JP2003011357A - インクジェットプリンタヘッド - Google Patents
インクジェットプリンタヘッドInfo
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- JP2003011357A JP2003011357A JP2001195924A JP2001195924A JP2003011357A JP 2003011357 A JP2003011357 A JP 2003011357A JP 2001195924 A JP2001195924 A JP 2001195924A JP 2001195924 A JP2001195924 A JP 2001195924A JP 2003011357 A JP2003011357 A JP 2003011357A
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Abstract
室16内の気泡を滞留させないようにする。 【解決手段】 キャビティプレート14に、その第1の
方向に沿って列状に形成される複数の圧力室16が、そ
の長手方向を第1の方向と直交するように配置され、各
圧力室16の長手方向の先端16a側がノズル54に連
通している。各圧力室16の長手方向に沿う一対の側壁
16c,16cの中途部に、該一対の側壁16c,16
cに連結する薄肉状のブリッジ61を配置し、該各ブリ
ッジ61におけるノズル方向へのインクの流れに対して
対面する上流側側壁を、前記一対の側壁16c,16c
間の略中央部寄りに行くに従って、前記ノズル方向への
インクの流れの下流側に向くような平面視V字状に形成
したので、側壁16Cとブリッジ61との夾角が鈍角で
ある連結付け根部から圧力室16の幅方向の中央部に向
かって、気泡が一層移動し易くなる。
Description
ジェットプリンタヘッドの構成に関するものである。
ンクジェットプリンタヘッドにおいては、特開平8−2
5631号公報に記載されているように、複数個のノズ
ルが列状に形成されたノズルプレートと、振動板との間
に配置され、ノズル列に対応するように配置された圧力
室、リザーバ、それらを接続するインク供給口、インク
タンクからのインクを各リザーバに分配する流路等を備
えたスペーサプレートと、前記振動板を前記圧力室毎に
選択的に駆動させて、その圧力室を収縮膨張させて圧力
室内のインクをノズル方向に送り、ノズルからインク滴
を被記録媒体に吐出させるための圧電素子ユニットとか
らなるインクジェットプリンタヘッドが開示されてい
る。
に、印字性能を高め且つヘッドを小型化するためには、
ノズル列の間隔を狭くする必要があり、他方、圧電素子
ユニットのエネルギーを効率良く使用するためには、圧
力室を可及的に大きくする必要があり、これらは相反す
る要請である。この問題を解決するため、前記圧力室の
配置間隔を狭くし、且つ圧力室の長手方向の寸法を大き
くして圧力室の容積を大きくする必要がある。この要請
に従って、隣り合う圧力室間を隔てる(区画する)壁部
(桁)の幅寸法も可及的に短くすると、該壁部(桁)の
剛性が小さくなり、製造工程中のスペーサプレートの取
り扱い中に前記壁部が塑性変形し易くなり、インクジェ
ットヘッドの製造歩留りが悪化するという問題があっ
た。
は、シリコン単結晶材からなるスペーサプレートにおけ
る圧力室を、エッチングにより、リザーバからノズル方
向に沿って長く形成し、且つ、その長手方向の中途部に
は、圧力室の一方の壁面と他方の壁面とを連結する薄肉
状のブリッジを、前記リザーバからノズル方向に斜め方
向に延ばすように形成することを提案している。
構成では、前記ブリッジの圧力室の壁面との連結の付け
根部分の角度は、その一方の壁面に対して鈍角である一
方、他方の壁面に対しては鋭角となる。ところで、前記
圧力室の長手方向に沿って流れるインク流の速度分布
は、水力学(流体力学)の粘性流体の層流または乱流に
よる一般的原則に従い、壁面で速度が零であり、両壁面
間の略中央部で速度が最大となる凸湾曲状で示される。
るインク流の上流側側面と、前記壁面との連結付け根部
近傍でのインク流の速度が極めて遅いから、インクに載
って運ばれる気泡は、連結付け根部近傍に滞留し易い。
特に、前記連結付け根部の角度が鋭角状の箇所では、滞
留した気泡の数が多くなると、体積の大きい気泡に成長
して、その気泡がノズルに到達すると、いわゆるノズル
詰まりが発生し、印字不良となるという問題を解消でき
なかった。
クジェットプリンタヘッドを提供することを技術的課題
とするものである。
るため、請求項1に記載の発明のインクジェットプリン
タヘッドは、複数個のノズル及びこの各ノズル毎の圧力
室を第1の方向に列状に備えたキャビティプレートユニ
ットと、前記各圧力室ごとに選択的に駆動可能な活性部
を有し、インクを吐出させるアクチェータとを積層させ
てなるインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記各
圧力室の中途部には、前記第1の方向と交差する第2の
方向に沿って延びる一対の側壁間を薄肉状のブリッジに
て連結し、該各ブリッジにおけるノズル方向へのインク
の流れに対して対面する上流側側壁と前記一対の側壁と
のなす夾角を、鈍角になるように設定したものである。
1に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前
記各ブリッジにおけるノズル方向へのインクの流れに対
して対面する上流側側壁を、前記一対の側壁間の略中央
部寄りに行くに従って、前記ノズル方向へのインクの流
れの下流側に向くように傾斜形成させたものである。
または請求項2に記載のインクジェットプリンタヘッド
において、前記各ブリッジにおける前記一対の側壁間の
略中央部の平面視形状を、前記ノズル方向へのインクの
流れの下流側に向かって略V字状またはU字状に形成し
たものである。
について説明する。図1〜図7は、本発明の圧電式イン
クジェットプリンタヘッドを示す。これらの図におい
て、キャビティユニット10に対して接合されるプレー
ト型の圧電アクチュエータ20の上面には、外部機器と
の接続のために、フレキシブルフラットケーブル40が
重ね接合されているものであり、キャビティユニット1
0の下面側に開口されたノズル54から下向きにインク
が吐出するものとする。
は、図3及び図4に示すように構成されている。すなわ
ち、ノズルプレート43、ダンパープレート11、マニ
ホールドプレート12、スペーサプレート13及びキャ
ビティプレート14の五枚の薄板を接着にて重ねて接合
して積層した構造である。実施形態では、ノズルプレー
ト43を除く各プレート11、12、13、14は42
%ニッケル合金鋼板製で、50μm〜150μm程度の
厚さである。この各プレートには、エッチング等によ
り、以下の各流路または室を構成する開口または凹部が
形成されている。前記ノズルプレート43には、微小径
のインク噴出用のノズル54が、当該ノズルプレート4
3における第1の方向(長辺方向)に沿って2列の千鳥
配列状に設けられている。即ち、ノズルプレート43の
前記第1の方向と平行な2つの基準線43a、43bに
沿って、微小ピッチPの間隔で千鳥状配列にて多数個の
ノズル54が穿設されている。
圧力室16と、後述する圧電アクチュエータ20におけ
る圧電素子の活性部とは各プレートの平面視において上
下に重なり対応する位置となるように配列され、前記各
圧力室16は前記第1の方向と交差(直交)する方向に
延びるように形成されて、圧力室16の列は前記第1の
方向に沿って延びる。そして、前記マニホールドプレー
ト12には、インク通路としての一対のマニホールド室
12a、12aが、前記ノズル54の列の両側に沿って
延びるように穿設されている。その場合、この各マニホ
ールド室12aは、プレートの平面視において、前記圧
力室16の列と重なり且つ圧力室16の列を跨ぐように
延びている(図3及び図4参照)。
マニホールド室12aは、当該マニホールドプレート1
2の下面側に薄い厚さの底板12bを残して上側のスペ
ーサプレート13に向かって開放された凹部により形成
され、当該スペーサプレート13の下面とマニホールド
プレート12の上面とを接着することにより、密閉され
る構造になっている(図6参照)。
その長辺(前記第1の方向)に沿う中心線に対して直交
する第2の方向(短辺方向)に延びる細幅の圧力室16
の多数個が穿設されている。後述するように、エッチン
グ加工により、各圧力室16の大部分(他端16b及び
ブリッジ57を除く)がキャビティプレート14の板厚
方向に貫通するように形成され、キャビティプレート1
4をスペーサプレート13と、圧電アクチュエータ20
における下面(圧力室16と対面する広幅面)全体の接
着剤層としてのインク非浸透性の合成樹脂材からなる接
着剤シート41とによって挟まれて密閉状の圧力室16
が形成されるものである(図6参照)。
記中心線を挟んで左右両側にて平行状の長手基準線14
a、14bを設定すると、前記中心線より左側の圧力室
16の先端16aは前記左側の長手基準線14a上に位
置し、逆に前記長手中心線より右側の圧力室16の先端
16aは前記右側の長手基準線14b上に位置し、且つ
この左右の圧力室16の先端16aが交互に配置されて
いるので、左右両側の圧力室16は一つおきに互いに逆
方向に延びるように交互に配置されていることになる
(図4参照)。
ズルプレート43における前記千鳥状配列のノズル54
に、前記スペーサプレート13、マニホールドプレート
12及びダンパープレート11に同じく千鳥状配列にて
穿設されている微小径の貫通孔17、17を介して連通
している。一方、前記各圧力室16の他端16bは、前
記スペーサプレート13における左右両側部位に穿設さ
れた貫通孔18を介して、前記マニホールドプレート1
2におけるマニホールド室12aに連通している。な
お、前記他端16bは、図4に示すように、キャビティ
プレート14の下面側にのみ開口するように凹み形成さ
れているものである。
第2の方向)に沿って延びる一対の壁面16c,16c
の中途部には(図2、図4参照)、隣接する圧力室1
6、16間の幅寸法w1の狭い桁60を補強するための
薄肉状のブリッジ61を連結するように形成する。な
お、前記ブリッジ61よりもインク流の上流側において
当該インクの流れの速度分布は、両側壁16c、16c
で零であって、両側壁16c、16cの間の中央部で最
大となる凸湾曲分布曲線を描くものとする。
図5(b)に示すように、ブリッジ61におけるノズル
54方向(換言すると先端方向16a)へのインクの流
れ(図5(a)の矢印Aで示す)に対して対面する上流
側側壁61aと、圧力室の前記一対の壁面16c,16
cとのなす夾角θ1を90度より大きい鈍角、好ましく
は110度乃至160度の範囲となるように設定する。
方向へのインクの流れ(図5(a)の矢印Aで示す)に
対して対面する上流側側壁61aを、前記一対の側壁1
6c,16c間の略中央部寄りに行くに従って、前記ノ
ズル方向(圧力室の先端16a方向)へのインクの流れ
の下流側に向くように傾斜形成する。このように形成す
ることにより、ブリッジ61と、両側壁16c、16c
との連結付け根部は、インクの流れの滞留するポケット
部とならない。従って、吸引手段をノズルプレートに押
しつけて、マニホールド等に溜まった気泡を吸い出すた
めの吸引パージの際に、インク流れの上流側から搬送さ
れてきた気泡62のうち、側壁16cに近い側のインク
及び気泡62の流れ速度が遅くても、当該気泡62は、
ブリッジ61と、両側壁16c、16cとの連結付け根
部に滞留せず、前記上流側側壁61aに沿って、両側壁
16c、16c間の中央側に円滑に移動できるので、該
気泡はインクの流れ速度の大きい箇所(前記中央箇所)
でブリッジ61の上面を乗り越えて、下流側(圧力室1
6の先端16a側)に流れてノズルから除去できるので
ある。
記構成を踏まえると、前記各ブリッジにおける前記一対
の側壁16c、16c間の略中央部の平面視形状を、前
記ノズル方向へのインクの流れの下流側(圧力室16の
先端16a側)に向かって略V字状(図5(a)参照)
またはU字状(図8参照)に形成して良い。なお、ブリ
ッジ61におけるインク流の下流側側壁61bと前記一
対の側壁16c、16cとの連結付け根部の夾角θ2
を、図9に示すように、鈍角に設定しても良い。このよ
うに、両夾角θ1、θ2ともに鈍角とし、または前記一
対の側壁16c、16cに近い側のインク流に沿うブリ
ッジ61の幅寸法を中央側の寸法より大きくすれば、ブ
リッジ61の側壁16cに対する連結付け根部のインク
流れ方向に沿う寸法を大きくできて、この連結部の強度
が大きくなり、隣接する圧力室16、16間の桁60の
強度(剛性)高めるのに寄与できる。
は、肉厚t1だけ残すようにハーフエッチング処理をす
るのである。実施形態では、キャビティプレート14の
板厚さは50μm、ブリッジ61の厚さ(肉厚t1)は
20μm、一対の側壁16c、16c間の圧力室16の
幅は250μm、桁の幅寸法は80μmとした。
一端部に穿設された供給孔19aの上面には、その上方
のインクタンク(図示せず)から供給されるインク中の
塵除去のためのフィルタ29が張設されている。
ンクタンク)から前記前記キャビティプレート14及び
スペーサプレート13の一端部に穿設の供給孔19a,
19bを介して前記左右両マニホールド室12a,12
a内に流入したインクは、前記各貫通孔18を通って前
記各圧力室16内に分配されたのち、この各圧力室16
内から前記貫通孔17を通って、当該圧力室16に対応
するノズル54に至るという構成になっている(図3及
び図6参照)。
は、前記各マニホールド室12aとほぼ同じ位置にて平
面視形状で略同じ形状のダンパー室11aが上向き開放
するように凹み形成されている。従って、マニホールド
プレート12とダンパープレート11とを接合した状態
では、マニホールド室12aとダンパー室11aとは前
記底板12bにより隔離されることになる。この各ダン
パー室11aには、平面視で前記各マニホールド室12
aの外周縁より外側に膨らんだ連通部55が形成されて
いる。
ホールドプレート12、スペーサプレート13、及びキ
ャビティプレート14を積層、接着剤等にて接合固定し
た状態で、前記連通部55からペースプレート14の上
面(ノズルプレート43から最も遠い側面)に連通し得
る空気逃がし孔としての連通孔56を、前記各プレート
12、13、14に各々予め穿設させておく。前記ダン
パー室11aによるダンパー効果を発揮させるには、実
施形態では5μm程度が好ましい。
ート11に一対のダンパー室11a,11aが形成され
ている場合には、その各ダンパー室11aに対応して連
通部55及び連通孔56が形成されるものとし、また、
ペースプレート14の上面に後述する圧電アクチュエー
タ20を接着剤にて固定する場合に、当該圧電アクチュ
エータ20及び接着剤にて塞がれない箇所に前記連通孔
56が開口するように設定すべきである。
2、図6及び図7に示すように、9枚の圧電シート21
a,21b,21c,21d,21e,21f,21
g,22,23を積層した構造で、前記各圧電シートの
うち最下段の圧電シート22とそれから上方へ数えて奇
数番目の圧電シート21b,21d,21fの上面(広
幅面)には、前記キャビティユニット10における各圧
力室16の箇所ごとに細幅の個別電極24が、第1の方
向(長辺方向)に沿って列状に形成され、各個別電極2
4は前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って各圧
電シートの長辺の端縁部近傍まで延びている。下から偶
数段目の圧電シート21a,21c,21e,21gの
上面(広幅面)には、複数個の圧力室16に対して共通
のコモン電極25が形成されている。
の幅寸法は対応する圧力室16における平面視での広幅
部より少し狭く設定されている。
ート14の短辺の中央部側で、前記第1の方向(長辺)
に沿って2列状に配列されているので、前記コモン電極
25は、その2列の圧力室16、16を一体的に覆うよ
うに、偶数段目の圧電シート21a,21c,21e,
21gの短辺方向の中央において長辺に沿って延びる平
面視略矩形状に形成されると共に、該偶数段目の圧電シ
ート21a,21c,21e,21gの対の短辺の端縁
部近傍では当該端縁部のほぼ全長にわたって延びる引き
出し部25a,25aが一体的に形成されている。
a,21c,21e,21gの対の長辺の端縁部近傍の
表面であって、前記コモン電極25が形成されていない
箇所には、前記各個別電極24と同じ上下位置(対応す
る位置)に、当該個別電極24と略同じ幅寸法で長さの
短いダミー個別電極26を形成する。この場合、図7に
示すように、各ダミー個別電極26の端部は前記コモン
電極25の第1の方向(長辺に沿う方向)の側縁に対し
て適宜の隙間寸法の切れ目があるように隔てる。ダミー
個別電極26の層の1つおきの長さをL2とL3(<L
2)のように長短に設定して、ダミー個別電極26の端
部とコモン電極25の側縁とのパターンの切れ目の位置
を圧電シートの積層の1枚おきに当該圧電シートの第2
の方向(短辺方向)にずらせても良い。実施形態では、
下から2番目の層(圧電シート21a)及び6番目の層
(圧電シート21e)でのダミー個別電極26の長さL
2を、4番目の層(圧電シート21c)及び8番目の層
(圧電シート21g)でのダミー個別電極26の長さL
3より前記隙間寸法だけ長くなるように設定する。
上方へ数えて奇数番目の圧電シート21b,21d,2
1fの上面(広幅面)のうち、前記引き出し部25a,
25aに対応する位置(同じ上下位置、圧電シートの対
の短辺の端縁部近傍)には、ダミーコモン電極27を形
成するのである。
は、その長辺の端縁部に沿って、前記各個別電極24の
各々に対する表面電極30と、前記コモン電極25に対
する表面電極31とが、設けられている(図2参照)。
いて、他の全ての圧電シート21a,21b,21c,
21d,21e,21f,21gとトップシート23と
には、前記各表面電極30と、それに対応する位置(同
じ上下位置)の個別電極24並びにダミー個別電極26
とが互いに連通するように、スルーホール32を穿設す
る。同様に、前記少なくとも1つの表面電極31(実施
形態では、トップシート23の4隅の位置の表面電極3
1)と、それに対応する位置(同じ上下位置)のコモン
電極25乃至はその引き出し部25aが互いに連通する
ように、スルーホール33を穿設し、スルーホール3
2、33内に充填された導電性材料を介して、各層の個
別電極24同士及びそれと対応する位置の表面電極30
とが電気的に接続されているように構成し、同じく、各
層のコモン電極25同士及びそれと対応する位置の表面
電極31とが電気的に接続されているように構成するも
のである。
電シート21とトップシート23とは上下同じ位置の前
記個別電極24及びダミー個別電極26が表面電極30
の箇所と電気的に接続されるし、同じく上下複数枚のコ
モン電極25及びダミーコモン電極27が表面電極31
の箇所と電気的に接続されることになる(図2及び図7
参照)。
電アクチュエータ20における下面(圧力室16と対面
する広幅面)全体に、接着剤層としてのインク非浸透性
の合成樹脂材からなる接着剤シート41を予め貼着し、
次いで、前記キャビティユニット10に対して、当該圧
電アクチュエータ20における各個別電極24が前記キ
ャビティユニット10における各圧力室16の各々に対
応するように接着・固定される(図6参照)。また、こ
の圧電アクチュエータ20における上側の表面には、前
記フレキシブルフラットケーブル40が重ね押圧される
ことにより、このフレキシブルフラットケーブル40に
おける各種の配線パターン(図示せず)が、前記各表面
電極30、31に電気的に接合される。
の材料としては、少なくともインク非浸透性であり、且
つ電気絶縁性を備えたものであって、ナイロン系やダイ
マー酸ベースのポリアミド樹脂を主成分とするポリアミ
ド系ホットメルト形接着剤、ポリエステル系ホットメル
ト形接着剤のフィルム状のものを使用しても良いが、ポ
リオレフィン系ホットメルト形接着剤を前記圧電アクチ
ュエータ20の前記広幅面に塗布してから、キャビティ
ユニット10に接着・固定するようにしても良い。接着
層の厚さは約1μm程度である。
タ20における各個別電極24のうち任意の個別電極2
4と、コモン電極25との間に電圧を印加することによ
り、圧電シート21のうち前記電圧を印加した個別電極
24に対応する部分に圧電による積層方向の歪みが発生
するという圧電素子の活性部となる。圧電アクチュエー
タ20における圧電素子の活性部と、前記各ノズル54
に対する圧力室16とは各プレートの平面視において上
下に重なることになる。
電極24に対応する圧力室16の内容積が縮小されるこ
とにより、この圧力室16内のインクが、ノズル54か
ら液滴状に噴出して、所定の印字が行われる。
キャビティユニット10との間に、全ての圧力室16を
覆うように、前記接着剤層を介在させることにより、こ
の接着剤層がインクを浸透させない被膜の役割を果たす
と共に、圧電アクチュエータ20とキャビティユニット
10とを強固に固定する作用も同時にできる。そして、
接着剤であるので、その層の厚さを従来のダイヤフラム
プレートに比して極めて薄く形成でき、且つ低コストに
てインクジェットプリンタヘッドを製造することができ
るという効果を奏する。また、複数の圧力室16にわた
って延びる圧電シート21、22を積層した圧電アクチ
ュエータ20を構成しているから、圧電アクチュエータ
20全体の剛性が高くなり、従来のダイヤフラムプレー
トのような振動を起こすことがなく、高い周波数での駆
動を可能にすることができる。
ける活性部を選択的に駆動した場合、当該活性部が圧電
アクチュエータ20の板部の平面を湾曲させるように弾
性変形して、所定の圧力室16が選択的に加圧され、そ
の圧力が対応するノズル54に伝播されて、インク滴の
吐出により印刷が実行される。
させる活性部の駆動手段(アクチュエータ)は、個別的
圧電素子を、前記各圧力室毎に配置しても良い。
に記載の発明のインクジェットプリンタヘッドは、複数
個のノズル及びこの各ノズル毎の圧力室を第1の方向に
列状に備えたキャビティプレートユニットと、前記各圧
力室ごとに選択的に駆動可能な活性部を有し、インクを
吐出させるアクチェータとを積層させてなるインクジェ
ットプリンタヘッドにおいて、前記各圧力室の中途部に
は、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延び
る一対の側壁間を薄肉状のブリッジにて連結し、該各ブ
リッジにおけるノズル方向へのインクの流れに対して対
面する上流側側壁と前記一対の側壁とのなす夾角を、鈍
角になるように設定したものである。
流速の小さい圧力室の側壁近傍に沿って流れる気泡が、
ブリッジにおけるノズル方向へのインクの流れに対して
対面する上流側側壁と前記一対の側壁との連結付け根部
に突き当たったとしても、その箇所が流れの滞留するポ
ケット部とならないから、圧力室の幅方向に中央側に移
動でき、インクの流の速い箇所で気泡がブリッジを乗り
越えられる。従って、吸引パージ時であっても、圧力室
内に気泡が溜まり、且つ気泡が成長する等してインク詰
まりが発生することがないという効果を奏する。
1に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前
記各ブリッジにおけるノズル方向へのインクの流れに対
して対面する上流側側壁を、前記一対の側壁間の略中央
部寄りに行くに従って、前記ノズル方向へのインクの流
れの下流側に向くように傾斜形成させたものであるか
ら、当該側壁とブリッジとの夾角が鈍角である連結付け
根部から圧力室の幅方向の中央部に向かって、気泡が一
層移動し易くなり、請求項1の発明による作用・効果を
より高めることができる。
または請求項2に記載のインクジェットプリンタヘッド
において、前記各ブリッジにおける前記一対の側壁間の
略中央部の平面視形状を、前記ノズル方向へのインクの
流れの下流側に向かって略V字状またはU字状に形成し
たものであり、このような平面視形状により、前記ブリ
ッジにおけるノズル方向へのインクの流れに対して対面
する上流側側壁を圧力室の幅方向の中央部に向かって滑
らかにでき、気泡がブリッジを乗り越え、且つインク流
の下流側へ移動する作用を一層高めることができる。
トプリンタヘッドを示す分解斜視図である。
一端部を示す拡大斜視図である。
る。
度等を示す要部平面図、(b)は図5(a)のVb−Vb線
矢視断面図である。
トプリンタヘッドの拡大側断面図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数個のノズル及びこの各ノズル毎の圧
力室を第1の方向に列状に備えたキャビティプレートユ
ニットと、前記各圧力室ごとに選択的に駆動可能な活性
部を有し、インクを吐出させるアクチェータとを積層さ
せてなるインクジェットプリンタヘッドにおいて、 前記各圧力室の中途部には、前記第1の方向と交差する
第2の方向に沿って延びる一対の側壁間を薄肉状のブリ
ッジにて連結し、 該各ブリッジにおけるノズル方向へのインクの流れに対
して対面する上流側側壁と前記一対の側壁とのなす夾角
を、鈍角になるように設定したことを特徴とするインク
ジェットプリンタヘッド。 - 【請求項2】 前記各ブリッジにおけるノズル方向への
インクの流れに対して対面する上流側側壁を、前記一対
の側壁間の略中央部寄りに行くに従って、前記ノズル方
向へのインクの流れの下流側に向くように傾斜形成させ
たことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプ
リンタヘッド。 - 【請求項3】 前記各ブリッジにおける前記一対の側壁
間の略中央部の平面視形状を、前記ノズル方向へのイン
クの流れの下流側に向かって略V字状またはU字状に形
成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
のインクジェットプリンタヘッド。
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