JP2003001022A - タンク内溜液の浄化装置、及び浄化方法 - Google Patents
タンク内溜液の浄化装置、及び浄化方法Info
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- JP2003001022A JP2003001022A JP2001183761A JP2001183761A JP2003001022A JP 2003001022 A JP2003001022 A JP 2003001022A JP 2001183761 A JP2001183761 A JP 2001183761A JP 2001183761 A JP2001183761 A JP 2001183761A JP 2003001022 A JP2003001022 A JP 2003001022A
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- Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えばガソリンやディーゼル油を貯留してい
るうちに滞留した水や錆などを連続的且つ効率的に処理
することができるタンク内溜液の浄化装置、及び浄化方
法を提案する。 【解決手段】 本発明のタンク内溜液の浄化装置は、旋
回型分離機83a,83bと、固形物を濾別すると共に
除去すべき液を吸着可能な濾材を内装する一次濾過機8
4a,84bと、微細繊維布を円筒状に巻いてなる濾材
を内装する二次濾過機85a,85bとからなる。
るうちに滞留した水や錆などを連続的且つ効率的に処理
することができるタンク内溜液の浄化装置、及び浄化方
法を提案する。 【解決手段】 本発明のタンク内溜液の浄化装置は、旋
回型分離機83a,83bと、固形物を濾別すると共に
除去すべき液を吸着可能な濾材を内装する一次濾過機8
4a,84bと、微細繊維布を円筒状に巻いてなる濾材
を内装する二次濾過機85a,85bとからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガソリンや
ディーゼル油を貯留しているうちに滞留した水や錆など
を連続的且つ効率的に処理することができるタンク内溜
液の浄化装置、及び浄化方法に関する。
ディーゼル油を貯留しているうちに滞留した水や錆など
を連続的且つ効率的に処理することができるタンク内溜
液の浄化装置、及び浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンやディーゼル油を貯蔵するタン
クには長期間にわたって運用しているうちに水や錆、土
砂等が滞留するようになる。これらを含んだものが自動
車燃料として各種自動車に供給されると、燃料燃焼機関
中で燃焼障害を起こし、運転トラブルをもたらし、交通
事故の原因となる。これらの問題を解消するためにはタ
ンク内のこれら不純物を除去する必要がある。従来の浄
化装置としては、水分を除去するには充填した吸水剤を
通過させて水分を吸着させる装置があり、固形物を除去
するには濾布を通過させて除去する方式の装置が一般的
であった。
クには長期間にわたって運用しているうちに水や錆、土
砂等が滞留するようになる。これらを含んだものが自動
車燃料として各種自動車に供給されると、燃料燃焼機関
中で燃焼障害を起こし、運転トラブルをもたらし、交通
事故の原因となる。これらの問題を解消するためにはタ
ンク内のこれら不純物を除去する必要がある。従来の浄
化装置としては、水分を除去するには充填した吸水剤を
通過させて水分を吸着させる装置があり、固形物を除去
するには濾布を通過させて除去する方式の装置が一般的
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記浄
化装置では、吸着剤が多量の水分を吸着させた場合には
水分除去能力が低下或いは消失し、また濾布に多量の固
形物が蓄積すると濾過流量が低下してしまう。そのた
め、頻繁に吸着剤や濾布を取り替えねばならないため、
作業効率が悪く、消耗資材も多いという問題があった。
また、濾布を用いることなく単に固形物のみを効率良く
連続的に除去することができる分離装置(分級装置)な
ども提案がなされているが、水分の除去には殆ど貢献で
きないものであった。そこで、本発明者らは、消耗資材
をできるだけ少なくすること、基材整備などで作業中断
などがない作業効率の良いものであること、固形物及び
水分の両方を除去できること、経済的で短時間に且つ高
精度に作業できること、装置が車に搭載して移動可能で
あること、等を満足する装置及び方法を提案することを
目的とする。
化装置では、吸着剤が多量の水分を吸着させた場合には
水分除去能力が低下或いは消失し、また濾布に多量の固
形物が蓄積すると濾過流量が低下してしまう。そのた
め、頻繁に吸着剤や濾布を取り替えねばならないため、
作業効率が悪く、消耗資材も多いという問題があった。
また、濾布を用いることなく単に固形物のみを効率良く
連続的に除去することができる分離装置(分級装置)な
ども提案がなされているが、水分の除去には殆ど貢献で
きないものであった。そこで、本発明者らは、消耗資材
をできるだけ少なくすること、基材整備などで作業中断
などがない作業効率の良いものであること、固形物及び
水分の両方を除去できること、経済的で短時間に且つ高
精度に作業できること、装置が車に搭載して移動可能で
あること、等を満足する装置及び方法を提案することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するために手段】本発明は前記に鑑み提案
されたものであって、旋回型分離機と、固形物を濾別す
ると共に除去すべき液を吸着可能な濾材を内装する一次
濾過機と、微細繊維布を円筒状に巻いてなる濾材を内装
する二次濾過機とからなることを特徴とするタンク内溜
液の浄化装置に関するものである。また、本発明は、上
記浄化装置を用いた浄化方法をも提案するものであり、
タンク内溜液をポンプで吸引して旋回型分離機を経由さ
せた後、固形物を濾別すると共に除去すべき液を吸着可
能な濾材を内装する一次濾過機を経由させ、続いて微細
繊維布を円筒状に巻いてなる濾材を内装する二次濾過機
を経由させて処理することを特徴とする。タンク内溜液
の種類、例えば鉄錆、石、布切れ等の繊維物などの固形
物を多量に含む場合には、旋回型分離機の前段にメッシ
ュ型濾過機を具備させ、まず固形物の大半を除去した後
に処理することが望ましい。
されたものであって、旋回型分離機と、固形物を濾別す
ると共に除去すべき液を吸着可能な濾材を内装する一次
濾過機と、微細繊維布を円筒状に巻いてなる濾材を内装
する二次濾過機とからなることを特徴とするタンク内溜
液の浄化装置に関するものである。また、本発明は、上
記浄化装置を用いた浄化方法をも提案するものであり、
タンク内溜液をポンプで吸引して旋回型分離機を経由さ
せた後、固形物を濾別すると共に除去すべき液を吸着可
能な濾材を内装する一次濾過機を経由させ、続いて微細
繊維布を円筒状に巻いてなる濾材を内装する二次濾過機
を経由させて処理することを特徴とする。タンク内溜液
の種類、例えば鉄錆、石、布切れ等の繊維物などの固形
物を多量に含む場合には、旋回型分離機の前段にメッシ
ュ型濾過機を具備させ、まず固形物の大半を除去した後
に処理することが望ましい。
【0005】さらに、本発明は、前記装置を構成する各
機構について鋭意検討し、特に好ましくは、本体筒の内
部に内筒が配設されて本体筒と内筒との間に導入した処
理液を旋回させることによって遠心分離し、固形物や比
重の異なる液を分離させる旋回型分離機であって、前記
本体筒は縦方向に配設され、その上端には分離後の液を
排出する液出口、下端には固形物や比重の異なる液を排
出する排出部を備え、前記内筒はその外周面に螺旋状の
整流板を備え、本体筒の内部空間上部に、内筒と本体筒
との間に上端が閉塞された空間が形成されるように内筒
が配設され、該空間の上部に処理液を導入する液入口が
設けられ、螺旋状の案内板の外周端と本体筒の内壁面と
の間には隙間が形成されている旋回型分離機を適用する
ことが望ましいことも見出した。また、この旋回型分離
機は縦方向に配されるものであるが、鉛直方向よりも傾
斜状の縦方向に配されることが望ましい。
機構について鋭意検討し、特に好ましくは、本体筒の内
部に内筒が配設されて本体筒と内筒との間に導入した処
理液を旋回させることによって遠心分離し、固形物や比
重の異なる液を分離させる旋回型分離機であって、前記
本体筒は縦方向に配設され、その上端には分離後の液を
排出する液出口、下端には固形物や比重の異なる液を排
出する排出部を備え、前記内筒はその外周面に螺旋状の
整流板を備え、本体筒の内部空間上部に、内筒と本体筒
との間に上端が閉塞された空間が形成されるように内筒
が配設され、該空間の上部に処理液を導入する液入口が
設けられ、螺旋状の案内板の外周端と本体筒の内壁面と
の間には隙間が形成されている旋回型分離機を適用する
ことが望ましいことも見出した。また、この旋回型分離
機は縦方向に配されるものであるが、鉛直方向よりも傾
斜状の縦方向に配されることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の浄化装置及び浄化方法
は、前記3種、好ましくは前記4種の機構からなり、こ
れらを順に経由させて浄化処理が行われる。
は、前記3種、好ましくは前記4種の機構からなり、こ
れらを順に経由させて浄化処理が行われる。
【0007】ポンプ吸入側に設けるメッシュ型濾過機で
は、40〜60メッシュ程度の金網が内装されており、
タンク内溜液中に含まれる比較的大きな粒径の固形物を
除去するものである。これにより、その後段に設けるポ
ンプなどに障害を与える恐れのある固形物は除去され
る。図1に示すメッシュ型濾過機は、上部を蓋体1で閉
塞した容器2の内部に、パンチングメタル等の各種のメ
ッシュ材からなる籠体3を着脱可能に収容した構成であ
り、容器2の左側上方には処理液(タンク内溜液)を導
入する液入口4が設けられ、該液入口4に対向する右側
下方には処理後の液を次工程へ移す液出口5が設けられ
ている。尚、図中6は蓋体1を取り外すための把持部、
7は籠体3を取り出すための把持部である。そして、液
入口4から導入された処理液(タンク内溜液)は、籠体
3に入り、比較的径の大きな固形物はその底部に濾別さ
れ、液は液出口5から排出されて次工程へ移される。籠
体3底部にある程度の量の固形物が堆積したら、蓋1を
開けて籠体3を取り出して内部の固形物を除去すればよ
い。
は、40〜60メッシュ程度の金網が内装されており、
タンク内溜液中に含まれる比較的大きな粒径の固形物を
除去するものである。これにより、その後段に設けるポ
ンプなどに障害を与える恐れのある固形物は除去され
る。図1に示すメッシュ型濾過機は、上部を蓋体1で閉
塞した容器2の内部に、パンチングメタル等の各種のメ
ッシュ材からなる籠体3を着脱可能に収容した構成であ
り、容器2の左側上方には処理液(タンク内溜液)を導
入する液入口4が設けられ、該液入口4に対向する右側
下方には処理後の液を次工程へ移す液出口5が設けられ
ている。尚、図中6は蓋体1を取り外すための把持部、
7は籠体3を取り出すための把持部である。そして、液
入口4から導入された処理液(タンク内溜液)は、籠体
3に入り、比較的径の大きな固形物はその底部に濾別さ
れ、液は液出口5から排出されて次工程へ移される。籠
体3底部にある程度の量の固形物が堆積したら、蓋1を
開けて籠体3を取り出して内部の固形物を除去すればよ
い。
【0008】次いでポンプを経由した後、旋回型分離機
にタンク内溜液を導入させる。ポンプとしては、ギヤー
ポンプ、セントルポンプ、容積型ポンプ、ダイヤフラム
型ポンプなどを用いることができる。
にタンク内溜液を導入させる。ポンプとしては、ギヤー
ポンプ、セントルポンプ、容積型ポンプ、ダイヤフラム
型ポンプなどを用いることができる。
【0009】旋回型分離機としては、公知の1個又は2
連の旋回型分離機(遠心型分離機)を用いても良いが、
図2に示す構成のものを用いることが望ましい。図2に
示す旋回型分離機は、架台11によって傾斜状の縦方向
に支持される本体筒12と、該本体筒12の内部に配設
される内筒13とからなる。本体筒12は、上端に液出
口14が設けられたカバー15と、下端に排出部16が
設けられた略円筒状の主胴部17とからなり、フランジ
18,19にて一体に取り付けられる構成である。排出
部16にはドレン弁20が備えられ、外部へ固形物や比
重の異なる液を排出することができる。内筒13は、略
中間から上方では一定径で、略中間から下方では縮径す
る円筒であり、その外周面にスクリューフィン(螺旋状
の整流板)21が溶接されている。そして、内筒13の
上端に設けたフランジ22を、前記本体筒12のフラン
ジ18,19の接合部分にて固定することにより、内筒
13を本体筒12の内部空間上部に配設した。その際、
内筒13と本体筒12との間には、上端が閉塞された空
間23が形成され、この空間23には前記スクリューフ
ィン21が位置するが、内筒13のスクリューフィン2
1の外周端と本体筒12の内壁面との間には1.5mm
以上の隙間24が形成されるようにした。また、空間2
3の上部には、処理液(タンク内溜液)の液入口25を
接線方向に設けた。
連の旋回型分離機(遠心型分離機)を用いても良いが、
図2に示す構成のものを用いることが望ましい。図2に
示す旋回型分離機は、架台11によって傾斜状の縦方向
に支持される本体筒12と、該本体筒12の内部に配設
される内筒13とからなる。本体筒12は、上端に液出
口14が設けられたカバー15と、下端に排出部16が
設けられた略円筒状の主胴部17とからなり、フランジ
18,19にて一体に取り付けられる構成である。排出
部16にはドレン弁20が備えられ、外部へ固形物や比
重の異なる液を排出することができる。内筒13は、略
中間から上方では一定径で、略中間から下方では縮径す
る円筒であり、その外周面にスクリューフィン(螺旋状
の整流板)21が溶接されている。そして、内筒13の
上端に設けたフランジ22を、前記本体筒12のフラン
ジ18,19の接合部分にて固定することにより、内筒
13を本体筒12の内部空間上部に配設した。その際、
内筒13と本体筒12との間には、上端が閉塞された空
間23が形成され、この空間23には前記スクリューフ
ィン21が位置するが、内筒13のスクリューフィン2
1の外周端と本体筒12の内壁面との間には1.5mm
以上の隙間24が形成されるようにした。また、空間2
3の上部には、処理液(タンク内溜液)の液入口25を
接線方向に設けた。
【0010】この旋回型分離機では、まず液入口25よ
り処理液(タンク内溜液)を加圧(2kg/cm2程
度)した状態で導入する。導入された処理液は、空間2
3にてスクリューフィン21に案内されるように旋回し
て次第に下方へ移動するが、高速旋回によって遠心力が
作用するので、比重差のある物質、即ち固形物や比重の
異なる(重い)液が分離されて本体筒12の内壁面に付
着するように分離される。分離された固形物や比重の重
い液は、本体筒12の内壁面に沿って沈降していき、排
出部16へ至る。そして適宜ドレン弁20を開放して系
外へ排出することができる。処理液は、上述のように空
間23内を旋回しながら下降した後、内筒13の下端か
ら内筒13の内部に入り、今度は逆に内筒13の内部を
上昇して本体筒12の上端の液出口14から排出されて
次工程へ移される。
り処理液(タンク内溜液)を加圧(2kg/cm2程
度)した状態で導入する。導入された処理液は、空間2
3にてスクリューフィン21に案内されるように旋回し
て次第に下方へ移動するが、高速旋回によって遠心力が
作用するので、比重差のある物質、即ち固形物や比重の
異なる(重い)液が分離されて本体筒12の内壁面に付
着するように分離される。分離された固形物や比重の重
い液は、本体筒12の内壁面に沿って沈降していき、排
出部16へ至る。そして適宜ドレン弁20を開放して系
外へ排出することができる。処理液は、上述のように空
間23内を旋回しながら下降した後、内筒13の下端か
ら内筒13の内部に入り、今度は逆に内筒13の内部を
上昇して本体筒12の上端の液出口14から排出されて
次工程へ移される。
【0011】この旋回型分離機では、螺旋状の整流板で
あるスクリューフィン21を設けたので、導入された処
理液が整流板(スクリューフィン)がない場合に比べて
より長い距離に亘り旋回流が維持されることにより、高
い遠心効果により比重差分離性能が向上する。整流板
(スクリューフィン)がない場合には十分な旋回状態が
維持されないので、遠心効果も十分でなく分離性能も低
いものとなる。
あるスクリューフィン21を設けたので、導入された処
理液が整流板(スクリューフィン)がない場合に比べて
より長い距離に亘り旋回流が維持されることにより、高
い遠心効果により比重差分離性能が向上する。整流板
(スクリューフィン)がない場合には十分な旋回状態が
維持されないので、遠心効果も十分でなく分離性能も低
いものとなる。
【0012】また、スクリューフィン21の外周端と本
体筒12の内壁面との間に隙間24を形成したので、分
離された固形物や比重の重い液はこの隙間24を通って
下方へ沈降し、効率よく分離が行われる。このような隙
間24が形成されないと、分離された固形物や比重の重
い液は螺旋状に沈降するので、沈降時間が長くなって連
続的に分離されてくる固形物や比重の重い液が次第に大
きな塊状となってしまう。そのため、折角分離された固
形物や比重の重い液の一部は、高速旋回している処理液
中に再び分散されてしまうので、分離効率が低下してし
まう。言い換えれば隙間24を形成することにより、分
離された固形物や比重の重い液が速やかに下方へ沈降
し、塊状となることがなく、再分散されることもない。
適用されるタンク内溜液がガソリンやディーゼル油であ
る場合、前述のようにその底部に水や錆、土砂等が滞留
することがあるので、分離される比重の重い液とは水で
あり、固形物とは錆や土砂等である。そして、この旋回
型分離機では水や殆どの錆や土砂が除去され、この後段
の処理機構の負担を軽減させる役割を果たす。勿論、濾
布や吸着剤を用いないので消耗資材は実質的に存在しな
い。したがって、この旋回型分離機は、消耗資材をでき
るだけ少なくすること、基材整備などで作業中断などが
ない作業効率の良いものであること、固形物及び水分の
両方を除去できること、経済的で短時間に且つ高精度に
作業できること、等を満足するものである。
体筒12の内壁面との間に隙間24を形成したので、分
離された固形物や比重の重い液はこの隙間24を通って
下方へ沈降し、効率よく分離が行われる。このような隙
間24が形成されないと、分離された固形物や比重の重
い液は螺旋状に沈降するので、沈降時間が長くなって連
続的に分離されてくる固形物や比重の重い液が次第に大
きな塊状となってしまう。そのため、折角分離された固
形物や比重の重い液の一部は、高速旋回している処理液
中に再び分散されてしまうので、分離効率が低下してし
まう。言い換えれば隙間24を形成することにより、分
離された固形物や比重の重い液が速やかに下方へ沈降
し、塊状となることがなく、再分散されることもない。
適用されるタンク内溜液がガソリンやディーゼル油であ
る場合、前述のようにその底部に水や錆、土砂等が滞留
することがあるので、分離される比重の重い液とは水で
あり、固形物とは錆や土砂等である。そして、この旋回
型分離機では水や殆どの錆や土砂が除去され、この後段
の処理機構の負担を軽減させる役割を果たす。勿論、濾
布や吸着剤を用いないので消耗資材は実質的に存在しな
い。したがって、この旋回型分離機は、消耗資材をでき
るだけ少なくすること、基材整備などで作業中断などが
ない作業効率の良いものであること、固形物及び水分の
両方を除去できること、経済的で短時間に且つ高精度に
作業できること、等を満足するものである。
【0013】さらに図示実施例の旋回型分離機では、傾
斜状の縦方向に配したので、処理液の一部が旋回状態を
維持することなく短絡して流下することを防止し、分離
効率を向上させることができる。また、整流板の間隔を
下部に行くほど小さくなるようにしたので、下方へ行く
ほどに旋回流速が速くなり、分離効果が向上することに
なる。さらに、分離された固形物や比重の重い液を排出
する排出部16を最下部に設けたので、分離物を装置内
に残すことなく排出することができる。
斜状の縦方向に配したので、処理液の一部が旋回状態を
維持することなく短絡して流下することを防止し、分離
効率を向上させることができる。また、整流板の間隔を
下部に行くほど小さくなるようにしたので、下方へ行く
ほどに旋回流速が速くなり、分離効果が向上することに
なる。さらに、分離された固形物や比重の重い液を排出
する排出部16を最下部に設けたので、分離物を装置内
に残すことなく排出することができる。
【0014】続いて用いられる一次濾過機は、固形物を
濾別すると共に除去すべき液を吸着可能な濾材を内装す
る構成であって、図3に示す一次濾過機では、濾材31
として親水性繊維布32と親油性繊維布33を交互に巻
いてなるものを用いた。図示実施例の一次濾過機は、縦
型の分割式本体34(上部本体35,下部本体36)の
内部に7本の濾過筒37が配置された構成であり、この
濾過筒37は、単位時間当たりの処理量に応じて適宜本
数が配置されるものであって、液の通過孔38を有する
中空パイプ39を芯にしてその外側に前記濾材31が巻
き込まれている。本体34の内部空間は、底部に設けら
れる下室40と上室41とが隔壁42にて分割され、下
室40の側部には処理後の液を排出する液出口42が、
上室41の側部には処理液を導入する液入口43が設け
られている。そして、隔壁42に複数の濾過筒37が立
設されることにより、中空パイプ39の内部空間を通じ
て下室40と上室41とが連通されている。中空パイプ
39の内部空間は上端が閉塞されている。また、図3で
は親水性繊維布32と親油性繊維布33とがそれぞれ一
層ずつの濾材31を装着した状態を示したが、図4に示
すように予め親水性繊維布32と親油性繊維布33とを
積層させたものを親油性繊維布33が外側になるように
中空パイプ39の外周に複数回巻き付けて濾材31とす
ることが望ましい。その際、親水性繊維布32と親油性
繊維布33とを積層させたものが短幅である場合には螺
旋状に巻き付けるようにしても良い。
濾別すると共に除去すべき液を吸着可能な濾材を内装す
る構成であって、図3に示す一次濾過機では、濾材31
として親水性繊維布32と親油性繊維布33を交互に巻
いてなるものを用いた。図示実施例の一次濾過機は、縦
型の分割式本体34(上部本体35,下部本体36)の
内部に7本の濾過筒37が配置された構成であり、この
濾過筒37は、単位時間当たりの処理量に応じて適宜本
数が配置されるものであって、液の通過孔38を有する
中空パイプ39を芯にしてその外側に前記濾材31が巻
き込まれている。本体34の内部空間は、底部に設けら
れる下室40と上室41とが隔壁42にて分割され、下
室40の側部には処理後の液を排出する液出口42が、
上室41の側部には処理液を導入する液入口43が設け
られている。そして、隔壁42に複数の濾過筒37が立
設されることにより、中空パイプ39の内部空間を通じ
て下室40と上室41とが連通されている。中空パイプ
39の内部空間は上端が閉塞されている。また、図3で
は親水性繊維布32と親油性繊維布33とがそれぞれ一
層ずつの濾材31を装着した状態を示したが、図4に示
すように予め親水性繊維布32と親油性繊維布33とを
積層させたものを親油性繊維布33が外側になるように
中空パイプ39の外周に複数回巻き付けて濾材31とす
ることが望ましい。その際、親水性繊維布32と親油性
繊維布33とを積層させたものが短幅である場合には螺
旋状に巻き付けるようにしても良い。
【0015】この一次濾過機では、処理液は上室41の
液入口43から導入され、濾過筒37の濾材31表面か
ら中空パイプ39の内部空間に入り、この内部空間を通
じて下室40に至り、液出口43から排出されて次工程
へ移される。そして、この一次濾過機の機能は、主とし
て微粒固形物の除去にあるが、水分の吸着機能も有す
る。そして、前段の旋回型分離機にて処理しきれずに液
中に残存した固形物は濾材31の表面に付着するか、或
いは隔壁42上に落下、堆積し、30μm以上の微粒固
形物をほぼ100%除去することができる。また、液中
に極微量の水分が残存したとしても濾材31の親水性繊
維布32に吸着されて除去される。
液入口43から導入され、濾過筒37の濾材31表面か
ら中空パイプ39の内部空間に入り、この内部空間を通
じて下室40に至り、液出口43から排出されて次工程
へ移される。そして、この一次濾過機の機能は、主とし
て微粒固形物の除去にあるが、水分の吸着機能も有す
る。そして、前段の旋回型分離機にて処理しきれずに液
中に残存した固形物は濾材31の表面に付着するか、或
いは隔壁42上に落下、堆積し、30μm以上の微粒固
形物をほぼ100%除去することができる。また、液中
に極微量の水分が残存したとしても濾材31の親水性繊
維布32に吸着されて除去される。
【0016】最後に用いられる二次濾過機は、微細繊維
布を円筒状に巻いてなる濾材を内装する構成であって、
図5に示す二次濾過機では、濾過筒51が断面L型のガ
イドバー52を芯にしてその外側に微細繊維布を濾材
(カートリッジフィルター)53が装着した構成である
以外は殆ど前記前記図3の一次濾過機と同様である。図
中、54は分割式本体、55は上部本体、56は下部本
体、57は下室、58は上室、59は隔壁(仕切板)、
60は液出口、61は液入口、62はエアーベント、6
3は圧縮スプリング、である。この二次濾過機では、処
理液は上室58の液入口61から導入され、濾過筒51
の濾材51表面から内部空間に入り、この内部空間を通
じて下室57に至り、液出口60から排出されて次工程
へ移される。そして、この二次濾過機の機能は主として
極微細粒固形物の除去にある。そして、前段の一次濾過
機にて処理しきれずに液中に残存した極微細な固形物は
濾材51の表面に付着するか、或いは隔壁59上に落
下、堆積し、10μm以上の微粒固形物をほぼ100%
除去することができる。
布を円筒状に巻いてなる濾材を内装する構成であって、
図5に示す二次濾過機では、濾過筒51が断面L型のガ
イドバー52を芯にしてその外側に微細繊維布を濾材
(カートリッジフィルター)53が装着した構成である
以外は殆ど前記前記図3の一次濾過機と同様である。図
中、54は分割式本体、55は上部本体、56は下部本
体、57は下室、58は上室、59は隔壁(仕切板)、
60は液出口、61は液入口、62はエアーベント、6
3は圧縮スプリング、である。この二次濾過機では、処
理液は上室58の液入口61から導入され、濾過筒51
の濾材51表面から内部空間に入り、この内部空間を通
じて下室57に至り、液出口60から排出されて次工程
へ移される。そして、この二次濾過機の機能は主として
極微細粒固形物の除去にある。そして、前段の一次濾過
機にて処理しきれずに液中に残存した極微細な固形物は
濾材51の表面に付着するか、或いは隔壁59上に落
下、堆積し、10μm以上の微粒固形物をほぼ100%
除去することができる。
【0017】これらの各機構からなる本発明の浄化装置
をガソリンスタンドの地下タンクに適用した例を説明す
る。図6における71は販売用吸引口、72は反力可動
式吸引口、73は仮設パイプ、74は洗浄油還流管、7
5は洗浄工作車、76は流量計、77は排気塔、78は
ベント弁、79は地下タンクを示す。洗浄工作車75と
地下タンク79との間に、図6に示すような仮設配管を
設置する。販売用吸引口71又は反力可動式吸引口72
より吸引された内溜液は、洗浄工作車75に入り、処理
された後、洗浄油還流管74を経由して地下タンクに還
流される。還流液の性状が正常に戻ったら洗浄を終了す
る。
をガソリンスタンドの地下タンクに適用した例を説明す
る。図6における71は販売用吸引口、72は反力可動
式吸引口、73は仮設パイプ、74は洗浄油還流管、7
5は洗浄工作車、76は流量計、77は排気塔、78は
ベント弁、79は地下タンクを示す。洗浄工作車75と
地下タンク79との間に、図6に示すような仮設配管を
設置する。販売用吸引口71又は反力可動式吸引口72
より吸引された内溜液は、洗浄工作車75に入り、処理
された後、洗浄油還流管74を経由して地下タンクに還
流される。還流液の性状が正常に戻ったら洗浄を終了す
る。
【0018】洗浄工作車75の内部は、図7のように各
機構が組み合わされている。81はメッシュ式濾過機、
82はポンプ、83は旋回型分離機、84は一次濾過
機、85は二次濾過機を示す。導入ラインBのメッシュ
式濾過機81を経由して吸引されてきた内溜液はポンプ
82を経て、旋回型分離機83に入る。内溜液性状の劣
化度が大きい場合は旋回型分離機83a,83bを直列
の流通経路にして2連処理する。旋回型分離機83a,
83bにより分離除去された固形物や水などはそれぞれ
廃棄ラインA,Cより排出される。旋回型分離機83を
出た液は一次濾過機84、次いで二次濾過機85を通過
して処理される。この一次濾過機84、二次濾過機85
の濾過系列は油種ごとに専用の系列(還流ラインE,
F)を設けることが望ましい。即ち一次濾過機84や二
次濾過機85に内装される濾材には油が吸着されるの
で、例えばガソリンの処理には一次濾過機84a、二次
濾過機85aの系列Eを用い、ディーゼル油の処理には
一次濾過機84b、二次濾過機85bの系列Fを用いる
ようにすればよい。これに対し、旋回型分離機83は前
述のように内部に吸着性の濾材等が存在しないので、油
種ごとに設ける必要がない。タンク内溜液の処理では、
主として上述の通りであるが、例えばタンクの底部に水
分吸着剤を投入した場合などは、水分の残留が殆どない
ので、必ずしも一次濾過機84や二次濾過機85を経由
させる必要がなく、還流ラインDより排出するようにし
ても良い。
機構が組み合わされている。81はメッシュ式濾過機、
82はポンプ、83は旋回型分離機、84は一次濾過
機、85は二次濾過機を示す。導入ラインBのメッシュ
式濾過機81を経由して吸引されてきた内溜液はポンプ
82を経て、旋回型分離機83に入る。内溜液性状の劣
化度が大きい場合は旋回型分離機83a,83bを直列
の流通経路にして2連処理する。旋回型分離機83a,
83bにより分離除去された固形物や水などはそれぞれ
廃棄ラインA,Cより排出される。旋回型分離機83を
出た液は一次濾過機84、次いで二次濾過機85を通過
して処理される。この一次濾過機84、二次濾過機85
の濾過系列は油種ごとに専用の系列(還流ラインE,
F)を設けることが望ましい。即ち一次濾過機84や二
次濾過機85に内装される濾材には油が吸着されるの
で、例えばガソリンの処理には一次濾過機84a、二次
濾過機85aの系列Eを用い、ディーゼル油の処理には
一次濾過機84b、二次濾過機85bの系列Fを用いる
ようにすればよい。これに対し、旋回型分離機83は前
述のように内部に吸着性の濾材等が存在しないので、油
種ごとに設ける必要がない。タンク内溜液の処理では、
主として上述の通りであるが、例えばタンクの底部に水
分吸着剤を投入した場合などは、水分の残留が殆どない
ので、必ずしも一次濾過機84や二次濾過機85を経由
させる必要がなく、還流ラインDより排出するようにし
ても良い。
【0019】図8に示す反力可動式吸引口91は、前記
図6にて符号72で示すものあり、吸引口91(吸引管
92)の先端部にジェットノズル93(圧力管94)を
取り付けてあり、圧力管94に圧縮気体を供給すると、
吸引口91が前進するものである。即ち内溜液を吸引す
る場所(吸引口91)が1箇所に固定されていたので
は、その周辺部のスラッジ分しか吸引することができな
いが、吸引口91をタンク底面95の任意の位置に移動
させることにより、タンク全面を満遍なく洗浄すること
ができる。
図6にて符号72で示すものあり、吸引口91(吸引管
92)の先端部にジェットノズル93(圧力管94)を
取り付けてあり、圧力管94に圧縮気体を供給すると、
吸引口91が前進するものである。即ち内溜液を吸引す
る場所(吸引口91)が1箇所に固定されていたので
は、その周辺部のスラッジ分しか吸引することができな
いが、吸引口91をタンク底面95の任意の位置に移動
させることにより、タンク全面を満遍なく洗浄すること
ができる。
【0020】
【実施例】前記図示実施例の浄化装置を用いて容積30
m3のディーゼル油貯蔵タンクに液量12m3貯留されて
いたディーゼル油の浄化作業を行った。ポンプはギヤー
ポンプを使用した。そして、前述の〔タンク〜メッシュ
型濾過機〜旋回式分離機二連〜一次濾過機〜二次濾過機
〜タンク〕という循環処理を流量3.5m3/Hr,圧
力0.13Mpで4時間行った。一連目の旋回式分離機
では、ディーゼル油中の30Lの水、及び水以外の固形
物約1Lを分離した。二連目の旋回式分離機では、ディ
ーゼル油中の3Lの水、及び水以外の固形物約0.2L
を分離した。処理後のディーゼル油中には水分は存在し
なかった。また、処理前のディーゼル油は少し褐色がか
っていたが、処理後のディーゼル油は褐色味が無くな
り、透明度が向上していた。これにより完全な浄化処理
がなされたことが示された。
m3のディーゼル油貯蔵タンクに液量12m3貯留されて
いたディーゼル油の浄化作業を行った。ポンプはギヤー
ポンプを使用した。そして、前述の〔タンク〜メッシュ
型濾過機〜旋回式分離機二連〜一次濾過機〜二次濾過機
〜タンク〕という循環処理を流量3.5m3/Hr,圧
力0.13Mpで4時間行った。一連目の旋回式分離機
では、ディーゼル油中の30Lの水、及び水以外の固形
物約1Lを分離した。二連目の旋回式分離機では、ディ
ーゼル油中の3Lの水、及び水以外の固形物約0.2L
を分離した。処理後のディーゼル油中には水分は存在し
なかった。また、処理前のディーゼル油は少し褐色がか
っていたが、処理後のディーゼル油は褐色味が無くな
り、透明度が向上していた。これにより完全な浄化処理
がなされたことが示された。
【0021】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することが可能である。
したが、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することが可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明のタンク内溜
液の浄化装置及び方法は、旋回型分離機を経由させるこ
とにより固形物や比重の異なる液を殆ど除去した後、固
形物を濾別すると共に除去すべき液を吸着可能な濾材を
内装する一次濾過機を経由させ、さらに微細繊維布を円
筒状に巻いてなる濾材を内装する二次濾過機を経由させ
るものであって、固形物及び比重の異なる除去すべき液
を高精度に除去することができる。そして、消耗資材を
できるだけ少なくすること、基材整備などで作業中断な
どがない作業効率の良いものであること、固形物及び水
分の両方を除去できること、経済的で短時間に且つ高精
度に作業できること、等を満足することができ、各種の
タンク内溜液に適用することができる。
液の浄化装置及び方法は、旋回型分離機を経由させるこ
とにより固形物や比重の異なる液を殆ど除去した後、固
形物を濾別すると共に除去すべき液を吸着可能な濾材を
内装する一次濾過機を経由させ、さらに微細繊維布を円
筒状に巻いてなる濾材を内装する二次濾過機を経由させ
るものであって、固形物及び比重の異なる除去すべき液
を高精度に除去することができる。そして、消耗資材を
できるだけ少なくすること、基材整備などで作業中断な
どがない作業効率の良いものであること、固形物及び水
分の両方を除去できること、経済的で短時間に且つ高精
度に作業できること、等を満足することができ、各種の
タンク内溜液に適用することができる。
【0023】特に螺旋状の整流板の外周端と本体筒の内
壁面との間に隙間を形成した旋回型分離機を用いること
により、高速旋回しているうちに遠心分離された固形物
や比重の重い液はこの隙間を通って下方へ沈降し、効率
よく分離を行うことができるものである。
壁面との間に隙間を形成した旋回型分離機を用いること
により、高速旋回しているうちに遠心分離された固形物
や比重の重い液はこの隙間を通って下方へ沈降し、効率
よく分離を行うことができるものである。
【図1】(a)本発明のタンク内溜液の浄化装置に必要
に応じて用いられるメッシュ型濾過機の一実施例を示す
上面図、(b)側(断)面図である。
に応じて用いられるメッシュ型濾過機の一実施例を示す
上面図、(b)側(断)面図である。
【図2】本発明のタンク内溜液の浄化装置に用いられる
旋回型分離機の一実施例を示す側(断)面図である。
旋回型分離機の一実施例を示す側(断)面図である。
【図3】(a)本発明のタンク内溜液の浄化装置に用い
られる一次濾過機の一実施例を示す一部を欠截した側断
面図、(b)濾過筒の側(断)面図、(c)A−A線断
面図である。
られる一次濾過機の一実施例を示す一部を欠截した側断
面図、(b)濾過筒の側(断)面図、(c)A−A線断
面図である。
【図4】(a)一次濾過機内に配する濾材の他の実施例
を示す斜視図、(b)断面図である。
を示す斜視図、(b)断面図である。
【図5】(a)本発明のタンク内溜液の浄化装置に用い
られる二次濾過機の一実施例を示す側断面図、(b)そ
の内部構成を示す分解斜視図である。
られる二次濾過機の一実施例を示す側断面図、(b)そ
の内部構成を示す分解斜視図である。
【図6】本発明のタンク内溜液の浄化装置を地下タンク
循環洗浄に適用した側断面図である。
循環洗浄に適用した側断面図である。
【図7】本発明のタンク内溜液の浄化装置を適用した洗
浄工作車を示すフローである。
浄工作車を示すフローである。
【図8】反力可動式吸引口を示す側面図である。
83a,83b 旋回型分離機
84a,84b 一次濾過機
85a,85b 二次濾過機
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B01D 17/02 503 B01D 17/02 503
17/022 501 17/022 501
17/038 17/038
17/12 17/12 Z
35/02 39/08 Z
39/08 39/12
39/12 39/14 D
39/14 39/20 A
39/20 B03B 5/32
B03B 5/32 B01D 35/02 E
Fターム(参考) 4D019 AA03 AA04 BB02 BB09 BB10
BC13 CA03 CB01 CB04
4D064 AA23 BM03 BM04
4D066 AA01 AA05 AB01 AB03 BB06
4D071 AA53 AA54 AB19 AB24 AB25
AB61 CA01 DA20
Claims (10)
- 【請求項1】 旋回型分離機と、固形物を濾別すると共
に除去すべき液を吸着可能な濾材を内装する一次濾過機
と、微細繊維布を円筒状に巻いてなる濾材を内装する二
次濾過機とからなることを特徴とするタンク内溜液の浄
化装置。 - 【請求項2】 メッシュ型濾過機を具備してなることを
特徴とする請求項1に記載のタンク内溜液の浄化装置 - 【請求項3】 旋回型分離機は、本体筒の内部に内筒が
配設されて本体筒と内筒との間に導入した処理液を旋回
させることによって遠心分離し、処理液中の固形物や比
重の異なる液を分離させる旋回型分離機であって、 前記本体筒は縦方向に配設され、その上端には分離後の
液を排出する液出口、下端には固形物や比重の異なる液
を排出する排出部を備え、 前記内筒はその外周面に螺旋状の整流板を備え、 本体筒の内部空間上部に、内筒と本体筒との間に上端が
閉塞された空間が形成されるように内筒が配設され、該
空間の上部に処理液を導入する液入口が設けられ、螺旋
状の整流板の外周端と本体筒の内壁面との間には隙間が
形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
のタンク内溜液の浄化装置。 - 【請求項4】 一次濾過機、二次濾過機を処理液の種類
ごとに複数列設けたことを特徴とする請求項1〜3の何
れか一項に記載のタンク内溜液の浄化装置。 - 【請求項5】 一次濾過機に内装する濾材は親水性繊維
布と親油性繊維布を交互に配してなるものであることを
特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のタンク内
溜液の浄化装置。 - 【請求項6】 タンク内溜液を吸引する吸引口が遠隔操
作にてタンク底面を移動できるようにしたことを特徴と
する請求項1〜5の何れか一項に記載のタンク内溜液の
浄化装置。 - 【請求項7】 車に搭載して移動できるようにしたこと
を特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のタンク
内溜液の浄化装置。 - 【請求項8】 タンク内溜液をポンプで吸引して旋回型
分離機を経由させた後、固形物を濾別すると共に除去す
べき液を吸着可能な濾材を内装する一次濾過機を経由さ
せ、続いて微細繊維布を円筒状に巻いてなる濾材を内装
する二次濾過機を経由させて処理することを特徴とする
タンク内溜液の浄化方法。 - 【請求項9】 タンク内溜液をメッシュ型濾過機を経由
してポンプで吸引することを特徴とする請求項8に記載
のタンク内溜液の浄化方法。 - 【請求項10】 タンク内溜液を処理した液をタンクに
戻し、循環処理することを特徴とする請求項8又は9に
記載のタンク内溜液の浄化方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001183761A JP2003001022A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | タンク内溜液の浄化装置、及び浄化方法 |
CN 01124575 CN1391973A (zh) | 2001-06-18 | 2001-08-10 | 旋转型分离机、罐内积蓄液的净化装置及净化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001183761A JP2003001022A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | タンク内溜液の浄化装置、及び浄化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003001022A true JP2003001022A (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=19023656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001183761A Pending JP2003001022A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | タンク内溜液の浄化装置、及び浄化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003001022A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012024668A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Daiwabo Holdings Co Ltd | 燃料用除塵フィルター、燃料用除塵フィルターユニット及び給油機用除塵ユニット |
-
2001
- 2001-06-18 JP JP2001183761A patent/JP2003001022A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012024668A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Daiwabo Holdings Co Ltd | 燃料用除塵フィルター、燃料用除塵フィルターユニット及び給油機用除塵ユニット |
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