JP2003001522A - セミドライ加工具 - Google Patents

セミドライ加工具

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JP2003001522A
JP2003001522A JP2001192037A JP2001192037A JP2003001522A JP 2003001522 A JP2003001522 A JP 2003001522A JP 2001192037 A JP2001192037 A JP 2001192037A JP 2001192037 A JP2001192037 A JP 2001192037A JP 2003001522 A JP2003001522 A JP 2003001522A
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通浩 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度加工ができるセミドライ加工具を提供
する。 【解決手段】 荒加工する荒刃1と該荒刃1より大きな
加工半径を有する仕上刃2を備えた先端部4と、該先端
部4に連続するシャンク部5が設けられ、前記仕上刃2
の先端2aが前記荒刃1の先端1aより前記シャンク部
5側に設けられており、前記仕上刃2より前記シャンク
部5側の少なくともフルート3が設けられている部分
の、前記先端部4の軸中心からの距離が前記加工半径よ
り小さいことを特徴とするセミドライ加工具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセミドライ加工具に
関する。
【0002】
【従来の技術】高精度の穴加工の加工具に関する従来技
術として、図6、7に示すバニッシングリーマが知られ
ている。バニッシングリーマは、切れ刃30とほぼ直交
する部分に加工した穴と加工具を倣わせるためのガイド
パッド31が設けられている。ガイドパッド31により
加工具の振れを抑えて真円度、円筒度が向上できる。ま
たガイドパッド31で加工面をバニッシュする(擦る)こ
とにより、面粗度が向上できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、多量の油
を使用する湿式加工で使用される加工具である。油を使
用した場合、廃液処理など環境上の問題や油分により装
置の壁などに切削屑が付着して固まる問題などが生ず
る。この問題を解決するための、ごく少量の油を霧化し
てミストとして供給するセミドライ加工が注目されてい
る。
【0004】しかしながら、従来技術に示した加工具を
セミドライ加工に使用した場合、加工面粗さが悪くなり
高精度加工ができない問題があった。特にアルミ材を加
工した場合、加工面粗さは顕著に悪くなる。
【0005】本発明は上記課題を解決したもので、高精
度加工ができるセミドライ加工具を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
(以下、第1の技術的手段と称する。)は、荒加工する
荒刃と該荒刃より大きな加工半径を有する仕上刃を備え
た先端部と、該先端部に連続するシャンク部が設けら
れ、前記仕上刃の先端が前記荒刃の先端より前記シャン
ク部側に設けられており、前記仕上刃より前記シャンク
部側の少なくともフルートが設けられている部分の、前
記先端部の軸中心からの距離が前記加工半径より小さい
ことを特徴とするセミドライ加工具である。
【0007】上記第1の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0008】すなわち、荒刃と荒刃より大きな加工半径
を持つ仕上刃が設けられ、仕上刃の先端が荒刃の先端よ
りシャンク部側に設けられているので、仕上刃の負担が
軽減され仕上刃への被削材の溶着を低減できるため、高
精度のセミドライ加工ができる。また、仕上刃よりシャ
ンク部側の少なくともフルートが設けられている部分
の、先端部の軸中心からの距離が仕上刃加工半径より小
さい小さいので、仕上刃よりシャンク部側における被削
材の溶着がないため、高精度のセミドライ加工ができ
る。
【0009】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項2において講じた技術的手段(以下、第2の技
術的手段と称する。)は、前記荒刃が2枚以上、前記仕
上刃が2枚以上設けられていることを特徴とする請求項
1記載のセミドライ加工具である。
【0010】上記第2の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0011】すなわち、2枚以上の荒刃と2枚以上の仕
上刃で被削材と接しているので、加工具の振れを抑えて
ることができるため、真円度、円筒度を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】従来技術のバニッシングリーマで
アルミ材をセミドライ加工し、リーマを詳細に観察し
た。切れ刃30、ガイドパッド31、刃後部ガイド32
に被削材であるアルミが溶着していた。湿式加工ではガ
イドパッド31でバニッシュすることにより面粗度が向
上するが、高い潤滑性が期待できないセミドライ加工で
は、バニッシュすることにより被削材が切れ刃30、ガ
イドパッド31などに溶着し、逆に加工面を荒らしてし
まったものである。この傾向は、切削速度が高いほど顕
著である。
【0013】本発明者は、詳細な観察に基づいて、微量
なミストを使用するセミドライ加工においても高精度加
工できるセミドライ加工具を発明した。
【0014】すなわち、仕上刃より加工径がわずかに小
さい荒刃を設け、仕上刃の負荷を減少させた。仕上刃の
負荷が減少することにより、仕上刃への被削材の溶着を
低減できるため、加工面粗さを向上できる。このとき、
仕上刃には耐溶着性の高いPCD(焼結ダイヤ)を用い
ることが望ましい。
【0015】また、荒刃後部ガイドと仕上刃後部ガイド
を排除することにより、後部ガイドへの被着材の溶着を
なくすことができる。後部ガイドを排除しても、荒刃と
仕上刃によってガイドされているので、高い真円度と円
筒度を確保できる。
【0016】以下、本発明の実施例について、図面に基
づいて説明する。図1は本発明の実施例のセミドライ加
工具の正面図、図2は実施例のセミドライ加工具の側面
図である。
【0017】セミドライ加工具には、2枚の荒刃1と2
枚の仕上刃2が設けられた先端部4と、先端部4に連続
するシャンク部5が設けられている。荒刃1と仕上刃2
は互いにほぼ直交するように設けられている。先端部4
には切削屑を排出するためのフルート3が設けられてい
る。シャンク部5は、セミドライ加工装置のホルダに取
り付ける部分である。シャンク部5は一部が省略されて
いる。セミドライ加工具の内部には、先端部4の先端に
設けられたミスト噴出口6に繋がっている図示しない軸
方向の穴が設けられいる。
【0018】図3は実施例の効果を説明する加工イメー
ジ図である。このイメージ図は、先端部4のごく先端の
刃の一部分を拡大したものである。このイメージ図で
は、図1のA方向から見た荒刃1と図1のB方向から見
た仕上刃2を重ねて示している。荒刃1による荒刃加工
径は18.6mm、仕上刃2の仕上刃加工径は19.6
mmである。仕上刃2は、その先端2aが荒刃1の先端
1aよりシャンク部5側に5mm寄った位置になるよう
に設けられている。
【0019】仕上刃2はPCD(焼結ダイヤ)で形成さ
れている。仕上刃後部8の先端部4の軸中心すなわちセ
ミドライ加工具の軸中心からの距離(仕上刃後部半径)
は9.78mmである。すなわち仕上刃後部半径は仕上
刃加工半径9.8mmより20μm小さい。仕上刃後部
8はフルート3のシャンク部5側の端部7まで設けられ
ている。加工する穴には、ここまでしか入らないので十
分である。
【0020】荒刃の後部の先端部4の軸中心からの距離
(荒刃後部半径)は仕上刃後部半径と同じく9.78m
mで、仕上刃加工半径9.8mmより20μm小さい。
仕上刃後部半径、荒刃後部半径と仕上刃加工半径の差が
大きすぎると、この部分に切り粉が詰まる問題が生ず
る。仕上刃後部半径、荒刃後部半径と仕上刃加工半径の
差が小さすぎると、被削材が溶着する問題が生ずる。
【0021】被削材10としてアルミ材ADC12(ダ
イカスト材)を使用した。このアルミ材に直径16mm
の下穴を設け、実施例のセミドライ加工具を用いて加工
した。セミドライ加工具をセミドライ加工装置(横型の
マシニングセンター)に取り付け、セミドライ用ミスト
油(フジ交易社製:ブルーベBS1)を9cm/hの
流量で霧化したミストを、図示しないセミドライ加工具
内に設けられたオイルホールを介して先端付近から噴出
させながら、5000rpm、0.36mm/revの
条件で加工した。
【0022】加工後の穴の真円度、円筒度および仕上加
工面10aの面粗度を測定した。30個の穴を加工した
が、いずれも規格内(真円度:10μm以内、円筒度:
20μm以内、面粗度:1.0z以内)であった。ごく
微量の油の加工においても、1800mm/minの高
速加工で高精度の加工ができた。
【0023】荒刃1と荒刃1より大きな加工半径を持つ
仕上刃2が設けられ、仕上刃2の先端2aが荒刃1の先
端1aよりシャンク部5側に設けられた段差構造である
ので、仕上刃2の負担が軽減され仕上刃2への被削材の
溶着を低減できたため、高精度のセミドライ加工が可能
になったものである。また、仕上刃後部半径も荒刃後部
半径も仕上刃加工半径より小さいので、この部分におけ
る被削材の溶着がないため、高精度のセミドライ加工が
可能になった。
【0024】従来、仕上刃後部や荒刃後部がガイドとし
て働き。加工具の振れを抑えて真円度、円筒度を向上さ
せてきた。本発明では、仕上刃後部8も荒刃の後部の仕
上加工面10aに接していない。しかし、2枚の荒刃1
と2枚の仕上刃2の4カ所で被削材10と接しているの
で、加工具の振れを抑えて真円度、円筒度の規格を満足
できたものである。
【0025】図4は本発明の変形例のセミドライ加工具
の正面図、図2は変形例のセミドライ加工具の側面図で
ある。荒刃11の形状が荒刃1と異なる以外、実施例と
同じであるので、同じ部位には同じ符号を使用し説明を
省略する。荒刃と仕上刃の位置関係、仕上刃後部の形状
などについても、荒刃11先端の形状が異なる以外は図
3と同様である。荒刃11は図4の中心12まで設けら
れている。これにより下穴ない被削材に直接穴加工する
ことができる。
【0026】本実施例や変形例では2枚の荒刃と2枚の
仕上刃の計4枚の切れ刃を有するセミドライ加工具でし
示したが、5枚以上の切れ刃を持つ加工具にも適用でき
る。また、本実施例や変形例では図のようにシャンク部
5の外径が仕上刃加工径より大きくなっているが、仕上
刃加工径と同じでも、仕上刃加工径より小さくてもよ
い。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明は、荒加工する荒
刃と該荒刃より大きな加工半径を有する仕上刃を備えた
先端部と、該先端部に連続するシャンク部が設けられ、
前記仕上刃の先端が前記荒刃の先端より前記シャンク部
側に設けられており、前記仕上刃より前記シャンク部側
の少なくともフルートが設けられている部分の、前記先
端部の軸中心からの距離が前記加工半径より小さいこと
を特徴とするセミドライ加工具であるので、高精度加工
ができるセミドライ加工具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のセミドライ加工具の正面図。
【図2】本発明の実施例のセミドライ加工具の側面図。
【図3】実施例の効果を説明する加工イメージ図。
【図4】本発明の変形例のセミドライ加工具の正面図。
【図5】本発明の変形例のセミドライ加工具の側面図。
【図6】バニッシングリーマの正面図。
【図7】バニッシングリーマの側面図。
【符号の説明】
1…荒刃 1a…荒刃の先端 2…仕上刃 2a…仕上刃の先端 3…フルート 4…先端部 5…シャンク部 8…仕上刃後部 11…荒刃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荒加工する荒刃と該荒刃より大きな加工
    半径を有する仕上刃を備えた先端部と、該先端部に連続
    するシャンク部が設けられ、前記仕上刃の先端が前記荒
    刃の先端より前記シャンク部側に設けられており、前記
    仕上刃より前記シャンク部側の少なくともフルートが設
    けられている部分の、前記先端部の軸中心からの距離が
    前記加工半径より小さいことを特徴とするセミドライ加
    工具。
  2. 【請求項2】 前記荒刃が2枚以上、前記仕上刃が2枚
    以上設けられていることを特徴とする請求項1記載のセ
    ミドライ加工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011218491A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Allied Material Corp リーマおよびそれを用いた工作物の加工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10263928A (ja) * 1997-03-28 1998-10-06 Mazda Motor Corp リーマ

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