JP2003010835A - 上下水処理場向け省エネルギ提案システム及び上下水処理場向け省エネルギ提案方法 - Google Patents
上下水処理場向け省エネルギ提案システム及び上下水処理場向け省エネルギ提案方法Info
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- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/152—Water filtration
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
定部101と、処理水量時系列データ設定部102と、
水質目標値を達成可能なポンプ又はブロワの吐出量を推
算する最適吐出量計算部108と、機器特性設定部11
6と、施設特性設定部119と、現状機器電力使用量1
09と更新機器電力使用量110を計算する電力使用量
計算部111と、夫々の使用量を画面に表示する機能を
備えた電力使用量解析結果表示部112とを備える。 【効果】有効な機器更新を提案し、適切な上下水処理場
向け省エネルギ提案システム及びその方法を提供する。
Description
省エネルギ提案システム及び上下水処理場向け提案方法
に関する。
セス,排水処理プロセスなどは、一般的に経験や知識を
持った操作員による状況の監視と判断によって運転管理
されている。このようなプラントでは操作員の果たす役
割が過度に大きく、(1)省力化が困難、(2)ヒュー
マンエラーが入り易い、(3)エネルギ的に最適な運転
条件である保証がない、などの課題が残っている。
て、数理モデルに基づいたシミュレータを用いた自動運
転制御あるいは運転支援が提案されている。ここで言う
数理モデルは、それぞれの処理水に含まれる物質が微生
物や酸化剤によって変化する状態を模擬した生物・化学
反応モデルと流入・流出による物質収支、場合によって
は数値流体解析も含めた物理モデルを同時に計算するも
のを指している。このうち下水処理および排水処理の生
物反応モデルとしては、IAWQ(国際水質会議、Inte
rnational Association on Water Quality)の提案して
いるIAWQモデルが良く知られている。
御する方法としては、例えば、特開平10−23533
3号公報があげられる。この公報では、IAWQモデル
あるいはそれに準ずる数理モデルを用いて下水処理場の
シミュレーション及び制御を実施する技術が開示され、
各槽の結合状態や入出力項目,制御方式などを画面上で
容易に設定できるようにすたものである。このように、
下水処理場の水質計算を実施し、より適切な制御を支援
するシステムが提案されてきている。
御支援システムの計算結果として与えられるブロワやポ
ンプの吐出量は連続的な値であった。これに対し、ブロ
ワやポンプを最もエネルギ効率の良い定格条件で運転す
ると、吐出量は離散的な値となる。一般的には、連続的
に変動する吐出量を得るためには、バルブの弁開度を調
整して実現することが多い。しかし、バルブを用いて吐
出量を調整すると圧力損失が生じ、エネルギが消費され
る。このようなエネルギ消費は運転管理上ロスであり、
水質シミュレーションなどの制御支援システムの結果を
最適に生かしているとは言えない。無駄な圧力損失を生
じず、かつ連続的に変動する吐出量を実現できる代表的
な手法として、インバータを導入した回転数制御があ
る。ただし、この手法は主に下水処理場で散気に用いら
れるターボブロワについては適用できない。そこでター
ボブロワに関しては、回転数制御ほどの大きな効果は望
めないが、できるだけ無駄なエネルギ消費を抑制する目
的でインレットベーンを用いる方法が有効である。
トベーンのような制御機器を導入することで連続的に変
動する吐出量が電力のロスを抑制しながら実現でき、制
御支援システムの計算結果をより有効に用いることが可
能となる。しかしながら、シミュレータを用いた水質計
算と制御機器導入時の計算を同時に実施し、水質シミュ
レータの結果である運用改善を前提とした場合の機器更
新の効果を顧客に提案できるシステムはこれまで存在し
なかった。従って、顧客は水質シミュレータに基づく制
御支援システムを導入してもその結果を有効に実現する
ことができず、逆にインバータ機器を導入してもそれを
どのように運転すれば最適に運転可能か判断することが
困難であった。
省エネルギと水質シミュレータに関する技術が記載され
ている。しかしながら、省エネルギ計算プログラムに関
する技術と水質シミュレータに関する技術は夫々単独で
開示されており、両者を考慮した技術や具体的に省エネ
ルギを達成するための機器更新等に関しては考慮されて
いない。
て求めた運用改善条件を満足できるような機器更新を実
施した場合の省エネルギ量を計算することによって、よ
り有効な機器更新の提案を支援して、適切な上下水処理
場向け省エネルギ提案システム及び上下水処理場向け省
エネルギ提案方法を提供することにある。
省エネルギ提案システムにおいて、浄水場あるいは下水
処理場の処理水水質を計算により摸擬可能な水質計算部
と、処理水水質目標値を設定する処理水水質目標値設定
部と、処理水量時系列データを設定する処理水量時系列
データ設定部と、該水質計算部を制御して反復計算を実
施することにより該処理水水質目標値を達成できるポン
プあるいはブロワの最適吐出量を推算する最適吐出量計
算部と、ポンプあるいはブロワの機器特性を設定するた
めの機器特性設定部と、処理場施設の特性を設定するた
めの施設特性設定部と、現状の機器を用いて該最適吐出
量を得るために必要な最適吐出量現状機器電力使用量、
およびポンプの場合はインバータ、ブロワの場合はイン
レットベーンを用いて機器を更新した際に必要となる最
適吐出量更新機器電力使用量を計算する電力使用量計算
部と、少なくとも該電力使用量計算部によって計算され
た該最適吐出量現状機器電力使用量と該最適吐出量更新
機器電力使用量とを画面に表示する機能を備えた電力使
用量解析結果表示部と、を備えた点である。
ステムにおいて、ポンプあるいはブロワの機器特性であ
るQ−H曲線と効率曲線をポインティングデバイスを用
いて図形的にあるいは離散的数値の入力によって設定す
る機器特性曲線入力部を該機器特性設定部の前段に備え
たのである。
ステムにおいて、機器の定格吐出圧と定格吐出流量を設
定する機器定格値入力部と、機器の種類を設定する機器
種類入力部と、機器それぞれの種類に対応した、典型的
な無次元化Q−H曲線形状および無次元化効率曲線形状
を記憶している無次元化機器特性曲線データベースと、
該無次元化機器特性曲線データベースに機器種類を与え
ることで得られた該無次元化Q−H曲線形状および該無
次元化効率曲線形状に該定格値入力部から入力された該
定格吐出圧と該定格吐出流量を乗ずることにより、機器
の具体的なQ−H曲線および効率曲線を算出する機器特
性曲線算出部と、を該機器特性設定部の前段に設けた点
である。
ステムにおいて、少なくとも実揚程と配管径と配管長を
入力できるようにした施設特性入力部を該施設特性設定
部の前段に備えた点である。
ステムにおいて、該最適吐出量現状機器電力使用量と該
最適吐出量更新機器電力使用量から機器を更新した場合
の改善比率を計算する改善比率計算部と、該改善比率部
によって計算された該改善比率を画面に表示する機能を
備えた改善比率表示部と、を備えた点である。
ステムにおいて、電力使用量実績値を時系列データとし
て与えるための電力使用量実績値入力部と、該電力使用
量実績値を画面に表示する機能を備えた電力使用量実績
値表示部と、を設けた点である。
ステムにおいて、該電力使用量実績値と該処理水量時系
列データから単位処理流量当たり電力使用量現状値を、
該機器特性と該処理場施設特性および該処理水量時系列
データから単位処理流量当たり電力使用量計算値を算出
する原単位計算部と、該単位処理流量当たり電力使用量
現状値と該単位処理流量当たり電力使用量計算値とを画
面に表示する機能を備えた原単位解析結果表示部と、を
備えた点である。
ステムにおいて、原単位偏差許容値を設定する原単位偏
差許容値設定部と、該単位処理流量当たり電力使用量現
状値と該単位処理流量当たり電力使用量計算値との偏差
を該原単位偏差許容値と比較する原単位偏差比較部と、
該原単位偏差比較部で比較した結果、該単位処理流量当
たり電力使用量現状値と該単位処理流量当たり電力使用
量計算値との偏差が該原単位偏差許容値より大きけれ
ば、機器性能劣化メッセージを画面に表示する劣化診断
結果表示部とを備えた点である。
ステムにおいて、少なくとも該電力使用量計算部によっ
て計算された該最適吐出量現状機器電力使用量と該最適
吐出量更新機器電力使用量とを書面として印刷する機能
を有する自動報告書作成部とを備えた点である。
は第一のブロワを備えた浄水場或いは下水処理場の処理
水水質を計算する水質計算部と、前記浄水場或いは下水
処理場処理水水質の目標値を設定する処理水水質目標値
設定部と、前記水質計算部及び前記処理水水質目標値設
定部の情報に基づき該処理水水質目標値を達成可能な前
記第一のポンプ又は第一のブロワの吐出量を計算する吐
出量計算部と、前記処理水水質目標値を達成可能な前記
第一のポンプ又は第一のブロワの吐出量を得るための機
器電力使用量を計算する第一の電力使用量計算部と、更
新可能な第二のポンプ又は第二のブロワにおける該処理
水水質目標値を達成可能な第二のポンプ又は第二のブロ
ワの吐出量を得るための機器電力使用量を計算する第二
の電力使用量計算部と、を備えたことである。
ワを備えた浄水場或いは下水処理場の処理水水質を水質
計算部により計算するステップと、該処理水水質の目標
値を処理水水質目標値設定部により設定するステップ
と、処理水の処理水量時系列データを処理水量時系列デ
ータ設定部に設定するステップと、該水質計算部で処理
水を反復計算して該処理水水質の目標値を達成するよう
に前記ポンプ又はブロワの吐出量を計算するステップ
と、前記ポンプ又はブロワの機器特性を設定するステッ
プと、前記浄水場或いは下水処理場の施設の特性を設定
するステップと、前記ポンプ又はブロワで該吐出量を得
るために要する現状機器電力使用量と、前記ポンプ又は
ブロワを更新する際に要する更新機器電力使用量を計算
するステップと、前記現状機器電力使用量と前記更新機
器電力使用量とを提示するステップとを含むことであ
る。
発明の第1の実施の形態を示すシステム構成図である。
水の目標とする水質を設定する処理水水質目標値設定部
101と、処理水量の時系列の情報を設定する処理水量
時系列データ設定部102と、処理水が目標となる水質
となるようにポンプやブロアの吐出量を計算する最適吐
出量計算部108と、処理水の水質を計算する水質計算
部103と、ポンプやブロア等の機器の特性を設定する
機器特性設定部116と、機器の電力使用量を計算する
電力使用量計算部111と、浄水場や下水処理場の施設
の特性を設定する施設特性設定部119と、計算された
電力使用量を提示する電力使用量解析結果表示部112
を備えている。
目標値設定部101で設定された処理水水質目標値10
5と処理水量時系列データ設定部102で設定された処
理水量時系列データ106が与えられる。最適吐出量計
算部108では、水質計算部103を制御して反復計算
を実施し、処理水水質目標値105を満足できるような
ポンプあるいはブロワの適切な吐出量である最適吐出量
107を計算することができる。
ために用いられる最も簡単な計算方法は総当たり法であ
る。例えば、ブロワの吐出量として、まず、任意の値を
設定し、水質計算部103で水質計算を実施して処理水
水質104を得て、処理水水質目標値105と比較する
手順である。この手順を全運転範囲にわたって計算する
によって、最適吐出量107を求めることができる。な
お、総当たり法でなくとも、はさみうち法,最急降下法
など様々な数学的手法を用いる方が、計算量が少なく、
時間的には早いと考えられる。但し、ここでは特にこの
手法については特定しない。同様にして、ポンプの場合
であれば処理水水質目標値105を満足するようなポン
プの吐出量の最小値を最適吐出量107として求めるこ
とができる。ただし、この計算の対象となるポンプは、
下水処理で言えば、返送汚泥を前段に戻す返送汚泥ポン
プと、硝化液を脱窒槽へ戻す循環ポンプが主となる。
として与えられているため、汚水ポンプの吐出量は最適
吐出量計算部108では最適化されない。
IAWQが提案しているASMNo.2が代表的である
が、ニューロ,ファジー,知識ベース法などこれ以外の
数理モデルでも使用することができる。
ロワの最適吐出量107は、電力使用量計算部111に
与えられる。電力使用量計算部111では、最適吐出量
107を実現するためにバルブ制御した場合と回転数制御
あるいはインレットベーン制御した場合とにおける電力
使用量を計算する。ここで、バルブ制御する場合には、
現状の機器で最適吐出量107を実現するため、以下、
最適吐出量現状機器電力使用量109と称する。同様
に、インバータあるいはインレットベーンなど機器を更
新あるいは増設して最適吐出量107を実現する際に消
費される電力を、以下、最適吐出量更新機器電力使用量
110と称する。
にあたって、ポンプあるいはブロワの機器特性117を
機器特性設定部116から与えることができる。
と効率曲線等である。Q−H曲線はポンプの場合揚程曲
線,ブロワの場合吐出圧曲線とも呼ぶ。効率曲線は、ポ
ンプの場合ポンプ効率曲線,ブロワの場合ブロワ効率曲
線とも呼ぶ。
119から与えることができる。ここで、具体的に必要
な施設特性は、実揚程,配管長,配管径等である。この
ような、実揚程,配管長,配管径と、処理水量時系列デ
ータ106があれば、抵抗曲線を求め計算することがで
きる。
によって、電力使用量の計算が可能となる。ポンプの場
合の計算手法とブロワの計算手法は一部異なるので、以
下、夫々について説明する。
を説明する。図2は、流量Qを横軸に、Q−H曲線と抵
抗曲線とを示したものである。ここで、Q−H曲線と抵
抗曲線とは任意の1点で交わる。この点を動作点Aと呼
び、ポンプはこの動作点Aで稼働する。バルブ制御した
場合と回転数制御をした場合には動作点A(流量QA,
吐出圧HA)の位置が動作点B(流量QB,吐出圧HB)
や動作点C(流量QB,吐出圧HC )のように異なり、
同じ吐出流量に対して吐出圧が異なる値となる。このよ
うにして求めたそれぞれの吐出流量に対する吐出圧をも
とにしてポンプの電力使用量は次の手順で求められる。
・吐出流量(kは比例定数)に基づき水動力を計算す
る。
ンプ効率に基づき軸動力を計算する。
電力=軸動力/モータ効率に基づきモータ入力電力を計
算する。また、インバータを使用せずバルブ制御する場
合には、このモータ入力電力を積算することにより電力
使用量を求めることができる。これが最適吐出量現状機
器電力使用量109に相当する。
ータを用いる場合には、インバータ入力電力=モータ入
力電力/インバータ効率に基づきインバータ入力電力を
計算する。また、インバータを用いて回転数制御する場
合には、このインバータ入力電力を積算することにより
電力使用量を求めることができる。これが最適吐出量更
新機器電力使用量110に相当する。
を計算することができる。
ついて説明する。ブロワに関する電力使用量計算におい
ても、図2に示す動作点が必要となるが、通常散気に用
いられるターボブロワは回転数制御ができない。そのた
め、省エネルギを目的とした現実的な選択肢はインレッ
トベーン制御である。インレットベーン制御ではブロワ
効率を与える効率曲線の形状が変わることによって省エ
ネルギが達成できる。ブロワに関する電力使用量の計算
手順は以下のとおりである。
出圧・風量(kは定数)に基づき空気動力を計算する。
ブロワ効率に基づき軸動力を計算する。ここで、図3に
示すように、ブロワ効率が異なるため、バルブ制御とイ
ンレットベーン制御とで軸動力の値は異なる値をとる。
電力=軸動力/モータ効率に基づきモータ入力電力を計
算する。このモータ入力電力を積算することで電力使用
量を求めることができる。これがバルブ制御をした場合
の最適吐出量現状機器電力使用量109およびインレッ
トベーン制御をした場合の最適吐出量更新機器電力使用
量110に相当する。
を計算することができる。
は、上記のように求めた最適吐出量現状機器電力使用量
109と最適吐出量更新機器電力使用量110をとりこ
み、操作員に分かるように数値,トレンドグラフ,表な
どの形式で計装盤あるいはモニタ上に表示することがで
きる。この表示例を図4に示す。
電力使用量と、更新機器による年間トータルの電力使用
量との双方の情報が提示され、捜査員に対して簡易に省
エネルギ情報を提供でき、操作員などが容易に省エネル
ギの判断が可能となる。
刻による電力使用量の情報についても提供でき、操作員
等が正確に省エネルギの判断が可能となる。
吐出量を水質計算部の計算値に基づいて決定する最適吐
出量計算部と、機器特性と施設特性に基づいてポンプや
ブロワをバルブ制御した場合やインバータ制御した場
合、インレットベーン制御した場合の電力使用量を計算
できる電力使用量計算部とを備えているため、処理水水
質目標値を達成できるような最適運転量を計算でき、そ
の運転条件を現状の機器で実現した場合の電力使用量を
求めることができる。
導入してその運転条件を実現した場合の電力使用量を求
めることができる。この2つの電力使用量が画面に表示
されるため、最適運転量を実現する場合のインバータや
インレットベーンの効果を明らかにでき、ポンプやブロ
ワの更新計画に役立つ。また、それらの機器を更新した
後においても、処理水水質目標値を達成できるような運
転の支援にも用いることができ、経験の少ない操作員で
あっても適切な運転が可能となる。
エネルギ提案システムの一実施形態である。
116へQ−H曲線201および効率曲線202を入力
する機器特性曲線入力部203を備える。これら機器特
性曲線の入力方法には、(1)図形として入力する、
(2)数値として入力する、の2つが考えられる。この
うち(1)の図形として入力する方法は、例えば画面上
にデフォルトで一般的な形状のQ−H曲線を表示し、マ
ウスなどのポインティングデバイスを用いてその曲線を
変形させ、機器特性曲線を入力することが考えられる。
(2)としては、Q−H曲線の端点の間の有限個の座標
の値をキーボードから打ち込むことで近似曲線として入
力することが考えられる。(1)(2)の手法はともに
Q−H曲線201の入力、および効率曲線202の入力
に適用できる。
線入力部を備えたことにより、様々な機器の特性曲線を
設定することが可能となる。さらに、ポインティングデ
バイスを用いて図形的に入力できる機能を備えたこと
で、入力の手間を低減でき、入力ミスを低減することが
可能となる。また、数値入力による設定機能を備えたこ
とで、数値として与えられている特性曲線データを誤差
なく入力することが可能である。
エネルギ提案システムの一実施形態である。
元化機器特性曲線パターンをデータベースに準備してお
き、入力によって与えた機器種類304と定格値をその
パターンに当てはめて近似的にQ−H曲線201および
効率曲線202を求める。これにより、機器特性設定部
116にQ−H曲線201および効率曲線202のデー
タを簡便に与えることが可能となる。ポンプを例にとる
と、下水処理では主に軸流ポンプ,斜流ポンプ,渦巻ポ
ンプの3種類が用いられる。これらのポンプの特性は異
なり、Q−H曲線や効率曲線の形状もそれぞれ異なる。
しかし、同じ種類同士、例えば軸流ポンプ同士ではQ−
H曲線や効率曲線の相対的な形状はほぼ同じとみなせ
る。従って、ポンプの場合は無次元化機器特性曲線デー
タベース308に3種類の曲線形状を記憶しておき、機
器種類入力部305で与えられたポンプの機器種類30
4に対応する無次元化Q−H曲線形状306と無次元化
効率曲線形状307を呼び出し、それにポンプの定格吐
出圧302と定格吐出流量303を乗じる操作を機器特
性曲線算出部309で実施することで、Q−H曲線およ
び効率曲線を近似的に求めることができる。定格吐出圧
302と定格吐出流量303は機器定格値入力部301
から入力する。この手法を用いれば、操作員が設定すべ
き項目はポンプの機器種類304と定格吐出圧302,
定格吐出流量303のみとなり、請求項2の場合に比べ
て機器特性曲線の入力にかかる手間を大幅に低減するこ
とが可能となる。
の種類に応じた典型的特性曲線データベースを備えたこ
とにより、それぞれの機器の定格値と種類を与えるだけ
で近似的に機器特性曲線を設定できる。これにより、機
器特性曲線の入力が大幅に容易になる。
エネルギ提案システムの一実施形態である。
態で述べた施設特性設定部119にそれぞれの処理場の
施設特性を与えるため、少なくとも実揚程402と配管
径403と配管長404を入力できるようにした施設特
性入力部401を備える。図2で示した動作点を求める
ためには、Q−H曲線のほかに抵抗曲線が必要である。
この抵抗曲線は実揚程H0と配管抵抗によって決まる
が、普通は配管抵抗は実測されておらず、抵抗曲線の形
状は不明である。配管抵抗Hは流量Qの二乗に比例して
増大するため、実揚程H0を含めた抵抗曲線は次式で表
現できる。
アム公式を用いると、配管径403と配管長404およ
び処理水量時系列データ106から近似的に求めること
ができる。
/(C1.85・D4.87) ただし、Q:流量、C:係数、D:管径、L:管距離で
ある。
実揚程と配管径と配管長を入力できるようにした施設特
性入力部を備えたことにより、構造や条件が様々に異な
る処理場に対しても本システムを適用することが可能と
なる。また、入力項目が少ないため、入力が容易であ
る。
エネルギ提案システムの一実施形態である。
態で求めた最適吐出量現状機器電力使用量109と最適
吐出量更新機器電力使用量110との比率を改善比率計
算部501で計算して改善比率502として改善比率表
示部503に表示する。改善比率計算部501において
比率を求める式としては次式が最も適切と思われるが、
現状の機器を用いる場合と機器を更新した場合の比較が
可能な指標を計算するのであれば、これに限定されな
い。
電力使用量/最適吐出量現状機器電力使用量)、 あるいは 改善比率=100×(1−(最適吐出量更新機器電力使
用量/最適吐出量現状機器電力使用量)。
を実現する際に現状の機器を用いた場合とインバータや
インレットベーンを用いて機器を更新した場合との比較
が改善比率という指標で分かりやすく示されるため、最
適運転量を実現する場合のインバータやインレットベー
ンの効果を明らかにでき、ポンプやブロワの更新計画に
役立つ。
エネルギ提案システムの一実施形態である。
態で求めた最適吐出量現状機器電力使用量109と最適
吐出量更新機器電力使用量110とともに、電力使用量
実績値601を表示する。電力使用量実績値601は現
実の電力使用量であり、帳票から読み取って、電力使用
量実績値入力部602から入力する。入力された電力使
用量実績値601は計算には用いず、図1の電力使用量
解析結果表示部112と同様に、電力使用量実績値表示
部603で操作員に分かるように数値,トレンドグラ
フ,表などの形式で計装盤あるいはモニタ上に表示す
る。電力使用量解析結果表示部112と電力使用量実績
値表示部603とは分けて記載しているが、同じ画面内
に重ねて表示しても、表示色が異なるなどそれぞれを区
別できるのであれば目的を達することができる。このよ
うに電力使用量実績値601を最適吐出量現状機器電力
使用量109および最適吐出量更新機器電力使用量11
0と比較容易な形式で表示することにより、(1)機器
は現状のままで運転条件のみを最適吐出量に変更した場
合の効果、(2)運転条件を最適吐出量にすると同時に
機器を更新した場合の効果、の2点に関する情報を操作
員が容易に得ることができる。この表示画面の例を図1
0に示す。
器による年間トータルの電力使用量と、最適流量での現
状機器による年間トータルの電力使用量と、最適流量で
の更新機器による年間トータルの電力使用量との情報が
提示され、捜査員に対して簡易に省エネルギ情報を提供
でき、操作員などが容易に省エネルギの判断が可能とな
る。
おける、現状機器と更新機器の時刻による電力使用量の
情報についても提供でき、操作員等が正確に省エネルギ
の判断が可能となる。
用量実績値入力部と、入力した電力使用量実績値を画面
に表示する電力使用量実績値表示部を備えたことによ
り、(1)現状機器で機器の吐出量最適化なし、(2)
現状機器で機器の吐出量最適化、(3)機器を更新して
かつ機器の吐出量最適化、の3つのケーススタディ結果
を画面上で比較できる。さらに、この比較から機器の吐
出量最適化の効果と機器更新の効果を把握することが可
能となり、ポンプやブロワの更新計画と同時に制御シス
テムの更新計画に役立つ。
省エネルギ提案システムの一実施形態である。
値入力部602から入力された電力使用量実績値601
を処理水量時系列データ106で除することにより、単
位処理流量当たり電力使用量現状値701を計算する。
これに対し、第1の実施の形態の計算過程で述べたモー
タ入力電力705を処理水量時系列データ106で除す
ることにより、単位処理流量当たり電力使用量計算値7
02を計算できる。これらの計算は原単位計算部703
で実施する。機器ごとの特性のばらつきのため若干のず
れは考えられるが、単位処理流量当たり電力使用量現状
値701と単位処理流量当たり電力使用量計算値702
とは基本的には一致するはずである。この2つの値が大
きく離れている場合にはその原因として次のことが想定
される。
り、設置時の機器仕様と動作状態が異なっている。
している機器以外の装置の電力使用量が含まれている。
いる。
流量当たり電力使用量現状値701と単位処理流量当た
り電力使用量計算値702とを原単位解析結果表示部7
04に表示し、操作員に情報を与えることを目的とす
る。この表示画面例を図12に示す。
当たりの電力使用量を示したものであり、実績値より算
出した現状値,モータ入力電力より算出した計算値を明
示したものである。
流量当たり電力使用量」に関して実績値から求めた値と
機器仕様から求めた値とを比較できるため、そのずれの
大きさから機器の劣化度合いを推定することができ、メ
ンテナンスの時期を把握することができる。また、機器
設置当初からずれている場合には、図面に書かれていな
い機器が誤って接続されているといった工事ミスの発見
も可能となる。さらにブロワの場合、2つのずれが徐々
に大きくなってきた場合には散気管の目詰まりが進んで
いることが考えられ、散気管メンテナンスの適切な時期
を予測することが可能となる。
省エネルギ提案システムの一実施形態である。
802では、第7の実施の形態において求めた単位処理
流量当たり電力使用量現状値701と単位処理流量当た
り電力使用量計算値702との差を求め、その差をあら
かじめ原単位偏差許容値設定部805で設定した原単位
偏差許容値801と比較する。単位処理流量当たり電力
使用量現状値701と単位処理流量当たり電力使用量計
算値702との差が原単位偏差許容値801よりも大き
くなった場合には、機器性能が劣化したとみなして機器
性能劣化メッセージ803を劣化診断結果表示部804
に表示する。
流量当たり電力使用量」に関して実績値から求めた値と
機器仕様から求めた値とを比較し、あらかじめ与えてい
た原単位偏差許容値より大きくなった場合には機器性能
劣化メッセージを画面に表示するため、経験が浅い操作
員でも機器が劣化していることを認識でき、効率が大幅
に低下する前あるいは故障が発生する前にメンテナンス
あるいは機器更新することができる。
省エネルギ提案システムの一実施形態である。この実施
形態においては、少なくとも第1の実施の形態において
求めた最適吐出量現状機器電力使用量109と、最適吐
出量更新機器電力使用量110とを書面あるいは報告書
として印刷する機能を有する自動報告書作成部901を
備える。これら以外の情報も適宜画面上で選択して印刷
できることが望ましい。また、印刷は数値および図面の
いずれも可とする。
目標値を達成できるような最適運転量を現状の機器で実
現した場合の電力使用量と、インバータやインレットベ
ーンを導入してその運転条件を実現した場合の電力使用
量とを書面として印刷することにより、画面上の数値を
メモする手間を省くことができ、転写ミスを無くすこと
ができる。さらに、印刷した書面はそのまま報告書に添
付することができて取扱いが容易となり、他の操作員や
担当者との意志疎通が確実になる。
スに有用な情報を得られる。そして、省エネルギを達成
した効率的な運転により、運転コストを削減できると同
時に環境へ及ぼす影響を低減できる。
って求めた運用改善条件を満足できるような機器更新を
実施した場合の省エネルギ量を計算することによって、
より有効な機器更新の提案を支援して、適切な上下水処
理場向け省エネルギ提案システム及び上下水処理場向け
省エネルギ提案方法を提供することができる。
ック図を示す。
ック図を示す。
ック図を示す。
ック図を示す。
ック図を示す。
ック図を示す。
す。
ロック図を示す。
す。
ロック図を示す。
ロック図を示す。
系列データ設定部、103…水質計算部、104…処理
水水質、105…処理水水質目標値、106…処理水量
時系列データ、107…最適吐出量、108…最適吐出
量計算部、109…最適吐出量現状機器電力使用量、1
10…最適吐出量更新機器電力使用量、111…電力使
用量計算部、112…電力使用量解析結果表示部、11
6…機器特性設定部、117…機器特性、118…処理
場施設特性、119…施設特性設定部、201…Q−H
曲線、202…効率曲線、203…機器特性曲線入力
部、301…機器定格値入力部、302…定格吐出圧、
303…定格吐出流量、304…機器種類、305…機
器種類入力部、306…無次元化Q−H曲線形状、30
7…無次元化効率曲線形状、308…無次元化機器特性
曲線データベース、309…機器特性曲線算出部、40
1…施設特性入力部、402…実揚程、403…配管
径、404…配管長、501…改善比率計算部、502
…改善比率、503…改善比率表示部、601…電力使
用量実績値、602…電力使用量実績値入力部、603
…電力使用量実績値表示部、701…単位処理流量当た
り電力使用量現状値、702…単位処理流量当たり電力
使用量計算値、703…原単位計算部、704…原単位
解析結果表示部、705…モータ入力電力、801…原
単位偏差許容値、802…原単位偏差比較部、803…
機器性能劣化メッセージ、804…劣化診断結果表示
部、805…原単位偏差許容値設定部、901…自動報
告書作成部。
Claims (11)
- 【請求項1】浄水場あるいは下水処理場の処理水水質を
計算により摸擬可能な水質計算部と、 処理水水質目標値を設定する処理水水質目標値設定部
と、 処理水量時系列データを設定する処理水量時系列データ
設定部と、 該水質計算部を制御して反復計算を実施することにより
該処理水水質目標値を達成できるポンプあるいはブロワ
の最適吐出量を推算する最適吐出量計算部と、 ポンプあるいはブロワの機器特性を設定するための機器
特性設定部と、 処理場施設の特性を設定するための施設特性設定部と、 現状の機器を用いて該最適吐出量を得るために必要な最
適吐出量現状機器電力使用量、およびポンプの場合はイ
ンバータ,ブロワの場合はインレットベーンを用いて機
器を更新した際に必要となる最適吐出量更新機器電力使
用量を計算する電力使用量計算部と、 少なくとも該電力使用量計算部によって計算された該最
適吐出量現状機器電力使用量と該最適吐出量更新機器電
力使用量とを画面に表示する機能を備えた電力使用量解
析結果表示部とを備えたことを特徴とする上下水処理場
向け省エネルギ提案システム。 - 【請求項2】ポンプあるいはブロワの機器特性であるQ
−H曲線と効率曲線をポインティングデバイスを用いて
図形的にあるいは数値入力によって設定する機器特性曲
線入力部を該機器特性設定部の前段に備えたことを特徴
とする請求項1記載の上下水処理場向け省エネルギ提案
システム。 - 【請求項3】機器の定格吐出圧と定格吐出流量を設定す
る機器定格値入力部と、 機器種類を設定する機器種類入力部と、 機器それぞれの種類に対応した、典型的な無次元化Q−
H曲線形状および無次元化効率曲線形状を記憶している
無次元化機器特性曲線データベースと、 該無次元化機器特性曲線データベースに機器種類を与え
ることで得られた該無次元化Q−H曲線形状および該無
次元化効率曲線形状に該定格値入力部から入力された該
定格吐出圧と該定格吐出流量を乗ずることにより、機器
の具体的なQ−H曲線および効率曲線を算出する機器特
性曲線算出部と、 を該機器特性設定部の前段に設けたことを特徴とする請
求項1記載の上下水処理場向け省エネルギ提案システ
ム。 - 【請求項4】少なくとも実揚程と配管径と配管長を入力
できるようにした施設特性入力部を該施設特性設定部の
前段に備えたことを特徴とする請求項1記載の省エネル
ギ提案システム。 - 【請求項5】該最適吐出量現状機器電力使用量と該最適
吐出量更新機器電力使用量から機器を更新した場合の改
善比率を計算する改善比率計算部と、該改善比率部によ
って計算された該改善比率を画面に表示する機能を備え
た改善比率表示部と、を設けたことを特徴とする請求項
1記載の上下水処理場向け省エネルギシステム。 - 【請求項6】電力使用量実績値を時系列データとして与
えるための電力使用量実績値入力部と、該電力使用量実
績値を画面に表示する機能を備えた電力使用量実績値表
示部と、を設けたことを特徴とした請求項1記載の上下
水処理場向け省エネルギ提案システム。 - 【請求項7】該電力使用量実績値と該処理水量時系列デ
ータから単位処理流量当たり電力使用量現状値を、該機
器特性と該処理場施設特性および該処理水量時系列デー
タから単位処理流量当たり電力使用量計算値を算出する
原単位計算部と、該単位処理流量当たり電力使用量現状
値と該単位処理流量当たり電力使用量計算値とを画面に
表示する機能を備えた原単位解析結果表示部と、を備え
たことを特徴とする請求項6記載の上下水処理場向け省
エネルギ提案システム。 - 【請求項8】原単位偏差許容値を設定する原単位偏差許
容値設定部と、該単位処理流量当たり電力使用量現状値
と該単位処理流量当たり電力使用量計算値との偏差を該
原単位偏差許容値と比較する原単位偏差比較部と、該原
単位偏差比較部で比較した結果、該単位処理流量当たり
電力使用量現状値と該単位処理流量当たり電力使用量計
算値との偏差が該原単位偏差許容値より大きければ、機
器性能劣化メッセージを画面に表示する劣化診断結果表
示部とを備えたことを特徴とした請求項7記載の省エネ
ルギ提案システム。 - 【請求項9】少なくとも該電力使用量計算部によって計
算された該最適吐出量現状機器電力使用量と該最適吐出
量更新機器電力使用量とを書面として印刷する機能を有
する自動報告書作成部を備えた、請求項1記載の上下水
処理場向け省エネルギ提案システム。 - 【請求項10】第一のポンプ又は第一のブロワを備えた
浄水場或いは下水処理場の処理水水質を計算する水質計
算部と、 前記浄水場或いは下水処理場処理水水質の目標値を設定
する処理水水質目標値設定部と、 前記水質計算部及び前記処理水水質目標値設定部の情報
に基づき該処理水水質目標値を達成可能な前記第一のポ
ンプ又は第一のブロワの吐出量を計算する吐出量計算部
と、 前記処理水水質目標値を達成可能な前記第一のポンプ又
は第一のブロワの吐出量を得るための機器電力使用量を
計算する第一の電力使用量計算部と、 更新可能な第二のポンプ又は第二のブロワにおける該処
理水水質目標値を達成可能な第二のポンプ又は第二のブ
ロワの吐出量を得るための機器電力使用量を計算する第
二の電力使用量計算部とを備えたことを特徴とする上下
水処理場向け省エネルギ提案システム。 - 【請求項11】ポンプ又はブロワを備えた浄水場或いは
下水処理場の処理水水質を水質計算部により計算するス
テップと、 該処理水水質の目標値を処理水水質目標値設定部により
設定するステップと、 処理水の処理水量時系列データを処理水量時系列データ
設定部に設定するステップと、 該水質計算部で処理水を反復計算して該処理水水質の目
標値を達成するように前記ポンプ又はブロワの吐出量を
計算するステップと、 前記ポンプ又はブロワの機器特性を設定するステップ
と、 前記浄水場或いは下水処理場の施設の特性を設定するス
テップと、 前記ポンプ又はブロワで該吐出量を得るために要する現
状機器電力使用量と、前記ポンプ又はブロワを更新する
際に要する更新機器電力使用量を計算するステップと、 前記現状機器電力使用量と前記更新機器電力使用量とを
提示するステップとを含むことを特徴とする上下水処理
場向け省エネルギ提案方法。
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JP2001205537A JP4042358B2 (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 上下水処理場向け省エネルギ提案システム及び上下水処理場向け省エネルギ提案方法 |
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