JP2003005489A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2003005489A
JP2003005489A JP2001186661A JP2001186661A JP2003005489A JP 2003005489 A JP2003005489 A JP 2003005489A JP 2001186661 A JP2001186661 A JP 2001186661A JP 2001186661 A JP2001186661 A JP 2001186661A JP 2003005489 A JP2003005489 A JP 2003005489A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 カラートナー像の画像を乱すことなく、
また、レジずれなどの影響を受けることなく、画像表面
が画像全体にわたって平滑で、滑らかさがあり質感の高
い画像を得ることができ、かつ、定着によってカラート
ナーが溶けすぎて隣接ドットとつながったり、転写材
(例えば、紙)へのしみ込みが起こったり、また逆に、
トナーが充分に溶けずにトナー粒子形状や画像の凹凸が
残ってしまうことなく、加熱定着ロールへのトナーのオ
フセットを発生する事のないカラー画像形成装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】 中間転写体ベルトの表面を一様に帯電す
る帯電手段と、前記中間転写体ベルトに対向して設けら
れ、前記帯電手段によって帯電された中間転写体ベルト
の表面に、透明なトナー像を現像する透明トナー現像手
段を備えるように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、電子写真方式を
採用した複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等
のカラー画像形成装置に関し、特に、高い光沢性を有す
るカラー画像を形成することが可能なカラー画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真方式によって、
カラー画像を形成する場合には、例えば、次のような画
像形成工程が行われる。まず、カラー原稿に照明を当
て、その反射光像をカラーCCDにより色分解して読み
取り、画像処理装置で所定の画像処理や色補正を施して
複数色の画像信号を得る。これらの複数色の画像信号に
基づいて、例えば半導体レーザーなどを変調し、当該半
導体レーザーから画像信号に応じて変調されたレーザー
光線を出射する。このレーザー光線を、感光体上に一色
ずつ複数回照射することで、複数の静電潜像を形成す
る。これら複数の静電潜像を、例えばイエロー(Y)、
マジェンタ(M)、シアン(C)、及び黒(K)の4色
のカラートナーで順次現像する。そして、現像されたト
ナー像を感光体から用紙等の転写材上に転写し、熱定着
ロール等からなる定着装置で加熱定着することにより、
転写材上にカラー画像の形成が行われる。
【0003】このようなカラー画像形成装置で用いられ
るカラートナーは、例えば、ポリエステル樹脂、スチレ
ン/アクリル共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体
等からなる結着樹脂中に、着色剤を分散させてなる平均
粒径1〜15μmの粒子に、平均粒径が5〜100nm
程度の微粒子、例えば、酸化けい素、酸化チタン、酸化
アルミニウム等の無機微粒子、またはPMMA、PVD
F等の樹脂微粒子を付着させたものである。また、上記
着色剤は、例えば、イエロー(Y)としてベンジジンイ
エロー、キノリンイエロー、ハンザイエロー等、マジェ
ンタ(M)としてローダミンB、ローズベンガル、ピグ
メントレッド等、シアン(C)としてフタロシアニンブ
ルー、アニリンブルー、ピグメントブルー等、黒(K)
としてカーボンブラック、アニリンブラック、カラー顔
料のブレンド等である。
【0004】上述したようにして形成されたカラートナ
ーからなるカラー画像は、加熱定着の際にその表面が平
滑化されるため、ある程度光沢を有しているのに対し、
用紙の表面は、通常、光沢を有しておらず、カラー画像
は、用紙表面と異なった光沢度を有することになる。ま
た、カラートナーに用いられる結着樹脂の種類や加熱定
着の方式等により、加熱定着する際のトナーの粘度が変
化し、カラー画像の光沢度が変化することが知られてい
る。
【0005】ところで、カラー画像の光沢度に対する好
みは、画像の種類や使用目的等によって異なり、多種多
様であるが、人物や風景などの写真原稿の場合には、一
般に、鮮明な画像を得るという観点から、高光沢な画像
が好まる傾向にある。
【0006】そこで、カラー画像形成装置において、高
光沢な画像を得る技術としては、例えば、特開平5−1
42963号公報、特開平3−2765号公報、特開昭
63−259575号公報等に係るものが、既に提案さ
れており、これらの公報には、カラー複写機を用い、ト
ナーの材質や定着条件等を選択することにより、高光沢
な画像を得る旨が記載されている。
【0007】しかし、これらの公報に記載された技術の
場合には、トナーによる画像部の光沢度は高くすること
ができるものの、非画像部の光沢度は高くすることがで
きず、基材上の光沢度を均一にすることはできないとい
う問題点を有している。また、カラートナーの凹凸が画
像表面に残り、銀塩写真や印刷のように平滑にならない
ため、滑らかな質感が得られないという問題点も有して
いる。
【0008】そこで、上記問題点に対処するために、例
えば、特開昭63−58374号公報、特開平4−27
8967号公報、特開平4−204670号公報、特開
平5−232840号公報、特開平7−72696号公
報等には、カラートナーの他に透明トナーを転写材に転
写・定着する装置が提案されている。
【0009】しかしながら、これらの提案に係る装置の
場合には、透明トナーの現像位置が十分に制御されてい
ない。また、透明トナーを画像の全面に現像する装置の
場合には、カラートナーに透明トナーを加えた転写トナ
ーの総量が増えて、トナーが充分に溶けずにカラートナ
ーの現像された分だけ、画像の凹凸が残ってしまい、滑
らかな質感の高い画像が得られなかったり、画像濃度の
高い画像では加熱定着時に加熱定着ロールへのトナーの
オフセットが発生するという問題点を有していた。
【0010】また、本出願人は、特開平11−2025
83号公報に開示されているように、透明トナーを現像
するための画像信号を、カラートナーの画素の隙間に透
明トナーを現像するように設定する技術を、既に提案し
ている。
【0011】しかし、実際には、感光体の速度変動、中
間転写体や転写材の速度変動、伸び縮み蛇行などの原因
で、カラートナーの画素の隙間に透明トナーを現像する
ことは困難である。このため、画像表面構造が平滑でな
く、銀塩写真や印刷のような質感の高いが画像が得られ
ないという問題点を有している。
【0012】また、本出願人は、特開平10−3196
63号公報や特開平10−319755号公報等に開示
されているように、転写同時定着方式の画像形成装置に
おいて、非画像部に透明トナーを形成することにより、
記録紙と中間転写体ベルトとの隙間や画像と非画像部の
光沢差を改善する技術を、既に提案しているが、画像部
の光沢差や画像段差を改善するものではなく、また、透
明トナーの現像の際に透明トナーとの境界部で有色トナ
ーの像を乱してしまう問題点を有している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは、カラートナー像の画像
を乱すことなく、また、レジずれなどの影響を受けるこ
となく、画像表面が画像全体にわたって平滑で、滑らか
さがあり質感の高い画像を得ることができ、かつ、定着
によってカラートナーが溶けすぎて隣接ドットとつなが
ったり、転写材(例えば、紙)へのしみ込みが起こった
り、また逆に、トナーが充分に溶けずにトナー粒子形状
や画像の凹凸が残ってしまうことなく、加熱定着ロール
へのトナーのオフセットを発生する事のないカラー画像
形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の発明は、以下のとおりである。請求項1に記載された
発明は、互いに色の異なる複数のトナー像を形成する複
数の画像形成手段と、前記複数の画像形成手段によって
形成された色の異なる複数のトナー像が多重に転写され
る中間転写体ベルトと、前記中間転写体ベルト上に多重
に転写された色の異なる複数のトナー像を加熱・加圧す
ることにより、記録媒体上に転写すると同時に定着する
転写同時定着手段と、前記色の異なる複数のトナー像が
転写同時定着された記録媒体を冷却する冷却手段を有
し、前記冷却手段によって記録媒体を冷却させた後に、
前記中間転写体ベルトから記録媒体を分離させ、カラー
画像を形成するカラー画像形成装置において、前記中間
転写体ベルトの表面を一様に帯電する帯電手段と、前記
中間転写体ベルトに対向して設けられ、前記帯電手段に
よって帯電された中間転写体ベルトの表面に、透明なト
ナー像を現像する透明トナー現像手段を備えたことを特
徴とするカラー画像形成装置である。
【0015】請求項2に記載された発明は、前記中間転
写体ベルト上に色の異なる複数のトナー像を転写した
後、前記色の異なる複数のトナー像を中間転写体ベルト
上に転写同時定着手段の一部を用いて仮定着させ、その
後、前記中間転写体ベルト上に透明トナー現像手段によ
って透明トナー層を現像した後に、再度転写同時定着手
段によって記録媒体に定着し、冷却して分離させて形成
することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装
置である。
【0016】請求項3に記載された発明は、前記中間転
写体ベルトに対向して設けられた透明トナー現像手段に
よって、透明トナー層を前記中間転写体ベルト上に形成
した後、色の異なる複数のトナー像を中間転写体ベルト
上に転写し、該中間転写体ベルト上の色の異なる複数の
トナー像と透明トナー層とを、転写同時定着手段によっ
て記録媒体上に転写同時定着することを特徴とする請求
項1記載のカラー画像形成装置である。
【0017】請求項4に記載された発明は、前記透明ト
ナーの粒子径が8 μm 以上、20μm以下であることを特
徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカラー画像形
成装置である。
【0018】請求項5に記載された発明は、前記透明ト
ナー現像手段が、中間転写体ベルトに非接触であること
を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のカラー画
像形成装置である。
【0019】請求項6に記載された発明は、前記中間転
写体ベルト上の色の異なる複数のトナー像を帯電する帯
電手段が、中間転写体ベルトに非接触であることを特徴
とする請求項1乃至5の何れかに記載のカラー画像形成
装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0021】実施の形態1 図1は、この発明の実施の形態1に係る転写同時定着方
式を採用したカラー画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【0022】このカラー画像形成装置本体1の内部に
は、図1に示すように、黒(K)、シアン(C)、マジ
ェンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナー像を形成
する4組の画像形成部2K、2C、2M、2Yが設けら
れており、これらの画像形成部2K、2C、2M、2Y
は、一定の間隔を隔てて水平方向に沿って配設されてい
る。これら4組の画像形成部2K、2C、2M、2Y
は、形成するトナー像の色が異なるほかは、すべて同様
に構成されている。
【0023】黒(K)、シアン(C)、マジェンタ
(M)、イエロー(Y)の各画像形成部2K、2C、2
M、2Yは、感光体ドラム3K、3C、3M、3Yを備
えており、これらの感光体ドラム3K、3C、3M、3
Yは、図示しない駆動手段によって矢印A方向に沿って
所定の速度で回転駆動される。感光体ドラム3K、3
C、3M、3Yの電子写真感光体としては、特に制限は
なく公知のもので良く、単層構造のものであっても良い
し、多層構造で機能分離型のものであっても良い。ま
た、材質としては、セレン、アモルファスシリコン等の
無機ものであっても良いし、有機のものであっても良
い。
【0024】これらの感光体ドラム3K、3C、3M、
3Yの表面は、スコロトロン等からなる一次帯電器4
K、4C、4M、4Yによって所定の電位に一様に帯電
された後、入力画像信号に応じたハーフトーン画像(ラ
スターデータ)に応答して走査用光ビームLBを点滅す
る共通の光走査装置5によって、走査用光ビームLBが
走査露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラ
ム3K、3C、3M、3Y上に形成された静電潜像は、
対応する色のトナーを収容した現像手段としての現像装
置6K、6C、6M、6Yによって現像され、黒
(K)、シアン(C)、マジェンタ(M)、イエロー
(Y)色のトナー像となる。
【0025】上記現像装置6K、6C、6M、6Yは、
絶縁性のカラートナー像を感光体ドラム3K、3C、3
M、3Y上に形成するものである。この目的を満たす限
り、あらゆる公知の現像装置を用いることができる。例
えば、トナーをブラシ、ローラー等を用いて電子写真感
光体に付着させる機能を有する公知の現像装置が挙げら
れる。また、現像装置6K、6C、6M、6Yとして
は、公知のキャリアと混合、帯電されたカラートナーを
用いてカラー画像を前記感光体ドラム3K、3C、3
M、3Y上に形成するものが知られており、例えば、特
開昭63−58374号公報に記載されているような公
知の装置を使用することができる。また、キャリアを用
いない一成分現像剤による現像装置を採用してカラー画
像を形成してもよい。
【0026】また、上記現像装置6K、6C、6M、6
Yで使用されるカラートナーは、少なくとも結着樹脂と
着色剤を含有してなる絶縁性の粒子で、シアントナー、
マジェンタトナー、イエロートナー、ブラックトナー等
が挙げられる。これらのカラートナーの組成、平均粒径
等については、本発明の目的を害しない範囲の中から適
宜選択される。
【0027】上記結着樹脂としては、後述する透明トナ
ーにおける結着樹脂として例示したものが挙げられる。
また、熱ロール定着器と併用することを考慮すると、結
着樹脂は、重量平均分子量5000〜12000 のポリエステル
であることが好ましい。前記着色剤としては、トナー用
として通常用いられている着色剤であれば特に制限はな
く、それ自体公知のシアン顔料または染料、マジェンタ
顔料または染料、イエロー顔料または染料、ブラック顔
料または染料の中から選択できる。好ましくは、高光沢
が得られる効果を高めるためには、着色剤の顔料とバイ
ンダーの界面での乱反射を抑えることが重要であり、特
開平4-242752号公報に示された小粒径の顔料を高分散し
た着色剤との組合せが有効である。
【0028】また、前記有色トナーの粒径は、特に限定
する必要はないが、前記光走査装置5による静電潜像を
忠実に再現できる機能を有することを考えると4 μm 以
上、8 μm 以下が望ましい。
【0029】本発明において、前記カラートナーは適宜
作製したものであってもよいし、市販品であってもよ
い。
【0030】なお、前記カラートナー及び後述する透明
トナーは、適宜選択したそれ自体公知のキャリアと組み
合わされて現像剤とされた後で使用される。また、一成
分系現像剤として、現像スリーブまたは帯電部材と摩擦
帯電して、帯電トナーを形成して、静電潜像に応じて現
像する手段も適用できる。
【0031】各画像形成部2K、2C、2M、2Yの感
光体ドラム3K、3C、3M、3Y上に形成されたトナ
ー像は、一次転写手段としてのコロトロン帯電器7K、
7C、7M、7Yによって、黒、シアン、マジェンタ、
イエローの順に、順次、中間転写体としての中間転写ベ
ルト8上に互いに重ね合わせた状態で、一次転写され、
中間転写体ベルト8上に多色トナー像が形成される。な
お、一次転写が終了した後の感光体ドラム3K、3C、
3M、3Yの表面は、必要に応じて、図示しないクリー
ニング装置によって残留トナー等が除去される。
【0032】上記中間転写体ベルト8上には、前述の感
光体ドラム3K、3C、3M、3Y上のカラートナー像
が転写されるが、この中間転写体ベルト8は、その表面
を表面電位が500Vとなるように一様に帯電したときに、
電位半減時間が0.05秒以上、1.0 秒以下であることが必
要である。半減時間が0.05秒未満の場合には、一次転写
装置でカラートナー像を中間転写体ベルト8に均一に転
写すること、及び後述する二次転写装置でカラートナー
像を転写材に均一に転写することができない。上記半減
時間を満たせば公知の中間転写体ベルト8を使用するこ
とができる。
【0033】また、上記の半減時間に調節された中間転
写体ベルト8は、ポリイミド等の誘電体に導電性カーボ
ン等の導電性無機粉、ポリアニリン等の導電性高分子等
を分散することで得ることができる。ここで、半減時間
は、まず中間転写体裏面を接地して、これを初期電位が
−500Vになるように帯電スコロトロンで表面を帯電し
て、これを電位計の直下に0.05秒以内の時間で移動して
電位低下を測定し、電位が-250V になる時間( 移動時間
0.05秒を含む) で定義される。
【0034】さらに、中間転写体ベルト8は、ベース層
と表面層とからなる2層構造のものが用いられる。ベー
ス層には、カーボンブラックを添加して体積抵抗率を適
切な値に調整した厚さ70μmのポリイミドフィルムが
用いられる。なお、ベース層としては、例えば厚さ10
〜300μmの耐熱性の高いシートを用いることが可能
であり、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサ
ルフォン、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリアミド
などのポリマーシートなどを用いることができる。
【0035】また、表面層には、ゴム硬度40度、厚さ
50μmのシリコン共重合体を用いることができる。シ
リコン共重合体は、常温ではトナーに対して粘着性を示
し、溶融して流動化したトナーとは離れやすい特性を示
すので、中間転写体ベルト8から用紙Pへトナー像を効
率的に移行させるためには最適である。なお、表面層に
は、上記のシリコン共重合体のほかに、例えば、厚さ1
〜100μmの離型性の高い樹脂層、例えば、テトラフ
ルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体、ポリテトラフルオロエチレンなどを用いるこ
とができる。
【0036】上記中間転写体ベルト8は、無端状のベル
トからなり、複数のロール9、10、11間に所定のテ
ンションで張架され、矢印B方向に沿って回転駆動され
る。上記中間転写体ベルト8を張架する複数のロール
9、10、11のうち、ロール9は、記録媒体Pと中間
転写体ベルト8とを圧接する転写同時定着手段としての
加熱ロールを兼ねている。この加熱ロール9には、加圧
ロール12が所定のタイミングで圧接するように配設さ
れており、この加熱ロール9の内部には、加熱手段13
が配置されている。上記加圧ロール12は、加圧機構に
よりリトラクト可能に構成されており、中間転写体ベル
ト8上に各色のトナー像を形成している間は、加圧ロー
ル12を待機位置にリトラクトして、加熱加圧ロール
9、12を互いに離間させておき、中間転写体ベルト8
上への多色トナー像の形成が完了して記録媒体としての
用紙Pが給紙トレイ14から加熱加圧領域Cに供給され
るタイミングに合わせて、加圧ロール12を加熱加圧位
置に移動させるよう構成されている。なお、上記加圧ロ
ール12は、内部に加熱源を備えるように構成しても良
い。
【0037】このように、中間転写体ベルト8上に形成
されたカラートナー像、及び後述するように形成される
透明トナー像と重ねあわせ加熱と同時に加圧して記録用
紙P上に転写同時定着する定着手段は、例えば、加熱ロ
ール9と加圧ロール12を用いてトナーを溶融変形させ
て定着する加熱ロール定着器が挙げられる。
【0038】また、平滑な画像表面構造を得る観点か
ら、カラートナー及び透明トナー像を110 度以上200 度
以下に加熱溶融するための加熱/ 加圧手段と、50度以上
95度以下に冷却した後に中間転写体ベルト9と記録媒体
P上のカラートナー及び透明トナー像を剥離するための
冷却装置15を備えてなることが好ましい。
【0039】このとき、剥離性の観点から、中間転写体
ベルト8の表面が、シリコン樹脂、及び/またはフッ素
系樹脂によって被覆されていることが好ましい。また、
中間転写体ベルト8の表面は、平滑性の観点から、75度
光沢度計で測ったときの表面の光沢度が60以上であるこ
とが好ましい。
【0040】また、前記冷却装置15として、装置の大
きさの観点から、ヒートシンクまたはヒートパイプを使
って冷却速度を速めることが好ましい。また、剥離爪を
中間転写体ベルト8と記録用紙Pの間に挿入する手段、
または剥離位置に曲率の小さなロール11を設けて剥離
させる手段を持つことが好ましい。
【0041】ところで、この実施の形態では、前記中間
転写体ベルトの表面を一様に帯電する帯電手段と、前記
中間転写体ベルトに対向して設けられ、前記帯電手段に
よって帯電された中間転写体ベルトの表面に、透明なト
ナー像を現像する透明トナー現像手段を備えるように構
成されている。
【0042】すなわち、この実施の形態では、中間転写
体ベルト8の表面が、ロール11と対向する位置に配置
された帯電装置20によって、所定の電位に帯電される
ようになっている。
【0043】上記中間転写体ベルト8上に形成されたカ
ラートナー像あるいは中間転写体ベルトを帯電する帯電
装置21としては、例えば、導電性または半導電性のロ
ーラー、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を用いた接
触帯電器や、コロナ放電を利用したコロトロン帯電器や
スコロトロン帯電器などの非接触帯電器など、それ自体
公知の帯電器が挙げられる。中間転写体ベルト8上のカ
ラートナー像を乱さないという観点から、コロナ放電を
利用したコロトロン帯電器やスコロトロン帯電器を使用
した中間転写体と非接触方式の帯電手段20が好まし
い。
【0044】また、上記帯電装置21の下流側には、中
間転写体ベルト8に対向して透明トナーを現像する透明
トナー現像装置22が配設されている。この透明トナー
現像装置22としては、それ自体公知の2成分現像装
置、1成分現像装置を使用することができるが、中間転
写体ベルト8上のカラートナー像を乱さないという観点
から非接触の1成分現像装置が好ましい。
【0045】上記透明トナー現像装置22で使用される
透明トナーは、少なくとも結着樹脂を含有してなる。
【0046】本発明において『透明トナー』とは、光吸
収や光散乱による着色を目的とした色材( 着色顔料、着
色染料、黒色カーボン粒子、黒色磁性粉など) を含まな
いトナー粒子であることを意味する。本発明における透
明トナーは、通常、無色透明であるが、その中に含まれ
る流動化剤や離型剤の種類や量によっては、透明度が若
干低くなっていることがあるが、実質的には無色透明で
ある。
【0047】上記結着樹脂としては、実質的に透明であ
ればよく、目的に応じて適宜選択することができるが、
例えば、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リアクリル系樹脂、その他のビニル系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、
エポキシ系樹脂、ポリウレア系樹脂などの一般トナー用
に用いられる公知の樹脂とその共重合体があげられる。
これらの中でも、低温定着性、定着強度、保存性などの
トナー特性を同時に満足し得る点でポリエステル系樹脂
が好ましい。また、熱ロール定着器と併用することを考
慮すると、結着樹脂は、重量平均分子量5000〜12000 の
ポリエステルであることが好ましい。
【0048】なお、上記透明トナーにおいて、高い光沢
度をムラなく均一に得るためには、トナーの流動性と帯
電性の制御が必要になる。上記透明トナーの流動性と帯
電性を制御する観点から、上記透明トナーのトナー表面
に、無機微粒子及び/又は樹脂微粒子を外添ないし付着
させることが好ましい。
【0049】上記無機微粒子としては、本発明の効果を
害しない限り特に制限はなく、外添剤として用いられて
いる公知の微粒子の中から目的に応じて適宜選択するこ
とができるが、その材質として例えば、シリカ、二酸化
チタン、酸化すず、酸化モリブデンなどが挙げられる。
また、帯電性などの安定性を考慮し、これらの無機微粒
子に対して、シランカップリング剤、チタンンカップリ
ング剤等を用いて疎水化処理したものも使用できる。
【0050】上記有機微粒子としては、本発明の効果を
害しない限り特に制限はなく、外添剤として用いられて
いる公知の微粒子の中から目的に応じて適宜選択するこ
とができるが、その材質として例えば、ポリエステル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ビニ
ル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレア系
樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。
【0051】無機微粒子及び有機微粒子の平均粒径は、
0.005 〜1 μm であるのが特に好ましい。前記平均粒径
が0.005 μm 未満であると、透明トナーの表面に該無機
微粒子及び/又は樹脂微粒子を付着させたときに凝集が
おこり所望の効果が得られないことがある一方、1μm
を越えたときにはより高光沢な画像を得ることが困難に
なる。
【0052】また、転写同時定着手段が加熱ロール定着
の場合、定着ロールへのオフセットを防ぐためには、離
型剤を添加することが好ましい。前記離型剤としては、
本発明の効果を害しない限り特に制限はなく、離型剤と
して用いられている公知の材料の中から目的に応じて適
宜選択することができるが、その材質として例えば、ポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などが挙げら
れる。
【0053】また、上記透明トナーの粒径は、特に限定
する必要はないが、有色トナー像を乱さないという観点
からは8 μm 以上、20μm 以下が望ましい。粒径が8 μ
m 未満の場合、現像装置と中間転写体ベルトの間に高い
電界を印加する必要が起こり、有色トナー像を乱し易
い。20μm を超えると有色トナー像の隙間に透明トナー
を忠実に現像することが難しく、一様な像ができない。
【0054】以上の構成において、この実施の形態に係
るカラー画像形成装置では、次のようにして、カラート
ナー像の画像を乱すことなく、また、レジずれなどの影
響を受けることなく、画像表面が画像全体にわたって平
滑で、滑らかさがあり質感の高い画像を得ることがで
き、かつ、定着によってカラートナーが溶けすぎて隣接
ドットとつながったり、転写材(例えば、紙)へのしみ
込みが起こったり、また逆に、トナーが充分に溶けずに
トナー粒子形状や画像の凹凸が残ってしまうことなく、
加熱定着ロールへのトナーのオフセットが発生するのを
防止可能となっている。
【0055】すなわち、この実施の形態に係るカラー画
像形成装置は、図示しないコントロールパネルによって
指定されたモードを、モード判別手段(図示せず)によ
って光沢モードか否かを判定し、モード判別手段により
光沢モードであると判定された場合には、黒(K)、シ
アン(C)、マジェンタ(M)、イエロー(Y)の各画
像形成部2K、2C、2M、2Yによって、順次、中間
転写体ベルト8上に黒(K)、シアン(C)、マジェン
タ(M)、イエロー(Y)等のうち、所望の色のカラー
トナー像を一次転写する。
【0056】次に、上記透明トナー現像装置22の直前
に配置された帯電装置21によって、中間転写体ベルト
8上に一次転写された多色のトナー像を帯電したのち
に、中間転写体ベルト8に対向して設けられた透明トナ
ー現像装置22によるバイアス現像によって、中間転写
体ベルト8上の多色トナー像に重ねて透明トナー層を形
成し、透明トナー像を含む多色トナー像が形成される。
【0057】その際、上記中間転写体ベルト8の表面
は、帯電装置21によって一様に帯電されるが、当該中
間転写体ベルト8は、その表面を表面電位が500Vとなる
ように一様に帯電したときに、電位半減時間が0.05秒以
上、1.0 秒以下となるように設定されている。したがっ
て、上記中間転写体ベルト8の表面は、絶縁性のカラー
トナーからなる多色トナー像が形成されていない領域
は、電位が減衰するのに対し、絶縁性のカラートナーか
らなる多色トナー像が形成されている領域は、電位が減
衰しない。その結果、中間転写体ベルト8の表面には、
多色トナー像が所定の電位に帯電し、多色トナー像が形
成されていない領域が、0Vに近く電位が減衰した静電
潜像が形成される。
【0058】そして、この静電潜像が形成された中間転
写体ベルト8が、透明トナー現像装置22と対向する位
置に現像することによって、当該透明トナー現像装置2
2に印加される現像バイアスによって、0Vに近く電位
が減衰した多色トナー像が形成されていない領域のみ、
透明トナーによって反転現像され、中間転写体ベルト8
の多色トナー像が形成されていない領域には、透明トナ
ー層が一様に現像される。
【0059】また、モード判別手段により非光沢モード
であると判定された場合には、中間転写体ベルト8に対
向して設けられた透明なトナー層を形成(現像)する透
明トナー現像装置22による現像は行われずに、カラー
トナーのみによる多色トナー像が形成される。
【0060】次に、給紙トレイ14から送紙されてきた
用紙Pと、多色トナー像を担持した中間転写体ベルト8
がタイミングを合わせて加熱加圧領域Cに供給され、加
熱加圧ロール9、12により加熱されるとともに加圧さ
れ、透明トナー像を含む多色トナー像が用紙P上に転写
同時定着される。用紙Pは、中間転写体ベルト8とトナ
ー像を挟んで密着した状態のまま剥離ロール11に向か
って移動し、移動中に冷却装置15により冷却される。
その後、曲率の小さいロール11に至り用紙Pは、用紙
自体の腰の強さにより中間転写体ベルト8からトナー像
とともに剥離され、カラー画像が完成する。
【0061】このように、カラートナーからなる多色ト
ナー像が形成された中間転写体ベルト8上に、多色トナ
ー像以外の領域に透明トナーからなるトナー層を現像す
るよう構成されているので、カラートナー像の画像を乱
すことなく、また、レジずれなどの影響を受けることな
く、画像表面が画像全体にわたって平滑で、滑らかさが
あり質感の高い画像を得ることができ、かつ、定着によ
ってカラートナーが溶けすぎて隣接ドットとつながった
り、転写材(例えば、紙)へのしみ込みが起こったり、
また逆に、トナーが充分に溶けずにトナー粒子形状や画
像の凹凸が残ってしまうことなく、加熱定着ロールへの
トナーのオフセットが発生するのを防止可能となってい
る。
【0062】実施例1 以下に、本発明に係る電子写真方式の画像形成装置の実
施例1について説明する。ただし、これは1例であり、
本発明の請求範囲を限定するものではない。
【0063】− カラー画像形成装置 − カラー画像形成装置としては、上述した図1に示す転写
同時定着方式のカラー画像形成装置を用いた。作像工程
は前述された図1の説明と同様に、各色の有色トナー像
を中間転写体ベルト8に転写したのちに、中間転写体ベ
ルト8と各色の有色トナー像とを帯電し、透明トナー現
像装置22によって中間転写体ベルト8上に透明トナー
層を形成することにより、中間転写体ベルト8上に透明
トナー像を含む多色トナー像を形成した。
【0064】これらトナー像を間に挟むように用紙Pと
重ね合わせて、加熱するとともに加圧して、冷却した後
に剥離することにより透明トナー層を有するカラー画像
を用紙P上に作成した。以下に詳細な条件を記載する。
【0065】− 有色トナー現像剤 − 以下の実施例において使用した有色トナー現像剤は、富
士ゼロックス( 株) 製: A-Color用のシアン現像剤、マ
ジェンタ現像剤、イエロー現像剤、ブラック現像剤を用
いた。有色トナーの平均粒径は7 μm であった。
【0066】− 透明トナー − 結着樹脂にテレフタル酸/ ビスフェノールA エチレンオ
キサイド付加物/ シクロヘキサンジメタノールから得た
線状ポリエステル( モル比=5:4:1、Tg=62 度、Mn=4500
、Mw=10000) を用い、これをジェットミルで粉砕した
後、風力式分級機で分級することで、d50=1 1 μm の透
明微粒子を作製した。この透明微粒子100重量部に、下
記の2 種類の無機微粒子A 及びB を高速混合機で付着さ
せた。
【0067】無機微粒子A はSiO2 (シランカップリング
剤で表面を疎水化処理、平均粒径0.05μm 、添加量 1.0
重量部) である。無機微粒子B はTiO2 (シランカップリ
ング剤で表面を疎水化処理、平均粒径0.02μm 、屈折率
2.5 、添加量 1.0重量部) である。
【0068】− 記録媒体 − カラー画像作製に用いた記録媒体Pとしては、OK特アー
ト紙( 新王子製紙( 株) 製) を用いた。
【0069】− カラートナー現像重量と画像信号 − 現像するカラートナー重量は、各色とも画像信号Cin=10
0%部分で0.5(mg/cm2)とした。スキャナで読んだデータ
を画像処理装置によって色、階調、シャープネス補正を
施し、各色の有色トナーの画像信号を生成した。
【0070】− 中間転写体ベルト− 中間転写体ベルト8には、ベース層と表面層とからなる
2層構造のものを用いた。ベース層には、導電性カーボ
ン粒子を分散したポリイミド樹脂から厚さ200μmな
る中間転写体ベルト8を用いた。半減時間は0.1 秒であ
った。帯電電位は-500V とした。表面層には、ゴム硬度
40度、厚さ50μmのシリコン共重合体を用いた。
【0071】− 透明トナーの現像 − 透明トナーの現像装置22には、非接触式の1成分現像
器を用いた。半導電性のロールとシリコンゴムのブレー
ドのニップによって透明トナーを負帯電した。ロールに
はACとDCバイアスを印加している。透明トナーの現像量
が1.0(mg/cm2)とした。
【0072】また、中間転写体ベルト8を一周させ、各
色のカラートナー転写させた後に透明トナーを現像した
場合の構成で画像を形成した。
【0073】次に、得られた画像の評価方法を示す。
【0074】< 画像の官能評価>画像全体の官能評価は
人物写真の目視評価により行った。20人の評価者を対象
として、以下の5 段階評価を行った。 1.非常悪い 2.悪い 3.普通 4.良い 5.非常に良い
【0075】次に、その平均値を求めて、下記の基準で
評価した。 ×... 平均値が2 未満の場合 △....2 以上4 未満の場合 ○ ....4以上の場合
【0076】また、用いたトナー材料の評価は以下のと
おり実施した。
【0077】分子量の測定はゲルパーミッションクロマ
トグラフィを用いた。溶剤にはテトラヒドロフランを用
いた。 トナーの平均粒径はコールターカウンターを用
いて測定して、重量平均のd50 を適用した。
【0078】実施例2 以下に記載した以外は実施例1と同一条件でカラー画像
を形成した。
【0079】カラー画像形成装置として上述した図1の
転写同時定着方式のカラー画像形成装置を用いた。作像
工程は各色のカラートナー像を中間転写体ベルト8に転
写したのちに、加圧ロール12を加熱ロール9に接触し
ない状態で中間転写体ベルト8を一周させて、中間転写
体ベルト8上のカラートナー像を加熱ロール9の熱によ
って加熱し冷却した(凝集固化)後に、中間転写体ベル
ト8と各色のカラートナー像とを帯電し、透明トナー層
を現像し、中間転写体ベルト8上に透明トナー層を含む
多色トナー像を形成する。これらトナー像を間に挟むよ
うに用紙Pと重ね合わせて、再度加熱するとともに加圧
して、冷却後に剥離することにより作成した。
【0080】実施例3 以下に記載した以外は実施例1と同一条件でカラー画像
を形成した。
【0081】カラー画像作製装置として上述した図1の
転写同時定着方式のカラー画像形成装置を用いた。作像
工程は、中間転写体ベルト8を帯電装置21によって帯
電し、透明トナー現像装置22によって中間転写体ベル
ト8上に透明トナー層を形成したのちに、各色の有色ト
ナー像を転写することにより、中間転写体ベルト8上に
透明トナー層を含む多色トナー像が形成し、これらトナ
ー像を間に挟むように用紙Pと重ね合わせて、加熱する
とともに加圧して、冷却後に剥離することにより作成し
た。
【0082】比較例1 図2に示すように、帯電装置21及び透明トナー現像装
置22を設けず、透明トナー像を形成しなかったこと以
外は、実施例1と同様にカラー画像を作製した。
【0083】比較例2 非画像領域にのみ透明トナーを形成した以外は実施例1
と同一条件でカラー画像を形成した。
【0084】以上の実施例及び比較例のカラー画像の評
価結果を図3に示した。
【0085】図3から明らかなように、実施例1及び2
においては、カラー画像の画質が良好であった。また、
実施例3の場合には、下地の透明トナー層のムラによ
り、若干転写ムラがあるが概ね良好であった。
【0086】これに対して、比較例1の場合には、透明
トナーを使用しない従来の装置であり、非画像部と画像
部及び画像部の濃度に応じた光沢差や段差が官能評価に
影響し、画質は悪いものであった。また、比較例2の場
合には、画像部の濃度に応じた光沢差や段差が官能評価
に影響し、やや画質は悪いものであった。
【0087】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用からな
るもので、画像濃度に依存せず光沢度が均一で、滑らか
な高画質カラー画像を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る転写定
着同時方式を採用した画像形成装置を示す概略構成図で
ある。
【図2】 図2は従来の転写定着同時方式を採用した画
像形成装置を示す概略構成図である。
【図3】 図3は実施例及び比較例の結果を示す図表で
ある。
【符号の説明】
2K、2C、2M、2Y:画像形成部、3K、3C、3
M、3Y:感光体ドラム、8:中間転写ベルト、9:加
熱ロール(転写同時定着手段)、12:加圧ロール(転
写同時定着手段)、15:冷却装置、21:帯電装置、
22:透明トナー現像装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 102 G03G 15/24 2H200 15/24 9/08 361 Fターム(参考) 2H005 AA21 EA05 2H027 EB04 ED03 ED08 ED24 ED25 2H030 AA06 AD01 AD04 BB02 BB21 BB42 BB61 2H033 BA02 BA15 BA29 BB01 BE09 2H078 AA01 BB01 BB12 CC06 DD03 DD29 DD40 DD42 DD47 DD51 DD53 DD73 EE27 2H200 GA12 GA23 GA34 GA44 GA47 GA49 GB40 HA12 HA28 JA02 JA07 JA08 JB06 JB29 JC00 JC03 JC09 LA11 LA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに色の異なる複数のトナー像を形成
    する複数の画像形成手段と、前記複数の画像形成手段に
    よって形成された色の異なる複数のトナー像が多重に転
    写される中間転写体ベルトと、前記中間転写体ベルト上
    に多重に転写された色の異なる複数のトナー像を加熱・
    加圧することにより、記録媒体上に転写すると同時に定
    着する転写同時定着手段と、前記色の異なる複数のトナ
    ー像が転写同時定着された記録媒体を冷却する冷却手段
    を有し、前記冷却手段によって記録媒体を冷却させた後
    に、前記中間転写体ベルトから記録媒体を分離させ、カ
    ラー画像を形成するカラー画像形成装置において、 前記中間転写体ベルトの表面を一様に帯電する帯電手段
    と、 前記中間転写体ベルトに対向して設けられ、前記帯電手
    段によって帯電された中間転写体ベルトの表面に、透明
    なトナー像を現像する透明トナー現像手段を備えたこと
    を特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体ベルト上に色の異なる複
    数のトナー像を転写した後、前記色の異なる複数のトナ
    ー像を中間転写体ベルト上に転写同時定着手段の一部を
    用いて仮定着させ、その後、前記中間転写体ベルト上に
    透明トナー現像手段によって透明トナー層を現像した後
    に、再度転写同時定着手段によって記録媒体に定着し、
    冷却して分離させて形成することを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体ベルトに対向して設けら
    れた透明トナー現像手段によって、透明トナー層を前記
    中間転写体ベルト上に形成した後、色の異なる複数のト
    ナー像を中間転写体ベルト上に転写し、該中間転写体ベ
    ルト上の色の異なる複数のトナー像と透明トナー層と
    を、転写同時定着手段によって記録媒体上に転写同時定
    着することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記透明トナーの粒子径が8 μm 以上、
    20μm 以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記透明トナー現像手段が、中間転写体
    ベルトに非接触であることを特徴とする請求項1乃至4
    の何れかに記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記中間転写体ベルト上の色の異なる複
    数のトナー像を帯電する帯電手段が、中間転写体ベルト
    に非接触であることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    かに記載のカラー画像形成装置。
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JP2009156915A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Canon Inc 画像形成方法
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US11520271B2 (en) 2020-10-12 2022-12-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Gloss treatment device and imaging device

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