JP2003006696A - 投票用紙自動交付機 - Google Patents

投票用紙自動交付機

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JP2003006696A
JP2003006696A JP2001185416A JP2001185416A JP2003006696A JP 2003006696 A JP2003006696 A JP 2003006696A JP 2001185416 A JP2001185416 A JP 2001185416A JP 2001185416 A JP2001185416 A JP 2001185416A JP 2003006696 A JP2003006696 A JP 2003006696A
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JP2001185416A
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Shoji Yoshikawa
詳二 吉川
Toshiyuki Yoshida
敏幸 吉田
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Glory Ltd
Glory Kiki Co Ltd
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Glory Ltd
Glory Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投票用紙自動交付機を不在者投票のための投
票用紙の折り曲げにも活用できるようにし、また、不在
者投票の交付枚数と通常投票の交付枚数との合計枚数を
効率良く集計し、一元管理できるようにする。 【解決手段】 交付機本体1に搬送路49から分岐する
折畳搬送路81を設け、折畳分岐レバー83を設け、折
畳搬送路81に、折畳ローラ84a、84b、付勢ロー
ラ84c、用紙ガイド85、折り位置センサ86、折り
歯87等からなる折畳手段80を設ける。そして、投票
用紙を折り畳まずに投出する通常交付モードか折畳交付
モードかを選択可能とし、折畳交付モードではさらに枚
葉投出モードか連続投出モードかを選択可能とし、それ
ぞれの態様で交付するとともに、通常交付の交付枚数と
不在者投票の交付枚数をそれぞれ集計する。折畳ユニッ
トを取り外し自在に接続することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の選挙におい
て所定の投票用紙を自動的に交付するための投票用紙自
動交付機に関し、特に、投票用紙を折り畳んだ状態で交
付することも可能な投票用紙自動交付機に関する。
【0002】
【従来の技術】各種選挙の投票会場においては、有権者
に自動的に投票用紙を1枚ずつ交付する投票用紙自動交
付機が、広く利用されるようになっている。特開200
0−251104号公報に示された投票用紙自動交付機
は、本出願人の開示によるもので、投出ボタン(24
a、24b)を操作することにより、ホッパ(41)に
集積収納された投票用紙(P)を、給紙ローラ(45)
で1枚ずつ繰り出し、搬送ローラ(50a、50b、5
0c)で搬送して、投出口(48)に投出し、交付する
装置であり、投票用紙の交付枚数(投票数)や、全有権
者数に対する交付枚数の割合(投票率)を集計すること
ができ、また、時間帯ごとの投票数や投票率を集計する
ことができる。
【0003】また、公職選挙等においては、選挙当日に
投票会場に出向くことができない有権者のために、前日
までに指定の投票所に出向いて予め投票を済ませる不在
者投票の制度がある。そして、その不在者投票では、記
入した投票用紙を投票者自身が二つ折りにし、二重封筒
に入れて封印するようにし、その封印された状態で受理
するように運用する場合が多い。その場合、投票用紙を
二つ折りにすることを投票者に促す必要があることか
ら、予め人手によって二つ折りにした投票用紙を有権者
に手渡している。しかしながら、近年、不在者投票の数
は増加傾向にあり、選挙管理委員会によっては、数千件
に及ぶ不在者投票を受理するところもあって、数千枚も
の投票用紙を人手によって二つ折りにする必要があり、
その作業に大変な労力を要していた。
【0004】そこで、投票用紙を自動で二つ折りにする
ことができる用紙折り畳み装置を用いることにより、省
力化を図ることも行われている。例えば、特開2000
−16693号公報に示された単片用紙折り畳み装置
は、用紙挿入台(6)に集積収納した単片用紙(10
1)を、ピックアップコロ(7a、7b、7c)によっ
て装置内に引き込み、その引き込んだ単片用紙(10
1)の先端を、一対の引き込みローラ(11a、11
b)により、一対の第1ガイド板(14a、14b)内
に導いて、先端が第1突き当て板(13)に突き当て
て、折り用ミシン目での折り動作を開始し、次いで、折
り用ミシン目部分を、互いに対接する引き込みローラ
(11b)と折りローラ(12a)とによって挟み込ん
で、二つ折り状態で一対の第2ガイド板(15a、15
b)内に導き、二つ折りの場合には、第2突き当て板
(16)を第2ガイド板(15a、15b)の前端側に
セットした状態で、その第2突き当て板(16)に突き
当てて、移送方向を変換し、一対の折りローラ(12
a、12b)で折り用ミシン目部分を挟み込んで、移送
ベルト(17a、17b)に向けて送り出すようにし、
また、第2突き当て板(16)を第2ガイド板(15
a、15b)の奥端側にセットすることにより、三つ折
りが可能となるようにしたもので、葉書用の用紙等の
他、投票用紙の二つ折りにも利用可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、投票会場
においては、有権者に自動的に投票用紙を1枚ずつ交付
する投票用紙自動交付機が利用され、それにより、投票
用紙の交付枚数(投票数)や、全有権者数に対する交付
枚数の割合(投票率)の集計を行い、また、時間帯ごと
の投票数や投票率の集計を行うことができ、一方、不在
者投票においては、投票用紙を自動で二つ折りにするた
めに、用紙折り畳み装置を用いることができるが、それ
ら投票会場において使用する投票用紙自動交付機と、不
在者投票において使用する用紙折り畳み装置は、従来、
それぞれ別々の装置であったため、各種選挙において、
それら投票用紙自動交付機と用紙折り畳み装置をそれぞ
れ別々に用意する必要があった。
【0006】しかしながら、投票用紙自動交付機と用紙
折り畳み装置とは、用紙を集積収納するホッパ手段や、
このホッパ手段から用紙を1枚ずつ繰り出す給紙手段
や、処理した用紙の枚数を集計する手段など、機能とし
て共通する部分が多く、それぞれを別々の装置として用
意することは無駄が大きい。
【0007】また、不在者投票で交付した投票用紙の枚
数も、選挙投票日当日の投票用紙の交付枚数と同じよう
に集計し、最終的には、交付した全ての投票用紙の枚数
を集計する必要があるが、従来の運営形態では、不在者
投票で交付した投票用紙の枚数は、用紙折り畳み装置で
集計し、選挙投票日当日に投票用紙自動交付機で交付し
た投票用紙の交付枚数は、投票用紙自動交付機で集計
し、それら別々の装置で集計した交付枚数のデータを持
ち寄って、別途合計することになるため、非効率であ
り、また、集計間違いを起こし易いという問題がある。
【0008】したがって、投票用紙自動交付機に用紙折
り畳み機能を付加して、投票会場にて使用する投票用紙
自動交付機を不在者投票のための投票用紙の折り曲げに
も活用できるようにし、不在者投票のために用紙折り畳
み専用機を用意する必要が無く、選挙運用の費用を低減
できるようにすることが課題である。
【0009】また、不在者投票における投票用紙交付枚
数と、投票日当日の投票会場における投票用紙交付枚数
との合計枚数を、効率良く且つ間違いなく集計でき、一
元管理できるようにすることが課題である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、投票用紙自動
交付機に、一体型で用紙折り畳み機能を付加する手段と
して、投票用紙を複数枚集積収納するホッパと、投票用
紙を投出する投票用紙投出口と、ホッパから投票用紙投
出口までの間に形成された搬送路と、ホッパに集積収納
された投票用紙を1枚ずつ搬送路へ繰り出す給紙手段
と、繰り出された投票用紙をそのままの状態で、搬送路
内を投票用紙投出口まで搬送する搬送手段と、給紙手段
及び搬送手段の駆動を制御する制御手段と、該制御手段
を操作する操作手段を備えた投票用紙自動交付機におい
て、搬送路から分岐する折畳搬送路と、該折畳搬送路に
設けられ、投票用紙を折り畳む折畳手段と、搬送路と折
畳搬送路との分岐位置に設けられ、投票用紙の搬送経路
を搬送路側と折畳搬送路側とに切り換える切換手段を設
けるものである。
【0011】ホッパと、投票用紙投出口と、搬送路と、
給紙手段と、搬送手段と、制御手段および操作手段は、
通常の投票用紙自動交付のための既存の手段であってよ
く、折畳搬送路と、折畳手段と、切換手段とは、用紙折
り畳み機能を付加するための新たな手段で、ホッパ、投
票用紙投出口、搬送路、給紙手段、搬送手段等と共に、
一体の交付機本体に設けることができる。そして、投票
日当日の投票会場においては、搬送経路を搬送路側にセ
ットし、所定の操作を行うことにより、ホッパに集積収
納された投票用紙を、給紙手段で1枚ずつ搬送路へ繰り
出して、そのままの状態で搬送手段により搬送し、投票
用紙投出口に投出し、交付することができる。また、不
在者投票においては、搬送経路を折畳搬送路側に切り換
えることにより、ホッパーから繰り出された投票用紙を
折畳搬送路を経由して搬送し、その間に、折畳手段によ
り投票用紙を折り畳んで、二つ折りにした状態で投票用
紙投出口から投出することができる。
【0012】また、本発明は、投票用紙自動交付機に、
外付け(分離型)で、用紙折り畳み機能を付加する手段
として、投票用紙を複数枚集積収納するホッパと、投票
用紙を投出する投票用紙投出口と、ホッパから投票用紙
投出口までの間に形成された搬送路と、ホッパに集積収
納された投票用紙を1枚ずつ搬送路へ繰り出す給紙手段
と、繰り出された投票用紙をそのままの状態で、搬送路
内を投票用紙投出口まで搬送する搬送手段と、給紙手段
及び搬送手段の駆動を制御する制御手段と、該制御手段
を操作する操作手段を備えた投票用紙自動交付機におい
て、投票用紙投出口から投出された投票用紙を取り込む
用紙取込手段と、取り込まれた投票用紙を折り畳む折畳
手段と、折り畳まれた投票用紙を交付機本体の外部へ投
出する折畳用紙投出口と、用紙取込手段から折畳用紙投
出口までの間に形成され、折畳手段が介設され、取り込
まれた投票用紙を折畳手段を経由して折畳用紙投出口ま
で搬送する折畳搬送路を備えた折畳ユニットを設け、該
折畳ユニットを交付機本体に取り外し自在に装着するも
のである。
【0013】この場合も、ホッパと、投票用紙投出口
と、搬送路と、給紙手段と、搬送手段と、制御手段およ
び操作手段は、通常の投票用紙自動交付のための既存の
手段であってよい。そして、用紙取込手段と、折畳手段
と、折畳用紙投出口と、折畳搬送路とからなる折畳ユニ
ットは、用紙折り畳み機能を付加するための新たな手段
として、外付けで交付機本体に装着し、取り外し自在と
することができる。そして、投票日当日の投票会場にお
いては、折畳ユニットを取り外し、所定の操作を行うこ
とにより、ホッパに集積収納された投票用紙を、給紙手
段で1枚ずつ搬送路へ繰り出して、そのままの状態で搬
送手段により搬送し、投票用紙投出口に投出し、交付す
ることができる。また、不在者投票においては、折畳ユ
ニットを取り付けることにより、ホッパーから繰り出さ
れ、搬送されて、投票用紙投出口から投出された投票用
紙を、折畳ユニットの用紙取込手段により取り込んで、
折畳搬送路を経由して搬送し、その間に、折畳手段によ
り投票用紙を折り畳んで、二つ折りにした状態で折畳用
紙投出口から投出することができる。
【0014】前記一体型あるいは分離型の用紙折り畳み
機能を付加した投票用紙自動交付機は、投票用紙を折り
畳んだ状態で交付する際に、投票用紙を折り畳んだ状態
で1枚ずつ投出する枚葉投出モードと、予め定めた枚数
の投票用紙を折り畳んだ状態で連続して投出する連続投
出モードとのいずれかを選択可能とするのがよい。
【0015】不在者投票では、投票用紙を有権者に手渡
す際に、二つ折りにした投票用紙を1枚ずつ手渡す場合
もあり、投票時の混雑を避けるため、予測される不在者
投票者の人数に見合う数だけの投票用紙を、予め二つ折
りに折り畳み、二重封筒に入れて、封印しない状態で用
意しておく場合もある。そのいずれの場合でも、枚葉投
出モードと連続投出モードを選択可能とすることで、投
票用紙を折り畳む作業を自動的に処理できる。
【0016】また、前記一体型あるいは分離型の用紙折
り畳み機能を付加した投票用紙自動交付機は、投票用紙
を折り畳まない通常の状態で交付する通常交付モード
と、投票用紙を折り畳んだ状態で交付する折畳交付モー
ドとのいずれかを選択可能とし、通常交付モードで交付
した投票用紙の交付枚数に関するデータと、折畳交付モ
ードで交付した投票用紙の交付枚数に関するデータとを
区別して集計する集計手段と、集計したデータを記憶す
る記憶手段とを設けることができ、それにより、不在者
投票における投票用紙交付枚数と、投票日当日の投票会
場における投票用紙交付枚数との合計枚数を、効率良く
且つ間違いなく集計でき、一元管理するようにできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】(第1の実施の形態)図1〜図3は、第1
の実施の形態の用紙折り畳み機能を有する本体一体型の
投票用紙自動交付機を示している。図1は投票用紙自動
交付機の外観図、図2は投票用紙自動交付機の内部構造
図、図3は投票用紙自動交付機の制御系のブロック図で
ある。
【0019】この実施の形態に示す投票用紙自動交付機
は、図1に示すように、投票用紙自動交付機本体1と操
作盤2とからなり、これら投票用紙自動交付機本体1と
操作盤2が接続ケーブル3で接続されている。
【0020】投票用紙自動交付機本体1は、箱型の本体
ケース11と、本体ケース11の前端部下面にヒンジ連
結された開閉可能な前面カバー12と、本体ケース11
の上面および背面上部を覆い、前端側が本体ケース11
に支持されて後端側から上下に開閉可能とされた透明体
の上部カバー13とで構成されている。
【0021】前面カバー12は、投票用紙の紙詰まり
等、トラブルが発生したときに開くことができるように
したものであり、その正面下部中央にはスピーカ前面パ
ネル12aが形成されている。また、上部カバー13の
後端下部には、該カバー13を施錠するための錠14
(図2参照)が設けられている。
【0022】本体ケース11の内部には、図2に示すよ
うに、投票用紙(p)を縦積みで集積収納するホッパー
41が配置されている。ホッパー41は、垂直方向に対
し前方にやや傾いて配置された壁体31の壁面と平行な
ガイド軸32に沿って上下方向にスライドするスライド
部材33と一体に形成されたもので、壁体31の後方壁
面に沿って上下方向にスライド可能である。スライド部
材33は、バネ34により上向きに付勢されている。
【0023】投票用紙(p)は、前端部が壁体31の後
部壁面に当接した状態でホッパー41上に装填され、前
方にやや傾いた水平に近い姿勢で、記入面を上にして、
上下方向に集積収納される。
【0024】ホッパー41は、投票用紙(p)を例えば
1000枚を最大枚数として集積収納するもので、バネ
34は、ホッパー41上に上記最大枚数の投票用紙
(p)が集積収納されても、ホッパー41ごと投票用紙
(p)を上方へ付勢できるよう調整されている。上方へ
付勢された投票用紙(p)は、最上部のものが後述の給
紙ローラ45に押し当てられる。
【0025】本体ケース11内部のホッパー41上方に
は、搬送手段である給紙ローラ45が設けられるととも
に、給紙ローラ45に前側斜め下方から当接する配置
で、その当接面に摩擦部材を有する重送防止片46が設
けられている。
【0026】ホッパー41に集積収納された投票用紙
(p)は、給紙ローラ45が回転することによって最上
部のものから繰り出され、その際、重送防止片46の摩
擦作用によって重送が防止され、投票用紙(p)は一枚
ずつ送り出される。
【0027】投票用紙を投出する投票用紙投出口48
は、本体ケース11の前面上端と前面カバー12との間
に横長スリット状に設けられている。そして、ホッパー
41から投票用紙投出口48までの間に搬送路49が形
成されている。
【0028】給紙ローラ45は搬送路49の入口に位置
する。そして、投票用紙投出口48に至る搬送路49の
途中には、給紙ローラ45によりホッパー41から繰り
出された投票用紙(p)を投票用紙投出口48まで搬送
するため、給紙ローラ45とともに搬送手段を構成する
複数個(図示の例では3個であるが、これに限らな
い。)の搬送ローラ50a、50b、50cが設けられ
るとともに、これら搬送ローラ50a、50b、50c
のそれぞれと対をなして付勢ローラ51a、51b、5
1cが設けられている。
【0029】搬送ローラ50a、50b、50cは、い
ずれも本体ケース11に設けられたものである。一方、
付勢ローラ51a、51b、51cは、一部(51a、
51b)が後述の投票用紙排出トレイ55に、他(51
c)は前面カバー12の背面に設けられている。
【0030】搬送路49は、給紙ローラ45と重送防止
片46の間から、搬送ローラ50aと付勢ローラ51a
の間を通り、さらに搬送ローラ50bと付勢ローラ51
bの間を経て、本体ケース11の前面まで延び、次い
で、本体ケース11の前面で下から上に、搬送ローラ5
0cと付勢ローラ51cの間を経て、投票用紙投出口4
8に至っている。
【0031】給紙ローラ45および搬送ローラ50a,
50b,50cは、ベルト等で後述の駆動モータに連結
されており、駆動モータにより回転駆動される。
【0032】本体ケース11の内部には、また、搬送異
常の投票用紙や規格外用紙、あるいは間違って収納され
た収納用紙を排出するための排出搬送路52が、最下流
の搬送ローラ50cと付勢ローラ51cの下流で搬送路
49から分岐して設けられ、その分岐部分には、切換レ
バーソレノイド53(図3参照、図2には図示せず)に
よって投票用紙(p)の搬送を搬送路49側(実線位
置)と排出搬送路52側(破線位置)とに切り換え可能
な切換レバー54(排出搬送手段)が設けられている。
【0033】そして、本体ケース11の内部の、上部カ
バー13を通して見える前端部上方の位置に、投票用紙
排出部として、切換レバー54により排出搬送路52に
導かれた投票用紙を保留する投票用紙排出トレイ55が
設けられている。
【0034】本体ケース11には、また、搬送路49の
途中に、重送等の搬送異常や、規格外用紙等の用紙自体
の異常を検知するための異常検知センサ56が設けら
れ、投票用紙投出口48の付近には、投出された投票用
紙(p)が投票者によって抜き取られたかどうかを検知
する抜取センサ57が設けられている。抜取センサ57
は、ホッパー41から搬送路49に新たな投票用紙
(p)を送り込むためのタイミングを計るものである。
【0035】ホッパー41の後部下方には、上部カバー
施錠センサ58が設けられている。また、上部カバー1
3後端下部の錠14の内端には、施錠に連動して回動す
るよう検知片59が取り付けられている。上部カバー施
錠センサ58は、この検知片59によって施錠を検知す
る。
【0036】前面カバー12の内部下方には、本体ケー
ス11側に突出するようカバー開放検知用の検知片(図
示せず)が設けられている。そして、本体ケース11の
内部には前面カバー開放センサ61(図3参照、図2に
は図示せず)が設けられている。開放センサ61は、検
知片によって前面カバー12の開放を検知する。
【0037】また、この投票用紙自動交付機は、例えば
投票者が投票用紙を抜き取ろうとして投票用紙投出口4
8に手を近づけたときに、その手の接近を検知して選挙
種別や投票用紙の記入方法等の案内データを音声出力す
るようにしたものであって、本体ケース11の内部上方
位置に、投票用紙投出口48に接近する手を検知するよ
う物体センサ62が配置され、そのセンサ開口部15
(図1参照)が、本体ケース11の前端部上面の投票用
紙投出口48直背後に設けられている。これにより、投
票者が投票用紙投出口48から投票用紙(p)を抜き取
ろうとすると、その投票者の手が接近したことが物体セ
ンサ62により検知される。この物体センサ62は、投
票者の手だけでなく、係員が手を近づけても検知し、ま
た、用紙等を近づけても検知するものである。物体セン
サ62としては、手などの人体を検知するだけのもの
(例えば赤外線センサ)であってもよい。
【0038】前面カバー12の内部には、スピーカ前面
パネル12aの後方に、上記案内データを音声出力する
音声発生手段としてのスピーカ63が設けられている。
【0039】本体ケース11の内部には、また、図2に
示すように、用紙を二つ折りに折り畳む折畳手段80が
設けられ、この折り畳み手段80を経由して投票用紙
(p)を搬送する折畳搬送路81が、搬送路49の中間
の搬送ローラ50bと付勢ローラ51bとが対峙する位
置の下流で搬送路49から略垂直下方へ分岐し、湾曲し
て、下流側の搬送ローラ50cと付勢ローラ51cとが
対峙する位置の上流で再び搬送路49に合流するよう設
けられている。
【0040】そして、搬送路49と折畳搬送路81との
分岐位置には、折畳分岐レバーソレノイド82(図3参
照、図2には図示せず)によって投票用紙(p)の搬送
を搬送路49側(破線位置)と折畳搬送路81側(実線
位置)とに切り換え可能な折畳分岐レバー83が設けら
れている。
【0041】折畳手段80は、上下一対の折畳ローラ8
4aおよび84bと、付勢ローラ84cと、用紙ガイド
85と、折り位置センサ86と、折り歯87等から構成
され、折畳搬送路81の上流位置において、一方(上
方)の折畳ローラ84bと付勢ローラ84cとが略水平
方向に対峙して互いに接し、その折畳ローラ84bと、
もう一方(下方)の折畳ローラ84aとが、下流側で略
垂直方向に対峙して互いに接している。これら折畳ロー
ラ84aおよび84bと、付勢ローラ84cは、下方の
折畳ローラ84aが図示しないモータにより回転駆動さ
れ、それに従動して、上方の折畳ローラ84bと付勢ロ
ーラ84cが回転する。
【0042】また、折畳搬送路81の、折畳ローラ84
bと付勢ローラ84cが略水平方向に対峙する位置の下
流側近傍には、折畳搬送路81の略垂直部分の下端の、
湾曲する部分の手前から分岐して、折畳搬送路81に分
岐搬送された投票用紙(p)の先端を、折畳搬送路81
に沿ってそのまま湾曲させるのではなく、折り畳むため
に略直進的に所定位置まで導くよう、折畳搬送路81斜
め下後方に延びる用紙ガイド85が設けられている。ま
た、その用紙ガイド85の途中所定位置に、投票用紙
(p)が所定位置に達したことを検知するための、折り
位置センサ86が設けられる。
【0043】そして、用紙ガイド85が折畳搬送路81
から分岐する位置には、折畳搬送路81内へ向け後方か
らスライド可能なよう、略水平に折り歯87が設けられ
ている。折り歯87は、折り歯駆動ソレノイド88によ
り、水平方向にスライド駆動される。
【0044】また、折畳搬送路81には、湾曲した後の
下流側部分に、互いに接するよう対峙して搬送ローラ8
9aと付勢ローラ89bが設けられている。搬送ローラ
89aは図示しないモータにより回転駆動され、それに
従動して付勢ローラ84cが回転する。
【0045】操作盤2には、各種設定を行う選択モー
ド、設定内容、投票率等を表示する表示部21と、設定
モードや表示モードの選択を行うモード選択ボタン22
と、各種設定を決定する決定ボタン23が設けられてい
るほか、投票用紙(p)を交付させるための交付動作信
号を送出するよう入力操作する操作手段として、投票用
紙(p)を投票用紙投出口48に投出させるための一対
の投出ボタン24a、24bが設けられている。
【0046】一対の投出ボタン24a,24bは、投票
者の性別によって使い分けることにより、性別による投
票率の集計が可能となるようにしたものである。また、
この一対の投出ボタン24a,24bは、各種設定を行
う場合に画面の切り換えボタンとしても利用される。
【0047】また、この投票用紙自動交付機には、マイ
クロコンピュータを用いた制御部70が設けられてい
る。そして、図3に示すように、制御部70には、選挙
種別や投票用紙の記入方法等の案内データを記憶する記
憶装置71と、時刻を計測する時計72が接続され、ま
た、給紙ローラ45、搬送ローラ50a、50b、50
c、折畳ローラ84aおよび搬送ローラ89aを回転さ
せるための駆動モータ73が接続され、スピーカ63、
切換レバーソレノイド53、物体センサ62、異常検知
センサ56、前面カバー開放センサ61、上部カバー施
錠センサ58、抜取センサ57、折畳分岐レバーソレノ
イド82、折り歯駆動ソレノイド88および折り位置セ
ンサ86がそれぞれ接続され、また、各種設定及び操作
を行う操作盤2が接続されている。
【0048】制御部70は、物体センサ62、異常検知
センサ56、前面カバー開放センサ61、上部カバー施
錠センサ58、抜取センサ57および折り位置センサ8
6からそれぞれのセンサ出力を受け、また、操作盤2か
らの各種入力を受けて、記憶装置71に記憶された各種
案内データと、時計72により計測される時刻を読み出
し、駆動モータ73の回転を制御し、スピーカ63の音
声出力を制御し、切換レバーソレノイド53を制御し、
折畳分岐レバーソレノイド82および折り歯駆動ソレノ
イド88を制御し、また、操作盤2に表示用のデータを
送出する。それにより、投票用紙自動交付機が所定の動
作を行う。
【0049】制御部70は、また、集計手段としての機
能も有し、通常交付モードでは、投出ボタン24a、2
4bが押下されるごとに、交付枚数を1ずつ加算し、合
計の交付枚数を集計し、記憶装置71に記憶する。ま
た、後述の不在者投票のための折畳交付モードでは、折
畳交付モードで交付した投票用紙の交付枚数(投出枚
数)を別途集計し、記憶装置71に記憶する。また、通
常交付モードでの交付枚数と、不在者投票における折畳
交付モードでの交付枚数との合計枚数を計算し、表示部
21に表示する。
【0050】次に、この実施の形態の投票用紙自動交付
機の動作を説明する。
【0051】(モードの設定)操作盤2を操作すること
により、投出する投票用紙の状態(折り畳まない状態
か、折り畳んだ状態のいずれか)によって、通常交付モ
ードと、折畳交付モードとのいずれかを選択できる。通
常交付モードは、投票用紙を折らずにそのままの形状で
投出するモードであり、折畳交付モードは、投票用紙を
二つ折りに折り畳んだ形状で投出するモードである。
【0052】公職選挙などでは、選挙日当日に投票会場
で行われる通常の投票と、選挙日前日までの所定期間の
間に、指定の会場で行われる不在者投票とがあり、選挙
日当日の通常の投票では、通常交付モードが使用され
る。そして、折畳交付モードは、主に不在者投票で使用
されるモードであり、不在者投票において投票用紙を二
つ折りに折り畳んだ状態で交付する場合等に使用され
る。
【0053】また、折畳交付モードにおいては、さらに
投出形態を選択できる。投出形態には、枚葉投出モード
と、連続投出モードとがある。枚葉投出モードは、投出
ボタン24a、または24bを押下することによって、
投票用紙を折り畳んだ状態で1枚ずつ投出するモードで
あり、連続投出モードは、予め定めた複数枚の投票用紙
を、折り畳んだ状態で連続して投出するモードである。
【0054】(通常交付モードの場合の動作)この投票
用紙自動交付機は、制御部70により、初期状態では、
通常交付モードに設定されている。そして、ホッパー4
1に投票用紙(p)を収納し、電源を入れると、制御部
70が給紙ローラ45および搬送ローラ50a、50
b、50cを回転させ、ホッパー41内の投票用紙
(p)は、重送防止片46の摩擦作用を受けて給紙ロー
ラ45により最上部のものから一枚ずつ搬送路49に送
り込まれる。
【0055】また、このモードのときは、折畳分岐レバ
ー83は、折畳搬送路81を閉鎖する位置とされる。そ
して、搬送路49に送り込まれた投票用紙(p)は、異
常検知センサ56により、重送等の搬送異常や規格外等
の用紙自体の異常があるかどうかについてチェックが行
われ、異常が検知されなければ、搬送ローラ50a、5
0b、50cによって、先端が切換レバー54と投票用
紙投出口48の間に達した位置(待機位置)まで搬送さ
れる。こうして投票用紙(p)が待機位置に達した状態
(待機状態)になると、操作盤2の投出ボタン24a、
24bの操作が有効な状態(入力可能な状態)となる。
待機状態の投票用紙(p)は、操作盤2の投出ボタン2
4a、24bが操作されるまでその位置で待機する。投
票用紙が待機状態となり、操作盤2の投出ボタン24
a、24bが入力可能となると、投出ボタン24a、2
4bを点灯させるようにするのがよく、そうすることに
より、投票用紙が待機状態となり、操作手段による交付
動作信号の入力が可能になったことが直ちに判り、投票
用紙を迅速かつ確実に交付できる。
【0056】また、搬送路49に送り込まれた投票用紙
(p)について、異常検知センサ56により異常が検知
されると、切換レバーソレノイド53により切換レバー
54が排出搬送路52側に切り換えられて、その投票用
紙(p)は投票用紙排出トレイ55に排出され、ホッパ
ー41から搬送路49に新たな投票用紙(p)が送り込
まれる。そして、その新たに送り込まれた投票用紙
(p)についても同様に異常検知センサ56によるチェ
ックが行われ、異常が検知されなくなるまで同じ動作が
繰り返される。そして、異常が検知されなくなると、切
換レバーソレノイド53により切換レバー54が投票用
紙投出口48側に切り換えられ、投票用紙(p)は上記
待機位置まで搬送され、待機状態となる。
【0057】ただし、前面カバー12が開放されている
ことが、前面カバー開放センサ61によって検知された
とき、また、上部カバー13が施錠されていないこと
が、上部カバー施錠センサ58により検知されたときに
は、異常検知センサ56によるチェックと、そのチェッ
ク結果による上記一連の動作は全てキャンセルとなる。
【0058】そして、前面カバー12が開放されている
ことが、前面カバー開放センサ61によって検知された
ときは、操作盤2による入力が禁止され、記憶装置71
に記憶されている前面カバー開放報知の案内データがス
ピーカ63から音声出力されて、前面カバー12の開放
が報知される。また、上部カバー13が施錠されていな
いことが、上部カバー施錠センサ58により検知された
ときは、操作盤2による入力が禁止される。
【0059】また、投票用紙(p)が上記待機状態にあ
るときに、カバー13の錠14が解錠されると、制御部
70が駆動モータ73を逆回転させ、それにより、搬送
ローラ50a,50b,50cが逆回転し、投票用紙
(p)は切換レバー54より手前の位置まで戻される。
そして、切換レバーソレノイド53を介して切換レバー
53が排出搬送路52側に切り換えられ、次いで、駆動
モータ73の回転が正回転に切り換えれて、搬送ローラ
50a,50b,50cが正回転し、投票用紙(p)は
投票用紙排出トレイ55へ排出される。
【0060】投票用紙(p)が待機状態で、操作盤2の
投出ボタン24a,24bが入力可能であるときに、操
作盤2の投出ボタン24a,24bが操作されると、制
御部70は搬送ローラ50b、50cを回転させ、それ
により、投票用紙(p)は待機位置から投票用紙投出口
48へと投出される。また、このとき、制御部70は、
投出ボタン24a,24bの入力を禁止する。そして、
投票用紙投出口48に投出された投票用紙(p)を抜き
取ろうとして投票者が手を近付けると、その投票者の手
が物体センサ62によって検知され、その検知信号を受
けて、制御部70が、記憶装置71に記憶されている選
挙種別や投票用紙の記入方法等についての案内データの
中から、設定されている案内データを読み出し、その案
内データがスピーカ63から音声出力される。
【0061】そして、投票用紙投出口48に投出された
投票用紙(p)が抜き取られると、投票用紙(p)が抜
き取られたことが抜取センサ57によって検知され、そ
の検知信号を受けて、制御部70が駆動モータ73を回
転させ、給紙ローラ45および搬送ローラ50a、50
b、50cが回転して、ホッパー41から新たな投票用
紙(p)が搬送路49内へと送り込まれる。その後の動
作は上述の繰り返しとなる。
【0062】制御部70は、抜取センサ57により投票
用紙(p)の抜取が検知されるたびに、交付枚数を加算
集計し、記憶装置71に記憶する。投票用紙(p)の投
出を指示する投出ボタン24a、24bは、投票者の性
別により使い分けるようにされており、例えば、投票者
が男性であれば投出ボタン24aを使用し、女性であれ
ば投出ボタン24bを使用するようにする。これによ
り、制御部70は、男女別の交付枚数(投票者数)を集
計可能であり、全投票者数を設定しておくことにより、
そのときどきの投票率を計算し記憶し、表示部21に表
示することができる。さらに、抜取センサ57と時計7
2の出力データにより、投票用紙を交付した時間を記録
することができ、時間帯ごとの交付枚数や投票率、時間
帯ごとの男女別の交付枚数や投票率などを計算し記憶
し、表示することができる。
【0063】記憶装置71には、案内データとして、選
挙種別および投票用紙の記入方法が記憶され、かつ、そ
れら案内データが、男声と女声の少なくとも2種類以上
の声色で記憶されている。そして、操作盤2の操作によ
り、音声出力する案内データの設定と、音声の設定が可
能である。
【0064】選挙種別および記入方法の設定では、操作
盤2のモード選択ボタン22を押して、各種モードを選
択し、表示部21の画面を見ながら、選挙種別および記
入方法を設定し、また、音声を設定する。
【0065】この投票用紙自動交付機のホッパー41に
は、投票用紙(p)が略水平な姿勢で上下方向に集積収
納され、最上部の投票用紙(p)は、透明な上部カバー
13を通して、その色や印刷内容を確認することができ
る。そのため、間違った投票用紙(p)が収納されてい
た場合は、錠14を開錠し、上部カバー13を開放し
て、間違った投票用紙(p)を取り除くことができる。
ホッパー41内の投票用紙(p)は、その最上端の前端
に給紙ローラ45と重送防止片46が当接するのみで、
最上端の投票用紙(p)の上面のほぼ全面が上部カバー
13を通して視認可能であって、正しい投票用紙か間違
った投票用紙かの判定が容易である。
【0066】そして、透明な上部カバー13を通して視
認できるホッパー41の最上部の投票用紙(p)が間違
った投票用紙である場合は、その都度、上部カバー13
を開いて、その間違った投票用紙を取り除くことによ
り、間違った投票用紙を交付しないようにできる。
【0067】(折畳交付モードにおいて、枚葉投出モー
ドが選択された場合の動作)不在者投票においては、来
場した有権者に1枚ずつ投票用紙を交付し、有権者は、
候補者名などを記入した投票用紙(p)を、二つ折りに
折り畳み、二重封筒に封印して提出するような運用とす
ることが多い。
【0068】そうした運用においては、有権者に投票用
紙(p)を折り畳むよう促すために、投票用紙自動交付
機を、折畳交付モードに設定し、かつ、枚葉投出モード
を選択して使用する。つまり、この場合は、操作盤2に
より、折畳交付モードに設定し、次いで、投出形態を枚
葉投出モードに設定する。そして、投出ボタン24aま
たは24bを押下することにより動作が開始される。こ
のとき、折り畳まれていない状態の投票用紙(p)が、
待機位置に待機している場合があるが、その場合は、待
機している投票用紙(p)を投票用紙排出トレイ55に
排出する。
【0069】ホッパ41から給紙ローラ45により搬送
路49に送り込まれた投票用紙(p)は、異常検知セン
サ56により重送等の搬送異常や、投票用紙(p)の厚
み、色などが規格外である等の用紙自体の異常のチェッ
クがなされ、異常が検知された場合は、折畳分岐レバー
83が搬送路49を開放する位置、即ち、折畳搬送路8
1を閉鎖する位置に移動し、そのまま搬送路49を搬送
され、更に、切換レバー54が排出搬送路52側に切り
換えられて、投票用紙(p)は投票用紙排出トレイ55
に排出される。尚、異常検知センサ56により、投票用
紙(p)の長さや印刷内容などを検知して異常をチェッ
クする場合は、用紙の全長に渡って走査する必要がある
ため、図2に例示した実施の形態では、異常検知センサ
56と折畳分岐レバー83の距離が短すぎることとなる
が、必要に応じて、異常検知センサ56と折畳分岐レバ
ー83の間の搬送路49の長さを十分な長さに確保した
実施形態とできることはいうまでもない。
【0070】異常が検知されない場合は、折畳分岐レバ
ー83が搬送路49を閉鎖する位置に移動し、投票用紙
(p)を折畳搬送路81に分岐搬送する。
【0071】折畳搬送路81に分岐搬送された投票用紙
(p)は、上方の折畳ローラ84bと付勢ローラ84c
とにより搬送され、先端側が、折畳搬送路81から分岐
する用紙ガイド85に導かれる。 そして、投票用紙
(p)の先端が所定位置に達したことが折り位置センサ
86により検知されてから、所定時間が経過した後に、
下方の折畳ローラ84aの駆動を停止することにより、
上方の折畳ローラ84bおよび付勢ローラ84cの回転
を停める。これで、投票用紙(p)は、中央が上下の折
畳ローラ84aおよび84bの間のほぼ中間に対峙する
位置(折り畳み位置)となるように、位置決めされる。
【0072】前記所定時間は、投票用紙(p)を折り畳
み位置において停止させるよう設定するが、その所定時
間の計算は、用紙長さを操作盤2により入力し、あるい
は、異常検知センサ56の出力から用紙長さを検出し、
その入力あるいは検出した用紙長さと、折畳ローラ84
bと付勢ローラ84cの搬送速度とから割り出すように
する。
【0073】こうして折り畳み位置に位置決めされた投
票用紙(p)は、折り歯87がスライド駆動により突出
することによって、ほぼ中央部分が折り歯87で押さ
れ、上下の折畳ローラ84aおよび84bの接触部分に
向けて押し出される。このとき、駆動側の折畳ローラ8
4aが再び回転を開始し、一対の折畳ローラ84aおよ
び84bが、押し出された投票用紙(p)の中央部分を
狭持し、折り畳んで搬送する。
【0074】そして、折り畳まれた投票用紙(p)は、
下流側の搬送ローラ89aと付勢ローラ89bによりさ
らに搬送されて、搬送路49に戻され、投票用紙投出口
48まで搬送され、投票用紙自動交付機本体1から突出
した状態で停止する。
【0075】選挙管理者または投票者が、投票用紙投出
口48の折り畳まれた投票用紙(p)を抜き取ることに
より、投票用紙自動交付機の交付動作は完了する。
【0076】抜取センサ53により、投票用紙(p)が
抜き取られたことが検知され、その検知信号が制御部7
0に送られると、制御部70は、次の投票用紙をホッパ
41から給紙し、折畳手段80を経由させて二つ折りに
折り畳み、搬送路49の待機位置に待機させるよう制御
動作を行う。そして、投出ボタン24aまたは24bが
押下されると、折り畳まれて搬送され待機位置に待機し
ていた投票用紙(p)が、直ちに投票用紙投出口48に
投出される。
【0077】また、この折畳交付の枚葉投出モードでの
集計動作は、前記通常交付モードの場合とは異なり、男
女別、時間帯別の交付枚数や投票率については、全て折
畳交付モードにおける数値として集計され、通常交付モ
ードでの数値とは区別して記憶される。折畳交付モード
は、主に、不在者投票において使用されるため、不在者
投票における交付枚数や投票率を、通常投票における交
付枚数や投票率とは区別して集計し、記憶できるように
するのである。
【0078】この実施の形態の投票用紙自動交付機を、
このように不在者投票において使用することにより、不
在者投票における投票者の来場の動向を詳細に把握する
ことができる。
【0079】また、不在者投票に使用した投票用紙自動
交付機を、そのまま、通常の投票における投票用紙交付
機としても使用することもでき、そうした場合、不在者
投票における交付数や投票率などの集計値と、通常投票
における交付数や投票率などの集計値の両方を記憶して
いるため、不在者投票と通常投票の集計値を合計して集
計し、最終的な投票率などを算出する場合に、迅速な集
計ができ、また、両集計値データを記録媒体にコピーし
て持ち運んだり伝送したりする必要がなくなるため、コ
ピーや伝送によるデータの破壊や、人為的ミスによるデ
ータの損失を防止できる。
【0080】(折畳交付モードにおいて、連続投出モー
ドが選択された場合の動作)不在者投票においては、ま
た、投票時の混雑を避けるため、予測される不在者投票
者の人数に見合う数の白紙の投票用紙(p)を、予め二
つ折りに折り畳み、二重封筒に入れて、封印しない状態
で用意しておくことがある。この場合、来場した投票者
には、封筒ごと投票用紙(p)を手渡し、投票者は、封
筒から投票用紙(p)を取り出して、記入した後、二つ
折りに折り畳んで、再び封筒に入れ、封印して提出する
のである。
【0081】そうした運用においては、選挙管理者は、
予め、相当数の投票用紙を折り畳まなければならず、そ
のため、投票用紙自動交付機を、折畳交付モードに設定
し、かつ、投出形態を連続投出モードに設定して使用す
る。
【0082】また、このとき、操作盤2を操作すること
により、連続投出する投票用紙の枚数を設定することが
できる。枚数を設定しない、あるいは、枚数を0枚とし
た場合は、ホッパ41に収納されている投票用紙(p)
を全て投出するまで連続投出する設定となる。
【0083】この連続投出モードでは、操作盤2によ
り、折畳交付モードに設定し、かつ、投出形態を連続投
出モードに設定し、また、連続投出する枚数を設定した
後、投出ボタン24aまたは24bを押下することによ
り動作が開始される。このとき、折り畳まれていない状
態の投票用紙(p)が、待機位置に待機している場合が
あるが、その場合は、待機している投票用紙(p)を投
票用紙排出トレイ55に排出する。
【0084】投票用紙(p)を、ホッパ41から搬送路
49に送り込み、折畳手段80によって折り畳む動作
は、前記の枚葉投出モードの場合と同じである。しか
し、この連続投出モードでは、折畳手段80によって折
り畳まれ、搬送路49まで搬送された投票用紙(p)
は、待機位置に待機することなく、投票用紙投出口48
まで搬送され、本体ケース11から突出した状態で停止
する。
【0085】こうして折り畳まれた状態で投票用紙投出
口48に投出された投票用紙(p)を、作業者が抜き取
り、封筒に入れる。すると、投票用紙(p)が抜き取ら
れたことを、抜取センサ53が検知し、その検知を受け
て、自動的に次の投票用紙がホッパ41から繰り出さ
れ、折り畳まれて、投票用紙投出口48まで搬送され
る。
【0086】以上の動作を、設定した枚数分だけ繰り返
すのである。この連続投出モードでは、案内データの音
声出力は行わない。
【0087】また、この連続投出モードでの集計動作
は、枚葉投出モードの場合とは異なり、折り畳んで投出
した投票用紙の総枚数のみを、折畳投票用紙枚数として
記憶し、男女別や時間帯別の集計は行わない。連続投出
モードは、折畳交付モードであって、やはり、主には、
不在者投票で使用されるモードであり、折り畳んで投出
した投票用紙の総枚数から、不在者投票における投票用
紙の交付枚数を集計できる。そして、枚葉投出モードの
場合と同様に、通常投票の集計データと容易に合計し集
計することができる。
【0088】なお、本実施の形態では、折畳搬送路81
は、搬送路49から分岐し、折畳手段80を経由して、
再び搬送路49に合流する構成とすることによって、折
畳手段80で折り畳まれた投票用紙(p)は、通常の折
り畳まれない投票用紙(p)と同様に、投票用紙投出口
48まで搬送され投出されるようにしたが、これに限定
されるものではなく、折畳搬送路81を投票用紙投出口
48とは異なる投出口に接続し、折り畳まれた投票用紙
(p)を、通常の折り畳まれない投票用紙(p)とは異
なる投出口から外部に投出するようにしても良い。
【0089】(第2の実施の形態)図4〜図6は、第2
の実施の形態の、用紙折り畳み機能を有する分離型の投
票用紙自動交付機を示している。図4は投票用紙自動交
付機の外観図、図5は投票用紙自動交付機の内部構造
図、図6は投票用紙自動交付機の制御系のブロック図で
ある。
【0090】この実施の形態に示す投票用紙自動交付機
は、図4に示すように、やはり投票用紙自動交付機本体
1と操作盤2が接続ケーブル3で接続されるものであ
り、投票用紙自動交付機本体1内部の、ホッパー機構、
搬送機構、センサ類、音声発生手段等の構成は前記第1
の実施の形態と同様で、操作盤2の構成もまた、第1の
実施の形態と同様であるが、第1の実施の形態は用紙折
り畳み機能を付加するために折畳手段80等を、投票用
紙自動交付機本体1の内部に一体的に設けたものである
のに対し、用紙折り畳み機能を付加するための手段を、
投票用紙自動交付機本体1とは分離可能なように、外付
けのユニット(折畳ユニット90)として別体に構成し
たものである。
【0091】すなわち、この実施の形態の投票用紙自動
交付機は、図4に示すように、投票用紙自動交付機本体
1と、操作盤2と、折畳ユニット90とからなり、本体
1と操作盤2が接続ケーブル3で接続されるとともに、
本体1と折畳ユニット90が通信ケーブル91で接続さ
れる。
【0092】折畳ユニット90は、本体1の上面前端部
に取り付けるもので、例えば横長直方体の前端上部を斜
めに面取りした形状とされ、横幅は投票用紙自動交付機
本体1の横幅と同じか、若干狭い幅とされ、奥行き幅
は、投票用紙自動交付機本体1に取り付けたとき、投票
用紙自動交付機本体1の上部カバー13の開閉を妨げな
い寸法に収められる。
【0093】折畳ユニット90は、底面のほぼ中央に、
投票用紙自動交付機本体1の投票用紙投出口48から投
出された投票用紙(p)を取り込む用紙取込み口92
が、スリット状に形成され、また、底面の前方部に、折
り畳んだ投票用紙(p)を投出する折畳用紙投出口93
が、同じくスリット状に形成されている。
【0094】また、折畳ユニット90の内部には、用紙
を二つに折り畳む折畳手段94が設けられ、この折り畳
み手段94を経由して投票用紙(p)を搬送する折畳搬
送路95が、用紙取込み口92から略垂直上方へ立ち上
がり、湾曲して、折畳用紙投出口93に達するよう形成
されている。
【0095】折畳手段94は、上下一対の折畳ローラ1
00aおよび100bと、付勢ローラ100cと、用紙
ガイド101と、折り位置センサ102と、折り歯10
3等から構成され、折畳搬送路95の上流位置におい
て、一方(下方)の折畳ローラ100bと付勢ローラ1
00cとが略水平方向に対峙して互いに接し、その折畳
ローラ100bと、もう一方(上方)の折畳ローラ10
0aとが、下流側で略垂直方向に対峙して互いに接して
いる。これら折畳ローラ100aおよび100bと、付
勢ローラ100cは、上方の折畳ローラ100aがモー
タ96により回転駆動され、それに従動して、下方の折
畳ローラ100bと付勢ローラ100cが回転する。
【0096】また、折畳搬送路95の、折畳ローラ10
0bと付勢ローラ100cが略水平方向に対峙する位置
の下流側(上方)近傍には、折畳搬送路95の略垂直部
分の上端の、湾曲する部分の手前から分岐して、折畳搬
送路95に分岐搬送された投票用紙(p)の先端を、折
畳搬送路95に沿ってそのまま湾曲させるのではなく、
折り畳むために略直進的に所定位置まで導くよう、折畳
搬送路95の斜め上後方に延びる用紙ガイド101が設
けられている。また、その用紙ガイド101の途中所定
位置に、投票用紙(p)が所定位置に達したことを検知
するための、折り位置センサ102が設けられる。
【0097】そして、用紙ガイド101が折畳搬送路9
5から分岐する位置には、折畳搬送路95内へ向け後方
からスライド可能なよう、略水平に折り歯103が設け
られている。折り歯103は、折り歯駆動ソレノイド1
04により、水平方向にスライド駆動される。
【0098】また、折畳搬送路95には、湾曲した後の
下流側部分に、互いに接するよう対峙して搬送ローラ9
7aと付勢ローラ97bが設けられている。搬送ローラ
97aは、折畳ローラ100aと共に、モータ96によ
り回転駆動され、それに従動して付勢ローラ97bが回
転する。
【0099】折畳搬送路95の出口付近には、折畳用紙
投出センサ98が設けられる。
【0100】また、用紙取込み口92の前方近傍には、
折畳ユニット90を投票用紙自動交付機本体1に固定す
るための固定脚99が、折畳ユニット90の底面からほ
ぼ垂直下方に突出する形で設けられている。固定脚99
は、折畳ユニット90を取り付ける時に、投票用紙自動
交付機本体1の前面カバー12の上部に適宜設けた位置
決め孔に挿入され、それにより、投票用紙自動交付機本
体1に対し折畳ユニット90が位置決めされる。
【0101】また、図4に示すように、折畳ユニット9
0の側面部には通信コネクタ部105が設けられ、この
通信コネクタ部105と、投票用紙自動交付機本体1の
側面部に設けた通信コネクタ部106とが、通信ケーブ
ル91により接続される。
【0102】このように、折畳ユニット90を、外付け
で、取り外し自在とすることにより、投票用紙を折り畳
む必要のないときは、折畳ユニット90を簡単に取り外
して軽量化できる。そのため、選挙日当日の投票会場で
使用する場合等においては、折畳ユニット90を取り外
し、軽量化した装置を搬入すればよく、搬入労力を低減
することができる。
【0103】この実施の形態の投票用紙自動交付機に
は、第1の実施の形態と同様の制御部70が設けられて
いる。そして、図6に示すように、制御部70には、第
1の実施の形態と同じように、記憶装置71、時計7
2、駆動モータ73、切換レバーソレノイド53、異常
検知センサ56、抜取りセンサ57、上部カバー施錠セ
ンサ58、前面カバー開放センサ61、物体センサ6
2、スピーカ63、および操作盤2が接続されている。
また、投票用紙自動交付機本体1の制御部70には、外
部とデータの送受信を行うためのインタフェース107
が接続され、折畳ユニット90のモータ96、折畳用紙
投出センサ98、折り位置センサ102および折り歯駆
動ソレノイド104にも、外部とのデータの送受信を行
うためのインタフェース108が設けられ、インタフェ
ース107、108間でデータを送受信することによ
り、制御部70は、折畳ユニット90のモータ96、折
畳用紙投出センサ98、折り位置センサ102および折
り歯駆動ソレノイド104に接続される。本実施例で
は、インタフェース107、108を、通信コネクタ1
05、106と、通信ケーブル91により接続し、デー
タを送受信している。
【0104】次に、この実施の形態の投票用紙自動交付
機の動作を説明する。
【0105】(モードの設定)第1の実施の形態と同じ
ように、操作盤2を操作することにより、投出する投票
用紙の状態(折り畳まない状態か、折り畳んだ状態のい
ずれか)によって、通常交付モードと、折畳交付モード
とのいずれかを選択でき、さらに、折畳交付モードの場
合は、投出形態として、枚葉投出モードまたは連続投出
モードのいずれかを選択できる。
【0106】(通常交付モードの場合の動作)初期状態
では、通常交付モードに設定されている。そして、折畳
ユニット90を接続しない場合は、通常交付モードの動
作となる。その動作は、前記第1の実施の形態の通常交
付モードの動作と同じである。
【0107】(折畳交付モードにおいて、枚葉投出モー
ドが選択された場合の動作)折畳ユニット90を投票用
紙自動交付機本体1に接続し、折畳交付モードに設定
し、かつ、枚葉投出モードを選択した状態で動作する。
【0108】この状態では、投出ボタン24aまたは2
4bの押下により、ホッパ41内、または、待機位置に
ある投票用紙(p)が投票用紙投出口48から突出する
位置まで搬送されたことを、抜取りセンサ57が検知す
ると、折畳ユニット90のモータ96が回転駆動され、
投票用紙(p)は、折畳ユニット90の下方の折畳ロー
ラ100bと付勢ローラ100cにより、折畳搬送路9
5内に取り込まれる。
【0109】折畳搬送路95に取り込まれた投票用紙
(p)は、さらに、折畳ローラ100bと付勢ローラ1
00cにより搬送され、先端側が折畳搬送路95から分
岐する用紙ガイド101に導かれる。 そして、投票用
紙(p)の先端が所定位置に達したことが折り位置セン
サ102により検知されてから、所定時間が経過した後
に、上方の折畳ローラ100aの駆動を停止することに
より、下方の折畳ローラ100bおよび付勢ローラ10
0cの回転を停める。これで、投票用紙(p)は、用紙
中央が上下の折畳ローラ100aおよび100bの間の
ほぼ中間に対峙する位置(折り畳み位置)となるよう
に、位置決めされる。
【0110】前記所定時間の計算は、やはり、用紙長さ
を操作盤2により入力し、あるいは、異常検知センサ5
6の出力から用紙長さを検出し、その入力あるいは検出
した用紙長さと、折畳ローラ100bと付勢ローラ10
0cの搬送速度とから割り出すようにする。
【0111】こうして折り畳み位置に位置決めされた投
票用紙(p)は、折り歯103がスライド駆動により突
出することによって、ほぼ中央部分が折り歯103で押
され、上下の折畳ローラ100aおよび100bの接触
部分に向けて押し出される。このとき、駆動側の折畳ロ
ーラ100aが再び回転を開始し、一対の折畳ローラ1
00aおよび100bが、押し出された投票用紙(p)
の中央部分を狭持し、折り畳んで搬送する。
【0112】そして、折り畳まれた投票用紙(p)は、
下流側の搬送ローラ97aと付勢ローラ97bによりさ
らに搬送されて、折畳用紙投出口93から投出され落下
する。そして、折り畳まれた投票用紙(p)が、折畳用
紙投出口93を通過したことを、折畳用紙投出センサ9
8が検知すると、モータ96を停止するとともに、次の
投票用紙を投出する待機状態に戻り、上記の動作を繰り
返す。
【0113】なお、折り畳まれた投票用紙(p)の先端
を折畳用紙投出センサ98が検知してから、所定時間後
に、搬送ローラ97aを停止し、投票用紙(p)の先端
が折畳用紙投出口93から突出し、後端が搬送ローラ9
7aと付勢ローラ97bで狭持された状態で保持し、そ
の投票用紙(p)を、管理者または投票者がを引き抜く
ようにしてもよい。
【0114】また、この折畳交付の枚葉投出モードでの
集計動作は、前記第1の実施の形態における枚葉投出モ
ードの場合と同様である。
【0115】(折畳交付モードにおいて、連続投出モー
ドが選択された場合の動作)折畳ユニット90を投票用
紙自動交付機本体1に接続し、折畳交付モードに設定
し、かつ、連続投出モードを選択した状態で動作する。
その動作は、第1の実施の形態における連続投出モード
の場合と同様である。
【0116】また、このとき、操作盤2を操作すること
により、連続投出する投票用紙の枚数を設定することが
できる。枚数を設定しない、あるいは、枚数を0枚とし
た場合は、ホッパ41に収納されている投票用紙(p)
を全て投出するまで連続投出することも、第1の実施の
形態の場合と同様である。
【0117】このモードでは、操作盤2により、折畳交
付モードに設定し、かつ、投出形態を連続投出モードに
設定し、また、連続投出する枚数を設定した後、投出ボ
タン24aまたは24bを押下することにより動作が開
始される。このとき、折り畳まれていない状態の投票用
紙(p)が、待機位置に待機している場合があるが、そ
の場合は、待機している投票用紙(p)を投票用紙排出
トレイ55に排出する。
【0118】投票用紙投出口48まで搬送された投票用
紙(p)を、折畳ユニット90に取込み、折り畳み、折
畳用紙投出口93から投出する動作は、前記の枚葉投出
モードと同じである。
【0119】そして、折り畳まれた投票用紙(p)が投
出されたことを、折畳用紙投出センサ98が検知する
と、自動的に、次の投票用紙がホッパ41から繰り出さ
れ、折畳ユニット90により折り畳まれ、投出される。
【0120】以上の動作を、設定した枚数分だけ繰り返
すのである。
【0121】この場合、設定した枚数の投票用紙(p)
が、折り畳まれた状態で次々と折畳用紙投出口93から
落下投出されるので、折畳用紙投出口93の下方(スピ
ーカ前面パネル12aの前方)に、投票用紙(p)を受
けるトレイ(図示なし)を設置しておくと便利である。
【0122】なお、このモードでは、第1の実施の形態
における連続投出モードの場合と同様、案内データの音
声出力は行わず、集計動作は、投出した投票用紙の総枚
数のみを、折畳投票用紙枚数(不在者投票者数)として
記憶し、男女別や時間帯別の集計は行わない。
【0123】なお、この第2の実施の形態においては、
折畳ユニットが接続されると、自動的に、通常交付モー
ドから折畳交付モードに切り替わるようにしてもよく、
さらに、折畳ユニットが接続されていないときは、折畳
交付モードに設定できないように制御するとともに、折
畳交付モードに設定しようとすると、ブザーや表示によ
り警告を発するようにしてもよい。これにより、モード
設定の手間を省けるとともに、設定ミスを防止すること
ができる。また、固定脚99の挿入孔にセンサを設け、
固定脚99の挿入を検知するようにしたり、接続ケーブ
ル91が接続されたことを検知するようにするのがよ
く、そうすることにより、折畳ユニット90をの接続を
確認することができる。
【0124】以上、第1の実施の形態および第2の実施
の形態を説明したが、それら実施の形態の投票用紙自動
交付機において、例えば、折り畳み機構は、折り歯式に
限定されるものではなく、公知の様々な用紙折畳機構を
採用可能である。
【0125】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、投票用紙自動交付機に、交付機本体と一体
で、あるいは、外付けの折畳ユニットを取り外し自在に
装着する形で用紙折り畳み機能を付加することにより、
選挙日当日の投票会場での通常の投票用紙交付に使用で
きるだけでなく、不在者投票等において投票用紙を折り
曲げて提出するのを促すよう予め折り曲げた状態で交付
するためにも使用でき、用紙折り畳み専用機が不要とな
り、選挙運用の費用を低減することができる。
【0126】また、用紙折り畳み機能のための手段は、
ホッパや給紙機構など、投票用紙自動交付機に元々備わ
っているものは、そのまま利用することができて、重複
を避けることができ、投票用紙交付機と折り畳み装置と
をそれぞれ独立した装置として用意する場合に比べ、コ
ストダウンを図ることができる。
【0127】また、外付けの折畳ユニットを取り外し自
在に装着したものでは、投票用紙を折り畳む必要のない
ときは、折畳ユニットを取り外して、装置を軽量化する
ことができ、持ち運びが容易で、搬入労力を低減でき
る。
【0128】そして、本発明による投票用紙自動交付機
は、不在者投票等において、二つ折りにした投票用紙を
1枚ずつ手渡す場合には、枚葉投出モードで対応し、所
定枚数の投票用紙を予め折り畳んで用意しておく場合に
は、連続投出モードで対応するよう、投出形態を状況に
合わせて選択可能とすることができる。
【0129】そして、所定枚数の折り畳まれた投票用紙
が必要なときには、予め定めた枚数の投票用紙を折り畳
んだ状態で連続して投出可能な連続投出モードを選択す
ることにより、一回一回操作手段を操作することなく、
所定枚数の折り畳まれた投票用紙を迅速に得るようにで
きる。
【0130】また、折り畳んで投出した投票用紙の枚数
(不在者投票の交付枚数)や投票率と、折り畳まずに投
出した投票用紙の枚数(選挙当日の交付枚数)や投票率
を、同じ装置で一元管理するようにでき、不在者投票と
選挙当日の投票とを合わせた交付枚数や投票率を集計す
る場合に、データの移送やコピーを原因とするミスを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の投票用紙自動交付機の外観
図である。
【図2】第1の実施の形態の投票用紙自動交付機の内部
構造図である。
【図3】第1の実施の形態の投票用紙自動交付機の制御
系のブロック図である。
【図4】第2の実施の形態の投票用紙自動交付機の外観
図である。
【図5】第2の実施の形態の投票用紙自動交付機の交付
機本体およぼ折畳ユニットの内部構造図である。
【図6】第2の実施の形態の投票用紙自動交付機の制御
系のブロック図である。
【符号の説明】
p 投票用紙 1 投票用紙自動交付機本体 2 操作盤 41 ホッパー 45 給紙ローラ 48 投票用紙投出口 49 搬送路 50a、50b、50c 搬送ローラ 51a、51b、51c 付勢ローラ 70 制御部 73 駆動モータ 80 折畳手段 81 折畳搬送路 82 折畳分岐レバーソレノイド 83 折畳分岐レバー 84a、84b 折畳ローラ 84c 付勢ローラ 85 用紙ガイド 86 折り位置センサ 87 折り歯 88 折り歯駆動ソレノイド 89a 搬送ローラ 89b 付勢ローラ 90 折畳ユニット 91 通信ケーブル 92 用紙取込み口 93 折畳用紙投出口 94 折畳手段 95 折畳搬送路 96 モータ 97a 搬送ローラ 97b 付勢ローラ 98 折畳用紙投出センサ 100a、100b 折畳ローラ 100c 付勢ローラ 101 用紙ガイド 102 折り位置センサ 103 折り歯 104 折り歯駆動ソレノイド 105 通信コネクタ 106 通信コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 敏幸 兵庫県姫路市御国野町国分寺67番地 グロ ーリー機器株式会社内 Fターム(参考) 3E038 AA01 CA02 CA06 DA07 DB01 EA01 EA09 EA15 KA01 3F108 AA01 AB01 AC10 BA08 BB07 CA02 CC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投票用紙を複数枚集積収納するホッパ
    と、投票用紙を投出する投票用紙投出口と、前記ホッパ
    から前記投票用紙投出口までの間に形成された搬送路
    と、前記ホッパに集積収納された投票用紙を1枚ずつ前
    記搬送路へ繰り出す給紙手段と、繰り出された投票用紙
    をそのままの状態で、前記搬送路内を前記投票用紙投出
    口まで搬送する搬送手段と、前記給紙手段及び前記搬送
    手段の駆動を制御する制御手段と、該制御手段を操作す
    る操作手段を備えた投票用紙自動交付機において、 前記搬送路から分岐する折畳搬送路と、 該折畳搬送路に設けられ、投票用紙を折り畳む折畳手段
    と、 前記搬送路と前記折畳搬送路との分岐位置に設けられ、
    投票用紙の搬送経路を搬送路側と折畳搬送路側とに切り
    換える切換手段を設けたことを特徴とする投票用紙自動
    交付機。
  2. 【請求項2】 投票用紙を複数枚集積収納するホッパ
    と、投票用紙を投出する投票用紙投出口と、前記ホッパ
    から前記投票用紙投出口までの間に形成された搬送路
    と、前記ホッパに集積収納された投票用紙を1枚ずつ前
    記搬送路へ繰り出す給紙手段と、繰り出された投票用紙
    をそのままの状態で、前記搬送路内を前記投票用紙投出
    口まで搬送する搬送手段と、前記給紙手段及び前記搬送
    手段の駆動を制御する制御手段と、該制御手段を操作す
    る操作手段を備えた投票用紙自動交付機において、 前記投票用紙投出口から投出された投票用紙を取り込む
    用紙取込手段と、取り込まれた投票用紙を折り畳む折畳
    手段と、折り畳まれた投票用紙を外部へ投出する折畳用
    紙投出口と、前記用紙取込手段から前記折畳用紙投出口
    までの間に形成され、前記折畳手段が介設され、取り込
    まれた投票用紙を前記折畳手段を経由して前記折畳用紙
    投出口まで搬送する折畳搬送路を備えた折畳ユニットを
    設け、該折畳ユニットを交付機本体に取り外し自在に装
    着することを特徴とする投票用紙自動交付機。
  3. 【請求項3】 投票用紙を折り畳んだ状態で交付する際
    に、投票用紙を折り畳んだ状態で1枚ずつ投出する枚葉
    投出モードと、予め定めた枚数の投票用紙を折り畳んだ
    状態で連続して投出する連続投出モードとのいずれかを
    選択可能とした請求項1または2記載の投票用紙自動交
    付機。
  4. 【請求項4】 投票用紙を折り畳まない通常の状態で交
    付する通常交付モードと、投票用紙を折り畳んだ状態で
    交付する折畳交付モードとのいずれかを選択可能とし、
    前記通常交付モードで交付した投票用紙の交付枚数に関
    するデータと、前記折畳交付モードで交付した投票用紙
    の交付枚数に関するデータとを区別して集計する集計手
    段と、集計したデータを記憶する記憶手段とを設けた請
    求項1、2または3記載の投票用紙自動交付機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048858A (ja) * 2010-11-19 2011-03-10 Glory Ltd 投票用紙自動交付機
JP2020021425A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 株式会社ムサシ 投票用紙交付装置
JP2020021423A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 株式会社ムサシ 投票用紙交付装置
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