JP2003010970A - 溶接トーチ - Google Patents

溶接トーチ

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JP2003010970A
JP2003010970A JP2001192733A JP2001192733A JP2003010970A JP 2003010970 A JP2003010970 A JP 2003010970A JP 2001192733 A JP2001192733 A JP 2001192733A JP 2001192733 A JP2001192733 A JP 2001192733A JP 2003010970 A JP2003010970 A JP 2003010970A
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wire
welding torch
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wire guide
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JP2001192733A
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Katsu Kodama
児玉  克
Hiroshi Iwabuchi
寛 岩渕
Hiroshi Fujimura
浩史 藤村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消耗電極式ガスシールドアーク溶接等におけ
る溶接トーチにおいて、より簡便な装置で、より適切に
作動させて溶滴移行を確実に行うようにした、実用化可
能のものを提供することを課題とする。 【解決手段】 溶接トーチ本体内に設けられて溶接ワイ
ヤを案内するワイヤガイドを、これに連結した駆動装置
により揺動させ、溶接トーチ本体出口において溶接ワイ
ヤをその軸線方向に往復動させる様に構成したことによ
り、駆動装置で揺動されるものはワイヤガイドに特定さ
れてその重量が大幅に限定されることとなり、小さな駆
動力で対処可能にすると共に、高サイクルでの往復運動
に対応し、溶接ワイヤを適切に往復動させ、確実な溶滴
移行を実行することが出来るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消耗電極式ガスシー
ルドアーク溶接等における溶接トーチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数の板状体等を接合する際に採用され
ている、消耗電極式ガスシールドアーク溶接の概要につ
いて、図9及び図10に基づいて説明する。加えて、溶
接時に生じるスパッダの軽減のために溶接ワイヤに対し
軸方向に振動を加える状況と、この様な振動を加える装
置の概要について、図11及び図12に基づいて説明す
る。
【0003】図9は、消耗電極式ガスシールドアーク溶
接において、溶接トーチを走行台車に取り付けて自動溶
接を行う場合を示す説明図、図10は、図9の溶接トー
チの先端部でのアーク現象を拡大し、時間経過に伴う変
化をA、B、C、Dの順に示す説明図である。
【0004】また、図11は図10と同様、溶接トーチ
本体の先端部でのアーク現象を拡大し、時間経過に伴う
変化をA、B、C、Dの順に示す説明図、図12は溶接
ワイヤに軸方向の振動を加える消耗電極式ガスシールド
アーク溶接の一例を示す説明図である。
【0005】図9において、1は溶接トーチ本体、2は
ワイヤ、3は走行台車、31は走行台車3の一部で、溶
接トーチ本体1を保持するアーム、32は走行台車3の
走行をガイドするレール、4はワイヤ送給装置、41は
ワイヤ送給装置4から溶接トーチ本体1まで溶接ワイヤ
2を誘導すると共に、電力、ガスを供給するコンジット
ケーブル、5は溶接電源、51はアース線、52はキャ
ブタイヤケーブル、6はガスボンベ、61はガスホー
ス、7は被溶接物、71は溶接ビード、8は被溶接物7
が載置され、また、アース線51がアースされた定盤、
9は溶接アークである。
【0006】溶接ワイヤ2は、ワイヤ送給装置4にセッ
トされているワイヤリール42から繰り出され、同じく
内蔵されている図示省略の送給モータにより、コンジッ
トケーブル41を介して溶接トーチ本体1に送給され、
さらに、被溶接物7の溶接部に向かって突き出される。
【0007】溶接電源5はアース線51、定盤8を通じ
て被溶接物7に、また、キャブタイヤケーブル52、コ
ンジットケーブル41、溶接トーチ本体1を通じて溶接
ワイヤ2にそれぞれ電気的に結合されているので、溶接
ワイヤ2と被溶接物7との間に電圧がかかり、溶接アー
ク9が発生する。
【0008】また、ガスボンベ6に貯蔵されている不活
性ガス、炭酸ガスあるいはこれらの混合ガスが、ガスホ
ース61、コンジットケーブル41を通じて溶接トーチ
本体1先端から放出され、溶接アーク9周辺の金属を溶
接中の酸化から防止する。
【0009】この状態で、溶接線(図9で紙面に鉛直方
向に延びている)と平行に敷設されたガイドレール32
に沿って走行台車3を移動させることにより、所期の溶
接が完遂する。
【0010】しかし、ここで溶接トーチ本体1先端部及
び同先端部で生じるアーク現象を拡大し、時間経過に伴
いA、B、C、Dと段階的に変化する状態を示す図10
を用いて、この消耗電極式ガスシールドアーク溶接にお
いて発生の可能性がある問題点を説明する。なお、図1
0において、2は溶接ワイヤ、21は溶融ワイヤ、22
は溶滴、7は被溶接物、71は溶接ビード、9は溶接ア
ークを示している。
【0011】図9により説明したように、溶接ワイヤ2
と被溶接物7との間には電圧がかかっているので、溶接
アーク9が発生し、溶接ワイヤ2の先端が溶融して溶融
ワイヤ21が形成され(図10中Aの段階)、これが被
溶接物7表面に移行すると共に、被溶接物7も溶接アー
ク9に曝される部分は溶融して溶接ビード71を形成す
る。
【0012】ところが、溶融ワイヤ21は常に順調に移
行するとは限らず、時としてこの移行に失敗し、溶接ワ
イヤ2の先端に大量の溶融ワイヤ21が残留することが
あり(図10中Bの段階)、さらに溶融ワイヤ21から
溶接アーク9が発生する事態になると、電流経路と磁界
の関係によって、溶融ワイヤ21に対して異常な方向に
力が働き、溶融ワイヤ21が吹き飛ばされて(図10中
Cの段階)、溶接ビード71とは異なる所に落下付着す
る(図10中Dの段階)。
【0013】これがいわゆるスパッタと呼ばれるものの
発生原因の一つで、特にシールドガスとして炭酸ガスを
使用する場合には、大量のスパッタが発生し、溶接部の
美観を著しく損ねると同時に、溶接トーチ本体1先端部
のシールドノズルに付着堆積すると、シールド状態が悪
化し、遂にはブローホールなどの溶接欠陥を誘発するに
到る。
【0014】従って、このスパッタ発生を防止すること
は消耗電極式ガスシールドアーク溶接技術において長年
の念願であり、同スパッタを軽減する一方法として、図
11及び図12に示すように、溶接ワイヤを軸方向に振
動することが考えられるに至った。
【0015】すなわち図11は、図10と同様に溶接ト
ーチ本体1先端部及び同先端部に生じるアーク現象を拡
大してA、B、C、Dと時間経過に伴う変化を示す説明
図で、溶接ワイヤ2の中心軸方向往復運動の運動方向を
矢印Y1、同溶接ワイヤ2の先端の位置変化を矢印Y
2、そして同溶接ワイヤ2の先端の位置変化を破線Wで
それぞれ示している。
【0016】溶接ワイヤ2の先端は常に溶融しており、
その溶融速度は溶接アーク長さや電源特性に影響される
ので、溶接アーク周辺部の寸法変化は正確には往復運動
のみにはよらないが、ここでは、溶融速度変化は無視し
て描いている。
【0017】これらの現象を説明すると、まず図11中
Aの段階では、図10で説明したように、溶接ワイヤ2
と被溶接物7との間には電圧がかかっているので、溶接
アーク9が発生し、溶接ワイヤ2先端が溶融して溶融ワ
イヤ21が形成される。
【0018】この溶融ワイヤ21は時間と共に成長する
が、この時溶接ワイヤ2が被溶接物7の方向(矢印Y
1)に動くと、溶融ワイヤ21に被溶接物7方向の慣性
力が与えられる(図11中Bの段階)。
【0019】次に溶接ワイヤ2が停止するかあるいは被
溶接物7から離れる方向(矢印Y2)に動くと、溶融ワ
イヤ21はすでに与えられている慣性力によって溶接ワ
イヤ2先端から容易に離脱し、溶接ビード71に到達
(図11中Cの段階)し、溶接ビード71と一体化する
(図11中Dの段階)。
【0020】ここで溶接ワイヤ2の溶融速度と往復運動
の適切な組み合わせを選べば、溶融ワイヤ21は、確実
に溶接ワイヤ2先端から溶接ビード71に移行し、スパ
ッタの発生を防ぐことが出来る。
【0021】従ってこのメカニズムを利用すべく、従来
から種々の方法で溶接ワイヤの軸方向に往復運動を与え
る試みがなされてきたが、その典型的な一例を図12に
より説明する。なお、説明が冗長とならないように、先
に説明した図9と同一の部位については図中に同一符号
を付して示し、重複する説明を省略する。
【0022】31aは溶接トーチ本体1の全体を支える
アーム、33はアーム31aと一体化している直動駒、
34は走行台車3に固定され、前記直動駒33を案内す
る直動ガイド、35は駆動モータ、36はベルト、37
はブーリと一体化したクランク、38はクランク37と
アーム31aを連結する連結棒、19は駆動モータ35
等を制御する制御ボックスである。
【0023】ここで溶接トーチ本体1はアーム31aの
一端に連結して保持されているが、このアーム31aは
他端で直動駒33と一体化しており、直動駒33は溶接
トーチ本体1の中心軸と平行に走行台車3上に固定され
た直動ガイド34に沿って直動可能な構造である為に、
結局、溶接トーチ本体1はその中心軸に沿って直線運動
が可能である。
【0024】そして、アーム31aはその中央位置に連
結された連結棒38を介してクランク37と連結されて
おり、クランク37はベルト36を介して駆動モータ3
5により回転される機構になっている。
【0025】従って制御ボックス19の制御により駆動
モータ35が回転すると、ベルト36、クランク37、
連結棒38を経てアーム31aが直動ガイド34に沿っ
て移動し、溶接トーチ本体1がその中心軸と平行に往復
運動をすることになる。
【0026】他方、溶接ワイヤ2は溶接トーチ本体1の
中心軸に沿って送給されているので、溶接ワイヤ2は溶
接トーチ本体1と共にその中心軸に沿って往復運動をす
ることになり、先に述べたスパッタ防止の効果を期待す
ることが出来る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たように従来のものにおいては、溶接ワイヤがその中心
軸に沿って往復運動させることが可能であるが、溶接ト
ーチ本体の全体を往復運動させるものであるために、溶
接トーチ本体の重量によっては、溶滴移行に適した周波
数で往復運動させることが困難であった。
【0028】つまり、通常のガスシールドアーク溶接ト
ーチの重量は数百グラムから数キログラムあるが、通常
の溶接条件下での溶滴移行回数は1秒間に50回から1
00回といわれており、このような高周波数(高サイク
ル)で往復運動させるのは機構の容量寸法、振動、耐久
性などの点で機構上非常に困難であり、実用に到ってい
ないのが実状である。
【0029】本発明はこのような従来のものにおける問
題点を解消し、より簡便な装置で、より適切に作動させ
て溶滴移行を確実に行うようにした、実用化可能の溶接
トーチを提供することを課題とするものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、その第1の手段として、溶
接トーチ本体内に溶接ワイヤを案内するワイヤガイドを
設け、同ワイヤガイドに連結した駆動装置により同ワイ
ヤガイドを揺動させ、溶接トーチ本体出口で溶接ワイヤ
をその軸線方向に往復動させるように構成した溶接トー
チを提供するものである。
【0031】すなわち同第1の手段によれば、溶接トー
チ本体内に設けられて溶接ワイヤを案内するワイヤガイ
ドを、これに連結した駆動装置により揺動させることに
より、溶接トーチ本体出口において溶接ワイヤをその軸
線方向に往復動させる様にしているので、駆動装置で揺
動されるものはワイヤガイドに特定されてその重量が大
幅に限定されることとなり、小さな駆動力で対処可能に
すると共に、高サイクルでの往復運動に対応し、溶接ワ
イヤを適切に往復動させ、確実な溶滴移行を実行するこ
とが出来るようにしたものである。
【0032】また、第2の手段として、前記第1の手段
において、前記駆動装置は、駆動モータと、同駆動モー
タの回転運動を往復運動に変換するクランク機構を備え
て構成した溶接トーチを提供するものである。
【0033】すなわち同第2の手段によれば、前記第1
の手段において説明した溶接トーチ本体内に設けられた
ワイヤガイドを揺動させるための駆動装置は、これを駆
動モータと、同駆動モータの回転運動を往復運動に変換
するクランク機構を備えて構成しているので、回転運動
を直線状の運動に変換する簡便で基本的なメカニズムの
採用により、作動の正確性、安定性を確保して、溶接ワ
イヤの往復運動を適切に行い、確実な溶滴移行を実行す
ることが出来るようにしたものである。
【0034】また、第3の手段として、前記第1の手段
において、前記駆動装置は、前記ワイヤガイドを揺動の
一方向に向けて吸着する電磁石と、他方向に向けて復帰
させるバイアスバネで構成した溶接トーチを提供するも
のである。
【0035】すなわち同第3の手段によれば、前記第1
の手段において説明した溶接トーチ本体内に設けられた
ワイヤガイドを揺動させるための駆動装置は、これをワ
イヤガイドを揺動の一方向に向けて吸着する電磁石と、
他方向に向けて復帰させるバイアスバネで構成している
ので、極めて簡便、簡素な構造の採用により、作動の正
確性、安定性を確保して、溶接ワイヤの往復運動を適切
に行い、確実な溶滴移行を実行することが出来るように
したものである。
【0036】また、第4の手段として、前記第1乃至第
3の手段の何れかにおいて、前記駆動装置の動作を制御
する装置を設け、溶接電源における溶接電流増減に基づ
くパルス電流と同期して前記駆動装置を作動するように
構成した溶接トーチを提供するものである。
【0037】すなわち同第4の手段によれば、前記第1
乃至第3の手段の何れかにおける駆動装置は、その動作
を制御するいわゆる制御装置により制御され、溶接電源
における溶接電流増減に基づくパルス電流と同期して作
動されるので、駆動装置による溶接ワイヤの往復運動に
起因する溶滴移行のタイミングをパルス電流のピンチ効
果と重畳させることにより、溶滴移行をより一層適切に
実行することが出来るようにしたものである。
【0038】更にまた、第5の手段として、前記第4の
手段において、前記溶接電源における溶接電流増減に代
えて、溶接トーチ本体の近傍に配置した電流量検知セン
サで溶接電流増減を検知し、パルス電流と同期して前記
駆動装置を作動するように構成した溶接トーチを提供す
るものである。
【0039】すなわち同第5の手段によれば、前記溶接
電流増減に基づくパルス電流は、溶接電源から得ること
に代えて、これを溶接トーチ本体の近傍に配置した電流
量検知センサから得る様にしているので、溶接ワイヤを
往復動させるための基本的な動作を行う溶接トーチ本体
により近い距離で必要なシグナルを得、同シグナルの交
信過程に介在する距離、外乱を極力少なくして、ワイヤ
の往復運動による溶滴移行のタイミングにパルス電流の
ピンチ効果を重畳させることができ、簡便な装置構成に
よる作動の安定性確保の下で、溶滴移行を適切に実行す
ることが出来るようにしたものである。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態につい
て、図1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施の
形態における溶接トーチを含む消耗電極式ガスシールド
アーク溶接の全体構成を概略的に示す説明図、図2は図
1の要部の溶接トーチ部を拡大して示す拡大図である。
【0041】なお、説明が冗長とならない様に、前記図
9、図12等で説明したものと対応する部位について
は、図中同一の符号を付して示すことにより重複する説
明を省略し、本実施の形態に特有の点を重点的に説明す
る。
【0042】すなわち、本実施の形態において、1は溶
接トーチ本体、11は支持台、12はヒンジ、13はワ
イヤガイド、13aは揺動した後のワイヤガイド、14
は給電チップ、15は駆動モータ、16はベルト、17
はクランク、18は連結棒である。
【0043】溶接トーチ本体1は走行台車3に設けられ
たアーム31で保持され、ワイヤ送給装置4、コンジッ
トケーブル41を介して、ガスボンベ6からのシールド
ガス、溶接電源5からの電力、およびワイヤリール42
からの溶接ワイヤ2が供給されている。
【0044】溶接トーチ本体1の内部には、溶接トーチ
本体1の一部である支持台11が設けられ、同支持台1
1に設置されたヒンジ12によってワイヤガイド13が
揺動自在に固定されている。
【0045】溶接トーチ本体1には、駆動モータ15、
ベルト16、クランク17等で構成される駆動装置が固
定されており、駆動モータ15の回転は、ベルト16に
よってクランク17に伝えられる。
【0046】クランク17が回転すると、連結棒18に
よって回転運動は直線状の往復運動に変換されてワイヤ
ガイド13に伝えられ、同ワイヤガイド13がヒンジ1
2を中心とした揺動運動をする。
【0047】また、給電チップ14が溶接トーチ本体1
内に固定されており、コンジットケーブル41を介して
供給された溶接ワイヤ2はワイヤガイド13、給電チッ
プ14を通じて被溶接物7に向かって送給される。
【0048】同じく、コンジットケーブル41を介して
供給された電力は、溶接トーチ本体1、給電チップ14
を通じて溶接ワイヤ2に給電される。また、コンジット
ケーブル41を介して供給されたシールドガスは、溶接
トーチ本体1内を通過し、給電チップ14に設けた通気
孔を通って溶接トーチ本体1先端のノズルから放出され
る。
【0049】前記の様に構成された本実施の形態におい
て、制御ボックス19からの指令で駆動モータ15が回
転すると、ベルト16を介してクランク17が回転し、
連結棒18で連結されているワイヤガイド13がヒンジ
12を中心に揺動する。
【0050】一方、溶接ワイヤ2はワイヤガイド13内
を通過した後、さらに給電チップ14を通過して溶接ビ
ード71に向かって送給されるが、前記したようにワイ
ヤガイド13が揺動するために、同ワイヤガイド13の
揺動により溶接ワイヤ2はその軸方向に往復運動をする
ことになる。
【0051】このワイヤガイド13の揺動による溶接ワ
イヤ2の軸方向への往復運動により、図11及び図12
により説明したと同様に、溶融ワイヤ21の慣性方向の
動きと溶接ワイヤ2の往復動の相対関係により、溶融ワ
イヤ21は溶接ワイヤ2先端から容易に離脱し、溶接ビ
ード71に到達することとなる。
【0052】すなわち本実施の形態によれば、溶接トー
チ本体1が全体としてその中心軸と平行に往復運動をす
るものではなく、溶接トーチ本体1内に一部分の構成と
して設けられたワイヤガイド13のみを揺動すれば足り
るので、駆動装置で揺動される重量が大幅に限定されて
小さな駆動力で対処可能にすると共に、高サイクルでの
往復運動に対応可能となり、溶接ワイヤを適切に往復動
させ、確実な溶滴移行を実行することが出来、スパッタ
の少ないガスシールドアーク溶接を実現することが出来
る。
【0053】しかも、前記駆動装置によるワイヤガイド
13の揺動は、駆動モータ15の動きをベルト16でク
ランク17に伝え、連結棒18でワイヤガイド13を揺
動するという簡便で基本的なメカニズムの採用であり、
これにより作動の正確性、安定性を確保して、低コスト
で確実に作動する好適な装置を得ることが出来たもので
ある。
【0054】次に本発明の実施の第2形態について図3
及び図4に基づいて説明する。図3は本実施の形態にお
ける溶接トーチを含む消耗電極式ガスシールドアーク溶
接の全体構成を概略的に示す説明図、図4は図3の要部
の溶接トーチ部を拡大して示す拡大図である。
【0055】なお、説明が冗長とならない様に、前記図
9、図12、更に実施の第1形態として図1、図2等で
説明したものと対応する部位については、図中同一の符
号を付して示すことにより重複する説明を極力省略し、
本実施の形態に特有の点を重点的に説明する。
【0056】すなわち、本実施の形態において、1は溶
接トーチ本体、11は支持台、12はヒンジ、13はワ
イヤガイド、14は給電チップ、101は電磁石、10
2はバイアスバネ、103は吸着鉄片である。
【0057】溶接トーチ本体1は走行台車3に設けられ
たアーム31で保持され、ワイヤ送給装置4、コンジッ
トケーブル41を介して、ガスボンベ6からのシールド
ガス、溶接電源5からの電力、およびワイヤリール42
からの溶接ワイヤ2が供給されている。
【0058】溶接トーチ本体1はその中央部で約45度
折れ曲がっており、その内部の端部には、溶接トーチ本
体1の一部である支持台11が設けられ、同支持台11
に設置されたヒンジ12によってワイヤガイド13が揺
動自在に連結されている。
【0059】ワイヤガイド13にはその背中側(図4で
左側)には吸着鉄片103が固定され、また、腹部側
(図4で右側)にはバイアスバネ102が設けられて、
常時は同バイアスバネ102で溶接トーチ本体1の内面
に引き付けられている。また、吸着鉄片103に相対す
る溶接トーチ本体1の内面には電磁石101が固定され
ている。
【0060】更に、給電チップ14が溶接トーチ本体1
内に固定されており、コンジットケーブル41を介して
供給された溶接ワイヤ2はワイヤガイド13、給電チッ
プ14を通って被溶接物7に向かって送給される。
【0061】同じく、コンジットケーブル41を介して
供給された電力は、溶接トーチ本体1、給電チップ14
を通って溶接ワイヤ2に給電される。また、コンジット
ケーブル41を介して供給されたシールドガスは、溶接
トーチ本体1内を通過し、給電チップ14に設けた通気
孔を通って溶接トーチ本体1先端のノズルから放出され
る。
【0062】前記の様に構成された本実施の形態におい
て、制御ボックス19からの指令で電磁石101に電流
が流れると、吸着鉄片103が引き付けられる為に、ワ
イヤガイド13はバイアスバネ102の引張り力に逆ら
って図4で左方向に移動するが、電流が切れるとバイア
スバネ102によって図4で右方向に引き付けられて復
帰する。
【0063】このように、電磁石101を流れる電流を
断続することによって、ワイヤガイド13が左右に揺動
するが、このとき溶接ワイヤ2の経路長さが変化する為
に、給電チップ14から先の溶接ワイヤはその軸方向に
往復運動をすることになり、結果的に、図11等で説明
したようにスパッタを低減することが出来る。
【0064】なお、本実施の形態では、溶接トーチ本体
1が中央部で約45度折れ曲がった例を示したが、溶接
トーチ本体1を折れ曲げさせることの目的は、ワイヤガ
イド13揺動時に、溶接ワイヤ2の経路長さを変化させ
ることにあり、折り曲げ角度は必ずしも45度に限定さ
れるものではない。
【0065】また、ワイヤガイド13を揺動するいわゆ
る駆動装置として、電磁石101による吸着とバイアス
バネ102による復帰による方式を示したが、これに限
定されず、例えばバイアスバネ102の代わりに別の電
磁石を設け、前記電磁石101と交互に電流を断続させ
る方法や、ワイヤガイド13と一体化している吸着鉄片
を永久磁石に換え、電磁石を流れる電流の方向を反転さ
せることによって吸着、反発を行わせる方法などで代え
ることも出来る。
【0066】次に本発明の実施の第3形態について図5
及び図6に基づいて説明する。図5は本実施の形態にお
ける溶接トーチを含む消耗電極式ガスシールドアーク溶
接の全体構成を概略的に示す説明図、図6は時間の経過
と共に変化する2つの状態変化を対比して示す説明図
で、(a)は溶接電流の時間変化の説明図、(b)は溶
接トーチ本体の先端部でのアーク現象を拡大し、時間経
過に伴う変化をA、B、C、Dの順に示す説明図であ
る。
【0067】なお、説明が冗長とならない様に、前記図
9、図12、実施の第1形態に関する図1、図2、ま
た、実施の第2形態に関する図3、図4等で説明したも
のと対応する部位については、図中同一の符号を付して
示すことにより重複する説明を極力省略し、本実施の形
態に特有の点を重点的に説明する。
【0068】図6(b)に示すように、一般に、消耗電
極式ガスシールドアーク溶接の溶融ワイヤ21の移行
は、溶融ワイヤ21の重力が表面張力よりも大きくなっ
た場合に移行するが、溶融ワイヤ21が比較的細く、電
流密度が高い場合には、電流のピンチ効果がより大きく
寄与すると云われている。
【0069】つまり、溶融ワイヤ21中を流れる電流は
その電磁気的特性のため互いに引き付けあうが、その結
果として溶融ワイヤ21を縊り出すことになり、これが
ピンチ効果とよばれ、当然溶接電流が大きいほどその効
果も大きくなる。
【0070】消耗電極式ガスシールドアーク溶接では、
溶融ワイヤ21の移行を安定化するために、このピンチ
効果を積極的に利用する場合があり、一般にパルス電流
溶接とかパルスアーク溶接とか呼ばれている。具体的に
は、溶融ワイヤ21の量が適当に大きくなった時点を見
計らって瞬間的に溶接電流を大きくして強制的に溶融ワ
イヤ21を離脱させようとするものである。
【0071】本実施の形態は、前記実施の第1形態、及
び第2形態において、溶接ワイヤ2をその軸方向に揺動
させる事によって溶融ワイヤ21の移行を安定化させた
ものを基調とし、これにパルス電流溶接のピンチ効果を
重畳させる事によって、溶融ワイヤ21の移行をさらに
安定化させようとするものである。
【0072】すなわち、図6に示すように、溶融ワイヤ
21が時間と共に成長し、この時溶接ワイヤ2が被溶接
物7の方向(矢印Y1)に動くと、溶融ワイヤ21に被
溶接物7方向の慣性力が与えられる(B段階)。
【0073】次に溶接ワイヤ2が被溶接物7から離れる
方向(矢印Y2)に動くと、溶融ワイヤ21はすでに与
えられている慣性力によって溶接ワイヤ2先端から離脱
しようとする。
【0074】一方、溶接電流はベースとしてはワイヤ溶
融に十分な程度の電流値が流れているが、この溶融ワイ
ヤ21が適当に成長したワイヤ揺動の折り返し点である
D段階にタイミングを合せて溶接電流を大きくすればピ
ンチ効果とあいまって溶滴移行を確実にする事が出来
る。
【0075】従って本実施の形態においては、図5に示
す様に、制御ボックス19からの出力を、ワイヤガイド
13を揺動駆動する駆動装置である電磁石101に伝え
る動力線191と、溶接電源5からの溶接電流制御信号
を制御ボックス19に伝える信号線192を新たに設け
ている。
【0076】すなわち、溶接電源5でパルス制御機能を
持つものは、いずれの場合も、内蔵した制御回路によ
り、溶接電流増減の為の信号を発生させているので、こ
の信号を取り出し、信号線192で制御ボックス19に
伝える。
【0077】制御ボックス19では、伝達された溶接電
流増減信号を基準に、図示省略のタイマーによるタイマ
ー機能と、電磁石101に対する電力の供給とを組み合
わせる事によって、図6(a)、(b)に示した様にパ
ルス電流に同期させて溶接ワイヤ2を揺動させる。
【0078】かくして本実施の形態によれば、電磁石1
01等により揺動駆動され、軸方向に往復動する溶接ワ
イヤが、この往復運動に起因して溶滴移行を行うタイミ
ングに前記ピンチ効果が重畳され、より安定な溶融ワイ
ヤ21の移行を実現する事が出来る。
【0079】なお、ここでは駆動装置として、前記実施
の第2形態に当たる電磁石101等を用いる例として説
明したが、同駆動装置は前記実施の第1形態に相当する
駆動モータ15等を用いることが出来ることは勿論であ
る。
【0080】次に本発明の実施の第4形態について図7
及び図8に基づいて説明する。図7は本実施の形態にお
ける溶接トーチを含む消耗電極式ガスシールドアーク溶
接の全体構成を概略的に示す説明図、図8は図7の要部
の溶接トーチ部を拡大して示す拡大図である。
【0081】本実施の形態は、前記実施の第3形態にお
いて、溶接電流制御信号を溶接電源5から供給されてい
たのに代えて、これを他の箇所から得るようにしたもの
であり、その余については前記実施の第3形態と同一で
ある。
【0082】従って、説明が冗長とならない様に、前記
実施の第3形態に関する図5、図6等に基づく説明で同
一部分は全面的に援用し、同一構造部位については、図
中同一の符号を付して示すことにより重複する説明を極
力省略し、本実施の形態に特有の点を重点的に説明す
る。
【0083】本実施の形態において、104は例えば磁
気センサーなどで構成され、溶接トーチ本体1に隣接し
て設けられた電流量検知センサー、193は電流量検知
センサー104の情報を制御ボックス19に伝える信号
線である。
【0084】電流量検知センサー104は例えば磁気セ
ンサーなどによって溶接電流の増減を検知し、信号線1
93によって制御ボックス19に情報を伝達すれば、制
御ボックス19は前記実施の第3形態と同様に電磁石1
01を制御し、結果としてパルス電流に同期して溶接ワ
イヤ2を軸方向に往復動するので溶融ワイヤ21の移行
を安定化できる。
【0085】前記実施の第3形態では溶接電流の増減情
報を溶接電源5からもらう為、長尺な信号線192を必
要とし、さらには溶接電源5の型式に応じて信号の受け
取り方法を合せなおす必要があったが、本実施の形態で
は自前の電流量検知センサー104によりこれらの煩雑
さを避ける事が出来る。
【0086】すなわち、本実施の形態によれば、溶接ト
ーチ本体1により近い距離で必要なシグナルを得るの
で、信号線193は短く、シグナルの交信過程に介在す
る距離、外乱を極力少なくした簡便な装置構成により作
動の安定性を確保して、溶滴移行を適切に実行すること
が出来るようにしたものである。
【0087】なお、本実施の形態においても前記実施の
第3形態と同様に駆動装置として実施の第2形態に当た
る電磁石101等を用いる例として説明したが、同駆動
装置は前記実施の第1形態に相当する駆動モータ15等
を用いることが出来ることは勿論である。
【0088】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上、本出願の請求項1に記載の発明に
よれば、溶接トーチ本体内に溶接ワイヤを案内するワイ
ヤガイドを設け、同ワイヤガイドに連結した駆動装置に
より同ワイヤガイドを揺動させ、溶接トーチ本体出口で
溶接ワイヤをその軸線方向に往復動させるようにして溶
接トーチを構成しているので、駆動装置で揺動されるも
のはワイヤガイドに特定されてその重量が大幅に限定さ
れることとなり、小さな駆動力で対処可能にすると共
に、高サイクルでの往復運動に対応し、溶接ワイヤを適
切に往復動させ、確実な溶滴移行を実行することが出
来、実用化可能な好適な溶接トーチを得ることが出来た
ものである。
【0090】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記請求項1に記載の発明において、前記駆動装置は、駆
動モータと、同駆動モータの回転運動を往復運動に変換
するクランク機構を備えて溶接トーチを構成しているの
で、回転運動を直線状の運動に変換する簡便で基本的な
メカニズムの採用により、作動の正確性、安定性を確保
して、溶接ワイヤの往復運動を適切に行い、確実な溶滴
移行を実行することが出来、実用化可能な好適な溶接ト
ーチを得ることが出来たものである。
【0091】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記請求項1に記載の発明において、前記駆動装置は、前
記ワイヤガイドを揺動の一方向に向けて吸着する電磁石
と、他方向に向けて復帰させるバイアスバネで溶接トー
チを構成しているので、極めて簡便、簡素な構造の採用
により、作動の正確性、安定性を確保して、溶接ワイヤ
の往復運動を適切に行い、確実な溶滴移行を実行するこ
とが出来、実用化可能な好適な溶接トーチを得ることが
出来たものである。
【0092】また、請求項4に記載の発明によれば、前
記請求項1乃至3の何れかに記載の発明において、前記
駆動装置の動作を制御する装置を設け、溶接電源におけ
る溶接電流増減に基づくパルス電流と同期して前記駆動
装置を作動するように溶接トーチを構成しているので、
駆動装置による溶接ワイヤの往復運動に起因する溶滴移
行のタイミングをパルス電流のピンチ効果と重畳させる
ことにより、溶滴移行をより一層適切に実行することが
出来、実用化可能な好適な溶接トーチを得ることが出来
たものである。
【0093】更にまた、請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項4に記載の発明において、前記溶接電源
における溶接電流増減に代えて、溶接トーチ本体の近傍
に配置した電流量検知センサで溶接電流増減を検知し、
パルス電流と同期して前記駆動装置を作動するように溶
接トーチを構成しているので、溶接ワイヤを往復動させ
るための基本的な動作を行う溶接トーチ本体により近い
距離で必要なシグナルを得、同シグナルの交信過程に介
在する距離、外乱を極力少なくして、ワイヤの往復運動
による溶滴移行のタイミングにパルス電流のピンチ効果
を重畳させることができ、簡便な装置構成による作動の
安定性確保の下で、溶滴移行を適切に実行することが出
来、実用化可能な好適な溶接トーチを得ることが出来た
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る溶接トーチ含む
消耗電極式ガスシールドアーク溶接の全体構成を概略的
に示す説明図である。
【図2】図1の要部の溶接トーチ部を拡大して示す拡大
図である。
【図3】本発明の実施の第2形態に係る溶接トーチを含
む消耗電極式ガスシールドアーク溶接の全体構成を概略
的に示す説明図である。
【図4】図3の要部の溶接トーチ部を拡大して示す拡大
図である。
【図5】本発明の実施の第3形態に係る溶接トーチを含
む消耗電極式ガスシールドアーク溶接の全体構成を概略
的に示す説明図である。
【図6】時間の経過と共に変化する2つの状態変化を対
比して示す説明図で、(a)は溶接電流の時間変化の説
明図、(b)は溶接トーチ本体の先端部でのアーク現象
を拡大し、時間経過に伴う変化をA、B、C、Dの順に
示す説明図である。
【図7】本発明の実施の第4形態に係る溶接トーチを含
む消耗電極式ガスシールドアーク溶接の全体構成を概略
的に示す説明図である。
【図8】図7の要部の溶接トーチ部を拡大して示す拡大
図である。
【図9】消耗電極式ガスシールドアーク溶接において、
溶接トーチを走行台車に取り付けて自動溶接を行う場合
を示す説明図である。
【図10】図9の溶接トーチの先端部でのアーク現象を
拡大し、時間経過に伴う変化をA、B、C、Dの順に示
す説明図である。
【図11】溶接トーチ本体の先端部でのアーク現象を拡
大し、時間経過に伴う変化をA、B、C、Dの順に示す
説明図である。
【図12】溶接ワイヤに軸方向の振動を加える消耗電極
式ガスシールドアーク溶接の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 溶接トーチ本体 2 溶接ワイヤ 3 走行台車 4 ワイヤ送給装置 5 溶接電源 6 ガスボンベ 7 被溶接物 7a 被溶接物 8 定盤 9 溶接アーク 11 支持台 12 ヒンジ 13 ワイヤガイド 13a ワイヤガイド 14 給電チップ 15 駆動モータ 16 ベルト 17 クランク 18 連結棒 19 制御ボックス 21 溶融ワイヤ 22 溶滴 31 アーム 31a アーム 32 ガイドレール 33 直動駒 34 直動ガイド 35 駆動モータ 36 ベルト 37 クランク 38 連結棒 41 コンジットケーブル 42 ワイヤリール 51 アース線 52 キャブタイヤケーブル 61 ガスホース 71 溶接ビード 101 電磁石 102 バイアスバネ 103 吸着鉄片 104 電流量検知センサー 191 動力線 192 信号線 193 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 浩史 長崎市深堀町五丁目717番地1 長菱エン ジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4E001 AA04 DE04 LD20 MB04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接トーチ本体内に溶接ワイヤを案内す
    るワイヤガイドを設け、同ワイヤガイドに連結した駆動
    装置により同ワイヤガイドを揺動させ、溶接トーチ本体
    出口で溶接ワイヤをその軸線方向に往復動させるように
    構成したことを特徴とする溶接トーチ。
  2. 【請求項2】 前記駆動装置は、駆動モータと、同駆動
    モータの回転運動を往復運動に変換するクランク機構を
    備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載の溶接
    トーチ。
  3. 【請求項3】 前記駆動装置は、前記ワイヤガイドを揺
    動の一方向に向けて吸着する電磁石と、他方向に向けて
    復帰させるバイアスバネで構成したことを特徴とする請
    求項1に記載の溶接トーチ。
  4. 【請求項4】 前記駆動装置の動作を制御する装置を設
    け、溶接電源における溶接電流増減に基づくパルス電流
    と同期して前記駆動装置を作動するように構成したこと
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の溶接トー
    チ。
  5. 【請求項5】 前記溶接電源における溶接電流増減に代
    えて、溶接トーチ本体の近傍に配置した電流量検知セン
    サで溶接電流増減を検知し、パルス電流と同期して前記
    駆動装置を作動するように構成したことを特徴とする請
    求項4に記載の溶接トーチ。
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