JP2003009611A - 種子の選別方法 - Google Patents

種子の選別方法

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JP2003009611A
JP2003009611A JP2001198810A JP2001198810A JP2003009611A JP 2003009611 A JP2003009611 A JP 2003009611A JP 2001198810 A JP2001198810 A JP 2001198810A JP 2001198810 A JP2001198810 A JP 2001198810A JP 2003009611 A JP2003009611 A JP 2003009611A
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seeds
water
sorting
seed
solid
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JP2001198810A
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English (en)
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Nobuo Achinami
信夫 阿知波
Yukie Yano
由希絵 矢野
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】個々の種子の表面の汚染状態等の差を出来る限
り排除し得る選別方法を提供して、非充実種子の播種を
極力防止して、種子の発芽率を向上させる。 【解決手段】植物の種子群を選別用水に浸漬して、同種
子群を構成する個々の種子の比重差を利用して、所定重
量以下の軽量な非充実種子を同選別用水上に浮上させる
ことにより、非充実種子と充実種子とを選別する種子の
選別方法であって、選別用水として、揮発性ガスが過飽
和状態に溶存するガス溶存水、特に、電解生成水を採用
し、種子群の浸漬時に選別用水から発生する大量の気泡
により、非充実種子の浮上を助成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の種子の選別
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】植物の種子を播種した際の発芽率を高め
るためには、播種に先だって、種子群から充実種子を選
別して取り出して、選別された充実種子のみを播種する
手段が採られる。この場合の種子の選別方法としては、
一般に、種子群を選別用水に浸漬して、同種子群を構成
する個々の種子の比重差を利用して、所定重量以下の軽
量な非充実種子を同選別用水上に浮上させることによ
り、非充実種子と充実種子とを選別する方法が採られ
る。また、当該選別方法では、選別用水としては、所定
濃度の食塩水が採用されている。当該選別方法は、稲作
用の種籾の選別に恒常的に採用されていて、種子の播種
した際の発芽率の向上について、相当の効果を上げてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、種子の当該
選別方法は、多数の充実種子と多数の非充実種子とが混
在する種子群から充実種子を選択するには簡便で利用し
易い方法であるが、種子群を構成する個々の種子には、
それらの表面の状態が汚染物質の付着やその他の原因で
微妙に異なることが多い。この場合には、個々の種子の
表面の汚染状態等の差がそれらの比重差に影響を及ぼす
ことなって、たとえ軽量で非充実種子であっても、浸漬
中に選別用水上に浮上することなくて、充実種子の群に
混在することになる場合がる。
【0004】このため、当該選別方法では結果的には、
充実種子と非充実種子との選別がかならずしも十分とい
えない場合があり、このような状態が発生すると、非充
実種子が混在した状態の種子群を播種することになっ
て、播種した種子の発芽率を低下させることになる。
【0005】従って、本発明の目的は、個々の種子の表
面の汚染状態等の差を出来る限り排除し得る選別方法を
提供することにより、選別された充実種子中の非充実種
子の混在量を極力少なくして非充実種子の播種を防止
し、種子の発芽率を一段と向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は種子の選別方法
に関するものであって、当該選別方法は、植物の種子群
を選別用水に浸漬して、同種子群を構成する個々の種子
の比重差を利用して、所定重量以下の軽量な非充実種子
を同選別用水上に浮上させることにより、非充実種子と
充実種子とを選別する種子の選別方法であり、前記選別
用水として、揮発性ガスが過飽和状態に溶存するガス溶
存水を採用することを特徴とするものである。
【0007】本発明に係る選別方法においては、前記選
別用水として電解生成水を採用することが好ましく、特
に、無機塩の希薄水溶液を被電解水とする有隔膜電解に
て生成される陽極室側または陰極室側で生成される電解
生成水を採用することが好ましい。
【0008】
【発明の作用・効果】本発明に係る種子の選別方法にお
いては、種子群を選別用水に浸漬した場合には、選別用
水に過飽和状態に溶存しているガスが揮発して、個々の
種子の表面で気泡状態となり、このように発生した大量
の気泡は個々の種子に作用する浮上力を助成する。この
ため、種子の表面にて発生する気泡は、種子の表面に汚
染物質が付着する等して比重がわずかに大きい状態にあ
って、見掛け上軽量ではない状態となっている非充実種
子を浮上すべく機能する。
【0009】これにより、種子群から充実種子と非充実
種子を的確に選別することができて、充実種子のみを選
択して播種することができる。この結果、非充実種子を
混在した状態で種子群を播種することに起因する種子の
発芽率の低下を防止し、延いては、播種による種子の発
芽率を一段と向上させることができる。
【0010】本発明に係る種子の選別方法で採用する選
別用水は、揮発性ガスが過飽和状態に溶存するガス溶存
水であればその種類を問わず、例えば炭酸ガスや、その
他の安全な適宜の揮発性ガスを、高圧下で水に過飽和状
態に溶存させた適宜のガス溶存水を採用することができ
る。しかしながら、本発明に係る種子の選別方法では、
水道水や無機塩の希薄水溶液を非電解水とする電解生成
水を採用することが好ましい。
【0011】電解生成水は、電解時に生成される各種の
ガスを過飽和状態に溶存しているもので、生成された直
後の電解生成水では、溶存するガスが速やかに揮発して
微細な気泡を大量に発生させて、個々の種子に作用する
浮上力を助成する。また、電解生成水は、電解水生成装
置を設置すれば、水道水や無機塩の希薄水溶液を被電解
水として、容易に、安価に、大量に生成することができ
る利点がある。
【0012】また、電解生成水は、種々の機能を有する
機能性水であることから、種子の選別にあって、選別用
水として電解生成水を選択することにより、選択した電
解生成水が有する固有の機能を有効に利用することがで
きる。
【0013】例えば、無機塩の希薄水溶液を非電解水と
する有隔膜電解では、陽極室側に酸性水(電解生成酸性
水)が生成されるとともに、陰極室側にアリカリ水(電
解生成アルカリ水)が生成される。これらの電解生成水
は、水道水等の一般水を被電解水とする電解にて生成さ
れる電解生成水に比較して、溶存ガスがより多くて、種
子の選別に一層有効であるが、電解生成アルカリ水は優
れた洗浄作用を有するとともに、電解生成酸性水は、優
れた殺菌作用を有する。
【0014】このため、本発明に係る選別方法におい
て、選別用水として電解生成アルカリ水を採用すれば、
種子の表面が効果的に洗浄されて、種子の選別が一層向
上し、併せて種子の発芽の促進が図られる。また、本発
明に係る選別方法において、選別用水として電解生成酸
性水を採用すれば、種子の表面が効果的に殺菌されて、
種子の発芽の促進が一層図られる。
【0015】
【実施例】本実施例では、ミツバ(関西白茎)の種子を
採用して、本発明に係る選別方法を実施する実験を試み
た。
【0016】本実験では、選別方法で採用する選別用水
として、水道水、濃度が1.13重量%の食塩水、強酸
性の電解生成酸性水(pH2.6,有効塩素濃度35m
g/L)、強アルカリ性の電解生成アルカリ水(pH1
1.5)を採用した。但し、両電解生成水は、生成直後
のものである。
【0017】種子の選別では、100粒の種子群を、各
選別用水に添加して軽く撹拌した後、放置して浸漬し
た。この状態で10分間放置した後、沈殿している種子
を充実種子として採取するとともに、浮遊している種子
を非充実種子としてその数を測定した。また、採取した
種子については、真水で洗浄した後、その100粒を直
径9cmのシャーレに移してこれに水4mLを入れ、こ
の状態で16日間放置して種子を発芽させる実験を試み
て、その発芽数を測定した。得られた結果を表1および
表2に示す。但し、これらの各結果は、各実験を3回繰
り返した場合の平均値である。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表1を参照すると、種子群からの非充実種
子の浮上率は、高い順番からすれば、電解生成アルカリ
水、電解生成酸性水、食塩水、水道水の順であり、両電
解生成水による種子群からの充実種子と非充実種子との
選別作用が優れていることが確認される。
【0021】また、表2を参照すると、種子の発芽率
は、高い順番からすれば、電解生成アルカリ水、電解生
成酸性水、食塩水、水道水、選別無しの順である。両電
解生成水により選別された種子の発芽率は、選別無しの
場合との比較においては勿論のこと、水道水や食塩水に
よる選別された種子の場合に比較しても高いことが確認
される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物の種子群を選別用水に浸漬して、同種
    子群を構成する個々の種子の比重差を利用して、所定重
    量以下の軽量な非充実種子を同選別用水上に浮上させる
    ことにより、非充実種子と充実種子とを選別する種子の
    選別方法であり、前記選別用水として、揮発性ガスが過
    飽和状態に溶存するガス溶存水を採用することを特徴と
    する種子の選別方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の種子の選別方法におい
    て、前記選別用水として、電解生成水を採用することを
    特徴とする種子の選別方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の種子の選別方法におい
    て、前記選別用水として、無機塩の希薄水溶液を被電解
    水とする有隔膜電解にて生成される陽極室側または陰極
    室側で生成される電解生成水を採用することを特徴とす
    る種子の選別方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199968A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Chiba Univ イチゴ種子を得る方法。
CN106607181A (zh) * 2016-12-09 2017-05-03 王淑彩 一种育种用种子筛选装置
CN111905916A (zh) * 2020-08-20 2020-11-10 南京工业职业技术学院 一种斜面式变浮力选种机
JP2022019438A (ja) * 2020-07-17 2022-01-27 芽苗工法促進会株式会社 植生工法

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