JP2003003184A - 微小球形ビーズを含有するグリースおよびそれを用いたボールベアリング - Google Patents

微小球形ビーズを含有するグリースおよびそれを用いたボールベアリング

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JP2003003184A
JP2003003184A JP2001183441A JP2001183441A JP2003003184A JP 2003003184 A JP2003003184 A JP 2003003184A JP 2001183441 A JP2001183441 A JP 2001183441A JP 2001183441 A JP2001183441 A JP 2001183441A JP 2003003184 A JP2003003184 A JP 2003003184A
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ball bearing
beads
spherical beads
ball
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Yoshihisa Okamoto
好久 岡本
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Optech Co Ltd
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OPUTEKU KK
Optech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速、高負荷回転時においても摩擦トルクを
小さくならしめるグリースおよびそれを用いたボールベ
アリングを提供するとともに、低い表面加工精度でも回
転時の非周期的回転ノイズが小さくかつ安価なボールベ
アリングを提供することにある。 【解決手段】 少なくとも鉱物油または合成油などの基
油と金属石鹸やポリウレアなどの増稠剤とを主成分とし
て含有しその中に1000〜20000個/mm の濃
度で平均粒径0.05〜1μmの微小な球形ビーズを混
合したグリースとし、そのグリースを用いるボールベア
リングのボールの表面、内輪および外輪の摺動面の表面
粗さを1μm以下とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータなどの回転
機器や車軸などの回転部品に用いられるグリースおよび
ボールベアリングに関するものであり、特にハードディ
スクなどの高速高精度の回転装置に用いられるグリース
およびボールベアリングを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられているボールベアリン
グは、モータなどの回転軸を高速で滑らか、かつ高精度
に回転させるために、クロム鋼やステンレス鋼などを高
精度に球形に加工した均一な球径の複数のボールを内輪
および外輪と呼ばれるドーナツ状ガイドによって回転自
由に狭持された構造になっている。これらボールは一般
に内輪と外輪に沿って均等に配置され、互いに接触して
摩擦抵抗を生じないようにケージやセパレータと呼ばれ
る保持器で分離されているのが通常である。さらに、グ
リースに含まれる基油などの蒸発を防ぐと同時に、外部
からのゴミなどの異物が入るのを防ぐためのシールド構
造が設けられている。
【0003】また、回転時の摩擦によって前記ボールや
内輪および外輪の摺動面が磨耗したり焼き付いたりする
のを防ぐために、これらボールの表面や内輪と外輪の摺
動面にはグリースが塗られている。用いられているグリ
ースとしては鉱物油や合成油に金属石鹸やポリウレアな
どの増稠剤を混合してゲル状になったものを用いるのが
一般的である。このグリースは内輪または外輪の摺動面
とボールとの界面に入り込んで摺動面の潤滑性を向上さ
せ、このボールベアリングに取り付けられた回転体に滑
らかな回転を与えることができる。
【0004】特に、コンピュータなどに主に用いられる
ハードディスク用のモータに用いられるボールベアリン
グにおいては、回転時の周期的回転ノイズを低減させる
ために内輪や外輪の摺動面の真円度はもとよりボールの
真球度や外形寸法が極めて高精度に加工されている。ま
た、回転時の非周期的回転ノイズを低減させるために
は、前記ボールの表面粗さを0.2μm程度以下に、前
記内輪や外輪の摺動面の表面粗さを1μm程度以下に仕
上げるのが一般的である。なお、以下で言う表面粗さと
はRaを意味するものとする。
【0005】回転時の非周期的回転ノイズを低減させる
別の手段として、この非周期的回転ノイズを平均化して
低減させることを目的として通常5〜9個程度のボール
が用いられるボールの数を、10〜16個に増加させた
ものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボールベアリングは高速で回転したり負荷が大きくなっ
たりすると内輪または外輪の摺動面とボールとの界面に
グリースが十分まわらなくなるために、前記内輪または
外輪の摺動面とボールとが直接接触して摩擦力が急速に
大きくなったり焼付を起こしたりしてしまうという課題
を有していた。
【0007】また、回転時の非周期的回転ノイズを軽減
するために加工精度を向上させると、ボールベアリング
構成要素の加工工数が多くなると同時に、ボールの球径
選別などの基準も厳しくなるため安価な製造が困難であ
るという課題を有している。
【0008】さらに、ボールの数を12〜16個に増や
したとしても非周期的回転ノイズを0.2μm以下にす
ることは困難であるという課題を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボールベアリ
ングに用いるグリースとして、少なくとも鉱物油または
合成油などの基油と金属石鹸やポリウレアなどの増稠剤
とを主成分として含有し、その中に1000〜2000
0個/mmの濃度で平均粒径0.05〜1μmの微小
な球形ビーズを混合することにより容易に摩擦トルクお
よび非周期的回転ノイズを低減させることが可能なグリ
ースを作製することができ、そのグリースを用いるボー
ルベアリングのボールの表面、内輪および外輪の摺動面
の表面粗さを1μm以下とすることにより、比較的低い
表面加工精度でも非周期的回転ノイズを0.2μm以下
とすることができ、同時に製造が容易で安価な高精度ボ
ールベアリングを提供できるようになり前記課題を解決
した。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は鉱物油や合成油などの基
油に金属石鹸やポリウレアなどの増稠剤を加えてゲル状
にした潤滑剤であるグリースに平均粒径0.05〜1μ
mの球形ビーズを所定の濃度混合したものを、ボールベ
アリングのボール表面や内輪と外輪の摺動面に注入する
ことで、通常の加工精度のボールベアリング構成要素を
用いたとしても摩擦トルクや非周期的回転ノイズを低減
させることができるボールベアリングを提供するもので
ある。
【0011】最初に、本発明によるボールベアリングの
構造を、図面を用いて説明する。図3は本発明のボール
ベアリングの構造を示す概略斜視図であり、11は第1
のスナップリング、12は第1のシールド、13は第1
のセパレータ、14はボール、15は内輪、16は第2
のセパレータ、17は外輪、18は第2のシールド、1
9は第2のスナップリングである。ボール14は内輪1
5と外輪17とに設けられたボール14に外接する溝状
の摺動面に接して配置され、ボール14が互いに接触し
ないように第1のセパレータ13と第2のセパレータ1
6とによって離間されて配置されている。
【0012】また、内輪15と外輪17の摺動面に外部
からホコリなどの異物が混入したり、グリースの揮発成
分や磨耗による磨耗粉が外部に漏れたりするのを防ぐた
めに第1のシールド12と第2のシールド18とによっ
て外輪17の両側は蓋をされている。そして、これらの
各部品は第1のスナップリング11と第2のスナップリ
ング19とによって一体に保持されている。本発明の微
小球形ビーズを含有するグリースは内輪15と外輪17
の摺動面に適量注入される。この注入工程によってボー
ル14の表面をも本発明のグリースが覆うことになる。
【0013】このような構造の本発明のボールベアリン
グは、ボール14を介して内輪15と外輪17とが互い
に相対的に回転するようになっている。このボールベア
リングの外輪17を固定して内輪15の内側に回転軸を
取り付けるか、あるいは内輪15の内側に固定軸を取り
付けて外輪17に回転体を取り付けることによって、対
象物を自由に回転させることができる。
【0014】以下では説明を簡単にするために、本発明
のグリースにおいて、球形ビーズを混合する前のグリー
スを基グリースと呼ぶ。すなわち、本発明のグリースは
基グリースに所定の粒径の球形ビーズを所定の濃度で混
合して製造される。
【0015】以下に図面を参照しながら本発明の実施の
形態を説明する。一般に、ボールベアリングに用いられ
ているボール、内輪、および外輪の材料としては硬質金
属材料であるクロム鋼やステンレス鋼が使われている。
これらの部品の摺動面は加工精度が要求されるため精密
切削や研削で加工されており、研磨加工されているもの
もある。特に球径の均一性が要求されるボールは、加工
後個別に検査されて同じ球径のものを選別して用いる。
【0016】また、ボールや内輪と外輪の摺動面の表面
粗さが粗かったり、加工キズがある場合は、回転時の摩
擦力が大きくなったり、非周期的回転ノイズが大きくな
るために、特にハードディスクなどの精密機器用のモー
タに用いられるボールベアリング部品においてはボール
の表面粗さは0.2μm程度以下、内輪や外輪の摺動面
の表面粗さは1μm程度以下に抑えられている。
【0017】しかし、ボール表面や内輪と外輪の摺動面
を完全に滑らかにすることは難しく、ほとんどのものに
は表面に何らかの凸凹部が存在する。加工キズなどが存
在する場合にはこれらの凸凹部はより深く大きくなる。
また、これらの凸凹部は外部からの異物混入などによっ
て発生することもある。以下では、本発明のグリースが
このような凸凹部に対してどのように作用するかを説明
する。
【0018】図1は本発明によるグリースに混合されて
いる球形ビーズの表面凹部に対する作用を説明する概念
図であり、1は球形ビーズ、2は基グリース、3はボー
ル、4は内輪または外輪の摺動面、5はボール面上の凹
部、6は内輪または外輪の摺動面上の凹部である。
【0019】本発明のグリースには微小な球形ビーズ1
が混合されているために、これらの凹部5、6に球形ビ
ーズ1が入り込み埋めてしまうことにより見かけ上滑ら
かな表面を形成する。そのためボール表面や内輪と外輪
の摺動面の凹部に起因する非周期的回転ノイズは著しく
緩和される。さらに、これらの凹部には通常複数の球形
ビーズが入り込むために、ボールと摺動面との間に働く
ずれ応力はこれら球形ビーズの回転や移動によって力が
分散されて、その結果摩擦トルクも軽減される。
【0020】また、図2は本発明によるグリースに混合
されている球形ビーズの表面凸部に対する作用を説明す
る概念図であり、1は球形ビーズ、2は基グリース、3
はボール、4は内輪または外輪の摺動面、7はボール面
上の凸部、8は内輪または外輪の摺動面上の凸部、9は
ボールの回転方向である。
【0021】この場合は、表面に凸部がある場合とは球
形ビーズの集積の仕方が異なる。ボール3が回転方向9
で示される方向に回転すると、基グリース2に含まれる
球形ビーズ1の相対的な流れ方向は、ボールに対しては
右から左へ、内輪や外輪の摺動面4に対しては左から右
へとなる。そのため、球形ビーズ1はボール面上の凸部
7では右側面に、内輪や外輪の摺動面上の凸部8では左
側面に集積される。その結果、ボール表面に形成された
凸部は見かけ上滑らかとなり非周期的回転ノイズは軽減
される。
【0022】この場合にもこれらの凸部には通常複数の
球形ビーズが集積するために、ボールと摺動面との間に
働くずれ応力はこれら球形ビーズの回転や移動によって
力が分散されて、その結果摩擦トルクが軽減される。
【0023】ボール面上および内輪や外輪の摺動面上に
存在する凸凹の大きさに応じて上記の球形ビーズの効果
を最大にする球形ビーズの最適平均粒径は異なる。球形
ビーズの最適平均粒径は、用いる基グリースの材料組成
やボールベアリングの大きさ、あるいは回転数などによ
っても若干異なるが、ビーズの濃度やボールの表面粗さ
などによって大きく異なる。
【0024】ただし、球形ビーズの平均粒径が小さくな
るにしたがって球形ビーズ濃度を大きくしなければなら
ないが、球形ビーズの平均粒度を小さくし過ぎると粘度
や流動性などのグリース特性を損なってしまう上に、球
形ビーズ作製が困難になるため、球形ビーズの平均粒径
は0.05〜1μmであり、球形ビーズの濃度は100
0〜20000個/mmであることが望ましい。
【0025】基グリースとしては一般に用いられている
鉱物油や合成油からなる基油に金属石鹸などの増稠剤を
混合させたものを用いることができる。このようなグリ
ースとしては、芳香族エステルや、芳香族エステルとポ
リオールエステルとの混合油にリチウム石鹸系増稠剤を
配合してなるグリースや、市販のニグエース(商品名;
日本グリース社製)やASONIC GHY72(商品
名;KLUBER社製)などを用いることができる。金
属石鹸以外の増稠剤を用いたものとしては、基油にイソ
シアネート化合物およびアミン類を添加して反応させた
ものを用いることができる。
【0026】また、ハードディスクにおいてはグリース
の揮発成分が揮発してハードディスク装置を汚染したり
するため、揮発成分の少ない基グリースを用いることが
要求される。そのような、揮発成分の少ない基グリース
としては、パラフィン系炭化水素を基油としポリウレア
を増稠剤として用いたグリースを用いることができる。
また、球形ビーズは金属酸化物であるために上記のよう
な汚染成分が揮発するようなことはない。
【0027】次に本発明のグリースに用いた球形ビーズ
について説明する。本発明のグリースに用いた球形ビー
ズの主成分はSiO、TiO、またはZrOであ
る。このような球形ビーズはゾルゲル法によって容易に
作製することができる。ゾルゲル法によって作製できる
球形ビーズの平均粒径は0.01〜10μm程度であ
り、その真球度は極めて高い。特に前記材料はゾルゲル
法における製造条件が安定している上に硬度も高いため
良好な球形ビーズとすることができる。特にSiO
極めて高純度なものが製造可能であるために、ハードデ
ィスク用のモータやピボットなどに用いても不純物元素
によってハードディスク装置を汚染する恐れがないとい
う特長を有している。球形ビーズの材料としては金属酸
化物であれば上記以外の材料のものであっても用いるこ
とができ、これらの球形ビーズもゾルゲル法で作製する
ことができる。
【0028】ボールベアリングを用いたハードディスク
用のモータにおいては、回転数が4800〜12000
rpmと高速で回転する。4800〜7200rpmの
範囲の回転数で用いられるボールベアリングのボール、
内輪、および外輪はクロム鋼やステンレス鋼で作製され
るが、7200rpm以上の回転数で用いられるボール
ベアリングでは、高速回転による発熱のため焼付が発生
するため、これを防止するためボールはセラミックボー
ルを用いたものが使われるようになってきた。さらなる
高速回転用のものでは内輪や外輪もセラミックで作られ
たものもある。
【0029】しかし、本発明のグリースを用いたボール
ベアリングにおいては、上記したように摩擦トルクが小
さいために高速回転をさせても発熱が小さく、1000
0rpm程度の高速回転においても焼付を起こしにくい
ことが分かった。
【0030】さらに、この摩擦トルクが小さい結果、本
発明のグリースを用いたボールベアリングを用いたモー
タの消費電力を著しく低減させることもできる。
【0031】
【実施例】以下に本発明のグリースおよびそれを用いた
ボールベアリングの実施例について図面を参照しながら
説明する。以下の実施例では、基油としてパラフィン系
炭化水素であるPAO401(商品名;新日鐵化学社
製)に、増稠剤としてリチウム石鹸(ステアリン酸リチ
ウム)を20重量%添加してグリースにしたものを基グ
リースとして用いた。以下簡単のために、このグリース
を基準基グリースと呼ぶことにする。
【0032】また、ボールベアリングとしては、内径6
mm、外径22mm、幅7mm、ボール径3.968m
m、そしてボール数6個のものを用いた。以下、簡単の
ためにこのボールベアリングを標準ボールベアリングと
呼ぶ。この標準ボールベアリングの内輪摺動面の外径は
8.53mm、外輪摺動面の内径は16.47mmであ
る。また、内輪と外輪は快削鋼(JIS SUM24)
を用い、これらの摺動面の表面粗さは0.7〜1.0μ
mであった。また、ボールは市販品で炭素鋼(JIS
SWCH)で作製されたものを用い、その表面粗さは
0.12±0.02μmであった。
【0033】(実施例1) SiO、TiO、およ
びZrO各材料からなる球形ビーズとして、平均粒径
0.025μm、0.05μm、0.1μm、0.2μ
m、0.5μm、1μm、2μm、および5μmのもの
を各々ゾルゲル法で作製した。これらの球形ビーズを基
準基グリースに2000個/mmの濃度で攪拌混合し
て十分泡抜きをしたものを試験グリースとした。この試
験グリースを標準ボールベアリングに各々100mg注
入して評価用ボールベアリングとし、その摩擦トルクと
回転ノイズを測定した。
【0034】摩擦トルクの測定は、外輪外周にゴムロー
ルをおよそ45Nの圧力で押し付けた状態で回転数2r
pmの速さで回転させ、内輪内側に取り付けられたカン
チレバー付シャフトの定点にかかる加重をロードセルで
測定した後、シャフト中心からボール中心までの径にお
ける摩擦トルクに換算することにより行った。
【0035】図4は本実施例の結果得られた平均ビーズ
粒径と摩擦トルクとの関係を示すグラフである。摩擦ト
ルクの数値としては、基準基グリースだけを標準ボール
ベアリングに注入して得られた摩擦トルクの値を1とし
たときの結果を規格値として規格化して示してある。ま
た、図4の横軸は指数目盛で示されている。
【0036】図4から明らかなように、球形ビーズの材
質にかかわらず平均ビーズ径と摩擦トルクとの関係は同
様の傾向を持った曲線として表され、平均ビーズ粒径が
0.05〜1μmの範囲で、ビーズを入れない基準基グ
リースを用いた場合よりも本発明の微小球形ビーズを含
有するグリースの方が小さな摩擦トルクを示すことが分
かった。
【0037】また、球形ビーズの材質としてはZrO
がもっとも大きな摩擦トルク低減作用を有するが、平均
ビーズ粒径が1μm以上になるとZrOが摩擦トルク
を最も大きくすることが分かった。
【0038】次に、回転ノイズの測定に用いたハードデ
ィスク用インハブ型直流モータの構造を図8に示す。図
8はハードディスク用インハブ型直流モータの構造を示
す模式的断面図であり、20はボールベアリング、21
はシャフト、22はハブ、23はベースプレート、24
はコイル、25はヨーク、26はヨーク支持体、27は
永久磁石である。シャフト21はボールベアリング20
の内輪に固定されており、ベースプレート23はシャフ
ト21とヨーク支持体26とを支持している。
【0039】また、ヨーク支持体26はコイル24が巻
かれたヨーク25を保持している。一方、外輪に固定さ
れたハブ23は複数の極に分割着磁された永久磁石27
を保持している。図示していないモータ駆動回路からコ
イル24に与えられた励磁電流によりヨークの周りには
回転磁界が発生し、この回転磁界が永久磁石27の磁場
と相互作用することによってハブ22には回転力が発生
する。ボールベアリング20によってハブ22はシャフ
ト21の周りを回転自在に動くことができるために、前
記回転力によってこの直流モータは回転する。
【0040】図8に示すハードディスク用直流モータに
おけるボールベアリング20として、本実施例で作製し
た上記評価用ボールベアリングを用い、4800rpm
でこのハードディスク用直流モータを回転させた状態
で、ハブ22の上面および側面から静電容量型変位セン
サを用いて非周期的回転ノイズを測定した。非周期的回
転ノイズの測定値としては100回転の測定値の平均値
を用い、摩擦トルクと同様に、基準基グリースだけを標
準ボールベアリングに注入したボールベアリングを用い
て得られた非周期的回転ノイズの測定結果を1としたと
きの値を規格値として規格化した結果を比較した。な
お、上記基準基グリースを上記標準ベアリングに注入し
たものを用いた場合の軸方向の非周期的回転ノイズは
0.2μmであった。
【0041】図6は本実施例の結果得られた平均ビーズ
粒径と軸方向の非周期的回転ノイズとの関係を示すグラ
フである。図6の縦軸と横軸は指数目盛で示されてい
る。図6から明らかなように、球形ビーズの材質にかか
わらず平均ビーズ径と非周期的回転ノイズとの関係は同
様の傾向を持つ曲線で表され、平均ビーズ粒径が0.0
5〜1μmの範囲で、ビーズを入れない基準基グリース
を用いた場合よりも本発明の微小球形ビーズを含有する
グリースの方が小さな非周期的回転ノイズを示すことが
分かった。
【0042】また、球形ビーズの材質としてはZrO
がもっとも大きな非周期的回転ノイズ低減作用を有する
が、平均ビーズ粒径が1μm以上になるとZrOが回
転ノイズを最も大きくすることが分かった。
【0043】また、本実施例のボールベアリングを用い
ることで径方向の非周期的回転ノイズも同様に低減する
ことも分かった。
【0044】(実施例2) SiO、TiO、およ
びZrO各材質からなる球形ビーズとして、平均粒径
0.2μmのものを各々ゾルゲル法で作製した。これら
の球形ビーズを基準基グリースに250個/mm、5
00個/mm、1000個/mm、2000個/m
、5000個/mm、10000個/mm、2
0000個/mm、50000個/mmの濃度で各
々攪拌混合して十分泡抜きしたものを試験グリースとし
た。この試験グリースを標準ボールベアリングに各々1
00mg注入して評価用ボールベアリングとし、その摩
擦トルクを測定した。摩擦トルクの測定方法は実施例1
と同一にした。
【0045】図5は本実施例の結果得られたビーズ濃度
と摩擦トルクとの関係を示すグラフである。摩擦トルク
の数値としては実施例1同様に規格値を用いて示してあ
る。また、図5の横軸は指数目盛で示されている。
【0046】図5から明らかなように、球形ビーズの材
質にかかわらずビーズ濃度と摩擦トルクとの関係は同様
の傾向を持った曲線で表され、ビーズ濃度が1000〜
20000個/mmの範囲で、ビーズを入れない基準
基グリースを用いた場合よりも本発明の微小ビーズを含
有するグリースの方が小さな摩擦トルクを示すことが分
かった。
【0047】また、球形ビーズの材質としてはZrO
がもっとも大きな摩擦トルク低減作用を有することが分
かった。
【0048】次に、本実施例のグリースを用いたときの
非周期的回転ノイズを評価した結果を説明する。非周期
的回転ノイズの評価方法は、実施例1で示したのと同一
である。非周期的回転ノイズの数値としては実施例1同
様に規格値を用いて示してある。
【0049】図7は本実施例の結果得られたビーズ濃度
と軸方向の非周期的回転ノイズとの関係を示すグラフで
ある。図7の縦軸と横軸は指数目盛で示されている。図
7から明らかなように、球形ビーズの材質にかかわらず
平均ビーズ径と非周期的回転ノイズとの関係は同様の傾
向を持った曲線で表され、平均ビーズ粒径が0.05〜
1μmの範囲で、ビーズを入れない基準基グリースを用
いた場合よりも本発明の微小ビーズを含有するグリース
の方が小さな非周期的回転ノイズを示すことが分かっ
た。
【0050】また、球形ビーズの材質としてはZrO
がもっとも大きな非周期的回転ノイズ低減作用を有する
ことが分かった。
【0051】さらに、実施例1と同様に本実施例の場合
においても、軸方向の非周期的回転ノイズと同様に径方
向の非周期的回転ノイズが低減することが分かった。
【0052】(実施例3) 図8に示したハードディス
ク用直流モータにおいて、ボールベアリング20のボー
ルとして種々の表面粗さに加工したボールを用い、平均
ビーズ粒径と摩擦トルクとの関係を調べた。摩擦トルク
の数値としては実施例1同様に規格値を用いて示してあ
る。用いたボールの表面粗さは、0.011μm、0.
017μm、0.12μm、0.19μm、1.19μ
m、1.72μm、および9.98μmであった。ま
た、SiOからなる平均粒径0.025μm、0.0
5μm、0.1μm、0.2μm、0.5μm、1μ
m、2μm、および5μmの球形ビーズを各々ゾルゲル
法で作製した。
【0053】これらの球形ビーズを基準基グリースに2
000個/mmの濃度で攪拌混合して十分泡抜きをし
た後、得られたグリースを上記各表面粗さに加工したボ
ールを配置したボールベアリングに注入し摩擦トルクの
測定をした。摩擦トルクの測定方法は実施例1で示した
方法と同一である。
【0054】図9にボールの表面粗さおよび平均ビーズ
粒径が摩擦トルクに与える影響を示した図であり、図中
の○は従来のボールベアリングを用いた場合よりも摩擦
トルクが減少した場合を、△は従来のボールベアリング
を用いた場合に比べ摩擦トルクが変化しない場合を、×
は従来のボールベアリングを用いた場合よりも摩擦トル
クが増加した場合を示している。
【0055】図9から判るように、ボールの表面粗さが
1μm以下であり、かつ平均ビーズ粒径が0.05〜1
μmである場合に限り、摩擦トルクが従来のボールベア
リングを用いた場合よりも向上することが分かった。
【0056】(実施例4) 上述した基準基グリースの
代わりに以下の基グリースを用いて、実施例1と2で示
したのと同様の評価を行った。
【0057】(基準基グリース1) 基油としてのアル
キル置換ジフェニルエーテル(商品名;モレストハイル
ープ LS150)に、トルエンジイソシアネートとn
−ブチルアミンとを添加し、ジウレアを生成させ基グリ
ースとした(ジウレア含有量20重量%)。
【0058】(基準基グリース2) 基油としての中脂
肪酸エステルに、増稠剤としてリチウム石鹸(ステアリ
ン酸リチウム)を20重量%添加して基グリースとし
た。
【0059】(基準基グリース3) 市販のニグエース
(商品名;日本グリース社製)を基グリースとした。
【0060】(基準基グリース4) 市販のASONI
C GHY72(商品名;KLUBER社製)を基グリ
ースとした。
【0061】(基準基グリース5) 基油としてのパラ
フィン系炭化水素であるPAO401(商品名;新日鐵
化学社製)に、液状ポリイソプレンゴムであるLIR−
290(商品名;クラレ社製)とイソホロンジイソシア
ネートを添加してポリウレアを生成させ基グリースとし
た(ポリウレア含有量10重量%)。
【0062】(基準基グリース6) 基油としてのパラ
フィン系炭化水素であるPAO401(商品名;新日鐵
化学社製)に、メタクリル系重合体であるカネルーブ−
815(商品名;カネボウNSC社製)と1,6ヘキサ
ンジイソシアネートを添加攪拌後、n−ジオクチルアミ
ンを滴下反応させてポリウレアを生成させ基グリースと
した(ポリウレア含有量20重量%)。
【0063】上記に示した基準基グリース1〜6に対
し、実施例1と2で説明した平均ビーズ粒径と摩擦トル
クおよび非周期的回転ノイズとの関係、およびビーズ濃
度と摩擦トルクおよび非周期的回転ノイズとの関係を調
べたところ、図4〜7で示したのと同様の結果が得られ
た。
【0064】このことから、本発明の微小球形ビーズを
含有するグリースおよびそれを用いたボールベアリング
の特性は、前記微小球形ビーズを含有するグリース特性
の基グリースの種類への依存性は小さく、基グリースに
含まれる平均ビーズ粒径とビーズ濃度に大きく依存する
ことが分かった。すなわち、本発明の微小球形ビーズを
含有するグリースの基グリースとしては、鉱物油または
合成油を基油としそれに金属石鹸やポリウレアなどの増
稠剤を混合してなるグリースであればどのようなもので
も用いることができるのである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はボールベ
アリングに用いるグリースとして少なくとも鉱物油また
は合成油などの基油と金属石鹸やポリウレアなどの増稠
剤とを主成分として含有し、そのグリース中に1000
〜20000個/mmの濃度で平均粒径0.05〜1
μmの微小な球形ビーズを混合することにより容易に摩
擦トルクおよび非周期的回転ノイズを低減することが可
能なグリースを作製することができ、そのグリースを用
いたボールベアリングのボールの表面、内輪および外輪
の摺動面の表面粗さを1μm以下とすることで、比較的
低い加工精度で非周期的回転ノイズを0.2μm以下と
することができると同時に製造が容易で安価な高精度ボ
ールベアリングを提供できるという効果を有する。
【0066】さらに、本発明のグリースやボールベアリ
ングを用いることにより摩擦トルクが低減されるために
回転による発熱が抑えられるため、これを用いることに
より焼付を起こすことなくモータをより高速で回転させ
ることが可能となる上に、摩擦損失がなくなるためにモ
ータの消費電力が低減するという効果を有する。このこ
とは、携帯情報機器など消費電力を抑えることが重要な
機器自体の消費電力をも抑える結果にも結びつく。
【0067】さらにまた、本発明のグリースやボールベ
アリングを用いることにより軸方向および径方向の非周
期的回転ノイズが低減するため、ハードディスクなどの
精密回転装置のモータとして、作製が困難で高価な流体
動圧軸受を用いることなく安価なボールベアリングを用
いることが可能となり、従来以上の高密度記録を安価に
可能とすることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるグリースに混合されている球形ビ
ーズの表面凹部に対する作用を説明する概念図である。
【図2】本発明によるグリースに混合されている球形ビ
ーズの表面凸部に対する作用を説明する概念図である。
【図3】本発明のボールベアリングの構造を示す概略斜
視図である。
【図4】実施例1の結果得られた平均ビーズ粒径と摩擦
トルクとの関係を示すグラフである
【図5】実施例2の結果得られたビーズ濃度と摩擦トル
クとの関係を示すグラフである。
【図6】実施例1の結果得られた平均ビーズ粒径と軸方
向の非周期的回転ノイズとの関係を示すグラフである。
【図7】実施例2の結果得られたビーズ濃度と軸方向の
非周期的回転ノイズとの関係を示すグラフである。
【図8】ハードディスク用インハブ型直流モータの構造
を示す模式的断面図である。
【図9】ボールの表面粗さおよび平均ビーズ粒径が摩擦
トルクに与える影響を示した図である。○は従来のボー
ルベアリングを用いた場合よりも摩擦トルクが減少した
場合である。△は従来のボールベアリングを用いた場合
に比べ摩擦トルクが変化しない場合である。×は従来の
ボールベアリングを用いた場合よりも摩擦トルクが増加
した場合である。
【符号の説明】
1 球形ビーズ 2 基グリース 3 ボール 4 内輪または外輪の摺動面 5 ボール面上の凹部 6 内輪または外輪の摺動面上の凹部 7 ボール面上の凸部 8 内輪または外輪の摺動面上の凸部 9 ボールの回転方向 11 第1のスナップリング 12 第1のシールド 13 第1のセパレータ 14 ボール 15 内輪 16 第2のセパレータ 17 外輪 18 第2のシールド 19 第2のスナップリング 20 ボールベアリング 21 シャフト 22 ハブ 23 ベースプレート 24 コイル 25 ヨーク 26 ヨーク支持体 27 永久磁石
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 125/26 C10M 125/26 F16C 33/66 F16C 33/66 Z // C10N 10:02 C10N 10:02 10:08 10:08 20:06 20:06 Z 30:06 30:06 40:02 40:02 50:10 50:10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも鉱物油または合成油などの基
    油と金属石鹸やポリウレアなどの増稠剤とを主成分とし
    て含有するグリースにおいて、当該グリースには微小な
    球形ビーズが所定の濃度で混合されていることを特徴と
    する微小球形ビーズを含有するグリース。
  2. 【請求項2】 前記球形ビーズは、その平均粒径が0.
    05〜1μmであることを特徴とする請求項1記載の微
    小球形ビーズを含有するグリース。
  3. 【請求項3】 前記球形ビーズの濃度は1000〜20
    000個/mmであることを特徴とする請求項1およ
    び2記載の微小球形ビーズを含有するグリース。
  4. 【請求項4】 前記球形ビーズは金属酸化物からなるこ
    とを特徴とする請求項1、2、および3記載の微小球形
    ビーズを含有するグリース。
  5. 【請求項5】 前記球形ビーズはSiO、TiO
    またはZrOを主成分とする材料からなることを特徴
    とする請求項4記載の微小球形ビーズを含有するグリー
    ス。
  6. 【請求項6】 ステンレス鋼やセラミックスなどの硬質
    材料で形成された複数のボールと、これらボールを回転
    自由に狭持する内輪および外輪とを少なくとも構成要素
    として有するボールベアリングにおいて、これら構成要
    素の摺動部に請求項1ないし5記載の微小球形ビーズを
    含有するグリースを注入してなるボールベアリング。
  7. 【請求項7】 前記ボールの表面、前記内輪および外輪
    の摺動面の表面粗さは1μm以下であることを特徴とす
    る請求項6記載のボールベアリング。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097513A (ja) * 2003-08-27 2005-04-14 Nsk Ltd 転動装置用フッ素系グリース組成物、及び、転動装置
JP2009079099A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Iwate Univ 潤滑構造
WO2009129435A1 (en) * 2008-04-17 2009-10-22 The Timken Company High speed ball bearing for dental or medical handpieces

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