JP2003009684A - 樹木の支持具 - Google Patents

樹木の支持具

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JP2003009684A
JP2003009684A JP2001197817A JP2001197817A JP2003009684A JP 2003009684 A JP2003009684 A JP 2003009684A JP 2001197817 A JP2001197817 A JP 2001197817A JP 2001197817 A JP2001197817 A JP 2001197817A JP 2003009684 A JP2003009684 A JP 2003009684A
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soil
tree
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trunk
stabilizing plate
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碩哉 ▲土▼肥
Hiroya Doi
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ANCHOR SANGYO KK
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ANCHOR SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植栽用穴より外側の土壌に杭先を打ち込むよ
うな非容易な作業が不要な植栽樹木の支持具とすること
であり、さらに軟らかい客土の公園や庭園、街路などで
も充分な保持力が得られる植栽樹木の支持具とすること
である。 【解決手段】 樹木の幹1に鋼管などの上部を沿わせる
と共に下部は土中に埋めて設置可能な支柱2を複数本設
け、これらの支柱2を連結して樹木の幹1を囲むように
1以上の環状連結部3を設け、支柱2の下部には土中に
埋められた際に上下方向からの土圧の釣り合いで安定し
て支持されて位置が固定される土中安定板4を、支柱下
部2aの先端に設けた樹木の支持具とする。土中安定板
4はその支柱の外側に広がる面で土壌から支持されて沈
み難くなり、かつ抜け難くなるので、軟らかい客土でも
充分な保持力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は植栽された樹木の
傾倒を防止するために設置される樹木の支持具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、公園、街路その他の緑化を要す
る場所に樹木を移植する場合に、その樹木の根が移植後
に地上部分を充分に支え得るように土中に根を張って発
育するまでに1〜5年程度を要することから、少なくと
も育成期間中は補助支柱で樹木の幹部を支えるようにし
ている。
【0003】また、交通量の多い公園や街路などで植栽
された樹木は、強風時などに樹木が傾いたり倒れたりし
ないように、常に支持し補強しておくことが通行者の安
全のために好ましい。
【0004】図5に示すように、従来の樹木の支持具
は、支柱2の下部を土壌Gに埋めて支柱2の上部を樹木
の幹1に沿わせ、支柱2の上部に支柱2と一体に固定し
て設けた環状連結部3を幹1を囲むように設け、支柱2
の下部には連結金具21を用いて先の尖った杭先20を
固定し、この杭先20を客土でない比較的硬くしっかり
とした土壌に突き刺して固定したものである。環状連結
部3は、支柱2の上下に間隔を開けて複数箇所に設け、
通常、幹1を傷つけないで環の中央部に支持するため
に、ゴムなどの緩衝材およびこれを張設するベルト(図
示せず。)を介して弾性的に支えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の植栽樹木の支持具は、支柱2の下部に設けた杭先20
を土壌に突き刺して土壌に固定するようにしたものであ
るから、客土以外の比較的硬い土壌に突き刺さなければ
杭先に充分な固定力が得られない。そのために、植樹す
る際に根鉢7を収容する円柱形の穴22を掘削した際、
これより外側の硬い土壌に杭先20を打ち込まねばなら
ず、この作業が容易でなかった。
【0006】また、上記した従来の植栽樹木の支持具
は、穴22より外側の土壌が充分に硬くなければ充分に
傾倒防止のための固定機能が働かない欠点があり、特に
表層の土壌を入れ替えて軟らかい客土ばかりで形成され
た公園や庭園、街路などでは杭先に充分な固定力が得ら
れないという問題もあった。
【0007】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決して、植栽用の穴より外側の土壌に杭先を打ち
込むような煩雑な作業を不要とする樹木の支持具を得る
ことであり、特に軟らかい客土ばかりで形成された公園
や庭園、街路などでも充分な支持力が得られる樹木の支
持具とすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、樹木の幹に上部を沿わせて下
部は土中に埋めて設置可能な支柱を複数本設け、これら
の支柱間を連結し樹木の幹を囲むように環状連結部を設
け、前記支柱の下部には上下方向からの土圧で支持され
る土中安定板を設けたことを特徴とする樹木の支持具と
したのである。
【0009】上記したように構成されるこの発明の樹木
の支持具は、支柱の下部に上下方向からの土圧で支持さ
れる土中安定板を設けているので、支柱の下部は土中安
定板によるアンカー作用を受け、各支柱の引き抜き抵抗
および荷重支持力が改善されて支柱が沈み難くかつ抜け
難くなり、樹木の支持力が高まる。
【0010】このような支柱の沈み込み防止および抜け
止めの作用は、支柱の下部が埋められている土壌の硬さ
に拠らず、例えば柔らかな客土のみに保持されていたと
しても前記の支柱の外側に広がるフランジ状の土中安定
板面の土壌から受ける抵抗によって沈み難くなりかつ抜
け難くなる。
【0011】また、この発明の樹木の支持具は、掘削に
より根鉢を収容する円柱形の植栽用穴を形成した際、植
栽用穴の底部に根鉢と共に収容して埋め戻せば設置でき
るから、植栽作業が簡単化され、公園や庭園、街路など
の軟らかい客土のみでも充分な保持力が得られる。
【0012】また、上記の樹木の支持具において、土中
安定板が、支柱の軸周りに回転可能に取り付けられた土
中安定板であることが好ましい。
【0013】なぜなら、このような板状の土中安定板
は、支柱に対して軸周りに向きを変えることができるの
で、根鉢を収容する円柱形の植栽用穴を掘削した際に、
その穴の底面の縁に沿わせるなど適当な向きに土中安定
板を配置することができ、植栽用穴の大きさに合わせて
できるだけ広い面積で効率よくアンカー作用を発揮させ
うるからである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の樹木の支持具を以下に
添付図面に基づいて説明する。
【0015】図1および図2に示すように、第1実施形
態の樹木の支持具は、樹木の幹1に沿わせて所定長さの
鋼管からなる3本の支柱2を、その下部を土中に埋めて
直立状に設け、樹木の幹1を囲むように支柱2の上部を
連結する環状連結部3を2箇所に設け、支柱下部2aの
先端にはフランジ状の土中安定板4を土中で上下方向か
らの土圧を受けて安定した姿勢で固定支持されるように
した樹木の支持具である。
【0016】この発明において支持具を用いる対象とな
る樹木1は、環状連結部3の内側に保持できる樹木であ
ればよく、樹木の種類を特に限定したものではない。
【0017】支柱2は、地面直下の根鉢7の上に埋設さ
れる部分をほぼL字型に湾曲させ、複数本を幹1の周り
で裾を広げるように配置される。支柱2は、支持のため
の所要強度を有する周知の支持素材から形成すればよい
が、例えば金属製の管状、中実状、溝型状のものを採用
できる。
【0018】L字型に曲げられた支柱2の先端部には直
線型の支柱下部2aが連結される。この連結には、2枚
一組で対向配置される連結板5およびこれを挟持するボ
ルト・ナット6を用いることができる。支柱下部2a
は、根鉢7の外周面に沿って下方に延び、その先端には
長方形状の土中安定板4の土圧負荷面(すなわち、水平
に設置されたフランジ状板部)を支柱の長手方向に直交
させて溶接などにより固定している。
【0019】土中安定板4は、土中に埋設された際、上
方からの土圧でほぼ水平な姿勢が保てる面積の板状のも
のであれば良く、特にその大きさ、板の形状、支柱との
固定方法を限定したものではない。また、土中安定板4
は、植栽される樹木の根鉢7を収容可能な大きさの円柱
形の穴8を地面に穿設した際に、穴8の底面に載置しや
すい方形、円、楕円、扇型、多角形などの形状と効率よ
く安定性を発揮する所要の面積で形成することが好まし
い。
【0020】因みに、樹木の傾倒防止のために支柱強度
の過不足計算を行なう際、この土中安定板4の形状と寸
法を変えることにより、所期した強度に設計することが
できる。
【0021】このような樹木の支持具を使用するには、
先ず、植栽される樹木の根鉢7を収容可能な大きさの円
柱形の穴8を地面に穿設し、根鉢7を穴8の底まで入れ
て樹木の幹1を直立させた状態にし、根鉢7の外周縁に
沿って下向きに支柱下部2aを入れて、土中安定板4を
穴8の底面に置く。なお、根鉢7を収容可能な穴径より
大きな穴を穿設する必要はなく、通常に形成する大きさ
の穴8を使用できる。
【0022】次に、環状連結部3をボルト・ナット9な
どで支柱2間を連結し、樹木の幹1を囲む。最後に、穴
8内に客土(図示せず。)を埋め戻し、根鉢7および支
柱下部2aを一挙に埋めて樹木の支持作業が終了する。
【0023】図3および図4に示す第2実施形態は、土
中安定板10が、支柱下部2aの軸周りに回転させた複
数の位置に固定して取り付け得る土中安定板10を設け
た樹木の支持具であり、その他の構成は上述した第1実
施形態と同じのものである。
【0024】すなわち、第2実施形態に用いる土中安定
板10は、その上面に筒体11を溶接によって固定した
ものであり、この筒体11の周囲の4箇所にはボルト・
ナット12の取り付け用の貫通穴13aが形成されてい
る。そして、支柱下部2aにも同径の貫通穴13bが四
方に形成され、これにより筒体11を支柱下部2aの下
端に差し入れた際、軸周りに90度毎に位置を変えて土
中安定板10をボルト・ナット12で固定することがで
きる。
【0025】このようにすれば土中安定板10は、植栽
用穴を掘削した際に、その穴の底面の縁に沿わせるなど
適当な向きに配置することができ、植栽用穴の大きさに
合わせ、できるだけ広い面積に形成して効率よくアンカ
ー作用を発揮させることができるものになる。
【0026】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、樹木
の幹に上部を沿わせて下部は土中に埋めて設置可能な支
柱の下部に、上下方向からの土圧で支持される土中安定
板を設けたので、土中に埋められた安定板はその支柱の
外側に広がる面で土壌から支持されて沈み難くかつ抜け
難くなり、これによって植栽用穴より外側の土壌に対し
て杭先を打ち込むような重労働が不要な樹木の支持具に
なる。
【0027】また、軟らかい客土ばかりの公園や庭園、
街路などでも充分な保持力が得られる樹木の支持具にな
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の使用状態を説明する正面図
【図2】第1実施形態の平面図
【図3】第2実施形態の土中安定板の取り付け状態を説
明する支柱の軸方向断面図
【図4】第2実施形態の土中安定板の取り付け状態を説
明する支柱の軸に直交する断面図
【図5】従来例の使用状態を説明する正面図
【符号の説明】
1 幹 2 支柱 2a 支柱下部 3 環状連結部 4、10 土中安定板 5 連結板 6、9、12 ボルト・ナット 7 根鉢 8、22 穴 11 筒体 13a、13b 貫通穴 20 杭先 21 連結金具 G 土壌

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹木の幹に上部を沿わせて下部は土中に
    埋めて設置可能な支柱を複数本設け、これらの支柱間を
    連結し樹木の幹を囲むように環状連結部を設け、前記支
    柱の下部には上下方向からの土圧で支持される土中安定
    板を設けたことを特徴とする樹木の支持具。
  2. 【請求項2】 土中安定板が、支柱の軸周りに回転可能
    に取り付けられた土中安定板である請求項1記載の樹木
    の支持具。
JP2001197817A 2001-06-29 2001-06-29 樹木の支持具 Pending JP2003009684A (ja)

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