JP2003004678A - 吸着成分量の測定方法および測定装置 - Google Patents

吸着成分量の測定方法および測定装置

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JP2003004678A
JP2003004678A JP2001186356A JP2001186356A JP2003004678A JP 2003004678 A JP2003004678 A JP 2003004678A JP 2001186356 A JP2001186356 A JP 2001186356A JP 2001186356 A JP2001186356 A JP 2001186356A JP 2003004678 A JP2003004678 A JP 2003004678A
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Yoshihiro Makino
至洋 牧野
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    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/30Sample handling arrangements, e.g. sample cells, spinning mechanisms
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の吸着剤サンプル中の所定の吸着成分量
を簡単な方法で、しかも精度良く測定できるようにす
る。 【解決手段】 所定の吸着剤試料Pを核磁気共鳴を利用
したエネルギー吸収量測定装置1A,1B,7,10の
静磁場3中に置き、同吸着剤試料Pに吸着されている吸
着成分(H2O)が既知で核磁気スピン量がゼロでない
ことを条件に、上記静磁場3の大きさを磁場調整手段1
a,1b,5を用いて予じめ所定の大きさに調整してお
き、核磁気共鳴時のエネルギー吸収量から上記吸着剤試
料P中に吸着されている吸着成分(H2O)の量を測定
するようにしてなる吸着成分量の測定方法であって、上
記静磁場3内に、一方側から他方側に所定の温湿度条件
T,Hの気体A3を流すことができる測定チャンバー4
を設ける一方、該測定チャンバー4内の吸着剤試料Pに
対する温湿度条件T,Hを外部から任意に調節できるよ
うにして、当該吸着剤試料P中に吸着された吸着成分
(H2O)の量を測定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、核磁気共鳴にお
けるエネルギーの吸収量と吸着成分の存在量とが相互に
関係していることを利用した吸着成分量の測定方法およ
び測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、一例として水蒸気を含んだ気体
(空気等)から水分を吸脱着させた時の水分量を測定す
る場合、水分吸着機能を有する所定の調湿剤を使用し
て、水蒸気を含んだ気体中から調湿剤に、またその逆
に、連続的に水分(H2O)を吸脱着させ、そのときの
水分の吸脱着量の時間的変化を測定すればよい。
【0003】そして、そのような場合、一般に(1)
吸着水分の質量を計る重量法、(2) 吸着時の水蒸気
吸収熱を測定する吸収熱測定法、(3) 吸着前後の湿
度を湿度センサーで検知して測定する湿度測定法・・・
・等の方法が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの測定方法で
は、例えば(1)の場合は調湿剤等の試料の重量増加を
測定することにより、また(2)の場合は水蒸気吸収熱
を測定することにより、さらに(3)の場合は湿度の分
圧の変化を測定することにより、それぞれ水蒸気の吸着
量を知ることができるようになっている。
【0005】しかし、これらの方法の内、(1),
(2)の場合は、例えば所定の温湿度条件の気体の流路
中に上記のようなサンプルを置き、その時間分解能を重
視して、その時吸着過程の変化を測定することが必要で
あるが、それは系の熱的な密閉性や、系の耐振性を損な
うことになり、現実的に測定は困難か、又は不可能に近
いと言える。また、(3)の場合、流路の前後に湿度セ
ンサーを置き、それらの間の湿度変化を追うことはでき
るが、そうするためには相当に吸着量の変化が大きいこ
とが要求され、吸着量の変化が小さい時には対応できな
い。
【0006】本願発明は、このような事情に基いてなさ
れたので、吸着される水分等吸着成分の核磁気スピン数
がゼロでないときに、測定系の耐振性や熱的密閉性を要
求することなく、簡単に、微量な吸着成分量をも精度お
よび時間分解能良く、非接触、非侵襲で測定することが
できるようにした吸着成分の測定方法および測定装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0008】(1) 請求項1の発明 この発明の吸着成分量の測定方法は、所定の吸着剤試料
Pを核磁気共鳴を利用したエネルギー吸収量測定装置1
A,1B,7,10の静磁場3中に置き、同吸着剤試料
Pに吸着されている吸着成分(H2O)が既知で核磁気
スピン量がゼロでないことを条件に、上記静磁場3の大
きさを磁場調整手段1a,1b,5を用いて予じめ所定
の大きさに調整しておき、核磁気共鳴時のエネルギー吸
収量から上記吸着剤試料P中に吸着されている吸着成分
(H2O)の量を測定するようにしてなる吸着成分量の
測定方法であって、上記静磁場3内に、一方側から他方
側に所定の温湿度条件T,Hの気体A3を流すことがで
きる測定チャンバー4を設ける一方、該測定チャンバー
4内の吸着剤試料Pに対する温湿度条件T,Hを外部か
ら任意に調節できるようにして、当該吸着剤試料P中に
吸着された吸着成分(H2O)の量を測定するようにし
ている。
【0009】このような構成の吸着成分量の測定方法に
よると、測定チャンバー4内のオープン流路4aを測定
領域として吸着剤試料Pを設置するだけで、核磁気共鳴
時のエネルギー吸収量により、当該吸着剤試料P中の吸
着成分量を、測定系の密閉度や耐振性の確保を必要とす
ることなく、高精度に、時間分解能良く測定することが
できるようになる。
【0010】(2) 請求項2の発明 この発明の吸着成分量の測定方法は、上記請求項1記載
の発明の構成において、測定チャンバー4内の吸着剤試
料P雰囲気中の温湿度条件T,Hに対応したエネルギー
吸収量S1(T,H)および乾燥した当該吸着剤試料P
単体のエネルギー吸収量S0をそれぞれ予じめバックグ
ラウンドデータとして測定して置き、それらを吸着剤試
料Pの測定されたエネルギー吸収量S2(T,H)から
減算することにより、最終的に吸着成分(H2O)の量
を測定するようにしている。
【0011】上述のように、請求項1の発明の吸着成分
量測定方法は、測定チャンバー4内の測定領域を流れる
調整気体A3により、その試料雰囲気(温湿度条件)を
外部から任意に調節できるようになっていることが特徴
であり、密閉型のものに比べて非常に測定しやすいメリ
ットがある。
【0012】しかし、その反面、それゆえに当該試料雰
囲気中の水蒸気濃度自体も測定データに影響を与えてし
まう難点がある。
【0013】そこで、この発明の吸着成分量の測定方法
においては、本測定、すなわち吸着剤試料P中の吸着成
分量(H2O)の測定に優先してバックグラウンド測
定、すなわち調整気体A3によって測定チャンバー4内
の温湿度調整を適切に行って、その影響を除去するよう
に構成されている。
【0014】(3) 請求項3の発明 この発明の吸着成分量の測定装置は、核磁気共鳴を利用
したエネルギー吸収量測定装置1A,1B,7,10
と、該エネルギー吸収量測定装置1A,1B,7,10
の静磁場3中に置かれた吸着剤試料Pと、該吸着剤試料
Pに吸着されている吸着成分(H2O)が既知で核磁気
スピン量がゼロでないことを条件に、上記静磁場3の大
きさを予じめ所定の大きさに調整する磁場調整手段1
a,1b,5とを備え、核磁気共鳴時のエネルギー吸収
量から上記吸着剤試料P中に吸着されている吸着成分
(H2O)の量を測定するようにしてなる吸着成分量の
測定装置であって、上記静磁場3内に一方側から他方側
に所定の温湿度条件T,Hの気体A3を流すことができ
る測定チャンバー4を設ける一方、該測定チャンバー4
内の吸着剤試料Pに対する温湿度条件T,Hを外部から
任意に調節できるようにして、当該吸着剤試料P中に吸
着された吸着成分(H2O)の量を測定するようにして
いる。
【0015】このような構成の吸着成分量の測定装置に
よると、測定チャンバー4内のオープン流路4aを測定
領域として吸着剤試料Pを設置するだけで、核磁気共鳴
時のエネルギー吸収量により、当該吸着剤試料P中の吸
着成分量を、測定系の密閉度や耐振性の確保を必要とす
ることなく、高精度に、時間分解能良く測定することが
できるようになる。
【0016】(4) 請求項4の発明 この発明の吸着成分量の測定装置は、上記請求項3記載
の発明の構成において,測定チャンバー4の一端側に
は、同測定チャンバー4内の温湿度条件T,Hを外部か
ら調整設定するための温湿度条件調整装置2,21,2
2,23,24が設けられている。
【0017】このような構成を採用すると、上記測定チ
ャンバー4内の測定領域を流れる例えば調整気体A3
より、その試料雰囲気(温湿度条件)を外部から任意に
調節できるようになり、密閉型のものに比べて非常に測
定しやすくなる。
【0018】また本測定、すなわち吸着剤試料P中の吸
着成分量(H2O)の測定に優先してバックグラウンド
測定、すなわち調整気体A3によって測定チャンバー4
内の温湿度調整を適切に行って、その影響を除去するこ
とも容易になる。
【0019】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の吸着成分量の測
定方法および測定装置によると、調整気体のオープン流
路を測定領域として試料を設置するだけで、当該試料中
の吸着成分量を高精度に、時間分解能良く測定すること
ができる。
【0020】また、測定系の密閉度や耐振性の確保を必
要としないため、一段と測定作業が容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本願発明の核磁気
共鳴を利用した吸着成分量の測定方法および同測定方法
を実施する吸着成分量測定装置の構成を示している。
【0022】(測定装置の構成)先ず図1および図2
は、同吸着成分量測定装置の構成を示している。
【0023】図1において、符号1A,1Bは相互に対
向して設けられ、その対向部間に所定の大きさの静磁場
3を形成する電磁石(N極,S極)であり、該電磁石1
A,1Bの励磁コイル1a,1bには電源モジュレータ
5から所望の大きさの励磁電流が印加されるようになっ
ている。そして、該電磁石1A,1Bは、同励磁コイル
1a,1bに印加された励磁電流の大きさに応じた大き
さの静磁場3を形成する。したがって、励磁コイル1
a,1bおよび電源モジュレータ5は、上記静磁場3の
磁場の大きさを調整する磁場調整手段として機能する。
【0024】上記静磁場3部分には、測定チャンバーと
して所定の内径の例えば透磁性のあるガラス管等よりな
る測定管4が配設され、その測定領域である内部通路4
aには所定の温度Tおよび所定の湿度Hの調整気体A3
が所定の速度で矢印のように一方側から他方側に流され
るようになっている。他方、その外周には、磁場変調用
の高周波コイル6が巻成配置され、高周波発信器7から
所定高周波数の高周波発信出力が供給されて、所望の共
鳴周波数への変調がなされるようになっている。
【0025】この高周波発信器7は、高周波電源トラン
ス8を介してAC電源9に接続されている一方、エネル
ギー吸収量測定手段10により、その発信出力信号V0
の変化(低下)が吸着剤よりなる試料P中の吸着成分
(H2O)の量に応じたエネルギー吸収量として検出測
定されるようになっており、その測定量は所定の測定値
メモリ11の所定のアドレス部分にメモリされるように
なっている。
【0026】そして、該測定装置では、先ず上記電源モ
ジュレータ5および電磁石1A,1Bにより、上記静磁
場3部分に所定の大きさの静磁界H0(例えばH0=50
00ガウス=0.5テスラ)をかける。さらに、上記測
定管4の外周に磁場変調用の高周波コイル6を設け、上
記静磁場3の上記磁界の大きさH0まわりに±Haだけ
変調するようにしている(図4参照)。今、例えば上記
静磁場3の大きさH0を5000ガウス(0.5テス
ラ)とすると、水素原子核の核磁気共鳴周波数は21.
43MHzであるので、上記高周波発信器7の発信周波
数は、この共鳴周波数値21.43MHzに固定してお
く。ただし、試料の発熱を極力抑えて熱の影響を避ける
ために、上記高周波発信器7からの高周波は測定する瞬
間だけ発信させるようにする。なお、受信用のアンテナ
は上記静磁場3と同高周波発信器7の発信磁場の両方に
垂直になるように、別途配置することも可能であるが、
この実施の形態の構成では簡略化のために省略し、上記
高周波発信器7の発信出力V 0の変化を観測するように
している。
【0027】このようにした時、今例えば図4のような
発信出力V0を得ることができたとすると、同出力V0
斜線部分の面積Sが上記静磁場3中の水素原子の量に比
例することになり、吸着剤試料P中の水分(H2O)の
吸着量を知ることができることになる。
【0028】特に、以上のような構成の場合、試料Pが
雰囲気ガスの流れにより、振動していても、核磁気共鳴
は影響されないので、従来のもののような耐振性の問題
を生じない。
【0029】ところで、上記測定管4中に流す調整気体
3の希望する所定温度T、所定湿度Hのコントロール
(調整)は、外部パソコンによって操作制御可能な、例
えば図2のような気体温湿度調整装置を使用して、次の
ようにしてなされる。
【0030】すなわち、先ず図2のように、ガスボンベ
(成分:N2・・・80%,O2・・・20%)2から供
給される乾燥ガスA0を第1,第2の2本の空気通路
(分配管)21,22を使用してA1,A2の2つに分け
る。そして、これらA1,A2をそれぞれマスフローコン
トローラ(MFC)21a,21bへ導入して外部パソ
コンにより自由に流量を調節する。この後、希望する温
度Tの気体を得るために、所望の温度に温度コントロー
ルされたオイル30aが収納されているオイルバス30
中へ上記第1,第2の各空気通路21,22の下流部分
21b,22b部分を導いて同気体A1,A2を所定の温
度Tに温度調節する。
【0031】この第1,第2の空気通路下流部分21
b,22bは、それぞれキャピラリー構造となってい
る。さらに、これら第1,第2の2本の空気通路21,
22のうち、一方側第2の空気通路22の下流側22c
を、さらに上記オイルバス30中に置かれたフラスコ2
3に導き、該フラスコ23内の液24中でバブリングを
行う。今、このバブリングにより、上記希望温度Tの湿
度100%の気体A2を得ることができる。該気体A
2は、さらに第2の空気通路22の分割されたフラスコ
内端部22dから下流側に流される。
【0032】次に、これら2系統の気体A1,A2を、さ
らに下流側で混合する。このときの混合比は、上記第
1,第2の2つのマスフローコントローラ21a,21
bを制御する外部パソコンにより容易に行うことができ
るので、湿度Hをコントロールされた希望の温度Tの気
体を容易に得ることができる。また湿度Hのコントロー
ル用の外部パソコンにより、湿度H自体を連続的に変化
させ得ることは言うまでもない。なお、図2中の符号2
5は、上記フラスコ23の開口部シール用のキャップで
ある。
【0033】(吸着成分の測定方法)次に、以上のよう
な構成の吸着成分量の測定装置を使用してなされる本願
発明の実施の形態に係る吸着成分量の測定方法につい
て、図3のフロチャートおよび図4の高周波発信器の出
力特性図を参照して詳細に説明する。
【0034】本実施の形態の吸着成分量測定装置は、上
述のように測定管4中を流れる調整気体A3により、そ
の試料雰囲気(温湿度条件)を同測定管4の外部から自
由にパソコンで設定制御できるようになっていることが
特徴であり、密閉型のものに比べて非常に測定しやすい
メリットがある。
【0035】しかし、その反面、それゆえに当該試料雰
囲気中の水蒸気濃度自体も測定データに影響を与えてし
まう難点がある。
【0036】そこで、本実施の形態における吸着成分量
の測定方法においては、本測定、すなわち試料P中の例
えば吸着水分量の測定に優先してバックグラウンド測
定、すなわち調整気体A3によって測定管4内の温湿度
調整を適切に行って、その影響を除去するように構成さ
れている。
【0037】(1) バックグラウンド測定 すなわち、測定作業が開始されると、先ず最初に第1ス
テップとして上記図2の気体温湿度調整装置を使用し
て、所定温度T、所定湿度Hの調整気体A3をつくる。
【0038】次に、第2ステップとして上記測定管4中
に試料(調湿剤)Pを入れずに、上記の調整気体A3
流す。この結果、測定管4中には、所定温湿度条件T,
Hの測定雰囲気が形成される。
【0039】そこで、次に第3ステップとして、同雰囲
気中の水分量に対応したエネルギー吸収量を測定する。
このエネルギー吸収量の測定は、上記高周波発信器7の
出力信号を上記エネルギー吸収量測定手段10に入力
し、同信号の出力レベルを積分することによってなされ
る。
【0040】そして、次に第4ステップS4で、その測
定値S1(T・H)をメモリ11にメモリする。このS1
(T・H)の測定は、種々の温度T、種々の湿度Hにつ
いて十分に測定して置くことが好ましい。
【0041】次に第5ステップS5として、十分に乾燥
させた試料P単体でのエネルギー吸収量をも同様にして
測定する。この測定値S0は、第6ステップS6で上記測
定値メモリ11にメモリされる。
【0042】ここまでが、バックグラウンド測定であ
る。
【0043】(2) 本測定 次に第7ステップS7として、上記測定管4中に試料
(吸着剤)Pを入れ、上述のようにして調整された所定
温度T、所定湿度Hの気体A3を流して曝す。
【0044】そして第8ステップS8として、同状態に
おけるエネルギー吸収量を測定する。この測定値S
2(T・H)は、次に第9ステップS9としてメモリ11
にメモリされる。
【0045】以上のようにして、バックグラウンド測定
および本測定の各測定作業が終了すると、初めて第10
ステップS10で、それら各測定値S1(T・H)、S0
2(T・H)を用い、真の吸着水分量S(T・H)を
求めるために、S(T・H)=S2(T・H)−S1(T
・H)−S0の演算、すなわち、実際の試料(吸着剤)
Pの測定値S2(T・H)から調整気体A3中の影響水分
量S1(T・H)、乾燥気体中の影響水分量S0を各々差
し引く。
【0046】この結果、試料雰囲気中の温湿度条件や試
料単体の本来的な温湿度の影響のない、より正確な吸着
水分量S(T・H)が求められることになる。
【0047】その後、さらに第11ステップS11で、全
ての測定作業の終了を判定し、第12ステップS12で測
定装置各部のリセットを行った上で測定を終える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施の形態に係る核磁気共
鳴を利用した吸着成分量測定装置の構成を示すシステム
ブロック図である。
【図2】同装置の調整気体の温湿度条件調整装置部分の
構成を示すシステム系統図である。
【図3】同装置を使用した吸着成分量測定方法を示すフ
ロチャートである。
【図4】同吸着成分量測定方法および測定装置による測
定特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1A,1Bは電磁石、2はガスボンベ、3は静磁場、4
は測定管、4aは測定管内通路(測定領域)、5は電源
モジュレータ、7は高周波発信器、10はエネルギー吸
収量測定手段、11は測定値メモリである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の吸着剤試料(P)を核磁気共鳴を
    利用したエネルギー吸収量測定装置(1A,1B,7,
    10)の静磁場(3)中に置き、同吸着剤試料(P)に
    吸着されている吸着成分(H2O)が既知で核磁気スピ
    ン量がゼロでないことを条件に、上記静磁場(3)の大
    きさを磁場調整手段(1a,1b,5)を用いて予じめ
    所定の大きさに調整しておき、核磁気共鳴時のエネルギ
    ー吸収量から上記吸着剤試料(P)中に吸着されている
    吸着成分(H2O)の量を測定するようにしてなる吸着
    成分量の測定方法であって、上記静磁場(3)内に、一
    方側から他方側に所定の温湿度条件(T,H)の気体
    (A3)を流すことができる測定チャンバー(4)を設
    ける一方、該測定チャンバー(4)内の吸着剤試料
    (P)に対する温湿度条件(T,H)を外部から任意に
    調節できるようにして、当該吸着剤試料(P)中に吸着
    された吸着成分(H2O)の量を測定するようにしたこ
    とを特徴とする吸着成分量の測定方法。
  2. 【請求項2】 測定チャンバー(4)内の吸着剤試料
    (P)雰囲気中の温湿度条件(T,H)に対応したエネ
    ルギー吸収量S1(T,H)および乾燥した当該吸着剤
    試料(P)単体のエネルギー吸収量S0をそれぞれ予じ
    めバックグラウンドデータとして測定して置き、それら
    を吸着剤試料(P)の測定されたエネルギー吸収量S2
    (T,H)から減算するこにより、最終的に吸着成分
    (H2O)の量を測定するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の吸着成分量の測定方法。
  3. 【請求項3】 核磁気共鳴を利用したエネルギー吸収量
    測定装置(1A,1B,7,10)と、該エネルギー吸
    収量測定装置(1A,1B,7,10)の静磁場(3)
    中に置かれた吸着剤試料(P)と、該吸着剤試料(P)
    に吸着されている吸着成分(H2O)が既知で核磁気ス
    ピン量がゼロでないことを条件に、上記静磁場(3)の
    大きさを予じめ所定の大きさに調整する磁場調整調手段
    (1a,1b,5)とを備え、核磁気共鳴時のエネルギ
    ー吸収量から上記吸着剤試料(P)中に吸着されている
    吸着成分(H2O)の量を測定するようにしてなる吸着
    成分量の測定装置であって、上記静磁場(3)内に一方
    側から他方側に所定の温湿度条件(T,H)の気体(A
    3)を流すことができる測定チャンバー(4)を設ける
    一方、該測定チャンバー(4)内の吸着剤試料(P)に
    対する温湿度条件(T,H)を外部から任意に調節でき
    るようにして、当該吸着剤試料(P)中に吸着された吸
    着成分(H2O)の量を測定するようにしたことを特徴
    とする吸着成分量の測定装置。
  4. 【請求項4】 測定チャンバー(4)の一端側には、同
    測定チャンバー(4)内の温湿度条件(T,H)を外部
    から調整設定するための温湿度条件調整装置(2,2
    1,22,23,24)が設けられていることを特徴と
    する請求項3記載の吸着成分量測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202664A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 コニカミノルタ株式会社 RIfS(反射干渉分光法)測定装置
CN104237283A (zh) * 2014-09-26 2014-12-24 清华大学 检测固体样本对含氢原子的气体的吸附量的方法及系统
CN104713894A (zh) * 2015-02-16 2015-06-17 中国地质大学(北京) 核磁高压等温吸附装置
RU2566651C2 (ru) * 2010-08-31 2015-10-27 Валмет Отомейшн Ой Способ и установка адаптивного изменения интервала между импульсами при измерении содержания воды на основе ядерного магнитного резонанса (ямр)
RU2573710C2 (ru) * 2010-08-31 2016-01-27 Валмет Отомейшн Ой Устройство ядерного магнитного резонанса низкого поля для измерения содержания воды в твердых веществах и суспензиях

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