JP2003010245A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2003010245A JP2001194830A JP2001194830A JP2003010245A JP 2003010245 A JP2003010245 A JP 2003010245A JP 2001194830 A JP2001194830 A JP 2001194830A JP 2001194830 A JP2001194830 A JP 2001194830A JP 2003010245 A JP2003010245 A JP 2003010245A
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Masaki Matsuoka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非使用面側(外面)に接着性ズレ止め手段が形
成された吸収性物品において、吸収性物品全体の位置ズ
レを効果的に防止するとともに、特に股間部において吸
収に寄与する吸収体部分の位置ズレおよび縦ジワの発生
を効果的に防止する。 【解決手段】吸収性物品1の外面に形成された接着性ズ
レ止め手段10は、吸収性物品の短手方向長さが異なる
少なくとも2種以上のパターンを有し、吸収性物品の少
なくとも股間部領域11に相対的に短手方向長さが短い
粘着剤パターン14、14…が配置されるとともに、吸
収性物品の少なくとも前後端部領域13A、13Bに相
対的に短手方向長さが長い粘着剤パターン16,16…
が配置され、かつ前記股間部領域11において、前記粘
着剤パターン14の側端部が吸収体中高部6の側縁また
は左右対の側部フィットエンボス7,7の最も内方側点
Pから吸収性物品の短手方向に±5mmの位置に存在する
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経血やおりものな
どを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナ
ー、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生理用ナプキン、パンティラ
イナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品
として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネ
ート不織布などからなる不透液性裏面シートと、不織布
または多孔性プラスチックシートなどからなる透液性表
面シートとの間に、綿状パルプなどからなる吸収体を介
在させたものが知られている。
【0003】この種の吸収物品においては、装着時のズ
レ止めを図るために、図6に示されるように、非使用面
側(不透液性裏面シートの外面)に粘着剤層60を形成
しておき、吸収性物品の装着時に前記粘着剤層60をシ
ョーツに接着させ、吸収性物品が位置ずれしないよう保
持するようにしている。
【0004】前記ズレ止め用粘着剤層60の形成パター
ンとしては、種々の態様が採用され、吸収性物品の長手
方向に沿って1または複数条の粘着剤層をライン状に形
成したものや、矩形面積状のものを複数領域に亘って形
成したものや、吸収性物品の短手方向に沿って多数の粘
着剤層をライン状に形成したものなどが挙げられる。こ
れら粘着剤層パターン群の内、後者の吸収性物品の短手
方向に沿って多数の粘着剤層をライン状に形成する形成
パターンは、実開平6-63023号公報などに示されるよう
に、粘着剤層のリリーステープ機能を個包装シートに持
たせた場合の吸収性物品に多く見られる形成パターンで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記粘
着剤層のパターンとして、図6に示されるように、吸収
性物品の製品前端部から製品後端部まで同一の塗布幅
(吸収性物品の短手方向長さ)で形成されている吸収性
物品では、該吸収性物品をショーツに固定した際、前記
塗布幅が長い場合には、股間部位において、前記粘着剤
層の両端部がショーツからはみ出てしまうことがあった
り、逆に塗布幅が短い場合には製品端部が身体の動きに
よって位置ズレしてしまうことが問題点として指摘され
ていた。
【0006】また、吸収性物品の装着時に特に股間部に
おいては、足の付け根側から幅方向に圧力を受けたり、
捻れが加えられたり、剪断力が加えられたりするなどの
複雑な力が加えられるようになる。これらの作用力によ
って、吸収体の両側部が中央側に押し潰され、ヨレが生
じたり、長手方向に沿って大きな縦ジワが形成されたり
して、装着感に違和感を感じたり、ヨレた状態で粘着剤
層が他の部位に再接着し変形状態が拘束されたり、前記
縦ジワによって漏れが生じたりすることがあった。
【0007】このような問題に対して特開昭63-54161号
公報では、ズレ止め用粘着剤の形成パターンを大文字の
I形状とし、両端部では粘着領域を大きくする一方、股
間部では粘着領域を小さく形成するようにし、吸収性物
品のズレとシワ寄せを防止する方法を提案している。
【0008】しかしながら、前記特開昭63-54161号公報
記載のズレ止め粘着剤層パターンの場合には、股間部に
おける粘着剤パターンを吸収性物品の長手方向に沿って
かつ長手方向中心位置に1本のライン状に形成すること
を提案しているが、このような股間部の粘着剤パターン
は、実質的に吸収体の動きを完全に自由化してしまい、
激しい身体の運動により吸収体が過度の圧縮力や捻れを
受けた場合に、ショーツは元の状態に復元するけれど
も、吸収体に形成された縦ジワが残留したままとなり、
吸収体に生じた縦ジワから漏れが生じ易いなどの問題が
あることが知見された。
【0009】そこで本発明の主たる課題は、非使用面側
(外面)に接着性ズレ止め手段が形成された吸収性物品
において、前記接着性ズレ止め手段の形成パターンを部
分毎に適正に規定することにより、吸収性物品全体の位
置ズレを効果的に防止するとともに、特に股間部におい
て吸収に寄与する吸収体部分の位置ズレおよび縦ジワの
発生を効果的に防止するようにした吸収性物品を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと不
透液性裏面シートとの間に吸収体が介在されるととも
に、下着当接面側に接着性ズレ止め手段が形成され、か
つ前記吸収体の表面に吸収体中高部および/または吸収
体両側部に左右対の側部フィットエンボスが形成された
吸収性物品において、前記接着性ズレ止め手段は、吸収
性物品の短手方向長さが異なる少なくとも2種以上のパ
ターンを有し、吸収性物品の少なくとも股間部領域に相
対的に短手方向長さが短い接着性ズレ止めパターンが配
置されるとともに、吸収性物品の少なくとも前後端部領
域に相対的に短手方向長さが長い接着性ズレ止めパター
ンが配置され、かつ前記股間部領域において、前記接着
性ズレ止めパターンの側端部位置が前記吸収体中高部の
側縁または左右対の側部フィットエンボスの最も内方側
点から吸収性物品の短手方向に±5mmの位置に存在する
ことを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0011】上記請求項1記載の発明においては、動き
の少ない吸収性物品の前後端部領域では、接着性ズレ止
め手段の短手方向長さを長くして接着面積を大きく取
り、吸収性物品全体が下着に対して位置ズレしないよう
に確実に接着する。
【0012】一方、幅方向の圧力、引張力および捻れ等
を受ける股間部領域では、接着性ズレ止め手段の短手方
向長さを短くし、吸収体中高部領域または側部フィット
エンボスに挟まれた吸収体領域にのみ接着性ズレ止め手
段を配置し、下着と接着するようにする。したがって、
当該股間部領域において、吸収体の側部領域について
は、吸収体の側部領域が自由に変形できるようになると
ともに、変形後の再接着により変形(縦ジワ)した状態
が拘束されないようになる。また、吸収体中高部領域ま
たは側部フィットエンボスに挟まれた吸収体領域につい
ては、下着と接着することにより、位置ズレが確実に防
止されるようになるとともに、激しい身体の運動により
吸収体が過度の圧縮力や捻れを受けた場合であっても、
ショーツが元の状態に復元することに伴って吸収体も元
の状態まで復元し縦ジワが解消されるようになるため、
漏れが効果的に防止されるようになる。
【0013】請求項2に係る本発明として、前記前後端
部領域において、前記接着性ズレ止めパターンの側端部
位置が吸収体側縁から吸収性物品の短手方向に±5mmの
位置に存在する請求項1記載の吸収性物品が提供され
る。
【0014】上記請求項2記載の発明によれば、前後端
部領域においては、吸収体のほぼ全幅を下着に接着する
ことにより、吸収性物品全体が位置ズレしないように接
着されるようになる。また、粘着剤層の両端部がショー
ツからはみ出てしまうことも無くなる。
【0015】請求項3に係る本発明として、前記接着性
ズレ止めパターンは、吸収性物品の短手方向長さが異な
る3種以上のパターンを有し、股間部領域から前後端部
領域にかけて段階的に短手方向長さを拡大させるように
してある請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提
供される。
【0016】上記請求項3記載の発明によれば、接着性
ズレ止めパターンの端部を繋いだ長手方向外形線が略弧
状の曲線となり、かつ前記弧状曲線の拡がりに従って下
着に対する接着力が徐々に増大する結果となり好ましい
ものとなる。
【0017】請求項4に係る本発明として、前記接着性
ズレ止め手段は、粘着剤、粘着テープまたは面ファスナ
ーである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提
供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係る吸
収性物品1の一部破断展開図であり、図2はその背面図
である。
【0019】〔吸収性物品の構造〕吸収性物品1は、パ
ンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失
禁パッド等の身体から排出される体液を吸収保持する身
体装着品であり、具体的には、不透液性裏面シート2と
透液性表面シート3との間に吸収体4を介在させて構成
される。図示例では前記吸収体4の身体に対するフィッ
ト性を向上させ、横漏れ等を防止するために、経血等の
体液排出部Hを含む範囲に表面側に増厚された吸収体中
高部6が形成されているとともに、前記吸収体中高部6
を際立たせ隆起形状を安定させるとともに、横漏れ防止
を図るために、吸収体中高部6の側縁部に沿って内方側
に膨出する弧状形状の側部フィットエンボス7,7が左
右対で形成されるとともに、前記吸収体中高部6の前後
端縁に沿って略半円形状の前後フィットエンボス8,8
が前後対で形成されている。また、吸収性物品1の両側
部にはサイドシート5,5が設けられている。
【0020】前記不透液性裏面シート2としては、ポリ
エチレンシートなどの少なくとも遮水性を有するシート
材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不
織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィ
ルムを介在して実質的に不透液性を確保した不織布シー
ト(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏
面シートを構成する。)などを用いることができ、通気
性であっても非通気性であってもよい。
【0021】次いで、透液性表面シート3としては、有
孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなど
が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維として
は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン
系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、
レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とす
ることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サー
マルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等
の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることが
できる。
【0022】これら透液性表面シート3と不透液性裏面
シート2との間に介在される吸収体4は、たとえばフラ
ッフ状パルプと吸水ポリマーとにより構成されている。
前記吸収性ポリマーは吸水体を構成するパルプ中に例え
ば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、
木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロー
ス繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊
維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長
の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に
使用される。前記吸収体4は形状保持と吸収性向上のた
めにクレープ紙などで囲繞するのが望ましい。
【0023】〔接着性ズレ止め手段の形成パターン〕前
記不透液性裏面シート2、すなわち装着状態で下着当接
面には、図2の背面図に示されるように、本発明に従っ
て、所定パターンの接着性ズレ止め手段10が形成され
ている。前記接着性ズレ止め手段10としては、例えば
粘着剤、粘着テープおよび面ファスナー等の下着に対し
て接着性を示す物性のものが用いられるが、本形態例で
は任意パターンで塗布が容易に行えるホットメルト粘着
剤によりズレ止め手段が構成されている。したがって、
以下の説明ではズレ止め手段10は粘着剤層10として
説明を行う。なお、図2の背面図では前記吸収体中高部
6および側部フィットエンボス7,7との相対的位置関
係が明確になるように、これらについても図示してい
る。
【0024】前記接着性ズレ止め手段10は、吸収性物
品の長手方向(以下、単に長手方向という。)に間隔を
おいて吸収性物品の短手方向(以下、単に短手方向とい
う。)に沿って形成された多数のライン状の粘着剤層1
0からなり、これら短手方向に沿うライン状の粘着剤層
10は、短手方向長さが異なる少なくとも2種以上のパ
ターン、図示例では3種のパターンによって構成されて
いる。
【0025】具体的には、体液排出部Hを含む股間部領
域11に、短手方向長さが最も短い粘着剤パターン1
4、14…が配置されるとともに、吸収性物品の前後端
部領域13A、13Bに短手方向長さが最も長い粘着剤
パターン16、16…が配置され、前記股間部領域11
と前後端部領域13A、13Bとの中間領域12A、1
2Bには短手方向長さが中間の粘着剤パターン15、1
5…が配置されている。なお、前記各粘着剤パターン1
4〜16は、長手方向中心線Lに対して左右対称に配置
される。この場合、前記股間部領域11に配置される粘
着剤パターン14と、前後端部領域13A、13Bに配
置される粘着剤パターン16との短手方向距離の比は、
概ね1.5〜2程度であることが望ましい。
【0026】先ず、前記股間部領域11においては、粘
着剤パターン14,14…の側端部位置(吸収性物品1
の短手方向端部位置)は、吸収体中高部6の側縁または
左右対の側部フィットエンボス7,7の最も内方側点P
から吸収性物品1の短手方向に±5mmの位置に存在する
ようになっている。なお、図示例では吸収体中高部6の
側縁に沿って側部フィットエンボス7,7を形成してい
るため、前記吸収体中高部6の側縁と、左右対の側部フ
ィットエンボス7,7の最も内方側点Pとの位置はほぼ
一致している。
【0027】本発明では、前記股間部領域11におい
て、吸収体4の側部領域Kについては、吸収性物品1を
下着に接着させないようにして、身体の動きに伴って自
由に変形できるようにしている。吸収体側部領域を自由
に変形できる状態とすることにより、吸収体に加わる押
圧力、偏った引張力や捻れなどの作用力の大部分を該領
域で吸収・緩和し、吸収体4の内側領域に及ばないよう
にすることができる。また、粘着剤を設けていないた
め、変形後の再接着により変形(縦ジワ)した状態が拘
束されないようにもなる。さらに、本例では立体ギャザ
ーを有しない吸収性物品に本発明を適用した場合につい
て述べているが、立体ギャザーを有する吸収性物品に対
し本発明を適用した場合には、下着に接着させない側部
領域Kを設けることにより、立体ギャザーの起立部分に
対応する前記側部領域Kが身体側に容易に変形可能とな
り起立効果が高まるため、横漏れ防止効果が向上するよ
うになる。なお、前記股間部領域11の区間長さは、同
図に示されるように、吸収体中高部6の側縁区間(吸収
性物品の略長手方向に沿う側縁長)とほぼ同等とするの
が望ましい。
【0028】一方、吸収体中高部6領域または側部フィ
ットエンボス7,7に挟まれた吸収体領域については、
下着と接着することにより、位置ズレが確実に防止され
るようになるとともに、激しい身体の運動により吸収体
が過度の圧縮力や捻れを受けた場合であっても、ショー
ツが元の状態に復元することに伴って吸収体4も元の状
態まで復元し縦ジワが解消されるようになるため、漏れ
が効果的に防止されるようになる。
【0029】次いで、前後端部領域13A,13Bにお
いては、身体の運動によっても大きな圧縮力や捻れを受
けない部分であるため、吸収体4のほぼ全幅を下着に対
して接着し、吸収性物品1全体が位置ズレしないように
拘束する。具体的には、前記粘着剤パターン16,16
…の端部位置が吸収体側縁から吸収性物品の短手方向に
±5mmの位置に存在するようにする。かかる前後端部領
域13A、13Bに形成される粘着剤パターン16の幅
は、接着力の増大を図るために、前記股間部領域11お
よび中間領域12A、12Bにおける粘着剤パターン1
4,15の幅よりも太く形成するのが望ましい。また、
粘着剤そのものの接着力を他の部位の粘着剤よりも増大
させたものを使用するようにしてもよい。
【0030】他方、前記中間領域12A,12Bにおい
ては、前記股間部領域11と前後端部領域13A,13
Bとの中間的な機能を担うものである。すなわち、吸収
体4の側部領域Kについては、粘着剤層を設けないこと
により、吸収体4の変形をある程度許容するようにする
とともに、股間部領域11よりも粘着剤パターン15、
15…の短手方向長さを長くして吸収性物品1の位置ズ
レを防止するようにしている。このように、股間部領域
11から前後端部領域13A、13Bにかけて段階的に
短手方向長さを拡大させるように短手方向長さの異なる
粘着剤パターンを配置することにより、各粘着剤パター
ンの端部を繋いだ長手方向外形線は、略弧状の曲線とな
り、かつこの弧状曲線の拡がりに従って下着に対する接
着力が徐々に増大する結果となるため好ましいものとな
る。
【0031】前記接着剤層14〜16を形成する接着剤
としては、スチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤の
いずれかが主成分であるものが使用される。前記スチレ
ン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン
−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−
スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち一種
のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであっ
てもよい。この中でも、熱安定性が良好であるという点
で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック
共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑
剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることが
でき、粘着付与剤では、例えば、C5系石油樹脂、C9
系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン
系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹
脂等が挙げられ、前記可塑剤では、例えば、リン酸トリ
フレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等モ
ノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのよう
なポリマー可塑剤が挙げられる。
【0032】ところで、前記粘着剤パターン10は、本
発明によるパターン形成の限定条件の下で種々の変更が
可能である。図3はその実施態様の一例を示したもの
で、股間部領域11の区間距離を図2記載の実施態様よ
りも短くするとともに、後部側領域13Bの区間距離を
長くした粘着剤パターンの例である。また、図4に示さ
れる粘着剤パターンの態様例は、股間部領域11,中間
領域12A、12Bおよび前後端部領域13A、13B
の区間距離をほぼ均等にするとともに、吸収性物品1の
長手方向に偏ることなく、ほぼ中央に配置して、吸収性
物品1の前後方向中心線および左右方向中心線に対して
対称的に形成した例である。さらに、図5に示される粘
着剤パターンは、股間部領域11、中間領域12A、1
2Bおよび前後端部領域13A、13Bにおいて、前後
端側寄りの粘着剤層のみを太幅で形成した例である。
【0033】ところで、前記吸収性物品1の包装に当た
っては、一方面側に剥離処理を行うとともに、吸収性物
品1の外形よりも大きい個装シートを使用し、前記剥離
処理面を前記粘着剤層10に貼着し、三つ折りした後、
両側部をヒートシールするようにする。
【0034】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、非使
用面側(外面)に接着性ズレ止め手段が形成された吸収
性物品において、前記接着性ズレ止め手段の形成パター
ンを部分毎に適正に規定することにより、吸収性物品全
体の位置ズレを効果的に防止するとともに、特に股間部
において吸収に寄与する吸収体部分の位置ズレおよび縦
ジワの発生を効果的に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸収性物品1の一部破断展開図で
ある。
【図2】その背面図である。
【図3】他の粘着剤パターンを示す吸収性物品の背面図
(その1)である。
【図4】他の粘着剤パターンを示す吸収性物品の背面図
(その2)である。
【図5】他の粘着剤パターンを示す吸収性物品の背面図
(その3)である。
【図6】従来の吸収性物品における粘着剤パターンを示
す背面図である。
【符号の説明】
1…吸収性物品、2…不透液性裏面シート、3…透液性
表面シート、4…吸収体、5…サイドシート、6…吸収
体中高部、7…側部フィットエンボス、8…前後フィッ
トエンボス、10…粘着剤層、11…股間部領域、12
A・12B…中間領域、13A・13B…前後端部領
域、14〜16…粘着剤パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 正樹 静岡県富士市厚原151−2 ダイオーサニ タリープロダクツ株式会社内 Fターム(参考) 3B029 BA03 BD07 4C003 CA01 DA08 FA02 4C098 AA09 CC36 CE02 CE14 DD02 DD03 DD06 DD10 DD12 DD13 DD23 DD24 DD25 DD26 DD28 DD30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透液性表面シートと不透液性裏面シートと
    の間に吸収体が介在されるとともに、下着当接面側に接
    着性ズレ止め手段が形成され、かつ前記吸収体の表面に
    吸収体中高部および/または吸収体両側部に左右対の側
    部フィットエンボスが形成された吸収性物品において、 前記接着性ズレ止め手段は、吸収性物品の短手方向長さ
    が異なる少なくとも2種以上のパターンを有し、吸収性
    物品の少なくとも股間部領域に相対的に短手方向長さが
    短い接着性ズレ止めパターンが配置されるとともに、吸
    収性物品の少なくとも前後端部領域に相対的に短手方向
    長さが長い接着性ズレ止めパターンが配置され、 かつ前記股間部領域において、前記接着性ズレ止めパタ
    ーンの側端部位置が前記吸収体中高部の側縁または左右
    対の側部フィットエンボスの最も内方側点から吸収性物
    品の短手方向に±5mmの位置に存在することを特徴とす
    る吸収性物品。
  2. 【請求項2】前記前後端部領域において、前記接着性ズ
    レ止めパターンの側端部位置が吸収体側縁から吸収性物
    品の短手方向に±5mmの位置に存在する請求項1記載の
    吸収性物品。
  3. 【請求項3】前記接着性ズレ止めパターンは、吸収性物
    品の短手方向長さが異なる3種以上のパターンを有し、
    股間部領域から前後端部領域にかけて段階的に短手方向
    長さを拡大させるようにしてある請求項1、2いずれか
    に記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】前記接着性ズレ止め手段は、粘着剤、粘着
    テープまたは面ファスナーである請求項1〜3いずれか
    に記載の吸収性物品。
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