JP2003005722A - シフトレジスタを備えた表示駆動装置及びシフトレジスタ - Google Patents

シフトレジスタを備えた表示駆動装置及びシフトレジスタ

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JP2003005722A
JP2003005722A JP2001189472A JP2001189472A JP2003005722A JP 2003005722 A JP2003005722 A JP 2003005722A JP 2001189472 A JP2001189472 A JP 2001189472A JP 2001189472 A JP2001189472 A JP 2001189472A JP 2003005722 A JP2003005722 A JP 2003005722A
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Tomomi Kamio
知巳 神尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示パネルにワイド画像を表示する際に
設定される黒帯を表示する制御期間を短縮して、システ
ムの誤動作の発生を抑制するとともに、駆動制御処理を
簡略化して、周辺回路の回路規模の増大を抑制すること
ができる表示駆動装置を提供する。 【解決手段】 複数の液晶画素がマトリクス状に配列さ
れた液晶表示パネルに、画面サイズと異なるアスペクト
比を有するワイド画像を表示する場合に、該ワイド画像
を表示駆動する際に走査信号を順次出力するシフト方向
と同一であって、かつ、単一のシフト動作により、ワイ
ド画像が表示される表示領域に隣接する無表示領域に黒
帯画像を表示した後、連続的に走査信号をシフト出力し
て、表示領域に上記ワイド画像を表示する駆動制御を実
行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示駆動装置に関
し、特に、ビデオ信号に基づいて表示する映像情報が表
示パネルの画面より横長の場合に、表示パネルの上下領
域に黒帯を表示する表示駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ等の情報端末や映像
機器のモニタやディスプレイとして、従来のブラウン管
(CRT)に替えて、薄型、省スペース、省電力等の特
徴を有する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;L
CD)が多用されるようになってきている。一方、放送
技術の分野においては、通常のNTSC(National Tel
evision System Committee)方式のアスペクト比(縦横
比)3:4のテレビジョン画像よりも横長のアスペクト
比9:16を有する、いわゆる、ワイドテレビジョン用
の画像(以下、「ワイド画像」という)が広く使用され
るようになってきている。
【0003】このようなワイド画像を、NTSC方式に
対応したアスペクト比3:4を有する液晶表示パネルに
表示する場合、例えば、図11(a)に示すように、ワ
イド画像Gwのアスペクト比9:16を保持したまま、
液晶表示パネル110の画面幅に合わせて画像サイズを
圧縮して、画面の中央領域に表示するとともに、ワイド
画像Gwの上方及び下方に、画像が表示されない黒色の
上部黒帯Bu及び下部黒帯Bdを表示させている。
【0004】具体的には、図11(b)に示すように、
例えば、X1〜X(n−1)の走査ライン(例えば、2
40本)から構成される液晶表示パネル110の場合に
あって、ワイド画像Gwの表示領域として、走査ライン
X29〜X(n−29)が設定され、また、上部黒帯B
u及び下部黒帯Bdの表示領域(以下、ワイド画像Gw
の表示領域と対比させるため、便宜的に、「無表示領
域」ともいう)として、ワイド画像Gwの上方及び下方
の走査ラインX1〜X28及びX(n−29)〜X(n
−1)の各々28ライン(合計56ライン)が設定され
る。なお、以下の説明では、図11(b)に示した設定
により、液晶表示パネル110にワイド画像Gw、上部
黒帯Bu及び下部黒帯Bdを表示するものとする。
【0005】次いで、上述したような液晶表示パネルを
表示駆動するための液晶駆動装置(表示駆動装置)につ
いて説明する。図12は、液晶表示パネルを表示駆動す
るための液晶駆動装置の要部構成を示す概略構成図であ
る。図12に示すように、液晶駆動装置は、概略、液晶
表示パネル110の列方向に配置されたソースドライバ
120と、行方向に配置されたゲートドライバ(走査ド
ライバ)130と、を有して構成されている。なおソー
スドライバ120及びゲートドライバ130以外の他の
構成については、後述する。
【0006】ここで、液晶表示パネル110は、図12
に示すように、概略、対向する透明基板(図示を省略)
間に、列方向に配設された信号ラインLd及び行方向に
配設された走査ラインLg(X1〜X(n−1))と、
該マトリクス状に配設された信号ラインLd及び走査ラ
インLgの交点近傍に配置された複数の画素電極、及
び、各画素電極に対向して配置された共通電極(図示を
省略;コモン電圧Vcom)、画素電極と共通電極の間に
充填、保持された液晶からなる表示画素(液晶容量Cl
c)と、該表示画素(液晶容量Clc)に印加された信号
電圧を保持するための蓄積容量Csと、走査ラインLg
にゲートが接続され、画素電極にソースが接続され、信
号ラインLdにドレインが接続された薄膜トランジスタ
(Thin FilmTransistor;以下、「画素トランジスタ」
と記す)TFTと、を備えている。
【0007】ソースドライバ120は、概略、ビデオ信
号から抽出された赤(R)、緑(G)、青(B)の各色
信号からなる画像表示信号(アナログRGB信号)が入
力されるサンプルホールド回路122と、サンプルホー
ルド回路122のサンプルホールド動作を制御するシフ
トレジスタ121と、を備え、水平制御信号に基づい
て、シフトレジスタ121により一定方向にシフトして
出力された制御信号をサンプルホールド回路122に順
次印加することにより、アナログRGB信号に対応した
信号電圧をサンプリング(取り込み)、ホールド(保
持)した後、信号増幅して、所定のタイミングで液晶表
示パネル110の各信号ラインLdに印加する。
【0008】一方、ゲートドライバ130は、概略、シ
フトレジスタ131と出力バッファ132と、を備え、
垂直制御信号に基づいて、シフトレジスタ131により
所定の方向に順次シフトして出力された信号を、出力バ
ッファ132を介して走査信号(選択信号)として液晶
表示パネル110の各走査ラインLgに印加することに
より、各画素トランジスタTFTが選択駆動され、ソー
スドライバ120により各信号ラインLdに印加された
信号電圧が、画素トランジスタTFTを介して、各画素
電極に印加される。これにより、液晶の配向状態(配向
角度)が制御され、この配向状態による光透過率の変化
に応じて所定の画像情報が表示される。
【0009】ここで、従来技術におけるゲートドライバ
に適用されるシフトレジスタの構成について、さらに詳
しく説明する。図13は、従来技術におけるゲートドラ
イバに適用されるシフトレジスタを示す要部構成図であ
り、図14は、従来技術におけるシフトレジスタに適用
されるシフトブロックを示す機能構成図である。
【0010】図13に示すように、シフトレジスタ13
1は、概略、直列に接続され、共通のゲートクロックG
PCKが入力されることにより、単一のゲートスタート
信号GSRTを順次、後段にシフトさせつつ、各走査ラ
インX1、X2、・・・X(n−1)に対応して出力信
号(走査信号)を出力する複数段のシフトブロックSB
1、SB2、・・・SB(n−1)と、出力イネーブル
信号GRESに基づいて、各走査ラインX1〜X(n−
1)への走査信号の印加状態を制御する複数の論理ゲー
ト(ANDゲート)AND1、AND2、・・・AND
(n−1)と、を備えて構成されている。
【0011】各段のシフトブロックSBm(m=2、
3、・・・(n−2))は、各々、図14(a)に示す
ように、シフト方向設定端子S(Rv)を介して入力さ
れるシフト方向設定信号DOWNに基づいて、入力端子
I0(In)を介して入力される前段のシフトブロック
SB(m−1)からの出力信号OT(m−1)、又は、
入力端子I1(Ir)を介して入力される次段のシフト
ブロックSB(m+1)からの出力信号OT(m+1)
のうち、いずれか一方を選択し、出力端子Xsを介し
て、フリップフロップ回路F/Fに出力するセレクト回
路SELpと、クロック端子CKを介して入力されるゲ
ートクロックGPCKのタイミングに基づいて、セレク
ト回路SELpから出力される信号をデータ端子Dを介
して取り込み、出力端子Xf(Out)を介して出力信
号OTmとして出力するフリップフロップ回路F/F
と、を備えている。
【0012】ここで、初段のシフトブロックSB1の入
力端子In又は最終段のシフトブロックSB(n−1)
の入力端子Irには、後述するシフトレジスタ131に
おけるシフト動作の方向に応じて、ゲートスタート信号
GSRTが入力される。また、フリップフロップ回路F
/Fは、リセット端子R(CL)を介してリセット信号
RESETが入力されることにより、セレクト回路SE
Lpから取り込んだ信号が一斉にリセットされる。
【0013】このような構成を有するシフトレジスタ1
31において、図14(b)の選択論理表に示すよう
に、シフト方向設定信号DOWNがローレベル
(“0”)の場合には、セレクト回路SELpにより前
段のシフトブロックSB(m−1)からの出力信号OT
(m−1)が選択されて、ゲートクロックGPCKのタ
イミングに基づいて、フリップフロップ回路F/Fを介
して、出力信号OTmとして次段のシフトブロックSB
(m+1)に出力される動作が、各シフトブロック毎に
順次行われることにより、シフトブロックSB1、SB
2、・・・SB(n−2)、SB(n−1)の順序でゲ
ートスタート信号GSRTが順方向にシフトされ、論理
ゲートAND1、AND2、・・・AND(n−1)、
及び、図12に示した出力バッファ132を介して、各
走査ラインX1、X2、・・・X(n−1)に走査信号
が順次印加される順方向シフト動作が実行される。
【0014】一方、シフト方向設定信号DOWNがハイ
レベル(“1”)の場合には、セレクト回路SELpに
より次段のシフトブロックSB(m+1)からの出力信
号OT(m+1)が選択されて、ゲートクロックGPC
Kのタイミングに基づいて、フリップフロップ回路F/
Fを介して、出力信号OTmとして前段のシフトブロッ
クSB(m−1)に出力される動作が、各シフトブロッ
ク毎に順次行われることにより、シフトブロックSB
(n−1)、SB(n−2)、・・・SB2、SB1の
順序でゲートスタート信号GSRTが逆方向にシフトさ
れ、論理ゲートAND(n−1)、AND(n−2)、
・・・AND1、及び、図10に示した出力バッファ1
32を介して、各走査ラインX(n−1)、X(n−
2)、・・・X1に走査信号が順次印加される逆方向シ
フト動作が実行される。
【0015】このような順方向及び逆方向のシフト動作
は、図11に示したワイド画像Gw、上部黒帯Bu及び
下部黒帯Bdを液晶表示パネル110に表示する際に、
適宜切り換え制御される。以下に、上述したような構成
を有する液晶駆動装置を備えた液晶表示装置におけるワ
イド画像の表示駆動方法について、図面を参照して説明
する。ここでは、上述したゲートドライバの構成(図1
2〜図14)を適宜参照しながら説明する。
【0016】図15は、従来技術におけるゲートドライ
バにおけるシフト動作を示す模式図である。また、図1
6は、従来技術において、液晶表示パネルに上部黒帯B
u及び下部黒帯Bdを表示する際の画面走査状態を示す
概略図であり、図17は、従来技術において、液晶表示
パネルにワイド画像Gwを表示する際の画面走査状態を
示す概略図である。
【0017】<ステップS101>上述したような構成
を有するゲートドライバ130において、まず、出力イ
ネーブル信号GRESをローレベル(“0”)に設定し
た状態で、シフト方向設定信号DOWNをローレベル
(“0”)に設定することにより、各シフトブロックS
B1、SB2、・・・SB(n−1)の順方向シフト動
作を実行して、液晶表示パネル110の上方領域に上部
黒帯Buを表示する駆動制御を行う。
【0018】すなわち、各シフトブロックSB1、SB
2、・・・にゲートクロックGPCKを26パルス印加
するとともに、各ゲートクロックGPCKの印加タイミ
ング毎に、初段のシフトブロックSB1に、交互に
“1”、“0”となるゲートスタート信号GSRTを各
14パルス及び13パルス順次入力することにより、図
15(a)に示すように、該ゲートクロックGPCKの
信号タイミングに基づいて、ゲートスタート信号GSR
TがシフトブロックSB1、SB2、・・・SB26間
で順次シフトされて、走査ラインX1、X2、X3、・
・・X26に印加される走査信号に対応する出力信号O
T1〜OT26が、交互に“0”、“1”、“0”、・
・・“1”となるように設定される。
【0019】<ステップS102>次いで、ソースドラ
イバ120を介して、上部黒帯Bu(走査ラインX1〜
X28)の画像信号(黒色信号)に基づく信号電圧を各
信号ラインLdに印加した後、各シフトブロックSB
1、SB2、・・・にゲートクロックGPCKを1パル
ス印加するとともに、初段のシフトブロックSB1に、
信号レベルが“1”のゲートスタート信号GSRTを1
パルス入力することにより、図15(b)に示すよう
に、ゲートスタート信号GSRTが各シフトブロックS
B1、SB2、・・・SB27で1段シフトされて、交
互に“1”、“0”、“1”、・・・“1”となる出力
信号OT1〜OT27(走査ラインX1〜X27に印加
される走査信号に対応)が設定される。
【0020】この状態で、出力イネーブル信号GRES
をハイレベル(“1”)に切り換え制御することによ
り、上記出力信号OT1〜OT27のうち、“1”とな
る信号レベルに設定された奇数段のシフトブロックSB
1、SB3、・・・SB25、SB27からの出力信号
OT1、OT3、・・・OT25、OT27が論理ゲー
トAND1、AND3、・・・AND25、AND27
及び出力バッファ132を介して、走査信号として奇数
番目の走査ラインX1、X3、・・・X25、X27に
印加される。これにより、走査ラインX1からX28ま
での上部黒帯Bu領域において、奇数ラインに接続され
た液晶画素に黒色信号に基づく信号電圧が印加されて黒
データが書き込まれる。
【0021】<ステップS103>次いで、出力イネー
ブル信号GRESをローレベル(“0”)に切り換え制
御し、各シフトブロックSB1、SB2、・・・にゲー
トクロックGPCKを1パルス印加することにより、図
15(c)に示すように、ゲートスタート信号GSRT
が各シフトブロックSB1、SB2、・・・SB28で
1段シフトされて、交互に “0”、“1”、“0”、
・・・“1”となる出力信号OT1〜OT28(走査ラ
インX1〜X28に印加される走査信号に対応)が設定
される。
【0022】この状態で、出力イネーブル信号GRES
をハイレベル(“1”)に切り換え制御することによ
り、上記出力信号OT1〜OT28のうち、“1”とな
る信号レベルに設定された偶数段のシフトブロックSB
2、SB4、・・・SB26、SB28からの出力信号
OT2、OT4、・・・OT26、OT28が論理ゲー
トAND2、AND4、・・・AND26、AND28
及び出力バッファ132を介して、走査信号として奇数
番目の走査ラインX2、X4、・・・X26、X28に
印加される。
【0023】これにより、走査ラインX1からX28ま
での上部黒帯Bu領域において、偶数ラインに接続され
た液晶画素に黒色信号に基づく信号電圧が印加されて黒
データが書き込まれる。したがって、上述した奇数番目
の走査ラインの14本に加えて、偶数番目の14本の走
査ラインにも黒データが書き込まれることになるので、
図16(a)、(b)に示すように、液晶表示パネル1
10の上部黒帯Bu領域の全域(走査ラインX1〜X2
8)が黒表示される。以上の各ステップS101、S1
02、S103における動作処理は、通常の表示駆動周
期に基づいて、各々1水平走査期間(1H)を適用して
実行される。
【0024】<ステップS104>次いで、再び出力イ
ネーブル信号GRESをローレベル(“0”)に切り換
え制御した状態で、シフト方向設定信号DOWNの信号
レベルをハイレベル(“1”)に設定することにより、
各シフトブロックSB1、SB2、・・・SB(n−
1)の逆方向シフト動作を実行して、液晶表示パネル1
10の下方に下部黒帯Bdを表示する駆動制御を行う。
【0025】すなわち、各シフトブロックSB(n−
1)、SB(n−2)、・・・にゲートクロックGPC
Kを26パルス印加するとともに、各ゲートクロックG
PCKの印加タイミング毎に、最終段のシフトブロック
SB(n−1)に、交互に“1”、“0”となるゲート
スタート信号GSRTを各14パルス及び13パルス順
次入力することにより、図15(d)に示すように、該
ゲートクロックGPCKの信号タイミングに基づいて、
ゲートスタート信号GSRTがシフトブロックSB(n
−1)、SB(n−2)、・・・SB(n−26)間で
順次シフトされて、走査ラインX(n−1)、X(n−
2)、X(n−3)、・・・X(n−26)に印加され
る走査信号に対応する出力信号OT(n−1)〜OT
(n−26)が、交互に“0”、“1”、“0”、・・
・“1”となるように設定される。
【0026】<ステップS105>次いで、ソースドラ
イバ120を介して、下部黒帯Bd(走査ラインX(n
−28)〜X(n−1))の画像信号(黒色信号)に基
づく信号電圧を各信号ラインLdに印加した後、各シフ
トブロックSB(n−1)、SB(n−2)、・・・に
ゲートクロックGPCKを1パルス印加するとともに、
最終段のシフトブロックSB(n−1)に、信号レベル
が“1”のゲートスタート信号GSRTを1パルス入力
することにより、図15(e)に示すように、ゲートス
タート信号GSRTが各シフトブロックSB(n−
1)、SB(n−2)、・・・SB(n−27)で1段
シフトされて、交互に“1”、“0”、“1”、・・・
“1”となる出力信号OT(n−1)〜OT(n−2
7)(走査ラインX(n−1)〜X(n−27)に印加
される走査信号に対応)が設定される。
【0027】この状態で、出力イネーブル信号GRES
をハイレベル(“1”)に切り換え制御することによ
り、上記出力信号OT(n−1)〜OT(n−27)の
うち、“1”となる信号レベルに設定された奇数段のシ
フトブロックSB(n−1)、SB(n−3)、・・・
SB(n−25)、SB(n−27)からの出力信号O
T(n−1)、OT(n−3)、・・・OT(n−2
5)、OT(n−27)が論理ゲートAND(n−
1)、AND(n−3)、・・・AND(n−25)、
AND(n−27)及び出力バッファ132を介して、
走査信号として奇数番目の走査ラインX(n−1)、X
(n−3)、・・・X(n−25)、X(n−27)に
印加される。これにより、走査ラインX(n−1)から
X(n−28)までの下部黒帯Bd領域において、奇数
ラインに接続された液晶画素に黒色信号に基づく信号電
圧が印加されて黒データが書き込まれる。
【0028】<ステップS106>次いで、出力イネー
ブル信号GRESをローレベル(“0”)に切り換え制
御し、各シフトブロックSB(n−1)、SB(n−
2)、・・・にゲートクロックGPCKを1パルス印加
することにより、図15(f)に示すように、ゲートス
タート信号GSRTが各シフトブロックSB(n−
1)、SB(n−2)、・・・SB(n−28)で1段
シフトされて、交互に “0”、“1”、“0”、・・
・“1”となる出力信号OT(n−1)〜OT(n−2
8)(走査ラインX(n−1)〜X(n−28)に印加
される走査信号に対応)が設定される。
【0029】この状態で、出力イネーブル信号GRES
をハイレベル(“1”)に切り換え制御することによ
り、上記出力信号OT(n−1)〜OT(n−28)の
うち、“1”となる信号レベルに設定された偶数段のシ
フトブロックSB(n−2)、SB(n−4)、・・・
SB(n−26)、SB(n−28)からの出力信号O
T(n−2)、OT(n−4)、・・・OT(n−2
6)、OT(n−28)が論理ゲートAND(n−
2)、AND(n−4)、・・・AND(n−26)、
AND(n−28)及び出力バッファ132を介して、
走査信号として偶数番目の走査ラインX(n−2)、X
(n−4)、・・・X(n−26)、X(n−28)に
印加される。
【0030】これにより、走査ラインX(n−1)から
X(n−28)までの下部黒帯Bd領域において、偶数
ラインに接続された液晶画素に黒色信号に基づく信号電
圧が印加されて黒データが書き込まれる。したがって、
上述した奇数番目の走査ラインの14本に加えて、偶数
番目の14本の走査ラインにも黒データが書き込まれる
ことになるので、図16(c)、(d)に示すように、
液晶表示パネル110の下部黒帯Bd領域の全域(走査
ラインX(n−1)〜X(n−28))が黒表示され
る。以上の各ステップS104、S105、S106に
おける動作処理においても、上述したステップS101
〜S103と同様に、通常の表示駆動周期に基づいて、
各々1水平走査期間(1H)を適用して実行される。
【0031】ここで、上述したステップS101〜S1
03において、シフトブロックSB1〜SB28にシフ
ト入力された信号(ゲートスタート信号GSRT)は、
ステップS104〜S106において、シフトブロック
SB(n−1)、SB(n−2)、・・・SB(n−2
6)にゲートクロックGPCKを26パルス印加した
後、さらに1パルス印加して、ゲートスタート信号GS
RTを逆方向に順次シフトする動作により掃き出され
る。
【0032】<ステップS107>次いで、再び出力イ
ネーブル信号GRESをローレベル(“0”)に切り換
え制御した状態で、再びシフト方向設定信号DOWNの
信号レベルをローレベル(“0”)に設定することによ
り、初段のシフトブロックSB1に入力されたゲートス
タート信号GSRTを、ゲートクロックGPCKのタイ
ミングに基づいて、シフトブロックSB1、SB2、・
・・SB(n−1)の順序で順次シフトする順方向シフ
ト動作を実行して、液晶表示パネル110の中央領域に
ワイド画像Gwを表示する駆動制御を行う。
【0033】まず、初段のシフトブロックSB1に、信
号レベルが“1”のゲートスタート信号GSRTを1パ
ルス入力して、各シフトブロックSB1、SB2、・・
・にゲートクロックGPCKを26パルス印加すること
により、図15(g)に示すように、ゲートスタート信
号GSRTがシフトブロックSB1、SB2、・・・S
B26間で順次シフトされて、シフトブロックSB1〜
SB25に信号レベル“0”が保持される(出力信号O
T1〜OT25が“0”)とともに、シフトブロックS
B26に信号レベル“1”が保持される(出力信号OT
26が“1”)。
【0034】さらに、各シフトブロックSB1、SB
2、・・・にゲートクロックGPCKを1パルス印加し
て、ゲートスタート信号GSRTを各シフトブロックS
B1、SB2、・・・で1段シフトするシフト動作を2
回実行することにより、図15(h)に示すように、シ
フトブロックSB1〜SB27の出力信号OT1〜OT
27が“0”に設定されるとともに、シフトブロックS
B28の出力信号OT28が“1”に設定される。
【0035】このステップS107において、ゲートス
タート信号GSRTをシフトブロックSB1からSB2
6までシフトする動作処理、及び、ゲートスタート信号
GSRTをシフトブロックSB27及びSB28まで個
別に1段ずつシフトする動作処理は、各々通常の表示駆
動周期(1水平走査期間:1H)を適用して実行され
る。ここで、上述したステップS104〜S106にお
いて、シフトブロックSB(n−1)〜SB(n−2
8)にシフト入力された信号(ゲートスタート信号GS
RT)は、ステップS107において、シフトブロック
SB1、SB2、・・・SB26にゲートクロックGP
CKを26パルス印加した後、さらに1パルス印加し
て、ゲートスタート信号GSRTを順方向に順次シフト
する動作により掃き出される。
【0036】<ステップS108>次いで、ソースドラ
イバ120を介して、アスペクト比9:16のワイド画
像(RGB信号)の第1行目の画像信号に基づく信号電
圧を各信号ラインLdに印加した後、出力イネーブル信
号GRESをハイレベル(“1”)に切り換え制御し、
各シフトブロックSB1、SB2、・・・にゲートクロ
ックGPCKを1パルス印加することにより、信号レベ
ル“1”のゲートスタート信号GSRTがシフトブロッ
クSB29、SB30、・・・で1段シフトされて、出
力信号OT29の信号レベルが“1”に設定され、論理
ゲートAND29及び出力バッファ132を介して、走
査信号として走査ラインX29に印加される。これによ
って、信号ラインLdに印加された信号電圧が、各走査
ラインX29に接続された液晶画素に印加されて、ワイ
ド画像Gwの第1行目の画像信号が書き込まれ表示され
る。
【0037】そして、出力イネーブル信号GRESをハ
イレベルに保持した状態で、各シフトブロックSB1、
SB2、・・・にゲートクロックGPCKを1パルスず
つ印加して、信号レベル“1”のゲートスタート信号G
SRTをシフトブロックSB29、SB30、・・・S
B(n−29)で順次1段ずつシフトすることにより、
走査ラインX29からX(n−29)に順方向に走査信
号を順次印加しつつ、ソースドライバ120により各走
査ライン毎に、ワイド画像Gwの各行毎の画像信号に基
づく信号電圧を印加して、図17(a)、(b)、
(c)に示すように、ワイド画像Gwを表示する。
【0038】そして、ワイド画像Gwの表示が終了した
タイミングで、各シフトブロックSB1、SB2、・・
・にリセット信号RESETを入力することにより、シ
フト動作をリセットするとともに、出力イネーブル信号
GRESをローレベルに切り換え制御して、各走査ライ
ンへの走査信号の印加を遮断する。以上の一連の表示駆
動処理S101〜S108を一周期として、所定の駆動
周期で繰り返し実行することにより、液晶表示パネル1
10の中央領域にテレビジョン画像(ワイド画像Gw)
が表示され、その上方及び下方に黒帯画像が表示され
る。
【0039】なお、ステップ102において各信号ライ
ンLdに印加される信号電圧の極性と、ステップ103
において各信号ラインLdに印加される信号電圧の極性
と、を互いに逆極性になるように設定するとともに、ス
テップ105において各信号ラインLdに印加される信
号電圧の極性と、ステップ106において各信号ライン
Ldに印加される信号電圧の極性と、を互いに逆極性に
なるように設定することにより、上部黒帯Bu領域及び
下部黒帯Bd領域において、ライン反転駆動を行うこと
によりフリッカーの発生を低減するように駆動制御して
いる。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のワイド画像を表示する際の駆動制御方法においては、
ワイド画像に先立って表示される上部及び下部黒帯を表
示動作に要する制御期間が極めて長いという問題を有し
ていた。すなわち、上述したような表示駆動処理におい
ては、上部及び下部黒帯の表示動作に、各々3Hを必要
とし、さらに、ワイド画像の表示に先立って走査信号を
ワイド画像の表示領域までシフトする動作に、最大3H
を必要としていたため、合計で最大9Hの制御期間を必
要としていた。
【0041】このように、黒帯表示のための制御期間が
長くなると、画面情報の切り替わり等により、この制御
期間に垂直同期信号が入力された場合、液晶駆動装置が
誤動作を生じる可能性が高くなるという問題を有してい
た。ここで、上記誤動作の発生を防止する目的で、通常
の表示駆動周期に依存することなく、黒帯表示の制御期
間を短縮するための専用の制御ブロックを設けることが
考えられるが、この場合、駆動制御処理が複雑となるう
え、周辺回路の回路規模が増大するとともに、製品コス
トが上昇するという問題を有していた。
【0042】そこで、本発明は、このような問題点に鑑
み、液晶表示パネルにワイド画像を表示する際に設定さ
れる黒帯を表示する制御期間を短縮して、システムの誤
動作の発生を抑制するとともに、駆動制御処理を簡略化
して、周辺回路の回路規模の増大を抑制することができ
る表示駆動装置を提供することを目的とする。また、本
発明は、上記のような表示駆動装置に好適に適用するこ
とができる機能を備えたシフトレジスタを提供すること
を目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の表示駆動
装置は、複数の走査ライン及び信号ラインの交点近傍
に、マトリクス状に配列された複数の表示画素を有する
表示パネルに対して、前記表示パネルの第1の表示領域
に所望の映像情報を表示するとともに、前記表示パネル
の前記第1の表示領域以外の、複数の走査ラインを有す
る第2の表示領域に黒帯画像を表示するための走査信号
を、前記複数の走査ライン毎に出力するシフトレジスタ
を備えた表示駆動装置において、前記シフトレジスタ
は、前記走査信号を所定のシフト方向にシフトするシフ
ト動作により、前記第2の表示領域の複数の走査線の、
奇数番目の走査線群および偶数番目の走査線群を水平走
査期間毎に選択して走査線毎に反転駆動を行って前記黒
帯画像を表示した後、連続する同一のシフト動作により
前記第1の表示領域に対応する走査線を順次選択して前
記映像情報を表示することを特徴としている。
【0044】請求項2記載の表示駆動装置は、請求項1
記載の表示駆動装置において、前記シフトレジスタは縦
属接続される複数のシフトブロックから構成され、該シ
フトブロックには、当該シフトブロックにおけるシフト
方向を切り換え設定するとともに、該シフト方向におけ
る次段のシフトブロックからの出力信号が入力されて、
該出力信号の信号レベルに基づいて、各段のシフトブロ
ックにおけるシフト動作の実行可否を個別に設定する切
り換え制御部を備えていることを特徴としている。請求
項3記載の表示駆動装置は、請求項1又は請求項2のい
ずれかに記載の表示駆動装置において、前記第2の表示
領域は、前記表示パネルにおける前記第1の表示領域を
挟む一対の表示領域からなることを特徴としている。
【0045】請求項4記載の表示駆動装置は、請求項3
記載の表示駆動装置において、前記シフトレジスタは、
前記映像情報を表示する際に走査信号をシフトする第1
のシフト方向とは逆方向の第2のシフト方向に前記走査
信号をシフトして、前記一対の第2の表示領域のうち、
一方の表示領域に対して、奇数番目の走査線群および偶
数番目の走査線群を水平走査期間毎に選択して走査線毎
に反転駆動を行って前記黒帯画像を表示した後、前記走
査信号を前記第1のシフト方向にシフトして、前記第2
の表示領域のうち、他方の表示領域に対して、奇数番目
の走査線群および偶数番目の走査線群を水平走査期間毎
に選択して走査線毎に反転駆動を行って前記黒帯画像を
表示する動作、及び、前記第1の表示領域に前記映像情
報を表示する動作を連続的に実行することを特徴として
いる。請求項5記載の表示駆動装置は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の表示駆動装置において、前記表示パ
ネルは、3:4のアスペクト比を有し、前記表示パネル
に表示される前記映像情報は、9:16のアスペクト比
を有していることを特徴としている。
【0046】また、請求項6記載のシフトレジスタは、
縦属接続される複数のシフトブロックを備え、前記各シ
フトブロックは、シフト方向を設定するとともに、設定
されたシフト方向における次段のシフトブロックの出力
信号の信号レベルに基づいて、当該シフトブロックにお
けるシフト動作の実行可否を設定する切り換え制御部を
備えることを特徴としている。
【0047】請求項7記載のシフトレジスタは、請求項
6記載のシフトレジスタにおいて、前記シフトレジスタ
の両端に配置される前記シフトブロックには、所定の入
力信号が供給されるとともに縦属接続される前記シフト
ブロックの出力信号が供給され、前記シフトレジスタの
両端以外に配置される前記シフトブロックには、当該シ
フトブロックの前後に縦属接続される前記各シフトブロ
ックの出力信号が供給されることを特徴としている。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表示駆動装置
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明に係る表示駆動装置が適用される液晶表示
装置について説明する。なお、ここでは、液晶表示装置
の一例として、アクティブマトリックス型の液晶表示パ
ネルを用いた液晶表示装置について説明し、上述した従
来技術(図12)と同等の構成については、その説明を
簡略化する。
【0049】図1は、本発明に係る表示駆動装置が適用
される液晶表示装置の全体構成を示す概略構成図であ
る。図1に示すように、本発明に係る表示駆動装置が適
用される液晶表示装置は、大別して、液晶表示パネル1
0と、ソースドライバ20と、ゲートドライバ30と、
LCDコントローラ40と、システムコントロールIC
50と、デジタル−アナログ変換器(以下、D/A変換
器と記す)60とを有して構成されている。
【0050】液晶表示パネル10は、図12に示した構
成と同様に、行方向に延伸する複数の走査ラインLgと
列方向に延伸する信号ラインLdの交点近傍に、画素ト
ランジスタTFTを介して接続され、マトリクス状に配
列された複数の液晶画素(液晶容量Clc)を備え、ゲー
トドライバ30により選択される液晶画素に、ソースド
ライバ20により画像信号に基づく信号電圧が印加され
ることにより所定の画像情報が表示される。ここで、本
実施形態においては、液晶表示パネル10として、NT
SC方式に対応したアスペクト比3:4を有し、走査ラ
インLgが240本から構成されるものを示して説明す
るが、本発明は、この構成に限定されるものではない。
【0051】ソースドライバ20は、図12に示した構
成と同様に、サンプルホールド回路122と、シフトレ
ジスタ121と、を備え、後述するLCDコントローラ
40から供給される水平制御信号に基づいて、アナログ
RGB信号に対応する信号電圧を生成して各信号ライン
Ldに印加する。一方、ゲートドライバ30は、図12
に示した構成と同様に、概略、シフトレジスタ131と
出力バッファ132と、を備え、LCDコントローラ4
0から供給される垂直制御信号に基づいて、各走査ライ
ンLgに対して所定のシフト方向に走査信号を順次印加
する。これにより、上記信号ラインLdと交差する位置
に配置された液晶画素に、上記信号ラインLdに印加さ
れた信号電圧が印加される。なお、ゲートドライバにお
ける本発明特有の構成については、後述する。
【0052】LCDコントローラ40は、後述するシス
テムコントロールIC50から供給される水平同期信号
HD、垂直同期信号VD及びシステムクロックSYSC
Kに基づいて水平制御信号や垂直制御信号を生成し、ソ
ースドライバ20及びゲートドライバ30に各々供給す
ることにより、所定のタイミングで液晶画素に信号電圧
を印加して、液晶表示パネル10に所望の画像情報を表
示させる制御を行う。
【0053】システムコントロールIC50は、システ
ムクロックSYSCKをソースドライバ20、LCDコ
ントローラ40、D/A変換器60等に供給するととも
に、このシステムクロックSYSCKに同期した水平同
期信号HD、垂直同期信号VDをLCDコントローラ4
0に供給する。また、液晶表示装置の外部から供給され
るデジタルRGB信号からなるビデオ信号を、D/A変
換器60を介してアナログRGB信号に変換してソース
ドライバ20に出力する。
【0054】次に、本発明に係る表示駆動装置(ゲート
ドライバ)に適用されるシフトレジスタについて、図面
を参照して説明する。ここで、従来技術に示したゲート
ドライバ(図13)と同等の構成については、同一の符
号を付して、その説明を簡略化する。図2は、本実施形
態に係る表示駆動装置(ゲートドライバ)に適用される
シフトレジスタの一実施形態を示す要部構成図である。
図3は、本実施形態に係るシフトレジスタに適用される
シフトブロックを示す機能構成図である。
【0055】図2に示すように、本実施形態に係るシフ
トレジスタは、大別して、複数段のシフトブロックSB
1、SB2、・・・SB(n−1)と、各シフトブロッ
クSB1、SB2、・・・SB(n−1)の出力に対応
して設けられ、出力イネーブル信号GRESに基づい
て、各走査ラインX1〜X(n−1)への走査信号の印
加状態を制御する複数の論理ゲート(ANDゲート)A
ND1、AND2、・・・AND(n−1)と、を備え
て構成されている。なお、図2において、本実施形態に
係るシフトレジスタ(ゲートドライバ)に供給されるゲ
ートスタート信号GSRT、ゲートクロックGPCK、
シフト方向設定信号DOWN、シフト動作制御信号F
N、リセット信号RESET、及び、出力イネーブル信
号GRESは、いずれも上述したLCDコントローラ4
0により生成され、供給される垂直制御信号である。
【0056】各段のシフトブロックSBm(m=2、
3、・・・(n−2))は、各々、図3(a)に示すよ
うに、シフト方向設定端子S(Rv)を介して入力され
るシフト方向設定信号DOWN、及び、シフト動作制御
端子Fを介して入力されるシフト動作制御信号FNに基
づいて、入力端子I0(In)を介して入力される前段
のシフトブロックSB(m−1)からの出力信号OT
(m−1)、又は、入力端子I1(Ir)を介して入力
される次段のシフトブロックSB(m+1)からの出力
信号OT(m+1)のうち、いずれか一方を選択し、出
力端子Xsを介して、フリップフロップ回路F/Fに出
力するとともに、後述する所定の論理動作に基づいて、
シフトブロックSB1、SB2、・・・SB(n−1)
におけるシフト動作の実行の可否(データ転送の許可/
禁止)を設定制御する機能を備えることを特徴とするセ
レクト回路SELと、クロック端子CKを介して入力さ
れるゲートクロックGPCKのタイミングに基づいて、
セレクト回路SELから出力される信号をデータ端子D
を介して取り込み、出力端子Xf(Out)を介して出
力信号OTmとして出力するフリップフロップ回路F/
Fと、を備えている。
【0057】ここで、従来技術に示したシフトレジスタ
と同様に、初段のシフトブロックSB1の入力端子In
及び最終段のシフトブロックSB(n−1)の入力端子
Irには、シフトレジスタのシフト動作の方向に応じ
て、ゲートスタート信号GSRTが入力される。また、
フリップフロップ回路F/Fは、リセット端子R(C
L)を介してリセット信号RESETが入力されること
により、セレクト回路SELから取り込んだ信号が一斉
にリセットされる。
【0058】このような構成を有するシフトレジスタに
おいて、図3(b)の選択論理表に示すように、シフト
方向設定信号DOWNがローレベル(“0”)、かつ、
シフト動作制御信号FNがローレベル(“0”)の場合
には、図14(b)に示した選択論理表と同様に、セレ
クト回路SELにより、入力端子I0(In)を介して
入力される前段のシフトブロックSB(m−1)からの
出力信号OT(m−1)が選択されて、ゲートクロック
GPCKのタイミングに基づいて、フリップフロップ回
路F/Fを介して、出力信号OTmとして次段のシフト
ブロックSB(m+1)に出力される動作が、各シフト
ブロック毎に順次行われる。これにより、シフトブロッ
クSB1、SB2、・・・SB(n−2)、SB(n−
1)の順序でゲートスタート信号GSRTが順方向にシ
フトされ、論理ゲートAND1、AND2、・・・AN
D(n−1)、及び、出力バッファ(図示を省略)を介
して、各走査ラインX1、X2、・・・X(n−1)に
走査信号が順次印加される順方向シフト動作が実行され
る。
【0059】一方、シフト方向設定信号DOWNがロー
レベル(“0”)、かつ、シフト動作制御信号FNがハ
イレベル(“1”)の場合には、上述した場合と同様
に、シフトブロックSB1、SB2、・・・SB(n−
2)、SB(n−1)の順序でゲートスタート信号GS
RTが順次シフトされる順方向シフト動作が実行される
が、該シフト動作は、図3(b)の選択論理表に示すよ
うに、入力端子I1(Ir)を介して入力される次段の
シフトブロックSB(m+1)からの出力信号OT(m
+1)の信号レベルに応じて制御される。すなわち、出
力信号OT(m+1)の信号レベルが“0”(反転レベ
ルは“1”)のときのみ、入力端子I0(In)を介し
て入力される前段のシフトブロックSB(m−1)から
の出力信号OT(m−1)を出力信号OTmとして、次
段のシフトブロックSB(m+1)に出力する動作が実
行(許可)される。これに対して、次段のシフトブロッ
クSB(m+1)からの出力信号OT(m+1)の信号
レベルが“1”(反転レベルは“0”)のときには、前
段のシフトブロックSB(m−1)からの出力信号OT
(m−1)を、次段のシフトブロックSB(m+1)に
出力する動作を実行しない(禁止する)。
【0060】また、シフト方向設定信号DOWNがハイ
レベル(“1”)、かつ、シフト動作制御信号FNがハ
イレベル(“0”)の場合には、図14(b)に示した
選択論理表と同様に、セレクト回路SELにより、入力
端子I1(Ir)を介して入力される次段のシフトブロ
ックSB(m+1)からの出力信号OT(m+1)が選
択されて、ゲートクロックGPCKのタイミングに基づ
いて、フリップフロップ回路F/Fを介して、出力信号
OTmとして前段のシフトブロックSB(m−1)に出
力される動作が、各シフトブロック毎に順次行われる。
これにより、シフトブロックSB(n−1)、SB(n
−2)、・・・SB2、SB1の順序でゲートスタート
信号GSRTが逆方向にシフトされ、論理ゲートAND
(n−1)、AND(n−2)、・・・AND1、及
び、出力バッファを介して、各走査ラインX(n−
1)、X(n−2)、・・・X1に走査信号が順次印加
される逆方向シフト動作が実行される。
【0061】一方、シフト方向設定信号DOWNがハイ
レベル(“1”)、かつ、シフト動作制御信号FNがハ
イレベル(“1”)の場合には、上述した場合と同様
に、シフトブロックSB(n−1)、SB(n−2)、
・・・SB2、SB1の順序でゲートスタート信号GS
RTが順次シフトされる逆方向シフト動作が実行される
が、該シフト動作は、入力端子I0(In)を介して入
力される前段のシフトブロックSB(m−1)からの出
力信号OT(m−1)の信号レベルに応じて制御され、
出力信号OT(m−1)の信号レベルが“0”(反転レ
ベルは“1”)のときのみ、入力端子I1(Ir)を介
して入力される次段のシフトブロックSB(m+1)か
らの出力信号OT(m+1)を出力信号OTmとして、
前段のシフトブロックSB(m−1)に出力する動作が
実行(許可)される。これに対して、前段のシフトブロ
ックSB(m−1)からの出力信号OT(m−1)の信
号レベルが“1”(反転レベルは“0”)のときには、
次段のシフトブロックSB(m+1)からの出力信号O
T(m+1)を、前段のシフトブロックSB(m−1)
に出力する動作を実行しない(禁止する)。
【0062】すなわち、本実施形態に係るシフトレジス
タにおいては、シフト方向設定信号DOWNに基づい
て、複数段のシフトブロックにおけるシフト動作の方向
を切り換え制御する(シフト方向制御機能)とともに、
シフト方向設定信号DOWNに基づいて設定される順方
向又は逆方向のシフト動作において、シフト動作制御信
号FNに基づいて、該シフト方向に対して次段となるシ
フトブロックの出力に応じて、前段となるシフトブロッ
クのシフト動作の実行の可否(データ転送の許可/禁
止)を設定制御する(シフト動作制御機能)。
【0063】次に、本実施形態に係るゲートドライバを
適用した液晶表示装置における駆動制御方法について、
図面を参照して説明する。ここでは、上述した従来技術
と同様に、NTSC方式に対応したアスペクト比3:4
を有する液晶表示パネル10に、9:16のアスペクト
比を有するワイド画像Gwを表示する場合について説明
する。この場合、図11に示したように、ワイド画像G
wは、アスペクト比9:16を保持したまま、液晶表示
パネル10の画面幅に合わせて画像サイズが圧縮され、
液晶表示パネル10の走査ラインX29〜X(n−2
9)を占める中央領域に表示される。また、上部黒帯B
u及び下部黒帯Bdは、液晶表示パネル10の走査ライ
ンX1〜X28及びX(n−28)〜X(n−1)を占
める各表示領域に帯状に表示される。
【0064】図4は、本実施形態に係るゲートドライバ
において、黒帯画像(上部黒帯Bu及び下部黒帯Bd)
を表示する際のシフト動作を示す模式図であり、図5
は、本実施形態に係るゲートドライバにおいて、映像情
報(ワイド画像Gw)を表示する際のシフト動作を示す
模式図である。また、図6は、本実施形態に係るゲート
ドライバにおいて、液晶表示パネルに黒帯画像(上部黒
帯Bu及び下部黒帯Bd)を表示する際の画面走査状態
を示す概略図であり、図7は、本実施形態に係るゲート
ドライバにおいて、液晶表示パネルに映像情報(ワイド
画像Gw)を表示する際の画面走査状態を示す概略図で
ある。
【0065】<ステップS11>上述したような構成を
有するゲートドライバにおいて、まず、シフト動作制御
信号FNをローレベル(“0”)に設定するとともに、
出力イネーブル信号GRESをローレベル(“0”)に
設定した状態で、シフト方向設定信号DOWNをハイレ
ベル(“1”)に設定することにより、各シフトブロッ
クSB1、SB2、・・・SB(n−1)のセレクト回
路SELにおける選択論理(図3(b)参照)に基づい
て、次段のシフトブロックSB(m+1)からの出力信
号OT(m+1)を取り込んで、出力信号OTmとして
前段のシフトブロックSB(m−1)に出力する逆方向
シフト動作を順次実行して、液晶表示パネル10の下方
に下部黒帯Bdを表示する駆動制御を行う。
【0066】この駆動制御においては、最終段のシフト
ブロックSB(n−1)の入力端子Irに入力されたゲ
ートスタート信号GSRTは、ゲートクロックGPCK
のタイミングに基づいて、シフトブロックSB(n−
1)、SB(n−2)、・・・の順序で順次逆方向にシ
フトされる。すなわち、各シフトブロックSB(n−
1)、SB(n−2)、・・・にゲートクロックGPC
Kを26パルス印加するとともに、各ゲートクロックG
PCKの印加タイミング毎に、最終段のシフトブロック
SB(n−1)に、交互に“1”、“0”となる千鳥状
の信号波形を有するゲートスタート信号GSRTを各1
4パルス及び13パルス順次入力することにより、4
(a)に示すように、該ゲートクロックGPCKの信号
タイミングに基づいて、ゲートスタート信号GSRTが
シフトブロックSB(n−1)、SB(n−2)、・・
・SB(n−26)間で順次シフトされて、走査ライン
X(n−1)、X(n−2)、X(n−3)、・・・X
(n−26)に印加される走査信号に対応する出力信号
OT(n−1)〜OT(n−26)が、交互に“0”、
“1”、“0”、・・・“1”となるように設定され
る。このステップS11において、ゲートスタート信号
GSRTをシフトブロックSB(n−1)からSB(n
−26)までシフトする動作処理は、通常の表示駆動周
期に基づいて、1水平走査期間(1H)を適用して実行
される。
【0067】<ステップS12>次いで、ソースドライ
バ20を介して、下部黒帯Bd(走査ラインX(n−2
8)〜X(n−1))の画像信号(黒色信号)に基づく
信号電圧を各信号ラインLdに印加した後、各シフトブ
ロックSB(n−1)、SB(n−2)、・・・にゲー
トクロックGPCKを1パルス印加するとともに、最終
段のシフトブロックSB(n−1)に、信号レベルが
“1”のゲートスタート信号GSRTを1パルス入力す
ることにより、4(b)に示すように、ゲートスタート
信号GSRTが各シフトブロックSB(n−1)、SB
(n−2)、・・・SB(n−27)で1段シフトされ
て、交互に“1”、“0”、“1”、・・・“1”とな
る出力信号OT(n−1)〜OT(n−27)(走査ラ
インX(n−1)〜X(n−27)に印加される走査信
号に対応)が設定される。
【0068】この状態で、出力イネーブル信号GRES
をハイレベル(“1”)に切り換え制御することによ
り、上記出力信号OT(n−1)〜OT(n−27)の
うち、“1”となる信号レベルに設定された奇数段のシ
フトブロックSB(n−1)、SB(n−3)、・・・
SB(n−25)、SB(n−27)からの出力信号O
T(n−1)、OT(n−3)、・・・OT(n−2
5)、OT(n−27)が論理ゲートAND(n−
1)、AND(n−3)、・・・AND(n−25)、
AND(n−27)及び出力バッファ132を介して、
走査信号として奇数番目の走査ラインX(n−1)、X
(n−3)、・・・X(n−25)、X(n−27)に
印加される。
【0069】これにより、走査ラインX(n−1)から
X(n−28)までの下部黒帯Bd領域において、奇数
ラインに接続された液晶画素に黒色信号に基づく信号電
圧が印加されて黒データが書き込まれる。このステップ
S12においても、上述したステップS11と同様に、
ゲートスタート信号GSRTをシフトブロックSB(n
−1)、SB(n−2)、・・・SB(n−27)で1
段シフトする動作処理は、通常の表示駆動周期(1水平
走査期間:1H)を適用して実行される。
【0070】<ステップS13>次いで、出力イネーブ
ル信号GRESをローレベル(“0”)に切り換え制御
し、各シフトブロックSB(n−1)、SB(n−
2)、・・・にゲートクロックGPCKを1パルス印加
することにより、図4(c)に示すように、ゲートスタ
ート信号GSRTが各シフトブロックSB(n−1)、
SB(n−2)、・・・SB(n−28)で1段シフト
されて、交互に “0”、“1”、“0”、・・・
“1”となる出力信号OT(n−1)〜OT(n−2
8)(走査ラインX(n−1)〜X(n−28)に印加
される走査信号に対応)が設定される。
【0071】この状態で、出力イネーブル信号GRES
をハイレベル(“1”)に切り換え制御することによ
り、上記出力信号OT(n−1)〜OT(n−28)の
うち、“1”となる信号レベルに設定された偶数段のシ
フトブロックSB(n−2)、SB(n−4)、・・・
SB(n−26)、SB(n−28)からの出力信号O
T(n−2)、OT(n−4)、・・・OT(n−2
6)、OT(n−28)が論理ゲートAND(n−
2)、AND(n−4)、・・・AND(n−26)、
AND(n−28)及び出力バッファ132を介して、
走査信号として偶数番目の走査ラインX(n−2)、X
(n−4)、・・・X(n−26)、X(n−28)に
印加される。
【0072】これにより、走査ラインX(n−1)から
X(n−28)までの下部黒帯Bd領域において、偶数
ラインに接続された液晶画素に黒色信号に基づく信号電
圧が印加されて黒データが書き込まれる。したがって、
上述した奇数番目の走査ラインの14本に加えて、偶数
ラインの14本の走査ラインにも黒データが書き込まれ
ることになるので、図6(a)、(b)に示すように、
液晶表示パネル110の下部黒帯Bd領域の全域(走査
ラインX(n−1)〜X(n−28))が黒表示され
る。このステップS13においても、ゲートスタート信
号GSRTをシフトブロックSB(n−1)、SB(n
−2)、・・・SB(n−28)で1段シフトする動作
処理は、通常の表示駆動周期(1水平走査期間:1H)
を適用して実行される。
【0073】<ステップS14>次いで、再び出力イネ
ーブル信号GRESをローレベル(“0”)に切り換え
制御した状態で、シフト方向設定信号DOWNをローレ
ベル(“0”)に設定することにより、各シフトブロッ
クSB1、SB2、・・・SB(n−1)のセレクト回
路SELにおける選択論理(図3(b)参照)に基づい
て、前段のシフトブロックSB(m−1)からの出力信
号OT(m−1)を取り込んで、出力信号OTmとして
次段のシフトブロックSB(m+1)に出力する順方向
シフト動作を順次実行して、液晶表示パネル10に上方
に上部黒帯Buを表示する駆動制御を行う。
【0074】この駆動制御においては、初段のシフトブ
ロックSB1の入力端子Inに入力されたゲートスター
ト信号GSRTは、ゲートクロックGPCKのタイミン
グに基づいて、シフトブロックSB1、SB2、・・・
の順序で順次シフトされる。すなわち、各シフトブロッ
クSB1、SB2、・・・にゲートクロックGPCKを
26パルス印加するとともに、各ゲートクロックGPC
Kの印加タイミング毎に、初段のシフトブロックSB1
に、交互に“1”、“0”となる千鳥状の信号波形を有
するゲートスタート信号GSRTを各14パルス及び1
3パルス順次入力することにより、図4(d)に示すよ
うに、該ゲートクロックGPCKの信号タイミングに基
づいて、ゲートスタート信号GSRTがシフトブロック
SB1、SB2、・・・SB26間で順次シフトされ
て、交互に “0”、“1”、“0”、・・・“1”と
なる出力信号OT1〜OT26(走査ラインX1〜X2
6に印加される走査信号に対応)が設定される。このス
テップS14においても、上述したステップS11と同
様に、ゲートスタート信号GSRTをシフトブロックS
B1からSB26までシフトする動作処理は、通常の表
示駆動周期(1水平走査期間:1H)を適用して実行さ
れる。
【0075】<ステップS15>次いで、ソースドライ
バ20を介して、上部黒帯Bu(走査ラインX1〜X2
8)の画像信号(黒色信号)に基づく信号電圧を各信号
ラインLdに印加した後、各シフトブロックSB1、S
B2、・・・にゲートクロックGPCKを1パルス印加
するとともに、初段のシフトブロックSB1に、信号レ
ベルが“1”のゲートスタート信号GSRTを1パルス
入力することにより、図4(e)に示すように、ゲート
スタート信号GSRTが各シフトブロックSB1、SB
2、・・・SB27で1段シフトされて、交互に
“1”、“0”、“1”、・・・“1”となる出力信号
OT1〜OT27(走査ラインX1〜X27に印加され
る走査信号に対応)が設定される。
【0076】この状態で、出力イネーブル信号GRES
をハイレベル(“1”)に切り換え制御することによ
り、上記出力信号OT1〜OT27のうち、“1”とな
る信号レベルに設定された奇数段のシフトブロックSB
1、SB3、・・・SB25、SB27からの出力信号
OT1、OT3、・・・OT25、OT27が論理ゲー
トAND1、AND3、・・・AND25、AND27
及び出力バッファ132を介して、走査信号として奇数
番目の走査ラインX1、X3、・・・X25、X27に
印加される。
【0077】これにより、走査ラインX1からX28ま
での上部黒帯Bu領域において、奇数ラインに接続され
た液晶画素に黒色信号に基づく信号電圧が印加されて黒
データが書き込まれる。このステップS15において
も、ゲートスタート信号GSRTをシフトブロックSB
1、SB2、・・・SB27で1段シフトする動作処理
は、通常の表示駆動周期(1水平走査期間:1H)を適
用して実行される。
【0078】<ステップS16>次いで、出力イネーブ
ル信号GRESをローレベル(“0”)に切り換え制御
し、各シフトブロックSB1、SB2、・・・にゲート
クロックGPCKを1パルス印加することにより、図4
(f)に示すように、ゲートスタート信号GSRTが各
シフトブロックSB1、SB2、・・・SB28で1段
シフトされて、交互に “0”、“1”、“0”、・・
・“1”となる出力信号OT1〜OT28(走査ライン
X1〜X28に印加される走査信号に対応)が設定され
る。
【0079】この状態で、出力イネーブル信号GRES
をハイレベル(“1”)に切り換え制御することによ
り、上記出力信号OT1〜OT28のうち、“1”とな
る信号レベルに設定された偶数段のシフトブロックSB
2、SB4、・・・SB26、SB28からの出力信号
OT2、OT4、・・・OT26、OT28が論理ゲー
トAND2、AND4、・・・AND26、AND28
及び出力バッファ132を介して、走査信号として奇数
番目の走査ラインX2、X4、・・・X26、X28に
印加される。
【0080】これにより、走査ラインX1からX28ま
での上部黒帯Bu領域において、偶数ラインに接続され
た液晶画素に黒色信号に基づく信号電圧が印加されて黒
データが書き込まれる。したがって、上述した奇数番目
の走査ラインの14本に加えて、偶数番目の14本の走
査ラインにも黒データが書き込まれることになるので、
図6(c)、(d)に示すように、液晶表示パネル11
0の上部黒帯Bu領域の全域(走査ラインX1〜X2
8)が黒表示される。このステップS16においても、
ゲートスタート信号GSRTをシフトブロックSB1、
SB2、・・・SB28で1段シフトする動作処理は、
通常の表示駆動周期(1水平走査期間:1H)を適用し
て実行される。
【0081】ここで、上述したステップS11〜S13
において、シフトブロックSB(n−1)〜SB(n−
28)にシフト入力された信号(ゲートスタート信号G
SRT)は、ステップS14〜S16において、シフト
ブロックSB1、SB2、・・・SB26にゲートクロ
ックGPCKを26パルス印加した後、さらに1パルス
印加して、ゲートスタート信号GSRTを順方向に順次
シフトする動作により掃き出される。
【0082】<ステップS17>次いで、再び出力イネ
ーブル信号GRESをローレベル(“0”)に切り換え
制御し、また、シフト方向設定信号DOWNの信号レベ
ルをローレベル(“0”)に設定したままの状態で、シ
フト動作制御信号FNをハイレベル(“1”)に設定
し、各シフトブロックSB1、SB2、・・・にゲート
クロックGPCKを1パルス印加する。
【0083】これにより、上述したシフトレジスタの構
成及び機能(図2、図3参照)に基づいて、各シフトブ
ロックSB1、SB2、・・・のうち、シフト方向(順
方向)に対して次段となるシフトブロックの出力信号が
“0”となる場合にのみ、前段となるシフトブロックの
出力信号がシフトされる。一方、次段となるシフトブロ
ックの出力信号が“1”となる場合には、前段となるシ
フトブロックの出力信号はシフトされない。
【0084】すなわち、図5(a)、(b)に示すよう
に、例えば、シフトブロックSB26においては、次段
となるシフトブロックSB27の出力信号OT27(走
査ラインX27に印加される走査信号に対応する)が
“0”となるので、前段となるシフトブロックSB25
の出力信号OT25(走査ラインX25に印加される走
査信号に対応する)が1段シフトされ、シフトブロック
SB26の出力信号OT26(走査ラインX26に印加
される走査信号に対応する)は“0”となる。同様に、
シフトブロックSB28においては、次段となるシフト
ブロックSB29の出力信号OT29が“0”となるの
で、前段となるシフトブロックSB27の出力信号OT
27が1段シフトされ、シフトブロックSB28の出力
信号OT28は“0”となる。また、シフトブロックS
B29においては、次段となるシフトブロックSB30
の出力信号OT30が“0”となるので、前段となるシ
フトブロックSB28の出力信号OT28が1段シフト
され、シフトブロックSB29の出力信号OT29は
“1”となる。
【0085】これに対して、例えば、シフトブロックS
B25においては、次段となるシフトブロックSB26
の出力信号OT27が“1”となるので、前段となるシ
フトブロックSB24の出力信号OT24はシフトされ
ず、シフトブロックSB25の出力信号OT25が
“0”に保持される。同様に、シフトブロックSB27
においては、次段となるシフトブロックSB28の出力
信号OT28が“1”となるので、前段となるシフトブ
ロックSB26の出力信号OT26はシフトされず、シ
フトブロックSB25の出力信号OT25が“0”に保
持される。したがって、図5(b)に示すように、映像
情報(ワイド画像Gw)が表示される表示領域の先頭行
である走査ラインX29に対応するシフトブロックSB
29の出力信号OT29のみが“1”となり、他の走査
ラインに対応するシフトブロックの出力信号は、全て
“0”となる状態に設定される。
【0086】<ステップS18>次いで、ソースドライ
バ20を介して、アスペクト比9:16のワイド画像G
w(RGB信号)の第1行目の画像信号に基づく信号電
圧を各信号ラインLdに印加した後、出力イネーブル信
号GRESをハイレベル(“1”)に切り換え制御する
ことにより、シフトブロックSB29の出力信号OT2
9が論理ゲートAND29及び出力バッファ132を介
して、走査信号として走査ラインX29に印加される。
これによって、信号ラインLdに印加された信号電圧
が、各走査ラインX29に接続された液晶画素に印加さ
れて、ワイド画像Gwの第1行目の画像信号が書き込ま
れ表示される。
【0087】そして、出力イネーブル信号GRESをハ
イレベルに保持した状態で、各シフトブロックSB1、
SB2、・・・にゲートクロックGPCKを1パルスず
つ印加して、信号レベル“1”のゲートスタート信号G
SRTをシフトブロックSB29、SB30、・・・S
B(n−29)で順次1段ずつシフトすることにより、
走査ラインX29からX(n−29)に順方向に走査信
号を順次印加しつつ、ソースドライバ20により各走査
ライン毎に、ワイド画像Gwの各行毎の画像信号に基づ
く信号電圧を印加して、図7(a)、(b)に示すよう
に、ワイド画像Gwを表示する。
【0088】そして、ワイド画像Gwの表示が終了した
タイミングで、各シフトブロックSB1、SB2、・・
・にリセット信号RESETを入力することにより、シ
フト動作をリセットするとともに、出力イネーブル信号
GRESをローレベルに切り換え制御して、各走査ライ
ンへの走査信号の印加を遮断する。以上の一連の表示駆
動処理S11〜S18を一周期として、所定の駆動周期
で繰り返し実行することにより、液晶表示パネル110
の中央領域にテレビジョン画像(ワイド画像Gw)が表
示され、その上方及び下方に黒帯画像が表示される。こ
こで、上部黒帯Bu及び下部黒帯Bdの黒帯表示は、上
記表示駆動処理のうち、ワイド画像Gwが表示されない
帰線期間中に行われる。
【0089】このように、上述した一連の表示駆動処理
においては、液晶表示パネルに異なるアスペクト比を有
するワイド画像Gwを表示する場合、ワイド画像Gwに
先立って上部黒帯Bu及び下部黒帯Bdを表示する動作
については、従来技術に示した場合と同様に、各々3水
平走査期間(3H)の制御期間を要するものの、同一方
向かつ単一のシフト動作により、ワイド画像Gwが表示
される表示領域の上方に上部黒帯Buを表示した後、連
続的に走査信号をシフト出力して、表示領域にワイド画
像Gwを表示することができるので、従来技術に示した
ような黒帯画像の表示後、ワイド画像Gwの先頭行まで
の無表示領域に対して、走査信号を順次シフトする動作
を必要としない。
【0090】したがって、従来技術において、無表示領
域に対して走査信号を順次シフトするための、最大3水
平走査期間(3H)分の制御期間を削減することができ
るので、黒帯画像の表示制御期間に垂直同期信号が入力
されること等によりシステムが誤動作を発生する現象を
抑制することができる。この場合、本発明に係るシフト
レジスタに備えられたセレクト回路に、図3(b)に示
したような選択論理機能を実現する論理ゲートを付加し
た簡易な回路構成により上記作用効果を実現することが
できるので、周辺回路(制御ブロック)等の回路規模の
大幅な増大や製品コストの上昇等を抑制することができ
る。
【0091】次に、本発明に係る表示駆動装置の他の実
施形態について、図面を参照して説明する。ここで、上
述した実施形態と同等の構成については、同一の符号を
付して、その説明を簡略化又は省略する。図8は、本発
明に係る表示駆動装置に適用されるシフトレジスタの他
の実施形態を示す要部構成図である。また、図9は、本
実施形態に係るゲートドライバにおいて、黒帯画像(上
部黒帯Bu及び下部黒帯Bd)を表示する際のシフト動
作を示す模式図であり、図10は、本実施形態に係るゲ
ートドライバにおいて、映像情報(ワイド画像Gw)を
表示する際のシフト動作を示す模式図である。
【0092】上述した実施形態に適用されるシフトレジ
スタにおいては、各走査ラインに印加される走査信号を
生成するシフトブロックとして、液晶表示パネルに配設
される走査ラインの数に対応した段数を備え、シフトレ
ジスタのシフト方向に応じて、初段のシフトブロックS
B1の入力端子In、又は、最終段のシフトブロックS
B(n−1)の入力端子Irのいずれかに、ゲートスタ
ート信号GSRTを入力する構成を示したが、本実施形
態においては、液晶表示パネルに配設される走査ライン
X1〜X(n−1)の数に対応した段数のシフトブロッ
クSB1、SB2、・・・SB(n−1)に加え、その
前段及び後段に、初段のシフトブロックSB1の入力端
子In、又は、最終段のシフトブロックSB(n−1)
の入力端子Irにゲートスタート信号GSRTに基づく
出力信号を供給するダミーシフトブロックを備え構成を
有している。
【0093】具体的には、図8に示すように、上述した
実施形態に示したシフトレジスタ(図2参照)に対し
て、初段のシフトブロックSB1の前段にダミーシフト
ブロックSB0が接続され、最終段のシフトブロックS
B(n−1)の次段にダミーシフトブロックSBnが接
続された構成を有している。ここで、ダミーシフトブロ
ックSB0の入力端子Inには、ゲートスタート信号G
SRTが入力され、入力端子Irには、次段となる初段
のシフトブロックSB1の出力信号OT1が入力され
る。また、ダミーシフトブロックSB0の出力端子Ou
tから出力される出力信号T0は、初段のシフトブロッ
クSB1の入力端子Inに入力される。
【0094】ダミーシフトブロックSBnの入力端子I
nには、前段となる最終段のシフトブロックSB(n−
1)の出力信号OT(n−1)が入力され、入力端子I
rには、ゲートスタート信号GSRTが入力される。ま
た、ダミーシフトブロックSBnの出力端子Outから
出力される出力信号Tnは、最終段のシフトブロックS
B(n−1)の入力端子Irに入力される。さらに、こ
れらの各ダミーシフトブロックSB0、SBnのシフト
方向制御端子Rv、シフト動作制御端子F、リセット端
子CLには、シフトブロックSB1、SB2、・・・S
B(n−1)と同様に、各々、シフト方向設定信号DO
WN、シフト動作制御信号FN、リセット信号RESE
Tが共通に入力され、また、クロック端子CKには、ゲ
ートクロックGPCKの反転信号が共通に入力されてい
る。
【0095】このような構成を有する表示駆動装置にお
いて、上述した実施形態と同様の駆動制御処理を適用し
て、シフトレジスタの逆方向シフト動作(シフト方向設
定信号DOWNが“1”の場合)を行い、下部黒帯Bd
を表示する場合にあっては、図9(a)、(b)、
(c)に示すように、ゲートクロックGPCKの所定の
タイミングに基づいて、ダミーシフトブロックSBnに
予めゲートスタート信号GSRTを保持した後、出力信
号Tnとして、最終段のシフトブロックSB(n−1)
にゲートスタート信号GSRTが出力され、以降の各シ
フトブロックSB(n−2)、SB(n−3)、・・・
に順次シフトされる動作が行われる。
【0096】また、シフトレジスタの順方向シフト動作
(シフト方向設定信号DOWNが“0”の場合)を行
い、上部黒帯Bu及びワイド画像Gwを連続的に表示す
る場合にあっては、図9(d)、(e)、(f)及び図
10(a)、(b)に示すように、ゲートクロックGP
CKの所定のタイミングに基づいて、ダミーシフトブロ
ックSB0に予めゲートスタート信号GSRTを保持し
た後、出力信号T0として、初段のシフトブロックSB
1にゲートスタート信号GSRTが出力され、以降の各
シフトブロックSB2、SB3、・・・に順次シフトさ
れる動作が行われる。ここで、上部黒帯Buの表示後、
ワイド画像Gwが表示される表示領域の先頭行である走
査ラインX29にのみ走査信号を印加する処理において
は、図10(a)、(b)に示すように、初段のシフト
ブロックSB1の前段となるシフトブロックSB0の出
力信号T0が1段シフトされるため、シフトブロックS
B1の出力信号OT1(走査ラインX1に印加される走
査信号に対応する)は“0”となる。
【0097】したがって、本実施形態に係る表示駆動装
置によれば、シフトレジスタを構成するシフトブロック
の前段及び次段に、各々ダミーシフトブロックを備えて
いることにより、順方向及び逆方向のシフト動作を実行
する場合に、各々初段及び最終段のシフトブロックに入
力するゲートスタート信号を予め保持し、シフトクロッ
クの所定のタイミングに応じて、上記初段及び最終段の
シフトブロックに入力することができるので、初段及び
最終段のシフトブロックへのゲートスタート信号の供給
を制御する構成を設ける必要がなく、当該制御処理を省
略して、回路構成の簡略化及び駆動制御処理の簡素化を
図ることができる。
【0098】なお、上述した各実施形態においては、
3:4の画面比率を有する液晶表示パネルに、9:16
の比率を有するワイド画像Gwを表示する場合について
説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、要するに、液晶表示パネルの画面比率と異なる比率
を有する画像を表示する場合にも良好に適用することが
できることはいうまでもない。また、液晶表示パネルの
走査線数についても、特に限定されるものではなく、例
えば、近年普及が著しい携帯情報端末等に多用されてい
る240本の走査線を有する液晶表示パネルにも良好に
適用することができる。
【0099】
【発明の効果】本発明に係る表示駆動装置によれば、ア
スペクト比3:4の通常の画面サイズを有する表示パネ
ルを備えた表示装置において、表示パネルの画面サイズ
と異なるサイズを有する映像情報、例えば、アスペクト
比9:16のワイド画像等を表示する場合、該映像情報
を表示駆動する際に走査信号を順次出力するシフト方向
と同一であって、かつ、連続するシフト動作により、ま
ず、映像情報が表示される表示領域に隣接する無表示領
域に黒帯画像を表示した後、連続的に走査信号をシフト
出力して、表示領域に上記映像情報を表示する。これに
より、連続する同一のシフト動作により、無表示領域へ
の黒帯画像の表示動作、及び、該無表示領域に隣接する
表示領域への映像情報の表示動作が連続的に実行される
ので、黒帯画像の表示から映像情報を表示するまでのシ
フト動作に要する時間を短縮することができ、黒帯画像
の表示制御期間に垂直同期信号が入力されること等によ
りシステムが誤動作する現象を抑制することができる。
【0100】また、上記表示駆動装置を構成するシフト
レジスタは、縦属接続される複数のシフトブロックから
構成され、該各シフトブロックには、所定のタイミング
で入力されるシフト方向設定信号に基づいて、当該シフ
トブロックにおけるシフト動作の方向を切り換えて、走
査ラインへの走査信号の出力順序を正転又は反転させる
シフト方向制御機能と、所定のタイミングで入力される
シフト動作制御信号に基づいて、設定されたシフト方向
における次段のシフトブロックからの出力信号が入力さ
れ、該出力信号の信号レベルに基づいて、当該シフトブ
ロックにおけるシフト動作(データ転送)の許可/禁止
を設定制御するシフト動作制御機能と、を備えた切り換
え制御部が設けられている。これにより、シフト方向設
定信号及びシフト動作制御信号の設定状態に基づいて、
シフトレジスタのシフト方向及びシフト動作の実行の可
否を任意に設定制御することができるので、簡易な回路
構成及び駆動制御方法により、一方(下方)の無表示領
域への黒帯画像の表示動作が終了した後、同一方向かつ
単一のシフト動作により、一方(上方)の無表示領域へ
の黒帯画像の表示動作、及び、該無表示領域に隣接する
表示領域への映像情報の表示動作を連続的に実行するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示駆動装置が適用される液晶表
示装置の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】本実施形態に係る表示駆動装置(ゲートドライ
バ)に適用されるシフトレジスタの一実施形態を示す要
部構成図である。
【図3】一実施形態に係るシフトレジスタに適用される
シフトブロックを示す機能構成図である。
【図4】一実施形態に係るゲートドライバにおいて、黒
帯画像(上部黒帯Bu及び下部黒帯Bd)を表示する際
のシフト動作を示す模式図である。
【図5】一実施形態に係るゲートドライバにおいて、映
像情報(ワイド画像Gw)を表示する際のシフト動作を
示す模式図である。
【図6】一実施形態に係るゲートドライバにおいて、液
晶表示パネルに黒帯画像(上部黒帯Bu及び下部黒帯B
d)を表示する際の画面走査状態を示す概略図である。
【図7】一実施形態に係るゲートドライバにおいて、液
晶表示パネルに映像情報(ワイド画像Gw)を表示する
際の画面走査状態を示す概略図である。
【図8】本発明に係る表示駆動装置に適用されるシフト
レジスタの他の実施形態を示す要部構成図である。
【図9】他の実施形態に係るゲートドライバにおいて、
黒帯画像(上部黒帯Bu及び下部黒帯Bd)を表示する
際のシフト動作を示す模式図である。
【図10】他の実施形態に係るゲートドライバにおい
て、映像情報(ワイド画像Gw)を表示する際のシフト
動作を示す模式図である。
【図11】アスペクト比9:16を有するワイド画像
を、アスペクト比3:4を有する液晶表示パネルに表示
する場合の表示領域設定を示す概略図である。
【図12】液晶表示パネルを表示駆動するための液晶駆
動装置の要部構成を示す概略構成図である。
【図13】従来技術におけるゲートドライバに適用され
るシフトレジスタを示す要部構成図である。
【図14】従来技術におけるシフトレジスタに適用され
るシフトブロックを示す機能構成図である。
【図15】従来技術におけるゲートドライバにおけるシ
フト動作を示す模式図である。
【図16】従来技術において、液晶表示パネルに上部黒
帯Bu及び下部黒帯Bdを表示する際の画面走査状態を
示す概略図である。
【図17】従来技術において、液晶表示パネルにワイド
画像Gwを表示する際の画面走査状態を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10、110 液晶表示パネル 20、120 ソースドライバ 30、130 ゲートドライバ 40 LCDコントローラ 50 システムコントロールIC 60 D/A変換器 131 シフトレジスタ 132 出力バッファ SB1〜SB(n−1) シフトブロック SB0、SBn ダミーシフトブロック SEL セレクト回路 F/F フリップフロップ回路 Gw ワイド画像 Bu 上部黒帯 Bd 下部黒帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/66 102 H04N 5/66 102B Fターム(参考) 2H093 NC22 ND43 ND49 5C006 AA01 AF23 AF35 BB16 BC03 BF03 FA12 5C058 AA06 BA04 BA22 BB09 BB22 5C080 AA10 BB05 DD08 EE32 FF11 JJ01 JJ02 JJ03 5J055 AX18 AX66 BX16 CX30 DX44 EZ24 EZ25 EZ31 EZ33 FX18 GX01 GX02 GX10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査ライン及び信号ラインの交点
    近傍に、マトリクス状に配列された複数の表示画素を有
    する表示パネルに対して、前記表示パネルの第1の表示
    領域に所望の映像情報を表示するとともに、前記表示パ
    ネルの前記第1の表示領域以外の、複数の走査ラインを
    有する第2の表示領域に黒帯画像を表示するための走査
    信号を、前記複数の走査ライン毎に出力するシフトレジ
    スタを備えた表示駆動装置において、 前記シフトレジスタは、前記走査信号を所定のシフト方
    向にシフトするシフト動作により、前記第2の表示領域
    の複数の走査線の、奇数番目の走査線群および偶数番目
    の走査線群を水平走査期間毎に選択して走査線毎に反転
    駆動を行って前記黒帯画像を表示した後、連続する同一
    のシフト動作により前記第1の表示領域に対応する走査
    線を順次選択して前記映像情報を表示することを特徴と
    する表示駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記シフトレジスタは、縦属接続される
    複数のシフトブロックから構成され、該各シフトブロッ
    クには、当該におけるシフト方向を設定するとともに、
    該シフト方向における次段のシフトブロックからの出力
    信号が入力されて、該出力信号の信号レベルに基づい
    て、各段のシフトブロックにおけるシフト動作の実行可
    否を個別に設定する切り換え制御部を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の表示駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の表示領域は、前記表示パネル
    における前記第1の表示領域を挟む一対の表示領域から
    なることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれ
    かに記載の表示駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記シフトレジスタは、前記映像情報を
    表示する際に走査信号をシフトする第1のシフト方向と
    は逆方向の第2のシフト方向に前記走査信号をシフトし
    て、前記一対の第2の表示領域のうち、一方の表示領域
    に対して、奇数番目の走査線群および偶数番目の走査線
    群を水平走査期間毎に選択して走査線毎に反転駆動を行
    って前記黒帯画像を表示した後、前記走査信号を前記第
    1のシフト方向にシフトして、前記第2の表示領域のう
    ち、他方の表示領域に対して、奇数番目の走査線群およ
    び偶数番目の走査線群を水平走査期間毎に選択して走査
    線毎に反転駆動を行って前記黒帯画像を表示する動作、
    及び、前記第1の表示領域に前記映像情報を表示する動
    作を連続的に実行することを特徴とする請求項3記載の
    表示駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記表示パネルは、3:4のアスペクト
    比を有し、前記表示パネルに表示される前記映像情報
    は、9:16のアスペクト比を有していることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載の表示駆動装置。
  6. 【請求項6】 縦続接続される複数のシフトブロックを
    備えるシフトレジスタにおいて、 前記各シフトブロックは、シフト方向を設定するととも
    に、設定されたシフト方向における次段のシフトブロッ
    クの出力信号の信号レベルに基づいて、当該シフトブロ
    ックにおけるシフト動作の実行可否を設定する切り換え
    制御部を備えることを特徴とするシフトレジスタ。
  7. 【請求項7】 前記シフトレジスタの両端に配置される
    前記シフトブロックには、所定の入力信号が供給される
    とともに縦属接続される前記シフトブロックの出力信号
    が供給され、 前記シフトレジスタの両端以外に配置される前記シフト
    ブロックには、当該シフトブロックの前後に縦属接続さ
    れる前記各シフトブロックの出力信号が供給されること
    を特徴とする請求項6記載のシフトレジスタ。
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