JP2003005877A - 信号検出装置、信号検出方法、信号伝送システム、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム - Google Patents

信号検出装置、信号検出方法、信号伝送システム、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム

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JP2003005877A
JP2003005877A JP2001185040A JP2001185040A JP2003005877A JP 2003005877 A JP2003005877 A JP 2003005877A JP 2001185040 A JP2001185040 A JP 2001185040A JP 2001185040 A JP2001185040 A JP 2001185040A JP 2003005877 A JP2003005877 A JP 2003005877A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速なデータ転送速度で伝送される差動入力
信号の検出を、低消費電流、且つ低コストで実現する信
号検出装置、信号検出方法、信号伝送システム、及びコ
ンピュータ読み取り可能なプログラムを提供すること 【解決手段】 電圧レベル検出器10は所定規定値以
上の差動入力IN+、IN−に対してハイレベルの出力
信号Lを出力する。立上りエッジ検出回路30は出力信
号Lの立上りエッジを検出してエッジ検出信号EDGを
出力する。シグナルディテクトセット回路50は第1所
定時間内に所定回数のエッジ検出信号EDGを検出する
ことによりセット信号SETを出力する。シグナルディ
テクトリセット回路70は第2所定時間内にエッジ検出
信号EDGを検出しない場合にリセット信号RSTを出
力する。シグナルディテクト信号作成回路90はセット
信号SETとリセット信号RSTによりシグナルディテ
クト信号SDを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速なディジタル
インターフェースにおけるインターフェース信号の有無
の判定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IEEE1394の次世代規格として、
長い伝送距離において高速伝送を実現するためのP13
94b規格が策定されつつある。P1394b規格で
は、ツイストペアケーブル等の伝送線路を伝送してくる
差動入力信号等の電圧振幅レベルを検出し、電圧振幅レ
ベルが規定値以下なら検出信号をローレベルとして出力
しておき、規定値以上の電圧振幅レベルを検出したらハ
イレベルとして、伝送線路からの入力信号を検出したこ
とを報知する信号検出回路が必要とされる。
【0003】P1394b規格では、従来のIEEE1
394における伝送速度である400Mbpsから更な
る高速化が検討されており、800Mbps(一般的に
S800規格と称する)から3.2Gbps(一般的に
S3200規格と称する)までの高速伝送規格が策定さ
れている。最大でS3200規格の高速な転送速度で伝
送されてくるデータ信号の電圧振幅レベルをビット単位
毎にサンプリングして検出するためには、信号検出回路
は、ナイキストのサンプリング定理により3.2GHz
の2倍である6.4GHz以上の高速なサンプリング周
波数で動作をすることが要求される。このような高速動
作を要求される信号検出回路を実現するためには、従来
より、遮断周波数がMOSトランジスタに比して高いバ
イポーラトランジスタを使用して構成することが一般的
である。
【0004】図17にデータ信号の電圧振幅レベルをビ
ット単位で検出する信号検出回路100の一例を示す。
差動入力信号のうち、正論理側の入力信号IN+がピー
クホールド回路110に入力される。入力信号IN+の
ピーク電圧レベルがピークホールド回路110から出力
され、電圧レベル検出器120に入力される。入力信号
IN+が所定電圧レベルを上回れば、有効な差動入力信
号が伝送されてきたとしてシグナルディテクト信号SD
をハイレベルにセットする。
【0005】ここで、ピークホールド回路110は、演
算増幅器A110、ダイオードD110,及びコンデン
サC110により構成されている。入力信号IN+は演
算増幅器A110の非反転入力端子に入力されており、
演算増幅器A110の出力端子はダイオードD110の
アノード端子に入力されている。ダイオードD110の
カソード端子は演算増幅器A110の反転入力端子にフ
ィードバックされると共に、コンデンサC110に接続
されている。尚、コンデンサC110の電荷を放電する
ためのリセットスイッチS110が、コンデンサC11
0と並列に接続されており、リセット信号Rにより制御
される。
【0006】また、電圧レベル検出器120は、ピーク
ホールド回路110の出力端子を非反転入力端子に入力
すると共に、反転入力端子には予め設定されている検出
レベル電圧VREFが入力されている。
【0007】ピークホールド回路110は、ダイオード
D110を順方向に挿入したボルテージフォロア回路を
構成しているので、入力された入力信号IN+がダイオ
ードD110のカソード端子であるピークホールド回路
110の出力端子に出力される。ここで、ボルテージフ
ォロア構成におけるフィードバックパスにダイオードD
110が順方向に挿入されているので、入力信号IN+
の電圧上昇に対してはピークホールド回路110の出力
電圧は入力信号IN+の電圧値に追従するが、逆に、入
力信号IN+の電圧下降に対してはダイオードD110
の逆方向特性により、ピークホールド回路110の出力
端子は出力電圧を維持する。ピークホールド回路110
の出力端子に接続されているコンデンサC110は、こ
の時の出力電圧を維持するために設けられている。ま
た、リセットスイッチS110は、ピークホールド回路
110に設定されたピーク電圧値をリセット信号Rによ
りリセットするために設けられている。
【0008】電圧レベル検出器120は、比較器を構成
している。非反転入力端子に入力されているピークホー
ルド回路110からの出力電圧を、反転入力端子に入力
されている検出レベル電圧VREFと比較する。検出レ
ベル電圧VREFに比してピークホールド回路110か
らの出力電圧が低い場合には、シグナルディテクト信号
SDとしてローレベルを出力し、高い場合には、反転し
てハイレベルを出力して有効な差動入力信号が検出され
たことを報知する。
【0009】前述したように、入力信号IN+をビット
ごとにサンプリングするためには、最大3.2GHz
(S3200規格)のデータ転送レートの2倍の周波数
である6.4GHz以上のサンプリング周波数を必要と
する。従って、ピークホールド回路110及び電圧レベ
ル検出器120は、高速なバイポーラトランジスタを中
心に構成する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイポ
ーラトランジスタは、高速動作を実現することができる
ものの、バイポーラ素子で構成された回路を高速に動作
させるためには多大なバイアス電流を流す必要があり、
低消費電流動作を実現することは困難である。P139
4b規格はパソコンや携帯情報端末等の携帯機器に普及
していくと考えられる。携帯機器においてはバッテリー
駆動により長時間の連続使用が要請され、また携帯性の
必要から高密度実装が要求される。従って、連続使用時
間の延長の観点から、更に実装上許容されるチップ発熱
の観点からも、P1394bにおける信号検出回路は低
消費電流で動作することが要請されており、上記の構成
の信号検出回路では要求を満足することができず問題で
ある。
【0011】また、携帯機器において要請される高密度
実装に代表されるように、P1394b規格を実現する
ための多くの諸機能を高集積密度で実現するためには、
CMOSトランジスタで構成されたシステムLSIで構
成することが必要である。そこで、伝送線路からの差動
入力信号を検出するための信号検出回路もこのシステム
LSIに集積することが好ましい。しかしながら、MO
Sトランジスタの遮断周波数はバイポーラトランジスタ
の遮断周波数に比して低いので、CMOSトランジスタ
で構成されているシステムLSIでは、P1394b規
格において必要とされているビット毎のサンプリングに
よる差動入力信号の電圧振幅レベルの検出は実現するこ
とはできない。従って、信号検出回路をバイポーラLS
Iで構成しながら、その他の諸機能をCMOSトランジ
スタで構成されているシステムLSIで構成するという
2チップ構成で実現せざるを得ず、高密度実装を充分に
図ることができない虞があり問題である。
【0012】更に、信号検出回路を実現するバイポーラ
トランジスタ部分と、その他の諸機能を実現するCMO
Sトランジスタ部分とを、1チップに実装することがで
きる新規なバイCMOS(BiCMOS)LSIを開発
することも考えられる。しかしながら、高速なバイポー
ラトランジスタを、大規模回路を集積することができる
微細なCMOSトランジスタと共に1チップ上に実現す
ることができるLSIを新たに開発するためには、多大
な開発時間と開発費を要するため、適宜なタイミングと
適宜な製造コストで実現することが難しく問題である。
【0013】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、次世代ディジタルインター
フェースにおいて、高速なデータ転送速度で伝送されて
くる入力信号の検出を、低消費電流、且つ低コストで実
現することができる信号検出装置、信号検出方法、信号
伝送システム、及びコンピュータ読み取り可能なプログ
ラムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る信号検出装置は、入力信号の電圧振
幅レベルを検出するレベル検出部と、レベル検出部の出
力信号における状態遷移を検出する状態遷移検出部と、
状態遷移検出部により第1所定時間内に所定回数の状態
遷移が検出された際に報知信号を出力する信号確認部
と、状態遷移検出部により第2所定時間内に状態遷移が
検出されなかった際に報知信号を出力する非信号確認部
と、信号確認部により有効にされ、非信号確認部により
無効にされる検出信号を生成する検出信号生成部とを備
えることを特徴とする。ここで、非信号とは入力信号が
検出されない状態を称するものとする。
【0015】ここで、検出レベル部は、入力信号の電圧
振幅レベルを所定電圧値と比較する比較部を有している
ことが好ましく、また、レベル検出部の出力信号は、論
理信号であり、状態遷移検出部、信号確認部、非信号確
認部、及び検出信号生成部は、論理回路で構成されてい
ることが好ましい。
【0016】また、請求項7に係る信号検出方法は、入
力信号の電圧振幅レベルを検出するレベル検出ステップ
と、レベル検出ステップにおいて検出された入力信号の
状態遷移を検出する状態遷移検出ステップと、状態遷移
検出ステップにより、第1所定時間内に所定回数の状態
遷移が検出されたことを報知する信号確認ステップと、
状態遷移検出ステップにより、第2所定時間内に状態遷
移が検出されなかったことを報知する非信号確認ステッ
プと、信号確認ステップにより有効にされ、非信号確認
ステップにより無効にされる検出信号を生成する検出信
号生成ステップとを有することを特徴とする。
【0017】ここで、レベル検出ステップには、入力信
号の電圧振幅レベルと所定電圧値とを比較する比較ステ
ップを含むことが好ましい。
【0018】請求項1の信号検出装置、及び請求項7の
信号検出方法では、検出された入力信号の電圧振幅レベ
ルに基づき状態遷移が検出されると、第1所定時間内に
所定回数の状態遷移が検出された際に信号確認の報知信
号を出力し、第2所定時間内に状態遷移が検出されない
場合に非信号確認の報知信号を出力する。信号確認の報
知信号により有効にされ、非信号確認の報知信号により
無効にされる検出信号が出力される。
【0019】これにより、入力信号の電圧振幅レベルと
所定電圧値との比較部分を除く、信号の状態遷移の検
出、信号の確認、非信号の確認、及び検出信号の生成
は、論理回路で構成することができるので、CMOS−
LSI等のディジタル集積回路により実現すれば回路動
作を低消費電流で実現することができる。本発明の信号
検出装置、あるいは信号検出方法を使用したシステムに
おいて低消費電流動作を実現することができる。これら
のシステムを携帯機器等のバッテリー駆動システムに使
用する場合、長時間連続使用に好適であると共に、集積
回路実装時における発熱の問題が緩和され高密度実装を
実現することができる。
【0020】また、信号検出のために割り当てられる検
出時間の規格に合わせて、信号確認及び非信号確認を行
うべき第1及び第2所定時間を適宜に設定してやればよ
く、必ずしも高速な信号転送速度に合わせた時間で信号
検出を行う必要がない。従って、第1及び第2所定時間
を信号転送速度に対応する時間に比して長い時間とする
ことができ、信号検出装置、あるいは信号検出方法を使
用したシステムにおいて低消費電流動作を実現すること
ができる。これらのシステムを携帯機器等のバッテリー
駆動システムに使用して好適である。
【0021】また、信号伝送の規格により入力信号の状
態遷移が所定周期以内に出現する場合、状態遷移が繰り
返される最大時間が決定されるので、信号検出において
状態遷移が所定回数検出される最大時間が決定される。
従って、本発明の信号検出装置、あるいは信号検出方法
を使用すれば、最大時間内に所定回数の信号が検出され
るか否かで、入力された信号が、有効な信号であるかノ
イズであるかを的確に判断することができる。高速な信
号転送速度と同じ短周期でサンプリングを行い信号検出
する回路を必要とすることなく、簡易な回路構成により
低消費電流動作で信号検出を行うことができる。
【0022】また、請求項2に係る信号検出装置は、請
求項1に記載の信号検出装置において、状態遷移検出部
は、入力信号の所定の組み合わせにおいてレベル検出部
から出力される出力信号の状態遷移を検出することを特
徴とする。
【0023】ここで、前記信号検出方法において、状態
遷移検出ステップでは、入力信号が所定の組み合わせで
入力された際に、レベル検出ステップにおいて検出され
る入力信号の状態遷移を検出することが好ましい。
【0024】請求項2の信号検出装置、及び前記信号検
出方法では、入力信号の所定の組み合わせに対して状態
遷移を検出する。
【0025】これにより、入力信号の所定の組み合わせ
に対して状態遷移を検出することにより信号検出を行う
ようにすれば、入力信号の電圧振幅レベルを検出するレ
ベル検出部、あるいはレベル検出ステップにおいて、高
速な信号転送速度で伝送される信号の全てをサンプリン
グする必要がない。従って、レベル検出部、あるいはレ
ベル検出ステップを、信号転送速度に比して低速度で構
成すればよく低消費電流動作を実現することができる。
携帯機器等のバッテリー駆動システムに使用して好適で
ある。
【0026】また、請求項3に係る信号検出装置では、
請求項1又は2に記載の信号検出装置において、状態遷
移は、入力信号の電圧振幅レベルが所定電圧値以上の遷
移、又は所定電圧値以下の遷移をすることに基づいた、
レベル検出部の出力信号における電圧レベル遷移である
ことが好ましい。
【0027】ここで、前記信号検出方法において、状態
遷移検出ステップでは、入力信号の電圧振幅レベルが、
所定電圧値以上又は所定電圧値以下の遷移をしたことに
基づき、状態遷移を検出することが好ましい。
【0028】また、請求項4に係る信号検出装置は、請
求項1に記載の信号検出装置において、信号確認部は、
状態遷移検出部からの第1の出力信号をトリガとして、
第1所定時間の計時を開始する第1計時部と、第1計時
部による計時期間中に、状態遷移検出部からの第1の出
力信号に引き続く所定回数の出力信号を検出する検出器
とを備えることを特徴とする。
【0029】ここで、前記信号検出方法において、信号
確認ステップでは、状態遷移検出ステップにおいて最初
に検出される入力信号の状態遷移をトリガとして、第1
所定時間の計時を開始する第1計時ステップと、第1計
時ステップによる計時期間中に、状態遷移検出ステップ
において検出される後続の入力信号の状態遷移を、所定
回数検出する検出ステップとを有することが好ましい。
【0030】請求項4の信号検出装置、及び前記信号検
出方法では、信号確認をする際、第1の状態遷移を検出
した信号をトリガとして、第1所定時間の計時を開始す
る。第1所定時間の計時期間中に、第1の状態遷移に引
き続く所定回数の状態繊維を検出する。
【0031】また、請求項5に係る信号検出装置は、請
求項1に記載の信号検出装置において、非信号確認部
は、状態遷移検出部からの出力信号をトリガとして、第
2所定時間の計時を開始する第2計時部を備えることを
特徴とする。
【0032】ここで、前記信号検出方法において、非信
号確認ステップでは、状態遷移検出ステップにおいて検
出される入力信号の状態遷移をトリガとして、第2所定
時間の計時を開始する第2計時ステップを有することが
好ましい。
【0033】請求項5の信号検出装置、及び前記信号検
出方法では、非信号確認をする際、状態遷移を検出した
信号をトリガとして第2所定時間の計時を開始する。
【0034】これにより、信号検出のために割り当てら
れる検出時間の規格に合わせて、信号確認及び非信号確
認を行うべき第1及び第2所定時間を適宜に設定してや
ればよく、必ずしも高速な信号転送速度に合わせた時間
で信号検出を行う必要がない。従って、第1及び第2所
定時間を信号転送速度に対応する時間に比して長い時間
とすればよく、信号検出装置における第1及び第2計時
部、あるいは信号検出方法における第1及び第2計時ス
テップを低消費電流で動作させることができる。携帯機
器等のバッテリー駆動システムに使用して好適である。
【0035】また、信号伝送の規格により入力信号の状
態遷移が所定周期以内に出現し、状態遷移が繰り返され
る最大時間が決定されている場合、第1計時部により計
時される計時期間中に検出器により検出される状態遷移
の回数が決定される。従って、本発明の信号検出装置、
あるいは信号検出方法を使用すれば、第1所定時間の時
間中に所定回数の状態遷移が検出されるか否かで、入力
された信号が、有効な信号であるかノイズであるかを的
確に判断することができる。
【0036】また、請求項6に係る信号検出装置では、
請求項1に記載の信号検出装置において、検出信号生成
部は、信号確認部からの報知信号をセット信号とし、非
信号確認部からの報知信号をリセット信号とするフリッ
プフロップ部を備えることが好ましい。
【0037】また、請求項8に係る信号伝送システムで
は、請求項1乃至6の少なくとも何れか1項に記載の信
号検出装置は、シリアルバス上に接続されており、信号
検出装置によりシリアルバス上の信号を検出することに
より信号の伝送を行うことが好ましい。
【0038】ここで、前記信号伝送システムにおいて
は、前記信号検出方法により、シリアルバス上の信号を
検出して信号の伝送を行うことが好ましい。
【0039】また、請求項9に係る信号伝送システムで
は、シリアルバスは、P1394b規格に適合又は準拠
するバスであることが好ましい。
【0040】また、請求項10に係るコンピュータが読
み取り可能なプログラムは、請求項8又は9に記載のシ
リアルバス上において、入力信号の電圧振幅レベルを検
出するレベル検出ステップと、レベル検出ステップにお
いて検出された入力信号の状態遷移を検出する状態遷移
検出ステップと、状態遷移検出ステップにより、第1所
定時間内に所定回数の状態遷移が検出されたことを報知
する信号確認ステップと、状態遷移検出ステップによ
り、第2所定時間内に状態遷移が検出されなかったこと
を報知する非信号確認ステップと、信号確認ステップに
より有効にされ、非信号確認ステップにより無効にされ
る検出信号を生成する検出信号生成ステップとを有する
信号検出方法によりシリアルバス上の信号伝送を実行す
ることを特徴とする。
【0041】請求項10のコンピュータが読み取り可能
なプログラムでは、検出された入力信号の電圧振幅レベ
ルに基づき状態遷移が検出されると、状態遷移が第1所
定時間内に所定回数検出された際に信号確認の報知信号
を出力し、第2所定時間内に状態遷移が検出されない場
合に非信号確認の報知信号を出力する。信号確認の報知
信号により有効にされ、非信号確認の報知信号により無
効にされる検出信号が出力される。
【0042】これにより、シリアルバス上における信号
伝送を行う際の信号検出方法を実行するためのステップ
が、コンピュータが読み取り可能なプログラムに格納さ
れているので、このプログラムを実行することにより、
簡単に一連のステップを実行することができる。
【0043】更に、一連のステップを、コンピュータが
読み取り可能なプログラムに格納することができるた
め、各種の記録媒体に記録し、あるいはインターネット
等の電気通信回線を介して、柔軟に配信、インストール
することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の信号検出装置、信
号検出方法、信号伝送システム、及びコンピュータ読み
取り可能なプログラムについて具体化した第1及び第2
実施形態を図1乃至図16に基づき図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1は、第1実施形態の信号検出装置を
示す回路ブロック図である。図2は、P1394b規格
におけるシグナルディテクト信号のタイミングパラメー
タを示す説明図である。図3、4は、P1394b規格
における8b10b符号を示すコード表である。図5
は、第1実施形態における電圧レベル検出器の具体例を
示す回路図である。図6は、第1実施形態におけるシグ
ナルディテクトセット回路の具体例を示す回路ブロック
図である。図7は、第1実施形態におけるシグナルディ
テクトリセット回路の具体例を示す回路ブロック図であ
る。図8は、シグナルディテクト信号のセットシーケン
スを示す状態遷移図である。図9は、シグナルディテク
ト信号のリセットシーケンスを示す状態遷移図である。
図10は、シグナルディテクト信号のセットシーケンス
を示すタイムチャートである。図11は、シグナルディ
テクト信号のセット中の動作を示すタイムチャートであ
る。図12は、シグナルディテクト信号のリセットシー
ケンスを示すタイムチャートである。図13は、第2実
施形態の信号検出装置の構成図である。図14は、第2
実施形態の信号検出装置で実行される信号検出方法のう
ちシグナルディテクト信号のセットフローを示すフロー
チャートである。図15は、第2実施形態の信号検出装
置で実行される信号検出方法のうちシグナルディテクト
信号のリセットフローを示すフローチャートである。図
16は、信号伝送システムの構成例を示すシステム構成
図である。図17は、従来技術の信号検出装置を示す回
路ブロックである。
【0045】図1に示す第1実施形態の信号伝送装置1
では、図17に示す従来技術の信号伝送装置100にお
けるピークホールド回路110と電圧レベル検出器12
0との構成に代えて、差動入力信号IN+、IN−が入
力される電圧レベル検出器10と、電圧レベル検出器の
出力信号Lの状態遷移における立上りエッジを検出する
立上りエッジ検出回路30と、立上りエッジ検出回路3
0の出力信号EDGに基づくシグナルディテクトセット
回路50及びシグナルディテクトリセット回路70と、
セット/リセット回路50、70からの出力信号SE
T、RSTに応じてシグナルディテクト信号SDを出力
するシグナルディテクト信号作成回路90とを有してい
る。
【0046】電圧レベル検出器10は、アナログ回路で
構成されており、差動入力信号IN+、IN−が入力さ
れ所定規定値の電圧振幅レベル差以上の差動入力IN
+、IN−に対してハイレベルの出力信号Lを出力す
る。出力信号Lは論理信号である。一方、立上りエッジ
検出回路30から、シグナルディテクトセット回路5
0、シグナルディテクトリセット回路70、及びシグナ
ルディテクト信号作成回路90までは、ディジテル回路
で構成されている。立上りエッジ検出回路30は、論理
信号である電圧レベル検出器10の出力信号Lの立上り
状態遷移のエッジを検出してエッジ検出信号EDGを出
力する回路である。シグナルディテクトセット回路50
は、クロック信号CLKにより計時される第1所定時間
内に所定回数のエッジ検出信号EDGを検出することに
よりシグナルディテクトセット信号SETを出力する。
また、シグナルディテクトリセット回路70は、クロッ
ク信号CLKにより計時される第2所定時間内にエッジ
検出信号EDGを検出しないことを条件としてシグナル
ディテクトリセット信号RSTを出力する。シグナルデ
ィテクト信号作成回路90は、シグナルディテクトセッ
ト信号SETによりシグナルディテクト信号SDをセッ
トし、シグナルディテクトリセット信号RSTによりシ
グナルディテクト信号SDをリセットする。
【0047】ここで、信号伝送の規格の例としてP13
94bについて説明する。図2にはP1394b規格に
おけるシグナルディテクト信号SDが出力されるタイミ
ングパラメータの規格が示されている。規格では、有効
信号の検出からシグナルディテクト信号SDのアサート
までの遅延時間(t_sd_on)、及び非有効信号の
検出からシグナルディテクト信号SDのネゲートまでの
遅延時間(t_sd_off)について規定しており、
各々100μsecを最大値として規定している。ここ
で、有効信号の検出とは、所定回数のエッジ検出信号E
DGを検出することとして設定することができ、このと
きの第1所定時間を遅延時間t_sd_onとすればよ
い。即ち、遅延時間t_sd_on内に所定回数のエッ
ジ検出信号EDGを検出した場合にシグナルディテクト
信号SDをアサートすればよい。また、非有効信号の検
出とは、エッジ検出信号EDGを検出しないこととして
設定することができ、このときの第2所定時間を遅延時
間t_sd_offとすればよい。即ち、遅延時間t_
sd_off内にエッジ検出信号EDGを検出しない場
合にシグナルディテクト信号SDをネゲートすればよ
い。
【0048】また、P1394b規格において採用され
る符号化方式である8b10b符号のコード表を図3、
4に示す。8b10b符号化方式は、図3、4に示すよ
うに8ビットのデータを10ビット長の符号に符号化す
る方式である。伝送線路上には符号化された10ビット
長の符号が伝送される。符号化は、10ビット長の符号
におけるビット“0”の数とビット“1”の数とを考慮
して行われ、1組の8ビットデータに対してビット
“0”が多い10ビット長の符号とビット“1”が多い
10ビット長の符号との2種類の符号が割り当てられて
いる。これは、伝送線路上の電圧レベルにおけるDCバ
ランスを維持するためであり、ビット“1”が多い10
ビット長の符号とビット“0”が多い10ビット長の符
号とを交互に伝送することにより、伝送線路上のDC的
な電圧レベルの変動を抑制するものである。また、伝送
線路におけるトランシーバの感度悪化を防止するため、
同じビット値が連続することのないように符号化されて
おり、10ビット長の符号化信号において5ビット以上
同じビット値が連続することのないように10ビット長
の符号が設定されている。
【0049】更に、P1394b規格では、バスの使用
権を確保するために同じ要求パケット信号を送りつづけ
ることから、他の規格に比して信号伝送時に特定周波数
の放射雑音が大きいという特徴を有している。この雑音
を低減するために、8ビットデータに対してスペクトラ
ム拡散方式を導入してデータのスクランブルを行ってい
る。これにより、同じ8ビットデータに対しても特定の
符号を使用して演算処理を行い、ビットパターンを擬似
的にアットランダムに拡散することにより、放射雑音を
広い周波数帯域に拡散して雑音を低減している。
【0050】以下の説明では、図1の第1実施形態の信
号検出装置1をIEEE1394の次世代規格であるP
1394b規格に適用した場合について具体的に説明す
る。図5は、電圧レベル検出器10の具体例である。バ
イポーラトランジスタのエミッタ端子を接続した差動対
を基本とした基本的な差動回路構成である。伝送線路か
ら差動対のベース端子に至る入力信号IN+の入力経路
に、負の電圧レベルシフト回路Vを設けてやることによ
り、差動回路の出力信号が反転する入力信号IN+、I
N−の電位差にオフセットを設定することができる。こ
の電圧レベルシフト回路Vにより、差動の入力信号IN
+、IN−間の電圧振幅レベル差の規定値を設定するこ
とができる。電圧レベルシフト回路Vは、図5において
は電圧源のシンボルで表示しているが、伝送線路からの
入力信号IN+の入力系路上に抵抗素子(不図示)を設
けて、この抵抗素子を介して伝送線路から定電流源(不
図示)により定電流を引き抜く等の構成により簡単に設
定することができる。抵抗素子の挿入が差動回路への入
力インピーダンス規格に適合しない場合には、入力段に
エミッタフォロアやソースフォロア(不図示)構成を備
え、これを介して抵抗素子を接続して定電流源により電
圧レベルをシフトダウンさせることもできる。尚、図5
では、出力信号をOUT+、OUT−として差動信号と
して表しているが、差動出力信号OUT+、OUT−の
後段に公知の回路構成を接続することにより論理レベル
の単相出力を得ることができる。
【0051】図6は、シグナルディテクトセット回路5
0の具体例である。立上りエッジ検出回路30からのエ
ッジ検出信号EDGは、カウンタ制御回路56のイネ
ーブル端子Eに接続されていると共に、エッジカウンタ
60に接続されている。カウンタ制御回路56の出力
端子は、オン/オフ信号としてNxカウンタ57に入力
されている。Nxカウンタ57には、クロック信号CL
Kと設定値Nxが入力されていると共に、カウント値を
出力する出力信号が、一致検出回路58に接続されてい
る。一致検出回路58にはNxカウンタ57における
“0”のカウント値が比較値として入力されており、一
致検出結果はオアゲート55の一方の入力端子に入力さ
れると共に、インバータゲート59を介してエッジカウ
ンタ60の出力端子と共にアンドゲート61を介して有
効信号検出信号Dとして出力される。ここで、エッジカ
ウンタ60の出力端子は、エッジ検出信号EDGによる
検出回数が設定値(不図示)に一致することによりセッ
トされてハイレベル信号を出力する。有効信号検出信号
Dはオアゲート55の他方の入力端子に接続されてお
り、オアゲート55の出力端子は、エッジカウンタ60
のリセット端子Rと、カウンタ制御回路56のリセッ
ト端子Rとに入力されている。また、有効信号検出信号
Dは、シグナルディテクト信号SDからインバータゲー
ト62を介した信号と共にアンドゲート63に入力され
ており、アンドゲート63からシグナルディテクトセッ
ト信号SETが出力されている。
【0052】図6のシグナルディテクトセット回路50
の動作について、図8の状態遷移図に基づき説明する。
図8のアイドル状態IDLでは、エッジ検出信号EDG
のハイレベル信号を受付可能な状態となっている。ここ
で、エッジ検出信号EDGのハイレベル信号を受け付け
ると状態が遷移し、1つ目のエッジ検出信号EDGを受
け付けた状態(first edge)となる。図6の
回路図においては、エッジ検出信号EDGにハイレベル
信号が入力されると、カウンタ制御回路56からオン
信号を出力することに対応する。
【0053】このオン信号は、Nxカウンタ57に入力
されておりクロック信号CLKに同期して、Nxカウン
タ57がオン信号を取り込むと共に、カウント動作を開
始する。図8における(first edge)状態か
らクロック信号CLKに同期してカウント値が1づつ増
加していく(図8において、状態1から状態Nxま
で)。カウント動作が継続しカウント値が設定値Nxに
一致すると、次のクロック信号CLKでカウント値は初
期値“0”にリセットされる。カウント値が“0”なる
と、一致検出回路58の出力信号はハイレベルとなり、
オアゲート55に入力されカウンタ制御回路56をリ
セットする。そしてNxカウンタ57は次サイクルのク
ロック信号CLKに同期してリセット状態となる。即
ち、アイドル状態IDLに戻る。ここで、設定値Nxは
Nxカウンタ57の外部より与えられており、適宜に変
更することができる。
【0054】Nxカウンタ57におけるカウンタ動作の
何れかのタイミングで、エッジ検出信号EDGがハイレ
ベルとなり電圧レベル検出器10の出力信号の立上りエ
ッジを検出すると、エッジカウンタ60において所定数
(この場合、2回)のエッジを検出したとして出力端子
をセットしてハイレベル信号を出力する。ここで、Nx
カウンタ57カウント途中では、Nxカウンタ57のカ
ウンタ値は“0”以外のカウント値を出力している。従
って、一致検出回路58の出力信号からインバータゲー
ト59を介した信号はハイレベルを維持している。結果
としてアンドゲート61の出力信号である有効信号検出
信号Dはハイレベルとなる。この時点ではシグナルディ
テクト信号SDはローレベルとなっており、インバータ
ゲート62の出力端子はハイレベルとなっている。アン
ドゲート63の双方の入力端子がハイレベルとなり、シ
グナルディテクトセット信号SETがハイレベルにセッ
トされる(図8では、setの状態)。
【0055】シグナルディテクトセット信号SETが出
力されると同時に、有効信号検出信号Dがオアゲート5
5を介してエッジカウンタ60とカウンタ制御回路5
6とをリセットして、次サイクルのクロック信号CLK
に同期してNxカウンタ57がリセットされ、カウント
値を“0”にリセットする。このカウント値“0”が一
致検出回路58において一致検出されて、一致検出回路
58はハイレベルの出力信号を出力する。そして、イン
バータゲート59を介してアンドゲート61の一方の入
力信号はローレベルとなり、有効信号検出信号Dはロー
レベルに、更にシグナルディテクトセット信号SETも
ローレベルに戻る。一方、シグナルディテクトセット信
号SETがハイレベルとなったことに基づき、シグナル
ディテクト信号作成回路90により、シグナルディテク
ト信号SDがハイレベルとなるので、インバータゲート
62の出力信号をローレベルに固定して更なる有効信号
検出信号Dを受け付けなくなる(図8では、wait状
態)。この状態において、後述のシグナルディテクトリ
セット信号RSTにより、シグナルディテクト信号作成
回路90を介してシグナルディテクト信号SDがローレ
ベルとなれば、、エッジ検出信号EDGが受け付けられ
るアイドル状態IDLに戻る。尚、図8の状態遷移図に
おいては、エッジカウンタ60の設定値は2としてお
り、エッジ検出信号EDGが2回出力されれば出力信号
をセットしてハイレベルを出力するように設定している
が、カウント値を任意に設定して構成することも可能で
ある。
【0056】図7は、シグナルディテクトリセット回路
70の具体例である。有効信号検出信号Dが一方の入力
端子に入力されているオアゲート71の出力端子が、カ
ウンタ制御回路72のリセット端子Rに入力されてい
る。カウンタ制御回路72のイネーブル端子Eには、
シグナルディテクト信号SDが入力されている。カウン
タ制御回路72の出力端子は、オン/オフ信号として
Nyカウンタ73に入力される。Nyカウンタ73に
は、クロック信号CLKと設定値Nyが入力されている
と共に、カウント値を出力する出力信号が、一致検出回
路74に接続されている。一致検出回路74には設定値
Nyが比較値として入力されており、一致検出結果が、
オアゲート71の他方の入力端子に接続される共に、シ
グナルディテクトリセット信号RSTとして出力されて
いる。
【0057】図7のシグナルディテクトリセット回路7
0の動作について、図9の状態遷移図に基づき説明す
る。図9のアイドル状態IDLにおいて、カウンタ制御
回路72は、シグナルディテクト信号SDのハイレベ
ル信号がイネーブル端子Eに入力されると、Nyカウン
タ73に向けてオン信号を出力し、信号を検出した状態
(図9では、signal detect)となる。こ
のオン信号の後、Nyカウンタ73に入力されているク
ロック信号CLKに同期してNyカウンタ73がカウン
ト動作を開始する。図9における(signal de
tect)状態からクロック信号CLKに同期してカウ
ント値を1つづつ増加させていく(図9において、状態
1から状態Nyまで)。カウント動作が継続しカウント
値が設定値Nyに一致すると、一致検出回路74により
シグナルディテクトリセット信号RSTを出力する。シ
グナルディテクトリセット信号RSTは、オアゲート7
1を介してカウンタ制御回路72をリセットし、カウ
ンタ制御回路72からの出力信号としてオフ信号をN
yカウンタ73に出力する。Nyカウンタ73はリセッ
トされ、アイドル状態IDLに戻る。ここで、設定値N
yはNyカウンタ73の外部より与えられており、適宜
に変更することができる。
【0058】Nyカウンタ73におけるカウンタ動作の
何れかのタイミングで、有効信号検出信号Dがハイレベ
ルとなり、シグナルディテクトセット回路50において
有効な信号を検出した場合には、オアゲート71を介し
てカウント制御回路72がリセットされNyカウンタ
73がリセットされて、信号を検出した状態(図9で
は、signal detect)に戻る。この場合、
シグナルディテクト信号SDがハイレベルとなっている
ので、カウンタ制御回路72は、再度イネーブル状態
となり、出力端子からオン信号をNyカウンタ73に出
力する。クロック信号CLKに同期してNyカウンタ7
3は、リセットされた後、再度カウント動作を開始する
(図9では、signal detect)。
【0059】図10乃至12には、図6乃至9によるシ
グナルディテクト信号SDの各動作シーケンスを示して
いる。図10乃至12では、電圧レベル検出器10の入
出力信号である差動の入力信号IN+、IN−と、出力
信号L、更に、信号検出結果を示すシグナルディテクト
信号SDが表示されている。尚、図10、11では、入
力信号IN+、IN−の切り替わりサイクルに同期して
電圧レベル検出器10の出力信号Lにおける立上りエッ
ジを検出する場合を示しており、Nxカウンタ57をカ
ウントするクロック信号CLKの周期を入力信号の切り
替わりサイクルに同期させた場合について例示してい
る。また、信号検出においては、入力信号IN−に比し
て入力信号IN+がハイレベルにある場合のみを検出対
象としている。
【0060】図10における信号(1)は、差動入力信
号IN+、IN−の電位差が所定値に達するサイクルが
1ビット長しか発生しない場合を示している。差動入力
信号IN+、IN−が所定電圧差になった場合に、電圧
レベル検出器10はハイレベルの出力信号Lを出力し立
上りエッジ検出回路30がエッジ検出信号EDGを出力
する。これにより、カウンタ制御回路56がイネーブ
ル状態となりNxカウンタ57を起動してカウント動作
をはじめる。しかしながら、Nx回のカウント期間であ
る所定時間Xns内に後続のエッジが検出されないた
め、エッジカウンタ60の出力信号はローレベルを維持
し、有効信号検出信号Dがセットされることはない。従
って、シグナルディテクトセット信号SETはセットさ
れずシグナルディテクト信号SDはローレベルを維持す
る。Nxのカウント後、Nxカウンタ57の出力信号が
ローレベルとなるので、インバータゲート54を介して
カウンタ制御回路56をリセットしてNxカウンタ5
7へオフ信号を送り、カウント値がリセットされると共
にカウント動作は停止してアイドル状態IDLに戻る。
入力信号IN+、IN−において、有効であると判断さ
れたビットは1ビットのみであり後続する信号が検出さ
れない。従って、ここで得られた1ビット長の検出信号
はノイズであると判断される。
【0061】図10における信号(2)、信号(3)
は、差動入力信号IN+、IN−の電位差が1ビットを
挟んで連続する2ビットについて所定値を越えた場合を
示している。差動入力信号IN+、IN−が所定電圧差
になった場合に、電圧レベル検出器10はハイレベルの
出力信号Lを出力し立上りエッジ検出回路30がエッジ
検出信号EDGを出力する。先ず、最初のビットにより
エッジ検出信号EDGが出力されることにより、カウン
タ制御回路56がイネーブル状態となりNxカウンタ
57を起動してカウント動作をはじめる。1ビット挟ん
で次のビットにおいてもエッジ検出信号EDGが出力さ
れる。1ビットを挟んだ2つのビットの立上りエッジ間
隔は、P1394bのt_ad_on時間の規格に対し
て通常充分に短いので、Nx回のカウント動作である所
定時間Xns内の時間であるといえる。従って、Nxカ
ウンタ57の出力信号はハイレベルを維持しておりイン
バータゲート59の出力信号がハイレベルを維持したま
ま、エッジカウンタ60の出力信号もハイレベルとな
る。有効信号検出信号Dがセットされ、シグナルディテ
クト信号SDがハイレベルにセットされていなければシ
グナルディテクト信号SDがハイレベルにセットされ
る。図10においては、入力信号IN+、IN−の立上
りエッジに同期するクロック信号CLKにより、2番目
の出力信号Lに同期してシグナルディテクト信号SDが
セットされる。シグナルディテクト信号SDがインバー
タゲート62を介してアンドゲート63に入力されてい
るので、有効信号検出信号Dはアンドゲート63により
マスクされ、以後の有効信号検出信号Dは受け付けられ
なくなる。入力信号IN+、IN−において、1ビット
を挟んだ2ビットにおいて立上りエッジを検出でき、こ
のエッジ間隔がNx回のカウント動作である所定時間X
ns内の時間であるので、有効な信号が検出されたと判
断される。
【0062】図11における信号(4)、信号(5)
は、差動入力信号IN+、IN−の電位差が所定値に達
するサイクルが2ビット検出されるが、時間間隔がNx
カウンタのNxカウントである所定時間Xns以内に存
在していない場合を示している。信号(4)の出力信号
Lに対して、Nxカウンタ57がカウント動作を開始す
るが、次の信号(5)のエッジ検出信号EDGが検出さ
れる前に、NxカウンタがNxカウントを終了してしま
う。従って、Nxカウンタ57の出力カウンタ値は
“0”となり、よって一致検出回路58の出力がハイレ
ベルとなって、オアゲート55を介してエッジカウンタ
60とカウンタ制御回路56とをリセットしてNxカ
ウンタ57のカウント値をリセットすると共に、動作を
停止してアイドル状態IDLに戻る。従って、出力信号
Lの信号(5)はノイズであると判断される。尚、出力
信号(4)は、先行する出力信号Lとの時間間隔がXn
s以下である場合には、有効な信号として検出されてい
る。
【0063】図11における信号(6)、信号(7)
は、差動入力信号IN+、IN−の電位差が所定値に達
するサイクルが、信号(6)については、2ビット連続
した信号であり、信号(7)については、2ビット以上
連続した信号である場合を示している。両信号の間には
1ビット分の反転信号が挟まれているので、信号(6)
と信号(7)とのエッジ間隔は3ビット長となる。これ
らのビットの立上りエッジ間隔は、P1394bのt_
sd_on時間の規格に対して通常充分に短いので、N
x回のカウント動作である所定時間Xns内の時間であ
るといえる。従って、最初のエッジ検出によりカウント
動作を開始したNxカウンタのカウント途中で、2つ目
のビット信号に起因する立上りエッジが検出され、有効
な信号が検出されたと判断される。
【0064】また、シグナルディテクトリセット回路7
0の動作としては、シグナルディテクト信号SDがハイ
レベルの状態であるので、回路70は信号を検出した状
態(図9では、signal detect)にある。
そこに信号(4)と信号(4)の先行信号により検出さ
れた有効信号検出信号Dが入力され、カウンタ制御回路
72がリセットされる。Nyカウンタ73はカウント
値がリセットされた後、再びカウントを開始する。有効
信号検出信号Dが再度入力されるのは、前述したように
信号(7)の立上りエッジが検出されるタイミングであ
る。信号(4)によりNyカウンタ73が再起動してか
らカウント値がNyとなる所定時間Ynsに達していな
い場合には、カウント値はNy未満の値となっており、
設定値Nyとの一致検出はされない。従って、シグナル
ディテクトリセット信号RSTが出力されることはな
く、カウンタ制御回路72によりNyカウンタ73は
リセットされて、所定時間Ynsのカウントを再度始め
る。
【0065】図12における信号(8)、信号(9)
は、差動入力信号IN+、IN−の電位差が所定値に達
する時間間隔が、NxカウンタのNxカウントである所
定時間Xns以内に存在していない場合を示している。
図11における信号(4)、信号(5)の場合と同様に
信号(9)はノイズであると判断される。
【0066】信号(9)はノイズであると判断されるた
め、シグナルディテクト信号SDが出力されるのは、信
号(8)の時点である。従って、信号(8)によりNy
カウンタ73はカウント値がリセットされ再びカウント
動作を開始する。その間に検出される信号(9)は、ノ
イズであると判断され、他に出力信号Lも検出されない
ので、Nyカウンタ73はカウント動作を継続し、設定
値Nyまでカウント動作を継続する。カウント値がNy
になったところで、一致検出回路74の出力信号である
シグナルディテクトリセット信号RSTがハイレベルを
出力し、シグナルディテクト信号作成回路90がシグナ
ルディテクト信号SDをリセットする。所定時間Yns
以内に有効な信号が検出されなかったとして信号検出さ
れない旨の動作を行う。
【0067】次に、図13に第2実施形態の信号検出装
置2を示す。信号検出装置2は、中央処理装置(以下、
CPUと略記する。)22を中心にバス28を介して、
通信インターフェース21が接続されると共に、メモリ
23、磁気ディスク装置24、表示装置(以下、CRT
と略記する。)25、キーボード26、及び外部記憶媒
体駆動装置27が相互に接続されており、更に外部記憶
媒体駆動装置27にCDROMや磁気媒体等の外部記憶
媒体29が着脱可能に設置される構成である。また、通
信インターフェース21には、ツイストペアケーブル等
のシリアルバスの信号伝送線路が接続されている。
【0068】後述の図14、15に示す信号検出方法の
フローチャートは、第1実施形態の信号検出装置1にお
いて実現される信号検出方法を示している他、このフロ
ーチャートをプログラムにより備えてやれば信号検出装
置2においても実行することができる。この場合プログ
ラムは、信号検出装置2内のメモリ23や磁気ディスク
装置24に記録されている他、CDROMや磁気媒体等
の外部記憶媒体29に記録されている場合に、外部記憶
媒体駆動装置27を介して、更にインターネット等の電
気通信回線(不図示)を介して、メモリ23、磁気ディ
スク装置24に記録され、あるいは直接CPU22に転
送される。ここで、インターネット等の電気通信回線
(不図示)は、有線の公衆電話回線や、携帯電話等向け
の無線の公衆回線、及び有線あるいは無線の専用回線等
の通信媒体とのインターフェースをとるために設けられ
ており、通信インターフェース21を介して信号伝送線
路に接続されていてもよい。
【0069】また、Nxカウンタ57、Nyカウンタ7
3、及びエッジカウンタ等の各設定値や、電圧レベル検
出器10における差動入力信号IN+、IN−間の電位
差の規定値等のパラメータは、信号検出装置1に対して
不図示の入力装置により設定可能である他、信号検出装
置2に対しては、CRT25等で確認しながらキーボー
ド26からの入力が可能であると共に、磁気ディスク装
置24や、CDROM、磁気媒体等の外部記憶媒体29
等に記録されており、上記プログラムの処理に従いCP
U22からの指令に従って必要に応じて参照される。
【0070】以下、信号検出方法のフローについて図1
4、15に基づき具体的に説明する。図14は、シグナ
ルディテクト信号SDをセットするフローチャートを示
している。処理ステップ(以下、Sと略記する。)1で
は、電圧レベル検出器10、あるいは通信インターフェ
ースを介して入力された入力信号IN+、IN−に基づ
く信号波形の立上りエッジを検出しており(S1:N
O)、検出したら(S1:YES)エッジ検出のカウン
ト数を1つ増加させる(S2)。この時、エッジ検出を
行う所定時間を計測するNxカウンタがカウント動作中
でなければ(S3:NO)、カウント動作を開始して
(S4)エッジ検出状態に戻る(S1)。カウント中で
あれば(S3:YES)更にエッジ検出回数が所定回数
に達したか否かを判断する(S5)。所定回数に達して
いなければ(S5:NO)、Nxカウンタのカウント数
を判断する(S6)。Nxカウントに達していれば(S
6:YES)、エッジカウンタをリセットすると共に
(S12)Nxカウンタをリセットして(S7)、達し
ていなければ(S6:NO)そのまま立上りエッジの検
出を継続する(S1)。
【0071】また、エッジ検出回数が所定回数に達して
いれば(S5:YES)、入力された信号は有効な入力
信号であるとして有効信号検出信号Dを出力し(S
8)、エッジカウンタをリセットすると共に(S13)
Nxカウンタをリセットする(S9)。次に、シグナル
ディテクト信号SDがセットされているか否かを判断す
る(S14)。シグナルディテクト信号SDがセットさ
れていなければ(S14:NO)、シグナルディテクト
セット信号SETをセットする(S10)。セットされ
ていれば(S14:YES)、シグナルディテクトセッ
ト信号SETはセットする必要がなく、次の有効信号検
出信号Dを検出するために立上りエッジの検出状態に戻
る(S1)。
【0072】図15は、シグナルディテクト信号SDを
リセットするフローチャートを示している。S12にて
シグナルディテクト信号SDが出力されているか否かを
検出しており(S12:NO)、検出されたら(S1
2:YES)入力信号IN+、IN−を検出しないこと
を判断するための所定時間を計測するNyカウンタのカ
ウント動作を開始する(S13)。カウント動作中に有
効な信号を検出したことを示す有効信号検出信号Dを検
出するか否かを判断する(S14)。検出すれば(S1
4:YES)Nyカウンタをリセット(S15)した上
で再度カウント動作を開始する(S13)。検出しなけ
れば(S14:NO)、更にNyカウンタのカウント数
を判断する(S16)。そしてNyカウントに達してい
なければ(S16:NO)、S14の有効信号検出信号
Dの検出ステップに戻り検出動作を継続する。Nyカウ
ントに達していれば(S16:YES)、シグナルディ
テクトリセット信号RSTをセットし(S17)、Ny
カウンタをリセットして(S18)、シグナルディテク
ト信号SDのリセットフローを終了する。
【0073】図16には、シリアルバスBB上に、装置
A乃至Hの装置(ID=0乃至7)、更に図示されてい
ないその他の装置(ID=8乃至n)からなるn+1の
装置が、P1394bシリアルバスシステムにより構成
されていることを示している。P1394bのインター
フェースでは、各装置に対してID番号を付与すること
によりシステムを構成することができる。個々の装置に
は、シリアルバスBBとのインターフェース部分に信号
検出装置1、あるいは信号検出装置2が構成されてお
り、これらの装置以外にも、図14、15のフローチャ
ートにより示した信号検出方法を実現するインターフェ
ースがソフトウェア、あるいはファームウェアとして備
えられている。これらの信号検出装置1、2、及び信号
検出方法がインターフェース部分に備えられていること
により、各装置は、シリアルバスBB上の信号について
有効な信号を検出することができ、P1394bインタ
ーフェースによる通信が可能となる。
【0074】以上詳細に説明したとおり、第1実施形態
に係る信号検出装置1、及び信号検出方法(図14、1
5)では、入力信号IN+、IN−の電圧振幅レベルと
所定電圧値VREFとの比較部分である電圧レベル検出
器10を除く、電圧レベル検出器10の出力信号Lの状
態遷移の検出を行う立上りエッジ検出回路30、信号の
確認を行うシグナルディテクトセット回路50、非信号
の確認を行うシグナルディテクトリセット回路70、及
び検出信号の生成を行うシグナルディテクト信号作成回
路90は、論理回路で構成することができるので、CM
OS−LSI等のディジタル集積回路により実現すれば
回路動作を低消費電流で実現することができる。第1実
施形態に係る信号検出装置1、及び信号検出方法(図1
4、15)を使用したシリアルバスシステム(図16)
において低消費電流動作を実現することができる。これ
らのシステムを携帯機器等のバッテリー駆動システムに
使用する場合、長時間連続使用に好適であると共に、集
積回路実装時における発熱の問題が緩和され高密度実装
を実現することができる。
【0075】また、信号検出のために割り当てられる検
出時間の規格に合わせて、信号確認及び非信号確認を行
うべき第1及び第2所定時間を設定するNx及びNyカ
ウンタのカウント周波数及び設定値(Nx、Ny)を適
宜に設定してやればよく、必ずしも高速な信号転送速度
に合わせた時間で信号検出を行う必要がない。従って、
Nx及びNyカウンタのカウント周波数を決定するクロ
ック信号CLKを信号転送速度に比して低周波数で動作
させればよい。信号転送速度に合わせて動作させる場合
に必要であったPLL回路等の高周波数のクロック回路
等が不要となる。信号検出装置1、あるいは信号検出方
法(図14、15)を使用したシステム(図16)にお
いて低消費電流動作を実現することができる。これらの
システムを携帯機器等のバッテリー駆動システムに使用
して好適である。
【0076】特に、P1394b規格においては、P1
394b規格におけるS800規格が800Mbps、
S3200規格が3.2Gbpsの高速伝送規格が策定
されているが、信号検出装置1、及び信号検出方法(図
14、15)をCMOS−LSI等のディジタル集積回
路により実現するので、低消費電流動作を実現すること
ができ、更にいわゆるシステムLSIと称される大規模
集積回路に集積することが可能となり高密度実装でP1
394b規格に適合あるいは準拠した信号検出装置1、
信号検出方法(図14、15)を提供することができ
る。
【0077】また、P1394b規格では図2に示すよ
うに、有効信号の検出からシグナルディテクト信号SD
のアサートまでの遅延時間(t_sd_on)、及び非
有効信号の検出からシグナルディテクト信号SDのネゲ
ートまでの遅延時間(t_sd_off)について規定
しており、各々100μsecを最大値として規定して
いる。そのため、この規格に合わせてシグナルディテク
トセット回路50のNxカウンタ57と、シグナルディ
テクトリセット回路70のNyカウンタ73とのカウン
ト周波数及び設定値(Nx、Ny)を適宜に設定してや
ればよい。即ち、S800乃至S3200規格という高
速な信号転送速度に対応するサンプリング周波数に比し
て低い周波数で信号検出を行うことができる。信号転送
速度に合わせて動作させる場合に必要であったPLL回
路等の高周波数回路等が不要となり、低消費電流動作を
実現することができる。これらのシステムを携帯機器等
のバッテリー駆動システムに使用して好適である。
【0078】また、P1394b規格においては、信号
伝送のために8b10bの符号化を行っている。8b1
0b符号化では、伝送線路を伝播する10ビット長の符
号内において同じビット値が5ビット以上連続すること
がない。従って、ビット値が切り替わる際の状態遷移が
出現する最大時間が決定されることとなる。例えばS8
00規格(800Mbps)に対して符号化後は1Gb
psのビット信号が伝送するのでビット長は1nsとな
り、状態遷移が出現する最大時間は5ns(200MH
z)となる。即ち、信号検出において、最大時間(S8
00規格の場合、5ns)以内に状態遷移が検出されな
ければ、最初に状態遷移が検出された入力信号はノイズ
であると判断することができる。
【0079】また、入力信号IN+、IN−の所定の組
み合わせに対して状態遷移を検出することにより信号検
出を行うようにすれば、入力信号IN+、IN−の電圧
振幅レベルを検出する電圧レベル検出器10、あるいは
レベル検出ステップにおいて、高速な信号転送速度で伝
送される信号の全てをサンプリングする必要がない。従
って、電圧レベル検出器10、あるいはレベル検出ステ
ップを、信号転送速度に比して低速度で構成してもよく
低消費電流動作を実現することができる。携帯機器等の
バッテリー駆動システムに使用して好適である。
【0080】特に、P1394b規格において、図3、
4に示す8b10b符号のコード表では、伝送線路上の
電圧レベルにおけるDCバランスを維持するため、伝送
線路を伝播する10ビット長の符号パターンには、ビッ
ト“0”の多いパターンと、その反転パターンであるビ
ット“1”の多いパターンとの2組の10ビット長の符
号が、8ビットデータ毎に割り当てられている。10ビ
ット長の符号の中で、電圧レベル検出器10、あるいは
レベル検出ステップに立上りエッジを含むビット“1”
のビット長が連続しないパターンは46個存在する(図
3、4中、太い斜体文字で記載されたパターン)。この
うち、ビット“0”の数とビット“1”の数が同数であ
るパターンは、12個存在する(図3、4中、太い斜体
文字に網掛けが施されたパターン)。この12個のパタ
ーンは、ビット“0”とビット“1”とが反転関係にあ
るものがペアを構成しており1つの8ビットデータに対
応している。従って、符号化前の8ビットデータでは6
種類となる。52h、92h、A2h,AAh、AC
h、ADhの6つの8ビットデータが該当する。上記4
6個のパターンから、この12個のパターンを除いた3
4個のパターンでは、ビット“1”の数がビット“0”
の数に比して少ないパターンとなっている。
【0081】以上よりP1394b規格において伝送さ
れる10ビット長の符号を検討する。1つの8ビットデ
ータに対して10ビット長の符号が2種類あるので、1
0ビット長の符号は256×2=512存在する。この
うちの46個の符号のみがビット“1”のビットが連続
しない符号であるので、ビット“1”が2ビット長以上
連続する符号は、512−46=466となる。即ち、
全10ビット長の符号の90%以上がビット“1”が2
ビット長以上連続する部分を有する符号である。また、
46符号のうち34符号については、ビット“0”の数
が多く、且つビット“1”が連続しない符号である。し
かしながら、P1394b規格により、伝送線路上のD
Cバランスを維持するため次に伝送される10ビット長
の符号はビット“1”の数が多い符号となる。即ち、3
4の符号のうち何れかの符号に続く符号ではビット
“1”が少なくとも2ビット長連続する部分を含む符号
となる。更に、残りの12の符号については、8ビット
データにおいて6種類のみであり全データ256種類に
対して2%を占めるに過ぎない。加えて8ビットデータ
にスペクトラム拡散方式によるデータのスクランブルが
加えられるため、この6種類の8ビットパターンが連続
することは考えられない。
【0082】以上のことより、2バイト以上の適宜なバ
イト長を1単位として10ビット長の符号のビットデー
タ列を見れば、ビット“1”が連続する部分が現れる確
率は高い。シグナルディテクト信号SDのアサートまで
の遅延時間(t_sd_on)、及び非有効信号の検出
からシグナルディテクト信号SDのネゲートまでの遅延
時間(t_sd_off)の最大値が100μsecで
あるというP1394b規格から考えれば、2バイト以
上のデータ長においてビット“1”が2ビット長以上連
続して出現する際の立上りエッジを検出してやれば、確
実に有効な信号を検出することができる。
【0083】故に、電圧レベル検出器10は、ビット
“1”が2ビット長以上連続する部分を検出することが
できればよいこととなる。電圧レベル検出器10の検出
感度を最適化することにより、S800規格等の高速な
データ転送速度に追従する必要がなくなり、電圧レベル
検出器10の設計が容易なると共に、電圧レベル検出器
10の低消費電流動作を実現して信号検出装置1の低消
費電流動作に寄与するところ大である。
【0084】また、信号検出のために割り当てられる検
出時間の規格に合わせて、信号確認及び非信号確認を行
うべき第1及び第2所定時間を計測するNxカウンタ5
7及びNyカウンタ73を適宜に設定してやればよく、
必ずしも高速な信号転送速度に合わせた時間で信号検出
を行う必要がない。従って、Nxカウンタ57及びNy
カウンタ73を動作させるクロック信号CLKを信号転
送速度に比して低速で動作すればよく、信号検出装置1
における第1及び第2計時部、あるいは信号検出方法に
おける第1及び第2計時ステップであるNxカウンタ5
7及びNyカウンタ73を低消費電流で動作させること
ができる。携帯機器等のバッテリー駆動システムに使用
して好適である。
【0085】第2実施形態に係る信号検出装置2、及び
信号検出方法(図14、15)では、第1実施形態の信
号検出装置1における場合と同様の効果を奏すると共
に、シリアルバスBB上の信号伝送において有効な信号
を検出する方法を実行するためのステップ(図14、1
5)が、コンピュータで読み取り可能なプログラムとし
て、信号検出装置2内のメモリ23や磁気ディスク装置
24に記録されている他、CDROMや磁気媒体等の外
部記憶媒体29に記録されている場合に外部記憶媒体駆
動装置27を介して、更にインターネット等の電気通信
回線(不図示)を介して、メモリ23、磁気ディスク装
置24に格納され、あるいは直接CPU22に転送され
て、CPU22からの指令により実行することができ
る。そして、このプログラムをP1394b規格に適合
させることにより、信号検出装置2をP1394b規格
に適合あるいは準拠したシリアルバスBB上の信号伝送
時における有効な信号の検出装置として使用することが
できる。
【0086】更に、一連のステップ(図14、15)
を、コンピュータが読み取り可能なプログラムに格納す
ることができるため、CDROMや磁気媒体等の外部記
憶媒体29に記録しておき、あるいはインターネット等
の電気通信回線を介してダウンロードすることにより、
柔軟に配信、インストールすることができる。
【0087】図16に示す信号伝送システムにおける各
装置(装置A乃至H、及びその他の装置)には、シリア
ルバスBBとのインターフェース部分に第1実施形態の
信号検出装置1、あるいは第2実施形態の信号検出装置
2が構成されており、これらの装置以外にも、図14、
15のフローチャートにより示した信号検出方法を実現
するインターフェースがソフトウェア、あるいはファー
ムウェアとして備えられていれば、シリアルバスBB上
に伝送される信号を検出することができる。
【0088】また、各装置(装置A乃至H、及びその他
の装置)とシリアルバスBBとのインターフェース部分
に構成される信号検出装置1、2、あるいは信号検出方
法を実現するソフトウェア、あるいはファームウェア
を、P1394b規格に対応するように構成してやれ
ば、図16に示す信号伝送システムをP1394b規格
のインターフェースとして構成することができる。
【0089】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは言うまでもない。例え
ば、第1実施形態においては、図8、9に示すように、
Nx及びNyカウンタ57,73のカウント用クロック
信号CLKの周波数を、各々の所定時間であるNxカウ
ント及びNyカウントまでの時間に比して高く設定した
が、本発明の信号検出装置、信号検出方法、信号伝送シ
ステム、及びコンピュータ読み取り可能なプログラムは
これに限定されるものではなく、クロック信号CLKの
周波数を低く設定しておくこともできる。この場合は、
所定時間に達した後、クロック信号CLKが動作して信
号確認、あるいは非信号確認をすることとなる。また、
本実施形態では、入力信号IN−に比して入力信号IN
+が所定値より高い電圧レベルに達した場合に、立上り
エッジを検出するように構成したが、これに限定される
ものではなく、入力信号IN−に比して入力信号IN+
が所定値より低い電圧レベルに達した場合に、立下りエ
ッジを検出するように構成してもよく、更に、これらの
両方のエッジを検出対象としてもよい。また、本実施形
態では、ツイストペアケーブルを用いて差動入力信号が
伝送される場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、同軸ケーブルを用いた場合や、光ファイ
バーケーブルを使用する場合にも同様に適用することが
できる。この場合、入力信号は、差動信号ではなく単相
信号であったり、また電気信号でなく光信号である場合
も考えられるが、これらの場合にも入力されてきた信号
のレベルを適宜に検出することができる入力バッファを
備えることにより本発明を適用することができる。ま
た、本実施形態では、P1394b規格について例示し
たが、これに限定されることはなく、更なる高速転送を
実現する次世代の通信インターフェースについても同様
に適用することができることはいうまでもない。
【0090】(付記1) 入力信号の電圧振幅レベルを
検出するレベル検出部と、前記レベル検出部の出力信号
における状態遷移を検出する状態遷移検出部と、前記状
態遷移検出部により第1所定時間内に所定回数の前記状
態遷移が検出された際に報知信号を出力する信号確認部
と、前記状態遷移検出部により第2所定時間内に状態遷
移が検出されなかった際に報知信号を出力する非信号確
認部と、前記信号確認部により有効にされ、前記非信号
確認部により無効にされる検出信号を生成する検出信号
生成部とを備えることを特徴とする信号検出装置。 (付記2) 前記検出レベル部は、前記入力信号の電圧
振幅レベルを所定電圧値と比較する比較部を有すること
を特徴とする付記1に記載の信号検出装置。 (付記3) 前記レベル検出部の出力信号は、論理信号
であり、前記状態遷移検出部、前記信号確認部、前記非
信号確認部、及び前記検出信号生成部は、論理回路で構
成されていることを特徴とする付記1又は2に記載の信
号検出装置。 (付記4) 前記状態遷移検出部は、前記入力信号の所
定の組み合わせにおいて前記レベル検出部から出力され
る出力信号の状態遷移を検出することを特徴とする付記
1乃至3の少なくとも何れか1項に記載の信号検出装
置。 (付記5) 前記状態遷移は、前記入力信号の電圧振幅
レベルが所定電圧値以上の遷移、又は所定電圧値以下の
遷移をすることに基づき検出されることを特徴とする付
記1乃至4の少なくとも何れか1項に記載の信号検出装
置。 (付記6) 前記状態遷移は、前記レベル検出部の出力
信号における電圧レベルの遷移であることを特徴とする
付記5に記載の信号検出装置。 (付記7) 前記信号確認部は、前記状態遷移検出部か
らの第1の出力信号をトリガとして、前記第1所定時間
の計時を開始する第1計時部と、前記第1計時部による
計時期間中に、前記状態遷移検出部からの前記第1の出
力信号に引き続く前記所定回数の出力信号を検出する検
出器とを備えることを特徴とする付記1乃至3の少なく
とも何れか1項に記載の信号検出装置。 (付記8) 前記非信号確認部は、前記状態遷移検出部
からの出力信号をトリガとして、前記第2所定時間の計
時を開始する第2計時部を備えることを特徴とする付記
1乃至3の少なくとも何れか1項に記載の信号検出装
置。 (付記9) 前記検出信号生成部は、前記信号確認部か
らの前記報知信号をセット信号とし、前記非信号確認部
からの前記報知信号をリセット信号とするフリップフロ
ップ部を備えることを特徴とする付記1乃至3の少なく
とも何れか1項に記載の信号検出装置。 (付記10) 入力信号の電圧振幅レベルを検出するレ
ベル検出ステップと、前記レベル検出ステップにおいて
検出された前記入力信号の状態遷移を検出する状態遷移
検出ステップと、前記状態遷移検出ステップにより、第
1所定時間内に所定回数の前記状態遷移が検出されたこ
とを報知する信号確認ステップと、前記状態遷移検出ス
テップにより、第2所定時間内に前記状態遷移が検出さ
れなかったことを報知する非信号確認ステップと、前記
信号確認ステップにより有効にされ、前記非信号確認ス
テップにより無効にされる検出信号を生成する検出信号
生成ステップとを有することを特徴とする信号検出方
法。 (付記11) 前記レベル検出ステップには、前記入力
信号の電圧振幅レベルと所定電圧値とを比較する比較ス
テップを含むことを特徴とする付記10に記載の信号検
出方法。 (付記12) 前記状態遷移検出ステップでは、前記入
力信号が所定の組み合わせで入力された際に、前記レベ
ル検出ステップにおいて検出される前記入力信号の状態
遷移を検出することを特徴とする付記10又は11に記
載の信号検出方法。 (付記13) 前記状態遷移検出ステップでは、前記入
力信号の電圧振幅レベルが所定電圧値以上遷移したこと
に基づき、前記状態遷移を検出することを特徴とする付
記10ないし12の少なくとも何れか1項に記載の信号
検出方法。 (付記14) 前記信号確認ステップでは、前記状態遷
移検出ステップにおいて最初に検出される前記入力信号
の状態遷移をトリガとして、前記第1所定時間の計時を
開始する第1計時ステップと、前記第1計時ステップに
よる計時期間中に、前記状態遷移検出ステップにおいて
検出される後続の前記入力信号の状態遷移を、前記所定
回数検出する検出ステップとを有することを特徴とする
付記10又は11に記載の信号検出方法。 (付記15) 前記非信号確認ステップでは、前記状態
遷移検出ステップにおいて検出される前記入力信号の状
態遷移をトリガとして、前記第2所定時間の計時を開始
する第2計時ステップを有することを特徴とする付記1
0又は11に記載の信号検出方法。 (付記16) 付記1乃至9の少なくとも何れか1項に
記載の信号検出装置は、シリアルバス上に接続されてお
り、前記信号検出装置によりシリアルバス上の信号を検
出することにより信号の伝送を行うことを特徴とする信
号伝送システム。 (付記17) 付記10乃至15の少なくとも何れか1
項に記載の信号検出方法により、シリアルバス上の信号
を検出して信号の伝送を行うことを特徴とする信号伝送
システム。 (付記18) 前記シリアルバスは、P1394b規格
に適合又は準拠するバスであることを特徴とする付記1
6又は17に記載の信号伝送システム。 (付記19) 付記16乃至18の少なくとも何れか1
項に記載のシリアルバス上において、入力信号の電圧振
幅レベルを検出するレベル検出ステップと、前記レベル
検出ステップにおいて検出された前記入力信号の状態遷
移を検出する状態遷移検出ステップと、前記状態遷移検
出ステップにより、第1所定時間内に所定回数の前記状
態遷移が検出されたことを報知する信号確認ステップ
と、前記状態遷移検出ステップにより、第2所定時間内
に前記状態遷移が検出されなかったことを報知する非信
号確認ステップと、前記信号確認ステップにより有効に
され、前記非信号確認ステップにより無効にされる検出
信号を生成する検出信号生成ステップとを有する信号検
出方法により前記シリアルバス上の信号伝送を実行する
ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログ
ラム。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、P1394b等に代表
される次世代ディジタルインターフェースにおいて、高
速なデータ転送速度で伝送されてくる入力信号の検出
を、低消費電流、且つ低コストで実現することができる
信号検出装置、信号検出方法、信号伝送システム、及び
コンピュータ読み取り可能なプログラムを提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の信号検出装置を示す回路ブロッ
ク図である。
【図2】P1394b規格におけるシグナルディテクト
信号のタイミングパラメータを示す説明図である。
【図3】P1394b規格における8b10b符号を示
すコード表(1)である。
【図4】P1394b規格における8b10b符号を示
すコード表(2)である。
【図5】第1実施形態における電圧レベル検出器の具体
例を示す回路図である。
【図6】第1実施形態におけるシグナルディテクトセッ
ト回路の具体例を示す回路ブロック図である。
【図7】第1実施形態におけるシグナルディテクトリセ
ット回路の具体例を示す回路ブロック図である。
【図8】シグナルディテクト信号のセットシーケンスを
示す状態遷移図である。
【図9】シグナルディテクト信号のリセットシーケンス
を示す状態遷移図である。
【図10】シグナルディテクト信号のセットシーケンス
を示すタイムチャートである。
【図11】シグナルディテクト信号のセット中の動作を
示すタイムチャートである。
【図12】シグナルディテクト信号のリセットシーケン
スを示すタイムチャートである。
【図13】第2実施形態の信号検出装置の構成図であ
る。
【図14】第2実施形態の信号検出装置で実行される信
号検出方法のうちシグナルディテクト信号のセットフロ
ーを示すフローチャートである。
【図15】第2実施形態の信号検出装置で実行される信
号検出方法のうちシグナルディテクト信号のリセットフ
ローを示すフローチャートである。
【図16】信号伝送システムの構成例を示すシステム構
成図である。
【図17】従来技術の信号検出装置を示す回路ブロック
である。
【符号の説明】
1、2、100 信号検出装置 10 電圧レベル検出器 21 通信インターフェース 22 中央処理装置(CPU) 23 メモリ 24 磁気ディスク装置 25 表示装置(CRT) 26 キーボード 27 外部記憶媒体駆動装置 28 バス 29 外部記憶媒体 30 立上りエッジ検出回路 50 シグナルディテクトセット回
路 56 カウンタ制御回路 57 Nxカウンタ 58 一致検出回路 70 シグナルディテクトリセット
回路 72 カウンタ制御回路 73 Nyカウンタ 74 一致検出回路 90 シグナルディテクト信号作成
回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の電圧振幅レベルを検出するレ
    ベル検出部と、 前記レベル検出部の出力信号における状態遷移を検出す
    る状態遷移検出部と、 前記状態遷移検出部により第1所定時間内に所定回数の
    前記状態遷移が検出された際に報知信号を出力する信号
    確認部と、 前記状態遷移検出部により第2所定時間内に状態遷移が
    検出されなかった際に報知信号を出力する非信号確認部
    と、 前記信号確認部により有効にされ、前記非信号確認部に
    より無効にされる検出信号を生成する検出信号生成部と
    を備えることを特徴とする信号検出装置。
  2. 【請求項2】 前記状態遷移検出部は、 前記入力信号の所定の組み合わせにおいて前記レベル検
    出部から出力される出力信号の状態遷移を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の信号検出装置。
  3. 【請求項3】 前記状態遷移は、 前記入力信号の電圧振幅レベルが所定電圧値以上の遷
    移、又は所定電圧値以下の遷移をすることに基づく、前
    記レベル検出部の出力信号における電圧レベルの遷移で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の信号検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記信号確認部は、 前記状態遷移検出部からの第1の出力信号をトリガとし
    て、前記第1所定時間の計時を開始する第1計時部と、 前記第1計時部による計時期間中に、前記状態遷移検出
    部からの前記第1の出力信号に引き続く前記所定回数の
    出力信号を検出する検出器とを備えることを特徴とする
    請求項1に記載の信号検出装置。
  5. 【請求項5】 前記非信号確認部は、 前記状態遷移検出部からの出力信号をトリガとして、前
    記第2所定時間の計時を開始する第2計時部を備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の信号検出装置。
  6. 【請求項6】 前記検出信号生成部は、 前記信号確認部からの前記報知信号をセット信号とし、 前記非信号確認部からの前記報知信号をリセット信号と
    するフリップフロップ部を備えることを特徴とする請求
    項1に記載の信号検出装置。
  7. 【請求項7】 入力信号の電圧振幅レベルを検出するレ
    ベル検出ステップと、 前記レベル検出ステップにおいて検出された前記入力信
    号の状態遷移を検出する状態遷移検出ステップと、 前記状態遷移検出ステップにより、第1所定時間内に所
    定回数の前記状態遷移が検出されたことを報知する信号
    確認ステップと、 前記状態遷移検出ステップにより、第2所定時間内に前
    記状態遷移が検出されなかったことを報知する非信号確
    認ステップと、 前記信号確認ステップにより有効にされ、前記非信号確
    認ステップにより無効にされる検出信号を生成する検出
    信号生成ステップとを有することを特徴とする信号検出
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6の少なくとも何れか1項
    に記載の信号検出装置は、シリアルバス上に接続されて
    おり、前記信号検出装置によりシリアルバス上の信号を
    検出することにより信号の伝送を行うことを特徴とする
    信号伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記シリアルバスは、P1394b規格
    に適合又は準拠するバスであることを特徴とする請求項
    8に記載の信号伝送システム。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載のシリアルバス
    上において、 入力信号の電圧振幅レベルを検出するレベル検出ステッ
    プと、 前記レベル検出ステップにおいて検出された前記入力信
    号の状態遷移を検出する状態遷移検出ステップと、 前記状態遷移検出ステップにより、第1所定時間内に所
    定回数の前記状態遷移が検出されたことを報知する信号
    確認ステップと、 前記状態遷移検出ステップにより、第2所定時間内に前
    記状態遷移が検出されなかったことを報知する非信号確
    認ステップと、 前記信号確認ステップにより有効にされ、前記非信号確
    認ステップにより無効にされる検出信号を生成する検出
    信号生成ステップとを有する信号検出方法により前記シ
    リアルバス上の信号伝送を実行することを特徴とするコ
    ンピュータが読み取り可能なプログラム。
JP2001185040A 2001-06-19 2001-06-19 信号検出装置、信号検出方法、信号伝送システム、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム Expired - Lifetime JP4817539B2 (ja)

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