JP2003005534A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003005534A
JP2003005534A JP2001185216A JP2001185216A JP2003005534A JP 2003005534 A JP2003005534 A JP 2003005534A JP 2001185216 A JP2001185216 A JP 2001185216A JP 2001185216 A JP2001185216 A JP 2001185216A JP 2003005534 A JP2003005534 A JP 2003005534A
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transfer
photosensitive drum
image forming
developing
forming apparatus
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JP2001185216A
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Atsushi Mochizuki
望月  淳
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Canon Inc
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  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1次転写高圧電源を省略してコストダウンを
図りつつ、高い転写効率を得ることができる画像形成装
置を提供すること。 【構成】 像担持体である感光ドラム(感光体)1と、
該感光ドラム1表面を帯電する1次帯電装置(帯電手
段)2と、該1次帯電装置2の出力を調整する帯電量調
整手段と、感光ドラム1表面を露光する露光手段3と、
該露光手段3の出力を調整する露光量調整手段と、前記
感光ドラム1上にトナー像を現像する現像装置(現像手
段)4と、該現像装置4へのバイアス印加を調整する現
像バイアス調整手段を具備し、前記感光ドラム1上に現
像されたトナー像を、接地された転写ローラ(接触転写
部材)53によって中間転写ベルト(中間転写体)51
に転写した後、該中間転写ベルト51上のトナー像を記
録材に再度転写する画像形成装置において、前記帯電量
調整手段と前記露光量調整手段及び前記現像バイアス調
整手段の少なくとも1つの調整値を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いた画像形成装
置においては、感光体上に形成されたトナー像を、転写
バイアスを印加することにより直接又は中間転写体を介
して記録材に転写して画像を得る方法が提案されてい
る。
【0003】ここで、多重中間転写方式を用いたカラー
画像形成装置における画像形成方法を図8に基づいて説
明する。
【0004】図8は従来のカラー画像形成装置要部の断
面図であり、図示のカラー画像形成装置には、画像形成
手段としてのプロセスユニットがイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対
応して4個設けられており、1a〜1dは感光ドラム、
2a〜2dは1次帯電装置、3a〜3dは露光手段、4
a〜4dは現像装置、51は中間転写ベルト、53a〜
53dは1次転写部材、6a〜6dは感光ドラムクリー
ナー、56,57は2次転写部材、55は中間転写ベル
トクリーナーである。
【0005】而して、1次帯電装置2a〜2dにより感
光ドラム1a〜1dが一様に帯電された後、画像信号に
応じた露光が露光手段3a〜3dによってなされること
により、感光ドラム1a〜1d上に静電潜像が形成され
る。その後、各感光ドラム1a〜1d上に形成された静
電潜像は現像装置4a〜4dによって現像されてトナー
像として顕像化され、感光ドラム1a〜1d上のトナー
像は1次転写部材53a〜53dに転写バイアスが転写
高圧電源54a〜54dから印加されることによって中
間転写ベルト51に順次転写される。尚、感光ドラム1
a〜1d上に残った転写残トナーは感光ドラムクリーナ
ー6a〜6dによって回収される。
【0006】各感光ドラム1a〜1d上から上記要領で
中間転写ベルト51上に順次多重転写されたトナー像
は、2次転写部材56,57間に2次転写バイアスを印
加することによって記録材Pに転写される。尚、中間転
写ベルト51に残った2次転写残トナーは中間転写ベル
トクリーナー55によって回収される。
【0007】そして、記録材P上のトナー像が定着装置
7によって定着されることによってフルカラー画像が得
られる。
【0008】ところで、前記1次転写部材53a〜53
dは弾性ローラを用いた接触帯電方式を採用しており、
この接触帯電方式は、オゾンレス、低コスト等の利点か
ら電子写真画像形成装置に従来から広く用いられている
が、この他にもブレード形状の1次転写部材も用いられ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1次転
写部材53a〜53dに対して転写高圧を印加する転写
高圧電源54a〜54dは、各プロセスユニットに対し
てそれぞれ必要であるためにコストアップの要因となっ
ていた。特に、中間転写ベルト51や1次転写部材53
a〜53dが高抵抗である場合には、転写に必要な電圧
は3kV以上になるため、転写高圧電源54a〜54d
としてはより高価なものが必要となる。
【0010】これに対し、中間転写体が導電体層の上に
誘電体層を形成して構成されている場合、該中間転写体
の導電体層を接地する構成が提案されている(特開平1
0−149039号公報等参照)。
【0011】しかしながら、上記提案に係る構成では、
中間転写体には転写バイアスが印加されていないもの
の、感光体ベルトに対して転写バイアスが印加されてお
り、転写のための高圧電源を無くすことはできていな
い。
【0012】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、1次転写高圧電源を省略して
コストダウンを図りつつ、高い転写効率を得ることがで
きる画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、像担持体である感光体と、
該感光体表面を帯電する帯電手段と、該帯電手段の出力
を調整する帯電量調整手段と、感光体表面を露光する露
光手段と、該露光手段の出力を調整する露光量調整手段
と、前記感光体上にトナー像を現像する現像手段と、該
現像手段へのバイアス印加を調整する現像バイアス調整
手段を具備し、前記感光体上に現像されたトナー像を、
接地された接触転写部材によって中間転写体に転写した
後、該中間転写体上のトナー像を記録材に再度転写する
画像形成装置において、前記帯電量調整手段と前記露光
量調整手段及び前記現像バイアス調整手段の少なくとも
1つの調整値を変化させることを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記中間転写体の体積抵抗率を1×107
〜1×1011Ω・cmに設定したことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記接触転写部材の抵抗を5×10
6 Ω以下に設定したことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載の発明において、雰囲気環境の温湿度を検知
する温湿度検知手段を設け、該温湿度検知手段の検知結
果に応じて前記帯電量調整手段と前記露光量調整手段及
び前記現像バイアス調整手段の少なくとも1つの調整値
を変化させることを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の発明において、前記感光体の周速度を10
0%としたとき、前記中間転写体の周速度を100〜1
05%に設定したことを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何
れかに記載の発明において、前記感光体の表面電位を検
知する表面電位検知手段を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何
れかに記載の発明において、前記接触転写部材に流れる
電流を検知し、その検知結果に基づいて前記帯電量調整
手段と前記露光量調整手段及び現像バイアス調整手段の
少なくとも1つの調整値を変化させることを特徴とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0021】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係る画像形成装置要部の断面図であり、本実施の
形態に係る画像形成装置は、4つの感光ドラムを有し、
中間転写体を用いたフルカラー電子写真画像形成装置で
ある。
【0022】本画像形成装置は、図1に示すように、像
担持体である感光ドラムの周囲に、帯電手段、露光手
段、現像手段、クリーナー等を有して構成される画像形
成手段であるプロセスユニットが4個設けられ、各プロ
セスユニットにて形成された感光ドラム上の画像は、感
光ドラムに隣接して移動通過する中間転写体上に順次転
写され、中間転写体上に転写された画像は更に第2の転
写部において紙等の記録材へ転写される。
【0023】以下、本実施の形態に係る画像形成装置に
ついての詳細を説明する。
【0024】イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック
の各色の画像を形成する各プロセスユニットPa,P
b,Pc,Pdには、それぞれ像担持体である感光ドラ
ム1a,1b,1c,1dが配置されており、各感光ド
ラム1a,1b,1c,1dは図示矢印方向に回転駆動
される。又、各感光ドラム1a,1b,1c,1dの周
囲には、1次転写帯電装置2a,2b,2c,2d、露
光手段3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,
4c,4d、感光ドラムクリーナー6a,6b,6c,
6dが各感光ドラム1a〜1dの回転方向に沿って順次
配設されている。
【0025】以下、プロセスユニットPa〜Pdの詳細
を図2に基づいて説明するが、4つのプロセスユニット
Pa〜Pdは同一の構成となっている。ここでは、a,
b,c,dの符号を省略して説明する。
【0026】本プロセスユニットPa〜Pdは、像担持
体として不図示の装置本体によって回動自在に支持され
た感光ドラム1を備えている。この感光ドラム1は、ア
ルミニウム等の導電性基体11とその外周に形成された
光導電層12を基本構成とする円筒状の電子写真感光体
であり、その中心には支軸13を有し、不図示の駆動手
段によって支軸13を中心として矢印R1方向に回転駆
動される。
【0027】又、感光ドラム1の上方には、一次帯電装
置としての帯電ローラ2が配置されており、該帯電ロー
ラ2は、感光ドラム1表面に接してこの表面を所定の極
性及び電位に一様均一に帯電するものであって、ローラ
状に構成されている。この帯電ローラ2は、中心に配置
された導電性の芯金21とその外周に形成された低抵抗
導電層22及び中抵抗導電層23から成り、芯金21の
両端部が不図示の軸受部材によって回転自在に支持され
るとともに、感光ドラム1に対して平行に配置されてい
る。そして、帯電ローラ2の両端部を支持する軸受部材
は不図示の押圧手段によって感光ドラム1に向けて付勢
されており、これによって帯電ローラ2は感光ドラム1
表面に所定の押圧力をもって圧接されている。
【0028】帯電ローラ2は、感光ドラム1の矢印R1
方向の回転に伴って矢印R2方向に従動回転する。そし
て、この帯電ローラ2は、電源24によってバイアス電
圧が印加され、これにより感光ドラム1表面を一様均一
に接触帯電するようになっている。
【0029】感光ドラム1の回転方向において帯電ロー
ラ2の下流側には露光手段3が配設されており、この露
光手段3は、例えば画像情報に基づいてレーザー光をO
FF/ONしながら走査して感光ドラム1上を露光する
ものであって、画像情報に応じた静電潜像を形成するも
のである。
【0030】露光手段3の下流側に配置された現像装置
4は、2成分現像剤を収容した現像容器41を有し、こ
の現像容器41の感光ドラム1に面した開口部内に現像
スリーブ42が回転自在に設置され、この現像スリーブ
42内には該現像スリーブ42上に現像剤を担持するマ
グネットローラ43が現像スリーブ42の回転に対して
非回転に固定配置されている。
【0031】現像容器41の現像スリーブ42の下方位
置には、現像スリーブ42上に担持された現像剤を規制
して薄層の現像剤層を形成する規制ブレード44が設置
されている。
【0032】更に、現像容器41内には、区画された現
像室45と撹拌室46が設けられており、その上方には
補給用のトナーを収容した補給室47が設けられてい
る。薄層の現像剤層に形成された現像剤は、感光ドラム
1と対向した現像領域へ搬送されると、マグネットロー
ラ43の現像領域に位置された現像主極の磁気力によっ
て穂立ちし、これによって現像剤の磁気ブラシが形成さ
れる。この磁気ブラシで感光ドラム1の面上を擦るとと
もに、電源48によって現像スリーブ42に現像バイア
ス電圧を印加することにより、磁気ブラシの穂を構成す
るキャリアに付着しているトナーが静電潜像の露光部に
付着して該静電潜像を現像し、感光ドラム1上にトナー
像が形成される。
【0033】現像装置4の下流側の感光ドラム1の下方
には転写ローラ53が配設されており、この転写ローラ
53は、接地されている芯金531とその外周面に円筒
状に形成された導電層532によって構成されている。
そして、転写ローラ53は、両端部が不図示のスプリン
グ等の押圧部材によって感光ドラム1に向けて付勢され
ており、これにより転写ローラ53の導電層532は、
所定の押圧力で中間転写ベルト51を介して感光ドラム
1表面に圧接され、感光ドラム1と転写ローラ53との
間には転写ニップ部が形成される。転写ニップ部には、
中間転写ベルト51が挟まれており、マイナスに帯電し
たトナーは、感光ドラム1表面と転写ローラ53間の電
位差によって感光ドラム1表面から中間転写ベルト51
表面に転写される。尚、ここでの感光ドラム1の表面電
位の制御方法及びメカニズムについては後述する。
【0034】ところで、像転写後の感光ドラム1は、感
光ドラムクリーナー6によって残留トナー等の付着物が
除去される。感光ドラムクリーナー6は、クリーナーブ
レード61と搬送スクリュー62から成り、クリーナー
ブレード62は、不図示の加圧手段によって感光ドラム
1に対して所定の角度及び圧力で当接されており、感光
ドラム1表面に残留したトナー等を回収する。そして、
回収された残留トナー等は搬送スクリュー62によって
搬送されて排出される。
【0035】図1において、各感光ドラム1a,1b,
1c,1dの下方には、中間転写ユニット5が配設され
ており、この中間転写ユニット5は、中間転写ベルト5
1及び転写ローラ53a,53b,53c,53d、2
次転写ローラ56,57及び中間転写ベルトクリーナー
55を有している。
【0036】感光ドラム1a,1b,1c,1d上に形
成された各色のトナー像は、前述のように中間転写ベル
ト51上に順次転写された後、中間転写ベルト51の回
転と共に2次転写部まで搬送される。
【0037】一方、このときまでに給紙カセット8から
取り出された記録材Pは、ピックアップローラ81を経
て搬送ローラ82に供給され、更に図1の左方に搬送さ
れ、2次転写部において2次転写ローラ56,57に印
加される2次転写バイアスによって前記トナー像が記録
材P上に転写される。尚、中間転写ベルト51上の転写
残トナー等は、中間転写ベルトクリーナー55によって
除去されて回収される。
【0038】定着装置7は、回転自在に配設された定着
ローラ71と該定着ローラ71に圧接しながら回転する
加圧ローラ72とで構成されている。そして、定着ロー
ラ71の内部にはハロゲンランプ等のヒータ73が配設
されており、このヒータ73への電圧等を制御すること
によって定着ローラ71の表面の温度調節を行ってい
る。この状態において、記録材Pが搬送されてくると、
定着ローラ71と加圧ローラ72は一定速度で回転し、
記録材Pが定着ローラ71と加圧ローラ72の間を通過
する際に表裏両面からほぼ一定の圧力及び温度で加圧及
び加熱されることによって記録材P表面上の未定着トナ
ー像は溶融して定着され、記録材P上にフルカラー画像
が形成される。
【0039】尚、中間転写ベルト51は、PC、PE
T、PVDFのような誘電体樹脂によって構成されてい
る。本実施の形態では、体積抵抗率108.5 Ω・cm
(JIS−K6911法準拠プローブを使用、印加電圧
100V、印加時間60sec、温度23℃、湿度60
%RH)、厚みt=80μmのPI 樹脂を採用した。
【0040】又、転写ローラ53は、φ8mmの芯金と
厚さ4mmの導電性ウレタンスポンジ層から成り、その
抵抗値は、転写ローラ53を接地された対向ローラに5
00g重の荷重で加圧して50mm/secの周速で回
転させながら、芯金に100Vの電圧を印加して測定さ
れた電流の関係から求められ、その値は約105 Ω(温
度23℃、湿度60%RH)であった。
【0041】次に、本実施の形態における転写のメカニ
ズム及びドラム表面電位の制御方法について詳しく説明
する。
【0042】図3は横軸に感光ドラム1の表面の露光部
の表面電位(Vl)と転写ローラ53に印加する電圧
(Vtr)との電位差である転写コントラスト(Vtrcon
t)を、縦軸に感光ドラム1の表面からFFベタ画像が
中間転写ベルト51に転写される割合(転写効率)を取
った図である。
【0043】本実施の形態においては、転写ローラ53
は接地されているが、図3のグラフを作成するための検
討においては、転写ローラ53に対して高圧を印加でき
る電源を接続し、転写電圧値を変化させながらデータを
得た。又、同時にVlのレベルを変化させるために、感
光ドラム1表面を帯電させる帯電ローラ2への印加バイ
アス(AC+DC)のDC成分を変化させることによっ
て帯電後の感光ドラム1の表面電位(Vd)を調整した
り、露光量を変化させたりした。その結果、転写効率の
立ち上がりは、転写電圧やVd、Vl等の絶対値によら
ず、転写コントラストによることが判明した。即ち、本
発明は、転写に必要な電界を転写部材に高電圧を印加す
ることではなく、転写ローラを接地することによってコ
ストダウンを図るとともに、露光後のドラム表面電位
(Vl)を適正な値に制御することによって必要な転写
電界を得て十分な転写効率を得るものである。
【0044】以下に、最適な転写を実現するためのドラ
ム電位の制御方法についての手順の一例を示す。
【0045】1.転写に必要な電位差である転写コント
ラスト(Vtrcont)は、主にトナーの帯電量等の状況に
よるが、ここでは各雰囲気環境における最適な転写コン
トラストを予め検討で求めてある。本実施の形態では、
温度23℃、湿度60%RHにおけるトナーのドラム上
帯電量は−24μC/gであり、最適転写コントラスト
(Vtrcont)は300Vであった。
【0046】ここで、転写ローラ53は接地されている
ため、電位は0Vであり、最適な転写コントラストを得
るためには、露光後のドラム表面電位(Vl)が−30
0Vであるようにする必要がある。
【0047】2.一方、帯電後のドラム電位(Vd)や
現像バイアス(AC+DC)のDC成分(Vdc)は、現
像要件によって決定されるものであり、これらも予め検
討により求められている。本実施の形態では、現像コン
トラスト(Vdevcont =Vl−Vdc)は170V、Vba
ck=Vdc−Vdは180Vとした。従って、ドラム帯電
電位(Vd=Vl−Vdevcont −Vback)は−650V
に設定される。又、現像のDCバイアス(Vdc)は−4
70Vに設定される。
【0048】3.図4は或る電圧Vdに帯電した感光ド
ラムを或る露光量Pで露光した後のドラム電位Vlを示
す図である。図4は複数のドラム電位Vdに対する露光
量Pと露光後のドラム電位Vlの関係を示しており、予
め検討によって求められている。この関係を用いれば、
必要なVdとVlを得るための露光量Pを得ることがで
きる。本実施の形態では、Vd=−650V、Vl=−
300Vのときの必要な露光量Pは1.3μJ/ cm2
であった。尚、図4においては、Vdは飛び飛びの値し
か求められていないが、例えば線形補完を行うことによ
って全てのVdに対応した露光量Pを求めることができ
る。ここで、これらの関係は雰囲気環境によって異なる
ため、温湿度に応じたテーブルを持つことが望ましい。
【0049】以上のような手順によって、Vd、Vdc、
Vl、Pを決定することによって最適な転写を実現する
ことが可能となった。
【0050】尚、本構成において、中間転写ベルト51
や転写ローラ53の抵抗値が高い場合には、これらに掛
かる分圧が高くなってしまうため、転写コントラスト
(Vtrcont)を高く設定する必要があるが、Vtrcontを
大きくするためにはVdやVlを大きくする必要があ
り、これは感光ドラム1の製造上、困難である。
【0051】従って、中間転写体としては、体積抵抗率
が1×1011Ω・cm以下であることが好ましい。但
し、逆に体積抵抗率が低過ぎると、2次転写部の転写電
流が1次転写部に流れ込む等の問題が発生するため、体
積抵抗率としては1×107 Ω・cm以上であることが
好ましく、従って、中間転写ベルトの体積抵抗率は1×
107 〜1×1011Ω・cmの範囲であることが好まし
い。尚、体積抵抗率は、JIS6911に準ずるプロー
ブで測定され、印加電圧は100V、印加時間は60s
ec、測定環境は温度23℃、湿度60%RHである。
【0052】一方、転写ローラ53としても、分圧を低
く設定するためには抵抗値が5×106 Ω以下であるこ
とが好ましい。尚、抵抗値は、転写ローラ53を、接地
された対向ローラに500g重の荷重で加圧し、50m
m/secの周速で回転させながら、芯金に100Vの
電圧を印加して測定された電流の関係から求めらたもの
であり、測定環境は温度23℃、湿度60%RHであ
る。
【0053】更に、本実施の形態においては、低い転写
コントラストで高い転写効率を実現することが重要な課
題であるが、種々検討の結果、感光ドラム1と中間転写
ベルト51の周速に速度差を設けることが非常に効果的
であることを突き止めた。即ち、感光ドラム1の周速を
100%としたとき、中間転写ベルト51の周速を10
0〜105%に設定することが好ましい。これよりも中
間転写ベルト51の周速が遅いと、転写効率を低い転写
コントラストで実現する効果はなく、逆に周速が高い
と、画像が変形してしまう等の弊害が見られた。
【0054】尚、本実施の形態においては、感光ドラム
を帯電処理する手段として、帯電ローラにAC+DCを
印加する構成を採用したが、感光ドラム上の表面電位の
制御可能な帯電手段であれば、スコロトロンや注入帯電
方式等の帯電方法を用いても良い。
【0055】又、本実施の形態では、接触転写部材とし
てローラ形状のものを用いたが、ブレードやブラシ状の
ものを用いても良い。更に、中間転写体についても、ベ
ルト形状のものだけでなく、ドラム形状のものや多層構
造のものを用いても良い。
【0056】以上のように、本実施の形態によれば、1
次転写高圧電源を省略して低コストで最適な転写を実現
することができる。
【0057】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2について説明する。
【0058】本実施の形態は、前記実施の形態1に係る
構成及び制御に加えて、 感光ドラム1表面の電位を検知
する手段を設けたことを特徴とする。
【0059】図5は本実施の形態に係る画像形成装置要
部の断面図であり、本実施の形態では、前記実施の形態
1におけるプロセスユニットに加えて、現像装置4の下
流で、且つ、転写ローラ53の上流に感光ドラム表面電
位検知手段9を設けている。
【0060】露光後の感光ドラム1表面の電位Vlは、
該感光ドラム1の耐久によって変動することが多いた
め、露光後の感光ドラム1表面の電位Vlを検知し、そ
の検知結果を前記実施の形態1での図4におけるVdと
Vl及びPの関係にフィードバックすることによって、
より正確な転写設定を行うことができる。
【0061】露光部の表面電位測定手順としては、 1.1次帯電装置2により所定の電位Vdに感光ドラム
1表面を帯電させる。
【0062】2.露光手段3により所定の光量で感光ド
ラム1表面を露光する。
【0063】3.感光ドラム1の回転により、感光ドラ
ム表面電位検知手段9の対向部に感光ドラム1表面の被
露光部が達したときに、該感光ドラム1表面の電位を検
知する。尚、このときに現像スリーブ42の回転は停止
しており、現像スリーブ42に現像バイアスは印加され
ていないため、感光ドラム1上にトナー像が現像される
ことはない。
【0064】而して、本実施の形態によれば、耐久等に
よって感光ドラム1の状態が変化した場合にも、最適な
転写を実現することができる。
【0065】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3について説明する。
【0066】本実施の形態は、前記実施の形態1に係る
構成及び制御に加えて、転写ローラ53から感光ドラム
1に流れる電流を検知する手段を設けたことを特徴とす
る。
【0067】図6は転写コントラスト(Vtrcont)に対
する転写電流(転写ローラと感光ドラム間電流)Iと転
写効率との関係を示す図であり、同図の上半分において
は、接地された転写ローラ53(0V)に対して、感光
ドラム1の表面電位(Vd又はVl)を変化させたとき
に転写ローラ53から感光ドラム1に流れ込む電流を感
光ドラム1上にトナー像が無い状態で測定したものであ
る。これに対して、図6の下半分は、同じく感光ドラム
1の表面電位(Vl)を変化させたときの転写効率を測
定したものである。
【0068】図6によれば、横軸の転写コントラスト電
圧(Vtrcont)を大きくしていくと、或る電圧から放電
が開始して電流が流れ始め、それに対応して転写効率が
上昇し、電流値が或る値になる転写コントラストとなる
時点で最大の転写効率を迎える。 しかしながら、更に
検討を進めた結果、転写効率が最大値となる転写コント
ラストは、中間転写ベルトや転写ローラの抵抗が変動し
てしまうと、変動してしまうことが分かった。
【0069】一方、転写効率が最大値となるときの転写
ローラと感光ドラム間電流は、系の抵抗変動によらず常
に一定(Ib)であることが分かった。従って、予め転
写ローラ53と感光ドラム1の間に電位差を与え、トナ
ーの無い状態において転写ローラと感光ドラム間電流を
測定し、この値が最適電流値Ibとなるような転写コン
トラストを求めておけば、耐久等で中間転写ベルトや転
写ローラの抵抗が変動してしまった際にも、最適な転写
効率が得られるよう調整することが可能である。
【0070】以下に最適な転写コントラストを求めるた
めの手順の一例を示す。
【0071】1.感光ドラム1 上を1次帯電装置2によ
って何段階かのドラム電位に帯電させる。ここでは、2
段階のV1とV2とした。
【0072】2.V1に帯電された部分が感光ドラム1
と転写ローラ53のニップ部を通過している間、転写ロ
ーラ53と感光ドラム1間に流れる電流をモニターし、
これらの時間平均値をI1とする。続いて、帯電電圧V
2(>V1)部分におけるI2を求める。これらから、
図7に示すように、(V1,I1)と(V2,I2)の
2点からV−Iの関係を得て転写電流値が所定の転写電
流Ibとなる転写コントラストVbを得る。
【0073】3.上述のようにして得られた最適な転写
コントラストVbは設定されるべきVlであり、その後
は前記実施の形態1と同じ手順でVdやVdc、Pを決定
すれば良い。
【0074】以上の最適転写コントラストを求めるシー
ケンスは、電源投入後の前多回転時、画像形成の前回転
時、環境変動時、所定印字枚数到達時等において実施す
ることができる。
【0075】又、前記実施の形態2において述べたよう
に、露光後の感光ドラム表面の電位Vlは感光ドラムの
耐久によって変動することが多いが、本構成において
は、以下の手順でVlを測定することが可能である。
【0076】即ち、先ず感光ドラム1を1次帯電装置2
によって何段階かのVdに帯電してそのときの転写ロー
ラ53と感光ドラム1間の電流を測定し、そのときのV
−I特性を求めておく。その後、1次帯電装置2によっ
てVdに帯電した後に所定の露光を行い、ドラム表面電
位がVlとなった状態で同様に電流を測定することによ
ってVlを算出ことができる。
【0077】このようにして得られたVlは、前記実施
の形態2と同様に図4におけるVdとVl及びPの関係
にフィードバックすることによって、より最適な制御を
行うことができる。
【0078】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、像担持体である感光体と、該感光体表面を帯電
する帯電手段と、該帯電手段の出力を調整する帯電量調
整手段と、感光体表面を露光する露光手段と、該露光手
段の出力を調整する露光量調整手段と、前記感光体上に
トナー像を現像する現像手段と、該現像手段へのバイア
ス印加を調整する現像バイアス調整手段を具備し、前記
感光体上に現像されたトナー像を、接地された接触転写
部材によって中間転写体に転写した後、該中間転写体上
のトナー像を記録材に再度転写する画像形成装置におい
て、前記帯電量調整手段と前記露光量調整手段及び前記
現像バイアス調整手段の少なくとも1つの調整値を変化
させるようにしたため、1次転写高圧電源を省略してコ
ストダウンを図りつつ、高い転写効率を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置要部
の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置のプ
ロセスユニットの断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の転
写コントラスト電圧Vtrcontに対する転写効率と再転写
率の関係を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置にお
いて或る電圧Vdに帯電した感光ドラムを或る露光量P
で露光した後のドラム電位Vlを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置のプ
ロセスユニットの断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の転
写コントラスト電圧Vtrcontに対する転写電流Iと転写
効率との関係を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の転
写電圧Vと転写電流Iとの関係を示す図である
【図8】従来の画像形成装置要部の断面図である。
【符号の説明】
1(1a〜1d) 感光ドラム(感光体) 2(2a〜2d) 1次帯電装置(帯電手段) 3(3a〜3d) 露光手段 4(4a〜4d) 現像装置(現像手段) 9 感光ドラム表面電位検知手段 51 中間転写ベルト(中間転写
体) 53(53a〜53d) 転写ローラ(接触帯電部材) P 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DA02 DA11 DA16 DA17 DE04 DE05 DE07 EA01 EA02 EA05 EB04 EC06 2H073 AA01 BA04 BA13 BA22 BA23 BA33 CA03 CA22 2H076 AB02 DA06 DA10 DA11 EA01 2H200 FA01 FA02 GA23 GA30 GA34 GA45 GA47 GA53 GA57 GB12 GB22 GB25 HA02 HA06 HA29 HB12 HB22 HB45 HB46 JA02 JA25 JA26 JC03 JC07 JC12 JC15 JC16 MA03 MA20 MB04 MB06 PA03 PB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体である感光体と、該感光体表面
    を帯電する帯電手段と、該帯電手段の出力を調整する帯
    電量調整手段と、感光体表面を露光する露光手段と、該
    露光手段の出力を調整する露光量調整手段と、前記感光
    体上にトナー像を現像する現像手段と、該現像手段への
    バイアス印加を調整する現像バイアス調整手段を具備
    し、前記感光体上に現像されたトナー像を、接地された
    接触転写部材によって中間転写体に転写した後、該中間
    転写体上のトナー像を記録材に再度転写する画像形成装
    置において、 前記帯電量調整手段と前記露光量調整手段及び前記現像
    バイアス調整手段の少なくとも1つの調整値を変化させ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体の体積抵抗率を1×10
    7 〜1×1011Ω・cmに設定したことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記接触転写部材の抵抗を5×106 Ω
    以下に設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 雰囲気環境の温湿度を検知する温湿度検
    知手段を設け、該温湿度検知手段の検知結果に応じて前
    記帯電量調整手段と前記露光量調整手段及び前記現像バ
    イアス調整手段の少なくとも1つの調整値を変化させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記感光体の周速度を100%としたと
    き、前記中間転写体の周速度を100〜105%に設定
    したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記感光体の表面電位を検知する表面電
    位検知手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何
    れかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記接触転写部材に流れる電流を検知
    し、その検知結果に基づいて前記帯電量調整手段と前記
    露光量調整手段及び現像バイアス調整手段の少なくとも
    1つの調整値を変化させることを特徴とする請求項1〜
    6の何れかに記載の画像形成装置。
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