JP2007125480A - 管内面ライニング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄管内面に大きな凹凸・起伏がある場合でも、その起伏を研摩除去することなく、起伏のない塗装仕上り面を得る。
【解決手段】凹凸や段差・角を管内面に有する鉄管の内面へ、経時硬化する流動性材料を注入し、鉄管内面に密着する第一層を設け、その第一層が硬化した後、その内表面を研摩し、その研摩面に充填材と樹脂液を供給して、第一層に密着する第二層を作る。このようにすれば、管内面の凹凸等は第一層によって埋まり、第二層表面の仕上り状態に影響を与えない。
【選択図】図5

Description

この発明は、管内面に凹凸や段差を有する鉄管の内面ライニング方法に関するものである。
上下水道、農業用水路、工業用水路などに使用する鉄管は、通水による腐食を防ぐために、管内面にセメントモルタルをライニングしたり、樹脂塗装を施したりしている。
その鉄管が鋳造品の場合、管内面に、鋳造品特有のいわゆるアレやヒケと呼ばれる凹凸(起伏)が発生するときがある。そのような場合であっても、管内面にセメントモルタルをライニングすれば、管内面の凹凸(起伏)に比べてセメントモルタルの厚みのほうが大きいために、鉄管内面の起伏を埋めて消し、ライニング仕上り面に起伏が生じることはない。
ところが、管内面に樹脂塗装のみを行う場合は、塗装の厚みはセメントモルタルライニングの厚みと比べて圧倒的に薄いため、鉄管内面の凹凸が大きいとその起伏に塗装が倣うだけで、塗装仕上り面に起伏が残ってしまう。塗装仕上り面に起伏が残ると、流速抵抗や美観の面において好ましくない。そのため、鉄管内面に樹脂塗装のみを行う場合は、塗装仕上り面に起伏が残らない様に、樹脂塗装を行う前に予め鉄管内面を研磨して大きな起伏を除去しなければならない。しかし、鉄管内面の凹凸が大きい場合は、この研磨作業に時間が多くかかり、生産のネック工程となってしまう。
おいしい水が求められる昨今、セメントモルタルを内面にライニングした管よりも水質衛生面や流速抵抗の面において有利な樹脂塗料(樹脂液)を内面に塗装した管が望まれるようになってきた。そこで、その内面樹脂塗装管の生産のネック工程である鉄管内面の研摩作業の負担を減らすために、例え鉄管内面に凹凸があっても塗装仕上り面には起伏が残らない技術の確立が望まれてきた。
そのような技術として、充填材を含んだ樹脂液を下塗りしたのちに樹脂液のみを上塗りする樹脂ライニング技術がある。(特許文献1参照)
また、鉄管内面の凹凸に合わせて樹脂液の塗布量を変化させることで塗装仕上り面に起伏を残さない樹脂ライニング技術がある。(特許文献2参照)
さらに、鉄管内面に先ずセメントモルタルライニングを行い、セメントモルタルの硬化後に粉体樹脂塗装を上塗りするライニング技術がある。(特許文献3参照)
特開2003−1188号公報 特開2003−1187号公報 特開平9−276794号公報
特許文献1に記載のライニング方法は、凹凸が大きい場合には高価な樹脂液の塗布量が増大しコストアップするとともに、ライニングに要する時間も増える。
特許文献2に記載のライニング方法は、上記課題に加え、凹凸の発生位置が定まらない場合には樹脂液の塗布量の制御が複雑になり煩わしい。
特許文献3に記載のライニング方法は、粉体塗装樹脂の硬化とセメントモルタルとの密着促進のために粉体塗装面を加熱する必要があり、熱を嫌うセメントモルタルを加熱せずに粉体塗装樹脂のみを加熱するという複雑で高度な制御が必要となる。
そこで、この発明は、上記の実情に鑑みて、管内面に樹脂塗料(樹脂液)を塗装して仕上げる場合であっても、その仕上り面が鉄管内面の凹凸の影響を受けることなく、そのうえライニング方法が、複雑な制御を必要とせず、かつ、安価な方法で済むことを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明は、鉄管内面に、経時硬化する流動性材料をライニングした後、樹脂液を上塗りする構成とし、かつ、その流動性材料と樹脂液との密着を向上させるために、硬化した流動性材料の内表面に縞模様を付けたり接着液を塗布することとしたのである。
縞模様は、硬化した流動性材料の内表面研摩時に、研磨ホイルの粒度や送り速度等を調節することで容易に刻むことができる。
また、接着液の塗布は、厚い塗膜を必要とせず、スプレ−や刷毛を用いて容易かつ短時間に行うことができる。
この発明は、以上のように、鉄管内面に経時硬化する流動性材料をライニングした後、樹脂液を上塗りする構成とし、かつ流動性材料による第一層と樹脂液による第二層との密着を向上させるために、第一層の内表面に縞模様を付けたり接着液を塗布することとしたので、水質衛生面や流速抵抗において有利な鉄管を安価で大量に製造することができる。
この発明の一実施形態としては、凹凸や段差・角(平滑でない部分)を管内面に有する鉄管の内表面へ、経時硬化する流動性材料を注入し、鉄管の内表面に密着させて第一層を設け、その第一層が硬化した後、第一層の内表面を研摩して研摩縞が付いた研磨面を設けた状態で、充填材と樹脂液を研磨面に供給し、研磨面と密着させて第二層を作る構成を採用することができる。
このようにすれば、鉄管内面の凹凸等は第一層によって埋まり、第二層表面の仕上り状態に影響を与えない。そのうえ、通水と接する第二層は樹脂液によって形成するので水質衛生面や流速抵抗の面においても優れている。
この管内面ライニング方法において流動性材料は、管内面への注入時は流動性があり、注入が完了して第一層を形成した後に硬化して流動性を失うものであればよい。例えばセメントモルタルを採用し得る。
また、第二層を形成する樹脂液に用いる樹脂塗料は、第一層との密着性と通水時の水質衛生面や流速抵抗に優れたものが選ばれるが、例えば液状エポキシ樹脂塗料やポリエステル樹脂塗料を採用し得る。
第一層の内表面を研摩した際に研摩縞を残せば、第一層と第二層との接触面積が増え、かつ、両層が噛み合うことにもなるので密着が向上する。
また、第一層の研摩した内表面に、接着液を塗布したのちに第二層を上塗りすれば、第一層と第二層との密着が向上する。さらに、硅砂などの骨材を接着液に混入すれば第一層と第二層との密着は、より向上し、層間剥離が起こりにくくなる。
次に、この発明の一実施例を図を使って説明する。図1はこの実施例の工程概略フロー図である。
この工程の概略を述べると、まず鉄管の内表面に第一層を施工し、その後、第一層の内表面を研磨する。続いて、その研磨面に接着液層を施工し、その後、接着液層の内表面に第二層を施工して完成するものとなっている。
以下、図2乃至図5を使って前記工程順に各工程を詳しく説明する。
まず、第一層の施工工程を図2を使って説明する。図2は第一層の施工装置の要部断面図である。
図2において第一層施工装置1aは、注入台車6aと管回転ローラー3aとからなる。注入台車6aには、流動性材料Mを貯めるタンク5cとその流動性材料Mを鉄管2aの内面へ輸送・注入するための注入ランス5dが備えられ、注入ランス5dの先端には噴出口5aがある。本実施例では、流動性材料Mはセメントモルタルである。
注入ランス5d内にはスクリューコンベア5bがあり、タンク5c内の流動性材料Mはスクリューコンベア5bの回転によりランス先端側へ運ばれ、噴出口5aから鉄管2a内面へ投入される。
また注入台車6aは鉄管2aの管軸方向に走行が可能であり、鉄管2a内の管軸方向において任意の位置に噴出口5aをセットすることが可能である。
管回転ローラー3aは4個あり、そのうち少なくとも1個には電動モーターなどから構成されるローラー駆動装置(図示せず)が取り付けられている。
鉄管2aは4個の管回転ローラー3aによって支持され、管回転ローラー3aの駆動回転によって鉄管2a自体も回転する。鉄管2aの両端には当て板4a,4bが取り付けられていて、注入した流動性材料Mが管端からこぼれ落ちないように堰をしている。
続いて、第一層の施工手順について説明する。
まず両端に当て板4a,4bを取り付けた鉄管2aを4個の管回転ローラー3aの上に載せてから、管回転ローラー3aの駆動回転によって、鉄管2aを回す。(この鉄管2aの回転は、第一層5の形成が完了するまで継続する。)
続いて、注入台車6aを鉄管2a側へ前進させ、噴出口5aを鉄管2a内にセットする。スクリューコンベア5bの起動・回転により、流動性材料Mをタンク5c内から注入ランス5dの中を通して噴出口5aへ輸送し、鉄管2a内面へ投入する。
鉄管2aの内面全長に効率よく流動性材料Mを投入するために、注入台車6aを走行移動させて、噴出口5aを鉄管2a内で管軸方向に移動させる。鉄管2aの内面に投入された流動性材料Mは、鉄管2aの回転運動による遠心力を受けて鉄管2aの内面に密着した第一層を形成する。この第一層の厚みが5〜10mm程度となるように流動性材料Mの投入量を制御する。
流動性材料Mとしてセメントモルタルを使った場合、この第一層では時間の経過と共にセメントの硬化反応が進み、数日の後には第一層は、鉄管2a内面の強固なセメントモルタル層として出来上がる。
次に、第一層の研磨工程を図3を使って説明する。図3は第一層の研磨装置の要部断面図である。
図3において第一層研磨装置1bは、研磨台車6bと管回転ローラー3bとからなる。研磨台車6bには、リフター式の回転軸昇降装置5gと回転軸5fが備えられ、回転軸5fの先端には研磨ホイル5eが付いている。
回転軸5fは、研磨台車6bに組み込まれた電動モーター(図示せず)の駆動により、先端の研磨ホイル5eとともに回転する。
また、研磨台車6bは鉄管2bの管軸方向に走行が可能であり、鉄管2b内の管軸方向において任意の位置に研磨ホイル5eをセットすることが可能である。
管回転ローラー3bは4個あり、そのうち少なくとも1個には電動モーターなどから構成されるローラー駆動装置(図示せず)が取り付けられている。
鉄管2bは4個の管回転ローラー3bによって支持され、管回転ローラーの駆動回転によって鉄管2b自体も回転する。
続いて、第一層の研磨手順について説明する。
内面に硬化した第一層(流動性材料M層)を持つ鉄管2bを4個の管回転ローラー3bの上に載せてから、管回転ローラーの駆動回転によって、鉄管2bを回す。(この鉄管2bの回転は、第一層5の内面全長を研摩し終わるまで継続する。)
続いて、研磨台車6bを鉄管2b側へ前進させ、研磨ホイル5eを第一層5の内面にセットする。研磨ホイル5eは粗目のサンドペーパーを放射状に多数束ねたもの、あるいは粗目のダイヤモンドホイルを使用するのが効果的である。
回転軸5fを回転させたのち、回転軸昇降装置5gの起動により回転軸5fを降下させ、回転軸5fの先端に付く研磨ホイル5eを第一層5の内表面に押し付けて研磨を行う。
第一層5の内面全長を効率よく研磨するために、研磨台車6bの走行移動によって、研磨ホイル5eを鉄管2b内の管軸方向に移動させる。
研磨ホイル5eのサンドペーパーの番手や束ねる枚数、研磨ホイル5eの押し付け力、研磨台車6bの送り速度、鉄管回転速度などを調整して研磨縞の形状や寸法の調整を行う。
次に接着液層の施工工程を図4を使って説明する。図4は接着液層の施工装置の要部断面図である。
図4において接着液層施工装置1cは、施工台車6cと管回転ローラー3cとからなる。施工台車6cには、接着液タンク7eと骨材Sを貯めるタンク7d、その骨材を鉄管2cの内面へ輸送・注入するためのランス7fが備えられ、ランス7fの先端には骨材の噴出口7bと接着液用スプレーガン7aがある。
本実施例では、接着液はエポキシ樹脂を主剤とする市販のプライマーを使用する。
また、骨材は7〜8号程度の硅砂相当品を使用する。ランス7f内にはスクリューコンベア7cがあり、タンク7d内の骨材はこのスクリューコンベア7cの回転によりランス内を先端側へ運ばれ、噴出口7bから第一層5の内面へ投入される。また、接着液タンク7eとスプレーガン7aとは配管とポンプ(図示せず)で結ばれている。
施工台車6cは鉄管2cの管軸方向に走行が可能であり、噴出口7bとスプレーガン7aを鉄管2c内の管軸方向の任意位置にセットすることが可能である。
管回転ローラー3cは4個あり、そのうち少なくとも1個には電動モーターなどから構成されるローラー駆動装置(図示せず)が取り付けられている。
鉄管2cは4個の管回転ローラー3cによって支持され、管回転ローラーの駆動回転によって鉄管2c自体も回転する。
続いて接着液層の施工手順について説明する。
第一層5の内表面を研磨した鉄管2cを4個の管回転ローラー3cの上に載せてから、管回転ローラーの駆動回転によって、鉄管2cを回転させる。(この鉄管2cの回転は、接着液層7の形成が完了するまで継続する。)
続いて、施工台車6cを鉄管2c側へ前進させ、噴出口7bとスプレーガン7aを第一層5の内面に向けてセットする。スクリューコンベア7cの起動・回転により骨材Sをタンク7d内から噴出口7bへ輸送して管内面へ投入するとともに、その投入部分へ接着液をスプレーガン7aから吹き付ける。
第一層5の内面全長に効率よく骨材と接着液を投入するために、施工台車6cを走行移動させて、噴出口7bとスプレーガン7aを鉄管2c内の管軸方向に移動させる。鉄管2cの内面に投入された骨材を含む接着液は、鉄管2cの回転運動による遠心力を受けて第一層5の内面に密着した接着液層7を形成する。この接着液層7の厚みが0.5〜1mm程度となるように、骨材と接着液の投入量を制御する。
次に第二層の施工工程を図5を使って説明する。図5は第二層の施工装置の要部断面図である。
図5において、第二層施工装置1dは、施工台車6dと管回転ローラー3dとからなる。施工台車6dには樹脂液タンク8eと充填材S1を貯めるタンク8d、その充填材を鉄管2dの内面へ輸送・注入するためのランス8fが備えられ、ランス8fの先端には充填材の噴出口8bと樹脂用スプレーガン8aがある。
本実施例では、樹脂液は2液硬化型ポリエステル樹脂を主剤とする市販の塗装液を使用する。また、充填材は7〜8号程度の硅砂相当品を使用する。
ランス8f内にはスクリューコンベア8cがあり、タンク8d内の充填材S1はスクリューコンベア8cの回転によりランス内を通って先端側へ運ばれ、噴出口8bから接着液層7の内面へ投入される。また、樹脂タンク8eとスプレーガン8aとは配管とポンプ(図示せず)で結ばれている。
施工台車6dは鉄管2dの管軸方向に走行が可能であり、鉄管2d内の管軸方向において任意の位置に噴出口8bとスプレーガン8aをセットすることができる。
管回転ローラー3dは4個あり、そのうち少なくとも1個には電動モーターなどから構成されるローラー駆動装置(図示せず)が取り付けられている。
鉄管2dは4個の管回転ローラー3dによって支持され、管回転ローラーの駆動回転に従って鉄管2d自体も回転する。
続いて、第二層の施工手順について説明する。
第一層5と接着液層7を持つ鉄管2dを4個の管回転ローラー3dの上に載せてから、ローラー駆動装置によってローラーを回し、鉄管2dを回転させる。(この鉄管2dの回転は、第二層8の形成が完了するまで継続する。)
続いて、施工台車6dを鉄管2d側へ前進させ、噴出口8bとスプレーガン8aを接着液層7の内面に向けてセットする。スクリューコンベア8cの起動・回転により充填材をタンク8d内から噴出口8bへ輸送して管内面へ投入するとともに、その投入部分へ樹脂液をスプレーガン8aから吹き付ける。
接着液層7の内面全長に効率よく充填材と樹脂液を投入するために、施工台車6dを走行移動させて、噴出口8bとスプレーガン8aを鉄管2d内で管軸方向に移動させる。鉄管2dの内面に投入された充填材と樹脂液は混合物となり、鉄管2dの回転運動による遠心力を受けて接着液層7の内面に密着した第二層8を形成する。この第二層8の厚みが1〜3mm程度となるように、充填材と樹脂液の投入量を制御する。
以上の各工程を経て、管内面ライニングは完了する。内面ライニングが完了した管の断面の拡大模式図を図6に示す。
鉄管2の内面凹凸部2eを第一層5が埋めてしまい、その内表面に凹凸の影響が出ていない。また、接着液層7に含まれる骨材と研磨縞5hの噛み込み効果により、第一層5と接着液層7との層間と、接着液層7と第二層8との層間の接着力が増し、層間剥離が起こりにくくなっている。
なお、本実施例では第一層5と第二層8の施工に鉄管の回転による遠心力を利用した機械施工を記したが、この実施例以外にも第一層5と第二層8の施工に、左官用の鏝などを使った手塗り施工も採用し得る。また、接着液層と第二層の施工時に使用する接着液や樹脂液の塗布作業は、手持ち式のスプレーガンを用いた手作業としても良いし、第一層の研磨工程では研磨台車6bを用いたが、手持ち式の研磨機を用いた手作業による研磨方法も採用し得る。
従って、鉄管の形状は本実施例に示す円筒直管に限られず、角筒や曲管・分岐管でも良い。
本実施例では、第一層5の内面全てを研摩して研摩縞を付するものとしたが、第一層5の内面の一部分だけを研摩することも可能である。例えば、第一層5の内面のうち、鉄管の両端から1mの範囲内だけを研摩するという研摩内容も採用し得る。
また、接着液の塗布範囲も、必ずしも第一層5の内面全てとする必要は無く、塗布しない部分を設けることも可能である。例えば、第一層5の内面のうち、鉄管の両端から1mの範囲内だけは接着液を塗布しないという内容も採用し得る。
本実施例では、流動性材料Mとしてセメントモルタルを採用したが、鉄管内面を防食保護し、鉄管内面への投入時に流動性を有し、かつ、時間経過と共に硬化する材料であれば他の物も採用し得るし、流動性材料Mの供給装置は、スクリューコンベア方式のものに限らず、ベルトコンベア方式や圧送ポンプ方式のものを選定することもできる。また、接着液としてエポキシ樹脂を主剤とする市販のプライマーを採用したが、第一層と第二層との接着力を高めるものであれば他の物も採用し得る。さらに、樹脂液として2液硬化型ポリエステル樹脂を主剤とする市販の塗装液を採用したが、他にも液状エポキシ樹脂塗料など、通水時の水質衛生面や流速抵抗に優れたものであれば採用し得る。
管内面ライニング方法の工程概略フロー図 第一層の施工装置の要部断面図 第一層の研磨装置の要部断面図 接着液層の施工装置の要部断面図 第二層の施工装置の要部断面図 内面ライニング完了後の断面拡大図
符号の説明
1a,1c,1d 施工装置
1b 研摩装置
2,2a,2b,2c,2d 鉄管
3a,3b,3c,3d 回転ローラー
4a,4b,4c,4d 当て板
5 第一層
6a 注入台車
6b 研摩台車
6c,6d 施工台車
7 接着液層
8 第二層

Claims (6)

  1. 管内面に凹凸や段差を有する鉄管の内面へ、経時硬化する流動性材料を、注入するとともにその流動性を活かして前記鉄管の内面上に広げて、その鉄管内面と密着する第一層を設け、その第一層が硬化した後、第一層の内表面を研摩して研摩縞が付いた研磨面を設け、その研磨面に充填材と樹脂液を供給するとともに、その研磨面上で前記充填材と前記樹脂液の混合物を均して研磨面と密着する第二層を作る管内面ライニング方法。
  2. 管内面に凹凸や段差を有する鉄管を回転させながら、経時硬化する流動性材料を、前記鉄管の内面に注入するとともにその流動性と前記鉄管の回転により発生する遠心力を活かして前記鉄管の内面上に広げ、その鉄管内面と密着する第一層を設け、その第一層が硬化した後、第一層の内表面を研摩して研摩縞が付いた研磨面を設け、その研磨面に充填材と樹脂液を供給するとともに、その研磨面上で前記充填材と前記樹脂液の混合物を前記遠心力によって均して研磨面と密着する第二層を作る管内面ライニング方法。
  3. 管内面に凹凸や段差を有する鉄管の内面へ、経時硬化する流動性材料を、注入するとともにその流動性を活かして前記鉄管の内面上に広げて、その鉄管内面と密着する第一層を設け、その第一層が硬化した後、第一層の内表面を研摩して研摩縞が付いた研磨面を設け、その研磨面に接着液を塗布した上に、充填材と樹脂液を供給するとともに、その研磨面上で前記充填材と前記樹脂液の混合物を均して研磨面と密着する第二層を作る管内面ライニング方法。
  4. 管内面に凹凸や段差を有する鉄管を回転させながら、経時硬化する流動性材料を、前記鉄管の内面に注入するとともにその流動性と前記鉄管の回転により発生する遠心力を活かして前記鉄管の内面上に広げ、その鉄管内面と密着する第一層を設け、その第一層が硬化した後、第一層の内表面を研摩して研摩縞が付いた研磨面を設け、その研磨面に接着液を塗布した上に、充填材と樹脂液を供給するとともに、その研磨面上で前記充填材と前記樹脂液の混合物を前記遠心力によって均して研磨面と密着する第二層を作る管内面ライニング方法。
  5. 上記接着液に骨材を混入することを特徴とする請求項3又は4に記載の管内面ライニング方法。
  6. 上記流動性材料がセメントモルタルであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の管内面ライニング方法。

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