JP2003005161A - 反射型液晶表示素子の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

反射型液晶表示素子の製造方法及びその製造装置

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JP2003005161A
JP2003005161A JP2001190878A JP2001190878A JP2003005161A JP 2003005161 A JP2003005161 A JP 2003005161A JP 2001190878 A JP2001190878 A JP 2001190878A JP 2001190878 A JP2001190878 A JP 2001190878A JP 2003005161 A JP2003005161 A JP 2003005161A
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liquid crystal
silicon wafer
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JP2001190878A
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Nozomi Okochi
望 大河内
Muneyasu Katayama
統康 片山
Takeshi Hosoya
武司 細谷
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性及び歩留りを向上させた反射型液
晶表示素子を提供する。 【解決手段】 略マトリックス状に画像表示部が形成さ
れたシリコンIC基板と透明基板とを貼合わせることに
より所望のセルギャップが形成された貼合わせ基板を作
製した後分断して複数個の反射型液晶表示素子を得る製
造方法において、貼合わせ基板を形成する前に、シリコ
ンIC基板の画像表示部側で、画像表示部以外の表面部
分に、シリコンIC基板の厚さ未満の深さの複数の切り
込みを入れ、切り込みが形成されたシリコンIC基板
に、透明基板を接着剤によって貼合わせて貼合わせ基板
を形成し、貼合わされた透明基板の外側で、複数の切り
込みと対応する位置に複数の切り込み又はキズを入れ、
貼合わされたシリコンIC基板の画像表示部以外の表面
部分に設けた複数の切り込み部に衝撃を与えて、貼合わ
されたシリコンIC基板と透明基板を同時に分断するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクター,
プロジェクションTV等の基幹部品である反射型液晶表
示素子に関し、特に、複数個の画像表示部(パターン)
を半導体プロセスにて形成したシリコンIC(ウエハ
ー)基板と透明基板を一括して貼り合わせた後、個々の
反射型液晶表示素子に分断するための反射型液晶表示素
子の製造方法及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロジェクターやプロジェクションTV
等の表示素子として、液晶表示素子が広く用いられてい
る。特に近年、マトリックス状に配置された反射電極と
それに電圧を供給するためのCMOSトランジスター駆
動回路を配したシリコンIC基板と、共通電極を形成し
た透明基板とが対向して貼り合わされ、その間に液晶を
封止したLCOS(Liquid Crystal On
Silicon)素子と呼ばれる反射型液晶表示素子
が、その表示画像品質の高さ及び低価格生産の可能性の
高さで注目され、その生産量も拡大してきている。
【0003】このような反射型液晶表示素子は、例え
ば、 Proceedings ofThe 1st
nternational Display Manu
facturing ConferenceのIDMC
2000p485(2000)で開示されているよう
に、前記したようなシリコンウエハー基板と透明電極を
形成するガラス基板にそれぞれ配向膜を形成し、次に接
着剤により両者を貼り合せた後硬化させ、しかる後、個
別に分断して液晶表示セルを得る。そして、この液晶表
示セルの注入口より液晶を注入した後、この注入口を封
止することにより得ているものである。
【0004】ところで、前記した如く、この種の反射型
液晶表示素子は、その表示画像品質の高さ及び低価格生
産の可能性の高さで注目され、その生産量も拡大してき
ているところから、当然の如く、基板1枚当りの素子の
構成数量も増加してきている。その理由は、基板の大型
化と素子の小型化からきている。従って、大型化した基
板を複数個に分断した後、液晶注入工程へ送る場合、分
断面の精度が良い場合は、それだけで生産性が上がると
共に歩留まりも当然の如く向上するものである。かかる
意味から云えば、この分断方法が生産性向上のカギを握
っているとも云えるものである。
【0005】以下、分断方法につき詳述する。従来よ
り、液晶表示素子のベース基板の分断方法としては、大
型のベース基板上に複数個の液晶表示素子の液晶パネル
のパターンを形成した後に、上下のベース基板を貼り合
わせ、これをダイヤモンドカッターなどによりスクライ
ブして個別のパネルに分離後、液晶を注入することによ
り液晶表示素子を製造するスクライブ法がある。
【0006】しかしながら、前記した如く、高性能な薄
型トランジスタを基板上に形成するアクティブマトリッ
クス型の液晶表示素子の開発が盛んであり、この液晶表
示素子に用いる基板材料も石英ガラスやシリコン基板な
ど、スクライブ法による分断が困難な材料が用いられる
ようになってきた。すなわち、この方法によると、分断
面の精度及び垂直度が出にくいからである。また、スク
ライブにより、基板表面に汚れが付着してしまうという
問題もある。
【0007】また、このスクライブ法によれば、貼り合
せの終わった基板のうち、まず第一の基板の外側にスク
ライブを行い、次に、第二の基板の外側から前記第一基
板のスクライブ線に沿ってスキージ等で衝撃を与えて前
記第一基板をブレイクする。次に、第二の基板の外側に
スクライブを行い、第一の基板の外側から同様に衝撃を
与えて第二基板をブレイクする。この間、それぞれの基
板に対してスクライブとブレイクの工程が各2回ずつあ
り、そのたびに貼り合せ基板の裏返しが必要であり、甚
だ生産性が悪いものであった。
【0008】そこで、他の分断(切断)方法として、デ
ィスク状の砥石を回転させて分断を行うダイシング法の
採用が提案されてきたが、このダイシング法は、砥石と
切断対象物の冷却のために多量の冷却水を切断面に浴び
せる必要があり、この時点では未だ封止されていない液
晶注入口よりこの冷却水がパネル内に侵入するという問
題があった。
【0009】このような、冷却水の侵入という問題点を
解決する手段としての、例えば、特開昭63−2982
19号公報には、基板の余分な部分にシール樹脂を用い
てダミーシールを形成し、シール硬化後にダイシングを
行うことによりダイシング時の冷却水の液晶パネル内へ
の侵入を防止するという方法が開示されている。
【0010】また、特開平5−232422号公報、特
開平7-248477号公報には、基板の余分な部分の
一部に開口部を有したダミーシールを形成し、シール硬
化後にこのダミーシールの開口部を封止し、ダイシング
を行うことによりダイシング時の冷却水の液晶パネル内
への侵入を防止するという方法が開示されている。
【0011】しかしながら、前記従来の方法において
は、シール樹脂を用いてダミーシールを形成した後にベ
ース基板を貼り合わせているため、このダミーシールを
ベース基板の外周端部に形成すると、このダミーシール
の保護のため、製造装置内に設けた位置ぎめ用ピンなど
にこれが接着したりするので、ベース基板の移動(持ち
運び)に細心の注意が必要になって、取り扱いが困難に
なる。
【0012】また、このダミーシールを基板外周端より
持ち運びが容易に行えるだけ内側に形成すると、それだ
けベース基板の利用効率が下がり、より安価な液晶表示
素子が得にくくなる。また、液晶表示素子に使用するシ
ール材は、液晶材料に対する不純物の溶出の防止や、低
温度での硬化などの機能を満たした高価な材料であり、
更には、このシール材には高価なスペーサーが混入され
ているために、ダミーとして用いた場合には液晶表示素
子の価格の上昇につながる。
【0013】また、ベース基板の一方に不透明な材料を
使用する場合に、不透明なベース基板側をダイシングす
る際、分断位置を知る手段が無いために、高精度の分断
が困難であった。このため、ベース基板上に設けられる
パネル間に安全距離が必要となって液晶パネルの配置密
度を上げることができず、ベース基板の利用効率を下げ
る要因となる等の問題点があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たスクライブ法によれば、スクライブとブレイクの工程
を行うたびに貼り合せ基板の裏返しが必要になるため、
基板の表面にキズがついたり汚れが付着するという課題
がある。
【0015】また、前記したスクライブ法によれば、前
記したシリコン基板と透明基板を貼り合せたLCOS素
子の場合、シリコン基板にスクライブとブレイクを施し
ても、良好な切断面が得られないという課題がある。こ
れは、シリコン基板のもとになるシリコンウエハー基板
がシリコン単結晶からなり、結晶方位に沿って基板断面
が璧開するといった性質をもつため、所望の切断精度が
得られないからである。
【0016】以上の様に、前記したスクライブ法によれ
ば、基板表面に汚れが付着したり、ブレイクによる切断
面の粗い仕上げや精度不足があるため、次工程の液晶注
入時に液晶を汚染して液晶表示素子としての品質を劣化
させてしまうという課題、さらには、粗い仕上げからシ
リコンウエハー断片(チッピング)によってガラス表面
にキズを生じせしめる等の歩留りの低下,生産性の低下
を引き起こすという課題がある。
【0017】一方、前記したダイシング法によれば、前
記した如くダイシング時の液晶表示素子への冷却水の侵
入という大きな課題がある。そのため、ダミーシールを
施して冷却水の侵入を防ぐといった対策が講じられてい
るが、ダイシングの後に個別のパネルを洗浄する工程が
必要となる。また、貼り合せる第一,第二の基板毎にダ
イシングを行うので、生産上のタクトタイムが伸び、生
産性が向上できないという課題がある。
【0018】特に、基板材料としてガラス基板を用いる
場合、回転砥石の進行スピードをシリコン材料に比べて
大幅に下げなければ、ガラスのチッピングや砥石の切削
能力低下という不具合が起こるため、生産性向上に大き
な課題を残すこととなる。
【0019】本発明者等は、前記した如くの理由によ
り、この種の反射型液晶表示素子として大型化した基板
を使うという前提で各種実験を行った結果、かかる大型
化した基板より所望の大きさに分断して、液晶表示素子
を複数個取る場合に、生産性,歩留まりを共に高めるな
がら行う方法を案出したものであり、かかる反射型液晶
表示素子の製造方法及びその製造装置を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するためになされたものであり、請求項1に係る発
明は、略マトリックス状に画像表示部31〜3nが形成さ
れたシリコンウエハー基板4と透明基板2とを貼合せせ
ることにより所望のセルギャップが形成された貼合わせ
基板20を作製した後分断して複数個の反射型液晶表示
素子101〜10nを得る反射型液晶表示素子10の製造
方法において、前記シリコンウエハー基板4と前記透明
基板2を貼合わせて貼合わせ基板20を形成する前に、
前記シリコンウエハー基板4の前記画像表示部31〜3n
側で、前記画像表示部31〜3n以外の表面部分に、前記
シリコンウエハー基板4の厚さ未満の深さtの複数の切
り込み161〜16nを入れる工程と、前記複数の切り込
み161〜16nが形成されたシリコンウエハー基板4に
前記透明基板2を接着剤7によって貼合わせて貼合わせ
基板20を形成する工程と、前記貼合わされた透明基板
2の外側で、前記複数の切り込み161〜16nと対応す
る位置に複数の切り込み又はキズ171〜17nを入れる
工程と、前記貼合わされたシリコンウエハー基板4の前
記画像表示部31〜3n以外の表面部分に設けた前記複数
の切り込み部161〜16nに衝撃を与えて、前記貼合わ
されたシリコンウエハー基板4と前記透明基板2を同時
に分断する工程と、を有することを特徴とする。
【0021】請求項2に係る発明は、略マトリックス状
に画像表示部31〜3nが形成されたシリコンウエハー基
板4と透明基板2とを貼合わせることにより所望のセル
ギャップが形成された貼合わせ基板20を作製した後分
断して複数個の反射型液晶表示素子101〜10nを得る
反射型液晶表示素子10の製造装置において、前記シリ
コンウエハー基板4と前記透明基板2を貼合わせて貼合
わせ基板20を形成する前に、前記シリコンウエハー基
板4の前記画像表示部31〜3n側で、前記画像表示部3
1〜3n以外の表面部分に、前記シリコンウエハー基板4
の厚さ未満の深さtの複数の切り込み161〜16nを入
れる手段と、前記複数の切り込み161〜16nが形成さ
れたシリコンウエハー基板4に前記透明基板2を接着剤
7によって貼合わせて貼合わせ基板20を形成する手段
と、前記貼合わされた透明基板2の外側で、前記複数の
切り込み161〜16nと対応する位置に複数の切り込み
又はキズ171〜17nを入れる手段と、前記貼合わされ
たシリコンウエハー基板4の前記画像表示部31〜3n
外の表面部分に設けた前記複数の切り込み部161〜1
nに衝撃を与えて、前記貼合わされたシリコンウエハ
ー基板4と前記透明基板2を同時に分断する手段19と
を有することを特徴とする。
【0022】以下、本発明の好適な一実施例を添付図面
に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施例は本発
明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の
限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明に
おいて特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これ
らの態様に限られるものではない。
【0023】図1は、本実施例になる反射型液晶表示素
子に用いられる貼合わせ基板を構成する上基板(透明基
板)と下基板(シリコンIC基板)の貼合わせ前の分解
斜視図、図2は、液晶表示素子の構造を示す断面図、図
3は、図1になる貼合わせ基板の分断方法の一実施例示
す工程図である。
【0024】本実施例になる反射型液晶表示素子10
(101〜10n)は、後記する貼合わせ基板20を適宜
の大きさに分断することにより得られるものである。す
なわち、図1は、貼合わせ基板20を構成する透明基板
2と、シリコンIC基板4とで大略構成されるものであ
る。
【0025】以下、その点につき具体的に詳述すると、
図1、図2に示すように、透明導電(ITO)膜1を表
面に有する透明(ガラス)基板2と、略マトリックス状
に画素電極(画像表示部)31〜3nを表面に有するシリ
コンIC基板4を相対向させ、その隙間(セルギャッ
プ)に後述する液晶5とこのセルギャップを決めるため
に、接着剤とスペーサ6とよりなるシール接着剤(メイ
ンシール剤)71〜7nで固着し、前記したガラス基板2
の表面に反射防止膜8を設けて構成している。なお、9
1〜9nは封止部となる液晶注入口である。
【0026】前記したシール接着剤(メインシール剤)
1〜7nは、それぞれ画像表示部3 1〜3nの周囲に塗布
されている。また、このメインシール剤71〜7nが並ぶ
領域の最外周を囲む状態で外周シール剤13が塗布され
ている。なお、101〜10nは、前記した個々の画像表
示部31〜3nを内部に有する液晶表示素子、11,12
は、それぞれガラス基板2及びシリコンIC基板4に設
けた配向膜、141〜144は、長手方向分断ライン、1
1、152は、幅方向分断ラインである。
【0027】次に、本実施例になる液晶表示素子10
(101〜10n)の作成方法につき説明する。図1,図
2に示すように、貼合わせ基板20を構成する略マトリ
ックス状に画像表示部31〜3nが形成された一方のシリ
コンウエハー基板4に配向膜12を形成した後、スペー
サ6入りのシール接着剤7を塗付し、かつ、貼合わせ基
板を構成する他方の透明基板2には、反射防止膜8,透
明導電膜1,配向膜11を形成しておく。そして、これ
らの基板2,4を貼り合せた後、例えば、個々の画像表
示部31〜3nを有する液晶表示素子101〜10n毎に、
後記詳述する手段によって分断する。その後、液晶注入
口91〜9nより液晶5を注入した後、前記した液晶注入
口91〜9nを封止することにより、図2に示すような液
晶5入りの反射型液晶表示素子10が完成するものであ
る。
【0028】ここで、前記した如くの方法で形成された
貼合わせ基板20を、本実施例になる分断方法を用いて
分断することにより、所望の大きさの反射型液晶表示素
子10(101〜10n)を得るための具体的方法につ
き、主として、図3の工程図を参照して説明する。な
お、図1,図2は、適宜参照して説明することとする。
【0029】まず、例えば、複数個の画像表示部を有す
るCMOSトランジスター駆動回路等を、半導体プロセ
スによって形成してある厚さ625μmの6インチシリ
コンウエハー基板4に、後に各反射型液晶表示素子10
1〜10n毎に分断するため、図示しないダイシング装置
によって複数の切り込み溝161〜16nを切り込む。
(図3(1)) なお、図7は、前記したシール接着剤
である。
【0030】この切り込み溝161〜16nの幅は、ダイ
シング装置の回転砥石の厚さによって決まるが、本実施
例で使用した回転砥石の厚さは48μmで、実際の切り
込み溝161〜16nの幅は約60μmである。なお、切
り込み深さtは、200〜400μm程度の範囲で、望
ましくは300μm程度である。
【0031】次に、このように深さtの切り込み溝16
1〜16nを入れたシリコンウエハー基板4を洗浄した
後、このシリコンウエハー基板4は、その上に貼り合わ
せる透明基板2と共に、例えばSiO2よりなる配向膜
12を斜め蒸着法によって形成する。なお、透明基板2
側で後記するITO膜1の上面に、前記した配向膜12
と相対向する如く、例えばSiO2よりなる配向膜11
が、斜め蒸着法によって形成されている。また、透明基
板2としては、厚さ0.7mmのコーニング社製#17
37ガラス基板を用い、前記したITO膜1と反射防止
膜8を表裏それぞれに形成して構成した。
【0032】前記した如く配向膜12を形成したシリコ
ンウエハー基板4に、液晶セルギャップを決めるために
スペーサ6を混入させたシール接着剤7を各液晶表示素
子101〜10n毎に塗付する。ここで、シール接着剤7
としては、協立化学産業(株)製接着剤WRシリーズを
用い、ヤクシ化成(株)製SWシリーズスペーサを混入
してあるものを用いた。
【0033】次に、このようにして形成されたシリコン
ウエハー基板4とガラス基板2を貼合わせ、図示しない
紫外線を照射することにより両者を固着する。(図3
(2))これにより、例えば,略マトリックス状に複数
個の画像表示部31〜3nが形成された液晶表示素子10
1〜10nを有する貼り合せ基板20が完了する。この時
点では、セルの隙間に液晶は挟持されていない。
【0034】次に、この貼り合せ基板20を構成するガ
ラス基板2の外側で、前記複数の切り込み161〜16n
と対応する位置に、例えば、ダイヤモンド砥粒を有する
ホイール18で複数に分断したい範囲の液晶表示素子1
1〜10n毎にキズ171〜17nをつける。(図3
(3))
【0035】次に、前記した(図3(3))の如く、そ
の外側に、キズ171〜17nをつけたガラス基板2を天
地を逆にした状態、すなわち、ガラス基板2側を図中下
側にした形にして、この後、ウレタン製スキージ19に
よってシリコンウエハー基板4の外側より、前記した複
数の切り込み溝161〜16nの上方より衝撃を与えるこ
とにより個々の液晶表示素子101〜10n毎に分断す
る。
【0036】この際、シリコンウエハー基板4やガラス
基板2のそれぞれには、前記した切り込み溝161〜1
n、キズ171〜17n等が夫々対応する位置関係とし
て予め形成されているので、破片等は発生せず、また、
分断シロとしては、300μm以下が可能であるので、
実施例になる反射型液晶表示素子101〜10nの配線用
ボンディングパッド等のパターンにかかることは一切な
く、前記両基板をを同時に分断することができるもので
ある。(図3(4))
【0037】更に、分断による破断面もシリコンウエハ
ー基板側はダイシングによる断面とシリコン単結晶の璧
開面であるから非常に表面性が良好である。また、透明
基板側、例えば、ガラス基板側の分断面は通常のスクラ
イブとブレイクによる面であるから良好であることは勿
論のことである。
【0038】
【発明の効果】請求項1になる発明によれば、略マトリ
ックス状に画像表示部が形成されたシリコンウエハー基
板と透明基板とを貼合わせることにより所望のセルギャ
ップが形成された貼合わせ基板を作製した後分断して複
数個の反射型液晶表示素子を得る反射型液晶表示素子の
製造方法において、前記シリコンウエハー基板と前記透
明基板を貼合せて貼合わせ基板を形成する前に、前記シ
リコンウエハー基板の前記画像表示部側で、前記画像表
示部以外の表面部分に、前記シリコンウエハー基板の厚
さ未満の深さの複数の切り込みを入れる工程と、前記複
数の切り込みが形成されたシリコンウエハー基板に前記
透明基板を接着剤によって貼合わせて貼合わせ基板を形
成する工程と、前記貼合わされた透明基板の外側で、前
記複数の切り込みと対応する位置に複数の切り込み又は
キズを入れる工程と、前記貼合わされたシリコンウエハ
ー基板の前記画像表示部以外の表面部分に設けた前記複
数の切り込み部に衝撃を与えて、前記貼合わされたシリ
コンウエハー基板と前記透明基板を同時に分断する工程
とよりなるものであるから、貼合わせ基板に対してスク
ライブ及びブレイクの工程がそれぞれ1回になるため、
反射型液晶表示素子の生産性が大幅に向上するものであ
る。また、このことにより貼合わせ基板の裏返し回数が
半減するため、透明基板上に付着するゴミ等が少なくな
り生産時における歩留りも向上するものである。
【0039】なお、本発明では、シリコンウエハー基板
側に、予めダイシング装置により切り込み溝を入れた
後、洗浄を行うものであるが、シリコンウエハー基板に
対するダイシング工程は生産性が非常に高く、かつ、洗
浄工程は貼合わせ前に必ず行なわれるものであるから、
切り込み溝を入れる工程が付加されることにより生産性
が阻害されることはないものである。
【0040】また、分断による破断面もシリコンウエハ
ー基板側はダイシングによる断面とシリコン単結晶の璧
開面であるから非常に表面性が良好である。さらに、透
明基板側、例えば、ガラス基板側の分断面は通常のスク
ライブとブレイクによる面であるから良好であることは
勿論のことである。
【0041】さらに又、分断による破断面が良好であれ
ば、後工程の液晶注入時にも液晶を汚染することがない
ので、良好な歩留りを得ることが出来る。
【0042】請求項2になる発明によれば、略マトリッ
クス状に画像表示部が形成されたシリコンウエハー基板
と透明基板とを貼合わせることにより所望のセルギャッ
プが形成された貼合わせ基板を作製した後分断して複数
個の反射型液晶表示素子を得る反射型液晶表示素子の製
造装置において、前記シリコンウエハー基板と前記透明
基板を貼合わせて貼合わせ基板を形成する前に、前記シ
リコンウエハー基板の前記画像表示部側で、前記画像表
示部以外の表面部分に、前記シリコンウエハー基板の厚
さ未満の深さの複数の切り込みを入れる手段と、前記複
数の切り込みが形成されたシリコンウエハー基板に前記
透明基板を接着剤によって貼合わせて貼合わせ基板を形
成する手段と、前記貼合わされた透明基板の外側で、前
記複数の切り込みと対応する位置に複数の切り込み又は
キズを入れる手段と、前記貼合わされたシリコンウエハ
ー基板の前記画像表示部以外の表面部分に設けた前記複
数の切り込み部に衝撃を与えて、前記貼合わされたシリ
コンウエハー基板と前記透明基板を同時に分断する手段
とを有することにより、貼合わせ基板に対してスクライ
ブ及びブレイクの工程がそれぞれ1回になるため、反射
型液晶表示素子の生産性が大幅に向上するものである。
また、このことにより貼合わせ基板の裏返し回数が半減
するため、透明基板上に付着するゴミ等が少なくなり生
産時における歩留りも向上するものである。
【0043】なお、本発明では、シリコンウエハー基板
側に、予めダイシング装置により切り込み溝を入れた
後、洗浄を行うものであるが、シリコンウエハー基板に
対するダイシング工程は生産性が非常に高く、かつ、洗
浄工程は貼合わせ前に必ず行なわれるものであるから、
切り込み溝を入れる手段が付加されることにより生産性
が阻害されることはないものである。
【0044】また、分断による破断面もシリコンウエハ
ー基板側はダイシングによる断面とシリコン単結晶の璧
開面であるから非常に表面性が良好である。さらに、透
明基板側、例えば、ガラス基板側の分断面は通常のスク
ライブとブレイクによる面であるから良好であることは
勿論のことである。
【0045】さらに又、分断による破断面が良好であれ
ば、後工程の液晶注入時にも液晶を汚染することがない
ので、良好な歩留りを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる反射型液晶表示素子に用いられる
貼合わせ基板を構成する上基板(透明基板)と下基板
(シリコンIC基板)の貼合わせ前の分解斜視図であ
る。
【図2】反射型液晶表示素子の構造を示す断面図であ
る。
【図3】図1になる貼合わせ基板の分断方法の一実施例
示す工程図である。
【符号の説明】
1 透明導電膜 2 ガラス基板 31〜3n 画像表示部 4 シリコンウエハー(IC)基板 5 液晶 6 スペーサ 71〜7n シール接着剤(メインシール剤) 8 反射防止膜 91〜9n 液晶注入口 101〜10n 液晶表示素子 11 配向膜 12 配向膜 13 外周シール剤 141〜144 分断ライン 161、162 切り込み溝 171〜17n キズ 18 ホイール 19 スキージ 20 貼合わせ基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細谷 武司 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA12 FA01 FA06 FA10 FA18 MA20 2H090 JB04 JC11 JC13 JC15 LA02 LA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略マトリックス状に画像表示部が形成され
    たシリコンウエハー基板と透明基板とを貼合わせること
    により所望のセルギャップが形成された貼合わせ基板を
    作製した後分断して複数個の反射型液晶表示素子を得る
    反射型液晶表示素子の製造方法において、 前記シリコンウエハー基板と前記透明基板を貼合わせて
    貼合わせ基板を形成する前に、前記シリコンウエハー基
    板の前記画像表示部側で、前記画像表示部以外の表面部
    分に、前記シリコンウエハー基板の厚さ未満の深さの複
    数の切り込みを入れる工程と、 前記複数の切り込みが形成されたシリコンウエハー基板
    に前記透明基板を接着剤によって貼合わせて貼合わせ基
    板を形成する工程と、 前記貼合わされた透明基板の外側で、前記複数の切り込
    みと対応する位置に複数の切り込み又はキズを入れる工
    程と、 前記貼合わされたシリコンウエハー基板の前記画像表示
    部以外の表面部分に設けた前記複数の切り込み部に衝撃
    を与えて、前記貼合わされたシリコンウエハー基板と前
    記透明基板を同時に分断する工程と、を有することを特
    徴とする液晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】略マトリックス状に画像表示部が形成され
    たシリコンウエハー基板と透明基板とを貼合わせること
    により所望のセルギャップが形成された貼合わせ基板を
    作製した後分断して複数個の反射型液晶表示素子を得る
    反射型液晶表示素子の製造装置において、 前記シリコンウエハー基板と前記透明基板を貼合わせて
    貼合わせ基板を形成する前に、前記シリコンウエハー基
    板の前記画像表示部側で、前記画像表示部以外の表面部
    分に、前記シリコンウエハー基板の厚さ未満の深さの複
    数の切り込みを入れる手段と、 前記複数の切り込みが形成されたシリコンウエハー基板
    に前記透明基板を接着剤によって貼合わせて貼合わせ基
    板を形成する手段と、 前記貼合わされた透明基板の外側で、前記複数の切り込
    みと対応する位置に複数の切り込み又はキズを入れる手
    段と、 前記貼合わされたシリコンウエハー基板の前記画像表示
    部以外の表面部分に設けた前記複数の切り込み部に衝撃
    を与えて、前記貼合わされたシリコンウエハー基板と前
    記透明基板を同時に分断する手段と、を有することを特
    徴とする液晶表示素子の製造装置。
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