JP3474819B2 - 多目的ブイ - Google Patents

多目的ブイ

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JP3474819B2
JP3474819B2 JP36739199A JP36739199A JP3474819B2 JP 3474819 B2 JP3474819 B2 JP 3474819B2 JP 36739199 A JP36739199 A JP 36739199A JP 36739199 A JP36739199 A JP 36739199A JP 3474819 B2 JP3474819 B2 JP 3474819B2
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    • B63B22/16Buoys specially adapted for marking a navigational route
    • B63B22/166Buoys specially adapted for marking a navigational route comprising a light

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海洋、河川及び湖
沼等で種々の観測や浮標灯等に使用可能な多目的ブイに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のブイは、例えば、港湾施設
等で航路標識用の浮標灯として使用されている。図14
は、従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す正面図、
図15は、従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す斜
視図である。以下、図14及び図15を参照して従来の
ブイについて説明する。
【0003】図14及び図15に示すように、従来のブ
イ本体101は、中実円柱状のフロート102と、該フ
ロート102の下面102bの中心部に固着されたポー
ル103と、前記ポール103の下端部に設けられたカ
ウンターウエイト104とからなる。なお、前記ブイ本
体101において、水中に没する側を下方、水上に浮上
する側を上方と称する。
【0004】前記フロート102は、前記ブイ本体10
1に浮力を付与する部材であり、繊維強化プラスチック
(FRP)等の合成樹脂や圧延鋼材及びアルミニウム合
金等の金属からなり、内部に浮力体としてのウレタン発
泡樹脂等を充填して密封した構成になっている。したが
って、前記フロート102は、全体が中実の円柱状に形
成されている。
【0005】また、前記フロート102の前記下面10
2b、すなわち、水中に没する側の底面の中心部には、
前記ポール103が垂下状に固着されており、前記ポー
ル103の下端部には、前記カウンターウエイト104
が固着されている。前記ポール103及び前記カウンタ
ーウエイト104は、前記フロート102を安定して浮
揚させるものであり、これによって、前記ブイ本体10
1は、前記フロート102の側面102cの垂直方向に
おける略中央部に水面120が位置した状態で安定して
浮揚することができる。
【0006】上記の構成からなる前記ブイ本体101を
浮標灯として使用する場合には、前記フロート102の
上面102a、すなわち、水上に浮上している側の面上
に各種灯器を設けて使用する。例えば、図14及び図1
5に示すように、前記上面102a上に櫓状の標体部1
11を設け、前記標体部111の頂上部に灯器111a
を取り付けて浮標灯として構成する。
【0007】また、浮標灯のように、常に所定の位置に
浮揚させて使用する場合には、前記フロート102の前
記下面102bと海底とを係留索115及びシンカーブ
ロック116によって連結して前記ブイ本体101を所
定の位置に係留することが行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ブ
イ本体101は、前記フロート102が中実の円柱状に
形成されていることから、潮流や波浪による負荷を受け
る表面積が大きく、前記係留索115が切断されて前記
ブイ本体101が流失してしまうおそれがある。また、
海底に各種観測機器を設けている場合には、前記ブイ本
体101と該観測機器との間に設けられてデータの送受
信や電源の供給を行う伝送ケーブルがよじれて断線し、
観測が不可能になるおそれがある。
【0009】特に、前記フロート102の前記上面10
2aに櫓状の前記標体部111等の大型の構造物を設け
る場合や、大型の観測装置、投光器及び電源装置等を設
ける場合には、積載重量に応じた浮力を確保するため
に、前記フロート102及び前記ブイ本体101全体を
大型化する必要があり、潮流や波浪により受ける負荷が
さらに増大してしまう傾向がある。
【0010】また、前記ブイ本体101が大型化する
と、前記係留索115及び前記シンカーブロック116
等のブイの係留システム全体も大型化し、前記ブイ本体
101の製造、保管、設置地点までの搬送及び設置作業
等に手間がかかるとともに、高コスト化する傾向があ
る。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あって、潮流や波浪による負荷を大幅に軽減することが
可能であり、ブイを係留する係留索の切断や、各種デー
タの送受信を行う伝送ケーブル等の断線の防止が可能で
あり、かつ用途に応じてブイ全体を大型化しても、製
造、保管、搬送及び設置作業等の容易化や低コスト化を
達成することができる多目的ブイを提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の多目的ブイは、
大輪部と、前記大輪部に対して小さな小輪部と、前記大
輪部及び前記小輪部とを円周方向に沿って一定間隔で連
結する複数の連結部材とを有する上部本体と、大輪部
と、前記大輪部に対して小さな小輪部と、前記大輪部及
び前記小輪部とを円周方向に沿って一定間隔で連結する
複数の連結部材とを有する下部本体と、前記上部本体の
大輪部と前記下部本体の大輪部との間に介装されて該上
部本体の大輪部及び該下部本体の大輪部に対応して形成
されたフロートと、前記上部本体、前記フロート、前記
下部本体はそれぞれ取付け固定され、前記上部本体、前
記フロート、前記下部本体で形成される内部空間内に全
体が円筒状に形成された水密ケースを備えたものであ
る。
【0013】また、前記上部本体又は下部本体には、前
記上部本体、前記フロート、前記下部本体と前記水密ケ
ースとを相対的に回転自在に保持する回転架台を有する
ものである。
【0014】また、前記回転架台は、前記水密ケースが
固定される固定側プレートと、前記上部本体又は下部本
体に固定され前記固定側プレートに嵌合する回転側プレ
ートとからなり、前記固定側プレートは、すべり部材
と、前記すべり部材の外周に沿って配設された複数の付
着物除去部材とを有し、前記回転側プレートは、前記す
べり部材と前記付着物除去部材との間に嵌合されて前記
すべり部材に摺動する摺動突部を有するものである。
【0015】また、前記すべり部材は、フッ素樹脂から
なるものである。
【0016】
【0017】
【0018】また、本発明の多目的ブイは、上部本体と
該上部本体に取り付けられたフロートとを有して、内部
に空間を有するブイ本体と、前記ブイ本体の内部に設け
られた水密ケースと、前記上部本体と前記水密ケースと
の間に介装されて前記水密ケースを互いに2次元方向に
揺動可能に保持する測定部保持機構を備え、前記上部本
体が有する上枠と下枠とを複数の連結部材で連結したも
のである。
【0019】また、前記測定部保持機構は、第1の軸部
材を介して前記上部本体に対して回動自在に取り付けら
れた外輪と、前記外輪に対して第2の軸部材を介して回
動自在に取り付けられ前記水密ケースが配設された内輪
とを有し、第1の前記軸部材及び第2の前記軸部材が前
記外輪及び前記内輪の周方向において互いに離間した状
態に配置されているものである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明による多目的ブイの
第1の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説
明する。図1は、本発明による第1の実施の形態として
の多目的ブイを示す分解斜視図、図2(a)は、図1に
示す本発明の多目的ブイを示す平面図、図2(b)は、
図1に示す本発明の多目的ブイを示す正面図、図3は、
図1に示す本発明の多目的ブイが備える回転架台を示
す、一部断面を含む拡大図である。
【0021】図1及び図2(a)、(b)に示すよう
に、多目的ブイ1は、内部に空間を有し、全体が中空の
略球体状になっており、上部本体2及び下部本体3と、
前記上部本体2と前記下部本体3との間に介装されたフ
ロート4と、前記多目的ブイ1の内部中心部に設けられ
た円筒状の水密ケース5と、水密ケース5と前記下部本
体3との間に介装された回転架台11とからなる。
【0022】前記上部本体2は、ステンレス、アルミニ
ウム、アルミニウム合金等の金属からなり(本実施の形
態ではステンレス)、内部に空間を有し、全体が中空の
半球状に形成され、下枠としてのドーナツ板状の大輪部
2aと、大輪部2aに対して小径の上枠としての小輪部
2bと、下枠としての前記大輪部2aと上枠としての前
記小輪部2bとを連結する連結部材としての複数の連結
パイプ2cとからなる。連結部材としての前記連結パイ
プ2cは、所定の曲率を有し、下枠としての前記大輪部
2a及び上枠としての前記小輪部2bの円周方向に沿っ
て一定間隔で、8本設けられている。また、下枠として
の前記大輪部2aは、円周方向に沿って等間隔で形成さ
れた複数のボルト孔2d(本実施の形態では8カ所)を
有する。
【0023】また、前記下部本体3は、前記上部本体2
と対称な形状を有するほぼ同一の構成であり、ステンレ
ス、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属からなり
(本実施の形態ではステンレス)、前記上部本体2にの
各部材に対応して、下枠としてのドーナツ板状の大輪部
3aと、大輪部3aに対して小径の上枠としての小輪部
3bと、下枠としての前記大輪部3aと上枠としての前
記小輪部3bとを連結する連結部材としての複数の連結
パイプ3cとからなる。連結部材としての前記連結パイ
プ3cは、所定の曲率を有し、下枠としての前記大輪部
3a及び上枠としての前記小輪部3bの円周方向に沿っ
て一定間隔で、8本設けられている。また、下枠として
の前記大輪部3aは円周方向に沿って前記大輪部2aに
対応する位置に形成された複数のボルト孔3d(本実施
の形態では8カ所)を備えている。また、前記下部本体
3を構成する上枠としての前記小輪部3bは、後述する
前記水密ケース5又は前記回転架台11を取り付ける部
材である底板3eを備えている。
【0024】また、フロート4は、多目的ブイ1に浮力
を付与する部材であり、前記上部本体2の下枠としての
大輪部2a及び下部本体3の下枠としての大輪部3aに
対応して輪状に形成され、大輪部2a及び大輪部3aと
等しい外径及び内径を有し、円周方向に沿って大輪部2
aのボルト孔2d及び大輪部3aのボルト孔3dに対応
する位置に形成された複数のボルト孔4d(本実施の形
態では8カ所)を備えている。また、前記フロート4
は、圧延鋼材、ステンレス、アルミニウム、アルミニウ
ム合金等の金属からなり(本実施の形態ではステンレ
ス)、内部に浮力体としての発泡スチロールを充填して
密封した構成になっている。なお、前記フロート4は、
繊維強化プラスチック(FRP)等の合成樹脂により形
成することも可能であり、内部に充填する浮力体とし
て、ウレタン発泡樹脂等を使用してもよい。
【0025】そして、前記上部本体2の下枠としての大
輪部2aと下部本体3の下枠としての大輪部3aとの間
に、前記フロート4を介装し、前記ボルト孔3d、ボル
ト孔4d及びボルト孔2dにそれぞれボルト23aを挿
通して、ワッシャ23c及びナット23bによって締結
固定することにより、略球体状の多目的ブイ1のブイ本
体が構成される。
【0026】前記水密ケース5は、各種観測装置や電源
装置、位置測定装置等を収納する部材であり、全体が円
筒状に形成され、本実施の形態では、後述する前記回転
架台11を介して前記下部本体3の底板3e上に取り付
けられている。また、前記水密ケース5の上面、すなわ
ち、水上に浮上している側の面上に、上部ポール6が固
着されている。前記上部ポール6には、風向風速計、気
圧計等の観測機器、GPS(global positioning syste
m)による位置測定やデータ送受信用のアンテナ、各種
灯器等を取り付けることができる。また、前記水密ケー
ス5の下面、すなわち、水中に没する側の底面の中心部
には、下部ポール7が垂下状に固着されており、前記下
部ポール7の下端部には、カウンターウエイト8が固着
されている。前記下部ポール7及び前記カウンターウエ
イト8は、前記多目的ブイ1を安定して浮揚させるため
のものであるが、前記下部ポール7に各種センサを取り
付けて使用することも可能である。なお、前記多目的ブ
イ1において、水中に没する方向を下方、水上に浮上す
る方向を上方と称する。
【0027】前記回転架台11は、多目的ブイ1のブイ
本体、すなわち、前記上部本体2、前記下部本体3及び
前記フロート4と前記水密ケース5とを相対的に回転自
在に保持する部材であり、固定側プレート12と前記固
定側プレート12に嵌合する回転側プレート13とから
なる。
【0028】前記固定側プレート12は、中央部に貫通
孔12cを有する円板状の部材で、上面12d上に前記
水密ケース5が締結固定されている。また、前記固定側
プレート12の下面側には、前記貫通孔12cの周縁部
に沿って円筒状のすべり部材12aが固着され、前記す
べり部材12aの外周に沿って複数の付着物除去部材と
しての付着物除去ピン12b(例えば、4本)が所定の
間隔で配設されている。前記すべり部材12aは、例え
ば、ポリテトラフルオロエチレン(商標名:テフロン)
等のフッ素樹脂からなる。
【0029】前記回転側プレート13は、中央部に貫通
孔13cを有する円板状の部材で、下面13d(図3に
図示)側で前記下部本体3の底板3eに締結固定されて
いる。また、前記回転側プレート13の上面側には、前
記貫通孔13cの周縁部に沿って円筒状の摺動突部13
aが一体又は別体で形成されている。そして、前記摺動
突部13aを前記付着物除去ピン12bと前記すべり部
材12aとの間に嵌合すると、前記摺動突部13aの内
周面が前記すべり部材12aの外周面に密着して摺動可
能な構成になっている。
【0030】なお、前記水密ケース5を前記上部本体2
に対して取り付ける構成にすることも可能であり、前記
水密ケース5と前記上部本体2との間に前記回転架台1
1を介装してもよい。この場合、前記水密ケース5を前
記固定側プレート12に締結固定し、前記回転側プレー
ト13を前記上部本体2に締結固定して、前記固定側プ
レート12と前記回転側プレート13とを嵌合する構成
にすればよい。
【0031】したがって、前記多目的ブイ1は、前記上
部本体2、前記下部本体3及び前記フロート4からなる
ブイ本体が内部に空間を有する中空状に形成され、潮流
や、波浪による負荷を受ける表面積が小さいことから前
記負荷を大幅に軽減することが可能であり、前記多目的
ブイ1を係留するための構成を簡素化することができ、
かつ係留索の切断によるブイの流失を防止することがで
きる。
【0032】また、前記多目的ブイ1は、前記回転架台
11を有することから、海底に設けた観測機器との間に
設けられるケーブルがよじれて断線することを防止可能
なものになっている。すなわち、前記多目的ブイ1を回
転する方向の力が加わると、ワイヤによって固定される
(後述する第2の実施の形態において説明する)前記水
密ケース5に対して、前記多目的ブイ1のブイ本体、す
なわち、前記上部本体2、前記下部本体3及び前記フロ
ート4が回転して前記ケーブルによじれが発生すること
を防止することができる。また、前記回転架台11は、
付着物除去部材としての前記付着物除去ピン12bを有
することから、前記回転架台11の回転部分、すなわ
ち、前記すべり部材12aと前記摺動突部13aとの嵌
合部に付着物が付着することを防止して、常に円滑に回
転することができる。
【0033】前記回転架台11は、海底に各種観測装置
を設け、該観測装置との間に伝送ケーブルを設けた構成
において特に有効なものであり、海底に各種観測装置を
設けない場合には、前記回転架台11を設けずに、前記
水密ケース5を前記底板3e(又は前記上部本体2)に
直接固着してもよい。
【0034】また、前記多目的ブイ1は、用途に応じて
大型化しても、潮流や波浪による負荷が大幅に増大する
ことがなく、したがって、前記多目的ブイ1を係留する
ための構成を簡素化することができる。また、前記多目
的ブイ1は、内部に空間を有し全体が中空状であること
から、軽量であり、かつ構成部材を個別に搬送して、設
置地点で容易に組み立てることができる。すなわち、前
記多目的ブイ1は、製造、保管、搬送及び設置作業等の
容易化や低コスト化を達成することができるものになっ
ている。
【0035】次に、本発明の第1の実施の形態としての
前記多目的ブイ1を種々の用途に適用した本発明の第2
の実施の形態乃至第6の実施の形態について、図4乃至
図8を参照して説明する。ただし、図4乃至図8におい
て、図1乃至図3に示す第1の実施の形態としての前記
多目的ブイ1と同一の構成又は機能を有する部分につい
ては、同一の符号を付して説明を省略する。
【0036】まず、本発明の第2の実施の形態である多
目的ブイ1を海面係留方式の海洋観測用ブイに適用した
例について説明する。図4は、本発明による第2の実施
の形態を示す図であり、本発明の多目的ブイを海面係留
方式の海洋観測用ブイに適用した状態を示す正面図であ
る。以下、図1乃至図4を参照して、本発明の第2の実
施の形態について説明する。
【0037】図4に示すように、本発明の第2の実施の
形態は、上部ポール6に第1の観測装置としての風向風
速計31と、観測データ等の送受信を行うためのアンテ
ナ32と、標識灯33とを備えている。また、海底部
に、シンカーブロック35に固設された第2の観測装置
である直記型波高計36を備えており、各観測装置の制
御部や、電源供給装置等は水密ケース5内に収納されて
いる。
【0038】また、本実施の形態においては、前記風向
風速計31に風力発電装置(ウインド・タービン)を設
けて観測装置や前記標識灯33に電源を供給する構成に
なっており、前記水密ケース5内に設けた蓄電池(図示
せず)に随時充電して供給する構成になっている。な
お、前記多目的ブイ1で使用する電源は、前記上部本体
2の下枠としての大輪部2a上に複数の太陽電池パネル
40(図2にのみ図示)を設けて供給することも可能で
あり、該太陽電池パネル40と前記風力発電装置とを併
用する構成にすれば、自然のエネルギーをより有効に電
気エネルギーに変換することが可能であり、好適なもの
となる。また、前記水密ケース5内に、電源供給用の電
池を別途専用に設ける構成にしてもよい。
【0039】前記水密ケース5内に収納された観測装置
の制御部と第2の観測装置である前記直記型波高計36
とは、ケーブル20により接続されている。前記ケーブ
ル20は、前記水密ケース5の下面に設けられたコネク
タ5a(図3に図示)を介して引き出され、固定バンド
21(図1及び図4に図示)により前記下部ポール7に
沿って固定されている。また、前記ケーブル20は、ワ
イヤ入りケーブルからなり、前記多目的ブイ1を所定の
位置に係留する係留索と前記直記型波高計36との間で
観測データ等を伝達する伝送ケーブルとを兼用するもの
になっており、前記ケーブル20のワイヤ部は、前記シ
ンカーブロック35に連結されている。また、前記ケー
ブル20には、補助フロート34(アバブイ)が取り付
けられており、前記ケーブル20と前記多目的ブイ1と
の接続部分である前記コネクタ5aに過度の負荷がかか
ることがない構成になっている。
【0040】すなわち、前記多目的ブイ1は、ブイ本体
が内部に空間を有する中空状に形成され、潮流や、波浪
による負荷を受ける表面積が小さいことから前記負荷を
大幅に軽減して前記多目的ブイ1を係留するための構成
の簡素化や係留索の切断によるブイの流失防止を達成す
ることができる。
【0041】また、前記多目的ブイ1は、前記回転架台
11を有することから、前記多目的ブイ1を回転する方
向の力が加わると、前記ワイヤ部によって固定されてい
る前記水密ケース5に対して、前記多目的ブイ1のブイ
本体(前記上部本体2、前記下部本体3及び前記フロー
ト4)が回転して前記ケーブル20によじれが発生する
ことを防止することができ、前記ケーブル20の断線を
防止可能である。また、前記回転架台11は、付着物除
去部材としての前記付着物除去ピン12bを有すること
から、前記回転架台11の回転部分(前記すべり部材1
2aと前記摺動突部13aとの嵌合部)に付着物が付着
することを防止して、常に円滑に回転することができ
る。
【0042】また、前記多目的ブイ1は、用途に応じて
大型化しても、潮流や波浪による負荷が大幅に増大する
ことがなく、したがって、前記シンカーブロック35及
び前記ケーブル20等の前記多目的ブイ1を係留するた
めの構成を簡素化することができ、多目的ブイ1の搬送
や設置作業等の容易化及び低コスト化を達成することが
できる。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態について
図5を参照して説明する。図5は、本発明の第3の実施
の形態を示す図であり、本発明の多目的ブイを水中係留
方式の海洋観測用ブイに適用した状態を示す正面図であ
る。
【0044】図5に示すように、本発明の第3の実施の
形態としての多目的ブイ1は、前記水密ケース5の上面
に、上部ポール6にかえて観測装置として直記型波高計
36が取り付けられている。また、前記水密ケース5の
下面には、前記下部ポール7にかえて、複数のセンサ4
1が垂下状に設けられている。前記センサ41は、水
温、水圧、流速等の測定部になっている。また、前記多
目的ブイ1は、前記下部本体3の上枠としての前記小輪
部3bに複数のフック(本実施の形態においては、3
つ)が取り付けられ、該フックと海底に設置された複数
(本実施の形態においては3つ)のシンカーブロック3
5とが各々ワイヤ50で連結されて水中に係留されてい
る。なお、前記多目的ブイ1を係留する箇所は適宜増減
可能である。
【0045】前記多目的ブイ1は、ブイ本体が内部に空
間を有する中空状に形成され、潮流や、波浪による負荷
を受ける表面積が小さいことから前記負荷を大幅に軽減
することが可能であり、水中係留方式の海洋観測用ブイ
として適用した場合であっても前記ワイヤ50が切断さ
れて前記多目的ブイ1が流失することを防止することが
できる。
【0046】また、前記多目的ブイ1は、全体の形状が
略球体状に形成され、前記水密ケース5が前記上部本体
1、前記下部本体3及び前記フロート4からなるブイ本
体の内部中心部に位置していることから、重心の位置が
安定して浮力の調整も容易であり、水深が深い海域(例
えば、200m)において、水中(例えば、水面下20
〜30mの位置)に係留することも容易に可能である。
【0047】次に、本発明の第4の実施の形態及び第5
の実施の形態について、図6及び図7を参照して説明す
る。図6は、本発明の第4の実施の形態を示す図であ
り、本発明の多目的ブイを漂流式の海洋観測用ブイに適
用した状態を示す正面図、図7は、本発明の第5の実施
の形態を示す図であり、本発明の多目的ブイを漂流式の
海洋観測用ブイに適用した別の実施の形態を示す正面図
である。
【0048】図6に示すように、本発明の第4の実施の
形態としての多目的ブイ1は、前記水密ケース5内にG
PS(global positioning system)による位置測定装
置を有し、前記上部ポール6に位置測定データ等の送受
信用のアンテナ32が設けられている。また、前記水密
ケース5の下面には、垂下状に設けたポール45に流況
観測用のネット42が取り付けられている。
【0049】本発明の第4の実施の形態としての前記多
目的ブイ1は、所定の位置から潮流に乗せて漂流させて
流況観測を行うものであり、前記多目的ブイ1の位置情
報は、前記水密ケース5内に設けたGPS(global pos
itioning system)による位置測定装置及び前記アンテ
ナ32によって、随時追跡することが可能になってい
る。
【0050】また、図7に示すように、本発明の第5の
実施の形態としての多目的ブイ1は、図6に示す本発明
の第4の実施の形態としての前記多目的ブイ1のうち、
前記ポール45及び流況観測用の前記ネット42を取り
外したものであり、他の構成については同一になってい
る。該多目的ブイ1は、例えば、外洋における海流の測
定等に適用することができる。
【0051】前記多目的ブイ1は、ブイ本体が内部に空
間を有する中空状であることから、軽量であり、かつ構
成部材の組立が容易であることから、例えば、漂流を開
始させる地点まで長距離の搬送が必要な場合であっても
低コストで使用することができ、漂流式の海洋観測ブイ
としても好適である。
【0052】本発明の第6の実施の形態について、図8
を参照して説明する。図8は、本発明の第6の実施の形
態を示す図であり、本発明の多目的ブイを浮標灯に適用
した状態を示す正面図である。
【0053】図8に示すように、本発明の第6の実施の
形態としての多目的ブイ1は、前記上部ポール6に標識
灯33を設けたものである。また、前記多目的ブイ1
は、前記下部本体3の上枠としての前記小輪部3bにフ
ックが取り付けられ、該フックと海底に設置されたのシ
ンカーブロック35とをワイヤ50で連結して係留した
ものであり、本実施の形態においては、前記多目的ブイ
1と前記シンカーブロック35とが、いわゆる、一点係
留により連結されている。
【0054】すなわち、前記多目的ブイ1は、前記上部
本体2、前記下部本体3及び前記フロート4からなるブ
イ本体が内部に空間を有する中空状に形成されているこ
とから、潮流や、波浪による負荷を受ける表面積が小さ
く、前記多目的ブイ1を係留するための構成を簡素化す
ることができ、かつ係留索である前記ワイヤ50の切断
によるブイの流失を防止することができる。
【0055】なお、本発明の第3の実施の形態乃至第6
の実施の形態としての前記多目的ブイ1で使用する電源
は、前記上部本体2の下枠としての大輪部2a上に複数
の太陽電池パネル40(図2に図示)を設け、前記水密
ケース5内に設けた蓄電池(図示せず)に随時充電して
供給する構成、図4に示す本発明の第2の実施の形態と
同様に風力発電装置(ウインド・タービン)を設けて電
源を供給する構成、該風力発電装置と太陽電池パネル4
0とを併用する構成及び前記水密ケース5内に電源供給
用の電池を別途専用に設ける構成等、種々の構成を適宜
選択又は組み合わせて使用すればよい。
【0056】また、図4乃至図8に示す本発明の第2の
実施の形態乃至第6の実施の形態は、図1及び図2に示
す本発明の第1の実施の形態としての多目的ブイ1を海
洋観測用のブイや浮標灯として適用したものであるが、
該多目的ブイ1に搭載する装置は、任意に選択すること
が可能であり、目的に応じて種々の用途に適用すること
ができる。また、前記多目的ブイ1は、用途に応じて適
宜形状や大きさを変更することが可能であり、例えば、
全体形状を立方体状、三角錐状等に形成することや、図
14及び図15に示す従来のブイ本体101が有する櫓
状の前記標体部111等の大型の構造物を設けることも
可能である。また、前記多目的ブイ1は、ブイ本体が中
空状に形成されていることから、積載する装置や構造物
の大きさ及び重量に応じて大型化した場合でも、潮流や
波浪により受ける負荷を軽減することができ、前記多目
的ブイ1を係留するための構成の簡素化や係留索の切断
防止を達成することができる。
【0057】次に、本発明の第7の実施の形態につい
て、図9を参照して説明する。図9(a)は、本発明の
第7の実施の形態としての多目的ブイを示す平面図、図
9(b)は、本発明の第7の実施の形態としての多目的
ブイを示す正面図である。なお、本発明の第7の実施の
形態としての多目的ブイは、図1乃至図3に示す本発明
の第1の実施の形態としての前記多目的ブイ1が備える
連結部材としての前記連結パイプ2c及び前記連結パイ
プ3cの形状のみが異なるものであり、他の構成につい
ては同一であることから、図9において、図1乃至図3
に示す第1の実施の形態としての多目的ブイ1と同一の
構成又は機能を有する部分については、同一の符号を付
して説明を省略する。
【0058】図9に示すように、本発明の第7の実施の
形態としての多目的ブイ1は、前記上部本体2の下枠と
しての前記大輪部2aと上枠としての前記小輪部2bと
を連結する連結部材としての複数の連結パイプ2f及び
前記下部本体3の下枠としての前記大輪部3aと上枠と
しての前記小輪部3bとを連結する連結部材としての複
数の連結パイプ3fが直棒状に形成されている。連結部
材としての前記連結パイプ2fは、前記大輪部2a及び
前記小輪部2bの円周方向に沿って一定間隔で8本設け
られている。また、連結部材としての前記連結パイプ3
fは、前記大輪部3a及び前記小輪部3bの円周方向に
沿って一定間隔で8本設けられている。
【0059】したがって、本発明の第7の実施の形態と
しての前記多目的ブイ1は、前記フロート4を挟んで紡
錘形状になっており、連結部材としての前記連結パイプ
2f及び前記連結パイプ3fが直棒状であることから、
前記多目的ブイ1の上下方向の強度が大きいものになっ
ている。すなわち、本発明の第7の実施の形態としての
前記多目的ブイ1は、前記水密ケース5の上面等に積載
重量が大きいものを搭載する場合等に好適なものであ
り、該多目的ブイ1においても本発明の第1の実施例と
しての多目的ブイ1と同一の作用効果を得ることができ
る。
【0060】次に、本発明の本発明の第8の実施の形態
について、図10乃至図13を参照して説明する。図1
0は、本発明の第8の実施の形態としての多目的ブイを
示す分解斜視図、図11は、図10に示す本発明の第8
の実施の形態としての多目的ブイのA−A断面矢視図、
図12は、本発明の第8の実施の形態としての多目的ブ
イの使用状態を示す正面図、図13は、図10乃至図1
2に示す本発明の第8の実施の形態としての多目的ブイ
が備える測定部保持機構としてのジンバルを示す斜視図
である。なお、図10乃至図12において、図1乃至図
3に示す第1の実施の形態としての多目的ブイ1と同一
の構成又は機能を有する部分については、同一の符号を
付して説明を省略する。
【0061】本発明の第8の実施の形態としての多目的
ブイ1は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態として
の多目的ブイ1の構成のうち、前記下部本体3及び前記
回転架台11を取り外し、前記水密ケース5を常に垂直
な状態に保持する測定部保持機構としてのジンバル55
を設けたものであり、前記水密ケース5は、前記ジンバ
ル55を介して前記上部本体2の上枠としての小輪部2
bに対して取り付けられた構成になっている。
【0062】図10及び図11に示すように、本発明の
第8の実施の形態としての多目的ブイ1は、上部本体2
及び前記上部本体2の下部に取り付けられたフロート4
とからなるブイ本体と、前記多目的ブイ1の内部中心部
に設けられた円筒状の水密ケース5と、水密ケース5と
前記上部本体2との間に介装された測定部保持機構とし
てのジンバル55とからなり、全体が中空の半球体状に
形成され、内部に空間を有する。
【0063】図13にも示すように、測定部保持機構と
しての前記ジンバル55は、前記水密ケース5を互いに
水平2次元方向、この場合、互いに直交する2方向にお
いて揺動可能に保持する部材であり、外輪55aと、外
輪55aより小径に形成された内輪55bとからなる。
前記外輪55aは、取付部材55eに第1の軸部材55
cを介して回動自在に支持されており、前記内輪55b
は、前記外輪55aの内周側に第2の軸部材55dを介
して回動自在に取り付けられている。前記内輪55bに
は前記水密ケース5が挿通され固着されており、前記外
輪55aは、前記取付部材55eを介して前記小輪部2
bの内周部に取り付けられている。すなわち、前記外輪
55aは、前記上部本体2に対して第1の前記軸部材5
5cを介して回動自在に取り付けられ、前記内輪55b
は、前記外輪55aに対して第2の前記軸部材55dを
介して回動自在に取り付けられた状態になっている。ま
た、第1の前記軸部材55c及び第2の前記軸部材55
dは、前記外輪55a及び前記内輪55bの周方向にお
いて互いに90度ずつ離間した状態に配置されている。
【0064】したがって、前記内輪55bに配設された
前記水密ケース5は、前記軸部材55c及び前記軸部材
55dを支点として、互いに水平2次元方向、この場
合、直交する2方向において揺動可能になっており、前
記多目的ブイ1に波浪や潮流等による外力が多方向に作
用しても、前記水密ケース5が常に略垂直な状態に保持
される構成になっている。
【0065】本発明の第8の実施の形態としての前記多
目的ブイ1は、海面境界付近で発生する風と波との相関
関係や吹送流による海流と波との相関関係の観測に用い
る漂流式の海洋観測ブイとして好適であり、以下の構成
を備えている。
【0066】図10乃至図12に示すように、本発明の
第8の実施の形態としての前記多目的ブイ1は、前記水
密ケース5の上面、すなわち、水上に浮上している側の
面上に、超音波風向風速計53、GPS(global posit
ioning system)による位置測定や観測データ送受信用
のアンテナ32及び標識灯33が設けられ、前記水密ケ
ース5の下面には、電磁流速計52が垂下状に取り付け
られている。すなわち、前記水密ケース5は、各種観測
装置の測定部になっている。
【0067】また、各観測装置の制御部、GPS(glob
al positioning system)による位置測定装置及び電源
供給装置等(図示せず)は、前記水密ケース5内に収納
されている。また、図10及び図11に示すように、本
実施の形態においては、前記上部本体2の下枠としての
大輪部2a上に設けた複数の太陽電池パネル40により
各観測装置等に電源を供給する構成になっており、前記
水密ケース5内に設けた蓄電池(図示せず)に随時充電
して供給する。前記太陽電池パネル40により各観測装
置に電源を供給する構成は、長期間の観測が可能であ
り、漂流式の海洋観測ブイとして好適なものである。な
お、前記多目的ブイ1で使用する電源は、図4に示す本
発明の第2の実施の形態と同様に風力発電装置(ウイン
ド・タービン)を設けて電源を供給することも可能であ
り、該太陽電池パネル40と風力発電装置とを併用する
構成や前記水密ケース5内に電源供給用の電池を別途専
用に設ける構成等、種々の構成を適宜選択又は組み合わ
せて使用することができる。
【0068】本実施の形態の前記多目的ブイ1は、所定
の位置から潮流に乗せて漂流させて各種の観測を行うも
のであり、前記多目的ブイ1の位置情報や観測データ
は、GPS(global positioning system)による位置
測定装置及び前記アンテナ32によって、随時追跡する
ことが可能になっている。
【0069】また、本実施の形態の前記多目的ブイ1
は、測定部保持機構としての前記ジンバル55を有する
ことから、前記多目的ブイ1に波浪や潮流等による外力
が多方向に作用しても、観測装置の測定部としての前記
水密ケース5を常に略垂直な状態に保持することができ
る。すなわち、前記多目的ブイ1の姿勢が不安定な状態
であっても、観測装置の測定部を常に安定して所定の位
置に保持することができ、前記測定部の位置変動による
測定誤差を減少させて、高精度な観測が可能である。
【0070】なお、本実施の形態の前記多目的ブイ1に
装着する装置は、適宜選択することができ、例えば、加
速度計式波高計等、目的に応じて種々の装置を装着する
ことができる。また、本実施の形態の前記多目的ブイ1
に、図9に示す本発明の第7の実施の形態の構成を適用
して前記上部本体2の連結部材としての連結パイプ2c
を直棒状に形成してもよい。本実施の形態の多目的ブイ
1においても、図1乃至図9に示す本発明の第1の実施
の形態乃至第7の実施の形態としての多目的ブイと同一
の作用効果を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多目的ブ
イによれば、潮流や波浪による負荷を大幅に軽減するこ
とが可能であり、ブイを係留する係留索の切断や、各種
データの送受信を行う伝送ケーブル等の断線の防止が可
能であり、かつ用途に応じてブイ全体を大型化しても、
製造、保管、搬送及び設置作業等の容易化や低コスト化
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態としての多目的
ブイを示す分解斜視図である。
【図2】(a)は、図1に示す本発明の多目的ブイを示
す平面図、(b)は、図1に示す本発明の多目的ブイを
示す正面図である。
【図3】図1に示す本発明の多目的ブイが備える回転架
台を示す、一部断面を含む拡大図である。
【図4】本発明による第2の実施の形態を示す図であ
り、本発明の多目的ブイを海面係留方式の海洋観測用ブ
イに適用した状態を示す正面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す図であり、本
発明の多目的ブイを水中係留方式の海洋観測用ブイに適
用した状態を示す正面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す図であり、本
発明の多目的ブイを漂流式の海洋観測用ブイに適用した
状態を示す正面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態を示す図であり、本
発明の多目的ブイを漂流式の海洋観測用ブイに適用した
別の実施の形態を示す正面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態を示す図であり、本
発明の多目的ブイを浮標灯に適用した状態を示す正面図
である。
【図9】(a)は、本発明の第7の実施の形態としての
多目的ブイを示す平面図、(b)は、本発明の第7の実
施の形態としての多目的ブイを示す正面図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態としての多目的ブ
イを示す分解斜視図である。
【図11】図10に示す本発明の第8の実施の形態とし
ての多目的ブイのA−A断面矢視図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態としての多目的ブ
イの使用状態を示す正面図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態としての多目的ブ
イが備える測定部保持機構としてのジンバルを示す斜視
図である。
【図14】従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す正
面図である。
【図15】従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 多目的ブイ 2 上部本体 2a 大輪部(下枠) 2b 小輪部(上枠) 2c 連結パイプ(連結部材) 2d ボルト孔 2f 連結パイプ(連結部材)(第7の実
施の形態) 3 下部本体 3a 大輪部(下枠) 3b 小輪部(上枠) 3c 連結パイプ(連結部材) 3d ボルト孔 3e 底板 3f 連結パイプ(連結部材)(第7の実
施の形態) 4 フロート 4d ボルト孔 5 水密ケース 5a コネクタ 6 上部ポール 7 下部ポール 8 カウンターウエイト 11 回転架台 12 固定側プレート 12a すべり部材 12b 付着物除去ピン(付着物除去部
材) 12c 貫通孔 12d 上面 13 固定側プレート 13a 摺動突部 13c 貫通孔 13d 下面 20 ケーブル 21 固定バンド 23a ボルト 23b ナット 23c ワッシャ 31 風向風速計 32 アンテナ 33 標識灯 34 補助フロート(アバブイ) 35 シンカーブロック 36 直記型波高計 40 太陽電池パネル 41 センサ 42 ネット 45 ポール 50 ワイヤ 52 電磁流速計 53 超音波風向風速計 55 ジンバル(第8の実施の形態) 55a 外輪 55b 内輪 55c、55d 軸部材 55e 取付部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大輪部と、前記大輪部に対して小さな小
    輪部と、前記大輪部及び前記小輪部とを円周方向に沿っ
    て一定間隔で連結する複数の連結部材とを有する上部本
    体と、 大輪部と、前記大輪部に対して小さな小輪部と、前記大
    輪部及び前記小輪部とを円周方向に沿って一定間隔で連
    結する複数の連結部材とを有する下部本体と、 前記上部本体の大輪部と前記下部本体の大輪部との間に
    介装されて該上部本体の大輪部及び該下部本体の大輪部
    に対応して形成されたフロートと、 前記上部本体、前記フロート、前記下部本体はそれぞれ
    取付け固定され、前記上部本体、前記フロート、前記下
    部本体で形成される内部空間内に全体が円筒状に形成さ
    れた水密ケースを備えてなること、 を特徴とする多目的ブイ。
  2. 【請求項2】 前記上部本体又は下部本体には、前記上
    部本体、前記フロート、前記下部本体と前記水密ケース
    とを相対的に回転自在に保持する回転架台を有すること
    を特徴とする請求項1記載の多目的ブイ。
  3. 【請求項3】 前記回転架台は、前記水密ケースが固定
    される固定側プレートと、前記上部本体又は下部本体に
    固定され前記固定側プレートに嵌合する回転側プレート
    とからなり、前記固定側プレートは、すべり部材と、前
    記すべり部材の外周に沿って配設された複数の付着物除
    去部材とを有し、前記回転側プレートは、前記すべり部
    材と前記付着物除去部材との間に嵌合されて前記すべり
    部材に摺動する摺動突部を有することを特徴とする請求
    項2記載の多目的ブイ。
  4. 【請求項4】 前記すべり部材は、フッ素樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項3記載の多目的ブイ。
  5. 【請求項5】 上部本体と該上部本体に取り付けられた
    フロートとを有して、内部に空間を有するブイ本体と、 前記ブイ本体の内部に設けられた水密ケースと、 前記上部本体と前記水密ケースとの間に介装されて前記
    水密ケースを互いに2次元方向に揺動可能に保持する測
    定部保持機構を備え、 前記上部本体が有する上枠と下枠とを複数の連結部材で
    連結したことを特徴とする多目的ブイ。
  6. 【請求項6】 前記測定部保持機構は、第1の軸部材を
    介して前記上部本体に対して回動自在に取り付けられた
    外輪と、前記外輪に対して第2の軸部材を介して回動自
    在に取り付けられ前記水密ケースが配設された内輪とを
    有し、第1の前記軸部材及び第2の前記軸部材が前記外
    輪及び前記内輪の周方向において互いに離間した状態に
    配置されていることを特徴とする請求項5記載の多目的
    ブイ。
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