JP4453842B2 - 海中プラットホーム - Google Patents

海中プラットホーム Download PDF

Info

Publication number
JP4453842B2
JP4453842B2 JP2006350648A JP2006350648A JP4453842B2 JP 4453842 B2 JP4453842 B2 JP 4453842B2 JP 2006350648 A JP2006350648 A JP 2006350648A JP 2006350648 A JP2006350648 A JP 2006350648A JP 4453842 B2 JP4453842 B2 JP 4453842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
buoy
underwater platform
platform
wire
multipurpose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006350648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008162299A (ja
Inventor
謙一郎 胡屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2006350648A priority Critical patent/JP4453842B2/ja
Priority to TW096148839A priority patent/TW200909300A/zh
Priority to KR1020070133977A priority patent/KR101185293B1/ko
Publication of JP2008162299A publication Critical patent/JP2008162299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4453842B2 publication Critical patent/JP4453842B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B22/00Buoys
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K61/00Culture of aquatic animals
    • A01K61/60Floating cultivation devices, e.g. rafts or floating fish-farms
    • A01K61/65Connecting or mooring devices therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B51/00Marking of navigation route
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D1/00Rope, cable, or chain winding mechanisms; Capstans
    • B66D1/60Rope, cable, or chain winding mechanisms; Capstans adapted for special purposes
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B3/00Engineering works in connection with control or use of streams, rivers, coasts, or other marine sites; Sealings or joints for engineering works in general
    • E02B3/04Structures or apparatus for, or methods of, protecting banks, coasts, or harbours
    • E02B3/046Artificial reefs
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C13/00Surveying specially adapted to open water, e.g. sea, lake, river or canal
    • G01C13/002Measuring the movement of open water
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B22/00Buoys
    • B63B2022/006Buoys specially adapted for measuring or watch purposes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B2207/00Buoyancy or ballast means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B2231/00Material used for some parts or elements, or for particular purposes
    • B63B2231/02Metallic materials
    • B63B2231/10Aluminium or aluminium alloys

Description

本発明は、海上、海中等で種々の海象観測や魚礁等に使用可能な海中プラットホームに関する。
従来、海洋計測、航路標識用の浮標灯には、ブイが使用されている。図15は、従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す斜視図である。以下、図15を参照して従来のブイについて説明する。
図15に示すように、ブイ本体101は、円柱状のフロート102と、フロート102の下面102bの中心部に固着されたポール104と、ポール104の下端部に設けられたカウンターウエイト130とからなる。
フロート102は、ブイ本体101に浮力を付与する部材であり、繊維強化プラスチック(FRP)等の合成樹脂や圧延鋼材及びアルミニウム合金等の金属からなり、内部に浮力体としてのウレタン発泡樹脂等を充填して密封されている。
また、フロート102の下面102bの中心部に設けられたポール104及びカウンターウエイト130は、フロート102を安定して浮揚させるためのものであって、ブイ本体101が、水面144で安定して浮揚することができる。
上記の構成からなるブイ本体101を浮標灯として使用する場合には、フロート102の上面102a上に各種灯器を設けて使用する。例えば、図15に示すように、上面102a上に櫓状の標体部111を設け、標体部111の頂上部に灯器111aを取り付けて構成する。
また、浮標灯のように、常に所定の位置に浮揚させて使用する場合には、フロート102の下面102bと海底とをチェーン等の係留索142及びシンカーブロック141によって連結してブイ本体101を所定の位置に係留することが行われている。
しかしながら、ブイ本体101は、高波浪、潮流及び吹送流等による負荷を受ける表面積が大きく係留索142が切断されてしまう場合がある。また、海面における波高の上下に対応してブイ本体101も上下するため、チェーン等の係留索142の弛緩、緊張の繰り返しによって摩耗し、係留索142が切断されてブイ本体101が流失してしまう恐れがある。
このため、上記ブイに対する高波浪、潮流及び吹送流等による負荷、波高の上下によるチェーン等の係留索の弛緩、緊張の繰り返しによる摩耗を大幅に軽減することが可能な多目的ブイが特許文献1に開示されている。図16は、特許文献1に開示されている従来の多目的ブイの設置状況を示す平面図及び余張部の拡大図である。以下、図16を参照して従来の多目的ブイについて説明する。
特許文献1の多目的ブイは、図16に示すように、海底、湖底、川底等の水底に沈着された基準シンカーブロック41a、複数のシンカーブロック41b、水面又は、水面付近に係留された多目的ブイ本体100、シンカーブロック41a及びシンカーブロック41bと多目的ブイ本体100の間に位置する中間ブイ21、多目的ブイ本体100と中間ブイ21を連結するワイヤ42b、シンカーブロック41a及びシンカーブロック41bと中間ブイ21を連結する基準ワイヤ42c及びワイヤ42dとからなる。
中間ブイ21に連結するワイヤ42dの長さは、中間ブイ21を水平状態に維持すべくダイバーにより、調節部43を調節することによって調整される。その結果、中間ブイ21は、水面から一定の距離に浮遊する状態となり、水面下40m(メートル)付近に位置する。水面下40m付近は、波の影響を受けないため、ダイバーの潜ることのできない深度50m以上の水域においても中間ブイ21を疑似海底とすることができ、多目的ブイ本体100の設置を容易に行うことができ、多目的ブイ本体100への波等の影響を最小限に防ぐことが可能となる。
特開2003−2283
近年、海底地震防災の情報として津波の進行、伝搬、大きさを如何に早く的確に把握するかが課題となっており、津波監視システムの実用化が急務となっている。
従来から波高計は海底に設置されており、波高計の設置可能な最大水深は50m程度である。また、機器の設置にはダイバーによる設置作業が必要となり、ダイバーの潜水可能深度は、一般的に水面から50m以内であるため、水深が50mを越える比較的大水深での波高等の観測は行われていなかった。
このため、沿岸から遠く離れた50mを越える大水深での津波による水塊の移動現象を観測できることが望まれている。
しかしながら、従来の中間ブイは、全体が中空の略球体状になっており、波高計等の観測機器を設置することができなかった。
そこで本発明は、従来の多目的ブイでは設置することができなかった波高計等の観測機器を水面下30mから50mに設けた海中プラットホーム上に設置し、海中プラットホームを仮想海底とすることにより大水深での観測を可能とする海中プラットホームを提供することを目的とする。
また、従来の多目的ブイは、海面に位置するブイ本体が、中間ブイの直上に位置しているため、中間ブイに超音波式波高計を設置した場合には、ブイ本体により超音波が乱されて波高等の正確な測定ができない恐れがあった。
そこで本発明は、海中プラットホーム上に設置した超音波式波高計が、ブイ本体からの影響を受けずに安定して観測可能な海中プラットホームを提供することを目的とする。
また、従来の中間ブイは、全体が中空の略球体状になっており、中間ブイの大きさを容易に変更することができなかったが、本発明は、多目的ブイの中間ブイとしての海中プラットホームの大きさを容易に変えることができ、また、組立、分解が容易な海中プラットホームを提供することを目的とする。
また、通常、漁礁は海底に設置されるが、大水深海域での50m前後の比較的浅い深度に漁礁を設置できれば、漁礁周辺に生息する魚の漁業資源調査を行うことができる。そこで本発明は、多目的ブイの海中プラットホームを大水深海域に設置し、比較的浅い深度での人工漁礁として利用可能な海中プラットホームを提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明による海中プラットホームは、水底に沈着されたシンカーブロックからのワイヤによって海中で海面に対して水平状態に維持され、所定の長さの部材を連結して内部空間を有する外周を形成するフレームと、前記フレームの内部空間に平面を成すように構成したグレーチングとを有する海中プラットホームであって、前記海中プラットホームは、水面との水平方向に少なくとも2以上の前記海中プラットホームを組み合わせ可能であることを特徴とする。
また、本発明による海中プラットホームは、水底に沈着されたシンカーブロックからのワイヤによって海中で海面に対して水平状態に維持され、所定の長さの部材を連結して内部空間を有する外周を形成するフレームと、前記フレームの内部空間に平面を成すように構成したグレーチングとを有する海中プラットホームであって、前記グレーチングは、直上の海面に向けて超音波を発する超音波式波高計を搭載していることを特徴とする。
また、本発明による海中プラットホームの前記所定の長さの部材は、L字パイプとストレートパイプからなることを特徴とする。
また、本発明による海中プラットホームは、前記ストレートパイプの数を増減することにより、大きさを可変できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明による海中プラットホームは、海面方向に前記海中プラットホームを連結金具により所定の間隔で積み重ねることが可能であることを特徴とする。
従来の多目的ブイでは設置することができなかった波高計等の観測機器を水面下30mから50mに設けた海中プラットホーム上に設置し、海中プラットホームを仮想海底とすることにより大水深海域での観測が可能となる。
従来の多目的ブイは、中間ブイに超音波式波高計を設置した場合に、海面のブイ本体が、中間ブイの直上に位置しているため、ブイ本体により超音波が乱されて波高等の正確な測定ができない恐れがあったが、本発明は、ブイ本体が超音波式波高計を設置した位置の直上にないため、正確な測定が可能となる。
本発明による海中プラットホームは、組立、分解が容易であり、また、複数の海中プラットホームを組み合わせたり、海中プラットホームを構成する部品の数を増やすことにより、大きさを容易に変えることができる。
本発明による海中プラットホームは、大水深海域においても、水面下50mまでの位置に設置することができるため、海中プラットホームを人工漁礁としても利用することにより、その海域の比較的浅い深度に生息する魚を調査、漁獲することができる。
次に、本発明による海中プラットホームの第1の実施の形態について、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、多目的ブイの設置状態を示す斜視図、図2は、図1に示す多目的ブイの設置状態を示す平面図、図3は、図1に示す多目的ブイ本体の正面図、図4は、図3に示す多目的ブイ本体の斜視図、図5は、図1に示す多目的ブイの海中プラットホームの斜視図、図6は、図5に示す海中プラットホームのフレームの展開図、図7は、ストレートパイプの使用数を増やした海中プラットホームの一例を示す図である。
本発明は、水面下30mから50mに海中プラットホームを設置して、海中プラットホーム上に波高計等の観測機器等を設置し、海中プラットホームを仮想海底とすることにより、大水深での波高等の観測を可能とする海中プラットホームに関するものである。
なお、図16に示した従来の多目的ブイと同一機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付して説明する。
図1及び図2に示すように、多目的ブイは、海底、湖底、川底等の水底に沈着された基準シンカーブロック41a、複数のシンカーブロック41b及び共有シンカーブロック41cと、水面又は、水面付近に係留された多目的ブイ本体1と、基準シンカーブロック41a、シンカーブロック41b及び共有シンカーブロック41cと多目的ブイ本体1の間に位置して水面下30mから50mに位置する海中プラットホーム70と、基準シンカーブロック41a、シンカーブロック41b及び共有シンカーブロック41cと海中プラットホーム70を連結する基準ワイヤ42c及びワイヤ42dと、共有シンカーブロック41c及びシンカーブロック41bと多目的ブイ本体1とを連結するワイヤ42dとからなる。なお、図2に示す海中プラットホーム70は、基準シンカーブロック41aの位置を明確にするために、格子部材としてのグレーチング76(図5に示す)を取り除いた状態のものである。
図2に示すように、多目的ブイ本体1を係留する共有シンカーブロック41c及びシンカーブロック41bは、海面から海底を見たときに、海中プラットホーム70の外側となるように沈着されている。このため、多目的ブイ本体1と共有シンカーブロック41c及びシンカーブロック41bとを連結するワイヤ42dは、海中プラットホームの外側に位置するようになる。
これにより、図1及び図2に示すように、多目的ブイ本体1は、海中プラットホーム70の直上に位置するのではなく、離間した位置に設置されている。
以下に、多目的ブイを構成する多目的ブイ本体、海中プラットホーム、シンカーブロックとワイヤについて詳述する。最初に、図3及び図4を参照して多目的ブイ本体について述べる。
図3及び図4に示すように、多目的ブイ本体1は、センターポール2を中心として、上面輪部3と下面輪部5との間に介装されたフロート6と、上面輪部3及び下面輪部5とをセンターポール2に結合するための連結パイプ10と、センターポール2の上部に設けられ、標識灯7c、アンテナ等を搭載する上部ポール7と、センターポール2と上部ポール7との間に介装された連結ポール8と、センターポール2の下部に設けられたカウンターウエイト9とから構成される。
センターポール2は、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属からなり、内部が中空のパイプで形成したものである。センターポール2の端部には、連結ポール8、カウンターウエイト9と結合するためのフランジ2aがそれぞれ設けられている。また、センターポール2の上部と下部付近には、フロート6を連結パイプ10を介してセンターポール2に結合するための、上面固定金具2bと下面固定金具2cとが設けられている。上面固定金具2bと下面固定金具2cには、連結パイプ10と結合するための連結孔を有している。また、センターポール2の上部端部のフランジ2aと上面固定金具2bとの間には、取手2dが設けられている。
上面輪部3は、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属からなり、ドーナツ板状に形成されている。上面輪部3の上部には、連結パイプ10と結合するための金具3a、円周方向に沿って連結パイプ10間に等間隔で形成された複数のボルト孔、グレーチング部4を搭載するためのボルト孔、多目的ブイ本体をワイヤで係留するための掛け金具3bを有している。連結パイプ10と結合するための金具3aには、ボルト孔が設けられている。また、上面輪部3の他面はフロート6と接するようになっている。
グレーチング部4は、作業員による上部ポール7に搭載、内蔵された機器の設置、点検等を行うときの足場となるものであり、格子状に形成された金属で、上面輪部3の上部を覆うように設けられている。
海底側に面した下面輪部5は、上面輪部3と同一の構成であり、グレーチング部4は取り付けていない。なお、上面輪部3、下面輪部5は、環状のものに限らず、種々の形態のものを採択することが可能である。
フロート6は、多目的ブイ本体1に浮力を付与する部材であり、上部輪部3及び下部輪部5に対応して輪状に形成され、上部輪部3及び下部輪部5と等しい外径及び内径を有し、円周方向に沿って上部輪部3のボルト孔及び下部輪部5のボルト孔に対応する位置に形成された複数のボルト孔を備えている。フロート6は、設置水域までの搬送、現地組立等を容易にすべく、分割可能な構成とすることも可能である。そして、多目的ブイ本体1は、上部輪部3と下部輪部5との間にフロート6を介装して、前記ボルト孔にそれぞれボルトを挿通して、ワッシャ及びナットによって締結固定される。なお、フロート6は、圧延鋼材、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属からなり(本実施の形態ではステンレス)、内部に浮力体としての発泡スチロールを充填して密封されている。また、フロート6は、繊維強化プラスチック(FRP)等の合成樹脂により形成することも可能であり、内部に充填する浮力体として、ウレタン発泡樹脂等を使用してもよい。フロート6の形態は、上面輪部3及び下面輪部5の形態に応じ適宜選択される。
また、フロート6の周囲には、多目的ブイ本体1の浮力を増加させるための補助フロートを連結することが可能である。そして、前記フロート6の周囲に限らず多目的ブイ本体1に、補助フロートを設けることが可能であり、多目的ブイ本体1に設置した各種装置の重量を考慮して、適切な大きさの補助フロートを連結することが可能である。
連結パイプ10は、フロート6を介装した上面輪部3及び下面輪部5をセンターポール2に結合するためのものであり、上面輪部3及び下面輪部5に設けた金具3aのボルト孔にボルト及びナットで連結パイプ10の先端を固定し、連結パイプ10の他端は、センターポール2の上面固定金具2b及び下面固定金具2cにボルト及びナットで固定する。図3及び図4に示す多目的ブイ本体は、上面輪部3と下面輪部5に各6本の連結パイプ10を使用した例である。
上部ポール7は、センターポール2の上部に設けられており、両端にはフランジ7aを有している。上部ポール7の一方のフランジ7aは、連結ポール8と結合するためのものであり、上部ポール7の他方のフランジ7aには、標識灯7cが設けられている。なお、上部ポール7は、多目的ブイ本体1の最も高い位置に取り付けられているため、標識灯7c、GPSや衛星のアンテナ、ソーラパネル等を搭載するようになっている(図1には標識灯7cのみ記載)。上部ポール7の内部は、水密に保たれており、送受信機、データの収集を行うデータ・ローガ、バッテリーの各種装置を収納するようになっている。なお、各種装置をセンターポール2の上部の内部に収納するようにしてもよい。
また、上部ポール7には、アーム7bが設けられており、アーム7bの先端には連結ポール8の金具8aと結合するためのボルト孔が設けられている。
連結ポール8は、センターポール2と上部ポール7との間に介装され、両端面にフランジ8aを有し、フランジ8aにはセンターポール2、上部ポール7にボルト及びナットで締結固定するためのボルト孔が設けられている。また、連結ポール8には、上部ポール7のアーム7bと連結したするための金具8bを有し、金具8bの先端部には、上部ポール7からのアーム7bの先端をボルト及びナットで結合するためのボルト孔が設けられている。上部ポール7は、連結ポール8の金具8bのボルト孔を支点として、上面輪部3側に回転することができるようになっている。図3に示す点線の上部ポール7は、ボルト及びナットを外して上面輪部3側に回転した状態を示すものである。
カウンターウエイト9は、海上での多目的ブイ本体の浮遊のバランスを保つためのものでり、センターポール2の下部に設けられている。カウンターウエイト9は、センターポール2と結合するためのフランジ9aと、他端に重り9cを取り付けるためのフランジ9aと、フランジ9aの中心に重り9c用のガイド棒9bが設けられている。重り9cは、ガイド棒9bに挿入可能なようにドーナツ状に形成され、複数のボルト孔を有している。所定の数の重り9cをガイド棒9bに挿入して、ボルトをフランジ9a及び重り9cボルト孔に挿通してナットで固定する。
なお、カウンターウエイト9に使用する重り9cの数は、上部ポール7に搭載する機器の大きさ、位置などによって決めるようにする。図3に示すカウンターウエイト9は、5個の重り9cを使用した例である。
以上の構成からなる多目的ブイ本体1は、例えば、図1及び図2に示すように海底からの3本のワイヤ42dにより海上に係留される。
また、多目的ブイ本体1は、センターポール2の上面固定金具2b及び下面固定金具2cに変えて、回転可能な回転金具を設けて、回転金具に連結パイプ10を結合するようにして、センターポール2と上面輪部3及び下面輪部5に結合した連結パイプ10とが相対的に回転可能なように構成することにより、カウンターウエイト9の海底側の先端を1本のワイヤで係留するようにすることも可能である。これにより、フロート6が回転することによるワイヤ、伝送ケーブルのよじれを防止することができる。また、多目的ブイ本体1を係留するワイヤは1本でよく、多目的ブイ本体の設置費用等を安価にすることができる。
次に、多目的ブイ本体1と水底の基準シンカーブロック41a、シンカーブロック41b及び共有シンカーブロック41cの間に位置する海中プラットホーム70について図5及び図6を参照して説明する。図5に示すように、海中プラットホーム70は、フレーム71及びグレーチング76からなる。海中プラットホーム70は海中でフレーム71のグレーチング76が設置された面を海面側となるよう、また、海面と平行となるように設置する。
図6は、図5に示す海中プラットホーム70のフレーム71の展開図である。図6に示すように、海中プラットホーム70のフレーム71は、ストレートパイプ73及びL字パイプ74を組み合わせてなり、ストレートパイプ73及びL字パイプ74は接続金具75を介して結合されている。ストレートパイプ73及びL字パイプ74を構成する材質は、アルミニウム合金からなる。図6に示すように、ストレートパイプ73は、内部が中空の円筒状の丸パイプ73aと丸パイプ73aの両端に平板からなるフランジ73bを有している。ストレートパイプ73の円筒状の丸パイプ73aの端面とフランジ73bとは、溶接等により結合されている。また、円筒状の丸パイプ73aの端面付近とフランジ73bには、丸パイプ73aの端面とフランジ73bとの溶接を補強するための補強板73dが溶接して設けられており、丸パイプ73aの端面に掛かる応力に耐えるようになっている。また、ストレートパイプ73は、丸パイプ73aの空間内に海水が浸透しないように防浸が図られている。ストレートパイプ73のフランジ73bの丸パイプ73aの端面に接する面と反対の面は、接続金具75と結合する面であり、フランジ73bには、接続金具75と結合するためのボルト孔73c(本実施の形態では6カ所)を有している。
L字パイプ74は、図6に示すように、内部が中空で角度90度に形成されたエルボ74aとエルボ74aの両端に平板からなるフランジ74bを有している。円筒状のエルボ74aの端面とフランジ74bとは、溶接等により結合されており、L字に形成したエルボ74aの端面付近とフランジ74bには、エルボ74aの端面とフランジ74bとの溶接を補強するための補強板74dが溶接して設けられており、エルボ74aの端面に係る応力に耐えるようになっている。また、L字パイプ74は、エルボ74aの空間内に海水が浸透しないように防浸が図られている。L字パイプ74のフランジ74bのエルボ74aの端面に接する面と反対の面は、接続金具75と結合する面であり、フランジ74bには、接続金具75と結合するためのボルト孔74c(本実施の形態では6カ所)を有している。
接続金具75は、図6に示すように、ストレートパイプ73とL字パイプ74、ストレートパイプ73と他のストレートパイプ73とを結合するためのものであり、中心位置から所定の位置にボルト孔75c(本実施の形態では6カ所)が設けられている。接続金具75のコーナ付近には、海底に設置したシンカーブロックからのワイヤを挿通して海中プラットホーム70を固定するためのワイヤ貫通孔75a(本実施の形態では4カ所)が設けられている。また、接続金具75には中心に所定の半径を有する円の穴75bが設けられており、この穴75bは接続金具75を軽量化するために設けたものである。海中プラットホーム70の海底からの係留は、シンカーブロックからのワイヤを接続金具75に形成されているワイヤ貫通孔75aに固定することにより行われる。
海中プラットホーム70のフレーム71は、図6に示すように、コーナーに配置した4個のL字パイプ74と、各L字パイプ74間に結合した6個のストレートパイプ73から構成されている。ストレートパイプ73及びL字パイプ74は、それぞれ同一の形状、同一の大きさである。このため、フレーム71は使用するストレートパイプ73の個数を増減することにより、必要な大きさのものを得ることができるようになっている。例えば、図7に示すように、ストレートパイプ73を12個使用して、海中プラットホーム70を大型化するとともに、グレーチング76の面積を増やすことができる。
海中プラットホーム70のフレーム71は、ストレートパイプ73のフランジ73bとL字パイプ74のフランジ74bとの間に接続金具75を介装して、それぞれのボルト孔73c、74c、75cにボルトを挿通して、ワッシャ及びナットによって締結固定されて組み立てが完了する。
図5に示すように、海中プラットホーム70のグレーチング76は、アルミニウム、ステンレス等からなり格子状に形成されており、グレーチング76の下面に固定されたバー76aと、バー76aの取り付け方向と直角を成して固定されたブリッジ76bによってフレーム71に固定されている。グレーチング76のフレーム71への固定は、ブリッジ76bの先端部をフレーム71の丸パイプ73a上で固定金具、U字ボルトを用いて、ワッシャ及びナットによって締結される。観測機器、防水を施した電源としてのバッテリー等は、フレーム71の内側のグレーチング76上に据え付けるようにする。
また、本発明による海中プラットホームは、海中プラットホームを複数使用して、平面的に結合して海中プラットホームの大きさを変えることも可能である。図8は、図5に示す海中プラットホーム70を4個使用して、平面的に結合して海中プラットホーム70の4倍の大きさに拡張した例を示す。図8に示す拡大図のように、接続板79を使用して接続金具75のワイヤ貫通孔75aを利用して、ボルト、ナットで海中プラットホーム70と他の海中プラットホーム70との結合を行う。
以上説明したように、海中プラットホーム70のフレーム71は、ストレートパイプ73とL字パイプ74との間に接続金具75を介装して、それぞれのボルト孔にボルトを挿通して、ワッシャ及びナットによって締結固定されて組み立てが完了する。また、グレーチング76は、固定金具、U字ボルトを用いて、ワッシャ及びナットによってフレーム71に固定締結される。このため、海中プラットホーム70は、設置する前に容易に組み立てることができ、設置工期の短縮を図ることができる。また、ストレートパイプ73、L字パイプ74、グレーチング76単位に分解して、容易に輸送することもできる。
海中プラットホーム70は、内部が中空の円筒の丸パイプ73a及び内部が中空のエルボ74aにより形成されているため、海中で浮力により上昇する力が発生する。これにより、グレーチング76には、数百キログラムの質量を有する機器を搭載することが可能となる。
以上説明した海中プラットホームのフレームは、アルミニウム合金からなるストレートパイプを使用した実施の形態を説明したが、次に、ストレートパイプに浮遊体として発泡スチロールを用いた実施の形態について説明する。
図9は、図6に示すストレートパイプ73の丸パイプ73aに変えて、浮遊体として発泡スチロールを用いた海中プラットホーム70を示す。図10は、浮遊体ストレートパイプの構成を示す斜視図である。
図9に示す浮遊体ストレートパイプ78は、図10に示すように、両端にソケット型フランジ78aを配し、ソケット型フランジ78aの一方の端面は、接続金具75に接する面であり、ソケット型フランジ78aの他面は、浮遊体としての発泡スチロール78bを挿入するように筒状にソケットを形成している。また、筒状のソケットの外周には、補強板78dが設けられている。浮遊体としての発泡スチロール78bは、円柱形状であり、円柱の中心にアルミニウム等の金属からなる支柱78cを内蔵している。ソケット型フランジ78aに発泡スチロール78bが嵌合して、ソケット型フランジ78aの端面よりボルトにより発泡スチロールの円柱の中心に位置する支柱78cと締結固定し、円柱の発泡スチロール78bをソケット型フランジ78aに固定する。このように、浮遊体としての発泡スチロールを使用して、海中プラットホームを構成することもできる。なお、図9に示すL字パイプ74は、図6に示すL字パイプ74と同一のものである。
以上述べたように、海中プラットホームは、現場での組み立て解体が容易にできるため、輸送費が安価となる。更に、海中プラットホームの大きさを容易に変えることができるので、グレーチングに搭載する機器の大きさの制限が緩和される。また、海中プラットホームの海底からの係留は、フレーム周囲10カ所の接続金具からの係留が可能なため、海中での安定性が良く、大水深での観測に適している。
次に、水底に沈着された基準シンカーブロック41a、シンカーブロック41b、共有シンカーブロック41c、及び基準シンカーブロック41a、シンカーブロック41b、共有シンカーブロック41cと海中プラットホーム70を連結する基準ワイヤ42c、ワイヤ42dについて、図1を参照して説明する。
図1に示すように、基準シンカーブロック41a、シンカーブロック41b、共有シンカーブロック41cは、海中プラットホーム70及び多目的ブイ本体1を係留すべく、水底に船から沈められるものであって、コンクリート製で重量が数トンもするものもある。 図1及び図2からも明らかなように、基準シンカーブロック41aを中心として、その周囲に等間隔でシンカーブロック41bが複数固設されている。また、基準シンカーブロック41a及びシンカーブロック41bは、その上端に基準ワイヤ42c又はワイヤ42dと連結するための基準掛け金具44a(図1に図示)又は掛け金具44bが配設されている。なお、共有シンカーブロック41cは、海中プラットホーム70及び多目的ブイ本体1をワイヤ42dでそれぞれを連結する。
基準ワイヤ42cは、基準シンカーブロック41aと海中プラットホーム70を連結するものであり、海中プラットホーム70のワイヤ貫通孔75a及び基準シンカーブロック41a上端の基準掛け金具44aにおいて連結されるものである。基準ワイヤ42cが張設されると、海中プラットホーム70の浮力によって、自ら緊張する。
ワイヤ42dは、海中プラットホーム70のワイヤ貫通孔75a及びシンカーブロック41bの上端に配設された掛け金具44bにおいて連結されるものであるが、海中プラットホーム70は、疑似海底となるものであるため、ワイヤ42dの長さは、海中プラットホーム70を水平状態に維持すべくダイバーにより、調整される。その結果、海中プラットホーム70は、図1に示すように、水面からを一定の水深に浮遊する状態となる。そして、海中プラットホーム70は水面から水中40m付近に位置する。深度40m付近は、波の影響を受けないため、ダイバーの潜ることのできない深度50m以上の水域においても海中プラットホーム70を疑似海底とすることができ、多目的ブイ本体1の設置を容易に行うことができ、多目的ブイ本体1への波等の影響を最小限に防ぐことが可能となる。
また、基準ワイヤ42c及びワイヤ42dは、取り扱いが容易な繊維ロープ等で構成されるものである。
なお、図1及び図2に示す多目的ブイの設置の実施の形態では、多目的ブイ本体1及び海中プラットホーム70は、共有シンカーブロック41cを共用しているが、共有シンカーブロック41cに代えて、多目的ブイ本体1及び海中プラットホーム70にそれぞれのシンカーブロック41bを設置して、多目的ブイ本体1及び海中プラットホーム70を各シンカーブロック41bで係留するようにしてもよい。また、図1及び図2に示す多目的ブイの設置の実施の形態では、共有シンカーブロック41cを1個使用しているが、シンカーブロック41bに代えて共有シンカーブロック41cを設置して、複数の共有シンカーブロック41cで多目的ブイ本体1及び海中プラットホーム70の係留を行ってもよい。
また、多目的ブイ本体1のフロートが回転可能であり、1本のワイヤで係留する多目的ブイ本体は、共有シンカーブロック41cにより海中プラットホーム70と共用するようにする。なお、多目的ブイ本体の係留においては、多目的ブイ本体の特性、水深等によりシンカーブロックの設置数、設置位置を適宜決定するようにする。
次に、多目的ブイの設置方法について、図11を参照して説明する。図11は、多目的ブイの設置方法であって、(a)〜(d)を工程順に示した平面図である。
図11(a)に示すように、海中プラットホーム70の所定の4カ所の接続金具75の海底側のワイヤ貫通孔75aを使用して、4カ所の接続金具75に基準ワイヤ42cを結び、4カ所からの基準ワイヤ42cの結合点が海中プラットホーム70の中心となるように調整し、結合点から基準ワイヤ42cを基準シンカーブロック41aに連結する。また、海中プラットホーム70の海面側の所定の4カ所の接続金具75のワイヤ貫通孔75aにワイヤを仮止めして、4カ所の接続金具75からのワイヤの結合点が海中プラットホーム70の中心となるように調整し、結合点からのワイヤをパイロットブイ60に連結したものを準備する。船舶に設置したGPS(Global Positioning System)によって、基準シンカーブロック41aの設置点を計測して、船舶から、基準シンカーブロック41a、海中プラットホーム70、パイロットブイ60の順にクレーン等で沈着させる。なお、基準シンカーブロック41aと海中プラットホーム70を連結する基準ワイヤ42cの長さは、海中プラットホーム70が海面下40m付近に浮遊するように、設置地点の深度を考慮して算出されたものである。この工程により、海底から海面まで、基準シンカーブロック41a、海中プラットホーム70、パイロットブイ60順で、設置、浮遊することとなる。また、海中プラットホーム70は、海面下40m付近に浮遊することとなるため、パイロットブイ60と海中プラットホーム70間の長さは海面までの約40m程度となり、前記ワイヤの一端に連結されたパイロットブイ60が海面に浮遊して、設置工程上の目印となり、船舶からの視認に役立つものである。
図11(b)に示すように、基準シンカーブロック41aの設置地点を中心とし、該中心の周囲に複数のシンカーブロック41b、該シンカーブロック41bとワイヤ42dによって連結されたパイロットブイ60及びワイヤ42dに複数個取り付けられたアバブイ61を船舶から沈着させる。なお、アバブイ61は、ダイバーがシンカーブロック41bからのワイヤ42dを海中プラットホーム70に固定する際に、ワイヤ42dを所定の長さで切断したときに、ワイヤ42dが海底に沈まないように、浮かせておくためのものである。シンカーブロック41bの設置地点は、基準シンカーブロック41aを基準に算出されるものであり、基準シンカーブロック41aと同様にGPSによって設置地点を計測するものである。
また、アバブイ61を取り付けた2本のワイヤ42dの両端の一方を共有シンカーブロック41cに、他端をパイロットブイ60とに連結して、共有シンカーブロック41c、パイロットブイ60の順に船舶から沈着させる。共有シンカーブロック41cからの2本ワイヤ42dの1本は、海中プラットホーム70に使用するものであり、他の1本は、多目的ブイ本体1の係留に使用するものである。共有シンカーブロック41cは、基準シンカーブロック41aの設置地点を中心とし、共有シンカーブロック41cからのワイヤ42dが海中プラットホーム70の外側に位置するように設置する。また、多目的ブイ本体1の係留用にシンカーブロック41b、該シンカーブロック41bとワイヤ42dによって連結されたパイロットブイ60及びワイヤ42dに複数個取り付けられたアバブイ61を沈着させる。このときに、多目的ブイ本体1の係留用のシンカーブロック41bを2個を使用し、図2に示すように、共有シンカーブロック41cとで略正三角形となるような位置に沈着させる。
図11(c)に示すように、シンカーブロック41bとパイロットブイ60に連結されたワイヤ42dをダイバーによって海中プラットホーム70の海底側の所定のワイヤ貫通孔75aに結んで連結するようにする。このとき、海中プラットホーム70を疑似水底とすべく、ワイヤ42dを張設して緊張させて、海中プラットホーム70が水平状態になるように調節する。余分なワイヤ42dは、ダイバーによって丸めてワイヤに巻き付けておくようにする。海中プラットホーム70は、海面下40m付近に浮遊しているため、ダイバーによって十分に、海中プラットホーム70にワイヤ42dを連結可能なものである。
また、共有シンカーブロック41cからのワイヤ2本の1本は、海中プラットホーム70のワイヤ貫通孔75aに結んで連結する。
次に、多目的ブイ本体1を海面に浮かせて、パイロットブイに連結された共有シンカーブロック41cからのワイヤ42d及び多目的ブイ本体1の係留用のシンカーブロック41bからのワイヤ42dを多目的ブイ本体1の掛け金具5cに結ぶようにする。これにより、多目的ブイ本体は、海中プラットホームの直上の海面から離れた位置に係留される。この場合の多目的ブイの設置状況は、図2に示す形態となる。なお、海中プラットホームの直上の海面の位置から多目的ブイ本体1までの距離は、例えば、共有シンカーブロック41cから海中プラットホームに結んだワイヤ42dの張り角度(図11(c)に示すθ)が30度、海中プラットホームから海底までの距離を50m、多目的ブイ本体1が共有シンカーブロック41cの直上に位置しているとした場合には、約29mである。このため図2に示す形態では、海中プラットホームの直上の海面の位置から多目的ブイ本体1までの距離は、29m以上である。
多目的ブイ本体1は、複数のシンカーブロックと連結して、複数のワイヤで係留されており、複数のワイヤで係留することにより、多目的ブイ本体の位置を確実に固定できる。 図11(d)に示すように、クレーン等により観測機器を海中に沈めて、ダイバーにより海中プラットホーム70上に観測機器82を搭載する。また、多目的ブイ本体1からの伝送ケーブル81を観測機器に接続する。
なお、海中プラットホームに搭載する観測機器82は、多目的ブイの設置時に前もって海中プラットホーム70に搭載しておき、海中プラットホームの設置と同時に設置するようにしてもよい。また、伝送ケーブル81の設置も海中プラットホームの設置と同時に行うようにする。以上により、多目的ブイが完成する。
図12は、多目的ブイの設置状況の他の実施形態を示す図である。(a)は、海中プラットホーム70のフレーム71の短辺に位置する接続金具75の2カ所とシンカーブロック41bとをワイヤ42dで固定したものである。また、(b)は、海中プラットホーム70のフレーム71の長辺に位置する接続金具75の3カ所と2個のシンカーブロック41bとをワイヤ42dで固定したものである。なお、多目的ブイの設置は、上述した以外のものも可能であり、適宜選択して多目的ブイの設置を行うようにする。
以上述べたように、海中プラットホーム70を水平状態に保つようにして、疑似海底とし、ダイバーが潜水することのできない深度の水域においても観測機器の設置が可能となる。
図13は、多目的ブイの多目的ブイ本体1及び海中プラットホーム70に設置した観測機器等の構成の一例を示す。図13に示すように、海中プラットホーム70上には、符号82で示す超音波式の波高計、水温、塩分等の測定を行う水質センサーが搭載されており、多目的ブイ本体1には、上部ポール6を介してソーラパネル、GPSアンテナ、衛星アンテナ、標識灯が設置されている。また、多目的ブイ本体1の上部ポール7内には、符号80で示すGPS波高計、衛星送受信機、データローガ、充放電制御器、バッテリー、接続箱が内蔵されている。また、多目的ブイ本体1の上部ポール7内の機器と海中プラットホーム70上の機器とは、伝送ケーブル81により接続されている。
以上述べたように、本発明による海中プラットホームは、従来の多目的ブイでは設置することができなかった波高計等の観測機器を海面下30mから50mに設けた海中プラットホーム上に設置し、海中プラットホームを仮想海底とすることにより大水深での観測を可能となる。
また、従来の多目的ブイは、海面に位置するブイ本体が、中間ブイの直上に位置しているため、中間ブイに超音波式波高計を設置した場合には、ブイ本体により超音波が乱されて波高等の正確な測定ができない恐れがあったが、本発明は、ブイ本体が超音波式波高計を設置した位置の直上にないため、正確な測定が可能となる。
本発明による海中プラットホームは、組立、分解が容易であり、また、複数の海中プラットホームを組み合わせたり、海中プラットホームを構成する部品の数を増やすことにより、大きさを容易に変えることができる。
次に、本発明による海中プラットホームを人工漁礁として利用する参考例を図14を使用して説明する。図14は、本発明の海中プラットホームを人工漁礁として利用する参考例を示す斜視図である。
図14に示すように、海中プラットホームを利用した人工漁礁は、海中プラットホーム70を海面に向けて複数個重ねたものである(図14は、5個使用した例)。なお、図14に示す人工漁礁は、海中プラットホーム70のワイヤ貫通孔75aに連結金具83を固定して、海中プラットホーム70を所定の間隔で積み重ね、海中プラットホーム70間の必要なスペースを確保するようにしている。また、連結金具83には、図14に示すように、潮流による連結金具83に掛かる負荷を軽減するための孔83aが設けられている。海中プラットホーム70の積み重ね後に、海中プラットホーム70に藻を繁茂して、藻場を形成するようにする。
図14に示す多目的ブイは、海中プラットホーム70に人工漁礁を設けることによって多目的ブイの設置水域における漁業資源環境調査を行うものである。即ち、海面下50mまでの任意の深度に海中プラットホーム70を設置し、疑似海底たる海中プラットホーム70に人工漁礁を設け、多目的ブイの設置水域を回遊する魚類を集める。図14には図示していないが、海中プラットホーム70の上方に係留された多目的ブイ本体1に設置したサーチライトソナー等の魚群探知機によって漁業資源環境調査を行うことができる。この場合において、無線又は、電話回線等の通信手段を多目的ブイに設置することにより、多目的ブイの設置水域における水温、波高及びサーチライトソナー等に映し出された魚群に関する情報を付近の漁協、漁船等にリアルタイムに転送することにより効率的な漁業が可能となる。また、過去の漁獲高を検討の上、海中プラットホーム70の設置深度、設置海域を適宜変更して、どの水域及び深度にいかなる魚類が生息するのかを調査することにより、長期的にも効率の良い漁業が可能となる。
多目的ブイの設置状態を示す斜視図である。 図1に示す多目的ブイの設置状態を示す平面図である。 図1に示す多目的ブイ本体の正面図である。 (a)は、図3に示す多目的ブイ本体の斜視図であり、(b)は、図3に示す多目的ブイ本体にグレーチング部を取り付けていない状態を示す図である。 図1に示す多目的ブイの海中プラットホームの斜視図である。 図5に示す海中プラットホームのフレームの展開図である。 ストレートパイプの使用数を増やした海中プラットホームの一例を示す図である。 図5に示す海中プラットホームの使用数を増やした海中プラットホームの一例を示す図である。 浮遊体として発泡スチロールを用いた海中プラットホームを示す図である。 浮遊体ストレートパイプの構成を示す斜視図である。 多目的ブイの設置方法であって、(a)〜(d)を工程順に示した平面図である。 、多目的ブイの設置状況の他の実施形態を示す図であり、(a)は、海中プラットホームのフレームの短辺に位置する接続金具の2カ所とシンカーブロックとをワイヤで固定したものでり、(b)は、海中プラットホームのフレームの長辺に位置する接続金具の3カ所と2個のシンカーブロックとをワイヤで固定した図である。 多目的ブイの多目的ブイ本体及び海中プラットホームに設置した観測機器等の構成の一例を示す図である。 多目的ブイの海中プラットホームを人工漁礁として利用する参考例を示す斜視図である。 従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す斜視図である。 従来の多目的ブイの設置状況を示す平面図及び余張部の拡大図である。
1 多目的ブイ本体
2 センターポール
2a フランジ
2b 上面固定金具
2c 下面固定金具
2d 取手
3 上面輪部
3a 金具
3b 掛け金具
4 グレーチング部
5 下面輪部
5a 金具
5b 掛け金具
6 フロート
7 上部ポール
7a フランジ
7b アーム
7c 標識灯
8 連結ポール
8a フランジ
8b 金具
9 カウンターウエイト
9a フランジ
9b ガイド棒
9c 重り
10 連結パイプ
41a 基準シンカーブロック
41b シンカーブロック
41c 共有シンカーブロック
42c 基準ワイヤ
42d ワイヤ
44a 基準掛け金具
44b 掛け金具
60 パイロットブイ
61 アバブイ
70 海中プラットホーム
71 フレーム
73 ストレートパイプ
73a 丸パイプ
73b フランジ
73c ボルト孔
73d 補強板
74 L字パイプ
74a エルボ
74b フランジ
74c ボルト孔
74d 補強板
75 接続金具
75a ワイヤ貫通孔
75b 穴
75c ボルト孔
76 グレーチング
76a バー
76b ブリッジ
78 浮遊体ストレートパイプ
78a ソケット型フランジ
78b 浮遊体(発泡スチロール)
78c 支柱
78d 補強板
79 接続板
80 上部ポール内の機器
81 伝送ケーブル
82 海中プラットホーム上の観測機器
83 連結金具
83a 孔

Claims (5)

  1. 水底に沈着されたシンカーブロックからのワイヤによって海中で海面に対して水平状態に維持され、所定の長さの部材を連結して内部空間を有する外周を形成するフレームと、前記フレームの内部空間に平面を成すように構成したグレーチングとを有する海中プラットホームであって、
    前記海中プラットホームは、水面との水平方向に少なくとも2以上の前記海中プラットホームを組み合わせ可能である
    ことを特徴とする海中プラットホーム。
  2. 水底に沈着されたシンカーブロックからのワイヤによって海中で海面に対して水平状態に維持され、所定の長さの部材を連結して内部空間を有する外周を形成するフレームと、前記フレームの内部空間に平面を成すように構成したグレーチングとを有する海中プラットホームであって、
    前記グレーチングは、直上の海面に向けて超音波を発する超音波式波高計を搭載している
    ことを特徴とする海中プラットホーム。
  3. 前記所定の長さの部材は、L字パイプとストレートパイプからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の海中プラットホーム。
  4. 前記海中プラットホームは、前記ストレートパイプの数を増減することにより、大きさを可変できるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の海中プラットホーム。
  5. 前記海中プラットホームは、海面方向に前記海中プラットホームを連結金具により所定の間隔で積み重ねることが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の海中プラットホーム。
JP2006350648A 2006-12-26 2006-12-26 海中プラットホーム Expired - Fee Related JP4453842B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006350648A JP4453842B2 (ja) 2006-12-26 2006-12-26 海中プラットホーム
TW096148839A TW200909300A (en) 2006-12-26 2007-12-20 Multi-purpose buoy
KR1020070133977A KR101185293B1 (ko) 2006-12-26 2007-12-20 다목적 부이

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006350648A JP4453842B2 (ja) 2006-12-26 2006-12-26 海中プラットホーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008162299A JP2008162299A (ja) 2008-07-17
JP4453842B2 true JP4453842B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=39692374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006350648A Expired - Fee Related JP4453842B2 (ja) 2006-12-26 2006-12-26 海中プラットホーム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4453842B2 (ja)
KR (1) KR101185293B1 (ja)
TW (1) TW200909300A (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101157169B1 (ko) * 2011-03-02 2012-06-20 한국해양연구원 부이형 수중감시장치
KR200471954Y1 (ko) 2012-01-10 2014-04-01 김은숙 부유물의 하부에 설치되어 흔들림을 감소시키는 웨이트
KR101500844B1 (ko) * 2013-02-13 2015-03-10 장영주 잠수식 부교를 이용한 계류장치
KR101510128B1 (ko) * 2014-05-14 2015-04-08 (주)하나 에프알피 폰툰 및 이를 포함하는 부잔교
KR101717778B1 (ko) * 2016-03-25 2017-03-17 (주)씨텍 해양 관측용 부이 장치
KR101979228B1 (ko) * 2017-12-22 2019-05-16 한국해양과학기술원 무선 수중 음향 센싱 장치
CN114537588B (zh) * 2020-11-24 2023-02-03 舟山市自然资源测绘设计中心 一种借助人工鱼礁固定的浮标锚系系统
CN112874696B (zh) * 2021-01-27 2022-03-11 青岛海研电子有限公司 基于断面调查的子母波浪观测浮标
CN113602430B (zh) * 2021-08-25 2022-11-01 深圳市自然资源和不动产评估发展研究中心(深圳市地质环境监测中心) 一种海洋生态监测浮标
CN113650741B (zh) * 2021-09-13 2022-09-13 国网上海市电力公司 一种自浮拖航海上风电浮式基础及其施工方法
KR20230124366A (ko) 2022-02-18 2023-08-25 (주)이알코리아 긴급 구조기능을 갖는 다기능 안전 감시탑
CN114778790B (zh) * 2022-06-20 2022-09-06 烟台市海洋经济研究院(烟台市渔业技术推广站、烟台市海洋捕捞增殖管理站) 一种海洋生态修复工程海洋环境监测装置
CN116576829B (zh) * 2023-07-14 2023-10-03 山东国立环境检测科技股份有限公司 测量海底采样位置深度装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS561518Y2 (ja) * 1977-04-26 1981-01-14

Also Published As

Publication number Publication date
KR20080060158A (ko) 2008-07-01
KR101185293B1 (ko) 2012-09-21
JP2008162299A (ja) 2008-07-17
TW200909300A (en) 2009-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4453842B2 (ja) 海中プラットホーム
KR101531321B1 (ko) 계류식 해양환경 관측부이
KR102090876B1 (ko) 해양관측용 부이 및 그 제조방법
KR102311739B1 (ko) 파랑에 강한 해양관측부이의 구조
CN101209744A (zh) 有效传递波浪势能的锚定装置
JP2009018671A (ja) 洋上風力発電のスパー型浮体構造およびその製造方法
Celikkol et al. Open ocean aquaculture engineering: Mooring & net pen deployment
JP7017200B6 (ja) 監視計測システム及び監視計測塔の設置方法
KR101019657B1 (ko) 음파 유속계의 계류 장치
CN202279225U (zh) 声学多普勒水流剖面仪漂浮固定装置
JP4111694B2 (ja) 多目的ブイ
CN115902874A (zh) 一种基于鱼礁上的监视系统
JP2018131199A (ja) 繋留補助部材
KR101536575B1 (ko) 해저면상 계류 장치 및 이를 포함하는 해양 관측 시스템
WO1998027810A1 (en) Installation for growing fish in the open sea
CN209911549U (zh) 回声探测仪浮动监测平台装置
CN200993575Y (zh) 一种波浪能传递装置
JP6725812B2 (ja) ブイ式波高計測装置
Turner Offshore mariculture: Mooring system design
RU102588U1 (ru) Навигационный буй
KR102399823B1 (ko) 해상풍력단지 내 수산업 공존을 위한 해저 지주초 구조물
JP2018004528A (ja) ブイ式波高計測装置
JP2019151186A (ja) 浮体式環境観測装置
JP2018189372A (ja) 高分解能三次元音波探査装置
CN113911288B (zh) 一种漂浮式风机tlp平台运营期监测方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4453842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees