JP2003009319A - 絶縁母線の接地構造および絶縁母線を備えたスイッチギヤ - Google Patents

絶縁母線の接地構造および絶縁母線を備えたスイッチギヤ

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JP2003009319A
JP2003009319A JP2001185079A JP2001185079A JP2003009319A JP 2003009319 A JP2003009319 A JP 2003009319A JP 2001185079 A JP2001185079 A JP 2001185079A JP 2001185079 A JP2001185079 A JP 2001185079A JP 2003009319 A JP2003009319 A JP 2003009319A
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insulating
grounding
resistor
layer
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JP2001185079A
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Katsushi Nakaya
勝士 中矢
Tetsuo Yoshida
哲雄 吉田
Shiro Otake
史郎 大竹
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Toshiba Corp
SWCC Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サージアブソーバ等の部品を削減して全体形状
の縮小化、および簡素化を図ること。 【解決手段】通電のための芯線6と、芯線6の周囲に設
けられた絶縁体と、絶縁体の周囲に設けられた金属製の
接地層7とからなり、複数の電気機器1,2の相互間を接
続する絶縁母線の接地構造において、絶縁母線の少なく
とも一方の母線端末部5の接地層7を、抵抗体11を介し
て電気機器1,2側の接地極(筐体)12に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電気機器の
相互間を接続する絶縁母線の接地構造に係り、特に全体
形状の縮小化、および簡素化を図れるようにした絶縁母
線の接地構造および絶縁母線を備えたスイッチギヤに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば高電圧の開閉を行なう受
電側開閉装置のような電気機器と、負荷側開閉装置のよ
うな電気機器、および変圧器のような電気機器等、複数
の電気機器の相互間を接続するに際しては、絶縁母線が
多く用いられている。
【0003】この絶縁母線は、一般的な電力用ケーブル
と同様であり、通電のためのより線からなる芯線と、当
該芯線の周囲に設けられた架橋ポリエチレンからなる絶
縁体と、当該絶縁体の周囲に設けられた金属製の接地層
(遮蔽層)とから成っており、接地層(遮蔽層)は接地
電位となっている。
【0004】なお、接地層(遮蔽層)の周囲には、防食
層が巻かれて外力からの損傷を防ぐようにしている。
【0005】図6は、この種の従来方式による複数の電
気機器の相互間を接続する絶縁母線の接地構成例を示す
概要図である。
【0006】なお、図6は絶縁母線の接地構成を1相分
で模擬した場合について示している。図6において、受
電用の遮断器等を収納した電気機器1と、フィーダーの
断路器や変圧器等を収納した電気機器2との相互間は、
絶縁母線により接続されている。
【0007】電気機器1,2には、ケーブルヘッド3が
それぞれ設けられ、ストレスコーン4で界面接続されて
いる。
【0008】ストレスコーン4には、母線端末5が嵌合
され、芯線6と接地層7が接続されている。
【0009】接地層7の周囲には、図示しない防食層が
巻回して設けられている。
【0010】ここで、電気機器1,2側の接地極と絶縁
母線側の接地層7とを切り離すために、絶縁層8がそれ
ぞれ設けられている。
【0011】これは、電気機器1,2の接地極となる筐
体がそれぞれ接地されており、絶縁母線の接地層7が電
気機器1,2の筐体にそれぞれ接続されていると、接地
層7と電気機器1,2の筐体の接地間で循環電流が流れ
ることから、これを遮断するためである。
【0012】そして、主回路にサージ電圧が侵入した場
合のサージ保護として、接地層7と電気機器1との間に
はサージアブソーバ9が接続され、接地層7は、接地線
10により一点接地されている。なお、このサージ電圧
は、数10kV程度とされている。
【0013】また、電気機器2側の接地層7の電位上昇
を抑制するために、サージアブソーバ9が設けられてい
る。
【0014】このような接地構成は、“電気学会技術報
告(II部)第366号”に記載されており、接地層7の
循環電流を防止して、サージ侵入時のサージ保護がなさ
れている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な絶縁母線の接地構成においては、一般的に、サージア
ブソーバ9としては、定格電圧が数10kV程度の酸化
亜鉛素子が用いられている。
【0016】この酸化亜鉛素子は、吸湿防止のために周
囲が絶縁材でコーティングされ、比較的に大型なものと
なる。
【0017】また、その他のサージアブソーバ9とし
て、例えばサージバイパスコンデンサ等が用いられる
が、コンデンサ容量が数μFで定格電圧が数10kVと
なり、形状が大型なものとなる。
【0018】そして、3相分のサージアブソーバ9を、
電気機器1の側壁に3相分が横一列配置されたケーブル
ヘッド3の近傍に接続する関係上、取付けスペースの確
保が困難となっている。
【0019】また、接続線等を配線しなければならず、
狭いスペースから作業性も困難となっている。
【0020】このため、取付けスペースや作業性の観点
から、ケーブルヘッド3の3相分の間隔を広く保たなけ
ればならず、電気機器1,2の全体形状が大型化すると
いう問題点がある。
【0021】しかるに、サージアブソーバ9を設けない
ことが最も良いことになるが、このサージアブソーバ9
はサージ電圧の抑制のために不可欠な部品であり、部品
点数の増加にもつながることになる。
【0022】そして、これは、最近の趨勢である電気機
器の縮小化や簡素化に逆行するものである。
【0023】本発明の目的は、絶縁母線の接地を抵抗接
地としてサージ電圧の抑制を図り、サージアブソーバ等
の部品を削減して全体形状の縮小化、および簡素化を図
ることが可能な絶縁母線の接地構造および絶縁母線を備
えたスイッチギヤを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に対応する発明では、通電のための芯線
と、当該芯線の周囲に設けられた絶縁体と、当該絶縁体
の周囲に設けられた金属製の接地層とからなり、複数の
電気機器の相互間を接続する絶縁母線の接地構造におい
て、絶縁母線の少なくとも一方の母線端末部の接地層
を、抵抗体を介して電気機器側の接地極(筐体)に接続
している。
【0025】また、請求項2に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の絶縁母線の接地構造におい
て、絶縁母線の電源側または負荷側のいずれかの母線端
末部に抵抗体を設けている。
【0026】さらに、請求項3に対応する発明では、上
記請求項1に対応する発明の絶縁母線の接地構造におい
て、絶縁母線の電源側および負荷側の両母線端末部に抵
抗体を設けている。
【0027】従って、請求項1乃至請求項3に対応する
発明の絶縁母線の接地構造においては、絶縁母線の少な
くとも一方の母線端末部(電源側または負荷側のいずれ
かの母線端末部、または電源側および負荷側の両母線端
末部)の接地層を、抵抗体を介して電気機器側の接地極
(筐体)に接続することにより、接地間の循環電流は抵
抗体によって減衰され、循環電流のジュール熱による発
熱が抑制される。また、サージ電圧は、抵抗体に流れる
循環電流による電位差分が発生するが、大きな電位差と
はならない。これにより、絶縁母線の接地を抵抗接地と
してサージ電圧の抑制を図り、サージアブソーバ等の部
品を削減して電気機器の全体形状の縮小化、および簡素
化を図ることができ、取付けスペースの確保、ならびに
作業性を容易にすることができる。
【0028】また、請求項4に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応する発明の
絶縁母線の接地構造において、抵抗体を介して電気機器
側の接地極に接続する絶縁母線の長さを、100m以下
としている。
【0029】従って、請求項4に対応する発明の絶縁母
線の接地構造においては、抵抗体を介して電気機器側の
接地極に接続する絶縁母線の長さを100m以下とする
ことにより、定格電圧66kV用の100mの絶縁母線
で、約40mAの容量分電流が流れるが、この電流値に
よって抵抗体を焼損させることはなく、適用上問題な
い。
【0030】一方、請求項5に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発明の
絶縁母線の接地構造において、抵抗体としては、半導電
性架橋ポリエチレンテープからなり、絶縁母線の絶縁体
の表面に巻付けている。
【0031】また、請求項6に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発明の
絶縁母線の接地構造において、抵抗体の体積抵抗率を約
1×103 Ω・mとしている。
【0032】従って、請求項5および請求項6に対応す
る発明の絶縁母線の接地構造においては、抵抗体として
は、半導電性架橋ポリエチレンテープを絶縁母線の絶縁
体の表面に巻付けて、体積抵抗率を約1×103 Ω・m
とすることにより、絶縁母線端部の絶縁体の表面に一定
の抵抗率を持ったテープを巻付けることで抵抗体を接続
することができるため、ケーブルヘッド部の周囲に別置
きの部品を設ける必要がなく、部品点数を削減して電気
機器の全体形状のより一層の縮小化を図ることができ
る。
【0033】さらに、請求項7に対応する発明では、上
記請求項1乃至請求項6のいずれか1項に対応する発明
の絶縁母線の接地構造において、絶縁母線としては、電
力用ケーブルからなるものとしている。
【0034】従って、請求項7に対応する発明の絶縁母
線の接地構造においては、絶縁母線としては、電力用ケ
ーブルからなるものを用いていることにより、芯線と絶
縁体と接地層と抵抗体等を持った電力用ケーブルを、絶
縁母線に適用することができる。
【0035】一方、請求項8に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に対応する発明の
接地構造を有する絶縁母線を備えてスイッチギヤを構成
している。
【0036】従って、請求項8に対応する発明の絶縁母
線を備えたスイッチギヤにおいては、抵抗体で接地する
絶縁母線を備えたスイッチギヤとすることにより、電気
機器の側壁に設ける3相分のケーブルヘッドを適正間隔
で横一列に配置することができ、スイッチギヤの全体形
状の縮小化、および簡素化を図ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0038】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態による、離隔された電気機器を接続する絶縁母線の接
地構造の一例を示す概要図であり、図6と同一要素には
同一符号を付して示している。本実施の形態による絶縁
母線は、一般的な電力用ケーブルと同様に、通電のため
のより線からなる芯線と、当該芯線の周囲に設けられた
架橋ポリエチレンからなる絶縁体と、当該絶縁体の周囲
に設けられた金属製の接地層(遮蔽層)とから成り、接
地層(遮蔽層)は接地電位となっており、複数の電気機
器の相互間を接続する。
【0039】なお、接地層(遮蔽層)の周囲には、防食
層を巻いて外力からの損傷を防ぐようにしている。
【0040】すなわち、図1において、複数の電気機器
1,2には、それぞれ筐体の側壁にケーブルヘッド3を
取付け、ストレスコーン4を介して母線端末5を界面接
続している。
【0041】母線端末5には、芯線6が貫通して、電気
機器1,2の図示しない主回路に接続している。
【0042】また、芯線6の周囲には、図示しない絶縁
体を設け、当該絶縁体の外周には、接地層7を設けてい
る。
【0043】さらに、この接地層7と電気機器1,2の
筐体との接地間を絶縁するため、絶縁層8を設けてい
る。
【0044】一方、電気機器1側の接地極となる筐体と
母線端末5との間は、接地線10により接続して同電位
となっている。
【0045】ここで、電気機器1側の接地層7は、抵抗
体11を介して母線端末5に接続している。また、電気
機器2側の母線端末5は、直接に接地線10により接地
している。そして、電気機器1,2は、それぞれ筐体を
接地している。
【0046】すなわち、電気機器1側の接地層7は、抵
抗体11を介して接地し、また電気機器2側の接地層7
は、直接接地する構成としている。
【0047】なお、抵抗体11を介して接地する側の電
気機器としては、電源側の方とすることが好ましい。こ
れは、接地間のサージ電圧を、発生点の近傍で抵抗を介
して抑制できるためである。
【0048】以上のように構成した本実施の形態の絶縁
母線の接地構造においては、絶縁母線の電源側または負
荷側のいずれかの母線端末5の接地層7を、抵抗体11
を介して電気機器1,2側の接地極(筐体)に接続する
ようにしているので、接地層7の循環電流を抵抗体11
によって抑制でき、循環電流のジュール熱による発熱を
抑制することができる。また、サージ電圧は、抵抗体1
1に流れる循環電流による電位差分が発生するが、大き
な電位差とはならない。
【0049】このため、絶縁母線の接地を抵抗接地とし
てサージ電圧の抑制を図り、サージアブソーバ等の部品
を削減してケーブルヘッド3部分の部品点数を減らすこ
とができ、簡素化することができる。
【0050】これにより、電気機器1,2への取付けス
ペースが小さくできるため、全体形状の縮小化を図るこ
とができる。
【0051】上述したように、本実施の形態による絶縁
母線の接地構造では、絶縁母線の接地を抵抗接地として
サージ電圧の抑制を図り、サージアブソーバ等の部品を
削減して、電気機器1,2の全体形状の縮小化、および
簡素化を図ることができ、取付けスペースの確保、なら
びに作業性を容易にする可能となる。
【0052】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態による、列盤された電気機器を接続する絶縁母線の接
地構造の一例を示す概要図であり、図1と同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0053】すなわち、本実施の形態による絶縁母線の
接地構造は、図2に示すように、電気機器1側の接地層
7を抵抗体11を介して接地し、電気機器2側の接地層
7は、母線端末5を介して筐体に直接接続する構成とし
ている。
【0054】ここで、おのおのケーブルヘッド3には、
図1で示した絶縁層8を設けていない。
【0055】これは、母線端末5を直接に締付けて固定
することにより、母線端末5と電気機器1,2の筐体の
電位を同電位にできるためである。
【0056】なお、電気機器2側の接地層7と接続され
ている母線端末5を、強制的に接地線10aを用いて筐
体に接地するようにしてもよい。
【0057】これにより、電気機器1,2の筐体の接地
との接触不良等がなくなる。
【0058】以上のように構成した本実施の形態の絶縁
母線の接地構造においても、前述した第1の実施の形態
の絶縁母線の接地構造の場合と、同様の作用効果を得る
ことが可能となる。 (第3の実施の形態)図3は、本実施の形態による抵抗
体11を有した母線端末部の構成例を示す断面図であ
る。
【0059】図3において、電気機器の筐体12には、
中心導体13の周囲に絶縁層14をモールドし、接地層
15を設けたブッシング16を取付けている。
【0060】ブッシング16には、絶縁母線17を接続
している。
【0061】中心導体13には、芯線18を圧着した端
子18aを接続し、芯線18の周囲には絶縁層19を設
けている。
【0062】この絶縁層19の周囲には、適切な沿面距
離を保って抵抗層20と接地層21を設け、最外周には
防食層22を設けている。
【0063】また、絶縁層19には、EPゴムからなる
絶縁層23と半導電層24とを、バネ25により加圧
し、それぞれの絶縁層14,19に面圧を加えるように
している。
【0064】これらは、ボルト26で固定された母線端
末27で、外傷から保護するようにしている。
【0065】なお、絶縁母線17は、一般的な電力用ケ
ーブルと同様の構成であるので、これを用いるようにし
てもよい。
【0066】一方、絶縁母線17の反対側には、絶縁栓
28を設けており、電極29a,29bとEPゴムから
なる絶縁層30とからなり、バネ31をボルト32で固
定した抑え板33により面圧を加えるようにしている。
【0067】ここで、抵抗層20としては、例えば厚さ
0.17mmの半導電性架橋ポリエチレンテープを1/
2ラップで巻付けたものでよく、これにより体積抵抗率
1×103 Ω・mを得るようにしている。
【0068】図4および図5は、上記抵抗層20の諸特
性をそれぞれ示す特性図である。すなわち、図4は、6
6kVクラスの絶縁母線の長さに対する抵抗層20に流
れる電流の関係を求めたものである。
【0069】図4から、絶縁母線が長くなると静電容量
が増加し、電流も増加することが分かる。
【0070】また、図5は、66kVクラスの絶縁母線
の長さに対する抵抗層20の温度上昇の関係を求めたも
のである。
【0071】図5から、抵抗層20は、絶縁母線の長さ
が100m程度までは、接地層の電流を通電することが
でき、また温度上昇は数℃と少なく、適用上問題ないこ
とが分かる。
【0072】以上のように構成した本実施の形態の絶縁
母線の接地構造においては、抵抗体11を介して電気機
器1,2側の接地極に接続する絶縁母線17の長さを1
00m以下としていることにより、定格電圧66kV用
の100mの絶縁母線17で約40mAの容量分電流が
流れるが、この電流値で抵抗体11を焼損させることは
なく、適用上問題ない。
【0073】また、抵抗体11としては、半導電性架橋
ポリエチレンテープを絶縁母線17の絶縁体の表面に巻
付けて、体積抵抗率を約1×103 Ω・mとしているこ
とにより、絶縁母線17端部の絶縁体の表面に一定の抵
抗率を持ったテープからなる抵抗層20を巻付けること
で抵抗体11を接続することができるため、接地層7の
循環電流を抑制でき、またサージ電圧を抑制することが
できる。
【0074】これにより、ケーブルヘッド3部の周囲に
別置きの部品を設ける必要がなくなり、部品点数を削減
してケーブルヘッド3部分の部品点数を減らし、簡素化
することができ、電気機器1,2の全体形状のより一層
の縮小化を図ることが可能となる。 さらに、絶縁母線17としては、電力用ケーブルからな
るものを用いていることにより、芯線と絶縁体と接地層
と抵抗体等を持った電力用ケーブルを、絶縁母線17に
適用することが可能となる。
【0075】(第4の実施の形態)本実施の形態では、
前述した第1乃至第3の実施の形態のいずれかの実施の
形態の接地構造を有する絶縁母線を備えて、スイッチギ
ヤを構成するようにしている。
【0076】以上のように構成した本実施の形態の絶縁
母線の接地構造においては、抵抗体11で接地する絶縁
母線を備えたスイッチギヤとしていることにより、電気
機器の側壁に設ける3相分のケーブルヘッド3を適正間
隔で横一列に配置することができる。 これにより、電気機器1,2への取付けスペースが小さ
くできるため、スイッチギヤの全体形状の縮小化、およ
び簡素化を図ることができ、取付けスペースの確保、な
らびに作業性を容易にする可能となる。 (第5の実施の形態)前述した第1乃至第3の実施の形
態のいずれかの実施の形態において、接地層7に設ける
抵抗層20としては、電源側または負荷側の両母線端末
5に限らず、電源側および負荷側の両母線端末5に設け
るようにしても、循環電流の抑制とサージ電圧の抑制の
点で、前述の場合と同様の効果が得られるものである。
【0077】(その他の実施の形態)尚、本発明は、上
記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階で
はその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施す
ることが可能である。また、各実施の形態は可能な限り
適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせ
た作用効果を得ることができる。さらに、上記各実施の
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の
発明を抽出することができる。 例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの
構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題
の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発
明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一
つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構
成を発明として抽出することができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の絶縁母線
の接地構造によれば、複数の電気機器の相互間を接続す
る絶縁母線の少なくとも一方の母線端末部の接地層を、
抵抗体を介して電気機器側の接地極(筐体)に接続する
ようにしているので、接地間に流れる循環電流を抑制
し、またサージ電圧を抑制して、絶縁母線を接続するケ
ーブルヘッド部の部品点数を減らすことができ、電気機
器の全体形状の縮小化、および簡素化を図ることが可能
となる。
【0079】さらに、本発明の接地構造を有する絶縁母
線を備えたスイッチギヤによれば、電気機器の側壁に設
ける3相分のケーブルヘッドを適正間隔で横一列に配置
することができ、スイッチギヤの全体形状の縮小化、お
よび簡素化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁母線の接地構造の第1の実施
の形態を示す概要図。
【図2】本発明による絶縁母線の接地構造の第2の実施
の形態を示す概要図。
【図3】本発明による抵抗体を有した母線端末部の第3
の実施の形態を示す断面図。
【図4】同第3の実施の形態における絶縁母線の長さと
抵抗層に流れる電流との関係を求めた特性図。
【図5】同第3の実施の形態における絶縁母線の長さと
抵抗層の温度上昇との関係を求めた特性図。
【図6】従来方式による電気機器の相互間を接続する絶
縁母線の接地構成例を示す概要図。
【符号の説明】
1…電気機器、 2…電気機器、 3…ケーブルヘッド、 4…ストレスコーン、 5…母線端末、 6…芯線、 7…接地層、 8…絶縁層、 9…サージアブソーバ、 10…接地線、 11…抵抗体、 12…筐体、 13…中心導体、 14…絶縁層、 15…接地層、 17…絶縁母線、 18…芯線、 18a…端子、 19…絶縁層 20…抵抗層、 21…接地層、 22…防食層、 23…絶縁層、 24…半導電層、 25…バネ、 26…ボルト、 27…母線端末、 28…絶縁栓、 29a…電極、 29b…電極、 30…絶縁層、 31…バネ、 32…ボルト、 33…抑え板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 哲雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 大竹 史郎 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5G017 BB20 CC01 CC02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電のための芯線と、当該芯線の周囲に
    設けられた絶縁体と、当該絶縁体の周囲に設けられた金
    属製の接地層とからなり、複数の電気機器の相互間を接
    続する絶縁母線の接地構造において、 前記絶縁母線の少なくとも一方の母線端末部の接地層
    を、抵抗体を介して前記電気機器側の接地極に接続した
    ことを特徴とする絶縁母線の接地構造。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の絶縁母線の接地構
    造において、 前記絶縁母線の電源側または負荷側のいずれかの母線端
    末部に抵抗体を設けたことを特徴とする絶縁母線の接地
    構造。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の絶縁母線の接地構
    造において、 前記絶縁母線の電源側および負荷側の両母線端末部に抵
    抗体を設けたことを特徴とする絶縁母線の接地構造。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の絶縁母線の接地構造において、 前記抵抗体を介して電気機器側の接地極に接続する前記
    絶縁母線の長さを、100m以下としたことを特徴とす
    る絶縁母線の接地構造。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載の絶縁母線の接地構造において、 前記抵抗体としては、半導電性架橋ポリエチレンテープ
    からなり、前記絶縁母線の絶縁体の表面に巻付けたこと
    を特徴とする絶縁母線の接地構造。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1
    項に記載の絶縁母線の接地構造において、 前記抵抗体の体積抵抗率を約1×103 Ω・mとしたこ
    とを特徴とする絶縁母線の接地構造。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の絶縁母線の接地構造において、 前記絶縁母線としては、電力用ケーブルからなることを
    特徴とする絶縁母線の接地構造。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項7のいずれか1
    項に記載の接地構造を有する絶縁母線を備えて成ること
    を特徴とするスイッチギヤ。
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