JP2003011053A - 薄鋼板の入側洗浄方法及びその洗浄装置 - Google Patents

薄鋼板の入側洗浄方法及びその洗浄装置

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JP2003011053A JP2001201016A JP2001201016A JP2003011053A JP 2003011053 A JP2003011053 A JP 2003011053A JP 2001201016 A JP2001201016 A JP 2001201016A JP 2001201016 A JP2001201016 A JP 2001201016A JP 2003011053 A JP2003011053 A JP 2003011053A
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Kazuyoshi Maehara
一慶 前原
Toshimitsu Honda
利光 本多
Hiroyuki Horibe
博行 堀部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Si濃度が0.1重量%未満の鋼板の溶融め
っきの密着性や合金層の形成を良好にして溶融めっき鋼
板の品質を向上し、溶融めっき鋼板と冷延鋼板用の薄鋼
板の両方の洗浄を可能にし、作業効率や生産性に優れた
薄鋼板の入側洗浄方法及びその洗浄装置を提供する。 【解決手段】 Siを0.1重量%未満含有する薄鋼板
11の表面の付着物をブラシを用いて研削除去した後、
薄鋼板11を焼鈍炉12に送給する薄鋼板の入側洗浄方
法及びその洗浄装置において、研削能の異なる二種類の
ブラシ12、13のうち、研削能の高いブラシ13を用
いて、溶融めっき鋼板用の薄鋼板11の表面の酸化物層
を0.1〜0.5g/m2 研削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融めっき鋼板、
あるいは溶融めっき鋼板と冷延鋼板を同一の設備を用い
て製造する際、焼鈍炉の入側での薄鋼板の入側洗浄方法
及びその洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焼鈍炉に通板する薄鋼板は、冷延
圧延の際に付着した油分や塵等の付着物が、製品の表面
の外観を阻害するため、薄鋼板を挟んで回転するブラシ
を配置し、油分や塵等の付着物の洗浄除去が行われてお
り、この洗浄の際、例えば、特開昭54−29821号
公報に記載されているように、薄鋼板の表面にブラシに
起因する疵が生じないように、ナイロン製等の軟らかい
ブラシが使用されていた。しかし、Siを含有する薄鋼
板をブラシによって洗浄し、溶融めっき鋼板を製造した
場合、単に、冷延圧延の際に付着した油分や塵等の付着
物を除去しても、後工程で行われる溶融めっきの薄鋼板
への密着性や薄鋼板と溶融めっき層の境界の合金層の形
成が不十分となり、溶融めっき鋼板の品質が低下する。
この対策として、特開平6−41708号公報に記載さ
れているように、Siを0.2重量%以上含有する薄鋼
板の表面にブラシを当て、表面に生成したSiが濃化し
た酸化物層を研削して除去し、その後に薄鋼板の表面の
再酸化処理及び再酸化層の還元処理を行ってから溶融め
っきを施すことにより、薄鋼板の表面を活性化して溶融
めっきの密着性や合金層の適正化を図る方法が行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−41708号公報に記載された方法では、溶融めっ
きを施した際、薄鋼板のSi含有量が0.2重量%未満
である場合、溶融めっきの薄鋼板への密着性や薄鋼板と
溶融めっき層の境界の合金層の形成を安定させることが
できない。この要因としては、薄鋼板中のSi酸化物の
他に、鉄以外の薄鋼板中に含まれる成分の酸化物が熱圧
工程等の前工程で薄鋼板の表面に生成され、この鉄以外
の酸化物が溶融めっきの密着性や合金層の良好な形成を
阻害し、薄鋼板中のSi濃度が低い薄鋼板であっても前
記した密着性や合金層の不安定化が生じ、製品の品質を
阻害する等の問題がある。しかも、特開平6−4170
8号公報に記載された方法では、自動車用の鋼板等のよ
うに、絞り加工を施すSi含有量が0.1重量%未満の
一般的な薄鋼板の研削を如何に行えば良いか明確でな
く、更に、溶融めっき鋼板と冷延鋼板を兼用した薄鋼板
の洗浄方法や装置について何も開示されておらず、溶融
めっき鋼板と冷延鋼板を効率良く洗浄処理する兼用設備
の実用化が望まれていた。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、Si濃度が0.1重量%未満の薄鋼板の溶融めっき
との密着性や合金層の形成を良好にして溶融めっき鋼板
の品質を向上し、溶融めっき鋼板と冷延鋼板用の薄鋼板
の両方の洗浄を可能にし、作業効率や生産性に優れた薄
鋼板の入側洗浄方法及びその洗浄装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明の
薄鋼板の入側洗浄方法は、Siを0.1重量%未満含有
する薄鋼板の表面の付着物をブラシを用いて研削除去し
た後、前記薄鋼板を焼鈍炉に送給する薄鋼板の入側洗浄
方法において、研削能の異なる二種類の前記ブラシのう
ち、研削能の高いブラシを用いて、溶融めっき鋼板用の
前記薄鋼板の表面の濃化物層を0.1〜0.5g/m2
研削する。この方法により、熱延工程等の前工程で生成
した鉄以外のSi、Mn、P、Al等の成分が表面近傍
に濃化した濃化物層を十分に除去し、溶融めっきの密着
性を高め、合金層の形成を良好にし、プレス加工等の加
工性を向上することができる。薄鋼板の表面の酸化物層
の研削量が0.1g/m2 未満では、表面の酸化物層を
十分に除去することができず、溶融めっきの密着性や合
金層が悪くなる。一方、研削量が0.5g/m2 を超え
ると、薄鋼板の表面が過剰に研削され、ブラシの寿命が
低下したり、過剰研削による薄鋼板の表面の活性化が過
剰になって、逆に、溶融めっきの密着性や合金層が悪く
なり、製品の品質が低下する。なお、研削能の高いブラ
シとは、ブラシの毛の直径(太さ)が、例えば0.6〜
1.2mmで砥粒を用いて研削する研削能の高いものを
言う。
【0006】ここで、前記研削能の異なる二種類のブラ
シのうち、研削能の低いブラシを用いて、冷延鋼板用の
前記薄鋼板の表面の付着物を0.1g/m2 未満研削し
ても良い。研削能の低いブラシで、冷延鋼板用の薄鋼板
の表面の付着物を除去し、冷延鋼板の表面に発生する研
削洗浄に起因した線状疵の発生を防止し、冷延鋼板の外
観性状を良好にすることができる。研削量が0.1g/
2 以上になると、薄鋼板の表面にブラシによる研削疵
が発生し、冷延鋼板の外観性状が悪くなる。なお、研削
能の低いブラシとは、ナイロン等の軟らかい毛を用い、
ブラシの毛の直径(太さ)が、例えば0.4mm以上
0.6mm未満のものであり、研削能が低いものを言
う。
【0007】前記目的に沿う本発明の薄鋼板の入側洗浄
装置は、焼鈍炉の入側に、研削能の異なる二種類の回転
するブラシを、通板する薄鋼板を挟んでそれぞれ設け、
前記各ブラシを前記薄鋼板の表面に押圧、又は表面から
切離し可能に配置している。これにより、研削能の異な
るブラシを備え、通板する薄鋼板の研削量を冷延鋼板及
び溶融めっき鋼板に応じて調整することができ、それぞ
れの鋼板の品質を向上することができる。更に、冷延鋼
板と溶融めっき鋼板の製造工程を簡素化することが可能
になり、設備コストの低減や切り替え作業の簡素化を図
り、製造工程の生産性を向上することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の一実施の形態に係る
薄鋼板の入側洗浄方法に適用される入側洗浄装置を利用
した薄鋼板の製造設備の説明図、図2(A)は研削能が
低いブラシを使用する場合の同入側洗浄装置の模式図、
図2(B)は研削能の高いブラシを使用する場合の同入
側洗浄装置の模式図、図3は薄鋼板の表面の研削量と表
面外観評点の関係を表すグラフである。図1に示すよう
に、本発明の一実施の形態に係る薄鋼板の入側洗浄方法
に用いられる入側洗浄装置14を利用した薄鋼板の製造
設備10は、焼鈍炉18の入側に、通板する薄鋼板11
を挟んで、上流側に二対の研削能が低いブラシ12を設
け、更に、この研削能が低いブラシ12の下流側に、薄
鋼板11を挟む二対の研削能の高いブラシ13を設けて
いる。そして、この研削能が異なるブラシ12及びブラ
シ13を有して入側洗浄装置14が構成されている。こ
の研削能が低いブラシ12及び研削能の高いブラシ13
は、それぞれ図示しないモーター等の一般の回転駆動手
段とスクリュー螺子式等の進退が可能な電動圧下手段に
連結した回転軸15、16に軸支されており、薄鋼板1
1の表面への押圧と表面からの切離しが電動圧下手段に
よって行えるようになっている。更に、入側洗浄装置1
4を出た薄鋼板11を案内する案内ロール17と薄鋼板
11を焼鈍する焼鈍炉18を有し、この焼鈍炉18を出
た薄鋼板11を案内する案内ロール19と、図示しない
溶融めっき槽に薄鋼板11を案内するスナウト20とを
備えた溶融めっきパスルート21と、案内ロール22、
23を備えた冷延鋼板パスルート24を備えている。
【0009】次に、本発明の一実施の形態に係る薄鋼板
の入側洗浄方法について説明する。冷延圧延等の加工を
施した溶融めっき用の薄鋼板11は、初めに、薄鋼板の
製造設備10の入側洗浄装置14に送給される。図2
(B)に示すように、入側洗浄装置14は、薄鋼板11
を挟んで対峙する二対の研削能が低いブラシ12と、こ
の研削能が低いブラシ12の後方に二対の研削能の高い
ブラシ13がそれぞれ配置されており、Siを0.1重
量%未満含有した溶融めっき用の薄鋼板11を通板する
際、ブラシ12が薄鋼板11の表面に接しないように、
電動圧下手段を作動してブラシ12の回転軸15を薄鋼
板11の表面から上昇させ、表面に接しないようにブラ
シ12の切離しを行う。更に、毛の直径が0.6〜1.
2mmの太さで、砥粒を用いて研削を行う二対の研削能
の高いブラシ13を電動圧下手段を作動して薄鋼板11
に押し付け、回転駆動手段によって600rpm以上の
回転を付与し、薄鋼板11に対して500rpm程度の
相対速度が出るようにして薄鋼板11の表面を研削量が
0.1〜0.5g/m2 の範囲で研削する。
【0010】これにより、Si、Mn、P、Al等の成
分が濃化して薄鋼板11の表面に生成した濃化物層を定
量的に削り取ることができる。ここで、濃化物層は、薄
鋼板の成分が表面近傍に濃化した濃化物、及び/又は、
薄鋼板の成分が酸化して生成した酸化物を言う。この薄
鋼板11は、焼鈍炉18を通り、案内ロール19とスナ
ウト20を介して溶融めっき槽に送給する溶融めっきパ
スルート21に通板され、溶融めっき鋼板が製造され
る。この薄鋼板11は、薄鋼板11の表面の濃化物を除
去しているので、表面を活性化しており、表面への溶融
めっきの密着性が高くなり、薄鋼板11の表面と溶融め
っき層の境界に良好な合金層を形成することができる。
その結果、溶融めっき鋼板のめっき不良が無くなり、溶
融めっき鋼板の外観性が向上でき、絞り等プレス加工を
施した際のパウダリング、フレーキング等の欠陥が発生
するのを防止することができる。
【0011】また、図2(A)に示すように、Siを
0.1重量%未満含有する冷延鋼板用の薄鋼板11の研
削、洗浄を行う場合、冷延圧延等の加工を施した冷延鋼
板用の薄鋼板11は、入側洗浄装置14に送給され、研
削能の高いブラシ13を電動圧下手段によって薄鋼板1
1の表面に接しないようにしておき、薄鋼板11を挟ん
で対峙する二対の研削能の低いナイロン等を用いたブラ
シ12を電動圧下手段を作動して薄鋼板11の表面に押
し付ける。このブラシ12は、毛の直径が0.4mm以
上0.6mm未満の太さで、砥粒を用いず、回転駆動手
段によってブラシ12に600rpm以上の回転を付与
し、薄鋼板11の表面とブラシ12を接触させ、薄鋼板
11の表面に殆ど研削がない状態、又は研削量が0.1
g/m2 未満の範囲の研削を行う。そして、薄鋼板11
の表面に、Si、Mn、P、Al等の成分が酸化して生
成した付着物を削り取り、同時に、表面に付着した油
分、塵等を洗浄するか、又は、表面に付着した油分、塵
等を洗浄して表面を清浄にする。ここで、付着物は、薄
鋼板11の表面が酸化した酸化物、油分、塵等の汚れを
言う。そして、焼鈍炉18に通し、案内ロール22、2
3に案内されて冷延鋼板パスルート24に通板して冷延
鋼板が製造される。この薄鋼板11は、薄鋼板11の表
面の酸化物や油分、塵等の付着物を軟らかいブラシ12
で除去するので、冷延鋼板の表面の外観性が良好であ
り、研削と洗浄に伴う冷延鋼板の表面に線状疵等が発生
するを防止し、冷延鋼板の品質を向上することができ
る。冷延鋼板用の薄鋼板11の表面の研削量が0.1g
/m2 以上になると、過剰な研削となり、冷延鋼板の表
面に線状疵等が発生する。
【0012】また、この入側洗浄装置14は、溶融めっ
き用の薄鋼板11を単独に研削する場合に使用したり、
溶融めっき用の薄鋼板11と冷延鋼板用の薄鋼板11の
研削に兼用して使用することができるので、通板する薄
鋼板11の条件に応じて適正な研削、洗浄を行うことが
可能となり、更に、ブラシ12、ブラシ13の切り替え
を簡単に行うことができる。また、入側洗浄装置14で
の切り替えと、溶融めっきパスルート21と冷延鋼板パ
スルート24の切り替えにより、焼鈍炉18や巻き取
り、搬送等の後工程の装置を共有することができるた
め、設備費用が節減でき、溶融めっき鋼板及び冷延鋼板
の製造を容易に行なうことが可能となり、製造ラインの
生産性を向上することができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の薄鋼板の入側洗浄方法の実施
例について説明する。Siの含有量が0.1重量%未満
の溶融めっき用の薄鋼板を入側洗浄装置に送給し、毛の
直径が1.2mmの太さで砥粒を混ぜたブラシ毛を用い
た二対の研削能の高いブラシを薄鋼板に押し付けて、薄
鋼板の相対速度が500rpmになるように回転させ、
薄鋼板の表面を研削量が0.1〜1.0g/m2 となる
ように研削し、この薄鋼板を焼鈍炉を通し、案内ロール
を介してスナウト内を案内しながら溶融めっき槽内に浸
漬する溶融めっきパスルートを通板して溶融めっき鋼板
を製造した。そして、溶融めっき鋼板の外観を調査し
た。その結果を図3に示す。研削能の高いブラシを用い
て表面を0.1〜0.5g/m2 の範囲で研削すること
により、溶融めっき鋼板の表面外観評点が5ランクの優
れた結果が得られた。そして、この溶融めっき鋼板にプ
レス加工を施した際、めっき層が剥離するパウダリング
性も良好であり、耐絞り性に優れた溶融めっき鋼板が得
られた。
【0014】更に、Siの含有量が0.1重量%未満の
冷延鋼板用の薄鋼板を入側洗浄装置に送給し、毛の直径
を0.6mm未満の太さにし、砥粒を混ぜたブラシ毛を
用いた二対の研削能の低いブラシを薄鋼板に押し付け
て、薄鋼板の相対速度が500rpmになるように回転
させ、薄鋼板の表面に研削量が0.0g/m2 (研削な
し)〜0.8g/m2 の範囲となるようにして、表面に
付着した酸化物、又は、汚れを除去し、この薄鋼板を焼
鈍炉を通し、案内ロールを介して冷延鋼板パスルートに
通板して冷延鋼板を製造した。そして、冷延鋼板の外観
及び表面の線状疵等を含めた総合の外観状態について調
査を行った。その結果、研削量を0.1g/m2 未満の
範囲にした冷延鋼板の表面外観(地鉄外観)は略5ラン
クの最良の評点が得られた。
【0015】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨
を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲であ
る。例えば、ブラシの薄鋼板への押圧の方式は、一般に
使用されているバックアップロール方式や油圧シリンダ
ー式押圧方式等を用いることができる。更に、入側洗浄
装置のブラシは、Siの含有量が0.1重量%未満の一
般の溶融めっき鋼板用の薄鋼板の他に、高張力溶融めっ
き鋼板用の薄鋼板にも適用することができる。
【0016】
【発明の効果】請求項1〜3記載の薄鋼板の入側洗浄方
法においては、Siを0.1重量%未満含有する薄鋼板
の表面の付着物をブラシを用いて研削除去した後、薄鋼
板を焼鈍炉に送給する薄鋼板の入側洗浄方法において、
研削能の異なる二種類のブラシのうち、研削能の高いブ
ラシを用いて、溶融めっき鋼板用に用いる薄鋼板の表面
の濃化物層を0.1〜0.5g/m2 研削するので、薄
鋼板への溶融めっきの密着性や合金層の形成を良好にで
き、溶融めっき鋼板の外観やプレス加工性を高めて溶融
めっき鋼板の品質の向上することができる。
【0017】特に、請求項2記載の薄鋼板の入側洗浄方
法においては、研削能の異なる二種類のブラシのうち、
研削能の低いブラシを用いて、冷延鋼板用の薄鋼板の表
面の付着物を0.1g/m2 未満研削するので、冷延鋼
板の表面に発生する研削洗浄に起因した線状疵の発生を
防止して冷延鋼板の品質を向上することができる。
【0018】請求項3記載の薄鋼板の入側洗浄装置にお
いては、焼鈍炉の入側に、研削能の異なる二種類の回転
するブラシを、通板する薄鋼板を挟んでそれぞれ設け、
各ブラシを薄鋼板の表面に押圧、又は表面から切離し可
能に配置しているので、通板する薄鋼板の研削量を溶融
めっき鋼板及び冷延鋼板に応じて調整でき、鋼板の品質
を向上することができ、冷延鋼板と溶融めっき鋼板の製
造工程の切り替えを容易に行うことができ、設備費用の
低減と製造工程の生産性を安定して向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る薄鋼板の入側洗浄
方法に適用される入側洗浄装置を利用した薄鋼板の製造
設備の説明図である。
【図2】(A)は研削能の低いブラシを用いた場合の同
入側洗浄装置の模式図、(B)は研削能の高いブラシを
用いた場合の同入側洗浄装置の模式図である。
【図3】薄鋼板の表面の研削量と表面外観評点の関係を
表すグラフである。
【符号の説明】 10:薄鋼板の製造設備、11:薄鋼板、12:研削能
の低いブラシ、13:研削能の高いブラシ、14:入側
洗浄装置、15:回転軸、16:回転軸、17:案内ロ
ール、18:焼鈍炉、19:案内ロール、20:スナウ
ト、21:溶融めっきパスルート、22:案内ロール、
23:案内ロール、24:冷延鋼板パスルート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀部 博行 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 3C058 AA03 AA09 AA18 AB03 BA02 BA07 CA02 CB01 CB03 CB10 4K027 AA02 AA05 AA23 AB02 AB07 AB14 AC02 AC12 AC18 AE11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siを0.1重量%未満含有する薄鋼板
    の表面の付着物をブラシを用いて研削除去した後、前記
    薄鋼板を焼鈍炉に送給する薄鋼板の入側洗浄方法におい
    て、研削能の異なる二種類の前記ブラシのうち、研削能
    の高いブラシを用いて、溶融めっき鋼板用の前記薄鋼板
    の表面の濃化物層を0.1〜0.5g/m2 研削するこ
    とを特徴とする薄鋼板の入側洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薄鋼板の入側洗浄方法に
    おいて、前記研削能の異なる二種類のブラシのうち、研
    削能の低いブラシを用いて、冷延鋼板用の前記薄鋼板の
    表面の付着物を0.1g/m2 未満研削することを特徴
    とする薄鋼板の入側洗浄方法。
  3. 【請求項3】 焼鈍炉の入側に、研削能の異なる二種類
    の回転するブラシを、通板する薄鋼板を挟んでそれぞれ
    設け、前記各ブラシを前記薄鋼板の表面に押圧、又は表
    面から切離し可能に配置したことを特徴とする特徴とす
    る薄鋼板の入側洗浄装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291472A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Nippon Steel Corp 合金化溶融亜鉛メッキ鋼帯の製造方法
CN110900408A (zh) * 2019-10-22 2020-03-24 浙江省建工集团有限责任公司 一种用于钢板除锈机构

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JP2007291472A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Nippon Steel Corp 合金化溶融亜鉛メッキ鋼帯の製造方法
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