JP2003011264A - 蒲鉾包装用フィルム - Google Patents

蒲鉾包装用フィルム

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JP2003011264A
JP2003011264A JP2001203936A JP2001203936A JP2003011264A JP 2003011264 A JP2003011264 A JP 2003011264A JP 2001203936 A JP2001203936 A JP 2001203936A JP 2001203936 A JP2001203936 A JP 2001203936A JP 2003011264 A JP2003011264 A JP 2003011264A
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film
kamaboko
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heat
synthetic resin
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JP2001203936A
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English (en)
Inventor
Kyo Nishimura
協 西村
Sumihide Maeda
純秀 前田
Hideji Hirota
秀児 広田
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、水産練製品包装用フィ
ルムに関するものであり、特に蒲鉾を直接包装して加熱
処理するのに適した積層フィルムを提供する。 【解決手段】 二軸延伸合成樹脂フィルムの片面
に、ショ糖脂肪酸エステル(A)およびラウリル硫酸ナ
トリウム(B)とからなりその重量比(A/B)が1〜
10である被覆層を形成してなるフィルムであり、12
0℃で5分間熱処理した際の熱収縮率がMD方向で3〜
8%、TD方向で3〜8%であることを特徴とする蒲鉾
包装用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水産練製品包装用
フィルムに関するものであり、特に蒲鉾を直接包装して
加熱処理するのに適した積層フィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】蒲鉾の直接包装用フィルムに要求される
最も重要な性能は、蒲鉾の身にフィルムが均一に貼りつ
いていること、即ち密着性と、フィルムを蒲鉾から剥が
す時の剥がしやすさ、即ち剥離性である。
【0003】この密着性と剥離性を備えた蒲鉾包装用積
層フィルムとしてはすでに本出願人が特公昭49−14
345号公報に提案したものが知られ広く用いられてい
る。このフィルムは密着性及び剥離性を与える被覆組成
物としてレシチンと高級脂肪酸グリセライド及び/又は
ソルビタン脂肪酸エステル及び塩化ビニル−酢酸ビニル
系樹脂又は塩化ビニリデン系樹脂、及び密ろう等のアン
チブロッキング剤を加えたものを使用している。
【0004】しかしながら上記フィルムはベースフィル
ムとしてセロハン等の水蒸気透過性の比較的高いものを
使用した場合には好適であるが、ベースフィルムとして
ポリオレフィンのような水蒸気透過性の比較的低いもの
を使用した場合には、蒲鉾とフィルムとの界面に水が遊
離し、腐敗を早めたり、外観を不良にする等の問題が起
きることがあった。また、上記フィルムは塩素系樹脂を
使用しており、昨今、焼却時におけるダイオキシン発生
を防ぐため、脱塩素化が市場より希望されている。
【0005】さらに、特公平3−70465号公報に
は、ベースフィルムとしてポリオレフィン等の非塩素系
の合成樹脂フィルムを使用した水産練製品包装用フィル
ムが提案されている。この発明により、脱塩素化が可能
となり、かつ水蒸気透過性の低い合成樹脂フィルムを使
用することが可能となった。しかしながら、このフィル
ムは熱収縮率が低いため、リテーナ蒲鉾を型から取り外
した後、室温まで冷却する過程で蒲鉾表面に皺が入り、
蒲鉾の商品価値を落とす問題点があった。また、このフ
ィルムでは合成樹脂フィルムの種類によっては包装機械
で良好にカットすることが出来ない場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決し、蒲鉾を直接包装して蒸す際に皺を生
じない熱収縮性と、包装機械による良好なカット性をも
つ蒲鉾包装用フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、二軸延伸され
た合成樹脂フィルムの片面に、ショ糖脂肪酸エステル
(A)およびラウリル硫酸ソーダ(B)からなり、その
重量比(A/B)が1〜10である被覆層を形成してな
るフィルムであり、120℃で5分間熱処理した際の熱
収縮率がMD方向(フィルム押出時の縦方向)で3〜8
%、TD方向(フィルム押出時の横方向)で3〜8%で
あることを特徴とする蒲鉾包装用フィルムであることを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、基材である合成
樹脂フィルムは主としてポリオレフィンフィルムあるい
はポリエステルフィルムからなる。これらの合成樹脂は
特に主成分に限定は無く、ポリオレフィンとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等が、また、ポリエステル
としては、ポリアルキレンテレフタレート樹脂、ポリア
ルキレンナフタレート樹脂等が挙げられる。さらに、本
発明の作用を阻害しない範囲で、上記合成樹脂の主成分
の他に他の成分を含有していてもよい。
【0009】本発明において、基材のフィルムの厚みは
9μm以上40μm以下であるのが好ましく、さらに好
ましくは12μm以上30μm以下、特に好ましくは、
12μm以上25μm以下である。厚みが9μm未満で
あると、強度が低下し、ヒートシール層の形成工程にお
いてフィルムの切れが生じたり、巻き取りが困難になっ
たりしやすい。また、厚みが40μmを超えると経済的
に不利である。
【0010】上記合成樹脂フィルムの製造方法として
は、特に限定は無く、使用する材料等に応じて、通常一
般に使用される方法を適宜使用できる。例えば、上記ポ
リオレフィンあるいはポリエステルを溶融してダイス等
を用いて押し出し後、冷却して未延伸フィルムを形成
し、該未延伸フィルムを二軸方向に延伸する方法が挙げ
られる。二軸延伸方法も、通常一般に使用される方法を
用いることが出来る。
【0011】二軸延伸された合成樹脂フィルムの熱収縮
率は、押出時の押出温度と延伸時の温度、ヒートセット
温度により調整され、空気中で120℃で5分間熱処理
した際の熱収縮率がMD方向及びTD方向で3%以上8
%以下となる必要がある。
【0012】熱収縮率が3%未満であるとリテーナ蒲鉾
を加熱調整する際に、フィルムに皺が生じ、8%を超え
るとフィルムが過収縮となり、蒲鉾の蒸しあがりの外観
を損なう。
【0013】本発明において、好ましくは合成樹脂フィ
ルムの両面にヒートシール層が形成されており、該ヒー
トシール層は基材の合成樹脂フィルムとの密着性が発現
する材料であれば特に限定されない。このような素材と
して、例えばエチレンおよびプロピレンからなる共重合
体、エチレン、プロピレンおよびブテンからなる共重合
体などのプロピレン系共重合体が挙げられる。
【0014】本発明はこのような合成樹脂フィルムの片
面に、ショ糖脂肪酸エステル(A)およびラウリル硫酸
ナトリウム(B)とからなりその重量比(A/B)が1
以上10以下である被覆組成物を塗布する。被覆組成物
との接着性を向上させるため、公知の方法により、基材
フィルムにコロナ放電処理を施してもよい。該重量比
(A/B)は1未満であると、蒲鉾との密着性が強固で
あり、フィルムをはがす際に蒲鉾の身まではがしてしま
い、10を超えると蒲鉾との密着性がほとんど無く、商
品の輸送時にはがれてしまうため不都合である。
【0015】本発明の被覆組成物に使用するショ糖脂肪
酸エステルはC10〜C20の飽和、あるいは不飽和の
脂肪酸とショ糖とのモノ、ジ、あるいはトリエステルが
使用できる。具体的には、例えば、ステアリン酸、パル
ミチン酸、オレイン酸、ミリスチン酸、リノール酸、リ
ノレン酸等のモノ、ジ、又はトリエステルがあり、これ
らは、2種以上併用しても良い。併用の例としては、例
えばステアリン酸エステルとパルミチン酸エステル等が
ある。
【0016】本発明の被覆組成物を塗布するに当って
は、アルコール、酢酸エチル、メチルエチルケトン、ト
ルエン等を用いて有機溶剤溶液とし、グラビアロール、
リバースロール方式等、公知の方法により、乾燥後の塗
布量が20〜150mg/mになるように塗布する。
塗布後、熱風あるいは赤外線ヒーター等で乾燥し、溶剤
を除去する。
【0017】以下に、試験例および実施例を用いて本発
明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。 試験例 1.試験方法 (1)熱収縮性 実地例1〜3、比較例1〜4のフィルムを、JIS C
2318に従い、空気中において120℃で5分間熱
処理した際の熱収縮率を、MD方向及びTD方向につい
て測定した。
【0018】(2)蒲鉾との密着性 実地例1〜3、比較例1〜4のフィルムを用いて、生の
すり身が被覆層と接着するように生貼包装した包装物を
蒲鉾の型に入れ、熟成後型ごと蒸し器に投入し約80℃
〜100℃で20分〜1時間蒸した後、冷却後型を取り
外し,室温まで冷却しリテーナ蒲鉾を調整した。調整後
のリテーナ蒲鉾とフィルムとの密着性をフィルムをはが
すことにより評価した。 [評価基準] ○:蒲鉾とフィルムが良好に密着していた。 ×:蒲鉾とフィルムが全く密着していなかったか、ある
いは、蒲鉾とフィルムが強固に密着し、フィルムをはが
す際に蒲鉾の身まではがれた。
【0019】(3)蒲鉾とフィルムの離水状況 実地例1〜3、比較例1〜4のフィルムを用いて上記と
同様の方法でリテーナ蒲鉾を調整した。リテーナ蒲鉾を
調整後、20℃、60%RHで1週間保管後の離水状況
を確認した。 [評価基準] ○:蒲鉾とフィルムとの間に水が遊離していなかった。 ×:蒲鉾とフィルムとの間に水が遊離していた。
【0020】(4)機械適性(カット性) 実地例1〜3、比較例1〜4のフィルムを、包装機械
(東京自働機械製作所製包装機械)により蒲鉾300個
分の包装機械による蒲鉾の包装テストを行った。 [評価基準] ○:包装不良が10個未満であった。 ×:包装不良が10個以上であった。
【0021】(5)蒸し上り見栄え 実地例1〜3、比較例1〜4のフィルムを用いて、上記
と同様の方法でリテーナ蒲鉾を調整した。調整後のリテ
ーナ蒲鉾の蒸し上りの見栄えを目視により評価した。 [評価基準] ○:蒲鉾表面に皺がなかった。 ×:蒲鉾表面に皺が生じた。
【0022】2.試験結果 上記試験(1)〜(5)の結果を表1に示す。
【0023】
【実施例】実施例1 両面熱接着性を有するポリプロピレン系共押出しフィル
ム(東洋紡績(株)製パイレンSST6183 25μ
m)のコロナ処理面に、ショ糖脂肪酸エステル(菱糖
(株)製リョウトーシュガーエステルS−570)2重
量%ラウリル硫酸ソーダ0.8重量%、酢酸エチル9
7.2重量%よりなる被覆組成物を乾燥後の重量が80
mg/mになるようにグラビアロールで塗布し、熱風
で乾燥した。
【0024】実施例2 ショ糖脂肪酸エステル1重量%、ラウリル硫酸ナトリウ
ム1.8重量%、酢酸エチル97.2%とする以外は実
施例1と同様にした。
【0025】実施例3 ラウリル硫酸ナトリウム2重量%、トルエン98%とす
る以外は実施例1と同様にした。
【0026】比較例1 基材フィルムをポリプロピレン系共押出しフィルム(東
洋紡績(株)製パイレンST6181 25μm)に変
えた以外は実施例1と同様にした。
【0027】比較例2 基材フィルムをポリプロピレン系共押出しフィルム(ダ
イセル化学工業(株)製 SB86 23μm)に変え
た以外は実施例1と同様にした。
【0028】比較例3 基材フィルムを無延伸ポリプロピレン系フィルム(東洋
紡績(株)パイレンCT 25μm)に変えた以外は実
施例1と同様にした。
【0029】比較例4 ポリプロピレン系共押出しフィルム(ダイセル化学工業
(株)製 SB8623μm)のみを用い、被覆層を形
成しなかった。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上で述べた本発明の蒲鉾包装用フィル
ムは、包装機械によるカット性もすこぶる良好であり、
かつこの蒲鉾包装用フィルムを用いてリテーナ蒲鉾を製
造したところ、フィルムと蒲鉾の密着性や身離れ性、蒸
しあがりの見栄えの点で良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB01 BA18A BB16A BB18A BB26A CA01 CA24 EA29 EE48 FA01 FB01 FC01 GD06 3E086 AB01 BA04 BA15 BA24 BA33 BB67 CA01 4F100 AA07B AH02B AK01A AK01C AK01D AK07A AK07C AK07D AL05B BA02 BA04 BA07 BA10C BA10D EH20 EH202 EJ38A EJ55 EJ552 EJ86 EJ862 GB23 JK08 JL04 JL12C JL12D YY00B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸延伸合成樹脂フィルムの片面に、シ
    ョ糖脂肪酸エステル(A)およびラウリル硫酸ナトリウ
    ム(B)とからなりその重量比(A/B)が1〜10で
    ある被覆層を形成してなるフィルムであり、120℃で
    5分間熱処理した際の熱収縮率がMD方向で3〜8%、
    TD方向で3〜8%であることを特徴とする蒲鉾包装用
    フィルム。
  2. 【請求項2】 合成樹脂フィルムが二軸延伸ポリプロピ
    レンフィルムであることを特徴とする請求項1記載の蒲
    鉾包装用フィルム。
  3. 【請求項3】 合成樹脂フィルムの両面にヒートシール
    層が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記
    載の蒲鉾包装用フィルム。
  4. 【請求項4】 ヒートシール層がプロピレン系共重合体
    からなることを特徴とする請求項3記載の蒲鉾包装用フ
    ィルム。
JP2001203936A 2001-07-04 2001-07-04 蒲鉾包装用フィルム Pending JP2003011264A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232345A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Daicel Chem Ind Ltd 包装フィルムおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006232345A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Daicel Chem Ind Ltd 包装フィルムおよびその製造方法

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