒体への再転写を繰り返し行
うように制御することは勿論である。
【0070】さらに、2種類以上の被転写媒体、例え
ば、CD、クレジットカードの2種類の記録媒体を用い
ることが可能な中間転写記録装置においては、CDの記
録領域に対応するようにその長さ寸法を設定してあるイ
ンクフィルムの各インク領域は、クレジットカードを横
向きに配置することで、該クレジットカードに対して
は、その印字領域の2倍以上の寸法を持つこととなるの
で、1つのインク領域でクレジットカード2枚分の一次
画像を形成することができるので、前述した中間転写フ
ィルムに対して各インクの1つのインク領域で2つの画
像を形成し、それぞれの画像を、2枚のクレジットカー
ドに再転写・記録するようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る中間
転写記録方法および中間転写記録装置によれば、インク
フィルムの1つのインク領域から複数の画像を形成する
ことが可能となり、インクフィルムの未使用領域を削減
させ、また、従来の印刷方法を実行した場合に比して、
当該インクフィルムから少なくとも1画像分の画像形成
を余分に行うことができ、極めて経済的なものとするこ
とができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る中間転写記録装置の要部の説明
【図2】 図1の実施形態における中間転写記録装置の
搬送台の構造を示す斜視図
【図3】 本発明に係る中間転写記録装置に用いるマル
チカラーインクフィルムの構成を説明する平面図
【図4】 本発明に係る中間転写記録装置を用いた中間
転写記録方法を示すフローチャート(1枚目/3枚組)
【図5】 本発明に係る中間転写記録装置を用いた中間
転写記録方法を示すフローチャート(2枚目/3枚組)
【図6】 本発明に係る中間転写記録装置を用いた中間
転写記録方法を示すフローチャート(3枚目/3枚組)
【図7】 本発明に係る中間転写記録方法を実行した場
合のインク領域の使用部分と一次転写画像との関係を示
す説明図
【図8】 従来の中間転写記録方法を実行した場合のイ
ンク領域の使用部分と一次転写画像との関係を示す説明
【符号の説明】
1 記録装置本体 6 マルチカラーインクフィルム 8 中間転写フィルム 11 被転写媒体 12 一次転写画像 32 インク領域 C シアン M マゼンタ Y イエロー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインク領域を長手方向に隣接さ
    せるように繰返し配置してなるマルチカラーインクフィ
    ルムのインクをサーマルヘッドによって中間転写媒体に
    順次重ねるように転写して一次転写画像を形成し、この
    一次転写画像を再転写手段によって、1枚ずつ連続的に
    供給される被転写媒体に再転写することにより、前記被
    転写媒体に所望の画像を形成する中間転写記録方法であ
    って、 連続して供給される被転写媒体毎に形成する各画像の長
    手方向寸法と、前記インク領域の長手方向寸法とを対比
    し、このインク領域内に複数の前記画像の形成が可能で
    あると判断した場合には、最初のインク色のインク領域
    を用いて中間転写媒体上の長手方向に離間する位置に前
    記複数の画像の一次転写画像を連続して形成し、残りの
    インク色についても、順次、各インク領域を用いて中間
    転写媒体上の前記最初のインク色により形成された一次
    転写画像に重ねて前記複数の画像の一次転写画像を連続
    して形成し、ついで、この中間転写媒体上に形成された
    前記複数の画像の一次転写画像を、順次、連続的に供給
    される被転写媒体上に再転写して所望の画像を形成する
    ように制御することを特徴とする中間転写記録方法。
  2. 【請求項2】 インク領域の長手方向寸法内における複
    数の画像の形成の可否判断は、連続して形成される複数
    の画像の各長手方向寸法と、インク領域内の長手方向両
    端部に設ける予備領域寸法と、1つのインク領域内に複
    数の画像を形成する際に必要とされる長手方向の画像間
    寸法との総和寸法を、インク領域の長手方向寸法と対比
    して判断することを特徴とする請求項1に記載の中間転
    写記録方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の画像は相互に同一の画像であ
    り、複数の被転写媒体にそれぞれ形成されて、前記複数
    の所望の記録が得られることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の中間転写記録方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の画像は複数の異なる画像で1
    組とされており、前記複数の被転写媒体にそれぞれ形成
    されて、1組の所望の記録が得られることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の中間転写記録方法。
  5. 【請求項5】 複数色のインク領域を長手方向に隣接さ
    せるように繰返し配置してなるマルチカラーインクフィ
    ルムのインクをラインサーマルヘッドによって中間転写
    媒体に順次重ねるように転写して一次転写画像を形成
    し、この一次転写画像を再転写手段によって、1枚ずつ
    連続的に供給される被転写媒体に再転写することによ
    り、前記被転写媒体に所望の画像を形成する中間転写記
    録装置であって、前記請求項1乃至請求項4のうち、少
    なくとも1項の中間転写記録方法を実行しうる制御部を
    有することを特徴とする中間転写記録装置。
JP2001204250A 2001-07-05 2001-07-05 中間転写記録方法および中間転写記録装置 Withdrawn JP2003011405A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012162069A (ja) * 2011-01-18 2012-08-30 Jvc Kenwood Corp プリンタ装置、及びその制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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