JP2003007704A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003007704A
JP2003007704A JP2001192731A JP2001192731A JP2003007704A JP 2003007704 A JP2003007704 A JP 2003007704A JP 2001192731 A JP2001192731 A JP 2001192731A JP 2001192731 A JP2001192731 A JP 2001192731A JP 2003007704 A JP2003007704 A JP 2003007704A
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oxide film
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Takayuki Yano
孝幸 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】埋め込み銅配線材料上部にのみ選択的にバリア
膜を設けることで総合的な絶縁膜誘電率を低下させ、信
号伝達の高速化が図れる配線構造を有する半導体装置及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】層間絶縁膜11の配線溝13内表面にバリ
アメタル14が形成され、Cuが主成分のCu配線部材
15が埋め込まれている。Cu配線部材15の上部には
Cuの酸化膜(CuO膜)16が設けられており、層間
絶縁膜11(113)へのCuの拡散を阻止する。Cu
の酸化膜(CuO膜)16は、O2プラズマに曝すこと
により成膜されるプラズマ酸化膜でもよい。または、例
えばH22液に漬浸することにより成膜される薬液に応
じた酸化膜であってもよい。または、電解液中に漬浸し
電界を印加して成膜される陽極酸化膜であってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特にダマシン系の構造における高集積化、微細化に
対応可能な低抵抗の半導体集積回路の配線構造及び配線
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置において、ICの近年の小型
化、高集積化、高速動作に伴ない、アルミニウム配線材
料の代って低抵抗の銅配線材料が実用化されるようにな
ってきた。銅配線材料による加工の困難性は、配線材料
埋め込み及び化学的機械的研磨(CMP)技術を含むダ
マシン法などの技術によって解消されている。
【0003】例えば、リソグラフィ技術を用いて層間絶
縁膜を選択的に開口し、コンタクト領域を露出させる。
コンタクト領域と共に配線領域となる溝を形成してもよ
い。その後、コンタクト領域にTi/TiN積層、Ta
N、WNなどのバリアメタル材料をスパッタ法により被
覆する。
【0004】次に、銅配線材料を埋め込む。これには、
Cuのシード層のスパッタ及び電解メッキ法によるCu
の堆積が一般的である。これにより、コンタクト領域及
び配線領域となる溝(配線溝)を含む領域上に銅配線材
料が堆積される。その後、化学的機械的研磨(CMP)
技術により、必要な配線部分のみに銅配線材料を埋め込
んだ形に加工する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6は、上記構成に関
し、配線溝に埋め込まれる銅配線材料の配線形態を示す
断面図である。銅配線材料(Cu配線部材65)の下地
に適当な厚みを有するバリアメタル64を被覆し、層間
絶縁膜61(612)やコンタクト領域(図示せず)へ
のCuの拡散を防止している。
【0006】また、配線溝63の形成には、層間絶縁膜
(SiO2膜)61に対してエッチング選択比のとれる
シリコン窒化膜(Si34膜)がエッチングのストッパ
膜621として配され、配線溝63の底部を形作る役割
を果たす。
【0007】さらに、上層とのコンタクト領域となるビ
ア・ホールの形成以前に際し、バリア膜622としてシ
リコン窒化膜(Si34膜)がCu配線部材65上に設
けられている。これにより、CuがSiO2膜61等の
層間絶縁膜へ拡散するのを阻止している。
【0008】すなわち、堆積したCu配線部材65が化
学的機械的研磨(CMP)技術で平坦化され、配線溝6
3のみに埋め込まれた形に加工された後、このままでは
次の層間絶縁膜613に晒される。この不都合を回避す
るため、平坦化全面にバリア膜622としてシリコン窒
化膜(Si34膜)を設けるのである。
【0009】また、バリア膜622は、図示しない上層
配線とのビア・ホール形成直前までエッチングの保護膜
(ストッパ膜)として機能する。これにより、Cu配線
部材65のコンタクト領域表面が酸化され高抵抗層とな
るのを防ぐ。
【0010】しかしながら、近年の微細化に伴ない、バ
リア膜622として用いるシリコン窒化膜(Si3
4膜)の高い誘電率が、信号の伝達遅延(CR遅延)を
増大させる原因の一つとなっているという問題がある。
【0011】シリコン窒化膜(Si34膜)は、誘電率
が7くらい(6.5〜7.5程度)あり、これがバリア
膜622として、コンタクト領域を除きCu配線部材6
5上を含んで全面に覆われる形態となっている。これに
より、寄生容量が大きくなってしまい、総合的な層間絶
縁膜の実効誘電率を低下させることができないでいる
(SiO2の誘電率は4.1〜4.8程度)。この結
果、信号の伝達遅延(CR遅延)を減少させることが困
難になっている。
【0012】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたもので、埋め込み銅配線材料上部にのみ選択的にバ
リア膜を設けることで総合的な絶縁膜誘電率を低下さ
せ、信号伝達の高速化が図れる配線構造を有する半導体
装置及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体集積
回路の配線構造は、Cuを主成分としたCu配線部材を
含んで回路配線が構成される半導体装置であって、前記
Cu配線部材の上部を除いて回りを取り囲むように設け
られたバリアメタルと、 前記Cu配線部材上部が上層
に繋がるコンタクト領域を除いて覆われているCuの酸
化膜と、を具備したことを特徴とする。
【0014】上記本発明に係る半導体集積回路の配線構
造によれば、Cu配線部材の上部のみにキャップされる
ようにCuの酸化膜が設けられる。Cuの酸化膜はバリ
ア膜としてCu配線部材のCuが周囲の絶縁膜側へ拡散
するのを抑える。また、Cu配線部材の上部以外には誘
電率の高いシリコン窒化膜等を設けないため、総合的な
絶縁膜の誘電率が低下する。
【0015】なお、上記Cuの酸化膜はプラズマ酸化膜
であることを特徴とする。O2プラズマにより短時間で
成膜処理できる。また、ドライプロセスのためコンタミ
ネーション(汚染)の懸念がほとんどない。
【0016】また、上記Cuの酸化膜は、薬液に応じた
酸化膜であることを特徴とする。例えばH22液に漬浸
する。漬浸処理は大量処理に寄与する。成膜は薄くかつ
緻密に構成される。
【0017】また、上記Cuの酸化膜は、陽極酸化膜で
あることを特徴とする。上記薬液に応じた酸化膜と同等
かそれ以上に緻密な成膜が可能である。
【0018】また、上記本発明に係る構成において、上
記配線は、下層の導電領域と所定箇所で接続されるビア
を含み、上記バリアメタル及びCu配線部材が形成され
ているデュアル・ダマシン構造を含むことを特徴とす
る。すなわち、微細化配線に有用な構造にも利用でき
る。
【0019】また、上記本発明に係る構成において、上
記バリアメタルはTaN,Ta,TiN,TiSiN,
TiW,WN,Wのうちから選ばれる金属であることを
特徴とする。絶縁膜へのCuの拡散を阻止するために必
要である。
【0020】本発明に係る半導体集積回路の配線形成方
法は、Cuを主成分としたCu配線部材を含んで回路配
線が構成される半導体装置の製造方法であって、 絶縁
膜を選択的に除去し溝状の配線領域を形成する工程と、
少なくとも前記溝状の配線領域内表面にバリアメタル
を被覆する工程と、 前記バリアメタル上に前記Cu配
線部材を堆積し、前記配線領域をCu配線部材で埋め込
む工程と、 前記Cu配線部材を前記絶縁膜のレベルで
平坦化し配線構造を現出させる工程と、 前記Cu配線
部材の上部露出表面を酸化し、Cuの酸化膜を形成する
工程と、を具備したことを特徴とする。
【0021】また、好ましくは、上記溝状の配線領域を
形成する工程において、同時に下層の導電領域へのホー
ル形状の形成を伴なうデュアル・ダマシン構造の形態を
とる所定領域が設けられることを特徴とする。
【0022】また、その他好ましくは、上記溝状の配線
領域を形成する工程の前に、予め下層の導電領域へのホ
ール形状を形成しておき、上記溝状の配線領域を形成す
る工程において、上記ホール形状が含まれるようデュア
ル・ダマシン構造の形態をとる所定領域が設けられるこ
とを特徴とする。
【0023】上記本発明に係る半導体集積回路の配線形
成方法によれば、Cu配線部材が加工されてから、Cu
配線部材の上部露出表面のみが酸化され、バリア膜とな
る。バリア膜としてのCuの酸化膜は、プラズマによる
酸化、薬液による酸化、陽極酸化のうちから選ばれる方
法で成膜を達成する。Cuの酸化膜をバリア膜とするこ
とにより、拡散バリアとして誘電率の高いシリコン窒化
膜をCu配線部材上が含まれる層上一面に設ける必要が
なくなる。このため、総合的な絶縁膜の誘電率を低下さ
せることができる。
【0024】さらに、上記Cu配線部材の上部にCuの
酸化膜を形成する工程後、この配線上に絶縁膜を形成す
る工程と、 前記絶縁膜を選択的に除去してCuの酸化
膜の一部を露出させるコンタクト領域を形成する工程
と、 前記コンタクト領域に導電層を形成する前に露出
しているCuの酸化膜を選択的に除去する工程と、 を
さらに具備したことを特徴とする。これにより、コンタ
クト領域以外はCu配線部材上にCuの酸化膜が存在
し、バリア膜として十分に機能する。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る半導体装置における配線構造を示す断面図である。す
なわち、半導体ウェハの主面に集積される図示しない下
層側の回路素子あるいは導電領域に関係した配線及びそ
の付近の断面構成である。
【0026】層間絶縁膜11(111,112,11
3)の中間(111上)に配線溝13形成用としてエッ
チング時のストッパ膜12を配している。ストッパ膜1
2は、層間絶縁膜11とエッチング選択比のある窒化膜
(Si34膜)等で構成される。配線溝13は、層間絶
縁膜112内に形成されている。配線溝13内表面にバ
リアメタル14が下地として形成され、Cuを主成分と
したCu配線部材15が埋め込まれている。
【0027】すなわち、Cu配線部材15は、その上部
を除いて回りを取り囲むようにバリアメタル14を設け
て層間絶縁膜11へのCuの拡散を阻止する。バリアメ
タル14が例えばTaN膜であれば、25nm程度厚み
があれば問題ない。バリアメタル14は上記TaN膜に
限らず、Ta,TiN,TiSiN,TiW,WN,W
Ta,TiN,TiW,WNのいずれを採用してもよ
い。
【0028】また、Cu配線部材15の上部にはCuの
酸化膜(CuO膜)16が設けられており、バリア膜と
して層間絶縁膜11(113)へのCuの拡散を阻止す
る。Cuの酸化膜16は、例えば20〜30nmあれば
よい。
【0029】シリコン窒化膜がCu配線部材上を含み層
間絶縁膜一面に設けている従来構成と違い、Cu配線部
材15上のみにCuの酸化膜(CuO膜)16が設けら
れていることで、総合的な絶縁膜の誘電率低下に寄与す
る。これにより、寄生容量は小さくなり、信号の伝達遅
延(CR遅延)を減少させることができる。
【0030】Cuの酸化膜(CuO膜)16は、O2
ラズマに曝すことにより成膜されるプラズマ酸化膜でも
よい。または、例えばH22液に漬浸することにより成
膜される薬液に応じた酸化膜であってもよい。または、
電解液中に漬浸し電界を印加して成膜される陽極酸化膜
であってもよい。膜の緻密さは陽極酸化膜が優れている
が、前者2つの方法でもCuの拡散を阻止するバリア膜
が成膜できる。いずれの手法による成膜も時間制御で厚
さ制御する。
【0031】図2は、上記図1の配線構造に関し、下層
とのコンタクト領域部分を示す断面図である。デュアル
・ダマシン構造であって、下層の導電領域(拡散層や配
線層)と接続されている。エッチングのストッパ膜12
の所定部は開口され層間絶縁膜111を抜くビア・ホー
ル21が形成され、図1と同様にバリアメタル14及び
Cu配線部材15が埋め込まれている。Cu配線部材1
5の上部にはCuの酸化膜(CuO膜)16が設けられ
ており、層間絶縁膜11(113)へのCuの拡散を阻
止する。
【0032】図3は、上記図1の配線構造に関し、上層
とのコンタクト領域部分を示す断面図である。デュアル
・ダマシン構造であって、上層配線の構造は上記図2の
構成と同様である。エッチングのストッパ膜32の所定
部は開口され層間絶縁膜113を抜くビア・ホール31
が形成され、図1と同様にバリアメタル34及びCu配
線部材35が埋め込まれている。Cu配線部材35の上
部にはCuの酸化膜(CuO膜)36が設けられてお
り、図示しない上層の層間絶縁膜へのCuの拡散を阻止
する。
【0033】図4、図5は、それぞれ本発明の一実施形
態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図で
あり、前記図3の構成部位を90度移動した別の角度か
らみて、その配線構造の製法を示している。図3と同様
の箇所には同一の符号を付して説明する。
【0034】図4に示すように、下層の導電領域(ここ
ではCu配線部材15で上部にCuの酸化膜(CuO
膜)16がある)上に層間絶縁膜113、エッチングの
ストッパ膜(窒化膜)32、層間絶縁膜114を順次形
成する。
【0035】層間絶縁膜114上にまずビア・ホール形
成に関するレジスト(図示せず)をパターニングし、そ
れに従って層間絶縁膜114、ストッパ膜32、層間絶
縁膜113を順次エッチングする(デュアル・ダマシン
技術におけるビア・ファースト方式)。上記各膜はそれ
ぞれエッチングガスをC48系、CF4/O2系としたド
ライエッチングで達成する。このとき、Cuの酸化膜
(CuO膜)16は最後に除去するので残す。
【0036】次に、図示しない有機系の反射防止膜の塗
布後、層間絶縁膜114上に配線溝形成のためのレジス
ト(図示せず)をパターニングし、このレジストに従っ
て層間絶縁膜114をC48、CF4/CHF3系のガス
でエッチングする。これにより、ストッパ膜32によっ
て配線溝33の底部が形作られ、さらに露出したストッ
パ膜(Si34膜)32が除去される。
【0037】その後、図示しない反射防止膜及びレジス
トをO2プラズマ等で除去する。次に、H2/N2系ガス
によるプラズマ処理、BHF(バッファード・フッ酸)
と呼ばれるフッ化アンモニウム水溶液にフッ酸を加えた
エッチング液系への漬浸によって、Cuの酸化膜(Cu
O膜)16が除去され、配線溝33及びビア・ホール3
1が形成される。
【0038】その後、配線溝33及びビア・ホール31
内部にバリアメタル(TaN等)34をスパッタ法によ
り被覆、次にCuのシード層をスパッタ形成し(破
線)、電解めっき法によりCuを堆積する。これによ
り、配線溝33及びビア・ホール31内部にCu配線材
料(35)が堆積される。
【0039】次に、図5に示すように、化学的機械的研
磨(CMP)技術によって配線溝33及びビア・ホール
VH内部のみにCu配線材料(35)を埋め込んだ形に
加工し、Cu配線部材35を形成する。次に、例えばO
2プラズマ処理によってCu配線部材35上に25〜3
0nm程度のCuの酸化膜(CuO膜)36を形成す
る。
【0040】Cuの酸化膜(CuO膜)36は、O2
ラズマ処理の他、H22液(過酸化水素水)に漬浸する
ことにより成膜できる。また、陽極酸化を実施すること
により成膜してもよい。
【0041】陽極酸化は、クエン酸水溶液、酒石酸など
の電解液中に酸化したいCu配線部材35側を陽極に設
置し、電界を印加して表面を酸化させる。常温から60
℃程度の低温プロセスで緻密な酸化膜を形成することが
できる。陽極酸化では、金属に電流が均等に流れていれ
ば酸化反応は等方的に進むが、電流密度の高い所ほど早
く酸化が進む。
【0042】上記実施形態の方法によれば、Cu配線部
材35が加工されてから、Cu配線部材35の上部露出
表面のみが酸化され、バリア膜(36)となる。バリア
膜としてのCuの酸化膜36を用いることにより、誘電
率の高いシリコン窒化膜等を設けないため、総合的な絶
縁膜の誘電率を低下させることができる。これにより、
寄生容量は小さくなり、信号の伝達遅延(CR遅延)を
減少させることができる。
【0043】なお、上述の各実施形態及び方法におい
て、配線を形作る層間絶縁膜11中のエッチングのスト
ッパ膜12や32は必ずしも必要ではない。例えば図示
しないが、配線形成したい層間絶縁膜11上にビア・ホ
ール用のエッチングマスクと配線形成用のエッチングマ
スク(ダブルハードマスク)を形成しておき、13や3
3のような配線溝及び21や31のようなビア・ホール
を同時形成することもできる。
【0044】また、上記図4において、配線溝33及び
ビア・ホール31の形成はビア・ファースト方式による
工程を説明したが、これに限らず、SAC(Self Align
mentContact)方式を利用してもよい。
【0045】すなわち、ストッパ膜32には予め接続予
定領域に合わせて開口部をパターニングしておく。次
に、層間絶縁膜114上に配線溝形成のためのレジスト
(図示せず)をパターニングし、このレジストに従って
配線溝33をエッチング形成すると同時に上記開口部に
応じたビア・ホール形状を形成する。その後、上述のよ
うにCuの酸化膜(CuO膜)16が除去され、配線溝
33及びビア・ホール31が形成される。
【0046】また、実施形態の方法において、Cuのシ
ード層のスパッタ及び電解めっき法によるCuの堆積が
行われる説明をしたが、これに限らず、その他PVDや
CVDの技術を用いてもよい。
【0047】上記各実施形態及び方法によれば、Cu配
線部材の上部にのみキャップされるCuの酸化膜は、拡
散防止機能を有すると共に低誘電率を実現する。これに
より、微細化した配線デザインに対し、寄生容量を大き
くすることなく、高信頼性、低消費電力、高速動作に寄
与する微細な配線構造を有する半導体装置が実現される
ことが期待できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、C
u配線部材の上部にのみキャップされるようにCuの酸
化膜が設けられ、バリア膜としてCu拡散防止機能を十
分発揮できる構成とした。これにより、誘電率の高いシ
リコン窒化膜がCu配線部材のキャップ層として層全面
に設けられることはなくなった。この結果、埋め込み銅
配線材料上部にのみ選択的にバリア膜を設けることで総
合的な絶縁膜誘電率を低下させ、信号伝達の高速化が図
れる配線構造を有する半導体装置及びその製造方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体装置における
配線構造を示す断面図である。
【図2】図1の配線構造に関し、下層とのコンタクト領
域部分を示す断面図である。
【図3】図1の配線構造に関し、上層とのコンタクト領
域部分を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方
法を工程順に示す第1の断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方
法を工程順に示す第2の断面図である。
【図6】配線溝に埋め込まれる銅配線材料(Cu配線部
材)の配線形態を示す断面図である。
【符号の説明】 11(111,112,113,114 ),61(611,612,613 )…層
間絶縁膜 12,32,621…ストッパ膜 13,33,63…配線溝 14,34…バリアメタル 15,35,65…Cu配線部材 16,36…Cuの酸化膜(CuO膜) 21,31…ビア・ホール 622…バリア膜
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Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cuを主成分としたCu配線部材を含ん
    で回路配線が構成される半導体装置であって、 前記Cu配線部材の上部を除いて回りを取り囲むように
    設けられたバリアメタルと、 前記Cu配線部材上部が上層に繋がるコンタクト領域を
    除いて覆われているCuの酸化膜と、 を具備したことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記Cuの酸化膜は、プラズマ酸化膜で
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記Cuの酸化膜は、薬液に応じた酸化
    膜であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記Cuの酸化膜は、陽極酸化膜である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記Cu配線部材は、下層の導電領域と
    所定箇所で接続されるビアを含んで前記バリアメタル及
    びCu配線部材が形成されているデュアル・ダマシン構
    造を含むことを特徴とする請求項1〜4のうち一つに記
    載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記バリアメタルは、TaN,Ta,T
    iN,TiSiN,TiW,WN,Wのうちから選ばれ
    る金属であることを特徴とする請求項1〜5いずれか一
    つに記載の半導体集積回路の配線構造。
  7. 【請求項7】 Cuを主成分としたCu配線部材を含ん
    で回路配線が構成される半導体装置の製造方法であっ
    て、 絶縁膜を選択的に除去し溝状の配線領域を形成する工程
    と、 少なくとも前記溝状の配線領域内表面にバリアメタルを
    被覆する工程と、 前記バリアメタル上に前記Cu配線部材を堆積し、前記
    配線領域をCu配線部材で埋め込む工程と、 前記Cu配線部材を前記絶縁膜のレベルで平坦化し配線
    構造を現出させる工程と、 前記Cu配線部材の上部露出表面を酸化し、Cuの酸化
    膜を形成する工程と、を具備したことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記溝状の配線領域を形成する工程にお
    いて、同時に下層の導電領域へのホール形状の形成を伴
    なうデュアル・ダマシン構造の形態をとる所定領域が設
    けられることを特徴とする請求項7記載の半導体装置の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記溝状の配線領域を形成する工程の前
    に、予め下層の導電領域へのホール形状を形成してお
    き、前記溝状の配線領域を形成する工程において、上記
    ホール形状が含まれるようデュアル・ダマシン構造の形
    態をとる所定領域が設けられることを特徴とする請求項
    7記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記Cu配線部材の上部にCuの酸化
    膜を形成する工程は、プラズマによる酸化、薬液による
    酸化、陽極酸化のうちから選ばれる方法で達成すること
    を特徴とする請求項7〜9いずれか一つに記載の半導体
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記バリアメタルは、TaN,Ta,
    TiN,TiSiN,TiW,WN,Wのうちから選ば
    れる金属のスパッタ形成によって達成され、前記Cu配
    線部材は、このバリアメタル上にCu薄膜をスパッタ形
    成してシード層とし、電解めっきにより堆積する工程を
    含むことを特徴とする請求項7〜10いずれか一つに記
    載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記Cu配線部材の上部にCuの酸化
    膜を形成する工程後、この配線上に絶縁膜を形成する工
    程と、 前記絶縁膜を選択的に除去してCuの酸化膜の一部を露
    出させるコンタクト領域を形成する工程と、 前記コンタクト領域に導電層を形成する前に露出してい
    るCuの酸化膜を選択的に除去する工程と、をさらに具
    備したことを特徴とする請求項7〜11いずれか一つに
    記載の半導体装置の製造方法。
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