JP2003002283A - 多目的ブイ - Google Patents

多目的ブイ

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JP2003002283A
JP2003002283A JP2001191862A JP2001191862A JP2003002283A JP 2003002283 A JP2003002283 A JP 2003002283A JP 2001191862 A JP2001191862 A JP 2001191862A JP 2001191862 A JP2001191862 A JP 2001191862A JP 2003002283 A JP2003002283 A JP 2003002283A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高波浪、潮流及び吹送流等による負荷、波高
の上下によるチェーン等の係留索の弛緩、緊張の繰り返
しによる摩耗を大幅に軽減することが可能な多目的ブイ
を提供すること。 【解決手段】 ワイヤ42cの一端が連結され水底に沈
着されたシンカーブロック41bと、前記ワイヤ42c
の他端に連結され前記水底に対して垂直方向に張設され
て水中に浮遊された中間ブイ21と、前記シンカーブロ
ック41bと、前記中間ブイ21との間に連結された前
記基準となるワイヤ42cを中心とし、該中心を囲むよ
うに配置された複数のシンカーブロック41bに一端が
連結され、他端が前記中間ブイ21と連結された複数の
ワイヤ42dによって水平状態に維持された前記中間ブ
イ21と、該中間ブイ21とワイヤ(42a又は42
b)によって海面側に係留される多目的ブイ本体とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 海洋等で種々の
観測や浮標灯等に使用可能な多目的ブイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブイは、例えば、港湾施
設等で航路標識用の浮標灯として使用されている。図1
4は、従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す斜視図
である。以下、図14を参照して従来のブイについて説
明する。
【0003】図14に示すように、ブイ本体101は、
円柱状のフロート102と、フロート102の下面10
2bの中心部に固着されたポール104と、ポール10
4の下端部に設けられたカウンターウエイト130とか
らなる。なお、ブイ本体101において、水中に没する
側を下方、水上に浮上する側を上方と称する。
【0004】フロート102は、ブイ本体101に浮力
を付与する部材であり、繊維強化プラスチック(FR
P)等の合成樹脂や圧延鋼材及びアルミニウム合金等の
金属からなり、内部に浮力体としてのウレタン発泡樹脂
等を充填して密封されている。
【0005】また、フロート102の下面102bの中
心部に設けられたポール104及びカウンターウエイト
130は、フロート102を安定して浮揚させるための
ものであって、ブイ本体101が、水面144で安定し
て浮揚することができる。
【0006】上記の構成からなるブイ本体101を浮標
灯として使用する場合には、フロート102の上面10
2a上に各種灯器を設けて使用する。例えば、図14に
示すように、上面102a上に櫓状の標体部111を設
け、標体部111の頂上部に灯器111aを取り付けて
構成する。
【0007】また、浮標灯のように、常に所定の位置に
浮揚させて使用する場合には、フロート102の下面1
02bと海底とをチェーン等の係留索142及びシンカ
ーブロック141によって連結してブイ本体101を所
定の位置に係留することが行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブイ本
体101は、高波浪、潮流及び吹送流等による負荷を受
ける表面積が大きく係留索142が切断されてしまう場
合がある。また、海面における波高の上下に対応してブ
イ本体101も上下するため、チェーン等の係留索14
2の弛緩、緊張の繰り返しによって摩耗し、係留索14
2が切断されてブイ本体101が流失してしまうおそれ
がある。特に、設置水域の水深が深ければ深いほど、長
大化するチェーン等の自重、電源装置・テレメーター装
置・投光器・センサー類等の積載重量及び積載場所によ
り、それに見合った浮力を維持すべく、フロート102
及びブイ本体101を大型化する必要があり、チェーン
等の係留索142に受ける負荷が増大して係留索142
の切断につながるおそれがある。
【0009】また、海底に各種観測機器を設けている場
合には、ブイ本体101と観測機器との間に設けられた
データの送受信や電源の供給を行う伝送ケーブルがよじ
れて断線し、観測が不可能になるおそれがある。
【0010】また、ダイバーの潜水可能深度は、一般的
に水面から水深50m以内であるため、水深50m以上
の海域においては、ブイの設置作業を容易に行うことが
できない。
【0011】さらに、ブイ本体101が大型化すると、
係留索142及びシンカーブロック141等のブイの係
留システム全体も大型化し、ブイ本体101の製造、保
管、設置地点までの搬送及び設置作業等に手間がかかる
とともに、高コスト化する傾向がある。
【0012】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あって、高波浪、潮流及び吹送流等による負荷、波高の
上下によるチェーン等の係留索の弛緩、緊張の繰り返し
による摩耗を大幅に軽減することが可能であり、ブイを
係留するチェーン等の係留索の切断や、各種データの送
受信を行う伝送ケーブル等の断線の防止が可能であり、
ダイバーの作業することができない水面から水深50m
以上の水域においても容易にブイの設置作業及び交換作
業ができ、かつ用途に応じてブイ全体を大型化しても、
製造、保管、搬送、現地組立、設置作業及び交換作業等
の容易化や低コスト化を達成することができる多目的ブ
イを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の多目的ブイは、
ワイヤの一端が連結され水底に沈着されたシンカーブロ
ックと、前記ワイヤの他端に連結され前記水底に対して
垂直方向に張設されて水中に浮遊された中間ブイと、前
記シンカーブロックと、前記中間ブイとの間に連結され
た前記基準となるワイヤを中心とし、該中心を囲むよう
に配置された複数のシンカーブロックに一端が連結さ
れ、他端が前記中間ブイと連結された複数のワイヤによ
って水平状態に維持された前記中間ブイと、該中間ブイ
とワイヤによって海面側に係留される多目的ブイ本体と
を有することを特徴とする。
【0014】本発明の多目的ブイの前記多目的ブイ本体
は、中間ブイ上に所定の間隔で配置された複数の連結部
との間でワイヤを介して連結・係留されることを特徴と
する。
【0015】本発明の多目的ブイの多目的ブイ本体を係
留する複数のワイヤは、中間ブイ上に所定の間隔で設け
られた複数の掛け金具に各々挿通して前記ワイヤの先端
を前記掛け金具に各々締結し、締結されたワイヤと前記
掛け金具の間に摺動可能な重りを設けたことを特徴とす
る。 本発明の多目的ブイの前記多目的ブイ本体は、内
部に空間を有し、第1本体及び第2本体と、前記第1本
体と前記第2本体との間に介装されたフロートとを備
え、前記第1本体及び前記第2本体各々が有する上枠と
下枠とを複数の連結部材で連結したことを特徴とする。
【0016】本発明の多目的ブイの前記多目的ブイ本体
は、補助フロートを有することを特徴とする。
【0017】本発明の多目的ブイの前記多目的ブイ本体
は、内部に水密ケースを備えてなることを特徴とする。
【0018】本発明の多目的ブイの前記水密ケースは、
前記多目的ブイ本体が備える回転架台により相対的に回
転自在に構成したことを特徴とする。
【0019】本発明の多目的ブイの前記多目的ブイ本体
の連結部材は、所定の曲率を有することを特徴とする。
【0020】本発明の多目的ブイの前記多目的ブイ本体
の連結部材は、直棒状であることを特徴とする。
【0021】本発明の多目的ブイの前記中間ブイは、内
部に空間を有し、第1本体及び第2本体と、前記第1本
体と前記第2本体との間に介装されたフロートとを備
え、前記第1本体及び前記第2本体各々が有する上枠と
下枠とを複数の連結部材で連結したことを特徴とする。
【0022】本発明の多目的ブイの前記中間ブイは、補
助フロートを有することを特徴とする。
【0023】本発明の多目的ブイの前記中間ブイは、内
部に水密ケースを備えてなることを特徴とする。
【0024】本発明の多目的ブイの前記中間ブイの連結
部材は、所定の曲率を有することを特徴とする。
【0025】本発明の多目的ブイの前記中間ブイの連結
部材は、直棒状であることを特徴とする。
【0026】本発明の多目的ブイの前記中間ブイは、フ
ロート上部に人工魚礁を設けてなることを特徴とする。
【0027】本発明の多目的ブイの前記多目的ブイ本体
は、サーチライトソナーを設けたことを特徴とする。
【0028】本発明の多目的ブイの前記多目的ブイ本体
は、略直棒状であることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明による多目的ブイの
第1の実施の形態について、図1乃至図7を参照して説
明する。図1は、本発明による第1の実施の形態として
の多目的ブイの設置状態を示す正面図、図2は、図1に
示す多目的ブイの設置状態を示す平面図、図3は、図1
に示す多目的ブイの多目的ブイ本体の平面図、図4は、
図1に示す多目的ブイの多目的ブイ本体の正面図、図5
は、図1に示す多目的ブイの中間ブイの平面図、図6
は、図5に示す中間ブイの正面図、図7は、図4に示す
多目的ブイ本体の分解図である。
【0030】図1に示すように、本発明による多目的ブ
イは、海底、湖底、川底等の水底に沈着された基準シン
カーブロック41a、複数のシンカーブロック41b、
水面又は、水面付近に係留された多目的ブイ本体1、シ
ンカーブロック41a及びシンカーブロック41bと多
目的ブイ本体1の間に位置する中間ブイ21、多目的ブ
イ本体1と中間ブイ21を連結するワイヤ42b、シン
カーブロック41a及びシンカーブロック41bと中間
ブイ21を連結する基準ワイヤ42c及びワイヤ42d
とからなる。
【0031】図3及び図4に示すように、多目的ブイ本
体1は、内部に空間を有し、全体が中空の略球体状にな
っており、第1本体2と第2本体3との間に介装された
フロート4とを有する。
【0032】第1本体2は、ステンレス、アルミニウ
ム、アルミニウム合金等の金属からなり(本実施の形態
ではステンレス)、下枠としてのドーナツ板状の大輪部
2aと、大輪部2aに対して小径の上枠としての小輪部
2bと、大輪部2aと小輪部2bとを所定の間隔で連結
する複数の連結パイプ2cとにより、内部に空間を有
し、全体が中空の半球状に構成されている。前記連結パ
イプ2cは、所定の曲率を有し、大輪部2a及び小輪部
2bの円周方向に沿って所定の間隔で設けられている。
本実施の形態では、12本設けられている。また、大輪
部2aは、円周方向に沿って連結パイプ2c間に等間隔
で形成された複数のボルト孔11d(本実施の形態では
12カ所)を有する。
【0033】また、第2本体3は、第1本体2と対称な
形状を有するほぼ同一の構成であり、ステンレス、アル
ミニウム、アルミニウム合金等の金属からなり(本実施
の形態ではステンレス)、第1本体2の各部材に対応し
て、ドーナツ板状の大輪部3aと、大輪部3aに対して
小径の小輪部3bと、大輪部3aと小輪部3bとを連結
する連結部材としての複数の連結パイプ3cとからな
る。連結パイプ3cは、所定の曲率を有し、大輪部3a
及び小輪部3bの円周方向に沿って所定の間隔で、12
本設けられている。また、大輪部3aは、連結パイプ3
c間に円周方向に沿って大輪部2aに対応する位置に形
成された複数のボルト孔11d(本実施の形態では12
カ所)を備えている。
【0034】なお、大輪部2a、大輪部3a、小輪部2
b及び小輪部3bは、環状のものに限らず、種々の形態
のものを採択することが可能であり、大輪部2a及び大
輪部3aを第1枠部材、小輪部2b及び小輪部3bを第
2枠部材とも称する。また、フロート4の形態は、大輪
部2a、大輪部3a、小輪部2b及び小輪部2cの形態
に応じ適宜選択される。
【0035】また、フロート4は、多目的ブイ1に浮力
を付与する部材であり、第1本体2の大輪部2a及び第
2本体3の大輪部3aに対応して輪状に形成され、大輪
部2a及び大輪部3aと等しい外径及び内径を有し、円
周方向に沿って大輪部2aのボルト孔11d及び大輪部
3aのボルト孔11dに対応する位置に形成された複数
のボルト孔11d(本実施の形態では12カ所)を備え
ている。フロート4は、設置水域までの搬送、現地組立
等を容易にすべく、分割可能な構成とすることも可能で
ある。そして、多目的ブイ本体1は、大輪部2aと大輪
部3aとの間にフロート4を介装して、前記ボルト孔1
1dにそれぞれボルト11aを挿通して、ワッシャ11
c及びナット11bによって締結固定される。また、前
記フロート4は、圧延鋼材、ステンレス、アルミニウ
ム、アルミニウム合金等の金属からなり(本実施の形態
ではステンレス)、内部に浮力体としての発泡スチロー
ルを充填して密封されている。なお、フロート4は、繊
維強化プラスチック(FRP)等の合成樹脂により形成
することも可能であり、内部に充填する浮力体として、
ウレタン発泡樹脂等を使用してもよい。
【0036】また、フロート4の周囲には、多目的ブイ
本体1の浮力を増加させるための補助フロート13を連
結することが可能である。そして、前記フロート4の周
囲に限らず多目的ブイ本体1に、補助フロート13を設
けることが可能であり、多目的ブイ本体1に設置した各
種装置の重量を考慮して、適切な大きさの補助フロート
13を連結可能である。
【0037】また、多目的ブイ本体1は、内部の中心部
に円筒状の水密ケース5を有する。前記水密ケース5
は、電源装置・テレメーター装置・投光器・センサー類
等の各種装置を収納する部材であり、全体が円筒状に形
成され、第2本体3の小輪部3b上に取り付けられてい
る。
【0038】また、図7に示すように、本実施の形態の
多目的ブイ本体1は、水密ケース5と第1本体2又は、
第2本体3との間に介装されて多目的ブイ本体1と水密
ケース5とが相対的に回転自在に保持される回転架台8
を有する構成とすることも可能である。前記回転架台8
は、多目的ブイ本体1、すなわち、第1本体2、第2本
体3及びフロート4と水密ケース5とを相対的に回転自
在に保持する部材であり、固定側プレート9と前記固定
側プレート9に嵌合する回転側プレート10とからな
る。
【0039】前記固定側プレート9は、円板状の部材
で、上面上に前記水密ケースが締結固定されている。ま
た、前記固定側プレートの下面側に沿って円筒状のすべ
り部材9bが固着され、前記すべり部材9bの外周に沿
って複数の付着物除去部材としての付着物除去ピン9a
(例えば、4本)が所定の間隔で配設されている。前記
すべり部材は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン
(商標名:テフロン)等のフッ素樹脂からなる。
【0040】前記回転側プレート10は、円板状の部材
で、下面側で前記第2本体3の底板3dに締結固定され
ている。また、前記回転側プレート10の上面側には、
周縁部に沿って円筒状の摺動突部10aが一体又は別体
で形成されている。そして、前記摺動突部10aを前記
付着物除去ピン9aと前記すべり部材9bとの間に嵌合
すると、前記摺動突部10aの内周面が前記すべり部材
9bの外周面に密着して摺動可能な構成になっている。
【0041】なお、前記水密ケース5を前記第1本体2
に対して取り付ける構成にすることも可能であり、前記
水密ケース5と前記第1本体2との間に前記回転架台8
を介装してもよい。この場合、前記水密ケース5を前記
固定側プレート9に締結固定し、前記回転側プレート1
0を前記第1本体2に締結固定して、前記固定側プレー
ト9と前記回転側プレート10とを嵌合する構成にすれ
ばよい。
【0042】前記回転架台は、多目的ブイ本体1を基準
ワイヤ42aのみによって中間ブイ21と連結して係留
する場合に、基準ワイヤ42aのねじれを防止すること
ができる。また、中間ブイ21に各種観測装置を設け、
該観測装置との間に伝送ケーブルを設けた場合でも、該
伝送ケーブルのよじれを防止することができる。すなわ
ち、前記多目的ブイ本体1を回転する方向の力が加わる
と、ワイヤによって固定される前記水密ケース5に対し
て、前記多目的ブイ本体1、すなわち、前記第1本体
2、前記第2本体3及び前記フロート4が回転して前記
ケーブル又は、基準ワイヤ42aによじれが発生するこ
とを防止することができる。また、前記回転架台8は、
付着物除去部材としての前記付着物除去ピン9aを有す
ることから、前記回転架台8の回転部分、すなわち、前
記すべり部材9bと前記摺動突部10aとの嵌合部に付
着物が付着することを防止して、常に円滑に回転するこ
とができる。
【0043】次に、多目的ブイ本体1と水底のシンカー
ブロック41a及びシンカーブロック41bの間に位置
する中間ブイ21について図5及び図6を参照して説明
する。中間ブイ21は、第1本体22及び第2本体23
と、第1本体22と第2本体23との間に介装されたフ
ロート24からなり、多目的ブイ本体1が備える連結パ
イプ2cの形態のみが異なり、他の構成については同一
であることから、多目的ブイ本体1と同一の構成又は機
能を有する部分については説明を省略する。
【0044】図6に示すように、中間ブイ21は、第1
本体22の大輪部22aと小輪部22bとを連結する複
数の連結パイプ22c及び第2本体23の大輪部23a
と小輪部23bとを連結する複数の連結パイプ23cが
直棒状に形成されている。連結パイプ22c及び連結パ
イプ23cは、大輪部22a及び小輪部22b、大輪部
23a及び小輪部23bの円周方向に沿って所定の間隔
で8本設けられている。中間ブイ21は、フロート4を
挟んで紡錘形状になっており、連結パイプ22c及び連
結パイプ23cが直棒状であることから、中間ブイ21
の上下方向の強度が大きくなっている。すなわち、中間
ブイ21は、水底に設置されたシンカーブロック41a
及びシンカーブロック41bと一端が連結され、他端が
中間ブイ21と連結された基準ワイヤ42c及びワイヤ
42dの荷重に対して、十分に耐えうるものである。特
に、水深が深ければ、深いほど中間ブイ21とシンカー
ブロック41を連結する基準ワイヤ42c及びワイヤ4
2dが長くなり、その基準ワイヤ42c及びワイヤ42
dを張設するため中間ブイ21のフロート24も浮力を
増すために大型化する必要があり、中間ブイ21にかか
る負荷も更に大きくなる。従って、このような水深が深
い海域等において、特に好適である。
【0045】なお、多目的ブイ本体1の第1本体の連結
パイプ2cと第2本体の連結パイプ3c及び中間ブイ2
1の第1本体22の連結パイプ22cと第2本体23の
連結パイプ23cは、強度が十分に確保されるのであれ
ば、所定の曲率を有するものや、直棒状のものでも良
い。従って、連結パイプ22c及び連結パイプ23cの
本数を変えることによって強度を調整することも可能で
ある。
【0046】また、中間ブイ21は、内部の中心部に円
筒状の水密ケース25を有する。この水密ケース25
は、電源装置・テレメーター装置・投光器・センサー類
等の各種装置を収納する部材であり、全体が円筒状に形
成され、第2本体23の小輪部23b上に取り付けられ
ている。
【0047】また、フロート24の周囲には、中間ブイ
21の浮力を増加させるための補助フロート26を連結
することが可能である。そして、前記フロート24の周
囲に限らず中間ブイ21に、補助フロート26を設ける
ことが可能であり、中間ブイ21に設置した各種装置の
重量を考慮して、適切な大きさの補助フロート26を連
結可能である。
【0048】次に、水底に沈着された基準シンカーブロ
ック41a、シンカーブロック41b及び基準シンカー
ブロック41a、シンカーブロック41bと中間ブイ2
1を連結する基準ワイヤ42c、ワイヤ42dについ
て、図1及び図2を参照して説明する。
【0049】図1及び図2に示すように、基準シンカー
ブロック41a、シンカーブロック41bは、中間ブイ
21及び多目的ブイ本体1を係留すべく、水底に船から
沈められるものであって、コンクリート製で重量が数ト
ンもするものもある。図1及び図2からも明らかなよう
に、基準シンカーブロック41aを中心として、その周
囲に等間隔で複数、本実施の形態では3つのシンカーブ
ロック41bが固設されており、基準シンカーブロック
41aを中心とするシンカーブロック41b同士の角度
は120°となっているが、前記角度は適宜所定の角度
を採択することができ、等角度ではなく、異なる角度で
構成してもよい。また、基準シンカーブロック41a及
びシンカーブロック41bは、その上端に基準ワイヤ4
2c又はワイヤ42dと連結するための基準掛け金具4
4a(図1に図示)又は掛け金具44bが配設されてい
る。
【0050】基準ワイヤ42cは、基準シンカーブロッ
ク41aと中間ブイ21を連結するものであり、中間ブ
イ21の第2本体23の下端に配設された第2基準掛け
金具32c及び基準シンカーブロック41a上端の掛け
金具44aにおいて連結されるものである。基準ワイヤ
42cが張設されると、中間ブイ21のフロート24の
浮力によって、自ら緊張する。
【0051】ワイヤ42dは、中間ブイ21の第2本体
23の大輪部23aに円周方向に等間隔に配設された第
2掛け金具32d及びシンカーブロック41bの上端に
配設された掛け金具44bにおいて連結されるものであ
るが、中間ブイ21は、疑似海底となるものであるた
め、ワイヤ42dの長さは、中間ブイ21を水平状態に
維持すべくダイバーにより、調節部43を調節すること
によって調整される。その結果、中間ブイ21は、図1
に示すように、水面からを一定の水深に浮遊する状態と
なる。そして、中間ブイ21は水面から水中40m付近
に位置する。水深40m付近は、波の影響を受けないた
め、ダイバーの潜ることのできない水深50m以上の水
域においても中間ブイ21を疑似海底とすることがで
き、多目的ブイ本体1の設置を容易に行うことができ、
多目的ブイ本体1への波等の影響を最小限に防ぐことが
可能となる。
【0052】また、基準ワイヤ42a、ワイヤ42b、
ワイヤ42c及びワイヤ42dは、ステンレス等の金属
や、ロープ等で構成されるものである。
【0053】次に、多目的ブイ本体1と中間ブイ21を
連結する基準ワイヤ42a及びワイヤ42bについて、
図1、図2及び図4を参照して説明する。
【0054】基準ワイヤ42aは、多目的ブイ本体1と
中間ブイ21を連結するものであり、多目的ブイ本体1
の下部ポール7の下端に配設された基準掛け金具12a
(図4に図示)及び中間ブイ21の第1本体22の上端
に配設された第1基準掛け金具32aとの間で連結され
る。基準ワイヤ42aの長さは、中間ブイ21から海面
までの深度に対応して、40m程度となる。多目的ブイ
本体1は、ワイヤ42bを用いず、基準ワイヤ42aの
1本のみでも係留が可能である。
【0055】ワイヤ42bは、多目的ブイ本体1と中間
ブイ21を連結するものであり、多目的ブイ本体1の第
2本体3の大輪部2a上に円周方向で等間隔に配設され
た掛け金具12b及び中間ブイ21の第1本体22の大
輪部22a上に円周方向で等間隔に配設された第1掛け
金具32bを連結するものである。ワイヤ42bの長さ
は、多目的ブイ本体1を水平状態に維持し得るよう算出
されるものである。複数のワイヤ42bによって、多目
的ブイ本体1を係留するため、多目的ブイ本体1の安定
度が向上するものである。
【0056】多目的ブイ本体1を係留する複数のワイヤ
42bは、中間ブイ21上に所定の間隔で配置された複
数の第1掛け金具32bに各々挿通され、第1掛け金具
32bに締結されたワイヤ42bと掛け金具32bとの
間にワイヤに挿通されて摺動可能な重り34を介する余
張部33を設けることが望ましい(図1の拡大図参
照)。重り34は、中空の円筒状をなし、内部にワイヤ
42bを挿通してなる。重り34の重量を調節すること
によって、多目的ブイ本体1の水深を自由に設定可能と
する事が可能である。例えば、多目的ブイ本体1は、水
面に浮いている必要はなく、潜水させておくことも可能
となる。また、余張部33を設けることにより、ワイヤ
42bの長さがある程度可変となるため高波浪、潮流及
び吹送流等によっても、多目的ブイ本体1への負荷が低
減される。
【0057】次に、本発明による多目的ブイの設置方法
について、図11を参照して説明する。図11は、本発
明による多目的ブイの設置方法であって、(a)〜
(g)を工程順に示した正面図である。
【0058】図11(a)に示すように、基準シンカー
ブロック41aと中間ブイ21の下端中央の第2基準掛
け金具32cを基準ワイヤ42cで連結し、中間ブイ2
1の上端の第1基準掛け金具32aとパイロットブイ6
0を基準ワイヤ42aによって連結したものを船舶に設
置したGPS(Global Positioning
System)によって、基準シンカーブロック41
aの設置点を計測して、船舶から、基準シンカーブロッ
ク41a、中間ブイ21、パイロットブイ60の順に沈
着させる。基準シンカーブロック41aと中間ブイ21
を連結する基準ワイヤ42cの長さは、中間ブイ21
が、水深40メートル付近に浮遊するよう、設置地点の
水深を考慮して算出されるものである。この第1工程に
より、水底から海面まで、基準シンカーブロック41
a、中間ブイ21、パイロットブイ60順で、設置、浮
遊することとなる。また、中間ブイ21は、水深40m
付近に浮遊することとなるため、基準ワイヤ42aの長
さは水面までの約40m程度となり、基準ワイヤ42a
の一端に連結されたパイロットブイ60が水面に浮遊し
て、設置工程上の目印となり、船舶からの視認に役立つ
ものである。
【0059】図11(b)に示すように、基準シンカー
ブロック41aの設置地点を中心とし、該中心の周囲に
複数のシンカーブロック41b及び該シンカーブロック
41bとワイヤ42dによって連結されたパイロットブ
イ60を等間隔に船舶から沈着させる。この場合、シン
カーブロック41bの設置地点は、基準シンカーブロッ
ク41aを基準に算出されるものであり、基準シンカー
ブロック41aと同様にGPSによって設置地点を計測
するものである。本実施の形態においては、基準シンカ
ーブロック41aの周囲に3つのシンカーブロック41
bを配するため、基準シンカーブロック41aを中心と
するシンカーブロック41b同士の角度は、図2に示す
ように、いずれも120°となる。また、ワイヤ41b
の長さは設置地点の水深を考慮して、パイロットブイ6
0が水面に浮遊して、設置工程上の目印ともなり得るよ
うに算出されるものである。第2工程により、基準シン
カーブロック41aに対応したパイロットブイ60の周
囲に等間隔に複数のパイロットブイ60が水面に現れる
こととなる。
【0060】図11(c)に示すように、シンカーブロ
ック41bとパイロットブイ60に連結されたワイヤ4
2dをダイバーによって中間ブイ21の第2本体23の
大輪部23aに配設された第2掛け金具32dに連結
し、余分なワイヤ42bは、ダイバーによって切断す
る。中間ブイ21は、水深40m付近に浮遊しているた
め、ダイバーによって十分に、中間ブイ21にワイヤ4
2dを連結可能なものである。また、中間ブイ21の浮
遊位置を固定すべく、調節部43により、ワイヤ42d
を張設して、緊張させる。この場合、中間ブイ21を疑
似水底とすべく、該調節部43によって、中間ブイ21
が水平状態になるように調節する。中間ブイ21を水平
状態とすることによって、疑似海底とし、ダイバーが潜
水することのできない水深の水域においてもブイが設置
可能である。
【0061】多目的ブイ本体1を1本の基準ワイヤ42
aによって係留する場合は、中間ブイ21の第1本体2
2の上端の第1基準掛け金具32aに一端が連結された
基準ワイヤ42aの他端に連結されたパイロットブイ6
0を多目的ブイ本体1と交換することによって、本発明
による多目的ブイが完成する。
【0062】また、水面の多目的ブイ本体1を複数のワ
イヤ42bにより係留する場合は、図11(d)に示す
ように、ダイバーが、パイロットブイ60に一端が連結
されたワイヤ42bの他端を中間ブイ21の第1本体2
2の大輪部22aに配設された第1掛け金具32bに連
結する。この場合、ワイヤ42bの長さは、ワイヤ42
bと中間ブイ21の第1本体22の直上の水面までの距
離に対応するものではなく、基準ワイヤ42aと連結さ
れたパイロットブイ60までの長さとなる。中間ブイ2
1の本体上部22の大輪部22aは、これによって、基
準ワイヤ42aに連結されたパイロットブイ60を中心
として、周囲に等間隔で複数のパイロットブイが水面に
浮遊する。本実施の形態(図12(d))においては、
ワイヤ42bは、3本であるため、基準ワイヤ42aに
対応するパイロットブイ60を中心として、ワイヤ42
bに対応するパイロットブイ60同士の角度は、それぞ
れ120°となる。
【0063】図11(e)に示すように、中間ブイ21
の第1本体22の上端の第1基準掛け金具32aに一端
が連結された基準ワイヤ42aの他端に連結されたパイ
ロットブイ60を多目的ブイ本体1に交換する。
【0064】図11(f)に示すように、多目的ブイ本
体1の第2本体3の大輪部3a上に円周方向で等間隔に
配設された掛け金具12bとワイヤ42bを連結する。
この場合、ワイヤ42bは、シンカーブロック41a及
びシンカーブロック41bと中間ブイ21を連結する基
準ワイヤ42c及び42dと違い、波高の上下を考慮し
て、余裕をもたせる。
【0065】図11(g)に示すように、ダイバーによ
って、基準ワイヤ42aの連結を解除し、基準ワイヤ4
2aを回収する。基準ワイヤ42b下端に余張部を設
け、長さを可変とするため、基準ワイヤ42aを回収す
るものである。これによって、本発明の多目的ブイが完
成する。
【0066】次に、本発明による第2の実施の形態とし
て、図8を使用して説明する。図8は、本発明による第
2の実施の形態を示すものであって、図4に示す多目的
ブイ本体の第1本体を取り払った本発明の多目的ブイの
設置状態を示す正面図である。
【0067】図8に示すように、多目的ブイ本体1は、
第1本体2を取り払った構成とすることも可能であり、
フロート4が発生する浮力により、該フロート4を水面
に維持することが可能であり、かつ、第1本体2を取り
払うことによって、多目的ブイ本体1上に大型の各種観
測装置や電源装置、位置測定装置等の搭載物を搭載可能
となるものである。
【0068】次に、本発明による第3の実施の形態とし
て、図9を使用して説明する。図9は、本発明による第
3の実施の形態を示すものであって、本発明の多目的ブ
イを浮標灯に適用した設置状態を示す正面図である。
【0069】図9に示すように、上部ポール6の上端に
標識灯54を設置したものである。また、標識灯の電源
として上部ポール6の側面にソーラーパネル56を設置
して、必要な電源をソーラーパネル56により供給する
ことが可能となる。また、ソーラーパネル56が鳥等に
よって破損してしまうことを防止すべく、鳥よけ55が
ソーラーパネル56の上部に設けられている。また、本
実施の形態においては、多目的ブイ本体1の第1本体2
の連結パイプ2c及び第2本体3の連結パイプ3cを直
棒状に構成することによって多目的ブイ1の上下に対す
る強度を増し、かつ、第1本体2の大輪部2a及び小輪
部2b、第2本体3の大輪部3a及び小輪部3bを設け
ず、前記連結パイプ2c及び連結パイプ3cを上部ポー
ル6、下部ポール7及びフロート4に直付けすることに
よって、更に簡易な構造としたものである。
【0070】次に、本発明による第4の実施の形態とし
て、図10を使用して説明する。図10は、本発明によ
る第4の実施の形態を示すものであって、図1に示す中
間ブイ本体直下のワイヤーを取り払った設置状態を示す
正面図である。
【0071】図10に示すように、図1に示す基準シン
カーブロック41aと中間ブイ21の第2本体23の下
端に配設された第2基準掛け金具32cを連結するワイ
ヤ42cを取り払うことも可能である。
【0072】次に、本発明による第5の実施の形態とし
て、図12を使用して説明する。図12は、本発明によ
る第5の実施の形態を示すものであって、本発明の多目
的ブイを漁業資源環境調査ユニットに適応した設置状態
を示す正面図である。
【0073】図12に示すように、中間ブイ21のフロ
ート24上に人工漁礁を設けることも可能である。中間
ブイ21に人工漁礁35を設けることによって多目的ブ
イの設置水域における漁業資源環境調査を行うものであ
る。即ち、任意の水深に中間ブイ21を設置し、疑似海
底たる中間ブイ21に人工漁礁35を設け、多目的ブイ
の設置水域を回遊する魚類を集め、中間ブイ21の上方
に係留された多目的ブイ本体1に設置されたサーチライ
トソナー等の魚群探知機によって漁業資源環境調査を行
うものである。この場合において、無線又は、電話回線
等の通信手段を多目的ブイに設置することにより、多目
的ブイの設置水域における水温、波高及びサーチライト
ソナー36等に映し出された魚群に関する情報を付近の
漁協、漁船等にリアルタイムに転送することにより効率
的な漁業が可能となる。また、過去の漁獲高を検討の
上、中間ブイ21の設置水深、設置海域を適宜変更し
て、どの水域及び水深にいかなる魚類が生息するのかを
調査することにより、長期的にも効率の良い漁業が可能
となる。
【0074】次に、本発明による第6の実施の形態とし
て、図13を使用して説明する。図13は、本発明によ
る第6の実施の形態を示すものであって、本発明の多目
的ブイをタワー型ブイに適応した設置状態を示す正面図
である。
【0075】図13に示すように、中間ブイ21として
のフロート24上にワイヤ45を介することによって、
タワー型ブイ37を設置することも可能である。従来、
水深25m以内の浅い水域でのみ設置可能であったタワ
ー型ブイ37を、中間ブイ21を疑似海底とすることに
よって、水深25m以上の深い水域においても設置可能
としたものであり、タワー型ブイ37は海洋観測灯台な
どに使用されるものである。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による多目
的ブイによれば、高波浪、潮流及び吹送流による負荷、
波高の上下によるチェーン等の係留索の弛緩、緊張の繰
り返しによる摩耗を大幅に軽減することが可能であり、
ブイを係留するチェーン等の係留索の切断や、各種デー
タの送受信を行う伝送ケーブル等の断線の防止が可能で
あり、ダイバーの作業することができない水深50m以
上の水域においても容易にブイの設置作業及び交換作業
ができ、かつ用途に応じてブイ全体を大型化しても、製
造、保管、搬送、現地組立、設置作業及び交換作業等の
容易化や低コスト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態としての多目的
ブイの設置状態を示す正面図及び余張部の拡大図であ
る。
【図2】図1に示す多目的ブイの設置状態を示す平面図
である。
【図3】図1に示す多目的ブイの多目的ブイ本体の平面
図である。
【図4】図3に示す多目的ブイ本体の正面図である。
【図5】図1に示す中間ブイの平面図である。
【図6】図5に示す中間ブイの正面図である。
【図7】図4に示す多目的ブイ本体の分解図である。
【図8】本発明による第2の実施の形態を示すものであ
って、図4に示す多目的ブイ本体の第1本体を取り払っ
た本発明の多目的ブイの設置状態を示す正面図である。
【図9】本発明による第3の実施の形態を示すものであ
って、本発明の多目的ブイを浮標灯に適用した設置状態
を示す正面図である。
【図10】本発明による第4の実施の形態を示すもので
あって、図1に示す中間ブイ本体直下のワイヤーを取り
払った設置状態を示す正面図である。
【図11】(a)乃至(g)は、本発明による多目的ブ
イの設置方法であって、(a)〜(g)を工程順に示し
た正面図である。
【図12】本発明による第5の実施の形態を示すもので
あって、本発明の多目的ブイを漁業資源環境調査ユニッ
トに適応した設置状態を示す正面図である。
【図13】本発明による第6の実施の形態を示すもので
あって、本発明の多目的ブイをタワー型ブイに適応した
設置状態を示す正面図である。
【図14】従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 多目的ブイ本体 2 第1本体 2a 大輪部 2b 小輪部 2c 連結パイプ 3 第2本体 3a 大輪部 3b 小輪部 3c 連結パイプ 4 フロート 5 水密ケース 6 上部ポール 7 下部ポール 8 回転架台 9 固定側プレート 9a 付属物除去ピン 9b すべり部材 9c 上面 10 回転側プレート 10a 摺動突部 11a ボルト 11b ナット 11c ワッシャ 11d ボルト孔 12a 基準掛け金具 12b 掛け金具 13 補助フロート 21 中間ブイ 22 第1本体 22a 大輪部 22b 小輪部 22c 連結パイプ 23 第2本体 23a 大輪部 23b 小輪部 23c 連結パイプ 24 フロート 25 水密ケース 26 補助フロート 31a ボルト 31b ナット 32a 第1基準掛け金具 32b 第1掛け金具 32c 第2基準掛け金具 32d 第2掛け金具 33 余張部 34 重り 35 人工漁礁 36 サーチライト 37 タワー型ブイ 41a 基準シンカーブロック 41b シンカーブロック 42a 基準ワイヤ 42b ワイヤ 42c 基準ワイヤ 42d ワイヤ 43 調節部 44a 基準掛け金具 44b 掛け金具 51 多目的ブイ本体(第3の実施の形
態) 52 第1本体 53 第2本体 54 標識灯 55 鳥よけ 56 ソーラーパネル 60 パイロットブイ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤの一端が連結され水底に沈着され
    たシンカーブロックと、前記ワイヤの他端に連結され前
    記水底に対して垂直方向に張設されて水中に浮遊された
    中間ブイと、前記シンカーブロックと、前記中間ブイと
    の間に連結された前記基準となるワイヤを中心とし、該
    中心を囲むように配置された複数のシンカーブロックに
    一端が連結され、他端が前記中間ブイと連結された複数
    のワイヤによって水平状態に維持された前記中間ブイ
    と、該中間ブイとワイヤによって海面側に係留される多
    目的ブイ本体とを有することを特徴とする多目的ブイ。
  2. 【請求項2】 前記多目的ブイ本体は、中間ブイ上に所
    定の間隔で配置された複数の連結部との間でワイヤを介
    して連結・係留されることを特徴とする請求項1記載の
    多目的ブイ。
  3. 【請求項3】 前記多目的ブイ本体を係留する複数のワ
    イヤは、中間ブイ上に所定の間隔で設けられた複数の掛
    け金具に各々挿通して前記ワイヤの先端を前記掛け金具
    に各々締結し、締結されたワイヤと前記掛け金具の間に
    摺動可能な重りを設けたことを特徴とする請求項2記載
    の多目的ブイ。
  4. 【請求項4】 前記多目的ブイ本体は、内部に空間を有
    し、第1本体及び第2本体と、前記第1本体と前記第2
    本体との間に介装されたフロートとを備え、前記第1本
    体及び前記第2本体各々が有する上枠と下枠とを複数の
    連結部材で連結したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3記載のうちいずれか1記載の多目的ブイ。
  5. 【請求項5】 前記多目的ブイ本体は、補助フロートを
    有することを特徴とする請求項4記載の多目的ブイ。
  6. 【請求項6】 前記多目的ブイ本体は、内部に水密ケー
    スを備えてなることを特徴とする請求項4又は請求項5
    記載のうちいずれか1記載の多目的ブイ。
  7. 【請求項7】 前記水密ケースは、前記多目的ブイ本体
    が備える回転架台により相対的に回転自在に構成したこ
    とを特徴とする請求項6記載の多目的ブイ。
  8. 【請求項8】 前記多目的ブイ本体の連結部材は、所定
    の曲率を有することを特徴とする請求項4乃至請求項7
    記載のうちいずれか1記載の多目的ブイ。
  9. 【請求項9】 前記多目的ブイ本体の連結部材は、直棒
    状であることを特徴とする請求項4乃至請求項7記載の
    うちいずれか1記載の多目的ブイ。
  10. 【請求項10】 前記中間ブイは、内部に空間を有し、
    第1本体及び第2本体と、前記第1本体と前記第2本体
    との間に介装されたフロートとを備え、前記第1本体及
    び前記第2本体各々が有する上枠と下枠とを複数の連結
    部材で連結したことを特徴とする請求項1乃至請求項9
    のうちいずれか1記載の多目的ブイ。
  11. 【請求項11】 前記中間ブイは、補助フロートを有す
    ることを特徴とする請求項10記載の多目的ブイ。
  12. 【請求項12】 前記中間ブイは、内部に水密ケースを
    備えてなることを特徴とする請求項10又は請求項11
    記載のうちいずれか1記載の多目的ブイ。
  13. 【請求項13】 前記中間ブイの連結部材は、所定の曲
    率を有することを特徴とする請求項10又は請求項12
    記載のうちいずれか1記載の多目的ブイ。
  14. 【請求項14】 前記中間ブイの連結部材は、直棒状で
    あることを特徴とする請求項10又は請求項12記載の
    うちいずれか1記載の多目的ブイ。
  15. 【請求項15】 前記中間ブイは、フロート上部に人工
    魚礁を設けてなることを特徴とする請求項10乃至請求
    項14記載のうちいずれか1記載の多目的ブイ。
  16. 【請求項16】 前記多目的ブイ本体は、サーチライト
    ソナーを設けたことを特徴とする請求項15記載の多目
    的ブイ。
  17. 【請求項17】 前記多目的ブイ本体は、略直棒状であ
    ることを特徴とする請求項2記載の多目的ブイ。
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