JP2003001188A - 管内面の樹脂ライニング方法 - Google Patents

管内面の樹脂ライニング方法

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JP2003001188A
JP2003001188A JP2001192099A JP2001192099A JP2003001188A JP 2003001188 A JP2003001188 A JP 2003001188A JP 2001192099 A JP2001192099 A JP 2001192099A JP 2001192099 A JP2001192099 A JP 2001192099A JP 2003001188 A JP2003001188 A JP 2003001188A
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JP
Japan
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lining
layer
resin
pipe
filler
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Pending
Application number
JP2001192099A
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English (en)
Inventor
Naoya Tanaka
直也 田中
Takatoshi Ochi
孝敏 越智
Hiroshi Izumoto
寛史 井津元
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】管内面に遠心力を利用してライニング層を形成
する場合、ピンホールを無くし、ライニング層の剥離を
無くすと共に表面の凹凸もなくし平滑な表面とすること
を課題とする。 【解決手段】 回転する管2内にライニング用樹脂液9
と充填材8を供給し、管2内面に前記ライニング用樹脂
と充填材によるライニング層を成層し、次いで、前記充
填材8を含まない前記ライニング用樹脂液9を前記回転
する管内にさらに供給し、均一厚さの層に拡散させ、し
かる後にライニング用樹脂を硬化させる工程よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属管の内面樹
脂ライニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳鉄管、ダクタイル鋳鉄管等の金属管や
コンクリート管の内面防食手段として、不飽和ポリエス
テル樹脂などのライニング用樹脂液を回転する管内面へ
供給し均一な層とした後、硬化させてライニング層とす
ることが広く行われている。
【0003】ところで、上記内面ライニングを樹脂液に
より行った場合、ライニング施工後、樹脂が完全に硬化
するまでに樹脂層にピンホールが発生する場合があっ
た。このようなピンホールが発生すると、その部分から
水分が浸透し腐蝕の原因となる問題がある。
【0004】また、ライニング樹脂液に珪砂などの充填
材を添加し遠心力により層内に沈めて、必要な層厚のラ
イニング層とすることも行われるが、珪砂がライニング
層表面に浮上したまま残り、この珪砂による凹凸がライ
ニング層表面にでき、これによってライニング層表面の
平滑性が得られなくなる問題があった。
【0005】また、ライニング樹脂液として不飽和ポリ
エステル樹脂を使用した場合、硬化時に樹脂の収縮が起
こり、この収縮量が大きいと、ライニング層が管内面か
ら剥離する場合がある。剥離しない場合でも、ライニン
グ層に引張応力が常に掛かった状態となるので、将来的
に剥離が起こる可能性がある。
【0006】これを防ぐため、従来では不飽和ポリエス
テル樹脂に収縮低減剤を添加して収縮量を極力小さくす
るか、あるいは若干の膨張状態となるようにして上記の
問題の解決を図っている。
【0007】ところが、この収縮低減剤は不飽和ポリエ
ステル樹脂と分離しやすく、分離した収縮低減剤によっ
てライニング表面に凹凸が発生し、ライニング層表面の
平滑性が得られなくなる問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題を
解消し、管内面にライニング層を形成する場合、ピンホ
ールを無くし、ライニング層の剥離を無くすと共に表面
の凹凸もなくし平滑な表面とすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の管内面の樹脂ライニング方法は、回転す
る管内にライニング用樹脂液と充填材を供給し、管内面
に前記ライニング用樹脂と充填材によるライニング層を
成層し、次いで、前記充填材を含まない前記ライニング
用樹脂液を前記回転する管内にさらに供給し均一厚さの
層に拡散させ、しかる後にライニング用樹脂を硬化させ
る工程より構成されている。
【0010】従って、始め充填材を添加した状態でライ
ニングを施した後、充填材を含まないライニング用樹脂
液を前記ライニング層上に供給すれば、まず、二層積層
によりいずれかの層にピンホールが出来ても、両層を共
通して貫通するピンホールの発生する確率は殆どないこ
とからピンホールの発生は実質的に防止され、また、充
填材のない層を充填材を含む層の表面に積層するので表
面に充填材添加による弊害があらわれるのが防止され
る。
【0011】請求項2の管内面の樹脂ライニング方法
は、回転する管内に、収縮低減剤を添加したライニング
用樹脂液と充填材を供給し、管内面にライニング層を成
層し、次いで前記収縮低減剤および充填材を含まない前
記ライニング用樹脂液を前記回転する管内にさらに供給
し、均一厚さの層に拡散させ、しかる後にライニング用
樹脂を硬化させる工程より構成されている。
【0012】最初に供給したライニング樹脂液に収縮防
止剤を添加した場合、この収縮防止剤が樹脂から分離す
ることがあっても、これらは収縮防止剤や充填材を含ま
ない樹脂液層によって最終的に覆われ、凹凸模様などの
発生が防止される。
【0013】なお、表面の樹脂液層は薄くすることもで
きるので、ライニング樹脂層相互の収縮率に差があって
も、下地となる樹脂層、即ち収縮防止剤、充填材などを
含む樹脂層に対する剥離力も小さく、剥離の問題もなく
なる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を説
明する。図1はこの発明の方法を実施するためのライニ
ング施工装置の一例を示す断面図である。
【0015】図1において、ライニング施工装置1は、
ダクタイル鋳鉄管など内面ライニング施工をしようとす
る管2を支持すると共に、この管2を軸周囲に回転させ
る駆動ローラ3および従動ローラ4を有する基台5と、
この基台5に対し前記管2の軸方向に進退移動可能な台
車6と、この台車6上に管軸方向へ延出させて取りつけ
たランス7と、このランス7の先端に設けられた充填材
8撒布用の回転羽根8aと、樹脂液を散布するスプレー
ノズル9aとを備えている。
【0016】なお、図1において、8sは回転羽根8a
へ充填材8を送るスクリュー、8bは回転羽根8aの駆
動回転軸を示し、駆動装置8mにより駆動される。ま
た、8dは充填材8の供給口を備えた、スクリー8sの
駆動装置を示す。
【0017】なお、スプレーノズル9aへ樹脂ライニン
グ用樹脂液を供給する経路は、図には明示されていない
が、ランス7の側面に沿って設けられている。また、上
記において管2に対してランス7が移動する構成の場合
を示したが、これに限るものでなく、要するに両者が相
対的に進退移動するようにされていれば良い。
【0018】即ち、ランス7が基台5に固定され、これ
に対し管2が台車に載せられ、軸周囲に回転しながら軸
方向へ進退するような構成であっても良い。次に、図1
に示した装置を例にして管内面の樹脂ライニング方法を
実施する場合を説明する。
【0019】まず、図1に示したように、金属管2の一
端からランス7を挿入し、台車6を金属管2方向へ進行
させる。そして、金属管2の他端に樹脂液を散布するノ
ズル9aを位置させ、駆動ローラ3を駆動することによ
って管2を回転させると共に、先端から収縮防止剤を添
加しあるいは添加しないライニング用樹脂液9、例えば
不飽和ポリエステル樹脂液を散布供給する。
【0020】そして、この散布供給の開始と同時に台車
6をゆっくり後退させ、樹脂液をランス7先端のスプレ
ーノズル9aより満遍なく管2内面に散布供給してい
く。同時に、珪砂などの充填材8を回転羽根8aから樹
脂液の散布し終わった管2内面に散布する。
【0021】ライニング用樹脂液は管2内面に均等に拡
散して成層されていくと同時に、散布された珪砂など充
填材8も均等に分散しやがて前記層に沈殿し、図3に示
したように管内面側に充填材8、それより管の中心側に
行くほどライニング用樹脂液9の分布の多い層が形成さ
れる。
【0022】次いで、このライニング施工が図2に示す
ように管2の一端まで継続して行われれば、樹脂液9と
充填材8の供給を止め、再び台車6を進行させ、図1に
示したようにランス7の先端を管2の他端まで挿入し、
今度は、収縮防止剤の供給を止めライニング用樹脂液9
だけを管2内面へと散布供給しながら台車を退行させて
いく。
【0023】なお、このときのライニング用樹脂液9の
供給量は前記第一回目の樹脂液供給量より少なくし、形
成されるライニング層の層厚が図4に示すように第一回
目に供給された層の層厚T1より第二回目に供給された
層の層厚T2が薄くなるようにしても良い。
【0024】そして、ランス7の先端が図2に示したよ
うに管2の一端に達するまで台車6が後退すれば、ライ
ニング用樹脂液9の供給をとめ、管2はしばらくそのま
ま回転させた状態でライニング用樹脂9の硬化を待つ。
【0025】ライニング樹脂層が流動しない程度にまで
硬化すれば管の回転を止め、基台5から搬出し、次の金
属管2を設置する。上記のようにして塗布されたライニ
ング層は、図4に示すように管2の内面2a上に樹脂液
9によるライニング層が形成されるが、その層の管内面
2a側に珪砂などの充填材8が偏在し、中心側には少な
い分布となり、最内側には全く充填材のない層が形成さ
れる。
【0026】そして、一回目のライニング施工時にライ
ニング層の表面に図3に示したように充填材8の粒子8
cが浮き出ていても、これらは第二回目にライニング施
工した充填材なしの樹脂液9により覆われ、ライニング
層表面は平滑な表面となる。
【0027】なお、第一回目のライニング樹脂液9に収
縮防止剤を添加し、第二回目のライニング樹脂液9に収
縮防止剤を添加しない塗装を行った場合は、第一回目の
ライニング施工面に収縮防止剤が分離して凹凸が発生し
ても、この層は第二回目の収縮防止剤を添加しない樹脂
液によって覆われるので平滑な面となる。
【0028】また、第一回目と第二回目に供給されるラ
イニング樹脂液9は、同一材質であり、しかも第一回目
の樹脂液が未硬化の状態のときに第二回目の樹脂液が供
給されるから両者は融合し層間剥離の問題もない。
【0029】また、第一回目のライニング施工されたラ
イニング樹脂液層にピンホール9pが出来ても、これら
は第二回目にライニング施工されたライニング樹脂液9
によって覆われ、しかも第二回目にライニング施工され
たライニング樹脂液層に仮にピンホール9pができて
も、両者が互いに連通する確率はほとんど無いのでライ
ニング層のピンホール発生の危険もなくなる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、充填材や収縮防止剤などの添加剤を含むライニ
ング樹脂液を塗布した場合、その表面に前記充填材の浮
き出しによる凹凸や収縮防止剤の分離などの添加剤によ
る凹凸が出来ても、これらは充填材や前記添加剤を含ま
ないライニング用樹脂塗料によって表面が覆われるの
で、凹凸が隠され、平滑な表面とできる。
【0031】また、下層と上層とを別々にライニング施
工するから、それぞれの層にピンホールが仮に出来るよ
うなことがあっても両層に渡ってピンホールが連通した
状態となる確率は殆どないことから、ピンホールの発生
も防止できるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法に使用される樹脂ライニング施
工装置の一例を示す断面図である。
【図2】この発明の方法に使用される樹脂ライニング施
工装置の一例の使用状態を示す断面図である。
【図3】第一層目のライニング層の断面図である。
【図4】ライニング層の完成状態を示す拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ライニング施工装置 2 金属管 3 駆動ローラ 4 従動ローラ 5 基台 6 台車 7 ランス 8 充填材 9 ライニング用樹脂液
フロントページの続き (72)発明者 井津元 寛史 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内 Fターム(参考) 3H024 EA01 EB01 EB05 EC04 ED01 EE02 EE03 4D075 AA01 AA33 AA35 AA82 CA13 CA33 CA48 DA15 DB02 DC05 EA10 EB35 EC13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する管内にライニング用樹脂液と充填
    材を供給し、管内面に前記ライニング用樹脂と充填材に
    よるライニング層を成層し、次いで、前記充填材を含ま
    ない前記ライニング用樹脂液を前記回転する管内にさら
    に供給し均一厚さの層に拡散させ、しかる後にライニン
    グ用樹脂を硬化させる管内面の樹脂ライニング方法。
  2. 【請求項2】回転する管内に、収縮低減剤を添加したラ
    イニング用樹脂液と充填材を供給し、管内面にライニン
    グ層を成層し、次いで前記収縮低減剤および充填材を含
    まない前記ライニング用樹脂液を前記回転する管内にさ
    らに供給し、均一厚さの層に拡散させ、しかる後にライ
    ニング用樹脂を硬化させる管内面の樹脂ライニング方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125480A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Kurimoto Ltd 管内面ライニング方法
JP6359144B1 (ja) * 2017-04-14 2018-07-18 株式会社クボタ 鋳鉄管および鋳鉄管の塗装方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007125480A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Kurimoto Ltd 管内面ライニング方法
JP6359144B1 (ja) * 2017-04-14 2018-07-18 株式会社クボタ 鋳鉄管および鋳鉄管の塗装方法
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