JP4929536B2 - セミドライ加工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はセミドライ加工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
高精度の穴加工の加工具に関する従来技術として、図6、7に示すバニッシングリーマが知られている。バニッシングリーマは、切れ刃30とほぼ直交する部分に加工した穴と加工具を倣わせるためのガイドパッド31が設けられている。
ガイドパッド31により加工具の振れを抑えて真円度、円筒度が向上できる。またガイドパッド31で加工面をバニッシュする(擦る)ことにより、面粗度が向上できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は、多量の油を使用する湿式加工で使用される加工具である。油を使用した場合、廃液処理など環境上の問題や油分により装置の壁などに切削屑が付着して固まる問題などが生ずる。この問題を解決するための、ごく少量の油を霧化してミストとして供給するセミドライ加工が注目されている。
【0004】
しかしながら、従来技術に示した加工具をセミドライ加工に使用した場合、加工面粗さが悪くなり高精度加工ができない問題があった。特にアルミ材を加工した場合、加工面粗さは顕著に悪くなる。
【0005】
本発明は上記課題を解決したもので、高精度加工ができるセミドライ加工具を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項1において講じた技術的手段(以下、第1の技術的手段と称する。)は、荒加工する荒刃と該荒刃より大きな加工半径を有する仕上刃を備えた先端部と、該先端部に連続するシャンク部が設けられ、前記仕上刃の先端が前記荒刃の先端より前記シャンク部側に設けられており、前記仕上刃より前記シャンク部側の少なくともフルートが設けられている部分の、前記先端部の軸中心からの距離が前記仕上刃加工半径より20μm小さく、前記荒刃の先端から前記仕上刃の先端までの前記荒刃の加工半径は同じである、セミドライ加工具である。
【0007】
上記第1の技術的手段による効果は、以下のようである。
【0008】
すなわち、荒刃と荒刃より大きな加工半径を持つ仕上刃が設けられ、仕上刃の先端が荒刃の先端よりシャンク部側に設けられているので、仕上刃の負担が軽減され仕上刃への被削材の溶着を低減できるため、高精度のセミドライ加工ができる。また、仕上刃よりシャンク部側の少なくともフルートが設けられている部分の、先端部の軸中心からの距離が仕上刃加工半径より小さい小さいので、仕上刃よりシャンク部側における被削材の溶着がないため、高精度のセミドライ加工ができる。
【0009】
上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項2において講じた技術的手段(以下、第2の技術的手段と称する。)は、前記荒刃が2枚以上、前記仕上刃が2枚以上設けられていることを特徴とする請求項1記載のセミドライ加工具である。
【0010】
上記第2の技術的手段による効果は、以下のようである。
【0011】
すなわち、2枚以上の荒刃と2枚以上の仕上刃で被削材と接しているので、加工具の振れを抑えてることができるため、真円度、円筒度を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
従来技術のバニッシングリーマでアルミ材をセミドライ加工し、リーマを詳細に観察した。切れ刃30、ガイドパッド31、刃後部ガイド32に被削材であるアルミが溶着していた。湿式加工ではガイドパッド31でバニッシュすることにより面粗度が向上するが、高い潤滑性が期待できないセミドライ加工では、バニッシュすることにより被削材が切れ刃30、ガイドパッド31などに溶着し、逆に加工面を荒らしてしまったものである。この傾向は、切削速度が高いほど顕著である。
【0013】
本発明者は、詳細な観察に基づいて、微量なミストを使用するセミドライ加工においても高精度加工できるセミドライ加工具を発明した。
【0014】
すなわち、仕上刃より加工径がわずかに小さい荒刃を設け、仕上刃の負荷を減少させた。仕上刃の負荷が減少することにより、仕上刃への被削材の溶着を低減できるため、加工面粗さを向上できる。このとき、仕上刃には耐溶着性の高いPCD(焼結ダイヤ)を用いることが望ましい。
【0015】
また、荒刃後部ガイドと仕上刃後部ガイドを排除することにより、後部ガイドへの被着材の溶着をなくすことができる。後部ガイドを排除しても、荒刃と仕上刃によってガイドされているので、高い真円度と円筒度を確保できる。
【0016】
以下、本発明の実施例について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施例のセミドライ加工具の正面図、図2は実施例のセミドライ加工具の側面図である。
【0017】
セミドライ加工具には、2枚の荒刃1と2枚の仕上刃2が設けられた先端部4と、先端部4に連続するシャンク部5が設けられている。荒刃1と仕上刃2は互いにほぼ直交するように設けられている。先端部4には切削屑を排出するためのフルート3が設けられている。シャンク部5は、セミドライ加工装置のホルダに取り付ける部分である。シャンク部5は一部が省略されている。セミドライ加工具の内部には、先端部4の先端に設けられたミスト噴出口6に繋がっている図示しない軸方向の穴が設けられいる。
【0018】
図3は実施例の効果を説明する加工イメージ図である。このイメージ図は、先端部4のごく先端の刃の一部分を拡大したものである。このイメージ図では、図1のA方向から見た荒刃1と図1のB方向から見た仕上刃2を重ねて示している。荒刃1による荒刃加工径は18.6mm、仕上刃2の仕上刃加工径は19.6mmである。仕上刃2は、その先端2aが荒刃1の先端1aよりシャンク部5側に5mm寄った位置になるように設けられている。
【0019】
仕上刃2はPCD(焼結ダイヤ)で形成されている。仕上刃後部8の先端部4の軸中心すなわちセミドライ加工具の軸中心からの距離(仕上刃後部半径)は9.78mmである。すなわち仕上刃後部半径は仕上刃加工半径9.8mmより20μm小さい。仕上刃後部8はフルート3のシャンク部5側の端部7まで設けられている。加工する穴には、ここまでしか入らないので十分である。
【0020】
荒刃の後部の先端部4の軸中心からの距離(荒刃後部半径)は仕上刃後部半径と同じく9.78mmで、仕上刃加工半径9.8mmより20μm小さい。仕上刃後部半径、荒刃後部半径と仕上刃加工半径の差が大きすぎると、この部分に切り粉が詰まる問題が生ずる。仕上刃後部半径、荒刃後部半径と仕上刃加工半径の差が小さすぎると、被削材が溶着する問題が生ずる。
【0021】
被削材10としてアルミ材ADC12(ダイカスト材)を使用した。このアルミ材に直径16mmの下穴を設け、実施例のセミドライ加工具を用いて加工した。セミドライ加工具をセミドライ加工装置(横型のマシニングセンター)に取り付け、セミドライ用ミスト油(フジ交易社製:ブルーベBS1)を9cm/hの流量で霧化したミストを、図示しないセミドライ加工具内に設けられたオイルホールを介して先端付近から噴出させながら、5000rpm、0.36mm/revの条件で加工した。
【0022】
加工後の穴の真円度、円筒度および仕上加工面10aの面粗度を測定した。30個の穴を加工したが、いずれも規格内(真円度:10μm以内、円筒度:20μm以内、面粗度:1.0z以内)であった。ごく微量の油の加工においても、1800mm/minの高速加工で高精度の加工ができた。
【0023】
荒刃1と荒刃1より大きな加工半径を持つ仕上刃2が設けられ、仕上刃2の先端2aが荒刃1の先端1aよりシャンク部5側に設けられた段差構造であるので、仕上刃2の負担が軽減され仕上刃2への被削材の溶着を低減できたため、高精度のセミドライ加工が可能になったものである。また、仕上刃後部半径も荒刃後部半径も仕上刃加工半径より小さいので、この部分における被削材の溶着がないため、高精度のセミドライ加工が可能になった。
【0024】
従来、仕上刃後部や荒刃後部がガイドとして働き。加工具の振れを抑えて真円度、円筒度を向上させてきた。本発明では、仕上刃後部8も荒刃の後部の仕上加工面10aに接していない。しかし、2枚の荒刃1と2枚の仕上刃2の4カ所で被削材10と接しているので、加工具の振れを抑えて真円度、円筒度の規格を満足できたものである。
【0025】
図4は本発明の変形例のセミドライ加工具の正面図、図2は変形例のセミドライ加工具の側面図である。荒刃11の形状が荒刃1と異なる以外、実施例と同じであるので、同じ部位には同じ符号を使用し説明を省略する。荒刃と仕上刃の位置関係、仕上刃後部の形状などについても、荒刃11先端の形状が異なる以外は図3と同様である。荒刃11は図4の中心12まで設けられている。これにより下穴ない被削材に直接穴加工することができる。
【0026】
本実施例や変形例では2枚の荒刃と2枚の仕上刃の計4枚の切れ刃を有するセミドライ加工具でし示したが、5枚以上の切れ刃を持つ加工具にも適用できる。また、本実施例や変形例では図のようにシャンク部5の外径が仕上刃加工径より大きくなっているが、仕上刃加工径と同じでも、仕上刃加工径より小さくてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、荒加工する荒刃と該荒刃より大きな加工半径を有する仕上刃を備えた先端部と、該先端部に連続するシャンク部が設けられ、前記仕上刃の先端が前記荒刃の先端より前記シャンク部側に設けられており、前記仕上刃より前記シャンク部側の少なくともフルートが設けられている部分の、前記先端部の軸中心からの距離が前記加工半径より小さいことを特徴とするセミドライ加工具であるので、高精度加工ができるセミドライ加工具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のセミドライ加工具の正面図。
【図2】本発明の実施例のセミドライ加工具の側面図。
【図3】実施例の効果を説明する加工イメージ図。
【図4】本発明の変形例のセミドライ加工具の正面図。
【図5】本発明の変形例のセミドライ加工具の側面図。
【図6】バニッシングリーマの正面図。
【図7】バニッシングリーマの側面図。
【符号の説明】
1…荒刃
1a…荒刃の先端
2…仕上刃
2a…仕上刃の先端
3…フルート
4…先端部
5…シャンク部
8…仕上刃後部
11…荒刃

Claims (2)

  1. 荒加工する荒刃と該荒刃より大きな加工半径を有する仕上刃を備えた先端部と、該先端部に連続するシャンク部が設けられ、前記仕上刃の先端が前記荒刃の先端より前記シャンク部側に設けられており、前記仕上刃より前記シャンク部側の少なくともフルートが設けられている部分の、前記先端部の軸中心からの距離が前記仕上刃加工半径より20μm小さく、前記荒刃の先端から前記仕上刃の先端までの前記荒刃の加工半径は同じである、セミドライ加工具。
  2. 前記荒刃が2枚以上、前記仕上刃が2枚以上設けられていることを特徴とする請求項1記載のセミドライ加工具。
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