JP2000107744A - 上下水道プラントのクライアントサーバシステム - Google Patents

上下水道プラントのクライアントサーバシステム

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JP2000107744A
JP2000107744A JP10282852A JP28285298A JP2000107744A JP 2000107744 A JP2000107744 A JP 2000107744A JP 10282852 A JP10282852 A JP 10282852A JP 28285298 A JP28285298 A JP 28285298A JP 2000107744 A JP2000107744 A JP 2000107744A
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Japan
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plant
value
data
client
sensor
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JP10282852A
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English (en)
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Masahiko Tsutsumi
正彦 堤
Masao Kaneko
政雄 金子
Shozaburo Furube
正三郎 古部
Tetsuya Shinohara
哲哉 篠原
Yukio Hatsuka
行雄 初鹿
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】公共用水等の公共プラントの管理者若しくはオ
ペレータがプラントを常に安定した運転状態に維持する
ことのできる上下水道プラントのクライアントサーバシ
ステムを提供することである。 【解決手段】このセンサは、公共用水のデータを格納す
るサーバ部31と、該サーバ部31のデータを解析する
クライアント部34とを有している。上記クライアント
部34の情報処理センサ演算部36内に、上記データの
解析に関するプログラムが格納される。一方、上記サー
バ部31のデータがクライアント部34への入力値とさ
れて上記プログラムが実行される。これにより、センサ
を設置していない場所若しくは計測困難な項目を仮想的
にセンシングすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下水処理場、ポ
ンプ場、浄水場等の上下水道プラント内、或いは汚水
管、雨水管、河川、湖沼、海域等公共用水等の公共プラ
ントの管理者若しくはオペレータが、プラントを常に安
定した運転状態に維持するためのセンサ及び該センサを
用いた支援、監視、制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は、従来の公共プラントの中で下
水処理場のセンサ監視制御システムの一例を示した図で
ある。図23に於いて、流入下水1は、流量計9、管1
1を介して最初沈殿池2に至り、更に管12を介して4
つに区分されたエアレーションタンク3(上流から3
a、3b、3c、3d)に至る。このエアレーションタ
ンク3からは管13を介して最終沈殿池4、更に管14
を介して処理水が流出される。尚、エアレーションタン
ク3には、ブロア6が設けられている。
【0003】また、上記最終沈殿池4からの水は、管1
5、16から返送ポンプ7を介してエアレーションタン
ク3に返送されると共に、管15、17から余剰ポンプ
8を介して流出される。
【0004】制御装置18は、流量計9の出力を受け
て、上記ブロア6、返送ポンプ7及び余剰ポンプ8を制
御する。上記制御装置18には、また、制御系LAN2
0を介して濁度計10と、監視装置19が接続されてい
る。
【0005】更に、21は分析室、22はオペレータ、
23は水質責任者、24は水質分析者である。
【0006】このような構成に於いて、オペレータ22
が監視装置19を常時観察することにより、下水処理場
の運転状態、特に機械の故障や電力、或いは流量計9の
PV値を中心とした流入水量を把握している。また、濁
度計10のPV値も処理水質の状態を把握するために常
時監視されている。
【0007】一方、水質分析者24は、最終沈殿池4の
濁度計10のみならず、流入下水1、エアレーションタ
ンク3、最終沈殿池4、処理水5をサンプリングし、分
析室21に移動して同室内で以下の分析を実施する。例
えば、BOD、COD、大腸菌、NH4、NO3、PO
4等の多種類の水質や、反応タンク4中のMLSS、D
O、呼吸速度、硝化菌呼吸速度等の微生物活性等の状態
量である。
【0008】これらの水質分析結果を基に、水質責任者
23とオペレータ22は、ブロア6の曝気風景、返送ポ
ンプ7の返送量、余剰ポンプ8の余剰汚泥量、及びこれ
らの流量値と流量計9との流量比率の目標値SV値を決
定する。そして、オペレータ22は監視装置19でその
SV値を入力し、SV値は制御LANを介して制御装置
18へ伝送され、この制御装置18内で変更したSV値
による制御が実施される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の下水処理場のセンサ監視制御システムに於い
ては、以下のような問題が発生した。すなわち、 (1)水質を判断できるセンサが濁度計10のみである
ので、濁度以外の水質の常時モニタができず、オンライ
ンで多種類の水質項目を監視することが不可能であっ
た。そのため、濁度以外の水質が悪化した時、或いは水
質が悪化傾向にある異常時の判断が遅れ、水質が悪化し
た処理水5を河川等に放流するといった問題が発生し
た。
【0010】(2)従来は、水質分析者24が下水処理
場全体を移動しながら水質をサンプリングし、分析室2
4内に運搬したので、サンプリングに非常に手間がかか
っていた。
【0011】(3)サンプリングし、分析室21内で分
析する水質項目も上述したように非常に多種類の水質項
目を分析するので、分析データが出揃うまで約1週間を
要し、水質分析看24の人数と長時間の分析時間が必要
といった問題もあった。
【0012】(4)水質責任者23とオペレータ22と
が目標値を決定するためには、各々の経験と専門知識が
必要であり、この知識が不足していると下水処理場の運
転管理を最適に維持することが困難であった。
【0013】また、図23の水質センサを中心としたセ
ンサ監視制御システム以外にも、以下の問題が発生し
た。
【0014】(5)下水処理場内の省エネルギーに関す
るセンシングが困難であった。すなわち、受電や各機器
の電力量はデータとして保管されているが、総合的な省
エネルギー指標がオンラインで監視することができなか
った。
【0015】(6)また、省エネルギーと同様に、オペ
レータ22や水質分析者24等の下水処理場勤務者を効
率的に配置したり勤務体系を最適化する、省力化に関す
るセンシングが困難であった。
【0016】(7)メンテナンスは、各々の機械にはそ
の寿命や故障頻度等のデータは管理されて実施されてい
たが、オンラインで総合的なメンテナンスに関するセン
シングが困難であった。
【0017】(8)同様に、センサやシミュレーション
出力値が数値やトレンドデータのみで表示されるので、
現場の臨場感が無くユーザフレンドリのセンサシステム
ではなかった。
【0018】(9)下水処理場の高度処理としてNやP
の除去型へ移行しつつあり、これらのNとPのセンサが
導入しつつあるが、NとPの運転制御は、下水処理場内
の曝気風量、返送汚泥量、循環量、余剰汚泥量、PAC
注入量等の操作が複雑に絡んでおり、それらの操作量を
最適に維持することが難しく、制御困難であった。
【0019】(10)下水処理場、ポンプ場、浄水場等
の上下水道プラントに於いて、オペレータや水質分析者
等が経験、専門知識を蓄積し、これらの専門知識を基に
独自に簡易マニュアルを作成していたが、総合的なプラ
ント管理マニュアルをオペレータが作成することは困難
であった。
【0020】(11)種々のセンサによるプラントの運
転状態の診断、対策は、経験、専門知識が必要であり、
専門家の知識が必要であったが、その専門家の適切なガ
イダンス、アドバイスを容易に受けることが困難であ
り、緊急時、重要な問題が発生した時等、対応が遅れ、
プラントの運転状態が悪化するという問題があった。
【0021】したがってこの発明は、上記実状に鑑みて
なされたものであり、下水処理場、ポンプ場、浄水場等
の上下氷道プラント内、或いは汚水管、雨水管、河川、
湖沼、海域等公共用水等の公共プラントの管理者若しく
はオペレータがプラントを常に安定した運転状態に維持
することのできる上下水道プラントのクライアントサー
バシステムを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の発明は、公共用水のデータを格納するサーバ部と、
該サーバ部のデータを解析するクライアント部とを有す
るクライアントサーバシステムに於いて、上記クライア
ント部は上記データの解析に関するプログラムを格納
し、上記サーバ部のデータを入力値として上記プログラ
ムを実行することにより、センサを設置していない場所
若しくは計測困難な項目を仮想的にセンシングすること
を特徴とするものである。
【0023】請求項2に記載の発明は、上記サーバ部
に、各プラント及びプラント内機械の省エネルギーに関
連するデータを保管し、上記クライアント部に、該省エ
ネルギーデータを入力値として省エネルギー計算プログ
ラムを格納する、若しくは現在の省エネルギーデータを
入力値として過去の類似状態を検索して、その時の省エ
ネルギーデータ若しくはプラントの操作量や状態量を表
示する省エネルギー類似状態検索プログラムを格納し
て、仮想的に省エネルギーセンシングする省エネルギー
センサを有することを特徴とするものである。
【0024】請求項3に記載の発明は、上記サーバ部
に、各プラント及び各係内の勤務人数に関連するデータ
を保管し、上記クライアント部に、該勤務人数を入力値
として通常時及び異常時の対応必要人数若しくは人数過
不足度等を出力値とする省力化計算プログラム、若しく
は現在の勤務人数を入力値として過去の類似状態を検索
してその時の勤務データ若しくはプラントの操作量や状
態量を表示する省力化類似状態検索プログラムを格納
し、仮想的に省力化センシングする省力化センサを有す
ることを特徴とするものである。
【0025】請求項4に記載の発明は、上記サーバ部
に、各プラントの土木、機械、電気設備のメンテナンス
に関連するデータを保管し、上記クライアント部に該メ
ンテナンスのデータを入力値として各土木、機械、電気
設備のメンテナンス周期を出力値とするメンテナンス周
期計算プログラム、若しくは現在のメンテナンスデータ
を入力値として過去の類似状態を検索しその時のメンテ
ナンスデータ若しくはプラントの操作量や状態量を表示
するメンテナンス類似状態検索プログラムを格納し、仮
想的にメンテナンスセンシングするメンテナンスセンサ
を有することを特徴とするものである。
【0026】請求項5に記載の発明は、上下水道プラン
ト内若しくは公共用水のデータを水質シミュレータの入
力値に変換する入力値変換演算部と、プラント内の部品
各々を関数化若しくはクラス化してプログラミングし、
該部品を連結させてプラントを構築する水質シミュレー
タと、上記入力値変換演算結果を入力値として上記水質
シミュレータによりプラント内のセンサを設置していな
い場所若しくは計測困難な水質項目のシミュレーション
を実行し上記場所若しくは水質項目の出力値を仮想的に
センシングするシミュレータセンサとを具備することを
特徴とするものである。
【0027】請求項6に記載の発明は、上記部品の属性
に、事故、故障、イニシャルコスト、ランニングコスト
及びメンテナンスの頻度の少なくとも1つを付加し、上
記付加した属性のシミュレーションを実行することを特
徴とするものである。
【0028】請求項7に記載の発明は、実プラントの音
声若しくは画像と、請求項1に記載の情報処理センサの
数値情報との相関式により、情報処理センサの出力時若
しくはシミュレータセンサのプラント連結時若しくはシ
ミュレーション時にその出力値に相関した音声信号若し
くは画像を出力することを特徴とするものである。
【0029】請求項8に記載の発明は、実プラントの音
声若しくは画像と、請求項5に記載の部品の属性との相
関式により、情報処理センサの出力時若しくはシミュレ
ータセンサのプラント連結時若しくはシミュレーション
時にその出力値に相関した音声信号若しくは画像を出力
することを特徴とするものである。
【0030】請求項9に記載の発明は、プラント内のデ
ータを格納するサーバ部と、該サーバ部のデータを解析
するクライアント部とを有するクライアントサーバシス
テムに於いて、上記クライアント部にシミュレータセン
サを格納し、上記サーバ部のデータを入力値としてオン
ラインシミュレーションすることを特徴とするものであ
る。
【0031】請求項10に記載の発明は、下水処理場内
の水中で少なくとも1つの地点以上のアンモニア(NH
4)と硝酸(N03)とリン酸(P04)を計測するセ
ンサと、上記各々のセンサの単位時間平均値、同時刻内
の積算値及び同時刻内の微分値の少なくとも1つを演算
するプロセス値演算回路とを具備し、上記クライアント
部は、プロセス値若しくはプロセス値演算値と操作量と
の関係を解析し、該解析結果に応じて上記操作量の目標
値を演算する目標値演算回路によりNH4、NO3、P
O4を制御することを特徴とするものである。
【0032】請求項11に記載の発明は、下水処理場内
の水中で少なくとも1つの地点以上のアンモニア(NH
4)と硝酸(NO3)とリン酸(PO4)を計測するセ
ンサと、上記各々のセンサの単位時間平均値、同時刻内
の積算値及び同時刻内の微分値を演算するプロセス値演
算回路と、上記プロセス値若しくはプロセス値演算値を
入力値として将来の水質を予測するシミュレータセンサ
とを更に具備し、予測値と操作量との関係をパターン化
して該パターンに応じて上記操作量の目標値を演算する
目標値演算部により制御することを特徴とするものであ
る。
【0033】請求項12に記載の発明は、上記サーバ部
に格納された異常時データのPV値若しくは微分値を入
力値として、上記クライアント部の回帰解析、統計処
理、類似状態解析、シミュレータにより、その異常時デ
ータと関連し且つ相関性の高い他のデータを選定し、そ
の通常時と異常時の関連データを表示する若しくは異常
時の原因と対策をガイダンスするマニュアル作成プログ
ラムを更に具備することを特徴とするものである。
【0034】更に、請求項13に記載の発明は、上記ク
ライアント部内の情報処理センサを回線を介してプラン
トと接続し、そのガイダンス情報を遠隔のクライアント
部からプラントヘ送信することを特徴とするものであ
る。
【0035】請求項1に記載の発明によれば、サーバ部
のデータとクライアント部のプログラムのみで、センサ
を設置しない場所若しくは計測困難な項目を仮想的にセ
ンシングすることができる。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、サーバ部
の省エネルギー関連データとクライアント部の省エネル
ギー計算プログラム、若しくは省エネ類似状態検索プロ
グラムにより、センサを設置していない場所若しくは計
測困難な省エネルギー項目を仮想的にセンシングするこ
とができる。
【0037】請求項3に記載の発明によれば、サーバ部
の勤務関連データとクライアント部の省力化計算プログ
ラム若しくは省力化類似状態検索プログラムにより、同
場所若しくは同項目を仮想的にセンシングすることがで
きる。
【0038】請求項4に記載の発明によれば、サーバ部
のメンテナンス関連データとクライアント部のメンテナ
ンス周期計算プログラム若しくはメンテナンス類似状態
検索プログラムにより、同場所若しくは同項目を仮想的
にセンシングすることができる。
【0039】請求項5に記載の発明によれば、入力値変
換演算部、水質シミュレータにより、センサを設置して
いない場所若しくは測定困難な水質項目を仮想的にセン
シングすることができる。
【0040】請求項6に記載の発明によれば、センサを
設置していない場所若しくは測定困難な省エネ、メンテ
ナンスのシミュレーションが行われ、これらの仮想的セ
ンシングを実施することができる。
【0041】請求項7及び8に記載の発明によれば、情
報処理センサの使用時に於いて、その出力値に相関した
音声信号若しくは画像を同時に出力することができる。
【0042】請求項9に記載の発明によれば、クライア
ント部に格納されたシミュレータセンサにより、サーバ
部のデータを入力値としてシミュレータセンサが実行さ
れ、オンラインシミュレーションされ、仮想的にオンラ
インジミュレーションセンシングをすることができる。
【0043】請求項10に記載の発明によれば、NH
4、NO3、PO4センサのプロセス値若しくはプロセ
ス演算値と操作量とのパターンが、請求項1に記載のク
ライアント部で解析され、そのパターンが制御目標値と
して選択される。
【0044】請求項11に記載の発明によれば、NH
4、NO3、PO4センサのプロセス値若しくはプロセ
ス演算値により、シミュレータセンサで将来の水質を予
測し、その予測値と操作量のパターンにより、制御目標
値を選択することができる。
【0045】請求項12に記載の発明によれば、クライ
アント部の回帰解析、統計処理、類似状態解析、シミュ
レータ等のプログラムにより、異常時の関連データが表
示されたり、異常時の原因と対策がガイダンスされる。
【0046】請求項13に記載の発明によれば、遠隔の
クライアント部からプラントの制御装置若しくはオペレ
ータヘガイダンス情報が送信される。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。
【0048】先ず、この発明の第1の実施の形態につい
て説明する。
【0049】図1は、この発明の第1の実施の形態で、
上下水道プラントのクライアントサーバシステムの一例
を示す概略構成図である。
【0050】図1に於いて、流入下水1は、流量計9、
管11を介して最初沈殿池2に至り、更に管12を介し
て4つに区分されたエアレーションタンク3(上流から
3a、3b、3c、3d)に至る。このエアレーション
タンク3からは管13を介して最終沈殿池4、更に管1
4を介して処理水が流出される。尚、エアレーションタ
ンク3には、ブロア6が設けられている。
【0051】また、上記最終沈殿池4からの水は、管1
5、16から返送ポンプ7を介してエアレーションタン
ク3に返送されると共に、管15、17から余剰ポンプ
8を介して流出される。
【0052】制御系LAN20には、流量計9の出力を
受けて、上記ブロア6、返送ポンプ7及び余剰ポンプ8
を制御する制御装置18及び別の制御装置18bと、上
記濁度計10と、監視装置30及びクライアント部34
が接続されている。
【0053】監視装置30は、サーバ部31と監視デー
タ演算部32とを有しており、監視データCRT33と
接続されている。同様に、クライアント部34は、情報
処理サーバ部35と情報処理センサ演算部36とを有し
て、クライアントCRT37に接続されている。
【0054】上記サーバ部31に保管されるデータは、
流量計9と濁度計10のPV値のみならず、受変電の電
力量や機械の物性値等多種類あり、中小規模の下水処理
場では約5000点、大規模下水処理場では10000
点ほどある。これらのデータは、別の制御装置18b、
或いは図示されていないが監視用センサから制御系LA
N20を介してサーバ部31内に送信、保管される。
【0055】また、クライアント部34内の情報処理サ
ーバ部35には、監視装置30のサーバ部31から必要
なデータのみが保管される。そして、この必要データを
解析して情報処理センサとして演算するのが情報処理セ
ンサ演算部36である。ここで演算された情報処理セン
サのPV値は、クライアントCRT37により常時出力
される。
【0056】センシング困難な水質項目として、Y∧
(処理水BOD予測値)を選定する。このY∧は、下記
(1)式のようにω(重み)とBOD関連データXとの
積の総和で示される。
【0057】
【数1】 BOD関連データとして、サーバ部31内に保管された
以下のデータが選定される。
【0058】 ・濁度計10のPV値(X1) ・同図の流量計9のPV値(X2) ・エアレーションタンク3dのDO値(X3) ・最終沈殿池4内の汚泥界面計値(X4) ここで、Xj の平均値、共分散、分散は、各々、下記
(2)式、(3)式、(4)式で計算され、各々のデー
タに基いて相関係数が求められる。
【0059】
【数2】 相関係数は、X間の単相関のみならず、重相関と偏相関
も算出される。説明変数X間の単相関係数は上記(1)
式で、目的変数Y(BOD実測値)とY∧(BOD予測
値)との重相関係数は下記(5)式で、また、偏相関係
数は下記(6)式で与えられる。また、各々の相関係数
の時のデータ間の関係は、図2、図3及び図4に示され
るようになっている。
【0060】尚、r(-1)XjXjやr(-1)YYは、相関行列の
逆行列の各要素である。
【0061】
【数3】 これらの数式により、X1、X2、X3、X4間の単相
関、重相関、偏相関の係数が算出され、最も高い係数の
値と重みω計算値とから、Y∧(BOD予測値)がオン
ラインで出力される。すなわち、上記(1)〜(7)式
の数式を中心とした相関解析プログラムが、情報処理セ
ンサ演算部36内に格納されている。
【0062】以上の一連の操作について、図5のフロー
チャートを参照して説明する。
【0063】図5は、第1の実施の形態による演算プロ
グラムの動作を説明するフローチャートである。
【0064】情報処理センサ演算部36内にそのプログ
ラムが格納され、先ず、ステップS1にて情報処理セン
サY∧が選定される。次いで、ステップS2にて、関連
データXjの種類及び時間が選定される。このように、
サーバ部31内のデータが使用されて自動で演算処理さ
れると、次に、ステップS3にてクライアント部34に
上記関連データXjが送信される。
【0065】そして、ステップS4にて、情報処理セン
サ演算部36により統計データ処理が行われ、ステップ
S5でY∧の値が演算される。この後、ステップS6で
クライアントCRT37上に情報処理センサPV値(Y
∧)として表示される。
【0066】このように、第1の実施の形態によれば、
非常に分析頻度の低いBOD実測値を測定して、その相
関係数により、オンラインでセンシング困難なBOD予
測値が、情報処理センサPV値として常時オンラインで
出力される。また、単相関のみならず重相関や偏相関式
によるBOD予測値を算出したので、情報処理センサの
予測精度が向上する。
【0067】次に、この第1の実施の形態の変形例につ
いて説明する。
【0068】上下水道プラント、或いは公共用水等監視
制御のクライアントサーバシステムで、且つそのサーバ
部のデータを情報処理して、測定困難な場所或いは項目
のセンサ値として出力する情報処理センサであれば、そ
のシステム構成、情報処理方法、センシング対象のセン
サや入出力データ等は限定されるものではない。すなわ
ち、以下の適用が可能である。
【0069】図6に示されるように、このシステムは、
制御用サーバ40、情報系サーバ41に接続された伝送
系を、制御系LAN20と、監視用イーサネット42及
び情報系イーサネット43との2系統にしたシステム構
成とすることも可能である。このシステムに於いては、
各々の伝送は制御用サーバ40と情報系サーバ41各々
を介して接続されている。
【0070】上記制御系LAN20には制御卒18、1
8c、18d、18eが接続されており、監視用イーサ
ネット42には監視装置44、44bが、そして情報系
イーサネット43にはクライアント装置45、45bが
接続されている。
【0071】図1に示されたサーバ部31に対応するの
は、制御系サーバ40と情報系サーバ41であり、また
情報処理センサ演算部36を有するクライアント部34
はクライアント装置45に対応する。
【0072】また、クライアントとサーバを1つの計算
機に持たせ、制御装置直結の簡易的なシステム構成も可
能である。
【0073】更に、図1、図に示された制御系LAN、
監視及び情報系イーサネットの代わりに、無線、ISD
N、インターネット等の回線を使用して遠隔型のクライ
アントサーバシステムを構築することも可能である。例
えば、図7に示されるように、送受信装置50と送受信
装置51とを無線52で連結し、クライアント装置53
を遠隔で操作することもできる。
【0074】また、図1の第1の実施の形態では、相関
解析の手法を用いて仮想的にBODをセンシングした
が、下記に示されるその他の演算処理を使用することが
可能である。
【0075】 ・主成分分析、因子分析、主座標分析等の成分分析法 ・線形判別数値計算 ・1次元自己回帰モデル、多次元自己回帰モデル ・カルマンフィルタ法 ・GMDH手法 ・ファジィメンバーシップ関数 ・ニューラルネットワークによる類似状態演算 ・GA(遺伝的アルゴリズム)による最適解演算 図1では、X1:処理水濁度、X2:流入流量、X3:
DO、X4:最終沈殿池汚泥界面計を入力値として、Y
∧:処理水BOD予測値を情報処理センサPV値とした
が、以下に述べるセンサや入出力データ等を採用するこ
とができる。更に、PV値ではなく、微分値、積分値も
使用することができる。
【0076】(a)センサ:COD、NH4、NO3、
PO4、大腸菌等全ての水質項目水質項目以外にも、省
エネルギー、省力化、メンテナンス、アラーム診断、臭
気診断等、測定困難な項目を選定することが可能。
【0077】(b)入出力データ: ・BODセンサ:処理水濁度、流入流量、DO、最終沈
殿池汚泥界面以外に、SRT(汚泥滞留時間)、SV
I、余剰汚泥量、返送汚泥量、MLSS、流入下水濁
度、流入水UV、処理水UV等の状態量・操作量の1個
以上の組合わせ ・CODセンサ:BODセンサと同様 ・NH4センサ:BODセンサ+エアレーションタンク
内のpH、呼吸速度、各タンク内のDO、MLSS等 ・NO3センサ:NH4センサ+流入下水のC/N比、
COD/N比、BOD/N比等の有機物/N比、嫌気タ
ンクORP、DO等 ・PO4センサ:NO3センサ+PAC流入量等 ・大腸菌センサ:BODセンサ+塩素注入量等 (c)微分値・積分値 dX1/dt:処理水濁度の時間微分値 dX2/dt:流入流量の時間微分値 dX3/dt:DOの時間微分値 dX4/dt:最終沈殿池汚泥界面の時間微分値 ∫X1・dt:処理水濁度の時間積分値 ∫X2・dt:流入流量の時間積分値 ∫X3・dt:DOの時間積分値 ∫X4・dt:最終沈殿池汚泥界面の時間積分値 更に、図1では、下水処理場を対象プラントとして選定
したが、以下のプラントでの情報処理センサの適用が可
能である。
【0078】 (i)ポンプ場 (ii)汚泥処理プラント (iii)ゴミ処理プラント (iv)雨水潜水池、雨水貯留管等の雨水貯留施設 (v)浄水場 (vi)配水池 (vii)河川、湖沼、海域の水質モニタリング施設 (viii)上記(i)〜(vii)のガス、臭気モニタリング
施設 次に、この発明の第2の実施の形態を説明する。
【0079】この第2の実施の形態に於いて、情報処理
センサの構成は、上述した図1の第1の実施の形態と同
様である。そして、図1の下水処理場で、ブロア6では
回転数制御が、流入下水1には雨水が混入する合流式下
水道のケースが選定される。
【0080】各機械の電力値はサーバ部31内に常時保
管されており、この電力量の積算値である総電力量Eか
ら、下記表1及び表2の原油換算総量と省エネルギー総
コストが演算され、省エネルギーセンシングされる。
【0081】
【表1】
【表2】 同時に、省エネルギーに寄与しているプラントや機械の
運転が何かが判断され、その省エネルギー寄与対象機械
による総電力量予測値E∧も以下の演算処理によって得
られる。
【0082】総電力量Eは、図8に示されるように時系
列変動する。
【0083】図8に於いて、RUN1では、ブロア回転
数Wと雨水ポンプ台数NRが各々大であり、RUN2で
は各々小の運転履歴があった場合、この発明の省エネル
ギークライアントサーバセンサでは、図9及び図10の
特性図のように単相関係数が算出される。更に、図11
に示されるように、重相関と偏相関計算に基いてWとN
Rによる総電力量予測値E∧も演算され、表示される。
【0084】このように、第2の実施の形態によれば、
総電力量Eから原油換算総量、省エネルギー換算総コス
トが表示され、且つその省エネルギーに寄与している因
子(ブロア回転数、雨水ポンプ台数)と、その因子によ
る総電力量予測値E∧が出力され、省エネルギーに関し
て総合的なセンシングが達成される。
【0085】また、この第2の実施の形態に於いても、
上述した第1の実施の形態と同様に、プラントの種類、
システム構成、情報処理の方法、センシング対象センサ
と入出力データは限定されるものではない。
【0086】例えば、ニューラルネットワーク類似状態
検索装置により、省エネルギーセンシングした状態と類
似の過去の状態を検索し、その時の省エネルギー状態量
や運転操作量をガイダンスすることもできる。
【0087】また、省エネルギーのセンシング量とし
て、コストや原油換算量を用いたが、LCCO2(ライ
フサイクルCO2アセスメント)法により、電力量のみ
ならず土木、機械、電気、或いはメンテナンスに必要な
材料と発生CO2量との相関により、CO2発生量に換
算して表示することも可能である。
【0088】次に、この発明の第3の実施の形態につい
て説明する。
【0089】この第3の実施の形態は、情報処理センサ
として省力化センサを構成するものであり、図12はそ
のシステム構成を示した図である。
【0090】図12に於いて、制御系LAN20には、
監視装置30、クライアント部34と共にカード打刻装
置61が接続されている。
【0091】プラント勤務者60は、カード打刻装置6
1に入退室時打刻する。このカードには、プラント勤務
者本人であることを証明する番号Njが記録されてお
り、この番号と日時Tの情報が、サーバ部31内に送信
される。更に、情報処理センサ演算部36内では、下記
(8)式に示されるように、これらのデータより日プラ
ント勤務総数tNjや、各担当k別のtNjkが算出さ
れる。
【0092】
【数4】 更に、これらのtNjやtNjkと、通常時、工事・雨
天・水質悪化時に関するデータとの相関が上記と同様に
算出され、対応必要人数、人数過不足度が出力される。
【0093】このように、第3の実施の形態によれば、
カード打刻装置61を用いたので、非常に簡便に省力化
をセンシングできる。
【0094】第3の実施の形態の変形例として、上述し
た第2の実施の形態と同様に、省力化センシングのPV
値と類似した過去の運転操作量が、類似状態検索装置に
より検出可能となる。
【0095】また、カード打刻装置61以外の入力デー
タを使用することが可能である。例えば、勤務者が有す
るパーソナルコンピュータを使用した時に勤務したこと
を認知するシステムや、ITVモニタを用いた管理者の
認識方法等を入力値として採用可能である。
【0096】次に、この発明の第4の実施の形態につい
て説明する。
【0097】この第4の実施の形態は、情報処理センサ
としてメンテナンスセンサを構成するものであり、その
構成は上述した図1の第1の実施の形態と同じである。
【0098】ここで、ブロア6がメンテナンスセンサの
場合、電力量変化値d(Eb)/dtと、温度微分値d
tb/dt、曝気風量積算値ΣPbとの相関係数が算出
され、これらの数値より、電力量予測値Eb∧が下記
(9)式に基いて算出されるものである。このEb∧の
メンテナンス周期Tbは、下記(10)式及び(11)
式に基いて算出されて出力される。
【0099】
【数5】 このように、第4の実施の形態によれば、ブロアのメン
テナンスの入力値として、電力量変化値d(Eb)/d
t、温度微分値dtb/dt、曝気風量積算値ΣPbを
選定したので、ブロアのメンテナンス周期を容易に出力
することができる。
【0100】第4の実施の形態の変形例としては、上述
した第1の実施の形態と同様に、プラント、情報処理方
法、対象機器、入出力データは、第4の実施の形態に限
定されるものではない。
【0101】次に、この発明の第5の実施の形態につい
て説明する。
【0102】図13は、この発明の第5の実施の形態で
シミュレータセンサシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【0103】このシミュレータセンサシステムは、対象
プラントとして下水処理場を選定し、下水処理場の各部
品各々を関数化して、各部品をオブジェクト指向でプロ
グラミングするものである。
【0104】入力部70は、流入下水水質データ71、
初期値データ72、プロセス部品情報データ73、操作
量データ74のデータから構成され、これらのデータは
シミュレータセンサ75に入力される。シミュレータセ
ンサ75は、シミュレータ本体部76と、プロセス作成
部77とから成っている。そして、上記シミュレータ本
体部76は、水質反応モデル部78と、流量・水理モデ
ル部79とから構成される。
【0105】上記プロセス作成部77には、プロセス部
品情報データ73と操作量データ74が入力され、ここ
で下水処理場プロセスが構築される。構築されたプロセ
ス連結情報は、流量・水理モデル部79に送られる。一
方、流入下水水質データ71と初期値72は、水質反応
モデル部78に入力され、ここで流量・水理モデル部と
同期して各部品毎の水質反応が計算される。この各部品
別の水質計算値は、出力部80に於いてプロセス別の水
質データ81として出力される。
【0106】これらのデータ81は、そのほとんどの水
質項目がセンシング不可能であり、且つ処理水のNH
4、NO3、PO4等を除いて、ほとんどの場所でもセ
ンシング不可能であり、このシミュレータセンサ75に
より仮想水質PV値としてセンシング可能となる。
【0107】シミュレータセンサ75の各クラスの定
義、属性は、下記表3乃至表6に示される。
【0108】
【表3】 オブジェクトクラスの下に部品クラスがあり、部品クラ
スでは、上記表3に示されるように、オブジェクト名と
その書き込み、読み取りが定義される。
【0109】
【表4】 上記表4は、流れ系の部品の定義が示されている。この
クラスでは、内部に液体を持たせている。流入という関
数は、引数として流入流量と流入水質を持って、隣接す
るオブジェクトからソケットを通して呼び出される。こ
れが呼び出されると、自分自身の保有量、水質と混合さ
れる計算が行われる。
【0110】
【表5】 上記表5には、タンククラスの定義が示されている。流
入ソケットや流出ソケットは、各タンクを連結するため
の接続部分である。時間ステップは、反応系と流れ系の
2つのステップがある。これらの関数が、シミュレータ
本体から各時間ステップ毎に呼び出されて、その中で自
らのオブジェクトの状態の更新に必要な命令が実行され
る。例えば、ステップ2で流れが扱われるのであれば、
この関数の中で、流量計算(あふれ計算)が呼び出され
て流量が求められ、流出ソケットに接続されている相手
のオブジェクトに対して流入が呼び出される。
【0111】
【表6】 この第5の実施の形態では、水質反応モデルとして、I
AWQ(International Associa
tion on Water Quality)モデル
No.2が用いられている。このモデルは、アンモニア
(SNH4)、硝酸(SN03)、リン酸(SPO
4)、易分解性有機物(SF)、酢酸(SA)、溶存酸
素(SO2)、XTSS(全浮遊物質)、XH(従属栄
養生物)、XAUT(硝化生物)、XPP(リン蓄積生
物)等、17の溶解性或いは浮遊性の水質成分を、13
の微生物反応プロセスでシミュレーションできるもので
あり、モノー型の関数を基本としている。例えば、硝酸
の反応速度式(SNO3)は、下記(12)式のように
なる。
【0112】
【数6】 この第5の実施の形態によれば、水質反応モデルとして
IAWQモデルNo.2を用いたので、脱窒素・脱リン
型の下水処理プロセスでセンシングが必要な水質項目の
NH4、NO3、PO4がセンシングされる。
【0113】また、シミュレータセンサ75のプログラ
ムをオブジェクト指向で構築したので、各部品の自由に
組合わせて種々のプロセスのシミュレーションができ、
種々の部品の水質センシングが可能となる。
【0114】第5の実施の形態の変形例は、上述した第
1の実施の形態と同様に、モデル、プラント、データの
入出力を図13に示されるシステムに限定されるもので
はない。すなわち、以下の構成が可能である。
【0115】・下水処理場:IAWQモデルNo.2の
他に、IAWQモデルNo.1や他の活性汚泥モデル、
ニューラルネットワークによるブラックボックスモデル
も利用できる。
【0116】・汚水管、雨水貯留施設:流下予測、流入
予測、沈殿モデル ・浄水場:沈殿、凝集剤、砂ろ過、塩素注入等の水質モ
デル ・河川・湖沼・海域:拡散モデル、滞留モデル等の水理
モデルや生物反応モデル ・上記プラントの組合わせによる、環境シミュレータセ
ンサとして構築可能である。
【0117】次に、この発明の第6の実施の形態を説明
する。
【0118】図14は、この発明の第6の実施の形態
で、ランニングコストをシミュレーションして仮想セン
シングするシミュレータセンサの構成の一例を示したブ
ロック図である。
【0119】初期値データ72及び操作量データ74
は、各部品ランニングコスト演算部90に入力され、こ
こで、予め相関パラメータ入力部91により入力された
各々の部品の量データとランニングコストとの相関rn
に基いてステップ当たり線形演算される。ランニングコ
スト演算部92では、各々の総和がランニングコストと
して算出され、ランニングコスト出力部93で表示され
る。
【0120】この第6の実施の形態によれば、単純な相
関式に基いて、各部品及びプラントのランニングコスト
がシミュレーションできるので、計算速度が向上し、迅
速なセンシングが可能である。
【0121】また、この第6の実施の形態の変形例は、
上述した第5の実施の形態と同様に、モデル、プラン
ト、データの入出力は図14に示される構成に限定され
るものではない。以下の実施が可能である。
【0122】・簡易的な相関モデルを使用したが、各機
器の特性モデル式を利用可能。 ・各操作量、流入量に関係する他の部品をコストモデル
の入力として採用可能。
【0123】・ポンプ場、汚水管、雨水貯留施設、浄水
場にも適用可能。
【0124】・イニシャルコスト計算も可能(上述した
図13のプロセス部品情報に材料別・工事のコストに関
する属性を追加してコスト計算する)。
【0125】・メンテナンスセンシングも可能。部品の
属性に部品の故障率、水質事故発生率等、メンテナンス
に関するデータを追加する。
【0126】次に、この発明の第7の実施の形態を説明
する。
【0127】図15は、第7の実施の形態の構成を示し
たもので、上述した第5の実施の形態で示された水質シ
ミュレータセンサの流量変動シミュレーション時に、そ
の流量に相関した音声、画像を出力するものである。
【0128】図15に於いて、汚水ポンプ100の画像
101は画像撮像装置102で撮影され、音声が音声録
音装置104に入力される。画像撮像装置102及び音
声録音装置104の出力は、それぞれ画像保管装置10
5及び音声保管装置106を経て流量・画像相関演算部
107及び流量・音声相関演算部108に供給される。
また、これら流量・画像相関演算部107及び流量・音
声相関演算部108には、シミュレータセンサ109と
共に流量Qが供給され、その出力はCRT110及び音
声再生装置111に供給される。
【0129】このような構成に於いて、汚水ポンプ駆動
時のその回転軸等可視部分の画像101が画像撮影装置
102で撮影される。同時に、その時の音声103が音
声録音装置104で録音される。これらの画像及び音声
信号は、各々画像保管装置105及び音声記憶装置10
6で保管される。これらの音声及び画像各々と、流量Q
との相関式が、流量・画像相関演算部107及び流量・
音声相関演算部108に格納されている。そして、シミ
ュレータセンサ109の演算時には、シミュレーション
の流量Qに応じた音声及び画像が、CRT11Oと音声
再生装置111とから出力される。
【0130】図16は、上記音声の場合を特性を示した
図である。同図の上部に示されるのがシミュレーション
のトレンドで、下部が音声信号のトレンドである。この
トレンドに相関した現場の汚水ポンプの音声(振動信
号)が出力される。
【0131】このように、第7の実施の形態によれば、
汚水ポンプ100の音声と画像を両方同時に出力するの
で、臨場感が増大する。
【0132】また、情報処理センサとして水質のシミュ
レータセンサ109を用いたので、水質センシングの臨
場感が生じ、ユーザフレンドリなシミュレーションとな
る。
【0133】次に、この第7の実施の形態の変形例は、
対象機器、音声・画像の入出力保管装置、相関演算部
は、図15に示された構成に限定されるものではない。
すなわち、以下の構成が可能である。
【0134】・対象機器:情報処理センサの数値やシミ
ュレータセンサの全ての数値情報に関連する機器が対象
である。例えば、省力化センサの場合、勤務者の画像や
音声を出力したり、メンテナンスや故障の際の画像、音
声も出力可能である。
【0135】・音声・画像の入出力保管装置:上記と同
様に、保管装置は磁気テープ、FD、CD−ROM、D
VD等の媒体を用いたり、計算機内部のスピーカだけで
なく外部スピーカも使用することができる。音声・画像
を早送りしたり、スローで再生することの可能である。
また、それらの信号を増幅したり、重要度やランダム関
数を用いて出力することできる。
【0136】・相関演算部:単純な相関式でなく、上述
した第1の実施の形態と同様の数式も使用できる。
【0137】次に、この発明の第8の実施の形態につい
て説明する。
【0138】この第8の実施の形態は、上述した第1の
実施の形態のクライアントサーバセンサを有する情報処
理センサと、第5の実施の形態のシミュレータセンサと
を組合わせたものである。図は省略するが、例えば、図
1に示される情報処理センサ演算部36内に図13に示
されるシミュレータセンサ75を格納し、サーバ部31
内のデータを用いて入力部71に変換し、各種測定困難
な場所と項目の水質センシングがオンラインで実施され
るようにする。
【0139】この第8の実施の形態によれば、上述した
第1及び第5の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0140】第8の実施の形態の変形例としては、プラ
ント、情報処理方法、システム構成、対象センサや入出
力データ、シミュレーションモデルが、上述した第1及
び第5の実施の形態と同様に、他に実施可能である。
【0141】次に、この発明の第9の実施の形態を説明
する。
【0142】図17は、上述した図1の活性汚泥プロセ
ス型の下水処理場を、A20プロセス型(嫌気無酸素好
気)に変更し、アンモニア(NH4)、硝酸(NO
3)、リン酸(PO4)センサを設置して構成した例を
示した図である。
【0143】図17に於いて、120、121、122
は、各々NH4計、NO3計、PO4計であり、制御系
LAN20に連結されている。また、土木・機械的には
エアレーションタンク3d最終部から循環ポンプ123
を有する管124を介して同タンク3b前部へ連結さ
れ、且つブロア6の配管にバルブ125が設けられて閉
じられている。また、(A20プロセス型)NH4、N
O3、PO4のPV値は、制御系LAN20を介してク
ライアント部34へ送信される。
【0144】更に、このクライアント部34内は、図1
8に示されるように構成される。すなわち、プロセス値
演算部126にて、平均値、微分値、積分値が計算さ
れ、該プロセス値及びPV値は、情報処理センサ演算部
36で操作量とこれらの値との相関、統計解析がなされ
る。そして、これらの解析結果に基いて、目標値演算部
127によりブロア6、返送ポンプ7、余剰ポンプ8、
循環ポンプ123の流量目標値が計算され、制御装置1
8へ送信される。
【0145】このように、第9の実施の形態によれば、
目標値を決定することが困難な下水処理場A20プロセ
スに適用したので、オペレータが安心して且つ安定した
制御運転が達成できる。
【0146】この第9の実施の形態の変形例としては、
上記と同様に、プロセス、情報処理方法、システム構成
等は、図17及び図18に示される構成に限定されるも
のではなく、下水処理プロセス全てに適用可能である。
A20プロセス以外にも、AO法、循環式硝化脱窒法、
嫌気好気法、ステップ注入法、凝集剤注入法、メタノー
ル注入法、間欠曝気法、回分式活性汚泥法等、窒素若し
くはリンを除去するプロセスに適用可能である。
【0147】次に、この発明の第10の実施の形態につ
いて説明する。
【0148】この第10の実施の形態は、上述した第9
の実施の形態と同様に、NH4、NO3、PO4センサ
と、シミュレータセンサとを組合わせた制御に関するも
のである。
【0149】図19は、第10の実施の形態によるシミ
ュレータセンサの構成を示した図である。
【0150】上述した図18の構成と同様に、各々のセ
ンサPV値は、プロセス演算部126で加工されてシミ
ュレータセンサ37に入力され、ここで将来の水質が予
測される。その予測値と制御目標値とのパターンに基い
て、目標値演算部128で目標値が算出され、シーケン
ス制御される。
【0151】この第10の実施の形態によれば、上述し
た第5の実施の形態と同様の効果がある。
【0152】第10の実施の形態の変形例としては、上
記と同様に、プロセス、シミュレータセンサのモデル・
入出力データは、図19の構成に限定されるものではな
い。また、パターン制御はシーケンス制御以外にもPI
D、ファジィ等のロジックも使用可能である。
【0153】次に、この発明の第11の実施の形態を説
明する。
【0154】この第11の実施の形態の一例として、こ
こでは図1と同様のシステム構成とする。濁度(TU)
は、監視データCRT33及びクライアントCRT37
で、図20のようにトレンド表示されている。
【0155】また、サーバ部31に濁度計10のPV値
が格納されており、クライアント34部の情報処理セン
サ演算部36で、図21に示されるように、その濁度微
分値dTu/dtと他の関連データとの相関係数rが算
出される。rの高い関連データとして曝気風景QGが選
択され、それらの濁度PV値(TU)、濁度微分値(d
TU/dt)、rが、図22のようにトレンドグラフ上
にガイダンス表示される。
【0156】この第11の実施の形態によれば、水質の
異常時データとして、濁度(TU)を選定したので、簡
易的に処理水全般の診断が可能である。また、単相関係
数rの演算を用いて、rの高いデータのみを表示したの
で、計算速度が速く、ガイダンス表示もシンプルにな
る。
【0157】この第11の実施の形態の変形例として
は、上記と同様に、プラント、情報処理方法、システム
構成、対象センサや入出力データ、シミュレーションモ
デルは、上述した第1及び第5の実施の形態と同様に、
他に実施可能である。ガイダンス情報の表示、内容も、
図22に限定されるものではない。ガイダンスも文字情
報だけでなく、音声、画像等の表示や、レーダチャート
等の視覚的なガイダンス情報も採用可能である。
【0158】次に、この発明の第12の実施の形態につ
いて説明する。
【0159】第12の実施の形態の一例として、上記図
7と同様のシステム構成とする。
【0160】すなわち、監視装置30内にはサーバ部が
格納されており、このサーバ部内の重要データは、送受
信装置50、無線52、送受信装置51を順次介して、
クライアント装置53内に送信される。この装置53
は、下水処理の専門家が常時使用しており、異常時、そ
の原因と対策のガイダンスを監視装置30へ送信する。
下水処理場オペレータはその専門家のガイダンスを監視
装置30を介して受ける。
【0161】この第12の実施の形態によれば、専門家
が常時使用するクライアント装置53であるので、異常
時の対応が迅速にできる。
【0162】また、第12の実施の形態の変形例として
は、上記と同様に、システム構成、データの送受信方法
は、図7に限定されるものではない。すなわち、電話、
LAN、ISDN、インターネット等の回線等を使用す
ることができる。
【0163】また、ガイダンス情報もガイダンスも文字
情報だけでなく、音声、画像等の出力が可能である。更
に、クライアント部53を無線、ポケットベル、携帯電
話等の装置で接続して、緊急時専門家を呼び出し、重要
情報のみを表示することもできる。
【0164】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、下水処
理場、ポンプ場、浄水場等の上下氷道プラント内、或い
は汚水管、雨水管、河川、湖沼、海域等公共用水等の公
共プラントの管理者若しくはオペレータがプラントを常
に安定した運転状態に維持することのできる上下水道プ
ラントのクライアントサーバシステムを提供することが
できる。
【0165】そして、請求項1に記載の発明によれば、
下水処理場、ポンプ場、浄水場等の上下水道プラント内
若しくは汚水管、雨水管、河川、湖沼、海域等公共用水
の水質測定施設に於いて、センサを設置していない場所
若しくは計測困難な項目を仮想的にセンシングすること
が可能な柵報処理センサを提供することができる。した
がって、サンプリングすることなく、非常に少人数の分
析看のみで、高度な経験・専門知識が無くても、オンラ
インで多種類の本貫項目を監視することが可能となる。
【0166】また、請求項2に記載の発明によれば、同
上の各種プラントに於ける総合的若しくは個別の省エネ
ルギーセンシングが可能となる。
【0167】請求項3に記載の発明によれば、同上のプ
ラントで省力化センシングが可能となる。
【0168】請求項4に記載の発明によれば、同上のプ
ラントでメンテナンスセンシングが可能となる。
【0169】更に、請求項5に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の効果と同様に、同上のプラント
で、センサを設置していない場所若しくは計測困難な項
目を仮想的にセンシングすることが可能となる。したが
って、サンプリングすることなく、非常に少人数の分析
者のみで、高度な経験・専門知識が無くても、オンライ
ンで多種類の水質項目を監視することが可能となる。
【0170】請求項6に記載の発明によれば、同上のプ
ラントで、省エネルギー、メンテナンスに関するセンシ
ングが可能となる。
【0171】請求項7及び8に記載の発明によれば、同
上のプラントで、現場の臨場感が高いユーザフレンドリ
ーのセンシングシステムが提供される。
【0172】請求項9に記載の発明によれば、同上のプ
ラントで、精度の高い予測、運転支援、制御運転が達成
できる。
【0173】また、請求項10に記載の発明によれば、
下水処理場の窒素若しくはリンの除去運転に於いて、複
雑な多数の操作量の最適化が容易となり、制御運転が安
定してなされる。
【0174】請求項11に記載の発明によれば、下水処
理場の窒素若しくはリンの除去運転に於いて、複雑な多
数の操作量の最適化が容易となり、制御運転が安定して
なされる。
【0175】請求項12に記載の発明によれば、水処理
場、ポンプ場、浄水場等の上下水道プラント内若しくは
汚水管、雨水管、河川、湖沼、海域等公共用水の水質測
定施設に於いて、総合的なプラント管理マニュアルを計
算機が表示、作成することが容易となった。
【0176】更に、請求項13に記載の発明によれば、
同上のプラントの異常時に於いて、そのプラントの専門
家の適切なガイダンス、アドバイスを受けることが容易
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態で、上下水道プラ
ントのクライアントサーバシステムの一例を示す概略構
成図である。
【図2】第1の実施の形態に於ける単相関の特性を示し
た図である。
【図3】第1の実施の形態に於ける重相関の特性を示し
た図である。
【図4】第1の実施の形態に於ける偏相関の特性を示し
た図である。
【図5】第1の実施の形態による演算プログラムの動作
を説明するフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態の変形例によるシステムの構
成を示した図である。
【図7】第1の実施の形態の変形例による他のシステム
の構成を示した図である。
【図8】第2の実施の形態に於ける総電力量Eの経時変
化を示す特性図である。
【図9】第2の実施の形態に於ける単相関の特性を示し
た図である。
【図10】第2の実施の形態に於ける単相関の特性を示
した図である。
【図11】第2の実施の形態に於ける重相関の特性を示
した図である。
【図12】この発明の第3の実施の形態で、情報処理セ
ンサとして省力化センサを構成したシステムの構成を示
した図である。
【図13】この発明の第5の実施の形態でシミュレータ
センサシステムの構成を示すブロック図である。
【図14】この発明の第6の実施の形態で、ランニング
コストをシミュレーションして仮想センシングするシミ
ュレータセンサの構成の一例を示したブロック図であ
る。
【図15】この発明の第7の実施の形態によるシステム
の構成を示した図である。
【図16】第7の実施の形態に於いて音声の場合の作用
を示す作用図である。
【図17】この発明の第9の実施の形態によるシステム
の構成を示した図である。
【図18】図17のクライアント部の内部構成を示した
ブロック図である。
【図19】この発明の第10の実施の形態によるシミュ
レータセンサの構成を示した図である。
【図20】この発明の第11の実施の形態による濁度
(TU)の特性を示した図である。
【図21】第11の実施の形態に於ける単相関の特性を
示した図である。
【図22】第11の実施の形態に於ける作用を示すトレ
ンドグラフである。
【図23】従来の公共プラントの中で下水処理場のセン
サ監視制御システムの一例を示した図である。
【符号の説明】
2 最初沈殿池、 3 エアレーションタンク、 4 最終沈殿池、 6 ブロア、 7 返送ポンプ、 8 余剰ポンプ、 10 濁度計、 18 制御装置、 20 制御系LAN、 30 監視装置、 31 サーバ部、 34 クライアント部、 36 情報処理センサ演算部、 37 クライアントCRT、 40 制御用サーバ、 41 情報系サーバ、 42 監視用イーサネット、 43 情報系イーサネット、 45 クライアント装置、 50、51 送受信装置、 52 無線、 60 プラント勤務者、 61 カード打刻装置、 75 シミュレータセンサ、 77 プロセス作成部、 81 プロセス部品別の水質データ、 90 各部品ランニングコスト演算部、 91 相関パラメータ入力部、 92 ランニングコスト演算部、 93 ランニングコスト出力部、 102 画像撮影装置、 104 音声録音装置、 105 画像保管装置、 106 音声録音装置、 107 流量・画像相関演算部、 108 流量・音声相関演算部、 110 CRT、 111 音声再生装置、 120 NH4計、 121 NO3計、 122 PO4計、 126 プロセス値演算部、 127、128 目標値演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古部 正三郎 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 篠原 哲哉 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番30号 株式会社東芝関西支社内 (72)発明者 初鹿 行雄 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 2D063 AA00 EA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公共用水のデータを格納するサーバ部
    と、該サーバ部のデータを解析するクライアント部とを
    有するクライアントサーバシステムに於いて、 上記クライアント部は上記データの解析に関するプログ
    ラムを格納し、 上記サーバ部のデータを入力値として上記プログラムを
    実行することにより、センサを設置していない場所若し
    くは計測困難な項目を仮想的にセンシングすることを特
    徴とする上下水道プラントのクライアントサーバシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記サーバ部は、各プラント及びプラン
    ト内機械の省エネルギーに関連するデータを保管し、 上記クライアント部は、該省エネルギーデータを入力値
    として省エネルギー計算プログラムを格納する、若しく
    は現在の省エネルギーデータを入力値として過去の類似
    状態を検索して、その時の省エネルギーデータ若しくは
    プラントの操作量や状態量を表示する省エネルギー類似
    状態検索プログラムを格納して、仮想的に省エネルギー
    センシングする省エネルギーセンサを有することを特徴
    とする請求項1に記載の上下水道プラントのクライアン
    トサーバシステム。
  3. 【請求項3】 上記サーバ部は、各プラント及び各係内
    の勤務人数に関連するデータを保管し、 上記クライアント部は、該勤務人数を入力値として通常
    時及び異常時の対応必要人数若しくは人数過不足度等を
    出力値とする省力化計算プログラム、若しくは現在の勤
    務人数を入力値として過去の類似状態を検索してその時
    の勤務データ若しくはプラントの操作量や状態量を表示
    する省力化類似状態検索プログラムを格納し、仮想的に
    省力化センシングする省力化センサを有することを特徴
    とする請求項1に記載の上下水道プラントのクライアン
    トサーバシステム。
  4. 【請求項4】 上記サーバ部は、各プラントの土木、機
    械、電気設備のメンテナンスに関連するデータを保管
    し、 上記クライアント部は該メンテナンスのデータを入力値
    として各土木、機械、電気設備のメンテナンス周期を出
    力値とするメンテナンス周期計算プログラム、若しくは
    現在のメンテナンスデータを入力値として過去の類似状
    態を検索しその時のメンテナンスデータ若しくはプラン
    トの操作量や状態量を表示するメンテナンス類似状態検
    索プログラムを格納し、仮想的にメンテナンスセンシン
    グするメンテナンスセンサを有することを特徴とする請
    求項1に記載の上下水道プラントのクライアントサーバ
    システム。
  5. 【請求項5】 上下水道プラント内若しくは公共用水の
    データを水質シミュレータの入力値に変換する入力値変
    換演算部と、 プラント内の部品各々を関数化若しくはクラス化してプ
    ログラミングし、該部品を連結させてプラントを構築す
    る水質シミュレータと、 上記入力値変換演算結果を入力値として上記水質シミュ
    レータによりプラント内のセンサを設置していない場所
    若しくは計測困難な水質項目のシミュレーションを実行
    し上記場所若しくは水質項目の出力値を仮想的にセンシ
    ングするシミュレータセンサとを具備することを特徴と
    する上下水道プラントのクライアントサーバシステム。
  6. 【請求項6】 上記部品の属性に、事故、故障、イニシ
    ャルコスト、ランニングコスト及びメンテナンスの頻度
    の少なくとも1つを付加し、上記付加した属性のシミュ
    レーションを実行することを特徴とする請求項5に記載
    の上下水道プラントのクライアントサーバシステム。
  7. 【請求項7】 実プラントの音声若しくは画像と、請求
    項1に記載の情報処理センサの数値情報との相関式によ
    り、情報処理センサの出力時若しくはシミュレータセン
    サのプラント連結時若しくはシミュレーション時にその
    出力値に相関した音声信号若しくは画像を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の上下水道プラントのクラ
    イアントサーバシステム。
  8. 【請求項8】 実プラントの音声若しくは画像と、請求
    項5に記載の部品の属性との相関式により、情報処理セ
    ンサの出力時若しくはシミュレータセンサのプラント連
    結時若しくはシミュレーション時にその出力値に相関し
    た音声信号若しくは画像を出力することを特徴とする請
    求項5に記載の上下水道プラントのクライアントサーバ
    システム。
  9. 【請求項9】 プラント内のデータを格納するサーバ部
    と、 該サーバ部のデータを解析するクライアント部とを有す
    るクライアントサーバシステムに於いて、 上記クライアント部にシミュレータセンサを格納し、上
    記サーバ部のデータを入力値としてオンラインシミュレ
    ーションすることを特徴とする上下水道プラントのクラ
    イアントサーバシステム。
  10. 【請求項10】 下水処理場内の水中で少なくとも1つ
    の地点以上のアンモニア(NH4)と硝酸(N03)と
    リン酸(P04)を計測するセンサと、 上記各々のセンサの単位時間平均値、同時刻内の積算値
    及び同時刻内の微分値の少なくとも1つを演算するプロ
    セス値演算回路とを具備し、 上記クライアント部は、プロセス値若しくはプロセス値
    演算値と操作量との関係を解析し、 該解析結果に応じて上記操作量の目標値を演算する目標
    値演算回路によりNH4、NO3、PO4を制御するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の上下水道プラントのク
    ライアントサーバシステム。
  11. 【請求項11】 下水処理場内の水中で少なくとも1つ
    の地点以上のアンモニア(NH4)と硝酸(NO3)と
    リン酸(PO4)を計測するセンサと、 上記各々のセンサの単位時間平均値、同時刻内の積算値
    及び同時刻内の微分値を演算するプロセス値演算回路
    と、 上記プロセス値若しくはプロセス値演算値を入力値とし
    て将来の水質を予測するシミュレータセンサとを更に具
    備し、 予測値と操作量との関係をパターン化して該パターンに
    応じて上記操作量の目標値を演算する目標値演算部によ
    り制御することを特徴とする請求項5に記載の上下水道
    プラントのクライアントサーバシステム。
  12. 【請求項12】 上記サーバ部に格納された異常時デー
    タのPV値若しくは微分値を入力値として、上記クライ
    アント部の回帰解析、統計処理、類似状態解析、シミュ
    レータにより、その異常時データと関連し且つ相関性の
    高い他のデータを選定し、その通常時と異常時の関連デ
    ータを表示する若しくは異常時の原因と対策をガイダン
    スするマニュアル作成プログラムを更に具備することを
    特徴とする請求項1若しくは5に記載の上下水道プラン
    トのクライアントサーバシステム。
  13. 【請求項13】 上記クライアント部内の情報処理セン
    サを回線を介してプラントと接続し、そのガイダンス情
    報を遠隔のクライアント部からプラントヘ送信すること
    を特徴とする請求項1若しくは5に記載の上下水道プラ
    ントのクライアントサーバシステム。
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