JP2003009942A - 化粧用ブラシとその製造方法及び製造装置 - Google Patents

化粧用ブラシとその製造方法及び製造装置

Info

Publication number
JP2003009942A
JP2003009942A JP2001199950A JP2001199950A JP2003009942A JP 2003009942 A JP2003009942 A JP 2003009942A JP 2001199950 A JP2001199950 A JP 2001199950A JP 2001199950 A JP2001199950 A JP 2001199950A JP 2003009942 A JP2003009942 A JP 2003009942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
points
cosmetic
shaped
arc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001199950A
Other languages
English (en)
Inventor
Riichi Suzuki
利一 鈴木
Naomi Shimamura
直美 嶋村
Kiminori Hosokawa
公憲 細川
Hideo Takahashi
秀雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINGIJUTSU KK
Figla Co Ltd
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
SHINGIJUTSU KK
Figla Co Ltd
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINGIJUTSU KK, Figla Co Ltd, Shiseido Co Ltd filed Critical SHINGIJUTSU KK
Priority to JP2001199950A priority Critical patent/JP2003009942A/ja
Publication of JP2003009942A publication Critical patent/JP2003009942A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Brushes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧の部位及び濃淡に合わせて化粧用ブラシを
使い分けられるようにすると共に、そのような化粧用ブ
ラシの製造において簡易且つ正確に、しかも迅速に大量
生産できるにする。 【解決手段】化粧用ブラシ(5)の断面を一定の条件を
満たす扇形形状又は略扇形形状とすることにより、容器
本体(2)より化粧用ブラシ(5)を取り出したときに
一つの化粧用ブラシ(5)に付着する化粧料の量に偏り
が生じるので、化粧の部位及び濃淡に合わせて端縁部
(5a)又は曲面部(5b)を使い分けることで正確な
化粧料の塗布が可能となると共に、その濃淡をも調整す
ることができる上、またその製造にあたっても往復刃に
よる成形を行うことで、治具との干渉を防いでブラシ繊
維束を正確にしかも迅速に刈り取ることが可能となって
大量生産を行うことができるものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、化粧料、特にマ
スカラ、アイブロー等の化粧料を塗布するにあたって使
用される化粧料塗布体又はぼかし、調整を行ってなる化
粧用具等の化粧用ブラシの構造、及びこの化粧用ブラシ
の製造方法、更には上記化粧用ブラシの製造にあたって
使用される化粧用ブラシの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料、特にマスカラ、アイブロ
ー等の化粧料を塗布するにあたって使用される化粧料塗
布体又はぼかし、調整を行ってなる化粧用具等の化粧用
ブラシは、折曲又は二分割した金属製の芯材間にブラシ
繊維束を挟持させると共に、上記折曲又は二分割した金
属製の芯材を互いに一体となるよう螺旋状に巻回するこ
とによって互いに螺旋状に巻回する芯材からなる保持軸
を中心として放射螺旋状にブラシ繊維束を配置させて外
観円柱体としてなり、該保持軸を軸を介してキャップ体
と連結してなるものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記折
曲又は二分割した金属製の芯材を互いに一体となるよう
螺旋状に巻回することによって互いに螺旋状に巻回する
芯材からなる保持軸を中心として放射螺旋状にブラシ繊
維束を配置させてなる外観円柱体である化粧用ブラシに
よって、マスカラ、アイブロー等の化粧料を塗布しよう
とする時には、まずこの化粧用ブラシが外観円柱体であ
ることで、その横断面は必然的に保持軸を中心とする円
状となるが、マスカラ、アイブロー等の化粧料を塗布し
ようとする人体の部位、即ち睫毛や眉毛の配置や表面は
様々な曲率を有する曲面や微妙な凹凸を有するものであ
るから、この化粧用ブラシにおける横断面が単に円とな
る外観円柱体であっては、常に正確に睫毛や眉毛の表面
に対して確実に密着せず化粧料を十分に塗布することが
できず、また眉毛等の生え際に対して密着する面が扁平
であるので正確な化粧料の塗布又はぼかし、調整を行う
ことができないものである。
【0004】また、このような外観円柱体である化粧用
ブラシにおいて、適量の化粧料を塗布することができる
ように、化粧用ブラシの直径を化粧料を貯留する容器本
体の口部の口径よりも十分に小さく設定すると、容器本
体内において化粧料を保持した化粧用ブラシには、通常
化粧料容器本体の口部によりしごかれることがないた
め、十分な化粧料を化粧用ブラシに保持しうる反面、化
粧用ブラシの表面に保持される化粧料が過剰となり易
く、液だれ等によって衣服や身体等に対する汚損を招く
恐れがあることから、化粧用ブラシの表面に過剰な化粧
料が残存しないように、化粧料を貯留する容器本体の口
部において、外観円柱体である化粧用ブラシの直径より
も口部の口径を若干小さくして、化粧用ブラシに付着し
ている過剰な化粧料を除去することができるようにしご
きを設けるものであるが、上記外観円柱体である化粧用
ブラシにあっては、化粧用ブラシの全表面が上記化粧料
を貯留する容器本体の口部に設けられているしごきに均
等に当接して、化粧用ブラシの表面に付着している過剰
な化粧料は除去されるものであるが、却ってこのしごき
により化粧用ブラシの表面に付着する化粧料は均等にし
かも確実に拭い去られ少量となってしまうため、必要な
部位に化粧の濃淡に応じて必要な量の化粧料を塗布しよ
うとすると、この化粧用ブラシによる化粧料の塗布作業
を反復しなければならなくなり、使用者に対して非常に
煩雑な作業を強いることとなる。
【0005】そのため、化粧用ブラシの表面に適度な化
粧料の付着を確保しつつ睫毛や眉毛に対して適切な塗布
を容易に行えるように、化粧料、特にマスカラ、アイブ
ロー等の化粧料を塗布するにあたって使用される化粧用
ブラシの形状を、コアに放射状に植え込まれた剛毛から
なる円筒体のブラシであって、そのコアに沿って凹状の
刈り込み部を具備してなるもの(特開平9−23874
0号)や、略円筒状であって、剛毛末端により画成され
るブラシ面の一部を湾曲させると共に、その頂稜線が凹
状となっているもの(特開平10−80322号)の
他、その断面において心を中心とする例えば正三角形等
のような正多角形断面を有するもの(特開昭63−11
1808号)、更には、塗布部の刷子毛を長毛部と短毛
部から構成して略楕円形状としてなるもの(実開昭62
−67514号)や互いに螺旋状に捻り合わされた針金
に挟持されるブラシの毛体を扇形部と細巾部からなる略
銀杏の葉形状としてなるもの(特公平6−67327
号)等、金属製芯材からなる刷子の軸を中心として非対
称となる断面を有するもの等が多数提案されている。
【0006】しかしながら、上記特開平9−23874
0号のように、コアに放射状に植え込まれた剛毛からな
る円筒体のブラシであって、そのコアに沿って凹状の刈
り込み部を具備してなるものであっては、例えばマスカ
ラを睫毛に塗布しようとする場合には、このブラシの凹
状の刈り込み部には、断面においてその反対側となるブ
ラシの頂面よりも多くの化粧料が付着すると共に、睫毛
の配置とブラシの凹状の刈り込み部とが合致するものと
なっているので、該凹状の刈り込み部と頂面部とを使い
分けることにより睫毛に対して反復して使用して必要な
量の化粧料を正確に塗布することができるものとなる
が、直接睫毛に密着して化粧料の塗布を行うブラシの凹
状の刈り込み部が円筒体の一部であることから、使用者
が化粧料の塗布作業をする際に睫毛に密着させるブラシ
の凹状の刈り込み部の位置の目測を誤ったり、睫毛の配
置の個人差によって、凹状の刈り込み部と睫毛の先端形
状や配置とが十分に合致しないと、睫毛に対して化粧料
の正確な塗布を行うことができない上に、ブラシの先端
及び後端は断面円状であって刈り込み部よりも径大化し
ているので、化粧料の塗布作業中の不注意により顔の表
面に不用意に当接して化粧料による汚損を招いてしまう
恐れもある。また、特開平10−80322号のように
略円筒状であって、剛毛末端により画成されるブラシ面
の一部を湾曲させると共に、その頂稜線が凹状となって
いるものであっては、ブラシを収容部より引き抜くと、
剛毛の密度が異なるものであり、実質的に平坦な側面を
含む面では剛毛の密度が小さく、その反面頂稜線が凹状
となっている最大曲率面では剛毛の分布が密であるの
で、マスカラなどの化粧料の付着が不均等、即ち実質的
に平坦な側面を含む面では化粧料の付着が大となって、
一方最大曲率面では化粧料の付着が小となるので、これ
らの面を使い分けることにより化粧料を適切に塗布する
ことができるようにはなるが、その面の加工は異なる曲
率を有する面を連続的に形成するものであり、非常に困
難であって作業性が低下してしまうので製造コストの上
昇を招くものである。
【0007】更に、特開昭63−111808号の場合
のように、その断面を心(本願発明の保持軸に相当す
る。以下同じ)を中心として例えば正三角形等の正多角
形断面を有するものにあっては、確かに横断面において
三角形等の頂点となる峰状部においては適度の化粧料を
含有するので、使用者が睫毛に対してこの峰状部を密着
させることにより、睫毛を一本づつ分離しつつ化粧料を
正確に塗布することができるものとなるが、化粧料の量
に濃淡を付けようとするとこの峰状部は過剰な化粧料の
付着を防止するしごきに対して強く当接してその表面に
付着している化粧料の除去量が多いものであるから、こ
の化粧料の塗布作業を反復せざるを得なくなって使用者
に非常に煩雑な思いをさせ、また眉毛等に使用する場合
に一旦付着させた化粧料を薄く展開しようとしても、化
粧料を展開することができるのは峰状部だけであるので
ぼかし等の繊細な作業を行うことができないものであ
る。そして、実開昭62−67514号の塗布部の刷子
毛を長毛部と短毛部から構成して略楕円形状としてなる
ものや特公平6−67327号のように互いに螺旋状に
捻り合わされた針金に挟持されるブラシの毛体を扇形部
と細巾部からなる略銀杏の葉形状としてなるもの等の刷
子基軸を中心として非対称となる断面を有するものにあ
っては、確かにこのような化粧用ブラシを過剰な化粧料
を除去するしごきに通しても、しごきと化粧用ブラシと
の当接が不均一となるので化粧用ブラシの表面に付着し
ている化粧料の量の分布が不均等となることで、化粧の
濃淡に応じて一つの化粧用ブラシを使い分けることがで
きるものとなるが、例えば実開昭62−67514号の
場合では、塗布部の断面が円や楕円形状となっていて、
例えば眉毛に対して化粧料を塗布しようとする場合に
は、確かに刷子基軸をクランク状に折曲させて塗布棒に
対して偏心させているため塗布部において付着する化粧
料の量が不均一となり、一つの塗布部で化粧の濃淡に合
わせた化粧料の塗布が可能となるが、塗布部の表面が曲
面となっていて塗布部と眉毛との接触面積が大きくなり
易いことから、眉毛の生え際などの鋭いラインを必要と
する部位においては化粧料を正確に塗布することができ
ないものであり、更に特公平6−67327号によう
に、化粧用ブラシであるブラシの断面を扇形部と細巾部
からなる略銀杏の葉形状としてなるものでは、確かに化
粧用ブラシであるブラシの表面に付着する化粧料の量が
不均一なものとなって、化粧の濃淡に応じて化粧用ブラ
シの使い分けを可能とし、そのブラシの断面の形状が扇
形部と細巾部からなる略銀杏の葉形状であるので、眉毛
の生え際などの鋭いラインを必要とする部位に対して、
特に細巾部では正確な化粧料の塗布をも行えるものとな
るが、この化粧用ブラシの形状が複雑なものであるので
成形作業が困難となり、特に成形加工においては毛体先
端を円筒形に切削した上で、グラインダを用いて略V字
形に切込みを形成するものであるから、成形途中におい
て毛体がグラインダの回転により切断され易く製品の歩
留まりが低くなって製造コストが上昇してしまう恐れが
ある。
【0008】その上、従来毛状のブラシ体の成形、例え
ば特開昭63−111808号のように、その断面にお
いて心を中心として正三角形等の正多角形断面を有する
ものとする場合であっても、回転式のカッターによって
毛体を切断することにより成形を行うものであり、この
場合被加工体は縦方向に治具によって保持された上で、
この被加工体に対して縦方向に回転する回転式カッター
を治具保持方向に対して直角に接近させることによって
行われるものであるので、成形時には治具とカッターと
の干渉を防いで治具やカッターの破損を防止しなければ
ならず、加工に際しての条件、特にカッターにより切断
することができる毛体の長さにおいては、治具との干渉
を確実に防止し、且つ切断の際の誤差を十分に考慮した
ものとなって、回転式のカッターを使用することによっ
て短時間に大量であって多様な形状の成形加工を施すこ
とは作業性及びコスト面も含め困難であった。
【0009】そこで、この発明は上記従来のものの有す
る問題を解決するものであり、化粧をする部位や化粧の
濃淡に合わせて化粧用ブラシを使い分けられるようにす
ると共に、そのような化粧用ブラシの製造においても簡
易且つ正確に大量生産することができるにするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、化粧用ブラ
シにおいて、保持軸を有する柱状体の保持軸に対する横
断面を三点(p、q、r)を結ぶ扇形形状、又は、三点
(p’、q’、r’)の内の任意の二点(p’、q’)
を結ぶ直線に対して、残る他の一点(r’)と同側に中
心を有しつつその反対側に前記二点(p’、q’)を結
んで形成された円弧と、その円弧の両端となる二点
(p’、q’)と残る他の一点(r’)とを各々直線で
結んで形成される略扇形形状としてなるものであり、更
にブラシ繊維束を挟持する折曲又は二分割した金属製の
芯材を保持軸として、螺旋状に巻回して放射螺旋状にブ
ラシ繊維束を配置してなる柱状体の、保持軸に対する横
断面を扇形形状、又は略扇形形状としてなる化粧用ブラ
シであって、該金属製の芯材よりなる保持軸を、その横
断面において、扇形又は略扇形形状を形成する二点
(p、q)又は(p’、q’)を結んで形成された円弧
上の任意の一点(s)と前記扇形又は略扇形形状を形成
する残る他の一点(r)又は(r’)とを結ぶ直線の中
点よりも他の一点(r)又は(r’)側において貫通す
るように配置してなるものである。
【0011】特に、化粧用ブラシの横断面において、任
意の二点(p’、q’)を結ぶ円弧の扇形形状の中心
(o)と、この円弧と共に略扇形形状を形成する残る他
の一点(r’)とが、いずれも上記任意の二点(p’、
q’)を結ぶ直線の二等分線上にあって、任意の二点
(p’、q’)を結ぶ円弧の扇形形状の半径をA、任意
の二点(p’、q’)を結ぶ円弧の扇形形状の中心
(o)と残る他の一点(r’)との距離をB、任意の二
点(p’、q’)を結ぶ直線の長さをL、任意の二点
(p’、q’)と残る他の一点(r’)とを各々結ぶ直
線のなす角度をαとした場合に、 0≦B/A≦1、1mm≦L≦20mm、0°<α<1
80° を満足してなるものである。
【0012】そして、上記化粧用ブラシの製造にあたっ
ては、折曲又は二分割した金属製の芯材間にブラシ繊維
束を挟持させると共に、上記折曲又は二分割した金属製
の芯材を互いに一体となるよう螺旋状に巻回することに
よって互いに螺旋状に巻回する芯材からなる保持軸を中
心として放射螺旋状にブラシ繊維束を配置させてなる外
観円柱状の集束体とした上で、該集束体の保持軸両端を
回動、固定自在の治具間に保持し、治具を固定した状態
でその集束体の保持方向と平行に往復する往復刃により
ブラシ繊維束を刈取るとともに、治具を設定角度回動さ
せて固定し、再度該往復刃によりブラシ繊維束を刈取る
ことによって、該集束体の横断面を扇形形状又は略扇形
形状としてなるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施において、化粧用
ブラシの有する保持軸に対する横断面を扇形形状、又は
略扇形形状とすることにより、化粧用ブラシにその横断
面において円弧と頂点の両者を有するものとするので、
横断面の頂点にあたる部分、即ち端縁部では化粧料を付
着させるだけでなく、鋭角的な印象を与える塗布が可能
となり、又、断面の円弧にあたる部分では、付着させた
化粧料をぼかす等の展開を容易に行うことができる。そ
して更に、ブラシ繊維束を挟持する折曲又は二分割した
金属製の芯材を保持軸として螺旋状に巻回して放射螺旋
状にブラシ繊維束を配置してなる柱状体の保持軸に対す
る横断面を扇形形状、又は略扇形形状としてなる化粧用
ブラシであって、該金属製の芯材よりなる保持軸を、そ
の横断面において、扇形又は略扇形形状を形成する二点
(p、q)又は(p’、q’)を結んで形成された円弧
上の任意の一点(s)と前記扇形又は略扇形形状を形成
する残る他の一点(r)又は(r’)とを結ぶ直線の中
点よりも他の一点(r)又は(r’)側において貫通す
るように配置することで、保持軸は頂点(r)又は
(r’)側に偏芯するので、化粧用ブラシの横断面円弧
側ではブラシ繊維束の長さが長く、頂点側ではブラシ繊
維束の長さが短くなり、ブラシ繊維束の長さが長く柔軟
な曲面部で付着させた化粧料をぼかす等の展開をより容
易に行うことができると共に、横断面の頂点にあたる部
分である端縁部では、ブラシ繊維束自体の長さが短く剛
性が高いものでもあって、眉毛の生え際などの鋭いライ
ンを必要とする部位に正確に化粧料を塗布することがよ
り一層容易となる。又同時に、化粧料容器の口部に設け
られるしごきを通過した場合に、この化粧用ブラシの曲
面部と端縁部に付着することとなる化粧料の量が不均
等、即ち曲面部は強くしごかれることで付着する化粧料
は少なく、一方端縁部においてはそれ程強くはしごかれ
ないので付着する化粧料は多くなるので、化粧の濃淡に
応じて一つの化粧用ブラシを使い分けることができるよ
うにもなる。
【0014】また、この発明に係る化粧用ブラシを製造
するにあたっては、折曲又は二分割した金属製の芯材間
にブラシ繊維束を挟持させると共に、上記折曲又は二分
割した金属製の芯材を互いに一体となるよう螺旋状に巻
回することによって互いに螺旋状に巻回する芯材からな
る保持軸を中心として放射螺旋状にブラシ繊維束を配置
させてなる外観円柱状の集束体とした上で、該集束体の
保持軸両端を回動、固定自在の治具間に保持し、治具を
固定した状態でその集束体の保持方向と平行に往復する
往復刃によりブラシ繊維束を刈取るとともに、治具を設
定角度回動させて固定し、再度該往復刃によりブラシ繊
維束を刈取ることによって、該集束体の横断面を扇形形
状又は略扇形形状としてなるものであるので、従来の回
転刃によるものとは違い、治具間の距離に合わせて刃幅
を調整することで刃全体がブラシ繊維束に対応し、回転
刃のように治具との取り合い距離を勘案する必要がな
く、より保持軸に接近した位置まで簡易且つ正確に集束
体のブラシ繊維束を刈り取ることができ、しかも迅速で
あって大量に製造することができるものである。
【0015】
【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)はこの発明の実施例である化粧用ブラシ
(5)を具える化粧料容器であり、この化粧料容器
(1)は、例えばマスカラやアイブロー等の化粧料を貯
留してなる容器本体(2)と、先端に軸(4)を介して
この発明の実施例である化粧用ブラシ(5)を付設し、
この容器本体(2)に対して気密性をもって装着される
こととなるキャップ体(3)から構成されるものであ
る。
【0016】そして、上記化粧料容器(1)を容器本体
(2)と共に構成するキャップ体(3)の先端に軸
(4)を介して付設されるこの発明の実施例である化粧
用ブラシ(5)は、ブラシ繊維束(6)を挟持する折曲
又は二分割した金属製の芯材(7)を螺旋状に巻回し
て、該金属製の芯材(7)を保持軸(8)とするととも
に、該保持軸(8)に対して放射螺旋状にブラシ繊維束
(6)を配置してなる外観柱状の集束体(15)であっ
て、その保持軸(8)に対する横断面を、図4において
示す三点(p、q、r)を結んで形成される扇形形状、
又は三点(p’、q’、r’)の内の任意の二点
(p’、q’)を結ぶ直線(12)に対して、残る他の
一点(r’)と同側に中心(o)を有しつつその反対側
に前記二点(p’、q’)を結んで形成された円弧
(9)と、その円弧(9)の両端となる二点(p’、
q’)と残る他の一点(r’)とを各々直線(10)
(11)で結んで形成される略扇形形状としてなる化粧
用ブラシ(5)であって、更に図5において示すよう
に、該金属製の芯材(7)よりなる保持軸(8)を、そ
の横断面において、扇形形状又は略扇形形状を形成する
二点(p、q)又は(p’、q’)を結んで形成された
円弧(9)上の任意の一点(s)と前記扇形又は略扇形
形状を形成する残る他の一点(r)又は(r’)とを結
ぶ直線(13)の中点よりも他の一点(r)又は
(r’)側に寄った位置において貫通するように配置し
てなるものである(点の部分)と共に、特に図6に示す
ように、任意の二点(p’、q’)を結ぶ円弧(5
b’)の扇形形状の中心(o)、及びこの円弧(5
b’)と共に略扇形形状を形成する残る他の一点
(r’)並びに該金属製の芯材(7)よりなる保持軸
(8)とが、いずれも上記任意の二点(p’、q’)を
結ぶ直線(12)の二等分線(14)上にあって、任意
の二点(p’、q’)を結ぶ円弧(5b’)の扇形形状
の半径をA、任意の二点(p’、q’)を結ぶ円弧(5
b’)の扇形形状の中心(o)と残る他の一点(r’)
との距離をB、任意の二点(p’、q’)を結ぶ直線
(12)の長さをL、任意の二点(p’、q’)と残る
他の一点(r’)とを各々結ぶ直線(10)(11)の
なす角度をαとした場合に、 0≦B/A≦1、1mm≦L≦20mm、0°<α<1
80° を満足してなるものである(図6参照)。
【0017】更に、この発明の実施例である化粧用ブラ
シ(5)は、上述のように金属製の芯材(7)を保持軸
(8)とするとともに、該保持軸(8)に対して放射螺
旋状にブラシ繊維束(6)を配置してなる外観柱状の集
束体(15)であって、その保持軸(8)に対する横断
面を扇形形状又は略扇形形状としてなるものであるが、
図4において示すように、更にこの化粧用ブラシ
(5’)において、その曲面部(5b)を先端に向かっ
て先細となる、いわゆるテーパー部(5c)を有する化
粧用ブラシ(5’)としても良いものであり、このよう
に先端に向かってテーパー部(5c)を有する化粧用ブ
ラシ(5’)では、先端に向かって先細となっているこ
のテーパー部(5c)が睫毛等の細部にまで入り込める
ことができることにより、化粧料をより細部までも確実
に塗布することができるようになる。
【0018】なお、上記諸条件を満たすこの発明の実施
例である化粧用ブラシ(5)を製造するにあたっては、
図7において示すように、折曲又は二分割した金属製の
芯材(7)間にブラシ繊維束(6)を挟持させると共
に、上記折曲又は二分割した金属製の芯材(7)を互い
に一体となるよう螺旋状に巻回することによって互いに
螺旋状に巻回する芯材(7)からなる保持軸(8)を中
心として放射螺旋状にブラシ繊維束(6)を配置させて
なる外観円柱状の集束体(15)とした上で、該集束体
(15)の保持軸(8)両端を回動、固定自在の治具
(16)間に保持し、治具(16)を固定した状態でそ
の集束体(15)の保持方向と平行に往復する往復刃
(17)により、例えば櫛体、ネット等によりブラシ繊
維束(6)を固持しつつ刈取るとともに、治具(16)
を設定角度回動させて固定し、再度該往復刃(17)に
よりブラシ繊維束(6)を刈取ることによって、外観円
柱状の集束体(15)に端面(18)を形成し、該集束
体(15)の横断面を扇形形状又は略扇形形状としてな
るものである。
【0019】具体的には、図8及び図9において示すよ
うな化粧用ブラシの製造装置(19)を使用するもので
あって、まずこの化粧用ブラシの製造装置(19)は、
折曲又は二分割した金属製の芯材(7)間にブラシ繊維
束(6)を挟持させると共に、上記折曲又は二分割した
金属製の芯材(7)を互いに一体となるよう螺旋状に巻
回することによって互いに螺旋状に巻回する芯材(7)
からなる保持軸(8)を中心として放射螺旋状にブラシ
繊維束(6)を配置させてなる外観円柱状の集束体(1
5)を製造する集束体製造部(図示せず)、この集束体
製造部(図示せず)において製造された外観円柱状の集
束体(15)を次行程に搬送するため、外観円柱状の集
束体(15)を把持するアーム(21)と、このアーム
(21)と共に外観円柱状の集束体(15)を把持しつ
つレール(23)上を摺動する搬送機(22)からなる
搬送部(20)及び、集束体製造部(図示せず)よりこ
の搬送部(20)を介して搬送されてきた外観円柱状の
集束体(15)に対して、その集束体(15)を横方向
に倒伏させつつその両端を治具(16)間に保持すると
共に、上記形成される端面(18)のなす内角(α)を
一定にするように回転角制御装置(25)により回転さ
せて往復刃(17)により放射螺旋状に配置されるブラ
シ繊維束(6)を刈取って端面(18)を形成すること
により、その断面を扇形形状又は略扇形形状としてなる
成型部(24)からなるものである。
【0020】この発明の実施例である化粧用ブラシ
(5)は以上の構成を具えることから、この化粧用ブラ
シ(5)の有する保持軸(8)に対する横断面を扇形形
状、又は略扇形形状とすることにより、化粧用ブラシ
(5)にその横断面において円弧(5b’)と頂点(5
a’)を有するものであるので、断面の頂点(5a’)
にあたる部分、即ち端縁部(5a)で睫毛あるいは眉毛
に化粧料を付着させ、更に断面の円弧(5b’)にあた
る部分、即ちブラシ繊維束(6)の長さが長く柔軟性に
富む曲面部(5b)で端縁部(5a)によって付着させ
た化粧料をぼかす等の展開を容易に行うことができるも
のであると共に、上記化粧用ブラシ(5)の端縁部(5
a)では、ブラシ繊維束(6)の長さが短く剛性に富む
とともに鋭利であるので、眉毛の生え際などの鋭いライ
ンを必要とする部位に対する化粧料の塗布においては、
正確に鋭いラインをもって塗布することができものであ
る。
【0021】更に、ブラシ繊維束(6)を挟持する折曲
又は二分割した金属製の芯材(7)を螺旋状に巻回して
放射螺旋状にブラシ繊維束(6)を配置してなる柱状体
の保持軸(8)に対する横断面を扇形形状、又は略扇形
形状としてなる化粧用ブラシ(5)であって、該金属製
の芯材(7)よりなる保持軸(8)を、その横断面にお
いて、略扇形形状を形成する二点(p’、q’)を結ん
で形成された円弧上の任意の一点(s)と前記略扇形形
状を形成する残る他の一点(r’)とを結ぶ直線の中点
よりも他の一点(r’)側に寄った位置において貫通す
るように配置することで、この発明の実施例である化粧
用ブラシ(5)が化粧料容器(1)を構成する容器本体
(2)の口部(2a)に設けられるしごき(2b)を通
過した場合に、この化粧用ブラシ(5)の断面において
円弧(5b’)側と頂点(5a’)側にあたる部分、即
ち端縁部(5a)と曲面部(5b)に付着することとな
る化粧料の量に不均等が生じる、即ち曲面部(5b)は
強くしごかれることで付着する化粧料は少なく、一方端
縁部(5a)においてはそれ程強くはしごかれないので
付着する化粧料は多くなるので(図10を参照)、端縁
部(5a)によって付着させた化粧料を曲面部(5b)
により展開するだけでなく、化粧の濃淡に応じて一つの
化粧用ブラシ(5)を使い分けることができるようにも
なる。
【0022】更に、この発明の実施例である化粧用ブラ
シ(5)において、任意の二点(p’、q’)を結ぶ円
弧(5b’)の扇形形状の半径をA、任意の二点
(p’、q’)を結ぶ円弧(5b’)の扇形形状の中心
(o)と残る他の一点(r’)との距離をB、任意の二
点(p’、q’)を結ぶ直線(12)の長さをL、任意
の二点(p’、q’)と残る他の一点(r’)とを各々
結ぶ直線(10)(11)のなす角度をαとした場合
に、 0≦B/A≦1、1mm≦L≦20mm、0°<α<1
80° を満足するものであるが、ここで任意の二点(p’、
q’)を結ぶ円弧(5b’)の扇形形状の半径に対す
る、任意の二点(p’、q’)を結ぶ円弧(5b’)の
扇形形状(o)の中心と残る他の一点(r’)との距離
の比B/Aを0≦B/A≦1としたのは、この発明の実
施例に係る化粧用ブラシ(5)の横断面となる略扇形形
状の円弧(5b’)の外側への膨らみ具合と、円弧(5
b’)と残る他の一点(r’)との距離のバランスをと
って、化粧用ブラシ(5)の使用感の快適さを維持でき
るようにしたものであり、B/Aが1よりも大きくなる
と、特にブラシ繊維束(6)を使用した集束体(15)
の場合には、繊維の毛足が長くなり過ぎて繊維の腰がな
くなり、使用感が著しく低下するものである。又、円弧
(5b’)によって結ばれる任意の二点(p’、q’)
を結ぶ直線(12)の長さLを1mm≦L≦20mmと
したのは、眉毛に対して使用した場合に眉毛の巾に適切
に対応するようにしたためであり、更に、任意の二点
(p’、q’)と残る他の一点(r’)とを各々結ぶ直
線(10)(11)のなす角度αを0°<α<180°
としたのは、ラインを引くにあたって必要となる化粧用
ブラシ(5)の端縁部(5a)を形成させるためであ
る。
【0023】また、この発明の実施例に係る化粧用ブラ
シ(5)を製造するにあたっては、折曲又は二分割した
金属製の芯材(7)間にブラシ繊維束(6)を挟持させ
ると共に、上記折曲又は二分割した金属製の芯材(7)
を互いに一体となるよう螺旋状に巻回することによって
互いに螺旋状に巻回する芯材からなる保持軸(8)を中
心として放射螺旋状にブラシ繊維束(6)を配置させて
なる外観円柱状の集束体(15)とした上で、該集束体
(15)の保持軸(8)両端を回動、固定自在の治具
(16)間に保持し、治具(16)を固定した状態でそ
の集束体(15)の保持方向と平行に往復する往復刃
(17)によりブラシ繊維束(6)を刈取るとともに、
治具(16)を設定角度回動させて固定し、再度該往復
刃(17)によりブラシ繊維束(6)を刈取ることによ
って、該集束体(15)の横断面を扇形形状又は略扇形
形状としてなるものであるので、従来の回転刃によるも
のとは違い、治具(16)間の距離に合わせて刃幅を調
整することで刃全体が刈り取るべきブラシ繊維束(6)
に一度に対応し、治具(16)との取り合い距離に関係
なく、より保持軸(8)に接近した位置までも簡易且つ
正確に集束体(15)のブラシ繊維束(6)を刈り取る
ことができることとなるので、より小さい化粧用ブラシ
(5)を簡易且つ正確に、しかも迅速であって大量に製
造することができるものである。
【0024】
【発明の効果】以上のとおり、化粧用ブラシの断面を扇
形形状又は略扇形形状とすることで、一本の化粧用ブラ
シで、単に化粧料を付着させるだけでなく化粧する部位
や化粧方法に応じた化粧料の塗布又はぼかし、調整が可
能であると共に、保持軸を偏心させることにより、容器
本体の口部のしごきをとおすことで化粧用ブラシの表面
に付着する化粧料の残存量に偏りが生じるものとなっ
て、化粧の濃淡に合わせて容易にマスカラやアイブロー
等の化粧料の塗布作業を行え、また上記化粧料の残存量
に偏りが生じた化粧用ブラシにおいて、その円弧側又は
頂点側を使い分けることで化粧料のぼかしなどの塗布を
行うことができ、更にこの化粧用ブラシの製造にあって
は、治具間に保持された方向と平行に往復する往復刃に
よりブラシ繊維束の刈り取りを行って成形するので、往
復刃と治具との干渉がなくなり、簡易且つ正確に、しか
も迅速に大量生産を行うことができる優れた効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である化粧用ブラシを具える
化粧料容器の分解斜視図である。
【図2】この発明の実施例である化粧用ブラシを具える
化粧料容器を構成するキャップ体とその変形例の斜視図
である。
【図3】この発明の実施例の変形である化粧用ブラシの
拡大斜視図である。
【図4】この発明の実施例である化粧用ブラシの拡大斜
視図である。
【図5】この発明の実施例である化粧用ブラシの構成を
示す概念図である。
【図6】この発明の実施例である化粧用ブラシの横断面
における保持軸の貫通範囲を示す概念図である。
【図7】この発明の実施例である化粧用ブラシの寸法図
である。
【図8】この発明の実施例である化粧用ブラシの製造工
程を示す模式図である。
【図9】この発明の実施例である化粧用ブラシの製造工
程を具える製造装置の簡略図である。
【図10】この発明の実施例である化粧用ブラシの製造
工程において、往復刃による化粧用ブラシの成形を示す
図である。
【図11】この発明の実施例である化粧用ブラシと化粧
料容器を構成する容器本体の口部との関係を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 化粧料容器 2 容器本体 2a 口部 2b しごき 3 キャップ体 4 軸 5、5’ 化粧用ブラシ 5a 端縁部 5a’ 頂点 5b 曲面部 5b’円弧 5c テーパー部 6 ブラシ繊維束 7 金属製の芯材 8 保持軸 9 円弧 10、11、12、13 直線 14 二等分線 15 集束体 16 治具 17 往復刃 18 端面 19 化粧用ブラシの製造装置 20 搬送部 21 アーム 22 搬送機 23 レール 24 成形部 25 回転角制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 利一 東京都中央区銀座7丁目5番5号 株式会 社資生堂内 (72)発明者 嶋村 直美 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 資 生堂リサーチセンター内 (72)発明者 細川 公憲 東京都港区芝2−27−11 フィグラ株式会 社内 (72)発明者 高橋 秀雄 東京都港区芝2−27−11 フィグラ株式会 社内 Fターム(参考) 3B202 AA14 AA16 AB15 AB19 BA30 EF01 EG14 GA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持軸を有する柱状体の保持軸に対する
    横断面を、三点(p、q、r)を結ぶ扇形形状、又は、
    三点(p’、q’、r’)の内の任意の二点(p’、
    q’)を結ぶ直線に対して、残る他の一点(r’)と同
    側に中心を有しつつその反対側に前記二点(p’、
    q’)を結んで形成された円弧と、その円弧の両端とな
    る二点(p’、q’)と残る他の一点(r’)とを各々
    直線で結んで形成される略扇形形状としてなる化粧用ブ
    ラシ。
  2. 【請求項2】 ブラシ繊維束を挟持する折曲又は二分割
    した金属製の芯材を保持軸として螺旋状に巻回して放射
    螺旋状にブラシ繊維束を配置してなる柱状体の保持軸に
    対する横断面を扇形形状、又は略扇形形状としてなる化
    粧用ブラシであって、該金属製の芯材よりなる保持軸
    を、その横断面において、扇形又は略扇形形状を形成す
    る二点(p、q)又は(p’、q’)を結んで形成され
    た円弧上の任意の一点(s)と前記扇形又は略扇形形状
    を形成する残る他の一点(r)又は(r’)とを結ぶ直
    線の中点よりも他の一点(r)又は(r’)側において
    貫通するように配置してなる請求項1記載の化粧用ブラ
    シ。
  3. 【請求項3】 化粧用ブラシの横断面において、任意の
    二点(p’、q’)を結ぶ円弧の扇形形状の中心(o)
    と、この円弧と共に略扇形形状を形成する残る他の一点
    (r’)とが、いずれも上記任意の二点(p’、q’)
    を結ぶ直線の二等分線上にあって、任意の二点(p’、
    q’)を結ぶ円弧の扇形形状の半径をA、任意の二点
    (p’、q’)を結ぶ円弧の扇形形状の中心(o)と残
    る他の一点(r’)との距離をB、任意の二点(p’、
    q’)を結ぶ直線の長さをL、任意の二点(p’、
    q’)と残る他の一点(r’)とを各々結ぶ直線のなす
    角度をαとした場合に、 0≦B/A ≦1、1mm≦L≦20mm、0°<α<
    180° を満足してなる請求項1又は請求項2記載の化粧用ブラ
    シ。
  4. 【請求項4】 折曲又は二分割した金属製の芯材間にブ
    ラシ繊維束を挟持させると共に、上記折曲又は二分割し
    た金属製の芯材を互いに一体となるよう螺旋状に巻回す
    ることによって互いに螺旋状に巻回する芯材からなる保
    持軸を中心として放射螺旋状にブラシ繊維束を配置させ
    てなる外観円柱状の集束体とした上で、該集束体の保持
    軸両端を回動、固定自在の治具間に保持し、治具を固定
    した状態でその集束体の保持方向と平行に往復する往復
    刃によりブラシ繊維束を刈取るとともに、治具を設定角
    度回動させて固定し、再度該往復刃によりブラシ繊維束
    を刈取ることによって、該集束体の横断面を扇形形状又
    は略扇形形状としてなる請求項1乃至請求項3記載の化
    粧用ブラシの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項4記載の化粧用ブラシの製造
    方法を具える化粧用ブラシの製造装置。
JP2001199950A 2001-06-29 2001-06-29 化粧用ブラシとその製造方法及び製造装置 Pending JP2003009942A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001199950A JP2003009942A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 化粧用ブラシとその製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001199950A JP2003009942A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 化粧用ブラシとその製造方法及び製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003009942A true JP2003009942A (ja) 2003-01-14

Family

ID=19037158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001199950A Pending JP2003009942A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 化粧用ブラシとその製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003009942A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005021419A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Figla Co Ltd 化粧料塗布体
JP2009125160A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Kao Corp マスカラブラシ
WO2009084343A1 (ja) 2007-12-27 2009-07-09 Shiseido Co., Ltd. マスカラ塗布具
JP2010029567A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Figla Co Ltd 液体化粧料塗布ブラシ及び該液体化粧料塗布ブラシの製造方法
KR101149321B1 (ko) 2010-08-31 2012-06-01 동성제약주식회사 헤어 마스카라의 브러쉬 성형 장치
WO2012081781A1 (ko) * 2010-12-17 2012-06-21 Hong Jeong Wook 속눈썹 화장용 마스카라의 브러쉬모 형태 성형방법 및 그에 사용되어지는 성형틀과 성형방법에 의해 성형된 마스카라의 브러쉬
JP2014076212A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Kamenoko-Tawashi Co Ltd 束子及びその製造方法
WO2018221245A1 (ja) * 2017-05-30 2018-12-06 株式会社 新和製作所 化粧用塗布具
JP2019130172A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 株式会社篠原 マスカラ塗布用ブラシ、マスカラ塗布用ブラシを収容する収容容器、および、マスカラ塗布用ブラシの使用方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62217903A (ja) * 1986-03-18 1987-09-25 益山興業株式会社 マスカラ塗布具
JPS63111808A (ja) * 1986-10-24 1988-05-17 ロレアル 化粧品塗布用ブラシ
JPH10151023A (ja) * 1996-11-13 1998-06-09 L'oreal Sa 化粧品を適用するためのブラシおよびそのようなブラシを備えたメークアップデバイス

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62217903A (ja) * 1986-03-18 1987-09-25 益山興業株式会社 マスカラ塗布具
JPS63111808A (ja) * 1986-10-24 1988-05-17 ロレアル 化粧品塗布用ブラシ
JPH10151023A (ja) * 1996-11-13 1998-06-09 L'oreal Sa 化粧品を適用するためのブラシおよびそのようなブラシを備えたメークアップデバイス

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005021419A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Figla Co Ltd 化粧料塗布体
JP2009125160A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Kao Corp マスカラブラシ
JP5340174B2 (ja) * 2007-12-27 2013-11-13 株式会社 資生堂 マスカラ塗布具
WO2009084343A1 (ja) 2007-12-27 2009-07-09 Shiseido Co., Ltd. マスカラ塗布具
TWI481361B (zh) * 2007-12-27 2015-04-21 Shiseido Co Ltd Mascara brush
JP2010029567A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Figla Co Ltd 液体化粧料塗布ブラシ及び該液体化粧料塗布ブラシの製造方法
KR101149321B1 (ko) 2010-08-31 2012-06-01 동성제약주식회사 헤어 마스카라의 브러쉬 성형 장치
KR101228154B1 (ko) * 2010-12-17 2013-01-31 홍정욱 성형틀을 이용한 속눈썹 화장용 마스카라 브러시모의 마루 성형방법 및 성형방법에 의해 마루가 성형된 마스카라 브러시
WO2012081781A1 (ko) * 2010-12-17 2012-06-21 Hong Jeong Wook 속눈썹 화장용 마스카라의 브러쉬모 형태 성형방법 및 그에 사용되어지는 성형틀과 성형방법에 의해 성형된 마스카라의 브러쉬
JP2014076212A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Kamenoko-Tawashi Co Ltd 束子及びその製造方法
WO2018221245A1 (ja) * 2017-05-30 2018-12-06 株式会社 新和製作所 化粧用塗布具
JP2019130172A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 株式会社篠原 マスカラ塗布用ブラシ、マスカラ塗布用ブラシを収容する収容容器、および、マスカラ塗布用ブラシの使用方法
JP7117857B2 (ja) 2018-02-01 2022-08-15 株式会社篠原 マスカラ塗布用ブラシ、マスカラ塗布用ブラシを収容する収容容器、および、マスカラ塗布用ブラシの使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100445553B1 (ko) 메이크업용 브러시를 포함한 기구, 제조방법 및 어플리케이터
JP3807485B2 (ja) 特に睫毛又は眉毛等のケラチン繊維への製品、特にメーキャップ用品又はケア用品を適用するための器具
JP5657231B2 (ja) 組成物を毛髪又は爪に塗布するための器具及び関連する製造方法
US7121284B2 (en) Product applicator for eyelashes and/or eyebrows, and method of product application
JP3689025B2 (ja) ケラチン繊維へ製品を適用するアプリケータと該アプリケータを備えたアプリケータ装置並びに該装置の使用
JP3749427B2 (ja) 捻れ繊維を具備する液状、ペースト状又は微粉状の製品のアプリケータ及びこれを装備したアプリケータ装置
JP2918518B2 (ja) 化粧料適用用のブラシと該ブラシを具備するメークアップ具
JP6953569B2 (ja) 化粧用アプリケータ
JP4458217B2 (ja) アプリケータブラシを製造するための方法
JPH09238740A (ja) 化粧品を塗布するためのブラシ
RU2357632C2 (ru) Щеточка для туши
JP4206215B2 (ja) ケラチン質繊維に物質を付けるブラシ
US20090194128A1 (en) Instrument for applying a product to superficial epidermal derivatives and its method of manufacture
CN101836790B (zh) 涂敷器、封装和涂覆器装置以及化妆处理方法
US20040009028A1 (en) Applicator comprising a sloping applicator element and a stem connected via a hinge to a handle member
JPH1080322A (ja) 平凹形状のブラシ
US8047213B2 (en) Cosmetic coating implement and cosmetic coating set
JP2001178534A (ja) 粒子保持用の剛毛を有する液状、ペースト状あるいは粒子製品用アプリケータを具備するアプリケータ器具
JP2003009942A (ja) 化粧用ブラシとその製造方法及び製造装置
US7028695B2 (en) Mascara brush with split hollow filaments
WO2016169863A1 (en) Brush for applying a product to the eyelashes and/or eyebrows
JP2003304929A (ja) マスカラ塗布用ブラシ
JP2010179156A (ja) 化粧料塗布具および化粧料塗布セット
JP2009082554A (ja) 化粧料塗布用具
JPH0667327B2 (ja) マスカラ塗布具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080229

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110913