JP2003001343A - フィルム加工方法 - Google Patents

フィルム加工方法

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JP2003001343A
JP2003001343A JP2001179029A JP2001179029A JP2003001343A JP 2003001343 A JP2003001343 A JP 2003001343A JP 2001179029 A JP2001179029 A JP 2001179029A JP 2001179029 A JP2001179029 A JP 2001179029A JP 2003001343 A JP2003001343 A JP 2003001343A
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JP
Japan
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film
indentation
forming
indentation forming
metal
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Withdrawn
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JP2001179029A
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English (en)
Inventor
David Lin
▲デヴィッド▼ 林
Konmei Cho
昆明 張
Chi-Ping Chang
季平 章
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Four Pillars Enterprise Co Ltd
Original Assignee
Four Pillars Enterprise Co Ltd
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高生産性、緻密さ、高品質再現性、高い均一
性を有する加工フィルムを形成可能なフィルム加工方法
を提供する。 【解決手段】 本発明の方法によれば、圧痕形成工程に
より、フィルム10上の全面または選択部分面に、孔を
有する突出形状または孔をもたない突出形状の突出構造
部12が形成される。圧痕形成工程は、圧痕形成器10
4と転写器106とを備えた圧出装置によって行われ
る。圧痕形成器104は、圧痕形成器104と転写器1
06との間に配置されたフィルム10に圧痕形成を行う
ために複数の粒状突起108を備えている。フィルム上
の選択領域に突出構造部12を形成するために、圧痕形
成器104の対応領域140にのみ粒状突起108を設
けてもよい。さらに、形状パターンを有するテンプレー
トを、圧痕形成器と転写器との間に配置してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルムの加工に関
するものである。より詳しく言えば本発明は、フィルム
上に突出部を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】典型的な金属材料は、特別な光沢を有す
るという理由で広く用いられている。例えば、看板また
は装飾広告板は、人々の注目を集めるために、金属を用
いて表面仕上げされ、コンピュータ切断により形状形成
される。視覚的及び触覚的に普通とは異なる感触を与え
るために、金属に特殊な処理を施す場合もある。特殊処
理の一例としてサンドブラスト処理がある。これは、金
属の表面に微粒子状部を形成することにより光の反射及
び屈折特性を変化させ、普通とは異なる美的感覚を得よ
うとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サンド
ブラスト処理においては、金属の表面特性を調節するこ
とが難しい。さらに、サンドブラスト処理は、不均一に
なりやすい、生産性が低い、処理に時間がかかる、多く
の労力を要する、サンドブラスト装置が高価である、な
どの問題を有している。サンドブラスト処理は上記のよ
うな制約を有しているので、高生産性、緻密さ、高品質
再現性、高い均一性が要求される状況には適していな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルムの表
面処理により、光の反射を通じて種々の視覚効果をフィ
ルム上にもたらすフィルム加工方法を提供する。
【0005】本発明は、高い均一性を有する緻密構造を
フィルム上に形成するフィルム加工方法を提供する。
【0006】本発明は、高品質の再現性を有する加工フ
ィルムを形成可能なフィルム加工方法を提供する。
【0007】実施形態として本明細書で詳しく説明する
ように、本発明は、フィルムの全面または選択部分面に
圧痕を形成する工程を含むフィルム加工方法を提供す
る。圧痕形成工程では、転写器と、粒状突起を有する圧
痕形成器とを用いることによってフィルム上に突出構造
部が形成される。突出構造部は、頂上に孔を有する突出
形状、または頂上に孔をもたない突出形状である。
【0008】本発明によれば、粒状突起は、ダイヤモン
ドまたはボラゾン(登録商標、超硬質窒化ホウ素)から
形成される。突出構造部、または凹状部は、例えば、ダ
イヤモンド粒子またはボラゾン粒子を配したローラ、ダ
イヤモンド粒子またはボラゾン粒子を配した平面プレス
器、またはスパイク状ローラなど、突出部を有する圧痕
形成器によって形成される。フィルムは、金属、プラス
チック、合金、または複合材フィルムから選択され、複
合材フィルムには、金属、金属とプラスチックの接合
材、金属と紙の接合材、複合金属箔が含まれる。突出構
造部は、頂上に孔を有する突出形状、または頂上に孔を
もたない突出形状である。
【0009】上記に説明したように、フィルム上の選択
領域に加工を行うフィルム加工方法は、フィルムの前記
領域に対応する圧痕形成器上の位置に複数の粒状突起を
形成する工程を含む。圧痕形成を実施すると、選択領域
にダイヤモンド粒子またはボラゾン粒子が配された圧痕
形成器と、平面を有する転写器とを用いることによっ
て、フィルムにおける前記領域に突出構造部が形成され
る。圧痕形成を実施する第2の方法では、ダイヤモンド
粒子またはボラゾン粒子が全面に配された圧痕形成器
と、フィルム上の圧痕形成選択領域に対応した一様高さ
の凸状段差からなる陽画領域を有する転写器とを用いる
ことによって、フィルム上の所定領域に突出構造部が形
成される。さらに、フィルム上の選択領域を加工する第
3の方法は、圧痕形成器の全面にダイヤモンド粒子また
はボラゾン粒子を配して粒状突起を形成し、さらに、テ
ンプレートを準備して、フィルムと共に圧痕形成器と転
写器との間に配置する工程を含む。圧痕形成工程の実施
によってフィルム上の選択領域に突出構造部を形成する
ために、テンプレートは、フィルム上の選択領域に対応
するパターン領域を有している。
【0010】上記の概要説明及び下記の詳細説明は共に
例示のためのものであり、請求項に記載の本発明をさら
に詳細に説明することを目的としていることを理解され
たい。
【0011】
【発明の実施の形態】添付図面は、本発明に対する理解
をさらに深めるために、本明細書に組込まれ、その一部
を構成している。図面は本発明の実施形態を示し、説明
文と共に本発明の原理を説明するものである。
【0012】図1,2を参照すると、例えば薄肉フィル
ムであるフィルム10は圧出装置100によって加工さ
れ、フィルム10上に突出構造部12が形成される。フ
ィルム10の材料として好ましいものは、金属、プラス
チック、合金、または複合材フィルムである。ここで言
う複合材フィルムとは、複数の異種金属からなるもの、
金属とプラスチックの接合材、金属と紙の接合材、また
はその類いである。
【0013】図2は、本発明の製造工程に用いられる圧
出装置100を示している。図2を参照すると、圧出装
置100は、圧痕形成器104と転写器106とを備え
ている。圧痕形成器104及び転写器106の双方は、
板状または円筒状とされる。図2は、転写器106が板
状圧痕形成器104の上方に配置されている様子を示し
ている。しかしながら、本発明はこのような配置に限定
されることはなく、実際の状況に応じて、圧痕形成器1
04を転写器106の上方に配置しても、下方に配置し
てもよい。
【0014】フィルム10上に突出構造部12を形成す
るために、圧痕形成器104には高硬度の粒状突起10
8が形成されている。圧痕形成工程の際、フィルム10
は圧痕形成器104の上に置かれる。次いで、フィルム
10は圧痕形成器104と転写器106との間で圧痕形
成される。この工程により、フィルム10上に突出構造
部12が形成される。
【0015】図3を参照すると、この図は、実際上の要
求に従って、圧痕形成工程前にフィルム10上に緩衝層
112を配置してもよいことを示している。緩衝層11
2は、フィルム10と転写器106との間に配置され
る。緩衝層112は、高硬度の粒状突起108による過
度の圧痕形成からフィルム10を保護し、フィルム10
が貫かれる損傷を防止する。圧痕形成後の販売を考慮し
た変更形態として、フィルム10に緩衝層112を接合
して用いてもよい。
【0016】上記に述べたフィルム10の材料として
は、金属箔、プラスチックフィルム、合金箔、または複
合材フィルムが含まれる。複合材フィルムとは、異種金
属箔、金属とプラスチックの接合材、金属と紙の接合
材、またはその類いである。粒状突起108は、例えば
ダイヤモンドまたはボラゾン(登録商標、超硬質窒化ホ
ウ素)から形成される。緩衝層112は、転写器106
及び圧痕形成器の粒状突起108より硬度の低い材料で
形成される。緩衝層112の材料は、例えば、紙、プラ
スチック、離型紙、離型プラスチック、離型紙に接合さ
れた接着剤、離型プラスチックに接合された接着剤、及
びその類いから選択される。フィルム10を保護するた
めに、圧痕形成工程の後に、フィルム10に近接して保
護材料層を設けることができる。保護層の構造は図には
示していない。保護層の材料は、例えば、プラスチッ
ク、テープ、離型剤、またはその類いから選択される。
上記に述べたフィルム10、緩衝層112、及び保護層
の材料は、後述の実施形態においても同様であるので、
以後、再度の説明は行わない。
【0017】フィルム10上に形成された突出構造部1
2は2つの形態を有している。図4に示すように、突出
構造部12の1つの形態は、頂上部に孔を備え火山のよ
うな形状の突出形状14であり、他の形態は、頂上部に
孔をもたない突出形状16である。
【0018】突出構造部12の孔を有する突出形状、ま
たは孔をもたない突出形状は、加工工程におけるパラメ
ータを調節することによって、それぞれ形成することが
できる。このパラメータには、圧痕形成器104上の粒
状突起108の高さ、フィルム10の厚さ18、硬度、
及び延性、緩衝層112の硬度及び厚さ116、圧痕形
成工程における圧力及び温度が含まれる。
【0019】フィルム10上に形成される突出構造部1
2の位置は、圧痕形成器104の粒状突起108の位置
によって調節される。粒状突起108の分布が一度定め
られると、以後、フィルム上の突出構造部12の分布は
固定される。従って、突出構造部12のサイズ、密集分
布または疎散分布、混在分布または漸次変化分布など
は、粒状突起108のサイズと分布とによって完全にコ
ントロールされる。図面では、同じ高さを有し均等に配
置された粒状突起のみを示しているが、本発明はこのよ
うな形態に限定されるものではない。
【0020】本発明は、大規模な生産に適合化され、精
密で高品質の複製が可能な加工方法を提供する。
【0021】本発明の方法では、粒状突起108を備え
た圧痕形成器104と転写器106とを含む圧出装置1
00によってフィルム10の全領域または部分領域に圧
痕形成を行い、フィルム10の圧痕形成部分に突出形状
14または16を有する突出構造部12を形成する。
【0022】以下、全面に圧痕形成を行う第1の好まし
い実施形態について説明する。図5aを参照すると、圧
痕形成工程を実行する方法は、圧痕形成器104の全領
域に粒状突起108を形成する工程を含む。転写器10
6は平面を有している。加工工程の際、フィルム10は
圧痕形成器104の上に配置される。従って、圧痕形成
工程の後、圧痕形成器104の粒状突起108によっ
て、フィルム10の全領域にわたって突出構造部12が
形成される。
【0023】フィルム10の厚さ18が粒状突起108
の高さ114より小さい場合、または、フィルム10の
材料硬度が粒状突起108及び転写器106の硬度より
低い場合、圧痕形成工程によって、頂上に孔を有する突
出形状14を備えた突出構造部12が形成される。それ
に対して、フィルム10の厚さ18が粒状突起108の
高さ114より大きい場合、または、フィルム10が高
い延性を有している場合、圧痕形成工程によって、頂上
に孔をもたない突出形状16を備えた突出構造部12が
形成される。
【0024】以下、全面に圧痕形成を行う第2の好まし
い実施形態について説明する。図5bを参照すると、全
面に圧痕形成を行う別の方法は、緩衝層112をフィル
ム10及び圧痕形成器104に対面配置する工程を含
む。ここで圧痕形成器104には、全面にわたって粒状
突起108が形成されている。突出構造部12は、フィ
ルム10の全面に形成される。
【0025】緩衝層112及びフィルム10の合計厚さ
が粒状突起108の高さ114より小さい場合、圧痕形
成工程によって、頂上に孔を有する突出形状14を備え
た突出構造部12が形成される。それに対して、緩衝層
112及びフィルム10の合計厚さが粒状突起108の
高さ114より大きい場合、圧痕形成工程によって、頂
上に孔をもたない突出形状16を備えた突出構造部12
が形成される。
【0026】以上、説明したように、本発明は、フィル
ム10の全面にわたって突出構造部12が形成されるよ
う、フィルム10の全体に圧痕形成を行う方法を提供す
る。しかしながら、フィルム10の選択領域に圧痕形成
を行って、フィルム10の選択部分にのみ突出構造部1
2を形成する方法も提供する。図6a〜11は、フィル
ム10に対して選択的に圧痕形成を行う方法を示してい
る。本発明の加工方法を明瞭化するために、これらの図
面においては粒状突起108及び突出構造部12を多数
の点で表現している。
【0027】以下、フィルムの選択領域に圧痕形成を行
う第1の好ましい実施形態について説明する。図6aを
参照すると、圧痕形成器104には、選択された形状、
例えば領域140を有する粒状突起108が形成され、
一方、転写器106は平面を有している。フィルム10
が平面を有する転写器106の上に置かれ、圧痕形成器
104によって圧痕形成工程が実行されると、圧痕形成
器104の領域140に対応した選択領域の形態で、フ
ィルム10の突出構造部12が形成される。この工程で
は、圧痕形成器104の領域140に対応しないその他
の領域には突出構造部が形成されない。このような圧痕
形成工程によって、フィルム10の面には選択的に圧痕
形成が施される。
【0028】フィルム10の硬度が粒状突起108及び
転写器106の硬度より低い場合、及び、フィルム10
の厚さ18が粒状突起108の高さ114より小さい場
合、頂上に孔を有する突出形状14を備えた突出構造部
12がフィルム10上に形成される。しかし、フィルム
10の厚さ18が粒状突起108の高さ114より大き
い場合、頂上に孔をもたない突出形状16を備えた突出
構造部12がフィルム10上に形成される。
【0029】図6bに示すように、実際上の要求に従っ
て、転写器106とフィルム10との間の空間に緩衝層
112を配置してもよい。
【0030】以下、フィルムの選択領域に圧痕形成を行
う第2の好ましい実施形態について説明する。図7a,
8aを参照すると、フィルム10に選択的に圧痕形成を
行う方法は、圧痕形成器104の全面に粒状突起108
を形成する工程を含み、転写器106には、選択的凹部
領域118(図7a,7b)または選択的凸部領域12
0(図8a,8b)が形成される。
【0031】図7aを参照すると、フィルム10が圧痕
形成器104の上に置かれ、その後、圧痕形成器104
と、選択的凹部領域118を有する転写器106とによ
ってフィルム10に圧痕形成が行われる。転写器106
の領域122に対応し、選択的凹部領域118に対応し
ないフィルム10上の面には突出構造部12が形成され
る。同時に、選択的凹部領域118に対応するフィルム
10上の面には突出構造部12が形成されない。
【0032】図8aを参照すると、上記形態と異なり、
転写器106が選択的凸部領域120を有している場
合、圧痕形成工程によって、選択的凸部領域120に対
応するフィルム10上の面に突出構造部12が形成され
る。一方、転写器106においてエンボス構造が形成さ
れていない領域123に対応するフィルム10上の面に
は突出構造部が形成されない。上記に述べた手法を用い
ることによって、突出構造部12を、孔を有する突出形
状14、または孔をもたない突出形状16とすることが
できる。
【0033】図7b,8bに示すように、フィルム10
の実際上の加工要求に従って、フィルム10と転写器1
06との間の空間に緩衝層112を配置してもよい。
【0034】以下、フィルムの選択領域に圧痕形成を行
う第3の好ましい実施形態について説明する。図9aを
参照すると、フィルム10に選択的に圧痕形成を行う方
法は、圧痕形成器104の全面に粒状突起108を形成
する工程と、平面を有する転写器106を準備する工程
とを含む。フィルム10に選択的に圧痕形成を行う工程
では、図に示す陰画テンプレートのようなテンプレート
124が用いられる。まず、テンプレート124が転写
器106に隣接配置され、次いで、フィルム10がテン
プレート124に向けて配置される。換言すれば、テン
プレート124は、転写器106とフィルム10との間
の空間に配置される。次に、フィルム10上の所定領域
に所定の突出構造部を形成するために、圧痕形成器10
4及び転写器106を用いて圧痕形成工程が実行され
る。突出構造部12は、テンプレートの厚さ及びその物
理特性例えば硬度を調節することによってコントロール
可能であり、フィルム10の突出構造部12は、頂上に
孔を有する突出形状14とすることも、頂上に孔をもた
ない突出形状16とすることもできる。換言すれば、圧
痕形成工程における上記調整可能パラメータによって、
完成したフィルム10の表面構造をコントロールするこ
とが可能である。
【0035】図10,11を参照すると、本発明には、
これらの図に示す陰画テンプレート128及び陽画テン
プレート126の双方が適している。陽画テンプレート
126には陽画領域120が形成されている。陰画テン
プレート128には陰画領域134が形成されている。
【0036】図10を参照すると、圧痕形成工程におい
て陽画テンプレート126が使用された場合、陽画テン
プレート126の陽画領域120に対応するフィルム1
0上の面に、粒状突起108によって突出構造部12が
形成される。それに対し、領域132に対応するフィル
ム10上の面には突出構造部が形成されない。
【0037】図11を参照すると、圧痕形成工程におい
て陰画テンプレート128が使用された場合、陰画テン
プレート128の領域132に対応するフィルム10上
の面に、突出構造部12が形成されるが、陰画テンプレ
ート128の陰画領域134に対応する領域には突出構
造部が形成されない。
【0038】図9bに示すように、テンプレート124
を用いてフィルム10上に選択的に圧痕形成する場合、
フィルム10の実際上の加工要求に従って、転写器10
6とフィルム10との間の空間に緩衝層112を配置し
てもよい。
【0039】図12を参照すると、本発明で用いられる
圧出装置100は、例えば装置200またはその類いで
ある。装置200は、米国特許第5,853,138号明細書に
開示されている。
【0040】Linによって開示された装置200は、本
体201と、転写胴202と、2つの圧力調節ねじ20
3と、圧痕形成胴204とを備えている。転写胴202
の機能は上記に述べた転写器106と同じであり、圧痕
形成胴204の機能は上記に述べた圧痕形成器104と
同じである。
【0041】図13を参照すると、フィルム10の加工
工程の際、装置200は、排出構造体208とロール構
造体209との間で使用される。フィルム10は、排出
構造体208、すなわち巻き出しステーションから移送
され、その後、圧痕形成のために、転写胴2020と圧
痕形成胴204との間を通される。圧力調節ねじ203
がフィルム10に付与される圧痕形成圧力を調節する。
【0042】上記に述べたように、圧痕形成されたフィ
ルム10の突出構造部のサイズ、密集分布または疎散分
布、混在分布または漸次変化分布などは、圧痕形成器1
04の面に形成された粒状突起のサイズと構造と分布と
によって、及び緩衝層の使用によって完全にコントロー
ルされる。従って、本発明は、緻密なコントロール性と
高品質の再現性とを備えた加工方法を提供するものであ
る。
【0043】本発明の範囲または思想から逸脱すること
なく、本発明に改良及び変更を加えることが可能である
ことは当業者には明らかである。以上説明したように、
本発明は、特許請求の範囲及びそれらの等価範囲に含ま
れる改良形態及び変更形態をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい一実施形態によるフィルム
加工方法を示す概略図である。
【図2】 本発明の好ましい一実施形態である図1のフ
ィルム加工方法に用いられる圧出装置を示す概略図であ
る。
【図3】 本発明に係る他の実施形態によるフィルム加
工方法を示す概略図である。
【図4】 本発明の好ましい一実施形態によってフィル
ム上に形成された突出構造部を示す概略図である。
【図5a】 本発明の好ましい一実施形態によりフィル
ムの全面に圧痕を形成する工程を示す概略図である。
【図5b】 本発明に係る他の好ましい一実施形態によ
りフィルムの全面に圧痕を形成する工程を示す概略図で
ある。
【図6a】 本発明の好ましい一実施形態によりフィル
ム上の選択部分面に圧痕を形成する工程を示す概略図で
ある。
【図6b】 本発明に係る他の好ましい一実施形態によ
りフィルム上の選択部分面に圧痕を形成する工程を示す
概略図である。
【図7a】 本発明の好ましい一実施形態により、一様
深さの凹部を用いてフィルム上の選択領域に圧痕を形成
する工程を示す概略図である。
【図7b】 本発明に係る他の好ましい一実施形態によ
り、一様深さの凹部を用いてフィルム上の選択領域に圧
痕を形成する工程を示す概略図である。
【図8a】 本発明の好ましい一実施形態により、一様
高さの凸部を用いてフィルム上の選択領域に圧痕を形成
する工程を示す概略図である。
【図8b】 本発明に係る他の好ましい一実施形態によ
り、一様高さの凸部を用いてフィルム上の選択領域に圧
痕を形成する工程を示す概略図である。
【図9a】 本発明の好ましい一実施形態により、テン
プレートを用いてフィルム上の選択領域に圧痕を形成す
る工程を示す概略図である。
【図9b】 本発明に係る他の好ましい一実施形態によ
り、テンプレートを用いてフィルム上の選択領域に圧痕
を形成する工程を示す概略図である。
【図10】 本発明の好ましい一実施形態により、陽画
テンプレートを用いてフィルム上の選択領域に圧痕を形
成する工程を示す概略図である。
【図11】 本発明の好ましい一実施形態により、陰画
テンプレートを用いてフィルム上の選択領域に圧痕を形
成する工程を示す概略図である。
【図12】 本発明によるフィルム加工に用いられる装
置を示す概略図である。
【図13】 本発明によるフィルム加工工程の装置群を
示す概略図である。
【符号の説明】
10 フィルム 12 突出構造部 14 孔を有する突出形状 16 孔をもたない突出形状 100 圧出装置 104 圧痕形成器 106 転写器 108 粒状突起 112 緩衝層 118 選択的凹部領域 120 選択的凸部領域 124 テンプレート 126 陽画テンプレート 128 陰画テンプレート 140 領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 章 季平 台湾三重市文化北路131巷13號6樓 Fターム(参考) 4F209 AC03 AF01 AG01 PA02 PB01 PC05 PN06 PQ11

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを加工する方法であって、 フィルムを準備する工程と、 前記フィルムに圧痕形成を行い該フィルム上に複数の突
    出構造部を形成する工程と、を含み、 前記圧痕形成工程は、圧痕形成器と転写器とを備えた圧
    出装置によって行われ、前記圧痕形成器は、該圧痕形成
    器と前記転写器との間に配置された前記フィルムに圧痕
    形成を行うために複数の粒状突起を備えていることを特
    徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記フィルムは、金属、プラスチック、
    合金、及び複合材フィルムからなる部類中から選択され
    た材料で構成され、前記複合材フィルムは、金属、金属
    とプラスチックの接合材、金属と紙の接合材、及びその
    類いのうちの1つからなることを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記フィルムと前記転写器との間に緩衝
    層を配置する工程をさらに含み、前記緩衝層は、紙、プ
    ラスチックフィルム、離型紙、離型プラスチック、紙に
    接合された接着剤、離型プラスチックに接合された接着
    剤、及びその類いから選択されることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 圧痕形成工程の後に、前記フィルム上に
    保護層を設ける工程をさらに含み、前記保護層は、有機
    材料、無機材料、金属、またはその類いから選択される
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記突出構造部は、孔を有する突出形
    状、または孔をもたない突出形状であることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記複数の粒状突起は、ダイヤモンド粒
    子、ボラゾン(登録商標)粒子、またはその類いのうち
    の1つからなることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 フィルムを加工する方法であって、 フィルムを準備する工程と、 緩衝層を準備する工程と、 前記フィルムに圧痕形成を行い該フィルム上に複数の突
    出構造部を形成する工程と、を含み、 前記圧痕形成工程は、圧痕形成器と転写器とを備えた圧
    出装置によって行われ、前記圧痕形成器は、該圧痕形成
    器と前記転写器との間に配置された前記フィルムに圧痕
    形成を行うために複数の粒状突起を備えていることを特
    徴とする方法。
  8. 【請求項8】 前記フィルムは、金属、プラスチック、
    合金、及び複合材フィルムからなる部類中から選択され
    た材料で構成され、前記複合材フィルムは、金属、金属
    とプラスチックの接合材、金属と紙の接合材、及びその
    類いのうちの1つからなることを特徴とする請求項7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記緩衝層は、紙、プラスチックフィル
    ム、離型紙、離型プラスチック、紙に接合された接着
    剤、離型プラスチックに接合された接着剤、及びその類
    いから選択されることを特徴とする請求項7に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 圧痕形成工程の後に、前記フィルム上
    に保護層を設ける工程をさらに含み、前記保護層は、有
    機材料、無機材料、金属、またはその類いから選択され
    ることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記突出構造部は、孔を有する突出形
    状、または孔をもたない突出形状であることを特徴とす
    る請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の粒状突起は、ダイヤモンド
    粒子、ボラゾン(登録商標)粒子、またはその類いのう
    ちの1つからなることを特徴とする請求項7に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 フィルムを加工する方法であって、 フィルムを準備する工程と、 前記フィルムにおいて領域を選択して圧痕形成を行い該
    フィルム上に複数の突出構造部を形成する工程と、を含
    み、 前記圧痕形成工程は、圧痕形成器と転写器とを備えた圧
    出装置によって行われ、前記圧痕形成器は、該圧痕形成
    器と前記転写器との間に配置された前記フィルムに圧痕
    形成を行うために複数の粒状突起を備えていることを特
    徴とする方法。
  14. 【請求項14】 前記複数の粒状突起は、前記圧痕形成
    器上における前記フィルムの領域に対応する位置に形成
    され、圧痕形成工程の後、前記圧痕形成器と平面を有す
    る前記転写器とによって、前記フィルムの前記領域内に
    突出構造部が形成されることを特徴とする請求項13に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記複数の粒状突起は、前記圧痕形成
    器上の全面に形成され、圧痕形成工程の後、前記圧痕形
    成器と前記フィルムの前記領域に対応する陽画領域を有
    する前記転写器とによって、前記フィルムの前記領域内
    に突出構造部が形成されることを特徴とする請求項13
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記複数の粒状突起は、前記圧痕形成
    器上の全面に形成され、圧痕形成工程の後、前記圧痕形
    成器と前記フィルムの前記領域に対応する陰画領域を有
    する前記転写器とによって、前記フィルムの前記領域内
    に突出構造部が形成されることを特徴とする請求項13
    に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記複数の粒状突起は前記圧痕形成器
    上の全面に形成され、前記転写器は平面を有し、前記圧
    痕形成器と前記転写器との間にはさらにテンプレートが
    配置され、該テンプレートは、圧痕形成工程によって前
    記フィルムの前記領域に突出構造部を形成するために、
    前記フィルムの前記領域に対応するパターンを有してい
    ることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記テンプレートは、陰画テンプレー
    トまたは陽画テンプレートであることを特徴とする請求
    項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記複数の粒状突起は、ダイヤモンド
    粒子、ボラゾン(登録商標)粒子、またはその類いのう
    ちの1つからなることを特徴とする請求項13に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 前記フィルムは、金属、プラスチッ
    ク、合金、及び複合材フィルムからなる部類中から選択
    された材料で構成され、前記複合材フィルムは、金属、
    金属とプラスチックの接合材、金属と紙の接合材、及び
    その類いのうちの1つからなることを特徴とする請求項
    13に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記突出構造部は、孔を有する突出形
    状、または孔をもたない突出形状であることを特徴とす
    る請求項13に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記フィルムと前記転写器との間に緩
    衝層をさらに設けることを特徴とする請求項13に記載
    の方法。
  23. 【請求項23】 前記緩衝層は、紙、プラスチックフィ
    ルム、離型紙、離型プラスチック、紙に接合された接着
    剤、離型プラスチックに接合された接着剤、及びその類
    いから選択されることを特徴とする請求項22に記載の
    方法。
  24. 【請求項24】 前記フィルム上に保護層を設ける工程
    をさらに含み、前記保護層は、有機材料、無機材料、金
    属、またはその類いから選択されることを特徴とする請
    求項13に記載の方法。
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JP2009136906A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Cleanup Corp プレスエンボス加工方法およびエンボス加工金属板

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