JP2018013011A - スライド式自動閉鎖装置 - Google Patents

スライド式自動閉鎖装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018013011A
JP2018013011A JP2016144674A JP2016144674A JP2018013011A JP 2018013011 A JP2018013011 A JP 2018013011A JP 2016144674 A JP2016144674 A JP 2016144674A JP 2016144674 A JP2016144674 A JP 2016144674A JP 2018013011 A JP2018013011 A JP 2018013011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closer
trigger
charge
slide
strike
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016144674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6729874B2 (ja
Inventor
青野 信行
Nobuyuki Aono
信行 青野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUYOSHI KOGYO KK
Toto Ltd
Original Assignee
MARUYOSHI KOGYO KK
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUYOSHI KOGYO KK, Toto Ltd filed Critical MARUYOSHI KOGYO KK
Priority to JP2016144674A priority Critical patent/JP6729874B2/ja
Publication of JP2018013011A publication Critical patent/JP2018013011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6729874B2 publication Critical patent/JP6729874B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drawers Of Furniture (AREA)

Abstract

【課題】使用者が体感する操作荷重を軽くすることができ、引き出しの開閉が軽く感じられるスライド式自動閉鎖装置を提供する。【解決手段】スライド体52が閉じ方向に移動したときに、チャージトリガ40がチャージストライク12に係合して移動するとともに、チャージトリガ40の移動に連動してクローザトリガ30が付勢手段39の付勢力に抗して移動して所定のロック位置にてロックされ、更にスライド体52が閉じ方向に移動したときに、クローザトリガ30がクローザストライク11に係合することでロックが外れ、付勢手段39に蓄積された付勢力によってクローザトリガ30が移動することで、スライド体52が閉じ方向に移動するようにした。【選択図】図3

Description

この発明は、引き出しや引戸などのスライド式の開閉部に取り付けられるスライド式自動閉鎖装置に関する。
従来、キャビネットの引き出しなどに自動閉鎖型のダンパーを設けたものが知られている。こうした自動閉鎖型のダンパーを使用すると、引き出しを勢いよく閉めた場合でも、閉まる直前にダンパーが働いて静かに引き出しが閉められる。また、ダンパーが働いた後は自動的に引き出しが閉まるので、確実に開閉部を閉じることができる。
こうした自動閉鎖型のダンパーは、例えば特許文献1に示すように、引き出しを開くときにバネを引っ張ったりして付勢力を蓄積し、引き出しを閉じるときにその付勢力を開放することで自動的に引き出しを閉めるようにしていた。
特表2006−525041号公報
しかし、上記したような従来の構成では、引き出しを開くときにバネを引っ張るので、引き出しが重く感じられるという問題があった。
そこで、本発明は、使用者が体感する操作荷重を軽くすることができ、引き出しの開閉が軽く感じられるスライド式自動閉鎖装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、本体とスライド体とからなるスライド式の開閉部を自動的に閉鎖するためのスライド式自動閉鎖装置であって、前記本体に取り付けられるクローザストライク及びチャージストライクと、前記スライド体に取り付けられるダンパー部材と、を備え、前記ダンパー部材は、前記スライド体に固定されるベース体と、前記ベース体に対して移動可能に取り付けられたクローザトリガと、前記ベース体と前記クローザトリガとの間に付勢力を発生させる付勢手段と、前記ベース体に対して移動可能に取り付けられたチャージトリガと、を備え、前記スライド体が閉じ方向に移動したときに、前記チャージトリガが前記チャージストライクに係合して移動するとともに、前記チャージトリガの移動に連動して前記クローザトリガが前記付勢手段の付勢力に抗して移動して所定のロック位置にてロックされ、更に前記スライド体が閉じ方向に移動したときに、前記クローザトリガが前記クローザストライクに係合することで前記ロックが外れ、前記付勢手段に蓄積された付勢力によって前記クローザトリガが移動することで、前記スライド体が閉じ方向に移動することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記チャージトリガと前記クローザトリガとの間にロータリーダンパーを設け、前記ロータリーダンパーを介して前記チャージトリガと前記クローザトリガとが連動するようにしたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、スライド体が閉じ方向に移動したときに、チャージトリガがチャージストライクに係合して移動するとともに、チャージトリガの移動に連動してクローザトリガが付勢手段の付勢力に抗して移動して所定のロック位置にてロックされる。すなわち、閉じ動作の途中で、オートクローザを作動させるための力が蓄積される。そして、更にスライド体が閉じ方向に移動したときに、クローザトリガがクローザストライクに係合することでロックが外れ、付勢手段に蓄積された付勢力によってクローザトリガが移動することで、スライド体が閉じ方向に移動する。すなわち、蓄積された力によってスライド体が自動的に閉じ方向に移動する。このような構成によれば、従来のように開くときに付勢力をチャージするのではなく、閉じるときに付勢力をチャージすることができる。引き出し等のスライド体を閉めるときには勢いがついているため、使用者はチャージ動作によって操作荷重が増えたことをほとんど意識することがない。よって、使用者が体感する操作荷重を軽くすることができ、引き出しの開閉が軽く感じられるスライド式自動閉鎖装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、ロータリーダンパーを介してチャージトリガとクローザトリガとが連動するようにしたので、チャージトリガとクローザトリガとを連動させる作用と、引き出し等のスライド体を勢いよく閉めた場合でもスライド体が静かに閉められるダンパーとしての作用とを、同じ部品によって達成することができる。よって、部品点数を減らして、製造コストを抑制することができる。
スライド式自動閉鎖装置の取り付け状態を示す外観図である。 スライド式自動閉鎖装置の取り付け状態を示す一部拡大断面図である。 スライド式自動閉鎖装置の内部構造を示す(a)側面図、(b)斜視図である。 クローザトリガの(a)正面図、(b)平面図、(c)斜視図である。 チャージトリガの(a)正面図、(b)平面図、(c)斜視図である。 スライド体が閉じた状態におけるスライド式自動閉鎖装置の(a)平面図、(b)側面図、(c)底面図である。 スライド体が開く途中におけるスライド式自動閉鎖装置の(a)平面図、(b)側面図、(c)底面図である。 スライド体が開いた状態におけるスライド式自動閉鎖装置の(a)平面図、(b)側面図、(c)底面図である。 スライド体が閉じる途中でチャージストライクに係合した状態におけるスライド式自動閉鎖装置の(a)平面図、(b)側面図、(c)底面図である。 スライド体が閉じる途中でチャージが完了した状態におけるスライド式自動閉鎖装置の(a)平面図、(b)側面図、(c)底面図である。 スライド体が閉じる途中でクローザストライクに係合した状態におけるスライド式自動閉鎖装置の(a)平面図、(b)側面図、(c)底面図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。なお、以下の説明において前後方向を説明するときには、「前」とはスライド体52を開くときの進行方向に見た前方向(引き出しであれば手前側)を意味し、「後」とはスライド体52を開くときの進行方向に見た後方向(引き出しであれば奥側)を意味するものとする。
本実施形態に係るスライド式自動閉鎖装置10は、本体51とスライド体52とからなるスライド式の開閉部50を自動的に閉鎖するためのものである。本実施形態においては、開閉部50として、図1に示すようなキャビネット等の引き出し部を例に挙げて説明する。この実施形態においては、キャビネットのボデー部が本体51となり、ボデー部に対して摺動可能に取り付けられた引き出しがスライド体52となる。
このスライド式自動閉鎖装置10は、図1に示すように、本体51に取り付けられるクローザストライク11及びチャージストライク12と、スライド体52に取り付けられるダンパー部材20と、を備える。ダンパー部材20は、図2に示すように、クローザストライク11及びチャージストライク12と対向するように配置される。
クローザストライク11は、スライド体52に臨むように本体51に取り付けられる部材であり、図3(a)に示すように、本体51に固定される取付部11aと、取付部11aから突出形成された突出部11bと、を備える。取付部11aは、ビスや接着剤等の固定手段によって本体51に固定される。突出部11bは、図2に示すように、後述するクローザトリガ30に対して係合可能となっている。
チャージストライク12は、スライド体52に臨むように本体51(クローザストライク11の取り付け面と同じ面)に取り付けられる部材であり、図3(a)に示すように、本体51に固定される支持部12aと、支持部12aに対して揺動可能に設けられた揺動部12bと、揺動部12bを支持部12aに対して所定の方向へ付勢するトーションバネ12cと、を備える。支持部12aは、ビスや接着剤等の固定手段によって本体51に固定される。揺動部12bは、図2に示すように、トーションバネ12cによって付勢されることで、自然状態において後述するチャージトリガ40に対して係合可能な状態となっている。揺動部12bは、図3(a)の矢印で示すように、トーションバネ12cの付勢力に抗して一方向へのみ揺動可能となっている。
ダンパー部材20は、図3に示すように、ベース体21と、クローザトリガ30と、クローザラック38と、付勢手段39と、チャージトリガ40と、チャージラック48と、ロータリーダンパー49と、を備える。
ベース体21は、図3に示すように、機構を収容するケースであり、ビスや接着剤等の固定手段によってスライド体52に固定される。このベース体21は、図2に示すように、クローザストライク11やチャージストライク12の取り付け面に対向する面に取り付けられる。
このベース体21は、後述するクローザトリガ30の移動をガイドするためのクローザガイド部22と、後述するチャージトリガ40の移動をガイドするためのチャージガイド部23と、を備える。
クローザガイド部22は、図6(a)等に示すような溝形状であり、スライド体52の摺動方向と平行に設けられたクローザ摺動部22aと、クローザ摺動部22aの後端部から斜め後方に設けられたクローザロック部22bと、クローザ摺動部22aから分岐して設けられた逃げ部22cと、を備える。
チャージガイド部23は、図6(c)等に示すような溝形状であり、スライド体52の摺動方向と平行に設けられたチャージ摺動部23aと、チャージ摺動部23aの前端部から斜め前方に設けられたチャージロック部23bと、を備える。
クローザトリガ30は、ベース体21に対して移動可能に取り付けられる部材であり、上述したクローザガイド部22に沿って、スライド体52の摺動方向と平行に摺動可能、かつ、クローザ係合部33(後述)がベース体21に対して出没する方向に揺動可能となっている。このクローザトリガ30は、図4に示すように、クローザラック連結部31と、クローザガイド突起32と、クローザ係合部33と、ロック解除部35と、を備える。
クローザラック連結部31は、後述するクローザラック38を連結するための部位である。本実施形態に係るクローザラック連結部31には、円形の穴が穿設されており、この穴を貫通する軸部材(ピン等)を介してクローザラック38と連結される。クローザトリガ30は、このクローザラック連結部31を貫通する軸部材を中心に揺動可能となっている。
クローザガイド突起32は、クローザガイド部22に係合する突起である。このクローザガイド突起32がクローザガイド部22の溝に嵌り込むことで、クローザトリガ30がクローザガイド部22に沿って移動可能となっている。
クローザ係合部33は、図3(b)に示すように、ベース体21から突出可能となっており、ベース体21から突出した先端部がクローザストライク11の突出部11bに係合可能となっている。なお、このクローザ係合部33は、薄肉で形成されることで撓み可能に形成されている。
ロック解除部35は、図3(b)に示すように、ベース体21から突出可能となっており、ベース体21から突出した先端部がクローザストライク11の突出部11bに係合可能となっている。ロック解除部35は、上述したクローザ係合部33に対向するように配置されており、図11に示すように、ロック解除部35とクローザ係合部33との間にクローザストライク11の突出部11bが入り込んで係合するようになっている。
クローザラック38は、クローザトリガ30に接続されて、スライド体52の摺動方向と平行に摺動可能に配置された部材である。このクローザラック38は、平板状の棒に歯切りをしたものであり、側面にラック歯38aを備えている。このラック歯38aは、後述するギア49aに噛合している。
付勢手段39は、付勢力を蓄積してスライド体52の自動閉鎖を実現するためのものであり、ベース体21とクローザトリガ30との間に設けられ、ベース体21とクローザトリガ30との間に付勢力を発生可能となっている。本実施形態に係る付勢手段39は、図3(a)に示すような引張バネであり、一端がベース体21側に固定され、他端がクローザトリガ30側に固定されている。
チャージトリガ40は、ベース体21に対して移動可能に取り付けられる部材であり、上述したチャージガイド部23に沿って、スライド体52の摺動方向と平行に摺動可能、かつ、チャージ係合部43(後述)がベース体21に対して出没する方向に揺動可能となっている。このチャージトリガ40は、図5に示すように、チャージラック連結部41と、チャージガイド突起42と、チャージ係合部43と、を備える。
チャージラック連結部41は、後述するチャージラック48を連結するための部位である。本実施形態に係るチャージラック連結部41には、円形の穴が穿設されており、この穴を貫通する軸部材(ピン等)を介してチャージラック48と連結される。チャージトリガ40は、このチャージラック連結部41を貫通する軸部材を中心に揺動可能となっている。
チャージガイド突起42は、チャージガイド部23に係合する突起である。このチャージガイド突起42がチャージガイド部23の溝に嵌り込むことで、チャージトリガ40がチャージガイド部23に沿って移動可能となっている。
チャージ係合部43は、図3(b)に示すように、ベース体21から突出可能となっており、ベース体21から突出した先端部がチャージストライク12の揺動部12bに係合可能となっている。
チャージラック48は、チャージトリガ40に接続されて、スライド体52の摺動方向と平行に摺動可能に配置された部材である。このチャージラック48は、平板状の棒に歯切りをしたものであり、側面にラック歯48aを備えている。このラック歯48aは、後述するギア49aに噛合している。なお、このチャージラック48は、ギア49aを挟んで上述したクローザラック38と相対している。このため、チャージラック48とクローザラック38とは、それぞれ逆方向に連動するようになっている。すなわち、チャージラック48が前方に移動すればクローザラック38が後方に移動し、チャージラック48が後方に移動すればクローザラック38が前方に移動するようになっている。
ロータリーダンパー49は、内蔵された機構により所定の抵抗を生じさせ、回転を減速させる装置である。このロータリーダンパー49は、回転軸の同軸上にギア49aを備えている。このギア49aには、上述したように、クローザラック38及びチャージラック48が噛合している。このため、クローザラック38及びチャージラック48が摺動したときに、この運動の速度がロータリーダンパー49によって減速されるようになっている。すなわち、スライド体52の開閉動作が勢いよく行われたとしても、ロータリーダンパー49の作用によってスライド体52が静かにゆっくりと移動するようになっている。
次に、上記したスライド式自動閉鎖装置10の動作について説明する。
まず、スライド体52が閉じた状態では、図6に示すように、クローザストライク11の突出部11bが、クローザトリガ30のクローザ係合部33とロック解除部35との間に係合している。
この状態でスライド体52を開こうとすると、クローザストライク11の突出部11bが、クローザ係合部33に突き当たる。クローザ係合部33が突出部11bによって押されると、クローザガイド突起32が逃げ部22cへと入り込むことで、クローザ係合部33がベース体21の内側方向へと揺動する。これにより、クローザ係合部33が退避位置へと移動するので、クローザストライク11の突出部11bとクローザ係合部33との係合が解除され、クローザストライク11がクローザトリガ30を摺動させることなく通過する。このとき、クローザ係合部33はベース体21からやや突出していてもよい。クローザ係合部33は弾性変形可能であるため、撓むことでチャージストライク12の支持部12aを通過させることができる。このように、スライド体52を開くときには、クローザストライク11がクローザトリガ30を摺動させずに通過する。
さらにスライド体52を開いていくと、図7に示すように、チャージストライク12の揺動部12bが、チャージ係合部43に突き当たる。揺動部12bがチャージ係合部43によって押されると、揺動部12bがトーションバネ12cの付勢力に抗して揺動する。これにより、チャージストライク12がチャージトリガ40を摺動させることなく通過する。このように、スライド体52を開くときには、チャージストライク12がチャージトリガ40を摺動させずに通過する。なお、揺動した揺動部12bは、チャージストライク12がチャージトリガ40を通過した後に、トーションバネ12cの付勢力によって初期状態(図6に示すようにチャージトリガ40の方向へ突出した状態)へと復帰する。
このようにダンパー部材20がクローザストライク11とチャージストライク12とを通過すると、図8に示すように、スライド体52を完全に開いた状態とすることができる。
この状態からスライド体52を閉じた場合、まず図9に示すように、チャージストライク12がチャージトリガ40に係合する。チャージストライク12がチャージトリガ40に係合した状態でスライド体52を閉じ方向に移動させると、チャージトリガ40はスライド体52に固定されたベース体21と一緒に移動することができないため、チャージトリガ40がベース体21に対して相対的に移動することとなる。
チャージトリガ40は、チャージ摺動部23aに沿ってベース体21の前方へと移動し、最終的には、図10(c)に示すように、チャージガイド突起42がチャージロック部23bに係合する位置まで摺動する。チャージガイド突起42がチャージロック部23bに係合すると、チャージトリガ40がベース体21の内側へと揺動し、チャージストライク12とチャージトリガ40との係合が解除される。チャージストライク12との係合が解除されることで、チャージトリガ40はベース体21と一緒に移動できるようになる。
このようにチャージトリガ40が摺動すると、ギア49aを介してクローザトリガ30が連動するので、クローザトリガ30が後方へと移動する。そして、チャージガイド突起42がチャージロック部23bに係合するタイミングで、図10(a)に示すように、クローザガイド突起32がクローザロック部22bに係合する。このとき、クローザトリガ30は、付勢手段39の付勢力に抗して移動して所定のロック位置にてロックされた状態であるので、付勢手段39に付勢力が蓄積された状態となっている。
そして更にスライド体52が閉じ方向に移動し、スライド体52が閉じられる直前になると、クローザトリガ30のロック解除部35がクローザストライク11に係合する。ロック解除部35がクローザストライク11に係合した状態でスライド体52が閉じ方向に移動すると、ロック解除部35が押圧されることでクローザガイド突起32がクローザロック部22bから抜け出してクローザ摺動部22aへと移動する。これにより、クローザトリガ30のロックが解除され、付勢手段39の付勢力がクローザトリガ30に作用する状態となる。また、クローザガイド突起32がクローザロック部22bから抜け出すことでクローザトリガ30がベース体21から突出する方向に揺動するため、クローザ係合部33がクローザストライク11に係合する。
このように、クローザ係合部33がクローザストライク11に係合すると、図11に示すような状態となる。この状態では、勢いよくスライド体52を閉めようとしても、ロック解除部35がクローザストライク11に係合しているため、ロータリーダンパー49が作用して勢いが減殺される。逆に、スライド体52を閉める力が弱く、完全にスライド体52が閉まっていなくても、付勢手段39に蓄積された付勢力によってクローザトリガ30が移動することで、スライド体52が閉じ方向に移動する。すなわち、付勢手段39に蓄積された付勢力によってクローザトリガ30はベース体21に対して相対的に移動するが、クローザトリガ30のクローザ係合部33がクローザストライク11に係合しているため、クローザトリガ30は移動できない。このため、ベース体21がクローザトリガ30に対して引きつけられるように移動することとなり、ベース体21が固定されたスライド体52もベース体21と一緒に閉じ方向へ移動することになる。そして、完全にスライド体52が閉じると、図6に示すような状態となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、従来のように開くときに付勢力をチャージするのではなく、閉じるときに付勢力をチャージすることができる。引き出し等のスライド体52を閉めるときには勢いがついているため、使用者はチャージ動作によって操作荷重が増えたことをほとんど意識することがない。よって、使用者が体感する操作荷重を軽くすることができ、引き出しの開閉が軽く感じられるスライド式自動閉鎖装置10を提供することができる。
また、ロータリーダンパー49を介してチャージトリガ40とクローザトリガ30とが連動するようにしたので、チャージトリガ40とクローザトリガ30とを連動させる作用と、引き出し等のスライド体52を勢いよく閉めた場合でもスライド体52が静かに閉められるダンパーとしての作用とを、同じ部品によって達成することができる。よって、部品点数を減らして、製造コストを抑制することができる。
なお、上記した実施形態においては、開閉部50としてキャビネット等の引き出し部を例に挙げたが、これに限らず、開閉部50はスライド式であればよい。例えば、引き戸などにスライド式自動閉鎖装置10を設けてもよい。また、引き出し部にスライド式自動閉鎖装置10を設ける場合には、引き出し部の側部にスライド式自動閉鎖装置10を設けてもよいし、引き出し部の底部にスライド式自動閉鎖装置10を設けてもよい。
10 スライド式自動閉鎖装置
11 クローザストライク
11a 取付部
11b 突出部
12 チャージストライク
12a 支持部
12b 揺動部
12c トーションバネ
20 ダンパー部材
21 ベース体
22 クローザガイド部
22a クローザ摺動部
22b クローザロック部
22c 逃げ部
23 チャージガイド部
23a チャージ摺動部
23b チャージロック部
30 クローザトリガ
31 クローザラック連結部
32 クローザガイド突起
33 クローザ係合部
35 ロック解除部
38 クローザラック
38a ラック歯
39 付勢手段
40 チャージトリガ
41 チャージラック連結部
42 チャージガイド突起
43 チャージ係合部
48 チャージラック
48a ラック歯
49 ロータリーダンパー
49a ギア
50 開閉部
51 本体
52 スライド体

Claims (2)

  1. 本体とスライド体とからなるスライド式の開閉部を自動的に閉鎖するためのスライド式自動閉鎖装置であって、
    前記本体に取り付けられるクローザストライク及びチャージストライクと、
    前記スライド体に取り付けられるダンパー部材と、
    を備え、
    前記ダンパー部材は、前記スライド体に固定されるベース体と、前記ベース体に対して移動可能に取り付けられたクローザトリガと、前記ベース体と前記クローザトリガとの間に付勢力を発生させる付勢手段と、前記ベース体に対して移動可能に取り付けられたチャージトリガと、を備え、
    前記スライド体が閉じ方向に移動したときに、前記チャージトリガが前記チャージストライクに係合して移動するとともに、前記チャージトリガの移動に連動して前記クローザトリガが前記付勢手段の付勢力に抗して移動して所定のロック位置にてロックされ、
    更に前記スライド体が閉じ方向に移動したときに、前記クローザトリガが前記クローザストライクに係合することで前記ロックが外れ、前記付勢手段に蓄積された付勢力によって前記クローザトリガが移動することで、前記スライド体が閉じ方向に移動することを特徴とする、スライド式自動閉鎖装置。
  2. 前記チャージトリガと前記クローザトリガとの間にロータリーダンパーを設け、
    前記ロータリーダンパーを介して前記チャージトリガと前記クローザトリガとが連動するようにしたことを特徴とする、請求項1記載のスライド式自動閉鎖装置。
JP2016144674A 2016-07-22 2016-07-22 スライド式自動閉鎖装置 Active JP6729874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016144674A JP6729874B2 (ja) 2016-07-22 2016-07-22 スライド式自動閉鎖装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016144674A JP6729874B2 (ja) 2016-07-22 2016-07-22 スライド式自動閉鎖装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018013011A true JP2018013011A (ja) 2018-01-25
JP6729874B2 JP6729874B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=61020056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016144674A Active JP6729874B2 (ja) 2016-07-22 2016-07-22 スライド式自動閉鎖装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6729874B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019131959A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 三協立山株式会社 建具
JP2021514822A (ja) * 2018-02-27 2021-06-17 ポール ヘティッヒ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー. カーゲー 家具または家電製品の構成要素および家具または家電製品の構成要素に引出要素の機能ユニットを取り付ける方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05317133A (ja) * 1992-05-15 1993-12-03 Sugatsune Ind Co Ltd 自動引き込み装置
JP2006169723A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Kobayashi Seisakusho:Kk 移動体のスライドアシスト装置
JP2006300296A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Murakoshi Mfg Corp 緩衝装置
JP2010133180A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Sekisui House Ltd ドアクローザー
JP2010242406A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Nakao Seisakusho:Kk 引戸用クローザ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05317133A (ja) * 1992-05-15 1993-12-03 Sugatsune Ind Co Ltd 自動引き込み装置
JP2006169723A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Kobayashi Seisakusho:Kk 移動体のスライドアシスト装置
JP2006300296A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Murakoshi Mfg Corp 緩衝装置
JP2010133180A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Sekisui House Ltd ドアクローザー
JP2010242406A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Nakao Seisakusho:Kk 引戸用クローザ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019131959A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 三協立山株式会社 建具
JP2021514822A (ja) * 2018-02-27 2021-06-17 ポール ヘティッヒ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー. カーゲー 家具または家電製品の構成要素および家具または家電製品の構成要素に引出要素の機能ユニットを取り付ける方法
JP7311539B2 (ja) 2018-02-27 2023-07-19 ポール ヘティッヒ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー. カーゲー 家具または家電製品の構成要素および家具または家電製品の構成要素に引出要素の機能ユニットを取り付ける方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6729874B2 (ja) 2020-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5093881B2 (ja) 摺動補助機構及び引込ユニット
EP3059363B1 (en) Locking device
JP5823792B2 (ja) ロック装置
JP4895318B2 (ja) 引込装置
JP2005200935A (ja) 扉用ロック機構及び扉用ロックユニット
CA2628092A1 (en) Drawer slide with push-latch device
JP5726556B2 (ja) 開閉体閉止装置
US9803411B2 (en) Device for moving a movable furniture part in an opening direction in relation to a basic furniture structure of an item of furniture
RU2516158C2 (ru) Открывающее и закрывающее устройство направляющей для выдвигания и направляющая для выдвигания
JP2018013011A (ja) スライド式自動閉鎖装置
JP2016112979A (ja) コンソールボックス
JP5296607B2 (ja) エラー回復装置
JP6094429B2 (ja) 収納装置
JP6220311B2 (ja) 収納装置及びリッドの組立方法
JP2007308047A (ja) 制動機構
JP4966883B2 (ja) 開閉補助機構
JP2001037564A (ja) 抽斗の閉止装置
JP5352481B2 (ja) 可動体の動作機構
JP2017140387A (ja) 引き出し付きキャビネットおよび引き出しの動作機構
JP4934204B2 (ja) 摺動補助装置
JP5449844B2 (ja) 洗濯機
JP5954121B2 (ja) サイドロック装置
JP2019048551A (ja) 両開き収納装置
JP5054658B2 (ja) ドア引き込み装置
JP5132942B2 (ja) キャビネット

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6729874

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250