JP2003009582A - ソフトスタートの運転制御方法 - Google Patents

ソフトスタートの運転制御方法

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JP2003009582A
JP2003009582A JP2001193041A JP2001193041A JP2003009582A JP 2003009582 A JP2003009582 A JP 2003009582A JP 2001193041 A JP2001193041 A JP 2001193041A JP 2001193041 A JP2001193041 A JP 2001193041A JP 2003009582 A JP2003009582 A JP 2003009582A
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JP
Japan
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motor
brushless
load
control method
speed
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Application number
JP2001193041A
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English (en)
Inventor
Katsuichi Watanabe
勝一 渡辺
Akira Kawashima
昭 川島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のベルト駆動負荷のソフトスタート方式で
は、位置センサとマグネットの位置等によりモータの始
動ミスが発生する欠点があった。本発明ではこのような
欠点を除いたベルト駆動負荷のソフトスタート方式を提
供する。 【解決手段】本発明のベルト駆動負荷のソフトスタート
方法は、図3に示すように、負荷の静摩擦トルクTlと
し、モータ出力トルクの初期値をTmとすると、Tmを
Ta、Tb、Tc、Td・・と順次階段状に任意の時間
tiごとに増加させ、最終的には定格トルク以上まで到
達させる。モータへの通電開始後、任意の時間に必ずT
m>Tlの関係を作り出し、モータを始動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトスタートの
運転制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】伝達ベルト等の伝達部材で連結された開
閉扉等の負荷をブラシレスDCモータと、その制御装置
で駆動させる場合、負荷に与える衝撃を考慮して、一気
にモータ回転速度を目標速度まで増加させるのではな
く、一定の加速時間中に徐々にモータ回転速度を増加さ
せて目標速度にするソフトスタートの速度制御を行うの
が普通である。
【0003】ソフトスタートの速度制御では、負荷を始
動させるための最小トルク(以下、初期値の出力トルク
と称す)は、一定負荷レベルを想定した値で固定されて
いるのが一般的であり、ソフトスタートの速度制御に
て、負荷速度を制御する場合は、制御装置に取り込んだ
モータの位置センサからの位置信号およびその周期によ
り、モータの通電論理および回転速度を判断し、初期値
の出力トルクから徐々にモータの出力トルクを増加させ
ることによって、負荷速度を制御していることが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、想定し
た一定負荷レベルよりも実際の負荷レベルが大きい場
合、初期値の出力トルクからモータの出力トルクを徐々
に増加させていくと、負荷とモータの出力トルクがバラ
ンスすることがある。しかも、このバランス状態で、モ
ータの位置センサとマグネットの境界面が一致すると、
モータの出力トルクがフラットでなく脈動をもっている
ため、ベルト張力(伝達ベルト等の伝達部材の遊び)と
の関係で微小角度ロータが正逆転を繰り返し、位置セン
サの出力信号もそれに合わせて変化する。この時の位置
信号の周期による回転速度の判断は、モータが始動して
いないにもかかわらず、目標速度より高速度となること
がある。
【0005】この場合、従来のソフトスタートの速度制
御では、モータの出力トルクが増加されず、モータを始
動させることができない起動不良が生ずる。
【0006】本発明は上記の欠点に対処し、負荷を駆動
するモータのソフトスタート起動不良を解消することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、伝達部材を介
して負荷を駆動するブラシレスDCモータのソフトスタ
ートの運転制御方法にあって、起動時には出力トルコを
増加させるトルク制御を行い、回転を始めたら速度を加
速する速度制御を行うことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面によって本発明の実施例
を説明する。
【0009】図1は本発明方法を実施するための駆動シ
ステムの概略構成説明図である。この図に沿って駆動シ
ステムの概要から説明する。
【0010】ブラシレスDCモータ1とその制御装置
2、および、ブラシレスDCモータ1からの出力トルク
を負荷3に伝える負荷駆動ベルト5(伝達部材)、駆動
プーリ6、従動プーリ7から構成される。なお、負荷3
は負荷連結具4により負荷駆動ベルト5に連結されてい
る。
【0011】図1の駆動システムに電源が投入される
と、制御装置2は初期値となる出力トルクに相当する電
流指令値10をブラシレスDCモータ1に出力する。こ
れにより、ブラシレスDCモータ1が始動すると、位置
センサ8から位置信号9が制御装置2に出力される。
【0012】制御装置2は入力される位置信号9をもと
に、ブラシレスDCモータ1の出力トルクの増減を決定
し、出力トルクに相当する電流指令値10をブラシレス
DCモータ1に出力する。この制御工程を繰り返すこと
により、停止している負荷を加速して高速度まで上げる
ことができる。
【0013】しかし、前記の初期値となる出力トルクと
負荷3がバランスし、かつ、位置センサ9とマグネット
・ロータ11の境界面が一致すると、ブラシレスDCモ
ータ1の始動ができなくなることが生ずる。
【0014】これは、ロータ11のマグネットの異極境
界面と位置センサ8が一致すると、ブラシレスDCモー
タ1の出力トルクがフラットでなく脈動をもっているた
め、負荷駆動ベルト5の張力との関係でマグネット・ロ
ータ11が微小角度正逆転を繰り返し,位置センサ8の
位置信号9もそれに合わせて変化することで、ブラシレ
スDCモータ1の出力トルクの増加がうまくいかず、ブ
ラシレスDCモータ1が始動ができなくなるのである。
【0015】そこで、前記の初期値となる出力トルクで
必ずブラシレスDCモータ1を始動させることが要求さ
れる。図2がブラシレスDCモータ1の始動ミスを検知
し、初期値となる出力トルクを任意時間tiごとに順次
階段状に増加させる処理の概略を示したフローチャート
である。図3は、順次階段状に増加する出力トルクの初
期値Tmの変化の様子を示した説明図である。負荷の静
摩擦トルクTlとし、モータ出力トルクの初期値をTm
とすると、TmをTa、Tb、Tc、Td・・と順次階
段状に任意の時間tiごとに増加させ、最終的には定格
トルク以上まで到達させる。モータへの通電開始後、任
意の時間に必ずTm>Tlの関係を作り出し、モータを
始動させることができる。
【0016】図4はオフ時間tkを介しながら順次階段
状に出力トルクを増加する他の実施例を示したものであ
る。
【0017】図2の説明に戻り、処理がスタートする
と、ステップS21でロータ11の位置信号9を取り込
み、ステップS22でマグネット・ロータ11が正逆転
を連続で繰り返しているかを判定する。連続の正逆転が
ない場合には、ブラシレスDCモータ1の始動が開始し
たと判断し、ステップS25で出力トルクの初期値Tm
を1段階目のTaに再設定し、次ステップS26で初期
値Tmに相当する電流指令値10をブラシレスDCモー
タ1に出力する。
【0018】ステップS22で正逆転を連続で繰り返し
ていれば、ステップS23に進み、出力トルクの初期値
Tmを次階段に増加させる時間tiが経過したかを判定
する。時間tiが経過していなければ、ステップS21
に戻り、前記処理から再び行う。
【0019】ステップS23で時間tiが経過していれ
ば、ステップS24に進み、出力トルクの初期値Tmを
次階段に増加させる。次にステップS26へ進み、初期
値Tmに相当する電流指令値10をブラシレスDCモー
タ1に出力する。
【0020】上記処理を行うことにより、ブラシレスD
Cモータ1への通電開始後、任意の時間に必ずTm>T
lの関係が作り出され、連続の正逆転を抜け出してブラ
シレスDCモータ1は始動を開始する。この後、加速運
転に移行し、一定の高速回転に達するまで加速される。
【0021】上述して運転初期の起動から加速までの一
連の動作について、図5に沿って詳しく述べる。
【0022】ロータ11が微小角度で正逆転する起動時
の微小角度正逆転状態を脱するまでは、初期値Tmの出
力トルクを増加するトルク制御の運転が行われる。微小
角度正逆転状態では位置センサ8の位置信号9は、一定
周期の細かな信号になる。
【0023】負荷の静摩擦トルクTlより、出力トルク
Taが上回ると、ロータ11が微小角度正逆転状態を脱
して回転を開始し、正常な回転をする正常回転状態に移
行する。
【0024】正常回転状態移行後に低速から加速するソ
フトスタートの速度制御を行い所定の速度に達したら、
その速度を保った運転をする。加速時の加速域では位置
センサ8の位置信号9は、周期巾が徐々に狭まり、所定
速度の高速域では位置センサ8の位置信号9は、狭まっ
た一定の周期巾になるのである。
【0025】このように、伝達ベルト等の伝達部材で連
結された開閉扉等の負荷を駆動するブラシレスDCモー
タをソフトスタートさせる運転制御方法にあって、回転
が始まるまで出力トルクを階段状に増加させることによ
り、ロータが微小角度で正逆転する正逆転状態の起動不
良を脱して正常な回転に移行させることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、モータのソフトスター
ト起動不良を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるもので、駆動システ
ムの概略構成を説明する図である。
【図2】本発明の一実施例にかかるもので、ソフトスタ
ート方法の概略を示したフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例にかかるもので、モータ出力
トルクの初期値パターンを示した説明図である。
【図4】本発明の他の実施例にかかるもので、モータ出
力トルクの初期値パターンを示した説明図である。
【図5】本発明の一実施例にかかるもので、運転初期の
起動から加速までの一連の動作を示す説明図である。
【符号の説明】 1…ブラシレスDCモータ、2…制御装置(マイコン内
臓)、3…負荷、4…負荷連結具、5…負荷駆動ベル
ト、6…駆動プーリ、7…従動プーリ、8…位置セン
サ、9…位置信号、10…電流指令値、11…マグネッ
ト・ロータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA09 AA12 BA03 CA29 DA05 EA35 EA36 5H560 BB12 DA01 DC06 GG04 HA01 HA02 RR10 TT15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラシレスDCモータと、該ブラシレスD
    Cモータの回転力が伝達部材を介して伝達される負荷
    と、前記ブラシレスDCモータの運転を制御する制御装
    置が備わるソフトスタートの運転制御方法において、 起動時には出力トルコを増加させるトルク制御を行い、
    回転を始めたら速度を加速する速度制御を行うことを特
    徴とするソフトスタートの運転制御方法。
  2. 【請求項2】ブラシレスDCモータと、該ブラシレスD
    Cモータで駆動される開閉扉等の負荷と、該負荷にブラ
    シレスDCモータの回転力を伝達するベルトと、前記ブ
    ラシレスDCモータの運転を制御する制御装置が備わる
    ソフトスタートの運転制御方法において、 起動時には出力トルコを増加させるトルク制御を行い、
    回転を始めたら速度を加速する速度制御を行うことを特
    徴とするソフトスタートの運転制御方法。
  3. 【請求項3】ブラシレスDCモータと、該ブラシレスD
    Cモータで駆動される開閉扉等の負荷と、前記ブラシレ
    スDCモータと前記負荷を連結する伝達ベルトと、前記
    ブラシレスDCモータの運転を制御する制御装置が備わ
    るソフトスタートの運転制御方法において、 回転が始まるまで出力トルクを階段状に増加させ、回転
    が始まったら速度を加速する運転に移行させることを特
    徴とするソフトスタートの運転制御方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載されたものにおいて、 前記出力トルクの増加は、オフ時間を介して行うことを
    特徴とするソフトスタートの運転制御方法。
  5. 【請求項5】マグネットロータおよび位置センサを有す
    るブラシレスDCモータと、該ブラシレスDCモータで
    駆動される開閉扉等の負荷と、前記ブラシレスDCモー
    タと前記負荷を連結する伝達ベルトと、前記ブラシレス
    DCモータの運転を制御する制御装置が備わるソフトス
    タートの運転制御方法において、 起動時に前記位置センサの位置信号より前記マグネット
    ロータが正逆繰り返し運転中か調べ、正逆繰り返し運転
    中のときには正逆繰り返し運転を抜け出すように上の出
    力トルクを供給し、正逆繰り返し運転を抜け出している
    ときには速度を加速する速度制御に移行させることを特
    徴とするソフトスタートの運転制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3068031A3 (en) * 2015-03-11 2016-10-26 LSIS Co., Ltd. Motor protection relay and method for starting motor of motor protection relay
WO2018008456A1 (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 アイシン精機株式会社 電動オイルポンプ装置

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