JP2003005238A - テラヘルツ波発生装置とその高速同調方法 - Google Patents

テラヘルツ波発生装置とその高速同調方法

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JP2003005238A
JP2003005238A JP2001187735A JP2001187735A JP2003005238A JP 2003005238 A JP2003005238 A JP 2003005238A JP 2001187735 A JP2001187735 A JP 2001187735A JP 2001187735 A JP2001187735 A JP 2001187735A JP 2003005238 A JP2003005238 A JP 2003005238A
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terahertz wave
wave
nonlinear optical
convex lens
frequency
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Kazuhiro Imai
一宏 今井
Akimichi Kawase
晃道 川瀬
Hiromasa Ito
弘昌 伊藤
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非線形光学結晶中のノンコリニア位相整合条
件のパラメトリック発振によるテラヘルツ波の発生にお
いて、テラヘルツ波の周波数掃引及び周波数同調を容易
かつ高速に行うことができるテラヘルツ波発生装置とそ
の高速同調方法を提供する。 【解決手段】 第1焦点F1を通過した光ビームを非線
形光学結晶1内に位置する第2焦点F2に集光する共焦
点光学系12と、第1焦点F1を通過する光ビームの光
軸を高速で偏向可能なビーム偏向素子14とを備える。
ビーム偏向素子と共焦点光学系を介して非線形光学結晶
1内の第2焦点F2に向けて単一周波数またはマルチモ
ードのレーザー光7をポンプ波2として入射し、ノンコ
リニア位相整合条件を満たす方向にアイドラー波3とテ
ラヘルツ波4を発生させ、かつビーム偏向素子14で光
ビームの光軸を偏向して発生するテラヘルツ波4の周波
数を同調させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テラヘルツ波発生
装置とその高速同調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周波数範囲が約1〜3THzである遠赤
外線あるいはサブミリ波の領域は、光波と電波の境界に
位置しており、光波と電波がそれぞれの領域で発展して
きたのとは対象的に、技術面及び応用面の両面で未開拓
の分野として取り残されていた。しかし、無線通信にお
けるこの周波数帯(約1〜3THz)の有効利用や超高
速通信への対応、およびこの周波数帯の電磁波の特徴を
生かしたイメージングやトモグラフィーによる環境計
測、そして生物や医学への応用など、この領域は近年ま
すます重要となってきている。以下、この周波数帯(約
1〜3THz)の遠赤外線及びサブミリ波を「テラヘル
ツ波」と呼ぶ。
【0003】テラヘルツ波は発生・検出ともに困難であ
り、従来は、(A)自由電子レーザー、(B)後進波
管、(C)p−Geレーザー、等の手段によりテラヘル
ツ波を発生させていた。自由電子レーザーは、原理的に
任意の波長のテラヘルツ波を発生可能であるが、1TH
z付近での発振には光波帯よりもはるかに長い電子バン
チが必要となり、10メートル規模の大型装置となり、
高価であるばかりか使用に際し不便である問題点があっ
た。後進波管(BWO:Backward Oscil
lator)は、スペクトル純度に優れ、数百GHz帯
では有用であるが、1THzより高周波側で波長可変性
が急減する問題点があった。p−Geレーザーは、液体
ヘリウムで冷却が必要な極低温を要するため、その設備
が大型となり、使用上不便であった。
【0004】従って、従来のテラヘルツ波発生手段は、
いずれも実験室レベルでは一部使用可能であるが、大型
かつ高価であり、或いは使用上の不便が多く、多種多様
な応用研究のニーズを満たすほと実用的かつ簡便ではな
かった。
【0005】上述した従来のテラヘルツ波発生手段に対
して、1〜2THz帯で波長可変であり、かつ小型レー
ザー装置で作動可能な常温動作のテラヘルツ波発生手段
が、本発明の発明者等によって以下の参考資料に報告さ
れている。
【0006】(参考資料1)特開平9−146131号
公報 (参考資料2)Unidirectional rad
iation of widely tunable
THz wave using a prismcou
pler under noncollinear p
hase matching cindition,1
997 American Institute of
Physics, 11 August 1997 (参考資料3)「パラメトリック発振による波長可変テ
ラヘルツ電磁波の発生と応用」、レーザー研究、199
8年7月 (参考資料4)MgO:LiNbO3を用いたTHz波
パラメトリック特性の検討」、電子情報通信学会誌文
誌、2000年4月
【0007】図7は、このテラヘルツ波の発生原理図で
ある。この図において、1は非線形光学結晶(例えばL
iNbO3)、2はポンプ波(例えばYAGレーザー
光)、3はアイドラー波、4はテラヘルツ波である。ラ
マン活性かつ遠赤外活性を有する非線形光学結晶1にポ
ンプ波2を一定方向に入射すると、誘導ラマン効果(又
はパラメトリック相互作用)により物質の素励起波(ポ
ラリトン)を介してアイドラー波3とテラヘルツ波4が
発生する。この場合、ポンプ波2(ωp)、テラヘルツ
波4(ωT)、アイドラー波3(ωi)の間には、式
(1)で示すエネルギー保存則と式(2)で示す運動量
保存則(位相整合条件)が成り立つ。なお、式(2)は
ベクトルであり、ノンコリニアな位相整合条件は、図7
の右上に示すように表現できる。
【0008】 ωp=ωT+ωi...(1) κp=κT+κi...(2)
【0009】このとき発生するアイドラー波3とテラヘ
ルツ波4は空間的な広がりを持ち、その出射角度に応じ
てそれらの波長は連続的に変化する。このシングルパス
配置におけるブロードなアイドラー波及びテラヘルツ波
の発生をTPG(THz−wave Paramatr
ic Generation)と呼ぶ。なお、基本的な
光パラメトリック過程は、1個のポンプ光子の消滅と、
1個のアイドラ光子および1個のシグナル光子の同時生
成によって定義される。アイドラ光あるいはシグナル光
が共振する場合、ポンプ光強度が一定のしきい値を超え
るとパラメトリック発振が生じる。また、1個のポンプ
光子の消滅と、1個のアイドラ光子および1個のポラリ
トンの同時生成が誘導ラマン散乱であり、広義のパラメ
トリック相互作用に含まれる。
【0010】しかし、図7に示したシングルパス配置の
テラヘルツ波発生装置で発生したテラヘルツ波は非常に
微弱であり、しかもその大部分は、非線形光学結晶中を
数百μm進む間に吸収されてしまうという問題があっ
た。
【0011】図8はこの問題を解決したテラヘルツ波発
生装置の構成図である。この図に示すように、上述した
ブロードなアイドラー波3に対して特定方向(角度θ)
に共振器を構成することで、特定方向のアイドラー波3
の強度を高めることができる。この場合、共振器は高反
射コーティングを施したミラーM1とM2からなり、回転
ステージ5上にセットされ、共振器の角度を微調整する
ことができる。また、2枚のミラーM1、M2はその半分
のみに高反射コーティングを施し、残りは素通しでポン
プ波2が通過するようになっている。なお、図8で6は
テラヘルツ波4を外部に取り出すためのプリズム結合器
である。
【0012】図8に示したテラヘルツ波発生装置におい
て、ポンプ波の結晶への入射角θをある範囲(例えば1
〜2°)で変えると、結晶中でのポンプ波とアイドラ波
のなす角が変化し、テラヘルツ波とアイドラ波のなす角
度も変化する。この位相整合条件の変化により、テラヘ
ルツ波は例えば約140〜310μmの間で連続波長可
変性を備える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のテラヘルツ波発生装置では、非線形光学結晶1と2枚
の鏡M1,M2で構成されたアイドラ光共振器を回転ステ
ージ5上に載せて全体を回転させ、これによりポンプ波
(励起光ビーム)2とアイドラー波3のなす角を変化さ
せ、テラヘルツ波およびアイドラ波の発振周波数を変え
ていた。
【0014】しかしかかる発振周波数の同調手段は、共
振器を回転させる回転ステージ5の駆動機構が複雑とな
り、かつ共振器自体の調整が煩雑である問題点があっ
た。また、平均的な非線形光学結晶(LiNbO3)の
長さは例えば約60mmであり、反射鏡や反射鏡ホルダ
ーを回転ステージ5の上に配置すると長さは約20cm
以上になる。さらに共振器を安定するには共振器の剛性
を高める必要があり重量も増える。その結果、共振器全
体の回転体としてのイナーシャが増加し、高速にその回
転角を変えることは困難であった。そのため、従来のテ
ラヘルツ波パラメトリック発振器の周波数掃引は低速で
あり、任意波長への瞬時周波数同調は不可能であった。
【0015】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち本発明の目的は、非線
形光学結晶中のノンコリニア位相整合条件のパラメトリ
ック発振によるテラヘルツ波の発生において、テラヘル
ツ波の周波数掃引及び周波数同調を容易かつ高速に行う
ことができるテラヘルツ波発生装置とその高速同調方法
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、パラメ
トリック効果によってテラヘルツ波発生が可能な非線形
光学結晶(1)を有するテラヘルツ波パラメトリック発
振器(10)と、第1焦点F1を通過した光ビームを前
記非線形光学結晶内に位置する第2焦点F2に集光する
共焦点光学系(12)と、前記第1焦点F1を通過する
光ビームの光軸を高速で偏向可能なビーム偏向素子(1
4)と、前記ビーム偏向素子と共焦点光学系を介して第
2焦点F2に向けてレーザー光(7)を入射するレーザ
ー装置(16)と、を備えたことを特徴とするテラヘル
ツ波発生装置が提供される。
【0017】また本発明によれば、第1焦点F1を通過
した光ビームを非線形光学結晶(1)内に位置する第2
焦点F2に集光する共焦点光学系(12)と、前記第1
焦点F1を通過する光ビームの光軸を高速で偏向可能な
ビーム偏向素子(14)とを備え、前記ビーム偏向素子
と共焦点光学系を介して非線形光学結晶(1)内の第2
焦点F2に向けてレーザー光(7)をポンプ波(2)と
して入射し、ノンコリニア位相整合条件を満たす方向に
アイドラー波(3)とテラヘルツ波(4)を発生させ、
かつビーム偏向素子(14)で光ビームの光軸を偏向し
て発生するテラヘルツ波(4)の周波数を同調させる、
ことを特徴とするテラヘルツ波の高速同調方法が提供さ
れる。
【0018】上記本発明の装置及び方法によれば、光ビ
ームとしてレーザー光(7)をポンプ波(2)として入
射し、ノンコリニア位相整合条件を満たす方向にアイド
ラー波(3)とテラヘルツ波(4)を発生させ、かつビ
ーム偏向素子(14)で光ビームの光軸を偏向して発生
するテラヘルツ波(4)の周波数を同調させることがで
きる。従って、このビーム偏向素子(14)として1k
Hz以上に応答可能な素子(例えばガルバノ式光学スキ
ャナまたは音響光学素子)を用いることにより、テラヘ
ルツ波の周波数掃引及び任意周波数への同調を容易かつ
高速に行うことができる。
【0019】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
テラヘルツ波パラメトリック発振器(10)は、非線形
光学結晶(1)内で発生したアイドラー波(3)を結晶
中で多重往復させて増幅する共振器(M1,M2)と、前
記非線形光学結晶の表面に配置されたプリズム結合器
(6)とを有する。この構成により、アイドラー波
(3)を増幅して発生するテラヘルツ波(4)の強度を
高め、かつ、プリズム結合器(6)によりテラヘルツ波
の発生方向を一定化し、テラヘルツ波を適用する計測シ
ステムの調整を簡潔にすることができる。
【0020】また前記共焦点光学系(12)は、焦点距
離f1の第1凸レンズ系(12a)と焦点距離f2の第
2凸レンズ系(12b)とからなり、第1凸レンズ系と
第2凸レンズ系は互いにその焦点距離の和f1+f2の
間隔を隔てて同軸上に位置し、これにより第1凸レンズ
系と第2凸レンズ系がその中間位置にそれぞれの焦点位
置を共有する。この構成により、ビーム偏向素子(1
4)で光ビームの光軸を偏向しても、その光ビームを非
線形光学結晶内に位置する第2焦点F2に集光すること
ができる。
【0021】更にビーム偏向素子(14)は、ガルバノ
式光学スキャナまたは音響光学素子である、ことが好ま
しい。かかるビーム偏向素子(14)を用いることによ
り、1kHz以上の応答速度で、テラヘルツ波の周波数
掃引及び周波数同調を容易かつ高速に行うことができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略す
る。
【0023】図1は、本発明によるテラヘルツ波発生装
置の全体構成図である。この図に示すように本発明のテ
ラヘルツ波発生装置は、テラヘルツ波パラメトリック発
振器10、共焦点光学系12、ビーム偏向素子14およ
びレーザー装置16を備える。
【0024】テラヘルツ波パラメトリック発振器10
(TPO)は、LiNbO3結晶のノンコリニア位相整
合を利用したテラヘルツ光源であり、パラメトリック効
果によってテラヘルツ波発生が可能な非線形光学結晶1
と、非線形光学結晶1内で発生したアイドラー波3を結
晶中で多重往復させて増幅する共振器(ミラーM1,M2
からなる)と、非線形光学結晶1の表面(図で上面)に
配置されたプリズム結合器6とを有する。非線形光学結
晶1は、パラメトリック発振可能な結晶であり、例え
ば、LiNbO3、MgO:LiNbO3(MgOドープ
LiNbO3)を用いることができる。その他の非線形
光学結晶1としては、LiTaO3、NdドープLiN
bO3、NdドープLiTaO3、等を用いてもよい。
【0025】共焦点光学系(12)は、図2(B)に示
すように、焦点距離f1の第1凸レンズ系12aと焦点
距離f2の第2凸レンズ系12bとからなる。第1凸レ
ンズ系12aと第2凸レンズ系12bはそれぞれ1枚ま
たは複数のレンズで構成される。また第1凸レンズ系1
2aと第2凸レンズ系12bは互いにその焦点距離の和
f1+f2の間隔Lを隔てて同軸上に位置する。従っ
て、第1凸レンズ系12aと第2凸レンズ系12bはそ
の中間位置Aにそれぞれの焦点位置を共有する。この構
成により、第1焦点F1を通過した光ビームを第2焦点
F2に集光することができる。
【0026】ビーム偏向素子14は、ガルバノ式光学ス
キャナまたは音響光学素子である。ガルバノ式光学スキ
ャナは、ガルバノスキャナに設置された反射ミラーであ
り、反射ミラーの回転角を電圧により制御することがで
きる。例えば、ハーモニックドライブシステムズ社製の
LSA-20A-30を用いた場合、回転角±3°を電圧
により制御することができ、その直線性は±0.06%
以下、応答速度は約1kHzに達する。従って反射ミラ
ーの反射面の角度を機械的に変えることによって、ビー
ムに対して反射面内の1点を中心とする出射方向に回転
を与えることができる。
【0027】また、音響光学素子には、音響光学素子
(音響光学偏向器、音響光学変調器)などが含まれる。
音響光学素子は音響光学結晶を進行する音波によって生
ずる屈折率の縞により光波が回折されることを利用した
もので、音響波の周波数によって回折角を変えることが
できる。音響光学素子は可動部分が全くなく、高速かつ
信頼性が高い特徴がある。例えば、オプトサイエンス社
から偏向角度約3°以上、アクセス時間約5μsec以
下のAO偏向器が市販されている。これらのビーム偏向
素子14により、図2の第1焦点F1を通過する光ビー
ムの光軸を高速で偏向させることができる。なお偏向の
しかたは、ガルバノ式光学スキャナでは図1に例示する
ように反射であり、AO偏向器では透過となる。
【0028】図1において、レーザー装置16は、ビー
ム偏向素子14と共焦点光学系12を介して非線形光学
結晶1内に位置する第2焦点F2に向けて単一周波数の
レーザー光7を入射する。
【0029】本発明のテラヘルツ波発生装置では、図1
に示すように、ビーム偏向素子14、共焦点光学系1
2、テラヘルツ波パラメトリック発振器10の順に配置
する。
【0030】図2は本発明の原理図である。この図にお
いて、(A)は焦点距離f1と焦点距離f2が同一の場
合、(B)はこれが異なる場合である。以下これらの図
を用いて本発明の原理図を説明する。
【0031】図2(A)のように、焦点距離fのレンズ
2枚を反射点F1からf、2f、fの間隔に配置した場
合を考える。rinを入射点、routを出射点とする光線
行列を光エレクトロニクス基礎(A.Yariv著)に
従って計算する。2枚のレンズが焦点を共有する一点鎖
線の位置Aで全半と後半に分ける。前半部分の光線行列
は[数1]の式(1)で得られる。また後半の光学系は
前半と全く同じなのでrinからroutまでの光線行列は
[数1]の式(2)で表される。更にrin、r' inをそ
れぞれの入射面での光線の位置と傾き、rout,r' o ut
をそれぞれ入射点での光線の位置、傾きとすると、[数
1]の式(3)が得られ、rout面上でのポンプビーム
の位置と入射角は、rin面を出発するポンプビームの位
置と傾きによって決定される。
【0032】
【数1】
【0033】反射点rinをミラーの回転中心のおいて不
動点にすれば、routも不動である。単純にするため反
射点をrin=0として反射点を中心にミラーを回転して
ビームに角度変化を与えると考えると、rout=rin
0、r' out=-r' inが得られることから、ポンプ光入射
角はrout=0の一点を中心に、スキャナで与えた角度
に等しい角度で回転する。
【0034】2枚のレンズの焦点距離が異なる一般的な
場合にも、1点を中心にビームの回転を与えることがで
きるが、入射角が焦点距離の比率に応じて拡大・縮小さ
れる。この場合、図2(B)のように、1枚目レンズの
焦点距離をf1、2枚目レンズの焦点距離をf2として
焦点を共有するようにf1+f2の間隔Lで配置する。
inを入射点、foutを出射点とし、2枚のレンズが焦
点を共有する1点鎖線の位置Aで前半と後半に分ける。
【0035】前半部分の光線行列は[数2]の式(4)
で得られる。後半の光学系も同様に計算すると[数2]
の式(5)が得られる。従ってrinからroutまでの光
線行列は[数2]の式(6)で表される。rin、r' in
をそれぞれ入射面での光線の位置と傾き、rout、r'
outをそれぞれ入射点での光線の位置と傾きとすると、
[数2]の式(7)が得られる。
【0036】
【数2】
【0037】反射点rinをミラーの回転中心において不
動点にすれば、rout=−(f2/f 1)・rinも不動で
ある。ただし、rout=−(f2/f1)・rinは、rout
面の像が-(f2/f1)倍に拡大・縮小されることを意
味しており、ビームのサイズの拡大・縮小を伴う。また
out面の入射角r' outはrin面の出射角のf1/f2
に拡大・縮小される。
【0038】上述した装置を用い本発明のテラヘルツ波
発生装置の高速同調方法では、ビーム偏向素子14と共
焦点光学系12を介して非線形光学結晶1内の第2焦点
F2に向けて単一周波数またはマルチモードのレーザー
光7をポンプ波2として入射し、ノンコリニア位相整合
条件を満たす方向にアイドラー波3とテラヘルツ波4を
発生させ、かつビーム偏向素子14で光ビームの光軸を
偏向して発生するテラヘルツ波4の周波数を同調させ
る。
【0039】上述した本発明の装置及び方法によれば、
光ビームとして単一周波数またはマルチモードのレーザ
ー光7をポンプ波2として入射し、ノンコリニア位相整
合条件を満たす方向にアイドラー波3とテラヘルツ波4
を発生させ、かつビーム偏向素子14で光ビームの光軸
を偏向して発生するテラヘルツ波4の周波数を同調させ
ることができる。従って、このビーム偏向素子14とし
て1kHz以上に応答可能な素子(例えばガルバノ式光
学スキャナまたは音響光学素子)を用いることにより、
テラヘルツ波の周波数掃引及び任意周波数への同調を容
易かつ高速に行うことができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1に示
した装置において、テラヘルツ波パラメトリック発振器
10(TPO)を長さ50mmのLiNbO3結晶と2
枚の反射鏡M1,M2(R>99%、R=40%)から構
成した。また励起光源すなわちレーザー装置16とし
て、Q-switch Nd:YAGレーザー(波長
1.064μm、パルス幅25ns、50Hz、40m
J/pulse)を用いた。更に共焦点光学系12とし
て、焦点距離f=200mmのレンズを2枚、2fの間
隔で配置した共焦点光学系を採用し、光学スキャナ14
によって与えられるビーム振れ角をLiNbO3結晶内
の1点を中心とするポンプ光の入射角に対応させた。
【0041】図3〜図6は、本発明のテラヘルツ波発生
装置の試験結果である。図3は、本発明のテラヘルツ波
発生装置の同調特性である。この図において横軸は非線
形光学結晶1に対する入射角θin、縦軸は発生したテラ
ヘルツ波の周波数である。また図中の直線は理論値、黒
丸は実測値である。この図から入射角を変化させるだけ
で、テラヘルツ波の周波数を理論値通りに正確に同調さ
せることができることがわかる。
【0042】図4は、本発明のテラヘルツ波発生装置の
出力特性である。この図において横軸はテラヘルツ波の
周波数、縦軸はテラヘルツ波とアイドラー波のパルス出
力である。この図から周波数可変範囲1〜2THzにお
いて、最大出力150pJ/pulseのテラヘルツ波
が得られた。なお非線形光学結晶1としてMgO:Li
NbO3を用いれば周波数可変範囲は2.6THzまで
拡大する。
【0043】図5は、本発明のテラヘルツ波発生装置に
よるテラヘルツ波の波長測定結果である。この図におい
て横軸は図1のメタルメッシュエタロン19の間隔拡大
量、縦軸はエタロンを通過したテラヘルツ波の出力であ
る。また図中の実線は非線形光学結晶1に対する入射角
θinが1.73°の場合、破線は1.49°の場合であ
る。この図から、入射角θinが1.73°の場合には波
長167μmのテラヘルツ波が発生し、入射角θin
1.49°の場合には波長193μmのテラヘルツ波が
発生することがわかる。
【0044】図6は、本発明の高速同調方法によるテラ
ヘルツ波のスイッチング特性である。この図において、
横軸は時間、縦軸は図5における間隔拡大量が49μm
に固定されたエタロンを通過したテラヘルツ波の出力で
ある。また(a)は入射角θinが1.73°の場合、(b)は
入射角θinが1.49°の場合、(c)は1.73°と
1.49°を25Hzでスイッチングした場合である。こ
の図から、25Hzに追従して、1パルス毎に発振波長が
スイッチングしていることがわかる。
【0045】上述したように、位相整合条件をポンプ光
入射角によって変化させるため、共振器を機械的に回転
せずにTHz波の波長選択が可能である。すなわち光学
式スキャナドライバへの制御電圧を変えることによって
150μm-290μmまでの波長可変性が得られるこ
とを確認した。
【0046】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0047】
【発明の効果】上述したように、本発明は、ガルバノス
キャナもしくは音響光学素子と共焦点光学系を用いた励
起光源ビームの入射角回転によるテラヘルツ波パラメト
リック発振器の新しい周波数同調手段であり、周波数掃
引が高速、任意周波数への高速同調が可能、という特徴
を持つ。すなわち、従来のテラヘルツ波発振器では不可
能であった高速周波数掃引および任意周波数への高速同
調を可能にする効果を有する。言い換えれば、本発明の
方法および装置により、(1)テラヘルツ波パラメトリ
ック発振器を回転せずに同調可能であり、(2)周波数
同調が高速であり、(3)連続的周波数掃引が高速であ
り、(4)大きく離れた任意周波数への高速同調も可能
である。
【0048】従って、本発明の方法および装置は以下の
応用が可能である。 (1)分光測定の高速化 テラヘルツ波帯に吸収線を持つガスの分光では、テラヘ
ルツ波はガス中を伝搬した後検出される。テラヘルツ波
周波数掃引し、ガスに特異的な吸収線の周波数、線幅、
吸収量などの情報が得られる。ガスの種の特定、濃度、
温度等の情報が引き出せる。周波数掃引が高速なこと
は、分光測定の高速化をもたらす。 (2)高感度ガス検出 測定対象となるガスの吸収線に一致した周波数と透過と
なる周波数を交互に発振させ、2つの周波数に対する透
過光強度の差を検出する差分検出法は、背景雑音が相殺
されるため検出感度を高めることができる。レーザー光
を用いた分光ではしばしば用いられている手法である。
テラヘルツ波帯では、任意周波数へ高速に同調できる光
源が無かったため困難であったが、本発明の同調方法に
よりあらゆるガス種に対応した差分検出法が高速に行え
る。 (3)ガス濃度の実時間計測 任意周波数への同調速度が、ガルバノスキャナの場合1
ミリ秒、音響光学素子の場合1マイクロ秒程度であるた
め、実時間でガス濃度を検出することができる。
【0049】従って、本発明のテラヘルツ波発生装置と
その高速同調方法は、非線形光学結晶中のノンコリニア
位相整合条件のパラメトリック発振によるテラヘルツ波
の発生において、テラヘルツ波の周波数掃引及び周波数
同調を容易かつ高速に行うことができる、等の優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテラヘルツ波発生装置の全体構成
図である。
【図2】本発明の原理図である。
【図3】本発明のテラヘルツ波発生装置の同調特性であ
る。
【図4】本発明のテラヘルツ波発生装置の出力特性であ
る。
【図5】本発明のテラヘルツ波発生装置によるテラヘル
ツ波の波長測定結果である。
【図6】本発明の高速同調方法によるテラヘルツ波のス
イッチング特性である。
【図7】テラヘルツ波の発生原理図である。
【図8】共振器を有する従来のテラヘルツ波発生装置の
構成図である。
【符号の説明】
1 非線形光学結晶、2 ポンプ波、3 アイドラー
波、4 テラヘルツ波、5 回転ステージ、6 プリズ
ム結合器、7 レーザー光、10 テラヘルツ波パラメ
トリック発振器、12 共焦点光学系、12a 第1凸
レンズ系、12b 第2凸レンズ系、14 ビーム偏向
素子、16 レーザー装置、19 メタルメッシュエタ
ロン、20 ボロメーター、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川瀬 晃道 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉519−1399 理化学研究所 フォトダイナミクス研究 センター内 (72)発明者 伊藤 弘昌 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉519−1399 理化学研究所 フォトダイナミクス研究 センター内 Fターム(参考) 2K002 AA02 AA04 AA07 AB12 BA02 BA12 CA03 DA01 GA04 HA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラメトリック効果によってテラヘルツ
    波発生が可能な非線形光学結晶(1)を有するテラヘル
    ツ波パラメトリック発振器(10)と、第1焦点F1を
    通過した光ビームを前記非線形光学結晶内に位置する第
    2焦点F2に集光する共焦点光学系(12)と、前記第
    1焦点F1を通過する光ビームの光軸を高速で偏向可能
    なビーム偏向素子(14)と、前記ビーム偏向素子と共
    焦点光学系を介して第2焦点F2に向けてレーザー光
    (7)を入射するレーザー装置(16)と、を備えたこ
    とを特徴とするテラヘルツ波発生装置。
  2. 【請求項2】 前記テラヘルツ波パラメトリック発振器
    (10)は、非線形光学結晶(1)内で発生したアイド
    ラー波(3)を結晶中で多重往復させて増幅する共振器
    (M1,M2)と、前記非線形光学結晶の表面に配置され
    たプリズム結合器(6)とを有する、ことを特徴とする
    請求項1に記載のテラヘルツ波発生装置。
  3. 【請求項3】 前記共焦点光学系(12)は、焦点距離
    f1の第1凸レンズ系(12a)と焦点距離f2の第2
    凸レンズ系(12b)とからなり、第1凸レンズ系と第
    2凸レンズ系は互いにその焦点距離の和f1+f2の間
    隔を隔てて同軸上に位置し、これにより第1凸レンズ系
    と第2凸レンズ系がその中間位置にそれぞれの焦点位置
    を共有する、ことを特徴とする請求項1に記載のテラヘ
    ルツ波発生装置。
  4. 【請求項4】 ビーム偏向素子(14)は、ガルバノ式
    光学スキャナまたは音響光学素子である、ことを特徴と
    する請求項1に記載のテラヘルツ波発生装置。
  5. 【請求項5】 第1焦点F1を通過した光ビームを非線
    形光学結晶(1)内に位置する第2焦点F2に集光する
    共焦点光学系(12)と、前記第1焦点F1を通過する
    光ビームの光軸を高速で偏向可能なビーム偏向素子(1
    4)とを備え、 前記ビーム偏向素子と共焦点光学系を介して非線形光学
    結晶(1)内の第2焦点F2に向けてレーザー光(7)
    をポンプ波(2)として入射し、ノンコリニア位相整合
    条件を満たす方向にアイドラー波(3)とテラヘルツ波
    (4)を発生させ、かつビーム偏向素子(14)で光ビ
    ームの光軸を偏向して発生するテラヘルツ波(4)の周
    波数を同調させる、ことを特徴とするテラヘルツ波の高
    速同調方法。
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