JP2003010608A

JP2003010608A - 円筒形状のスクリ−ン

Info

Publication number: JP2003010608A
Application number: JP2001204268A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiko Aikawa; 川叔彦相
Original assignee: Aikawa Iron Works Co Ltd
Current assignee: Aikawa Iron Works Co Ltd
Priority date: 2001-07-05
Filing date: 2001-07-05
Publication date: 2003-01-14
Also published as: CA2363944C; KR20030004964A; CN1205383C; DE60113244D1; CA2363944A1; DE60113244T2; EP1273696B1; US20030006173A1; US6669028B2; CN1394695A; KR100569160B1; EP1273696A1; TW487606B

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、マットが剥れ易い円筒形状のスクリ
−ンを提供することを目的としている。【解決手段】スクリ−ン１は、スクリ−ンバ−２を間隔
を設けて並設し、直径よりも高さが大である円筒形状の
スクリ−ン１であつて、隣接するスクリ−ンバ−２によ
って、長手形状のスリットＳが形成され、スクリ−ンバ
−２は、リングＲに係止され、スクリ−ンバ−２は、ス
クリ−ンバ−２の長手方向を横断する方向にリングＲの
厚みｔより大きな幅Ｔを有する部材３で、長手形状のス
リットＳが中途で分断されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、円筒形状のスクリ−ンに係り、
特に、スクリ−ンの面に形成されるマットが剥れ易い円
筒形状のスクリ−ンに関する。

【０００２】

【従来の技術】円筒形状のスクリ−ンの外周面に丸孔又
はスリットを設けると共に、この円筒形状のスクリ−ン
の外側に攪拌部材（アジテ−タ）を設けて、製紙原料か
ら異物を除去するようにしたスクリ−ン装置がある。

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
スクリ−ン装置にあっては、攪拌部材によりスクリ−ン
の目洗いの作用を施しているものの、スクリ−ンの面
に、繊維が堆積してスクリ−ンの面全体に亙ってマット
が形成され、該マットは剥れにくくスクリ−ンの性能を
低下させるという問題点があった。本発明は、上述した
問題点を除去するようにした円筒形状のスクリ−ンを提
供するものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の円筒形状のスクリ−ンは、スクリ−
ンバ−を間隔を設けて並設し、直径よりも高さが大であ
る円筒形状のスクリ−ンであつて、隣接する前記スクリ
−ンバ−によって、長手形状のスリットが形成され、前
記スクリ−ンバ−は、リングに係止され、前記スクリ−
ンバ−は、前記スクリ−ンバ−の長手方向を横断する方
向に前記リングの厚みより大きな幅を有する部材で、前
記長手形状のスリットが中途で分断されているものであ
る。

【０００４】また、請求項２記載の円筒形状のスクリ−
ンは、請求項１記載の円筒形状のスクリ−ンにおいて、
部材は内方に向かって窪んだ凹所となっているものであ
る。

【０００５】また、請求項３記載の円筒形状のスクリ−
ンは、円筒形状のスクリ−ンプレ−トの外周面にスリッ
トを設け、直径よりも高さが大である円筒形状のスクリ
−ンであつて、前記スリットは上下方向に間隔ｔを設け
て複数配置されると共に、中途に前記間隔ｔより大であ
る間隔Ｔ（Ｔ＞ｔ）を備えているものである。

【０００６】また、請求項４記載の円筒形状のスクリ−
ンは、円筒形状のスクリ−ンプレ−トの外周面に丸孔を
設け、直径よりも高さが大である円筒形状のスクリ−ン
であつて、前記丸孔は上下方向に間隔ｔを設けて複数配
置されると共に、中途に前記間隔ｔより大である間隔Ｔ
（Ｔ＞ｔ）を備えているものである。

【０００７】また、請求項５記載の円筒形状のスクリ−
ンは、請求項３又は４記載の円筒形状のスクリ−ンにお
いて、間隔Ｔのスクリ−ンプレ−トの外周面の部分が、
内方に向かって窪んだ凹所となっているものである。

【０００８】

【実施例】本発明の一実施例の円筒形状のスクリ−ンを
図面を参照して説明する。

【０００９】図１乃至図３において、１は円筒形状のス
クリ−ン、より詳しくは、製紙原料から異物を分離する
円筒形状の製紙用スクリ−ンである。この円筒形状のス
クリ−ン１は、スクリ−ンバ−２を間隔を設けて並設
し、直径Ｄよりも高さＨが大となっている（Ｄ＜Ｈ）。

【００１０】そして、隣接するスクリ−ンバ−２によっ
て、長手形状のスリットＳ（細長い隙間）が形成され、
スクリ−ンバ−２は、リングＲの、例えば、外周（また
は内周または内部）に設けられた係止部に係止されてい
る。また、スクリ−ンバ−２は、スクリ−ンバ−２の長
手方向を横断する方向にリングＲの厚みｔより大きな幅
Ｔ（Ｔ＞ｔ）を有する部材３で、長手形状のスリットＳ
が中途で分断されている。この部材３は内方に向かって
窪んだ凹所となって、部材３の凹所の開口部を外方に臨
ませていると共に、部材３は、円筒形状のスクリ−ン１
の外周の全体に亙って設けられている。なお、上述の円
筒形状のスクリ−ン１は、上側のスクリ−ンバ−２は、
一端を環状の第１の端板Ｒ₁ に、他端を環状に形成され
た部材３に、それぞれ支持され、また、下側のスクリ−
ンバ−２は、一端を環状に形成された部材３に、他端を
第２の端板Ｒ₂ に、それぞれ支持されるようになってい
る。

【００１１】４は、円筒形状のスクリ−ン１の外側に設
けられた攪拌部材（アジテ−タ）で、攪拌部材４の回転
により攪拌部材４の前後で生じる圧力変化を利用にし
て、スクリ−ン１の目洗い作用をするようにしている。

【００１２】従って、この実施例によれば、原料入口通
路５から入った製紙原料は、槽６内で攪拌部材４による
攪拌作用を受け、良繊維は長手形状のスリットＳ、出口
通路７を介して、槽６の外へと導かれ、異物は長手形状
のスリットＳを通過できないようにして、製紙原料から
異物を除去するようにしている。その際、スクリ−ン１
の面に繊維が堆積して、スクリ−ン１にマットが形成さ
れるが、スクリ−ンバ−２は、スクリ−ンバ−２の長手
方向を横断する方向にリングＲの厚みｔより大きな幅Ｔ
を有する部材３で、長手形状のスリットＳが中途で分断
されているため、スクリ−ン１に形成されるマットも分
断され、攪拌部材４による攪拌作用によりマットが剥れ
易く、スクリ−ン１の性能を低下させることを防ぐこと
ができる。

【００１３】なお、上述の実施例のスクリ−ンバ−２
は、スクリ−ンバ−２の長手方向を横断する方向にリン
グＲの厚みｔより大きな幅Ｔを有する部材３を１個使用
して、長手形状のスリットＳを中途で分断するようにし
たが、本願発明にあっては、部材３の数に限定されるこ
となく、例えば、図４に示すように、上述した部材３を
複数使用しても良い。

【００１４】また、上述の実施例の円筒形状のスクリ−
ン１の外側に攪拌部材４を設けていたが、本願発明にあ
ってはこれに限らず、円筒形状のスクリ−ン１の内側に
攪拌部材４を設けるものにも同様に適用できるものであ
る。

【００１５】更に、図１乃至４に示すように、部材３が
スクリ−ン１の内方に向かって窪んだ凹所となっている
と、部材３の凹所にスクリ−ン１を通過できない異物が
溜り易く、溜った分スリットＳを通過する製紙原料中の
異物が少なくなりスクリ−ン１の精選効果を向上させる
ことができる。

【００１６】また、上述の実施例の円筒形状のスクリ−
ン１にあっては、スクリ−ンバ−２を間隔を設けて並設
してスリットＳを設けたが、本願発明にあってはこれに
限らず、図５に示すような、スクリ−ンプレ−トの外周
面にスリットＳを設けた円筒形状のスクリ−ンにも、ま
た、図６に示すような、スクリ−ンプレ−トの外周面に
丸孔Ｓ’を設けた円筒形状のスクリ−ン１にも、同様に
適用できるものである。その場合、スリットＳは上下方
向に間隔ｔを設けて複数配置されると共に、中途に間隔
ｔより大である間隔Ｔ（Ｔ＞ｔ）を備えている。なお、
丸孔Ｓ’の場合、丸孔Ｓ’は上下方向に間隔ｔを設けて
複数配置されると共に、中途に間隔ｔより大である間隔
Ｔ（Ｔ＞ｔ）を備えているものである。

【００１７】更に、上述の実施例（図１乃至４）と同様
に、図７及び図８に示すように、間隔Ｔのスクリ−ンプ
レ−トの外周面の部分が、内方に向かって窪んだ凹所
３’となっており、また、凹所３’の開口部を外方に臨
ませていると共に、凹所３’は、円筒形状のスクリ−ン
１の外周の全体に亙って設けられている。なお、この凹
所３’においても、上述の実施例（図１乃至４）と同様
に、スクリ−ン１を通過できない異物が溜り易く、溜っ
た分スリットＳ又は丸孔Ｓ’を通過する製紙原料中の異
物が少なくなりスクリ−ン１の精選効果を向上させるこ
とができる。

【００１８】

【発明の効果】請求項１記載の円筒形状のスクリ−ンに
よれば、スクリ−ンバ−は、前記スクリ−ンバ−の長手
方向を横断する方向にリングの厚みより大きな幅を有す
る部材で、長手形状のスリットが中途で分断されている
ため、外周面に付着するマットが剥れ易く、スクリ−ン
の精選効果を向上させることができる。

【００１９】また、請求項２記載の円筒形状のスクリ−
ンによれば、上述した請求項１記載の発明の効果に加
え、部材の凹所にスクリ−ンを通過できない異物が溜り
易く、溜った分スリットを通過する製紙原料中の異物が
少なくなりスクリ−ンの精選効果を向上させることがで
きる。

【００２０】また、請求項３記載の円筒形状のスクリ−
ンによれば、スリットは上下方向に間隔ｔを設けて複数
配置されると共に、中途に間隔ｔより大である間隔Ｔ
（Ｔ＞ｔ）を備えているため、スクリ−ンプレ−トに形
成されるマットも分断され、分断される分、マットが剥
れ易く、スクリ−ンの精選効果を向上させることができ
る。

【００２１】また、請求項４記載の円筒形状のスクリ−
ンによれば、丸孔は上下方向に間隔ｔを設けて複数配置
されると共に、中途に間隔ｔより大である間隔Ｔ（Ｔ＞
ｔ）を備えているため、スクリ−ンプレ−トに形成され
るマットも分断され、分断される分、マットが剥れ易
く、スクリ−ンの精選効果を向上させることができる。

【００２２】また、請求項５記載の円筒形状のスクリ−
ンによれば、上述した請求項３又は４記載の発明の効果
に加え、間隔Ｔのスクリ−ンプレ−トの外周面の部分
が、内方に向かって窪んだ凹所となっており、この凹所
３’にスクリ−ンを通過できない異物が溜り易く、溜っ
た分スリット又は丸孔を通過する製紙原料中の異物が少
なくなりスクリ−ンの精選効果を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の一実施例の円筒形状のスクリ
−ンを組み込んだスクリ−ン装置の概略的断面図であ
る。

【図２】図２は、図１の円筒形状のスクリ−ンの概略的
正面図である。

【図３】図３は、図２のＡ−Ａ線による概略的断面図で
ある。

【図４】図４は、図２の円筒形状のスクリ−ンと異なる
他の実施例の円筒形状のスクリ−ンの概略的正面図であ
る。

【図５】図５は、図４の円筒形状のスクリ−ンと異なる
他の実施例の円筒形状のスクリ−ンの概略的正面図であ
る。

【図６】図６は、図５の円筒形状のスクリ−ンと異なる
他の実施例の円筒形状のスクリ−ンの概略的正面図であ
る。

【図７】図７は、図６の円筒形状のスクリ−ンと異なる
他の実施例の円筒形状のスクリ−ンの概略的正面図であ
る。

【図８】図８は、図７の円筒形状のスクリ−ンと異なる
他の実施例の円筒形状のスクリ−ンの概略的正面図であ
る。

【符号の説明】

１・・・・・スクリ−ン２・・・・・スクリ−ンバ− ３・・・・・部材Ｒ・・・・・リングＳ・・・・・スリット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｂ０１Ｄ 29/10 ５３０Ｚ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スクリ−ンバ−を間隔を設けて並設し、直
径よりも高さが大である円筒形状のスクリ−ンであつ
て、隣接する前記スクリ−ンバ−によって、長手形状のスリ
ットが形成され、前記スクリ−ンバ−は、リングに係止され、前記スクリ−ンバ−は、前記スクリ−ンバ−の長手方向
を横断する方向に前記リングの厚みより大きな幅を有す
る部材で、前記長手形状のスリットが中途で分断されて
いることを特徴とする円筒形状のスクリ−ン。
【請求項２】部材は内方に向かって窪んだ凹所となって
いることを特徴とする請求項１記載の円筒形状のスクリ
−ン。
【請求項３】円筒形状のスクリ−ンプレ−トの外周面に
スリットを設け、直径よりも高さが大である円筒形状の
スクリ−ンであつて、前記スリットは上下方向に間隔ｔを設けて複数配置され
ると共に、中途に前記間隔ｔより大である間隔Ｔ（Ｔ＞
ｔ）を備えていることを特徴とする円筒形状のスクリ−
ン。
【請求項４】円筒形状のスクリ−ンプレ−トの外周面に
丸孔を設け、直径よりも高さが大である円筒形状のスク
リ−ンであつて、前記丸孔は上下方向に間隔ｔを設けて複数配置されると
共に、中途に前記間隔ｔより大である間隔Ｔ（Ｔ＞ｔ）
を備えていることを特徴とする円筒形状のスクリ−ン。
【請求項５】間隔Ｔのスクリ−ンプレ−トの外周面の部
分が、内方に向かって窪んだ凹所となっていることを特
徴とする請求項３又は４記載の円筒形状のスクリ−ン。