JP2003009970A

JP2003009970A - スライドレール機構

Info

Publication number: JP2003009970A
Application number: JP2001194712A
Authority: JP
Inventors: Takashi Murakami; 敬司村上; Yoshinori Sakurai; 美記櫻井
Original assignee: Cleanup Corp
Current assignee: Cleanup Corp
Priority date: 2001-06-27
Filing date: 2001-06-27
Publication date: 2003-01-14

Abstract

(57)【要約】【課題】インナーレールとアウターレールとの隙間に
指を挟むことなく安全にロック解除を行うことのでき
る、ロック機能付きスライドレール機構。【解決手段】第１レール（２）と、第１レールに係合
して相対的に滑動する第２レール（３）と、第１レール
と第２レールとの相対的滑動をロックするためのロック
機構とを備えたスライドレール機構。第１レールと第２
レールとの隙間を実質的に埋めるためのカバー部材
（７）をさらに備えている。ロック機構は、第１レール
と第２レールとの隙間が延びる平面方向に沿って駆動さ
れる駆動部（４，５）と、所定位置における駆動部に係
合するための係合部（６）とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スライドレール機
構に関し、特に引き戸棚などに用いられるロック機能付
きのスライドレール機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、引き戸棚などにおいて、ロック機
能付きのスライドレール機構が適用されている。この場
合、引き戸棚の本体にはアウターレールが取り付けら
れ、その引出し部には、アウターレールに係合して相対
的にスライド（滑動）するインナーレールが取り付けら
れている。

【０００３】そして、引き戸棚の本体から引出し部を完
全に引き出したときに、インナーレールに設けられたロ
ック部の作用により、アウターレールとインナーレール
とのスライドが、ひいては本体からの引出し部の引出し
が自動的にロックされる。引き戸棚の本体内に引出し部
を戻すには、ロック部を指で駆動してロックを解除す
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のスライドレール
機構では、ロック部に板ばねを用いているので、インナ
ーレールとアウターレールとの間に、板ばねのストロー
クに対応するクリアランス部（隙間）が必要である。そ
の結果、ロック解除時に、そのクリアランス部に指が挟
まれて負傷し易いという不都合があった。

【０００５】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、インナーレールとアウターレールとの隙間に
指を挟むことなく安全にロック解除を行うことのでき
る、ロック機能付きスライドレール機構を提供すること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、第１レールと、該第１レールに係合し
て相対的に滑動する第２レールと、前記第１レールと前
記第２レールとの相対的滑動をロックするためのロック
機構とを備えたスライドレール機構において、前記第１
レールと前記第２レールとの隙間を実質的に埋めるため
のカバー部材をさらに備え、前記ロック機構は、前記第
１レールと前記第２レールとの隙間が延びる平面方向に
沿って駆動される駆動部と、所定位置における前記駆動
部に係合するための係合部とを有することを特徴とする
スライドレール機構を提供する。

【０００７】本発明の好ましい態様によれば、前記駆動
部は、前記第２レールに取り付けられて揺動可能に構成
された揺動部と、該揺動部を前記所定位置に向かって付
勢するための付勢部とを有し、前記係合部は、前記第１
レールに取り付けられた突起部を有する。この場合、前
記揺動部には、前記突起部を受け入れるための切欠き部
が形成されていることが好ましい。また、前記第１レー
ルは、引き戸棚の本体に取り付けられたアウターレール
であり、前記第２レールは、前記引き戸棚の引出し部に
取り付けられたインナーレールであることが好ましい。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明では、たとえば引き戸棚に
適用される場合、その本体に取り付けられたアウターレ
ール（第１レール）と、その引出し部に取り付けられた
インナーレール（第２レール）との隙間を実質的に埋め
るためのカバー部材を備えている。また、ロック機構と
して、この隙間が延びる平面方向に沿って駆動される駆
動部と、所定位置における駆動部に係合するための係合
部とを有する。

【０００９】具体的には、係合部は、アウターレールに
取り付けられた突起部として形成されている。駆動部
は、インナーレールに取り付けられて揺動可能に構成さ
れた揺動部を有し、この揺動部は所定位置に向かって付
勢されている。なお、揺動部には、突起部を受け入れる
ための切欠き部が形成されている。

【００１０】以上のように、本発明では、インナーレー
ルとアウターレールとの隙間に指を挟むことを防止する
ために、アウターレールとインナーレールとの隙間を実
質的に埋めるためのカバー部材が設けられている。この
場合、カバー部材を設けることにより、ロック機構のた
めに利用することのできる隙間が非常に薄くなる。

【００１１】そこで、本発明では、この隙間が延びる平
面方向に沿って駆動される駆動部を利用することによ
り、非常に薄い隙間に適用可能なロック機構を実現して
いる。こうして、本発明では、インナーレールとアウタ
ーレールとの隙間に指を挟むことなく、安全にロック解
除を行うことのできるスライドレール機構を実現するこ
とができる。

【００１２】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図１は、本発明の実施形態にかかるスライド
レール機構を適用した引き戸棚の構成を概略的に示す図
である。また、図２は、本実施形態におけるインナーレ
ールおよびアウターレールの要部構成を概略的に示す図
である。さらに、図３は、アウターレールとインナーレ
ールとの隙間を実質的に埋めるためのカバー部材の構成
を概略的に示す図である。

【００１３】図１を参照すると、本実施形態のスライド
レール機構１は、引き戸棚１０の本体１０ａに取り付け
られた一対のアウターレール２ａおよび２ｂ（不図示）
と、その引出し部１０ｂに取り付けられた一対のインナ
ーレール３ａおよび３ｂ（不図示）とを備えている。な
お、十分なストロークを確保するために中間レールを介
在させる場合もあるが、説明を単純化するために本実施
形態では中間レールを用いないものとする。

【００１４】図２（ａ）を参照すると、インナーレール
３（すなわち３ａ，３ｂ）には、一端を中心として他端
が揺動可能に構成された揺動レバー（揺動部）４と、こ
の揺動レバー４を図中実線で示す所定位置に向かって付
勢するためのスプリング（付勢部）５とが設けられてい
る。一方、図２（ｂ）を参照すると、アウターレール２
（すなわち２ａ，２ｂ）には、その先端の近傍において
突起部６が設けられている。因みに、アウターレール２
とインナーレール３とは、図２（ｃ）に示すような形態
で係合し、アウターレール２に対してインナーレール３
が相対的に滑動（スライド）可能である。

【００１５】再び図２（ａ）を参照すると、インナーレ
ール３に設けられた揺動レバー４には、アウターレール
２に設けられた突起部６を受け入れるための切欠き部４
ａと、突起部６を案内するための曲線案内部４ｂとが形
成されている。こうして、スプリング５によって付勢さ
れた所定位置（図中実線で示す）において、揺動レバー
４と突起部６とが係合する。一方、スプリング５に抗し
て図中破線で示す位置まで揺動レバー４を駆動すると
（揺動させると）、揺動レバー４と突起部６との係合が
解除される。このように、揺動レバー４およびスプリン
グ５は、アウターレール２とインナーレール３との隙間
が延びる平面方向に沿って駆動される駆動部を構成して
いる。

【００１６】図３を参照すると、本実施形態のスライド
レール機構１は、アウターレール２とインナーレール３
との隙間を実質的に埋めるためのカバー部材７を備えて
いる。たとえば適当な樹脂で形成されたカバー部材７
は、図２（ｂ）に示すように、アウターレール２の先端
に取り付けられている。その結果、カバー部材７を設け
ることにより、ロック機構のために利用することのでき
る隙間８（図３（ｂ）を参照）が非常に薄くなる。

【００１７】本実施形態では、引き戸棚１０の本体１０
ａから引出し部１０ｂを完全に引き出すと、アウターレ
ール２の突起部６が揺動レバー４の曲線案内部４ｂに案
内されて切欠き部４ａに係合し、アウターレール２に対
するインナーレール３のスライドが、ひいては本体１０
ａからの引出し部１０ｂの引出しが自動的にロックされ
る。引き戸棚１０の本体１０ａ内に引出し部１０ｂを戻
すには、図２（ａ）において矢印で示す方向に揺動レバ
ー４を指で駆動しながら引出し部１０ｂを押し戻すこと
によりロックを解除する。

【００１８】以上のように、本実施形態では、インナー
レール３とアウターレール２との隙間に指を挟むことを
防止するために、アウターレール２とインナーレール３
との隙間を実質的に埋めるためのカバー部材７を設けて
いるが、カバー部材７を設けることによりロック機構の
ために利用することのできる隙間８が非常に薄くなって
いる。

【００１９】そこで、本実施形態では、アウターレール
２とインナーレール３との隙間が延びる平面方向に沿っ
て駆動される駆動部（４，５）を利用することにより非
常に薄い隙間８に適用可能なロック機構を実現し、イン
ナーレール３とアウターレール２との隙間に指を挟むこ
となく安全にロック解除を行うことのできるスライドレ
ール機構１を実現している。

【００２０】なお、上述の実施形態では、引き戸棚に本
発明を適用しているが、これに限定されることなく、た
とえば机・椅子ユニットや他の適当なユニットに本発明
を適用することができる。また、上述の実施形態では、
アウターレールとインナーレールとの間に中間レールを
介在させていない例を示しているが、中間レールを介在
させる形態も可能である。この場合、中間レールが第１
レールを構成し、インナーレールが第２レールを構成す
ることになる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のスライド
レール機構では、アウターレールとインナーレールとの
隙間を実質的に埋めるためのカバー部材を設けるととも
に、その隙間が延びる平面方向に沿って駆動される駆動
部を利用することにより、インナーレールとアウターレ
ールとの隙間に指を挟むことなく安全にロック解除を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態にかかるスライドレール機構
を適用した引き戸棚の構成を概略的に示す図である。

【図２】本実施形態におけるインナーレールおよびアウ
ターレールの要部構成を概略的に示す図である。

【図３】アウターレールとインナーレールとの隙間を実
質的に埋めるためのカバー部材の構成を概略的に示す図
である。

【符号の説明】

１スライドレール機構２アウターレール３インナーレール４揺動レバー４ａ切欠き部４ｂ曲線案内部５スプリング６突起部７カバー部材１０引き戸棚１０ａ引き戸棚の本体１０ｂ引き戸棚の引出し部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１レールと、該第１レールに係合して
相対的に滑動する第２レールと、前記第１レールと前記
第２レールとの相対的滑動をロックするためのロック機
構とを備えたスライドレール機構において、前記第１レールと前記第２レールとの隙間を実質的に埋
めるためのカバー部材をさらに備え、前記ロック機構は、前記第１レールと前記第２レールと
の隙間が延びる平面方向に沿って駆動される駆動部と、
所定位置における前記駆動部に係合するための係合部と
を有することを特徴とするスライドレール機構。
【請求項２】前記駆動部は、前記第２レールに取り付
けられて揺動可能に構成された揺動部と、該揺動部を前
記所定位置に向かって付勢するための付勢部とを有し、前記係合部は、前記第１レールに取り付けられた突起部
を有することを特徴とする請求項１に記載のスライドレ
ール機構。
【請求項３】前記揺動部には、前記突起部を受け入れ
るための切欠き部が形成されていることを特徴とする請
求項２に記載のスライドレール機構。
【請求項４】前記第１レールは、引き戸棚の本体に取
り付けられたアウターレールであり、前記第２レールは、前記引き戸棚の引出し部に取り付け
られたインナーレールであることを特徴とする請求項１
乃至３のいずれか１項に記載のスライドレール機構。