JP2003011369A - インクジェット式記録装置、及び、その駆動方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置、及び、その駆動方法

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JP2003011369A JP2001204385A JP2001204385A JP2003011369A JP 2003011369 A JP2003011369 A JP 2003011369A JP 2001204385 A JP2001204385 A JP 2001204385A JP 2001204385 A JP2001204385 A JP 2001204385A JP 2003011369 A JP2003011369 A JP 2003011369A
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智明 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量のインク滴を用いた記録の画質向上を図
る。 【解決手段】 ノズル列を複数備えて圧電振動子2の作
動によってノズル開口からインク滴を吐出可能な記録ヘ
ッド1と、圧電振動子2に供給される駆動信号を発生可
能な駆動信号発生回路47と、記録ヘッド1によるイン
ク滴の吐出を制御する制御部45とを有するインクジェ
ット式記録装置において、複数のノズル列の内、インク
滴の飛行速度が最も遅いノズル列を基準ノズル列とし、
駆動信号発生回路47は、基準ノズル列から吐出される
インク滴の飛行速度を必要速度以上にすべく設定された
駆動電圧値の駆動信号を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタやプロッ
タ等のインクジェット式記録装置及びその駆動方法に関
し、特に、複数のノズル列を備えた記録ヘッドを有する
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタやプロッタ等のインクジェット
式記録装置(以下、単に記録装置と称する。)には、カ
ラー記録や高速記録等のためノズル列を複数備えた記録
ヘッドを有するものがある。
【0003】この記録ヘッドは、駆動信号の駆動電圧値
に応じて吐出されるインク滴の量が増減し、画像の濃淡
が設計上の標準値からずれてしまうので、最適な駆動電
圧値を設定することが重要である。このため、従来は、
各ノズル列毎のインク滴量を取得し、取得したインク滴
量の平均値が目標値となるように駆動信号の駆動電圧値
を設定している。
【0004】例えば、合計7列のノズル列を有する記録
ヘッドを用いて目標値としての8.0pL(ピコリット
ル,以下同様)のインク滴を吐出させる場合、1列目の
ノズル列についてのインク滴量a1、2列目のノズル列
についてのインク滴量a2、…、7列目のノズル列につ
いてのインク滴量a7を取得し、インク滴量a1からa
7までの合計を7で割った値が8.0pLとなるように
駆動電圧値を設定している。
【0005】また、記録ヘッドから吐出されるインク滴
の量はノズル列毎にばらつく傾向があるので、インク量
のばらつきをノズル列毎に示す識別情報を各ノズル列に
付与している。
【0006】そして、設定された駆動電圧値の駆動信号
を記録ヘッドの圧力発生素子(例えば、圧電振動子)に
供給してインク滴を吐出させると共に、上記の識別情報
を参照して単位面積当たりのインク滴の吐出回数を増減
している。これにより、画像濃度及び色バランスが調整
された画像を記録している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、この
種の記録装置には高画質化の要求が強く求められてお
り、最少インク滴の量も例えば4〜2pLと極めて少量
になっている。このような少量のインク滴は、ノズル列
間における速度差が従来よりも大きくなるので、上記の
調整方法をそのまま適用すると最低限必要な速度よりも
低い速度で飛行するインク滴が生じ得ることが判った。
【0008】この飛行速度の不足により、インク滴の着
弾位置が正規の位置からずれてしまうことがあった。こ
れは、この記録装置が記録ヘッドを主走査方向に移動さ
せながらインク滴を吐出させる構成であり、飛行速度の
不足によってインク滴の飛行軌跡が正規の軌跡からずれ
るためと考えられる。そして、この着弾位置ずれによ
り、記録画像にざらつき感が生じたり線の湾曲が生じる
などの画質劣化が生じることが判った。また、インク滴
が印刷記録媒体に着弾せずにミスト化する虞があること
も判った。
【0009】さらに、少量のインク滴においてはノズル
列間におけるインク量のばらつきも大きくなるが、この
インク量のばらつきが許容範囲を超えて大きくなると、
インク量の少ない側のノズル列についてはベタを埋める
ことができず、白筋となってしまうことも判った。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、少量のインク滴を用いた記
録の画質向上を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
ものは、ノズル開口を列設してなるノズル列を複数備
え、圧力発生素子の作動によってノズル開口からインク
滴を吐出可能な記録ヘッドと、圧力発生素子に供給され
る駆動信号を発生可能な駆動信号発生手段と、記録ヘッ
ドによるインク滴の吐出を制御する吐出制御手段とを有
するインクジェット式記録装置において、前記複数のノ
ズル列の内、インク滴の飛行速度が最も遅いノズル列を
基準ノズル列とし、駆動信号発生手段は、基準ノズル列
から吐出されるインク滴の飛行速度を必要速度以上にす
べく設定された駆動電圧値の駆動信号を発生することを
特徴とするインクジェット式記録装置である。なお、
「必要速度」とは、吐出されたインク滴が正常に印刷記
録媒体へ着弾するために必要な最低速度を意味する。
【0012】請求項2に記載のものは、前記記録ヘッド
には、前記駆動電圧値の駆動信号で吐出させて得られた
インク滴の量をノズル列毎に示すインク量識別情報を付
与したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
ト式記録装置である。
【0013】請求項3に記載のものは、前記吐出制御手
段は、前記駆動電圧値の駆動信号で吐出させたインク滴
の量に基づき、単位面積当たりのインク滴の吐出回数を
ノズル列毎に調整して画像濃度を補正する画像濃度補正
手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載のインクジェット式記録装置である。
【0014】請求項4に記載のものは、最少インク滴量
に応じて定まる複数の記録モードから1つの記録モード
を選択する記録モード設定手段を備え、前記インク量識
別情報を記録モード毎に用意し、画像濃度補正手段は、
設定された記録モードに対応するインク量識別情報によ
って調整を行うことを特徴とする請求項3に記載のイン
クジェット式記録装置である。
【0015】請求項5に記載のものは、最少インク滴量
に応じて定まる複数の記録モードから1つの記録モード
を選択する記録モード設定手段を備え、前記画像濃度補
正手段は、最少インク量が判断基準量よりも少ない記録
モードが選択された場合に、前記インク量識別情報によ
って調整を行うことを特徴とする請求項3に記載のイン
クジェット式記録装置である。
【0016】請求項6に記載のものは、前記記録ヘッド
は、各ノズル列単位でユニット化された圧力発生素子を
備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか
に記載のインクジェット式記録装置である。
【0017】請求項7に記載のものは、前記圧力発生素
子が圧電振動子であることを特徴とする請求項1から請
求項6の何れかに記載のインクジェット式記録装置であ
る。
【0018】請求項8に記載のものは、ノズル開口を列
設してなるノズル列を複数備え、圧力発生素子の作動に
よってノズル開口からインク滴を吐出可能な記録ヘッド
と、圧力発生素子に供給される駆動信号を発生可能な駆
動信号発生手段とを有するインクジェット式記録装置の
駆動方法において、前記複数のノズル列の内、インク滴
の飛行速度が最も遅いノズル列を基準ノズル列とし、こ
の基準ノズル列から吐出されるインク滴の飛行速度を必
要速度以上にすべく設定された駆動電圧値の駆動信号を
駆動信号発生手段から発生させ、該駆動電圧値の駆動信
号を記録ヘッドに供給してインク滴を吐出させることを
特徴とするインクジェット式記録装置の駆動方法であ
る。
【0019】請求項9に記載のものは、前記駆動電圧値
の駆動信号によって吐出させたインク滴の量に基づき、
単位面積当たりのインク滴の吐出回数をノズル列毎に調
整して画像濃度を補正することを特徴とする請求項8に
記載のインクジェット式記録装置の駆動方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、インクジェット式記録へッ
ド(以下、記録ヘッドという。)の構造について説明す
る。図1に示すように、例示した記録ヘッド1は、複数
の圧電振動子2…からなる振動子群3、固定板4、及
び、フレキシブルケーブル5等をユニット化した振動子
ユニット6と、この振動子ユニット6を収納可能なケー
ス7と、ケース7の先端面に接合される流路ユニット8
とを備えている。
【0021】ケース7は、先端と後端が共に開放した収
納空部9を形成した合成樹脂製のブロック状部材であ
り、収納空部9内には振動子ユニット6が収納固定され
ている。即ち、振動子ユニット6は、圧電振動子2の櫛
歯状先端(即ち、先端面部)を先端側開口に臨ませた状
態で、固定板4が収納空部9の壁面に接着されている。
【0022】圧電振動子2は、本発明の圧力発生素子の
一種であり、縦方向に細長い櫛歯状をしている。例え
ば、30μm〜100μm程度の極めて細い幅のニード
ル状に切り分けられている。この圧電振動子2は、圧電
体10と内部電極11とを交互に積層して構成された積
層型の圧電振動子2であって、電界方向に直交する縦方
向に伸縮可能(即ち長手方向に振動可能)な縦振動モー
ドの圧電振動子2である。そして、各圧電振動子2…
は、基端側部分が固定板4上に接合されており、圧電振
動子2の自由端部を固定板4の縁よりも外側に突出させ
た片持ち梁の状態で取り付けられている。
【0023】この振動子群3は、例えば、圧電体層と内
部電極層とを交互に積層した一枚の圧電板を固定板4に
接合した後、ワイヤーソー等の切断具によって櫛歯状に
切り分けることで作製される。このように、振動子群3
は同一の圧電板から切り出されてユニット化されている
ので、各圧電振動子2…の伸縮特性を高いレベルで揃え
ることができる。
【0024】また、各圧電振動子2…の先端面部は、流
路ユニット8の所定部位である島部12に当接固定され
ており、フレキシブルケーブル5は、固定板4とは反対
側となる振動子群3の基端部側面で、各圧電振動子2…
と電気的に接続されている。
【0025】流路ユニット8は、図2に示すように、流
路形成基板15を間に挟んでノズルプレートを流路形成
基板15の一面側に配置し、弾性板17をノズルプレー
ト16とは反対側となる他面側に配置して積層すること
で構成されている。
【0026】ノズルプレート16は、ドット形成密度に
対応したピッチで複数のノズル開口18…を列状に開設
したステンレス鋼製の薄いプレートである。本実施形態
では、180dpiのピッチで96個のノズル開口18
…を列設し、これらのノズル開口18…によってノズル
列を構成する。そして、図3に示すように、ノズル列1
9を、吐出可能なインクの種類(例えば色)に対応させ
て複数列形成する。
【0027】本実施形態では、左端に位置する第1ノズ
ル列19Aから右端に位置する第7ノズル列19Gまで
の合計7列のノズル列19を横並びに形成しており、各
ノズル列から異なる色のインクを吐出可能に構成してい
る。
【0028】例えば、第1ノズル列19Aからはダーク
イエローインクを、第2ノズル列19Bからはブラック
インクを、第3ノズル列19Cからはシアンインクを、
それぞれ吐出可能に構成している。また、第4ノズル列
19Dからはライトシアンインクを、第5ノズル列19
Eからはマゼンタインクを、第6ノズル列19Fからは
ライトマゼンタインクを、第7ノズル列19Gからはイ
エローインクを、それぞれ吐出可能に構成している。そ
して、本実施形態では、これらの各ノズル列19A〜1
9G毎に上記の振動子ユニット6を設けている。即ち、
この記録ヘッド1は、7個の振動子ユニット6…を備え
ている。
【0029】流路形成基板15は、ノズルプレート16
の各ノズル開口18…に対応させて圧力室20となる空
部を形成するとともに、インク供給口21および共通イ
ンク室22となる空部を形成した板状の部材であり、例
えばシリコンウェハーをエッチング加工することにより
形成されている。
【0030】圧力室20は、ノズル開口18の列設方向
(ノズル列方向)に対して直交する方向に細長い室であ
り、堰部で区画された偏平な凹室で構成されている。そ
して、この堰部により流路幅の狭い狭窄部の形で、イン
ク供給口21が形成されている。また、圧力室20内に
おける共通インク室22から最も離れた位置には、ノズ
ル開口18と圧力室20とを連通するノズル連通口23
を板厚方向に貫通させて設ける。
【0031】弾性板17は、圧力室20の一方の開口面
を封止するダイヤフラム部と、共通インク室22の一方
の開口面を封止するコンプライアンス部とを兼ねてお
り、ステンレス製の支持板24上にPPS(ポリフェニ
レンサルファイド)等の樹脂フィルム25をラミネート
加工した二重構造である。そして、ダイヤフラム部とし
て機能する部分、すなわち圧力室20に対応した部分の
支持板24を環状にエッチング加工して圧電振動子2の
先端面部を当接固定するための島部12を形成し、ま
た、コンプライアンス部として機能する部分、すなわち
共通インク室22に対応する部分の支持板24をエッチ
ング加工で除去して樹脂フィルム25だけにしている。
【0032】上記の構成を有する記録ヘッド1では、圧
電振動子2を放電して振動子長手方向(つまり、縦方
向)に伸長させることにより、島部12がノズルプレー
ト16側に押圧され、ダイヤフラム部を構成する樹脂フ
ィルム25が変形して圧力室20が収縮する。また、圧
電振動子2を充電して振動子長手方向に収縮させると、
樹脂フィルム25の弾性により圧力室20が膨張する。
そして、圧力室20の膨張や収縮を制御することによ
り、圧力室20内のインク圧力が変動してノズル開口1
8からインク滴が吐出される。
【0033】ところで、この記録ヘッド1では、部品の
寸法精度や組立精度等に応じてインク滴の吐出特性(イ
ンク滴の量や飛行速度等)にばらつきが生じる。即ち、
同じ条件でインク滴を吐出させてもインク滴の吐出特性
が記録ヘッド1毎に相違してしまう。特に、本実施形態
のように、ノズル列19毎に異なる振動子ユニット6を
有する構成では、振動子ユニット6の特性差(個体差)
の影響を受けてしまうので、インク滴の吐出特性はノズ
ル列19毎にばらつく傾向もある。なお、この吐出特性
のばらつきを低減するために、部品の寸法精度や組立精
度を向上させることが考えられるが、記録ヘッド1の各
部は極めて微細な形状なので、寸法精度や組立精度の向
上で対応することは現実的でない。
【0034】そして、インク滴の飛行速度に関し、飛行
速度が必要速度、つまり、吐出されたインク滴が予定の
飛行軌跡に沿って正常に印刷記録媒体へ着弾するために
必要な最低速度以上であれば問題はないが、この必要速
度よりも遅いと着弾位置ずれ等の問題が生じる可能性が
ある。即ち、この種のプリンタでは、記録ヘッド1を主
走査方向に移動させながらインク滴を吐出させている関
係で、インク滴の飛行速度が必要速度よりも低くなると
空気の粘性抵抗などによってインク滴が正規の飛行軌跡
からずれてしまう。これにより、ざらつき感が生じるな
ど記録画像の画質低下の一因となっている。
【0035】特に、2pLなど極く少量のインク滴を吐
出させた場合には、圧電振動子2の変位量ばらつきが増
幅されて飛行速度のばらつきとなる上、空気の粘性抵抗
の影響をより大きく受けるので、着弾位置のずれ量も大
きくなって画質低下が顕著になる。さらに、インク滴が
記録紙に着弾できずにミスト化してしまう虞もある。
【0036】そこで、本発明では、インク滴の飛行速度
が最も遅いノズル列19を基準ノズル列として、この基
準ノズル列から吐出されるインク滴の飛行速度が必要速
度以上となるように、駆動信号の駆動電圧値を設定する
ようにした。なお、この必要速度は、インク滴の量や飛
行距離によって相違する。本実施形態では、インク滴の
量が2.0pL、飛行距離、即ち、ノズル面(ノズルプ
レート16の外側表面,以下同様。)から記録紙表面ま
での距離が1.3mmという条件の下、この必要速度を
5.0m/sに設定している。
【0037】このようにすると、基準ノズル列から吐出
されるインク滴に関し、必要な飛行速度が確保されるの
で、2pL程度の極く少量のインク滴であっても所定の
位置に確実に着弾させることができるし、ミスト化も防
止できる。そして、基準ノズル列以外のノズル列19か
ら吐出されたインク滴の飛行速度は、基準ノズル列と同
じかそれ以上になり、記録ヘッド1全体でもインク滴の
飛行速度は必要速度以上となる。これにより、インク滴
の着弾位置精度を確保でき、ミスト化も防止できる。
【0038】ところで、インク滴の吐出量が最も少ない
基準ノズル列にあわせて駆動電圧値を設定したことか
ら、駆動電圧値は個々の記録ヘッド1に応じて定めら
れ、吐出されるインク滴の量(平均インク量)がばらつ
いてしまう。この吐出量の相違は画像の濃淡ばらつきを
生じさせる原因となる。例えば、インク滴の吐出量に差
がある2つの記録ヘッド1,1があった場合、インク滴
の吐出量が多い方の記録ヘッド1で記録した画像は、吐
出量が少ない方の記録ヘッド1で記録した画像よりも濃
くなる。従って、これらの記録ヘッド1,1で同一印刷
データの画像を記録すると、画像の濃淡に違いが生じて
しまう。
【0039】また、上記したようにインク滴の吐出特性
は、1つの記録ヘッド1であってもノズル列19毎にば
らつきがちである。このため、同一波形で駆動した場
合、インク滴の吐出量もノズル列19毎にばらつきがち
である。そして、ノズル列19同士の間の吐出量のばら
つきは、画像の色相に影響を与える。即ち、各ノズル列
19の条件を同一に揃えて記録を行うと、吐出量がその
記録ヘッド1における平均吐出量よりも多いノズル列1
9の色が濃くなり、平均吐出量よりも少ないノズル列1
9の色が淡くなる。例えば、マゼンタ列のインク量が平
均吐出量よりもよりも多い場合には、記録画像が標準画
像よりも赤みを帯びてしまう。
【0040】このような駆動電圧値の相違に伴う記録ヘ
ッド1毎の吐出特性のばらつきや、ノズル列19毎の吐
出特性のばらつきを補正するため、本実施形態では、設
定された駆動電圧値の駆動信号で吐出させて得られたイ
ンク滴の量をノズル列19毎に示すカラーアジャストI
D(本発明のインク量識別情報に相当)を記録ヘッド1
に付与する。そして、この記録ヘッド1をプリンタに組
み込んだ際に、このカラーアジャストIDを用いて単位
面積あたりのインク量、即ち、インク滴の吐出回数を増
減し、画像濃度及び色相(カラーバランス)を設計通り
に合わせる。
【0041】以下、駆動信号の駆動電圧値、及び、カラ
ーアジャストIDの設定手順を、図4のフローチャート
に基づいて詳細に説明する。なお、これらの駆動電圧
値、及び、カラーアジャストIDは、例えば、組立が終
了した記録ヘッド1に対する検査工程で設定される。
【0042】これらの電圧値やIDを設定するにあた
り、まずその記録ヘッド1の仮駆動電圧Vh´を設定す
る(S1)。
【0043】駆動信号における駆動電圧は、本実施形態
では、図5(b)に示す小ドット駆動パルスDP1の最
大電位VHから最低電位VLまでの電位差が該当する。
そして、仮駆動電圧値Vh´は、この小ドット駆動パル
スDP1を圧電振動子2に供給して得られたインク滴の
吐出量、詳しくは、記録ヘッド単位での平均インク滴量
(1滴あたりの量)が、目標値である2.0pLとなる
ように定めた電圧値である。
【0044】ここで、小ドット駆動パルスDP1につい
て簡単に説明する。この小ドット駆動パルスDP1は、
第1充電要素P11、第2充電要素P12、第1ホール
ド要素P13、第1放電要素P14、第2ホールド要素
P15、第2放電要素P16、第3ホールド要素P1
7、及び、第3放電要素P18を順に接続した一連の信
号として構成されている。
【0045】そして、第1充電要素P11を圧電振動子
2に供給することで圧力室20をメニスカス(ノズル開
口18で露出しているインクの自由表面)を過度に振動
させない程度にゆっくりと膨張させ、その後、第2充電
要素P12を供給して圧力室20を最大容積まで急激に
膨張させてメニスカスの中心部分を局所的に圧力室20
側に引き込む。次に、第1ホールド要素P13の供給に
よって圧力室20の膨張状態を維持し、反動によってメ
ニスカスの中心部分を吐出方向に向けて凸状に盛り上が
らせる。続いて、第1放電要素P14を供給して圧力室
20を急激に収縮し、インク柱を吐出方向に押し出す。
その後は、第2ホールド要素P15、第2放電要素P1
6、第3ホールド要素P17、及び、第3放電要素P1
8を順に供給して圧力室20を段階的に収縮させる。そ
の結果、インク柱の先端部分が本体からちぎれて吐出方
向に飛行し、ノズル開口18からは2.0pL程度の極
く少量のインク滴が吐出される。
【0046】そして、この小ドット駆動パルスDP1
は、駆動電圧値に応じて吐出されるインク滴の量が変化
する。このため、仮駆動電圧値Vh´を設定するにあた
っては、図5(a)に示すように、インク滴の吐出可能
範囲における最低側の電圧値Vh1及びこの最低電圧値
Vh1に対応するインク滴量と、最大側の電圧値Vh2
で及びこの最大電圧値Vh2に対応するインク滴量とを
用いて検量線を作成する。そして、この検量線を用いて
仮駆動電圧値Vh´を設定する。即ち、作成した検量線
から目標値である2.0pLに対応する電圧値を取得
し、取得した電圧値を仮駆動電圧値Vh´とする。
【0047】なお、この検量線を作成する際のインク滴
量は、記録ヘッド1単位のインク滴量、詳しくは、全て
のノズル開口18からインク滴を吐出させて得られた平
均値を用いる。この平均値は、例えば、電子天秤(図示
せず)を用いて捕集インク量を測定し、この捕集インク
量をインク滴の吐出回数及び全ノズル開口18…の数で
割ることによって算出する。
【0048】仮駆動電圧Vh´を設定したならば、この
仮飛行電圧Vh´で吐出させたインク滴の飛行速度(平
均Vm)をノズル列19毎に測定する(S2)。
【0049】この飛行速度の測定は、例えば、図6に示
す検査装置で行う。例示した検査装置は、図5(b)の
小ドット駆動パルスDP1を含む試験信号を発生可能な
試験信号発生部30と、飛行中のインク滴を検出可能な
レーザー検出器31と、レーザー検出器31からの検出
信号に基づいてインク滴の飛行速度を演算する飛行速度
演算部32とから構成されている。
【0050】この検査装置において、試験信号発生部3
0は設定された駆動電圧値の試験信号を発生可能に構成
され、記録ヘッド1は規定の高さで固定されている。ま
た、レーザー検出器31は、レーザー光線を発生可能な
レーザー光源と、レーザー光線の受信によって出力信号
のレベルを変化させる受光素子とからなる。そして、レ
ーザー検出器31は、レーザー光線が記録ヘッド1のノ
ズル面よりも下側に設定された検出位置を通るように配
設されている。
【0051】飛行速度演算部32は、試験信号中の小ド
ット駆動パルスDP1を記録ヘッド1がラッチしたタイ
ミング、つまり、この小ドット駆動パルスDP1を圧電
振動子2に供給したタイミングからレーザー検出器31
が出力した検出信号を受信するまでの経過時間を計測
し、計測した経過時間からインク滴の飛行速度を演算で
求める。
【0052】ノズル開口18から吐出されたインク滴
は、検出位置を通過した際にレーザー光線を遮る。この
遮光によって受光素子は検出信号を出力する。例えば、
常態(受光期間中)においてHレベルであった出力信号
が遮光期間中に亘ってLレベルに変化し、インク滴の通
過後にHレベルに戻る。従って、飛行速度演算部32
は、この検出信号に基づき、インク滴が検出位置を通過
したタイミングを認識できる。
【0053】そして、記録ヘッド1が規定の高さで固定
されていることから、吐出されたインク滴の検出位置ま
での飛行距離は一定である。さらに、小ドット駆動パル
スDP1のラッチタイミングからインク滴がノズル開口
18から吐出されるまでの遅れ時間も一定である。
【0054】このため、飛行速度演算部32は、小ドッ
ト駆動パルスDP1のラッチタイミングからインク滴が
検出位置を通過するまでの経過時間を計測することで、
インク滴の飛行速度を算出することができる。例えば、
上記の経過時間から遅れ時間を減算してインク滴の飛行
時間を算出し、飛行距離を飛行時間で除算することで飛
行速度を算出できる。
【0055】なお、検査装置は、この構成に限らず種々
の構成を採ることができる。例えば、図6に点線で示す
ように、検出位置が高さ方向に異なる1対のレーザー検
出器31,31を設け、各レーザー検出器31からの検
出信号の出力時間差を計測し、この出力時間差からイン
ク滴の飛行速度を検出してもよい。
【0056】そして、各ノズル列19の飛行速度は、測
定対象となるノズル列19に属する全てのノズル開口1
8…について飛行速度を測定して得られた平均飛行速度
とする。ここで、図7(a)は、仮駆動電圧Vh´で測
定したインク滴の飛行速度の一例である。この例では、
仮駆動電圧Vh´が25Vに設定され、第1,第7ノズ
ル列19A,Gの飛行速度が5.0m/sであり、第2
ノズル列19Bの飛行速度が6.0m/sであり、第
3,第5,第6ノズル列19C,E,Fの飛行速度が
6.4m/sであり、第4ノズル列19Dの飛行速度が
4.0m/sである。
【0057】インク滴の飛行速度を測定したならば、基
準ノズル列を設定する(S3)。
【0058】この基準ノズル列の設定は飛行速度に基づ
いて行われ、飛行速度が最も遅いノズル列19を基準ノ
ズル列とする。上記した図7(a)の例で説明すると、
最も飛行速度が遅いのは第4ノズル列19D(4.0m
/s)である。他のノズル列19に関しては、何れも第
4ノズル列19Dよりもインク滴の飛行速度は速い
(5.0〜6.4m/s)。従って、この例では第4ノ
ズル列19Dを基準ノズル列に設定する。
【0059】基準ノズル列を設定したならば、基準ノズ
ル列から吐出されるインク滴の飛行速度が必要速度以上
となるように駆動電圧値Vhを設定する(S4)。
【0060】この駆動電圧値Vhの設定は、例えば、図
8に示すように、仮駆動電圧値Vh´でのインク滴の仮
飛行速度Vm´と、仮駆動電圧Vh´に加算値△hを加
算して得られた加算駆動電圧値(Vh´+△h)でのイ
ンク滴の加算飛行速度Vmhとを用いて行う。即ち、駆
動電圧値とインク滴の飛行速度との間には高い相関関係
があり、ある範囲内においては比例関係にあると見なせ
る。そこで、横軸に駆動電圧値を、縦軸にインク滴の飛
行速度をそれぞれ設定し、仮駆動電圧値Vh´及び仮飛
行速度Vm´と、加算駆動電圧値(Vh´+△h)及び
加算飛行速度Vmhとをプロットして2点間を結ぶ直線
を描き、この直線に必要速度Vm0を当てはめて(内挿
又は外挿して)、対応する駆動電圧値Vhを取得する。
なお、仮飛行速度Vm´及び加算飛行速度Vmhの測定
は、S2の処理と同様に、検査装置を用いて行う。ま
た、加算値△hは任意の値が設定できるが、例えば5V
である。
【0061】そして、図7(b)の例で説明すると、基
準ノズル列である第4ノズル列19Dについてインク滴
の仮飛行速度Vm´は4.0m/sであり、この仮飛行
速度Vm´を必要速度である5.0m/sまで上昇させ
るために必要な駆動電圧値は30Vであった。この場合
には、駆動電圧値Vhとして30Vを設定する。
【0062】なお、このS4の処理において、仮飛行速
度Vm´が必要速度以上であった場合には、仮駆動電圧
Vh´を駆動電圧Vhに設定する。
【0063】また、この駆動電圧値Vhの設定方法は、
上記に限らず種々の方法を採ることができる。例えば、
仮駆動電圧値Vh´から0.1Vずつ電圧値を上げて飛
行速度Vmを測定し、飛行速度がVmが必要速度(例え
ば、5.0m/s)に達した際の電圧値を駆動電圧値V
hとする方法であってもよい。
【0064】駆動電圧値Vhを設定したならば、設定し
た駆動電圧値Vhで各ノズル列19のインク滴量を測定
する(S5)。
【0065】このインク滴量の測定も電子天秤を用いる
等して行う。例えば、測定対象のノズル列19に属する
全てのノズル開口18…から所定回数だけインク滴を吐
出させて捕集インク量を測定し、この捕集インク量を吐
出回数及び1列のノズル開口18の数(例えば96)で
割ることにより、1滴当たりのインク量を取得する。
【0066】ノズル列19毎のインク吐出量を測定した
ならば、カラーアジャストIDを設定する(S6)。
【0067】カラーアジャストIDは、各ノズル列19
のインク滴量の設計値からのずれ量に基づいて設定す
る。例えば、1滴のインク量が2.00pLであれば、
設計値通りなので標準値である「50」をIDとして設
定する。また、1滴のインク量が1.90pLであれ
ば、設計値との差は−0.10pLであり、設計値から
のずれは−5%となるので、標準値から5ポイント低い
「45」をIDとして設定する。反対に、1滴のインク
量が2.10pLであれば、設計値からのずれは+5%
なので標準値から5ポイント高い「55」をIDとして
設定する。
【0068】そして、図9に示す例では、駆動電圧値V
h(30V)における第1,第7ノズル列19Gのイン
ク滴量は共に2.00pLであるのでカラーアジャスト
IDは「50」となる。同様に、第2ノズル列19Bの
インク滴量は2.10pLであるのでカラーアジャスト
IDは「55」となり、第3,第5,第6ノズル列19
Fのインク滴量はいずれも2.14pLであるのでカラ
ーアジャストIDは「57」となる。また、基準ノズル
列である第4ノズル列19Dのインク滴量は1.90p
LであるのでカラーアジャストIDは「45」となる。
【0069】そして、設定されたカラーアジャストID
は、例えば、記録ヘッド1内の識別情報記憶素子33
(図10参照)に記憶されたり、記録ヘッド1に設けら
れた識別情報表記部材(図示せず)によって表記された
りする。
【0070】上記の識別情報記憶素子33は、情報を電
気的に記憶可能な素子(例えばROM)によって構成さ
れる。また、上記の識別情報表記部材は、例えば、裏面
に接着剤を塗布したシール部材やプレート部材によって
構成され、その表面には文字、数字、図形等の記号によ
って構成されたマーク情報や、スキャナーによって光学
的に読み取り可能な符号化情報が表記される。
【0071】従って、識別情報記憶素子33を用いた場
合には、カラーアジャストID及び駆動電圧値Vhの各
情報をプリンタコントローラ40(図10参照)に直接
的に送出することができ、これらの各情報に基づく制御
が行える。また、これらの各情報をホストコンピュータ
に送出することもできるので、ホストコンピュータ(図
示せず)にインストールされたドライバによる制御も可
能である。また、識別情報表記部材を用いた場合には、
マーク情報や符号化情報に基づいて、カラーアジャスト
ID及び駆動電圧値Vhの各情報をプリンタコントロー
ラ40に付与できるので、やはり、これらの各情報に基
づく制御が行える。
【0072】次に、記録ヘッド1に付された各情報(カ
ラーアジャストID,駆動電圧値Vh)の使用方法につ
いて説明する。ここで、図10はプリンタやプロッタ等
のインクジェット式記録装置の電気的構成を説明するブ
ロック図である。
【0073】例示した記録装置は、プリンタコントロー
ラ40とプリントエンジン41とを備えている。プリン
タコントローラ40は、ホストコンピュータ等からの印
刷データ等を受信するインターフェース42と、各種デ
ータの記憶等を行うRAM43と、各種データ処理のた
めの制御ルーチン等を記憶したROM44と、CPU等
からなる制御部45と、発振回路46と、記録ヘッド1
へ供給する駆動信号を発生する駆動信号発生回路47
(本発明の駆動信号発生手段に相当)と、印刷データを
ドット毎に展開することで得られた印字データや駆動信
号等をプリントエンジン41に送信するためのインター
フェース48とを備えている。なお、上記の制御部45
は、本発明の吐出制御手段としても機能し、記録ヘッド
1によるインク滴の吐出を制御する。
【0074】プリントエンジン41は、記録ヘッド1
と、キャリッジ機構51と、紙送り機構52とから構成
されている。記録ヘッド1は、印字データがセットされ
るシフトレジスタ53と、シフトレジスタ53にセット
された印字データをラッチするラッチ回路54と、電圧
増幅器として機能するレベルシフタ55と、圧電振動子
2に対する駆動信号の供給を制御するスイッチ回路56
と、圧電振動子2と、識別情報記憶素子33とを備えて
いる。
【0075】上記の制御部45は、ROM44に記憶さ
れた動作プログラムに則って動作し、記録装置の各部を
制御する。駆動信号発生回路47は、制御部45によっ
て定められた波形形状の駆動信号COMを発生する。こ
の駆動信号COMとしては、例えば図11に示すよう
に、メニスカスを微振動させるための微振動パルスDP
2と小ドット駆動パルスDP1の組を1記録周期T内に
2組配置して構成されている。
【0076】上記の微振動パルスDP2は台形状をして
いる。そして、この微振動パルスDP2が圧電振動子2
に供給されると、圧力室20内にインク滴を吐出させな
い程度の圧力振動が生じ、メニスカスが微振動する。
【0077】また、上記の小ドット駆動パルスDP1
は、図5(b)で説明した小ドット駆動パルスDP1と
同じものであるが、駆動電圧値Vhに設定されている。
そして、この駆動電圧値Vhは、上記したように、基準
ノズル列から吐出されるインク滴の飛行速度を必要速度
以上にすべく設定された電圧値であるため、基準ノズル
列から吐出されるインク滴に関し、極く少量のインク滴
であっても所定の位置に確実に着弾させることができ
る。これにより、画質の向上が図れ、インク滴のミスト
化も防止できる。
【0078】また、インク滴の飛行速度とインク滴の量
との間には高い相関関係があるので、インク滴の飛行速
度を必要速度以上に設定することにより、インク滴の量
もベタを埋めるのに十分な量となる。このため、インク
滴量の不足による白筋の不具合も防止できる。さらに、
他のノズル列19から吐出されたインク滴は、少なくと
も基準ノズル列と同じかそれ以上の飛行速度を有するの
で、着弾位置精度を確保できるし、ミスト化も防止でき
る。
【0079】ところで、駆動電圧値Vhの駆動信号CO
Mでインク滴を吐出させた場合には、駆動電圧値Vhと
仮駆動電圧Vh´との差に応じて、インク滴の吐出量
(平均インク量)が記録ヘッド1毎にばらつく。例え
ば、仮駆動電圧値Vh´が25Vであった場合、駆動電
圧値Vhが30Vに設定された記録ヘッド1では標準よ
りも濃い画像が記録されてしまう。また、駆動電圧値V
hが27Vに設定された記録ヘッド1では、駆動電圧値
Vhが30Vに設定された記録ヘッド1で記録された画
像よりは薄いけれども、標準よりも濃い画像が記録され
てしまう。
【0080】さらに、各ノズル列19から吐出されるイ
ンク滴の量もカラーアジャストIDで規定される分だけ
ばらつく。即ち、カラーアジャストIDが標準値「5
0」よりも高いノズル列19では設計値(例えば、2.
00pL)よりも多い量のインク滴が吐出され、標準値
よりも低いノズル列19では設計値よりも少ない量のイ
ンク滴が吐出される。
【0081】このような記録ヘッド1毎のインク滴量の
ばらつきやノズル列19毎のインク滴量のばらつきを補
正するため、制御部45(画像濃度補正手段)は、カラ
ーアジャストIDに基づいて単位面積当たりのインク滴
の吐出回数をノズル列19毎に調整し、画像濃度を補正
する。
【0082】例えば、単位面積当たり2.00pLのイ
ンク滴を100回吐出させて200pLのインク滴を着
弾させる設定の場合、インク滴量が2.10pLのノズ
ル列19については、この単位面積内にインク滴を95
回吐出させると、単位面積当たりのインク滴は199.
5pLとなり、200pLに揃えられる。同様に、1.
90pLのノズル列19については、この単位面積内に
インク滴を105回吐出させると、単位面積当たりのイ
ンク量は199.5pLとなり、200pLに揃えられ
る。
【0083】例えば、図9で説明したカラーアジャスト
IDが設定された記録ヘッド1では、図12に示す調整
を行う。即ち、カラーアジャストIDが「50」の第
1,第7ノズル列19A,Gについては、インク滴の量
が設計値通り(2.00pL)なので、単位面積当たり
の吐出回数を規定回数である「100」回に設定する。
また、カラーアジャストIDが「55」の第2ノズル列
19Bについては、インク滴の量が規定量よりも5%多
いので、単位面積当たりの吐出回数を規定回数より5%
減らして「95」回に設定する。同様に、カラーアジャ
ストIDが「57」の第3,第5,第6ノズル列19
C,E,Fについては、インク滴の量が規定量よりも7
%多いので、単位面積当たりの吐出回数を規定回数より
7%減らして「93」回に設定する。一方、カラーアジ
ャストIDが「45」の第4ノズル列19Dについて
は、インク滴の量が規定量よりも5%少ないので、単位
面積当たりの吐出回数を規定回数より5%増やして「1
05」回に設定する。
【0084】これにより、ノズル列19毎にインク量の
差があっても、記録紙上における単位面積あたりのイン
ク量を揃えることができ、一定品質の画像を記録するこ
とができる。ひいては、記録ヘッド1の個体差があって
も一定品質の画像を記録できる。
【0085】ところで、本発明は、上記した実施形態に
限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づ
いて種々の変形が可能である。
【0086】例えば、上記した第1実施形態では、記録
モードが1種類であり、カラーアジャストIDも1種類
であったが、本発明はこの構成に限定されない。例え
ば、複数の記録モードで動作可能な記録装置にも適用で
きる。
【0087】この場合、各記録モードに応じたカラーア
ジャストIDを設定する。例えば、図13に示すよう
に、最少インク滴量が13pLの高速モードと最少イン
ク滴量が2pLの高解像度モードの2種類の記録モード
を選択可能なプリンタにおいては、高速モード用のカラ
ーアジャストIDと、高解像度モード用のカラーアジャ
ストIDとを別個に用意する。
【0088】即ち、図13(a)の例は、高解像度モー
ドと高速モードのそれぞれのモードについて、インク滴
の飛行速度に基づくカラーアジャストIDを設定した例
である。この例では、高解像度モード用の駆動信号と高
速モード用の駆動信号とを用意し、上記したS1〜S6
の処理を記録モード毎に行うことで複数種類のカラーア
ジャストIDを設定している。
【0089】そして、制御部45(記録モード設定手
段,画像濃度補正手段)は、設定した記録モードに応じ
て、対応するモードのカラーアジャストIDを選択し、
上記した単位面積当たりの吐出回数の調整を行う。この
ように構成すると、選択した記録モードに適したカラー
アジャストIDを用いることができ、一層の画質向上が
図れる。
【0090】また、図13(b)の例は、高解像度モー
ドについては上記したS1〜S6の処理で設定したカラ
ーアジャストIDを用い、高速記録モードについては仮
駆動電圧Vh´で吐出させたインク滴量によって設定し
たカラーアジャストIDを用いた例である。言い換えれ
ば、この例では、最少インク量が判断基準量(例えば、
8pL)よりも少ない記録モードではS1〜S6の処理
で設定したカラーアジャストIDを用い、最少インク量
が判断基準量以上の記録モードでは記録ヘッド1の平均
吐出量(13pL)で定めたカラーアジャストIDを用
いている。
【0091】そして、この例でも制御部45(記録モー
ド設定手段,画像濃度補正手段)は、設定した記録モー
ドに応じて対応するカラーアジャストIDを選択し、上
記した単位面積当たりの吐出回数の調整を行う。つま
り、高解像度モードが設定された場合には最少インク量
が2pLのカラーアジャストIDを用いて吐出回数の調
整を行い、高速モードが設定された場合には最少インク
量が13pLのカラーアジャストIDを用いて吐出回数
の調整を行う。
【0092】即ち、この図13(b)の例において、高
速モードでの最少インク滴量は13pLであり、この種
のプリンタから吐出させるインク滴量としては十分な量
である。このため、必要速度以上の飛行速度が容易に得
られ、ミスト化する可能性も少なく、インク滴量のばら
つきも少ない。従って、記録ヘッド1の平均吐出量(仮
駆動電圧Vh´で吐出させたインク滴量)に基づいて設
定したカラーアジャストIDを用いても画質が損なわれ
る可能性は少ない。そして、カラーアジャストIDをイ
ンク滴量に基づいて定めた場合、簡便なインク滴量の測
定で設定ができるので、工程を短時間で済ますことがで
き、製品の製造コストを抑えることができる。
【0093】なお、複数の記録モードを有する実施形態
において、記録モードは2種類に限らず3種類以上であ
ってもよい。
【0094】また、上記実施形態では、1種類の駆動パ
ルス(小ドット駆動パルスDP1)を備える駆動信号を
例示したが、これに限らず、インク滴の吐出量が相違す
る複数種類の駆動パルスを備えた駆動信号で駆動を行う
ものであっても本発明は適用できる。この場合、例え
ば、ばらつきが大きくなりがちな最少インク量の駆動パ
ルスに対して上記の調整方法を適用し、駆動電圧値やカ
ラーアジャストIDを定める。
【0095】また、上記実施形態では、本発明の圧力発
生素子として所謂縦振動モードの圧電振動子2を例示し
たが、これに限定されるものではない。例えば、電界方
向(圧電体10と内部電極11との積層方向)に振動可
能な所謂横振動モードの圧電振動子2であってもよい。
また、各ノズル列19毎にユニット化されているものに
限らず、所謂撓み振動モードの圧電振動子2のように、
圧力室20毎に設けられるものであってもよい。さら
に、圧電振動子2に限らず、磁歪素子等の電気機械変換
素子によって圧力発生素子を構成してもよく。発熱素子
によって圧力発生素子を構成してもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。即ち、複数のノズル列の内、インク
滴の飛行速度が最も遅いノズル列を基準ノズル列とし、
この基準ノズル列から吐出されるインク滴の飛行速度を
必要速度以上にすべく設定された駆動電圧値の駆動信号
を駆動信号発生手段から発生させ、該駆動電圧値の駆動
信号を記録ヘッドに供給してインク滴を吐出させるの
で、飛行速度が最も遅い基準ノズル列に関し、この基準
ノズル列から吐出されるインク滴の飛行速度が必要速度
以上となる。このため、極く少量のインク滴であっても
所定の位置に確実に着弾させることができ、ミスト化を
防止できる。そして、他のノズル列から吐出されたイン
ク滴は、少なくとも基準ノズル列と同じかそれ以上の飛
行速度を有するので、着弾位置精度を確保できるし、ミ
スト化も防止できる。
【0097】また、インク滴の飛行速度と吐出量とは高
い相関関係があるため、インク滴の飛行速度が飛行速度
以上となることからインク量も必要量が確保される。こ
れにより、インク滴量の不足による白筋の発生も防止で
きる。
【0098】また、記録ヘッドにインク量識別情報を付
与した場合には、インク滴の着弾位置精度を確保しつつ
も、記録画像の色相を設計上の色相に合わせることがで
き、さらに、記録画像の濃度を設計上の濃度に合わせる
こともできる。即ち、インク量識別情報に基づいて単位
面積当たりのインク滴の吐出回数をノズル列毎に調整す
ることができ、単位面積当たりのインク量を各列で揃え
ることができる。これにより、設計上の色相及び濃度で
画像を記録することができる。
【0099】また、インク量識別情報を記録モード毎に
用意し、設定された記録モードに対応するインク量識別
情報によって調整を行うようにした場合には、その記録
モードに適したインク量識別情報を用いることができ、
一層の画質向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録ヘッドの一部分を示す断面図である。
【図2】流路ユニットの耕造を説明する部分拡大断面図
である。
【図3】記録ヘッドをノズルプレート側から見た図であ
る。
【図4】駆動電圧値及びカラーアジャストIDの設定手
順を説明するフローチャートである。
【図5】(a)は駆動電圧値を定めるための検量線を説
明する図、(b)は小ドット駆動パルスを説明する図で
ある。
【図6】インク滴の飛行速度を測定するための検査装置
を説明する図である。
【図7】(a)は仮駆動電圧値での飛行速度をノズル列
単位で示す図、(b)は駆動電圧値での基準ノズル列の
飛行速度を示す図である。
【図8】駆動電圧値の設定を説明する図である。
【図9】駆動電圧値におけるインク滴量とカラーアジャ
ストIDとをノズル列毎に示した図である。
【図10】記録装置の構成を説明するブロック図であ
る。
【図11】駆動信号発生回路が発生する駆動信号を説明
する図である。
【図12】単位面積当たりの吐出回数の制御を説明する
図である。
【図13】(a)及び(b)は、複数の記録モードを有
する場合を説明する図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式記録ヘッド 2 圧電振動子 3 振動子群 4 固定板 5 フレキシブルケーブル 6 振動子ユニット 7 ケース 8 流路ユニット 9 収納空部 10 圧電体 11 内部電極 12 島部 15 流路形成基板 16 ノズルプレート 17 弾性板 18 ノズル開口 19 ノズル列 20 圧力室 21 インク供給口 22 共通インク室 23 ノズル連通口 24 支持板 25 樹脂フィルム 30 試験信号発生部 31 レーザー検出器 32 飛行速度演算部 33 識別情報記憶素子 40 プリンタコントローラ 41 プリントエンジン 42 インターフェース 43 RAM 44 ROM 45 制御部 46 発振回路 47 駆動信号発生回路 48 インターフェース 51 キャリッジ機構 52 紙送り機構 53 シフトレジスタ 54 ラッチ回路 55 レベルシフタ 56 スイッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA06 EA07 EA08 EA11 EB08 EB35 EB59 EC31 EC42 EC73 EC75 EC77 EC80 FA04 KD06 2C057 AF25 AF28 AF30 AF31 AF91 AG14 AG47 AL19 AM22 AM40 AR08 BA03 BA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口を列設してなるノズル列を複
    数備え、圧力発生素子の作動によってノズル開口からイ
    ンク滴を吐出可能な記録ヘッドと、圧力発生素子に供給
    される駆動信号を発生可能な駆動信号発生手段と、記録
    ヘッドによるインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と
    を有するインクジェット式記録装置において、 前記複数のノズル列の内、インク滴の飛行速度が最も遅
    いノズル列を基準ノズル列とし、 駆動信号発生手段は、基準ノズル列から吐出されるイン
    ク滴の飛行速度を必要速度以上にすべく設定された駆動
    電圧値の駆動信号を発生することを特徴とするインクジ
    ェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドには、前記駆動電圧値の
    駆動信号で吐出させて得られたインク滴の量をノズル列
    毎に示すインク量識別情報を付与したことを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記吐出制御手段は、前記駆動電圧値の
    駆動信号で吐出させたインク滴の量に基づき、単位面積
    当たりのインク滴の吐出回数をノズル列毎に調整して画
    像濃度を補正する画像濃度補正手段を備えることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット式
    記録装置。
  4. 【請求項4】 最少インク滴量に応じて定まる複数の記
    録モードから1つの記録モードを選択する記録モード設
    定手段を備え、 前記インク量識別情報を記録モード毎に用意し、画像濃
    度補正手段は、設定された記録モードに対応するインク
    量識別情報によって調整を行うことを特徴とする請求項
    3に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 最少インク滴量に応じて定まる複数の記
    録モードから1つの記録モードを選択する記録モード設
    定手段を備え、 前記画像濃度補正手段は、最少インク量が判断基準量よ
    りも少ない記録モードが選択された場合に、前記インク
    量識別情報によって調整を行うことを特徴とする請求項
    3に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、各ノズル列単位でユ
    ニット化された圧力発生素子を備えることを特徴とする
    請求項1から請求項5の何れかに記載のインクジェット
    式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記圧力発生素子が圧電振動子であるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の
    インクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 ノズル開口を列設してなるノズル列を複
    数備え、圧力発生素子の作動によってノズル開口からイ
    ンク滴を吐出可能な記録ヘッドと、圧力発生素子に供給
    される駆動信号を発生可能な駆動信号発生手段とを有す
    るインクジェット式記録装置の駆動方法において、 前記複数のノズル列の内、インク滴の飛行速度が最も遅
    いノズル列を基準ノズル列とし、この基準ノズル列から
    吐出されるインク滴の飛行速度を必要速度以上にすべく
    設定された駆動電圧値の駆動信号を駆動信号発生手段か
    ら発生させ、 該駆動電圧値の駆動信号を記録ヘッドに供給してインク
    滴を吐出させることを特徴とするインクジェット式記録
    装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記駆動電圧値の駆動信号によって吐出
    させたインク滴の量に基づき、単位面積当たりのインク
    滴の吐出回数をノズル列毎に調整して画像濃度を補正す
    ることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット式
    記録装置の駆動方法。
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