JP2003009834A - 毛髪または異物等の除去装置 - Google Patents

毛髪または異物等の除去装置

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JP2003009834A
JP2003009834A JP2001200329A JP2001200329A JP2003009834A JP 2003009834 A JP2003009834 A JP 2003009834A JP 2001200329 A JP2001200329 A JP 2001200329A JP 2001200329 A JP2001200329 A JP 2001200329A JP 2003009834 A JP2003009834 A JP 2003009834A
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washing water
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Masatoshi Ino
正敏 井野
Shigeto Ino
成人 井野
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HOYU SHOKKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な構造で低コストで製造できると
ともに、毛髪を含む異物の除去効果に優れ、実用性を有
する毛髪または異物等の除去装置を提供する。 【解決手段】 物品の表面に付着した毛髪その他の異物
等を除去する装置であり、槽体12内に洗浄水Wを横方
向に向けて噴出させる噴出ノズル16と、槽体12の洗
浄水Wに一部を没するように配置され噴出ノズル16か
らの洗浄水Wの噴出方向と逆方向に延びかつ槽体12内
の洗浄水Wの水位を斜めせり上がり状に横切って延長さ
せた物品搬送用のコンベア18と、を備える。水面を斜
めに横切って物品が搬送される際にコンベアの通流間隙
を介してコンベアに載置した物品に付着した毛髪等を噴
出水流が物品から瞬時に分離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜、果物その他
の食品あるいは物品等の包装出荷前等に行なわれる物品
の表面に付着した毛髪その他の異物等の除去装置に係
り、特に水洗浄工程等で同時に行われて好適な毛髪また
は異物等の除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】野菜、果物その他の食品等に関しては人
の体内に直接に取り込まれるものである点から、食品衛
生上の厳格な管理が必要とされており、その洗浄を行な
う装置として種々のものが提案されている。一般的な野
菜等の洗浄装置としては、水槽内に搬送用コンベアを配
置し、該コンベアの搬送面の上方位置に払拭用布や板ブ
ラシ、回転ブラシ等の洗浄機構を設置して野菜等の表面
に付着した汚れや付着物等を除去するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は、機体に
横送りコンベア、洗浄水の循環装置、毛根や浮遊物の受
け網のほかに、槽体の底部からの空気噴射装置等が設け
られており、送りコンベア駆動用モータ、水循環用ポン
プ、圧縮空気用コンプレッサ等を装備して、製造コスト
が高く、高価であるとともに、そのわりには異物等の除
去効果の完全性を期待し難いものであった。特に、量産
される野菜等の漬け物用等で大根、きゅうり、キャベ
ツ、果物等の姿物では毛髪の付着が大きな問題となり、
単に1個のパッケージについて付着があった場合でもロ
ット全体が返品扱いとされる場合が多く、このような毛
髪の除去に関しては、従来の装置ではほとんどその除去
効果を期待し得ないものであった。
【0004】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その一つの目的は、極めて簡単な構造で
低コストで製造できるとともに、毛髪を含む異物の除去
効果に優れ、実用性を有する毛髪または異物等の除去装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、物品の表面に付着した毛髪その他の異
物等を除去する装置であり、槽体12内に洗浄水Wを横
方向に向けて噴出させる噴出ノズル16と、槽体12の
洗浄水Wに一部を没するように配置され噴出ノズル16
からの洗浄水Wの噴出方向と逆方向に延びかつ槽体12
内の洗浄水Wの水位を斜めせり上がり状に横切って延長
させた物品搬送用のコンベア18と、を備えたことを特
徴とする毛髪または異物等の除去装置10から構成され
る。
【0006】上記の除去装置の槽体12内に噴出された
洗浄水Wを強制吸引し、該洗浄水Wを再び噴出ノズル1
6に還流させて循環させる循環機構20が設けられたこ
ととしても良い。
【0007】槽体12内を本体槽22とバッファ槽24
に区画する仕切り壁26が設けられ、仕切り壁26の上
端部には本体槽22内に噴出された洗浄水Wをバッファ
槽24側に乗り越えて溢流させる溢流案内部28が設け
られたこととしても良い。
【0008】仕切り壁26の低位側には本体槽22とバ
ッファ槽24とを連通させる連通孔30が設けられると
ともに、バッファ槽24の該連通孔30の取付位置に対
応した高さ近傍位置に循環機構20の吸引孔32が設定
されていることとしても良い。
【0009】溢流案内部28は、断面本体槽22側から
バッファ槽24側に向けてせり上がり状に曲げられたせ
り上がり壁部34と、せり上がり壁部34に接続されバ
ッファ槽24内において略鉛直下方に延長した先端ガイ
ド壁部36と、を備えたこととしても良い。
【0010】バッファ槽24内の上位側には溢流案内部
28で案内されて流下する洗浄水Wの濾過体が設けられ
たこととしても良い。
【0011】噴出ノズル16のノズル口40が槽体12
内の洗浄水Wの水位高さ近傍に設定されていることとす
るのが有利である。
【0012】噴出ノズル16の配置された側面または該
側面と対向する側面側のいずれかには槽体12の高さを
上下調整して片支持状に支持するための上下調整機構4
4が設けられたこととしても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る毛髪または異物等の除去装置につい
て説明する。図1ないし図7は本発明の毛髪または異物
等の除去装置(以下「除去装置」という)10の実施形
態について説明しており、この除去装置10は、槽体1
2と、噴出ノズル16と、物品搬送用のコンベア18
と、を基本的な構成要素としている。図1ないし図3に
おいて、立体四角形状に組み付けられた枠体46に架設
されて槽体12が上面を開口して水平方向に長く設けら
れている。この実施形態において、槽体12は一端側が
平底形の船底の船首側の壁と同様の形状に斜めに傾斜し
た斜側壁48とこの斜側壁48の他端側から水平方向に
接続された底壁50と他の周側壁から形成され、上面を
開口した船形の形状で構成されている。
【0014】この槽体12は枠体46に支持されて枠体
46の高さ位置の略中間位置に槽体12の底壁50が位
置するように支持されている。槽体12は、例えばFR
P強化プラスチックなどによって一体形成されており、
この槽体12内に洗浄水Wを噴出させつつ該槽体12内
に投入した野菜や果物等を含む物品Rを斜めせり上がり
状に搬送させながら洗浄する。
【0015】実施形態において、斜側壁48の上部位置
には、槽体12の内部であって横方向(図1上、槽体の
長手方向)に向けてノズル口40を配置させた噴出ノズ
ル16が固定されている。この噴出ノズル16のノズル
先端はこの実施形態においては槽体12内に若干突出し
た状態で固定されているが突出しないように単に開口の
みを槽体12内に臨ませるように配置させて固定しても
良い。この噴出ノズル16から洗浄水Wが槽体12の長
手方向に向けて噴出される。
【0016】図1に示すように、枠体46内であって槽
体12の斜側壁48の下方位置にはポンプ56が設置さ
れるとともにこのポンプ56と噴出ノズル16とが配管
58aによって接続されている。また、槽体12であっ
て洗浄水Wの下流側端部、すなわち斜め側壁48と対向
する側壁(後壁)52には吸引孔32が設けられ、この
吸引孔32とポンプ56を連通接続する配管58bが設
けられており、これによって槽体12内に噴出された洗
浄水Wを強制吸引し該洗浄水Wを再び噴出ノズル16に
還流させて循環させるようになっている。すなわち、洗
浄水Wの強制吸引はポンプ56によって駆動されてお
り、ここに第1および第2の配管58a、58bとポン
プ56によって循環機構20が形成されている。
【0017】一方、図1ないし図4に示すように、槽体
12内には物品搬送用のコンベア18が槽体12の洗浄
水Wに一部を没するように配置され、かつ槽体12内の
洗浄水Wの水位を斜方向に横切るように設けられてい
る。詳細には、図1、図4に示すように、コンベア18
は噴出ノズル16からの洗浄水Wの噴出方向と逆方向に
延びてかつ槽体12内の洗浄水Wの水位を斜めせり上が
り状に横切って延長されている。
【0018】実施形態において、コンベア18は槽体1
2の底壁50の上方位置で該底壁に沿うように図示しな
い支持フレームで支持されて水平方向に設けられた水平
部60と該水平部60から斜め直線方向に立ち上がり接
続されて噴出ノズル16による洗浄水Wの噴出方向に逆
らうように延長され、かつ水面WLから直線状に空中側
に延長された傾斜搬送部62とを含み、それらの両端に
はコンベア18の幅方向に渡設された回転軸の両端に固
定されたスプロケット64が設けられている。そして、
これらのスプロケットを周回状にそれぞれチェーン66
が両幅側で調帯され、これらのチェーンに固定されて搬
送帯68が周回状に駆動されるようになっている。
【0019】図2において、コンベアの搬送帯68は水
が自由に通流し得る通流間隙を備え上面に野菜、果物、
プラスチック製品その他の物品を載置させつつ搬送させ
る搬送手段であり、実施形態においてこの搬送帯68は
通流間隙としての多数の網目孔69を有する金属製のネ
ット体70から構成されている。搬送帯68は水の十分
な通流間隙としての通流孔などを備えた例えば合成樹
脂、布、板その他の素材を適宜選択してもよい。水の自
由通流間隙を設けることにより後述するように逆方向か
らの噴出水が該通流間隙を通流し、瞬時に物品Rの表面
の付着物を除去する。該ネット体70の表面には同搬送
帯68の長手方向に所要の間隔を置いて幅方向に長く固
定させた支持板72に支持されて物品の係止杆74が複
数個立設固定されている。
【0020】実施形態において、係止杆74は周回進行
方向に向けて先端側をくの字状に曲折させてかつ幅方向
にそれぞれ3個離隔間隔を置いて固定されている。これ
によって、水平部60と傾斜搬送部62により略くの字
状に形成されたコンベア18上に野菜や果物その他の物
品Rを載置させた際に係止杆74によって係止しながら
これらの物品Rを斜方向に向けて搬送させる。この搬送
用コンベア18の上端側、即ち、水面から延長された他
端側の空中部分には、起動停止用スイッチ76や速度設
定用スイッチ78と共に、コンベア駆動モータ80が設
置されており、搬送帯68の周回運動を駆動させる。
【0021】実施形態において、搬送コンベア18の水
平部60は槽体12内において完全に水没する位置に配
置されており、この部分にたとえば野菜等の食品を投入
して載置させ、傾斜搬送部62においてこれらの物品R
が必ず水面WLを斜めに横切るように搬送される。この
際、噴出ノズル16による洗浄水Wは搬送帯68の周回
上動部の進行方向と逆方向に向けて噴出されており、搬
送帯68が斜めに水面を横切る際に網目の孔69から通
過してくる洗浄水Wとぶつかり合うようにしながら物品
表面に付着した毛髪Hや根毛あるいはその他の異物等が
瞬時に除去される。
【0022】図1、図6に示すように、槽体12の内部
は本体槽22とバッファ槽24に区画するように槽体の
長手方向を横断するように仕切り壁26が槽体内の上端
寄り位置にその上面を配置させるように設けられ、かつ
仕切り壁26の上端部には溢流案内部28が設けられて
いる。溢流案内部28は、いわゆるオーバフロー機構で
あり、同時に、その溢流案内水位が本体槽22内の洗浄
水Wの水位を一次的に設定している。即ち、溢流案内部
28は本体槽22内に噴出された洗浄水Wをバッファ槽
24側に乗り越えて溢流させるものであり、特にこの実
施形態において、噴出ノズル16のノズル口40の周壁
上面が該溢流案内部28の溢流水位と略同じ高さ位置と
なるように設定されている。したがって、噴出ノズル1
6のノズル口40の上面が槽体12内の洗浄水Wの水位
高さとは略一致するような高さに設定保持されている。
【0023】図6において、溢流案内部28は仕切り壁
26の上端部に設けられており、槽体12の底壁50か
ら直角状に立ち上がり形成された仕切り壁26の上端部
において、本体槽22側からバッファ槽24側に向けて
曲折されせり上がり状に設けられたせり上がり壁部34
と、該せり上がり壁部34に接続されて溢流する水を必
ずバッファ槽24側に流下させるように案内する先端ガ
イド壁部36と、を備えている。即ち、この実施形態に
おいて、せり上がり壁部34の上端から短い長さの溢流
水平部84が接続され、該溢流水平部84から先端がバ
ッファ槽24にむけて略鉛直下方に延長して先端ガイド
壁部36が接続されている。したがって、本体槽22内
の洗浄水Wは常時この溢流案内部28のせり上がり壁部
34と先端ガイド壁部36とを経由してバッファ槽24
内の真下位置方向に向けて確実に流下するようになって
いる。
【0024】また、バッファ槽24内の幅方向両側であ
って先端ガイド壁部36の下部位置に対応する位置には
ブラケット等からなるフィルタ受け86が固定されてお
り、このフィルタ受け86に脱着自在に濾過体としての
上部フィルタ88が先端ガイド壁部36の略直下位置に
配置されている。この上部フィルタ88は例えば金属金
網からなりバッファ槽24内の溢流案内部28、即ち仕
切り壁26の上端側近傍にその高さ位置を設定されて設
けられている。したがって、本体槽22内で物品R等か
ら除去分離された例えば毛髪H等が溢流水とともに流下
して確実にこの上部フィルタ88によって濾過捕集さ
れ、水自体はバッファ層の下側に流下させる。
【0025】この実施形態において、仕切り壁26によ
って本体槽22内の洗浄水Wをオーバフローさせてバッ
ファ槽24側に流下させるようになっており、このバッ
ファ槽24内からは本体槽22から流下してきた洗浄水
Wが常時排水状態となって本体槽22内の水位よりもバ
ッファ槽24内の水位が常時低く設定されるようになっ
ている。従って、このような溢流案内部28を介した毛
髪等の浮遊物の捕集構造が実現されている。
【0026】一方、図6において、仕切り壁26の低位
側には本体槽22とバッファ槽24とを連通させる連通
孔30が設けられるとともに該連通孔30の取り付け位
置に対応した高さのバッファ槽24近傍位置には外部配
管等に接続する排出口としての吸引孔32が設けられて
いる。
【0027】前述したように、この吸引孔32は配管5
8b及び循環ポンプ56を介した循環機構20に接続さ
れており、これによってポンプ56による吸引排出力で
常時バッファ槽24内の水位が本体槽水位よりも低くな
るようになっている。
【0028】さらに、仕切り壁26の低位側に設けた連
通孔30には支持パイプ90が接続固定されており、さ
らにこの支持パイプ90に差し込み式の脱着可能なフィ
ルタカートリッジ92が設けられている。
【0029】フィルタカートリッジ92の先端側には連
通孔側を開口して本体槽からの洗浄水を下部側から吸引
通流させるように箱型状の下部フィルタ94が取り付け
られ水中に浮遊する毛髪や他の浮遊物あるいは異物等を
水から濾過して捕集する。すなわち、これによって、支
持パイプ90に接続された取り付け筒並びにその先端に
設けられた金属金網等からなる下部フィルタ94を介し
て本体槽22内の下部側の洗浄水Wが吸引孔32を介し
て生起される負圧力によって吸引されこの際に洗浄水W
内に存在する毛髪Hや根毛その他のその他の浮遊物ある
いは異物Z等が該下部フィルタ94によって捕集され
る。
【0030】さらに、図7において、槽体12の噴出ノ
ズル16の配置された側またはその対向壁側のいずれか
には該槽体12の高さを片支持状に支持しつつその上下
高さを調整する上下調整機構44が設けられている。こ
の上下調整機構44は槽体12の長手方向の両端のうち
のいずれかの側(側壁側)を片支持状に持ち上げるよう
にしてその高さ位置を設定するものであり、これによっ
て噴出ノズル16の槽体12内の洗浄水Wの水位との位
置関係を調整して最適の洗浄水Wの噴流による毛髪H等
の除去効果を得る為の位置を設定できるようにしてい
る。即ち、前述したように噴出ノズル16のノズル口4
0は槽体12内の洗浄水Wの水位高さ近傍に設定してい
ることが望ましく、これによって噴出ノズル16が水の
中に完全に水没した状態に比較して大きな攪拌効果を生
起しその攪拌流によって確実に物品Rの表面に付着した
毛髪H等を流し去ることができる。しかも、流れに対し
て逆らうように物品Rはせり上がり上昇しているのでそ
の相乗的な効果によって異物除去効果を高効率に保持し
得る。
【0031】噴出ノズル16のノズル口40は例えば図
5の(ロ)に示すように、図1のような水位とノズル口
40の上面が一致するようなK1位置又はノズル口40
の略半径となる位置に水位があるK2位置さらには、ノ
ズル口40の下面部分がほぼ水位と同じ位置となるよう
なK3位置などとしてもよく、また、K1位置よりもよ
り下方にノズル口40の上面が設定されるようにノズル
口40全体が若干水面WLから水没した状態となるよう
に設定しても良い。好適には、水位とノズル口40の上
面が一致するようなK1位置からノズル口40の上面が
水面下20cmの範囲内であることが好ましい。これら
によって、水面側の水の大きな攪拌効果を得ることがで
き、異物等の除去を効果的に行なわせることが可能であ
る。
【0032】実施形態において、枠体46の下面にはキ
ャスタ等の転動体96が転動自在に設けられて装置全体
を簡易に移動させ得るようになっている。そして、上下
調整機構44は、例えば噴出ノズル16が取り付けられ
た側の枠体46の下部四隅位置において転動体96の取
付板98から立設固定されたねじボルト100と、枠体
46の噴出ノズル16の配置側の下端部に設けた孔と、
該ねじボルト100を枠体に設けた孔に上方に向けて貫
通させそれらの上下端を固定させる固定ナット102
と、によって構成され、適宜の片支持状高さ位置で該固
定ナット102を固定させることによってその上下高さ
位置を変位可能に固定させ得るようにしている。
【0033】このように片支持状に上下高さ位置を設定
して槽体のどちらかの側の側壁を高くして全体を傾斜さ
せることにより、たとえば図5の(ロ)のように水面W
Lに対して斜めに噴出ノズル16が配置された状態とな
るが、洗浄水Wの噴出ならびに水面WL近傍の水の攪拌
効果は確実に保持されるとともに、このように片支持状
での高さ調整とすることによって、具体的な装置の設置
現場の床面等の状態に対応して最適の噴出ノズル16か
らの噴出状態を設定することができる。なお、循環用ポ
ンプ56や循環機構20並びに搬送用コンベア18等は
枠体46の内部にすべて収納配置されており、たとえば
図2で同コンベア18の長手方向両側に作業者の作業位
置を配置させて野菜や果物等の材料を投入する際の作業
の邪魔になるものが全くなく、作業効率を向上させてい
る。また、図中、104a、104bは、本体槽22及
びバッファ槽24内の洗浄水の止水バルブ付きの排水パ
イプ、106は、循環機構20の配管58bに介在して
設けられた水力調整バルブである。
【0034】次に、本実施形態の除去装置10の作用に
ついて説明すると、まず、たとえば図1、図6に示すよ
うに排水パイプ104a、104bは閉弁して本体槽内
に給水するとともに、上部フィルタ88と下部フィルタ
94との中間位置に水位がくる程度までにバッファ槽2
4内に洗浄水Wを充填する。この状態で循環ポンプ56
を駆動させるとバッファ槽24から吸引されて配管58
a、58bを経由し噴出ノズル16から槽体12内に向
けて洗浄水Wが噴出される。そして、バッファ槽24内
にある程度水を補給しながら噴出ノズル16から洗浄水
Wを噴出させて図1に示すよう様な本体槽22内の水位
が溢流案内部28によってオーバフローする水位となる
位置まで洗浄水Wを投入する。そして、必要に応じて本
体槽22内に給水させるとともに配水パイプ104aか
ら配水しつつ、コンベア駆動モータ80の電源スイッチ
をオンする。すると搬送帯68が周回駆動され、このと
きに洗浄対象物であるたとえば野菜や果物等をコンベア
の水平部60に投入すると傾斜搬送部62を水面WL方
向に向けて野菜等が搬送される。このとき、噴出ノズル
16による水の噴出方向に逆らうように搬送帯68の上
動部側は移動しており、さらに、搬送帯68が水面WL
を斜め方向に横切って水中から空中側に延長して物品を
搬送させ例えば図1上、コンベアの上端部分の直下部近
傍に配置した図示しない作業用回転テーブル等で受けさ
せる。さらに、噴出ノズル16のノズル口40が槽体1
2内の洗浄水Wの水位高さ近傍に位置しているから搬送
帯68が水面WLを斜め方向に横切って搬送する際に水
の攪拌効果と水の方向と逆方向に搬送される搬送方向と
によって、噴出される水が搬送帯68の通流間隙を通流
して瞬時に毛髪や浮遊根毛その他の異物等を確実に除去
する。これを搬送帯が周回移動しながら連続的に野菜、
果物等の毛髪あるいは異物等の除去を行なう。
【0035】一方、物品の表面から除去分離された毛髪
H等は本体槽22から溢流案内部28に至り、せり上が
り壁部34ならびに先端ガイド壁部36に案内されて確
実に上部フィルタ88内に捕集される。同時に、循環機
構を介して仕切り壁26の低位側から吸引される水流に
よって水中に存在する毛髪、植物等の根毛、浮遊物ある
いは異物等は連通孔30を介して吸引されて、下部フィ
ルタ94内に確実に取り込まれて捕捉される。このよう
にして洗浄水Wを循環させながら小型、コンパクトな構
造でありながら確実に毛髪その他の異物等を除去するこ
とができる。
【0036】以上説明した本発明の毛髪又は異物等の除
去装置10は上記した実施の形態の構成に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸
脱しない範囲において任意の改変を行っても良い。たと
えば、図1上で正面側の枠体46は開放状態としている
が開閉式の目隠し壁などを設けても良い。また、ポンプ
56や配管58等を含む循環機構20は枠体46の外部
に設置しても良い。さらに、槽体12の形状は単なる直
方体形状やその他任意の形状並びに構造のものとしても
良い。また、溢流案内部28のせり上がり壁部34は仕
切り壁26の立ち上がり壁から斜めに折り曲げた状態で
設定しているが例えばこれを円弧状に滑らかに曲げた状
態で設定しても良い。また、枠体46下面の転動体96
は必要に応じて取り外して固定的に枠体46を設定して
も良い。また、上下調整機構44は、例えば、ラック・
ピニオン機構で自動的に上下動させたり、支持側と枠体
46側に間隙をおいて孔を穿孔して所要の位置でストッ
パピン等を差し込んで係止させる構成、上方から吊支さ
せる方法、その他任意の構成としても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の毛髪又は
異物等の除去装置によれば、物品の表面に付着した毛髪
その他の異物等を除去する装置であり、槽体内に洗浄水
を横方向に向けて噴出させる噴出ノズルと、槽体の洗浄
水に一部を没するように配置され噴出ノズルからの洗浄
水の噴出方向と逆方向に延びかつ槽体内の洗浄水の水位
を斜めせり上がり状に横切って延長させた物品搬送用の
コンベアと、を備えた構成とすることにより、噴出ノズ
ルからの水流と逆方向に搬送コンベアの搬送方向を設定
して同搬送コンベアの水の通流間隙を介して野菜や果物
その他の物品の表面に付着した毛髪その他の異物等を効
果的、かつ、確実に除去させることが可能である。
【0038】また、槽体内に噴出された洗浄水を強制吸
引し、該洗浄水を再び噴出ノズルに還流させて循環させ
る循環機構が設けられた構成とすることにより、洗浄水
を循環させて効率的に物品の洗浄とともに表面に付着し
た毛髪や異物等の除去を行なうことができるとともに、
オーバフロー機構などと併用して毛髪その他の異物等を
確実に捕集することができる。
【0039】また、槽体内を本体槽とバッファ槽に区画
する仕切り壁が設けられ、仕切り壁の上端部には本体槽
内に噴出された洗浄水をバッファ槽側に乗り越えて溢流
させる溢流案内部が設けられた構成とすることにより、
特に本体槽内に浮遊状に存在する毛髪等を確実にバッフ
ァ槽側に溢流させて捕捉させることが可能である。
【0040】また、仕切り壁の低位側には本体槽とバッ
ファ槽とを連通させる連通孔が設けられるとともに、バ
ッファ槽の該連通孔の取付位置に対応した高さ近傍位置
に循環機構の吸引孔が設定された構成とすることによ
り、バッファ槽内の水位を常時本体槽よりも低い位置に
設定し溢流案内部を含むオーバフロー機構の実効を確保
することができるとともに、溢流案内部により溢流させ
られる水の中に含まれる毛髪等を受けて確実に捕捉させ
ることが出来る。
【0041】また、溢流案内部は、断面本体槽側からバ
ッファ槽側に向けてせり上がり状に曲げられたせり上が
り壁部と、せり上がり壁部に接続されバッファ槽内にお
いて略鉛直下方に延長した先端ガイド壁部と、を備えた
構成とすることにより、毛髪等の極めて軽量で細い直径
の異物等を流下案内させてその捕捉を確実に行わせるこ
とが可能である。
【0042】また、バッファ槽内の上位側には溢流案内
部で案内されて流下する洗浄水の濾過体が設けられた構
成とすることにより、溢流案内部を経由した毛髪等を確
実に捕捉させることが可能である。
【0043】さらに、噴出ノズルのノズル口が槽体内の
洗浄水の水位高さ近傍に設定されている構成とすること
により、水と空気の媒体の接合部近傍で噴出ノズルから
水流を噴出させるので水面部分の攪拌効果が極めて高く
噴出洗浄水位と逆方向への物品の搬送方向の設定と相ま
って相乗的にそれらの物品の表面の洗浄除去効果を確保
することができる。
【0044】さらに、噴出ノズルの配置された側面また
は該側面と対向する側面側のいずれかには槽体の高さを
上下調整して片支持状に支持するための上下調整機構が
設けられた構成とすることにより、簡単な構成で噴出ノ
ズルの水の噴出位置と槽体内の水位との設定を最適位置
に維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の毛髪または異物等の除去装置の実施形
態の正面説明図である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】図1装置の右側面図である。
【図4】噴出ノズルと搬送コンベア部分の拡大作用説明
図である。
【図5】(イ)、(ロ)は噴出ノズル口と水位との位置
設定を説明する説明図である。
【図6】バッファ槽部分の拡大断面説明図である。
【図7】上下調整機構部分の一部省略拡大説明図であ
る。
【図8】図4の噴出ノズルと水位の他の設定高さ位置に
おける拡大作用説明図である。
【符号の説明】
10 毛髪または異物等の除去装置 12 槽体 16 噴出ノズル 18 コンベア 20 循環機構 22 本体槽 24 バッファ槽 26 仕切り壁 28 溢流案内部 30 連通孔 32 吸引孔 34 せり上がり壁部 36 先端ガイド壁部 40 ノズル口 44 上下調整機構 W 洗浄水 WL 水面 R 物品 Z 異物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月7日(2001.9.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA46 AB14 BB04 BB22 BB92 CD22 4B061 AA07 BA01 BA11 BB13 CA15 CA36 CA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品の表面に付着した毛髪その他の異物
    等を除去する装置であり、 槽体内に洗浄水を横方向に向けて噴出させる噴出ノズル
    と、 槽体の洗浄水に一部を没するように配置され噴出ノズル
    からの洗浄水の噴出方向と逆方向に延びかつ槽体内の洗
    浄水の水位を斜めせり上がり状に横切って延長させた物
    品搬送用のコンベアと、 を備えたことを特徴とする毛髪または異物等の除去装
    置。
  2. 【請求項2】 槽体内に噴出された洗浄水を強制吸引
    し、該洗浄水を再び噴出ノズルに還流させて循環させる
    循環機構が設けられた請求項1記載の毛髪または異物等
    の除去装置。
  3. 【請求項3】 槽体内を本体槽とバッファ槽に区画する
    仕切り壁が設けられ、仕切り壁の上端部には本体槽内に
    噴出された洗浄水をバッファ槽側に乗り越えて溢流させ
    る溢流案内部が設けられた請求項1または2記載の毛髪
    または異物等の除去装置。
  4. 【請求項4】 仕切り壁の低位側には本体槽とバッファ
    槽とを連通させる連通孔が設けられるとともに、バッフ
    ァ槽の該連通孔の取付位置に対応した高さ近傍位置に循
    環機構の吸引孔が設定されている請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の毛髪または異物等の除去装置。
  5. 【請求項5】 溢流案内部は、断面本体槽側からバッフ
    ァ槽側に向けてせり上がり状に曲げられたせり上がり壁
    部と、せり上がり壁部に接続されバッファ槽内において
    略鉛直下方に延長した先端ガイド壁部と、を備えた請求
    項3または4記載の毛髪または異物等の除去装置。
  6. 【請求項6】 バッファ槽内の上位側には溢流案内部で
    案内されて流下する洗浄水の濾過体が設けられた請求項
    3ないし5のいずれかに記載の毛髪または異物等の除去
    装置。
  7. 【請求項7】 噴出ノズルのノズル口が槽体内の洗浄水
    の水位高さ近傍に設定されている請求項1ないし6のい
    ずれかに記載の毛髪または異物等の除去装置。
  8. 【請求項8】 噴出ノズルの配置された側面または該側
    面と対向する側面側のいずれかには槽体の高さを上下調
    整して片支持状に支持するための上下調整機構が設けら
    れた毛髪または異物等の除去装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100914827B1 (ko) * 2009-05-29 2009-09-02 정이권 농산물 자동세척기
JP2012100632A (ja) * 2010-11-13 2012-05-31 Terada Seisakusho Co Ltd 茶葉給葉兼予備洗浄機
CN112471567A (zh) * 2020-11-27 2021-03-12 山东农业工程学院 一种循流燕窝去毛装置及方法

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