JP2003000911A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003000911A JP2001189026A JP2001189026A JP2003000911A JP 2003000911 A JP2003000911 A JP 2003000911A JP 2001189026 A JP2001189026 A JP 2001189026A JP 2001189026 A JP2001189026 A JP 2001189026A JP 2003000911 A JP2003000911 A JP 2003000911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーフロー通路の球詰まり等のチェック
を容易に行うことができ球詰まりしにくい遊技機を提供
すること。 【解決手段】外枠1に支持された遊技面5備えた遊技機
本体4と、遊技機本体4に対して開閉可能に支持され同
遊技面5の前方に配置される扉枠7と、遊技機本体4を
介して機構盤10から供給されたパチンコ球を貯留する
上受け皿8と、上受け皿8の下方に配置され上受け皿8
へのパチンコ球の供給が所定以上となった場合にオーバ
ーフローしたパチンコ球が導かれる下受け皿とを備えた
パチンコ遊技機において、オーバーフローしたパチンコ
球を前記下受け皿に導く下受け皿用通路53を遊技機本
体4の前面側に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
パチロット等のパチンコ球を使用する遊技機に関し、特
に上受け皿へのパチンコ球の供給が所定以上となった場
合にオーバーフローしたパチンコ球を下受け皿に導くよ
うにした遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えばパチンコ球を使用する遊技機の一
種であるパチンコ遊技機では遊技者は入賞口に遊技球と
してのパチンコ球を入賞させ多くの賞球としてのパチン
コ球を得ることを目的の一つとしている。この入賞に伴
う賞球は遊技台としてのパチンコ機本体の背面に配置さ
れた機構盤からパチンコ機本体を通過して上受け皿に供
給されるようになっている。いわゆる大当たり状態とな
った場合のように連続的に入賞が繰り返されると大量の
賞球が遊技者に供給される。しかし、上受け皿にパチン
コ球が集中して流入し溢れ出てしまってはいけないた
め、上受け皿が一杯になった場合にはオーバーフローし
たパチンコ球は下受け皿に迂回させられるようになって
いる。例えば従来のパチンコ遊技機におけるオーバーフ
ロー機構は次の通りである。図24〜図26に示すよう
に、パチンコ遊技機の機構盤121では払い出し機構1
22を下降してきたパチンコ球は基本的に主連通路12
3からパチンコ機本体125の中間通路126を通り、
更に中間通路126に面して配置される連絡通路129
を通って上受け皿127に至るような構造とされてい
る。この主連通路123〜上受け皿127の間がパチン
コ球で一杯になってしまうと払い出し機構122を下降
してきたパチンコ球はパチンコ球は副連通路128方向
に流れるようになっている。図24に示すように副連通
路128から流下するパチンコ球は図示しない下受け皿
に至るような構造とされている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のパチン
コ遊技機ではオーバーフローしたパチンコ球を下受け皿
に迂回させるための構造を機構盤121に設けたため、
機構盤101の構造が複雑化するとともに、機構盤12
1に付属する他の構成部材の取り付けスペースを圧迫す
ることとなっていた。また、主連通路123及び副連通
路128付近は特に払い出し機構122を下降してきた
パチンコ球が集中するため球詰まり(上受け皿127に
パチンコ球が流入できる余裕ができてもなんらかの理由
で流れて行かない)が生じる可能性がある。そして、そ
のような球詰まりが生じた場合にはわざわざ機構盤12
1の背面側を露出させて球詰まりの解消作業を行わなけ
ればならなかった。 【0004】また、球詰まりが生ずる原因の1つとして
オーバーフローしたパチンコ球を上受け皿127からか
なり離間した機構盤121位置で下受け皿に迂回させな
ければならないことも挙げられる。つまり、オーバーフ
ローしてパチンコ球が下受け皿から供給されるような状
態となっているということはその段階で主連通路123
〜上受け皿127はパチンコ球がそれら通路一杯に詰め
込まれている状態である。ここに主連通路123〜上受
け皿127間はかなり距離が長いため、それだけ球詰ま
りが生じやすいこととなり、オーバーフローが解消した
後もパチンコ球が詰まったまま上受け皿127に流入し
ないという不具合が生じやすくなっていた。本発明は、
このような従来の技術に存在する問題点に着目してなさ
れたものである。その目的とするところは、オーバーフ
ロー通路の球詰まり等のチェックを容易に行うことがで
き球詰まりしにくい遊技機を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、支持枠体に支持され
遊技者が対面して遊技を行う遊技面を備えた遊技台と、
同遊技台に対して開閉可能に支持され同遊技面の前方に
配置される扉枠と、同扉枠の下方に配置され、同扉枠と
一体化してあるいは単独で前記遊技台に対して開閉可能
に支持され同遊技台方向から供給されるパチンコ球を貯
留する上受け皿と、前記上受け皿の下方に配置され同上
受け皿へのパチンコ球の供給が所定以上となった場合に
同上受け皿に貯留しきれずにオーバーフローしたパチン
コ球が導かれる下受け皿とを備えた遊技機において、前
記オーバーフローしたパチンコ球を前記下受け皿に導く
オーバーフロー通路を前記遊技台の前面側に配置したこ
とをその要旨とする。 【0006】請求項1の発明のような構成では、オーバ
ーフロー通路を遊技台の前面側に配置したためオーバー
フロー通路の球詰まり等のチェックを機構盤を開放しな
くとも可能となる。また、オーバーフロー通路が前方に
移動したためオーバーフロー時にパチンコ球が詰まった
状態となる通路が短くなるため球詰まりが生じにくくな
る。 【0007】 【発明の効果】 請求項1に記載の発明では、オーバー
フロー通路を遊技台の前面側に配置したためオーバーフ
ロー通路の球詰まり等のチェックを機構盤を開放しなく
とも可能となる。また、オーバーフロー通路が前方に移
動したためオーバーフロー時にパチンコ球が詰まった状
態となる通路が短くなるため球詰まりが生じにくくな
る。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明をパチンコ遊技機に
応用した実施の形態について図面に基づいて説明する。
特に本実施の形態では従来に比べて遊技面を大型化した
パチンコ遊技機に本発明を化体させて説明する。ここに
「従来に比べて大型化した遊技面を備えたパチンコ遊技
機」とは遊技者の興趣をより盛り上げるために遊技面を
大型化した機種であり、遊技面が大型化することにより
遊技面中央に配置される表示装置の液晶画面を大きくす
ることが可能となり、迫力ある大画面を遊技者は享受で
き遊技者に対するアピール度が増すことができる機種で
ある。更に、同機種では遊技面が大きくなるため左右方
向への遊技球(パチンコ球)の拡散度が大きくなり遊技
自体の視覚的な刺激が増すこととなり、落下する遊技球
の落下距離も長くなるため遊技球が入賞口に入賞するか
どうかの期待感も増すこととなるものである。尚、以下
の説明においては前面、前方或いは表面側とは遊技者が
正対する側をいい、後面、後方或いは背面側とはそれら
正対する側の反対側をいう。また、特記なき限り左右と
は前面からみた左右方向をいう。 【0009】図1及び図5に示すように、パチンコ遊技
機の支持枠体としての外枠1は上下左右の各枠板1a〜
1dによって四角形に枠組みされた木製の枠体とされて
いる。下部枠板1b上面には幕板2が配設されている。
外枠1には遊技台としての遊技機本体4が装着されてい
る。遊技機本体4はパチンコ遊技機の構造的な中核を形
成するパネル状の構成部材であってヒンジ金具6の回動
軸6aを中心に回動し外枠1に対して図2に示す開閉用
金具4aによって開閉可能にかつ着脱可能に装着されて
いる。図2に示すように、遊技機本体4を中心としてそ
の他のパネル状の構成部材がその前後方向に積層状に配
置されている。まず図2に基づいて各構成部材の概略の
配置状態とそれらに付随する主要構成部材について説明
し、次いで個々の構成部材について詳述する。遊技機本
体4の上半身に形成された遊技盤取り付けスペース9に
は遊技盤5が嵌合されている。遊技盤5の前方には扉枠
7が配設されている。扉枠7の上方位置にはガラス窓G
が嵌合されており、同ガラス窓Gの下方位置にはパチン
コ球受け皿としての上受け皿8が形成されている。遊技
盤5の後方位置には遊技盤5を背面から覆うように機構
盤10が配設されている。機構盤10の直下には取り付
けベース11が配設されている。遊技盤5の下方位置に
はカバープレート13が配設されている。カバープレー
ト13は遊技機本体4に対して固着されている。カバー
プレート13には前方に突出形成した下受け皿14が形
成されている。カバープレート13は従来の機種におけ
る下部カバープレートに相当する。単にカバープレート
13としたのは本実施の形態では上受け皿8の扉枠7側
への移動に伴って本来上受け皿8が配設される上部カバ
ープレートが不要となっているからである。下受け皿1
4の右側方には操作ハンドル15が取付けられている。 【0010】まず、遊技機本体4及び遊技盤5について
詳しく説明する。図1、図7及び図8に示すように、遊
技機本体4の上半身には横架フレーム18及び左右の縦
フレーム19によって額縁状に縁取られた遊技盤取り付
けスペース9が形成されている。遊技盤取り付けスペー
ス9の下方は図10に示すようにパチンコ球処理領域2
1とされ、同パチンコ球処理領域21の下方には更にパ
チンコ球発射機構23及び音響機構24が配設されてい
る。遊技盤5はパチンコ球処理領域21の天板22上に
載置され遊技盤取り付けスペース9に嵌合されている。
図6に示すように、遊技盤5は略正方形のパネル体であ
って、遊技盤5の前面にほぼ垂直に配置された遊技面2
0上には内レール25及び外レール26によって包囲さ
れた略円形の遊技領域27が形成されている。遊技領域
27内には入賞口28及び可変表示装置29等が所定位
置に配設されている。内レール25の最下部位置にはア
ウト球回収口30が形成されている。遊技が終了して入
賞口28に入賞しなかったパチンコ球(遊技球)はアウ
ト球としてアウト球回収口30から後方に退場する。
尚、釘については図示が省略されている。図7及び図8
に示すように、遊技盤取り付けスペース9前面には前記
遊技領域27に応じた形状に縁取られた幕板31が形成
されている。幕板31は天板22上に載置された遊技盤
5を保持するとともに前方への脱落を防止する機能を有
する。図3及び図5に示すように遊技領域27は出願人
の従来の機種(上受け皿が遊技機本体側に配設されてい
るもの)と比較して大径とされるとともに、可変表示装
置29の表示画面29aも大型化して遊技領域27内に
おいてかなり大きな面積を占めている。これは上受け皿
を遊技盤の下方位置に移動させることで上受け皿に関す
る機構を分散でき、その結果遊技盤を上下方向により長
く構成することができるようになったことが主たる理由
である。 【0011】図11に示すように、遊技盤5の裏面であ
って可変表示装置29の下方位置には3箇所にセーフ球
集合樋32が配設されている。セーフ球集合樋32の下
方にはセーフ球集合板34が配設されている。セーフ球
集合樋32は入賞したパチンコ球(セーフ球)が遊技領
域27から退場後に通過する背面側の通路であって、セ
ーフ球集合樋32に導かれたセーフ球はセーフ球集合板
34の内部(遊技盤5との間でなす隙間)を通過して下
方に落下する。図9〜図11に示すように、セーフ球集
合樋32及びセーフ球集合板34の背面にはメイン基板
33が配設されている。メイン基板33には遊技内容に
応じたプログラムやこれを起動させるためのプログラム
等が個々の機種に応じて封印されて配設されている。 【0012】次に遊技盤5のパチンコ球処理領域21の
周辺の構造について説明する。パチンコ球処理領域21
には後述する払い出し機構40から供給されるパチンコ
球を前面(遊技者側)に導く導入通路45とパチンコ球
を外部に導く排出通路46とが配設されている。まず導
入通路45について説明する。導入通路45は上受け皿
8にパチンコ球を導く主通路47と上受け皿8が一杯に
なった場合に下受け皿14方向にオーバーフローしたパ
チンコ球を導くバイパス通路49とを備えている。図9
〜図11に示すように主通路47は遊技機本体4の裏面
側に導入口50を備え、図1、図5等に示すように遊技
機本体4の表面側の導出口51に連通されている。図1
3、図14及び図16に示すように、主通路47内には
導入口50から導入したパチンコ球を前方に流下させる
流下面47aが形成されている。流下面47aには前方
に向かって緩やかな傾斜が設けられている。流下面47
aはその途中で途切れており、導出口51は空間を隔て
た流下面47a前方に配置される。 【0013】図9〜図11並びに図15及び図16に示
すようにバイパス通路49は遊技機本体4の裏面側に導
入口52を備え遊技機本体4前面に配設されたオーバー
フロー通路としての下受け皿用通路53内に連通されて
いる。バイパス通路49内には導入口52から導入した
パチンコ球が前方に流下する流下面49aが形成されて
いる。流下面49aには前方に向かって緩やかな傾斜が
設けられている。図1、図5、図9〜図11及び図16
に示すように下受け皿用通路53は遊技機本体4前面左
側から右方向に横行して前記下受け皿14の流入口14
aに連通されている。下受け皿用通路53はパチンコ球
処理領域21の前面左方向においてバイパス通路49の
流下面49aから流下するパチンコ球を下方に落下させ
る第1の通路53aと落下するパチンコ球をスムーズに
略90度右方に方向転換させる曲面に形成された案内部
53bとパチンコ球を斜め右下方に案内する第2の通路
53cから構成される。第2の通路53cは遊技機本体
4の左右方向の略中央位置において下受け皿14の流入
口14aに接続されている。図16に示すように、第2
の通路53cの起点位置の上方は開放空間54とされて
前記主通路47の流下面47aの下端部が現れている。 【0014】図1、図5、図13及び図14に示すよう
に、導出口51にはフラップ55が立設されている。フ
ラップ55は回動軸55aによって回動可能に軸支され
るとともに図示しないバネによって付勢されている。図
14に示すように、扉枠7を閉鎖させることで後述する
差し込み受け皿57が導出口51から開放空間54に差
し込まれることとなる。差し込み受け皿57の流下面5
7aは開放空間54に差し込まれた状態で主通路47の
流下面47aよりも若干低い位置に配設され、同流下面
47aを流下するパチンコ球をさらにすみやかに下流に
流下させるために前方に向かって緩やかな傾斜が設けら
れている。差し込み受け皿57の差し込みに伴ってフラ
ップ55は開放空間54側に倒伏させられるとともに、
開放空間54によって途切れた流下面49aの下流位置
に導出口51方向への橋が架けられることとなる。この
状態で主通路47の流下面47aを流下してきたパチン
コ球は差し込み受け皿57上に流入し、更に導出口51
から上受け皿8に導かれることとなる。一方、扉枠7を
開放した際には図13に示すようにフラップ55はバネ
の付勢力によって起立位置に復帰する。この状態ではパ
チンコ球は導出口51には導かれない。すなわち、扉枠
7と一体的に開放されてしまった上受け皿8にパチンコ
球を導くことはできないため上流から流下するパチンコ
球を下受け皿14に導く必要がある。すなわち、差し込
み受け皿57がなくなるためパチンコ球は開放空間54
から下方の第2の通路53c方向に落下し下受け皿14
に流入することとなる。このとき、勢いよく流下面49
aを流下してきたパチンコ球はフラップ55によって導
出口51からの外部への飛び出しが防止される。図16
に示すように、開放空間54と隣接する第1の通路53
aとはその途中に隔壁がなく連通状態とされている。そ
のため、主通路47に導かれるパチンコ球が多すぎて流
下できなくなった場合にはそのオーバーフローしたパチ
ンコ球は主通路47から差し込み受け皿57に至る途中
で開放空間54から第1の通路53aの方向に移動して
下受け皿用通路53に導かれる(つまり下受け皿14に
流入する)ようになっている。つまり、バイパス通路4
9を通らないで主通路47に導かれたパチンコ球が遊技
機本体4前面に至った段階でオーバーフロー状態となる
と、下受け皿14方向に迂回することとなっている。 【0015】ここに、図25〜図27に示すように、従
来の機種においては扉枠を開放した際に上受け皿への通
路が遮断されるためパチンコ球がこぼれないように下受
け皿へパチンコ球を導く通路130が遊技機本体に形成
されていた(通路130は本実施の形態の下受け皿用通
路53のように周囲が完全に覆われた通路ではなく上方
が開放されたレール状部材に過ぎない)。この通路13
0はオーバフローしたパチンコ球を下受け皿に導く機能
は全くなく、あくまで上受け皿127の開放によって本
来上受け皿127方向へ流下すべきパチンコ球の逃げ道
として下受け皿に導く機能を有するに過ぎない。この点
で、本実施の形態の下受け皿用通路53はオーバフロー
したパチンコ球を下受け皿に導く機能と扉枠開放に伴う
上受け皿への通路遮断によりパチンコ球を下受け皿に導
く機能の両方の機能を兼ね備えていることとなる。尚、
差し込み受け皿57は扉枠7の閉塞時に開放空間54か
らパチンコ球が下受け皿14方向に流れてしまわないよ
うに設けられているものであって、この機構によって下
受け皿用通路53が両方の機能を兼ね備えることが可能
となっている。 【0016】次に排出通路46について説明する。図9
〜図11に示すように、排出通路46はアウト球回収口
30から落下してくるアウト球及びセーフ球集合板34
から落下してくるセーフ球を受け止めて下流(図11で
は右方)に流下させる第1の傾斜面58と、第1の傾斜
面58を流下するアウト球及びセーフ球を受け止めて流
下方向を逆転させて(図11では左方)中央寄りにアウ
ト球及びセーフ球を導く第2の傾斜面59とを備えてい
る。第2の傾斜面59の下端には図示しない外部レール
と連通する排出口60が形成されている。ここに、従来
の機種ではアウト球とセーフ球を排出する排出通路は本
実施の形態のような遊技機本体4に形成されているので
はなく、その後方位置にある機構盤側に形成されるよう
な構成を採用していた。本実施の形態においてこのよう
に排出通路を遊技機本体4側に形成するようになった理
由は主として上記取り付けベース11を機構盤10とは
別体で構成したいという要請(その理由については後述
する)からである。近年の機種ではセーフ球処理装置を
廃した構造とされており、アウト球及びセーフ球を別個
に回収せずとも構わなくなりアウト球及びセーフ球の回
収機構は簡単な構造となっている。そのため敢えて機構
盤側に設けずとも本実施の形態のように遊技機本体4側
に設けることが可能となり、機構盤10の下部にスペー
スを確保して取り付けベース11を配設させることがで
きるようになったものである。 【0017】次に、パチンコ球発射機構23について説
明する。図1、図9〜図12に示すように、遊技機本体
4の右下方寄り(裏面から見ると左下方寄り)にはパチ
ンコ球発射機構23が配設されている。パチンコ球発射
機構23は前記操作ハンドル15、発射ハンマ63、モ
ータ装置64、図示しない発射カム,図示しないコイル
バネ等から構成されている。モータ装置64は遊技者が
操作ハンドル15のハンドルリング15aに触れている
ことを条件に所定タイミング(本実施の形態では一分間
に100回の割合)で回転する。モータ装置64の回転
軸には発射カムが固着され、発射カムが回転することに
よりコイルバネの付勢力に抗して 発射ハンマ63を回
動させる。発射ハンマ63は回転した発射カムと非係合
となることによってコイルバネの付勢力によって一瞬に
元の位置に戻ることとなる。この時の勢いによって遊技
球が発射される。操作ハンドル15のハンドルリング1
5aを回動させることでコイルバネの付勢力を制御し、
発射ハンマ63のパチンコ球(遊技球)への当接速度を
調節するようになっている。 【0018】図1及び図12に示すように、前記下受け
皿用通路53の右方には発射案内レール65が配設され
ている。発射案内レール65の下端(右端)は前記発射
ハンマ63の側方に配置され、発射ハンマ63の進退方
向と重複して左斜め上方に向かって延出されている。発
射案内レール65上端から先は発射されたパチンコ球
(遊技球)がジャンプして飛び越えるジャンプ領域67
が形成されている。ジャンプ領域67の下方には前記下
受け皿用通路53の第2の通路53cを構成する天板6
8が配置されている。天板68上面は右下方に向かって
下がる傾斜面とされているため、発射されても遊技面2
0に至らず戻ってきてしまった勢いのないパチンコ球が
ジャンプ領域67から天板68上に落下し、そのパチン
コ球は天板68上を右方向に流下して発射案内レール6
5の下方から返却通路69内に導入されるようになって
いる。返却通路69は下受け皿14の流入口14aに連
通されている。 【0019】ここに図5に示すように、前方から発射案
内レール65を正視した場合発射案内レール45の下端
寄りはカバープレート13の上端よりも下方位置に配置
される。つまり、前方からでは正視できない隠れた位置
に配置されることとなっている。これは遊技盤5の上下
幅が上記のように拡張され従来の機種に比べて下方位置
まで進出するようになったことに伴い発射案内レール6
5を全体に下方位置にずらしたことによるものである。
本来ならば発射案内レール65が下がると操作ハンドル
15位置も下げることでこのように発射案内レール65
の下部が隠れた状態になることはない。しかし、パチン
コ遊技機において操作ハンドル15の位置は遊技者が操
作しやすい位置に配置されるよう人間工学的に決まって
しまっている。そのため、操作ハンドル15位置を下げ
ることはできない。しかし、遊技球の発射後の助走距離
として所定長さの発射案内レール65は必要である。そ
こで、このように構成したものである。ここに、発射案
内レール65の最下端位置(発射準備位置)には次々と
打ち出される遊技球が流入してくるため遊技球が確実に
保持される必要がある。従来の機種では発射案内レール
65はその前面に配置される上部カバープレートに隣接
していたため上部カバープレートからの遊技球の排出口
をちょうど発射準備位置に面するような設計が可能であ
った。ところが、本実施の形態のようなカバープレート
13の上端から下方に隠れてしまっている発射準備位置
ではこのような設計は困難である。そこで、本実施の形
態では図12及び図17に示すように発射案内レール6
5の最下端位置に隣接して遊技球案内プレート70が配
設されている。遊技球案内プレート70は扉枠7側の上
受け皿8から発射案内レール65上に供給された遊技球
を前方から支持する。すなわち、図12及び図17に示
すように、発射準備位置に隣接した位置(前方位置)に
おける同プレート70の配置位置はその位置における発
射案内レール65よりも若干高い位置に配設される。こ
れによって、発射案内レール65の発射準備位置に配置
される遊技球は同プレート70よりも一段下がった位置
において遊技球案内プレート70によって前方から保持
されることとなり正確な発射が可能となる。カバープレ
ート13の下受け皿14の左方には灰皿72が配設され
ている。本実施の形態ではこの灰皿72の裏面に前記音
響機構24の図示しないスピーカが配設されている。図
1、図5及び図12に示すように、発射案内レール65
の右方には鍵穴73が形成されている。この鍵穴73は
遊技機本体4に対する扉枠7の開閉をつかさどるもので
ある。 【0020】次に、扉枠7について詳述する。図1〜図
4に示すように、遊技盤5の前面には扉枠7が配設され
ている。扉枠7はヒンジ金具6の回動軸6aを中心に回
動し(つまり遊技機本体4の回動軸と同軸で)遊技機本
体4に対して開閉可能にかつ着脱可能に装着されてい
る。扉枠7は略長方形の外形を有し、中央にほぼ円形の
大型の窓穴75が形成されている。窓穴75を円形とし
たのは遊技盤5の遊技面9の前記遊技領域27に対応さ
せたものである。窓穴75には遊技盤5の遊技面9を露
出させるためのガラスGがはめ込まれている。扉枠7の
後面側であって窓穴75周縁には補強フレーム74が配
設されている。扉枠7の前面側であって窓穴75の周縁
には装飾用の装飾パネル76が所定位置に配設されてい
る。各装飾パネル76内には図示しないランプが配設さ
れメイン基板33による制御に基づいて点滅させられ
る。窓穴75の下方位置には球貸し用の操作ボタン77
とカードの残量を表示する7セグ表示の表示パネル78
が配設されている。 【0021】操作ボタン77及び表示パネル78の下方
には上受け皿8が配設されている。図18及び図19に
示すように、上受け皿8は導入されてきたパチンコ球が
プールされる流下面81と流下面81を包囲する包囲壁
82を備えている。流下面81には図示しないパチンコ
球貸し出し装置の配球ノズルから放出されたパチンコ球
が落下当接する。流下面81は右側下がりの傾斜に形成
されるとともに、下流側(右側)が徐々に狭くなってパ
チンコ球が縦列配置されるような狭窄通路84が形成さ
れている。上受け皿8には上流側(左側)の扉枠7壁面
に形成されたパチンコ球導入口83から導入されたパチ
ンコ球がプールされると同時に徐々に下流側に流下して
狭窄通路84に至り、更に狭窄通路84最下流に配置さ
れた供給口85から扉枠7の背面側に導かれる。図1に
示すように、供給口85の扉枠7の対応する背面位置に
は前記遊技球案内プレート70に遊技球を導く遊技球案
内通路87が配設されている。図1及び図14に示すよ
うに、パチンコ球導入口83の扉枠7の対応する背面位
置には前記差し込み受け皿57が後方に向かって突設形
成されている。差し込み受け皿57は扉枠7が遊技機本
体4前面に装着された状態で前記導出口51から開放空
間54に差し込まれパチンコ球処理領域21から供給さ
れたパチンコ球をパチンコ球導入口83から上受け皿8
に導く。前記操作ボタン77及び表示パネル78の裏面
側には球貸し用基板が内蔵された球貸し用基板ボックス
88が配設されている。 【0022】図18及び図19に示すように、上受け皿
8の流下面81を包囲する包囲壁82はパチンコ球導入
口83の周囲が他の部分よりも高く形成された高壁部8
2aとされている。高壁部82aの上端はパチンコ球導
入口83の上端位置よりも高い位置とされており、正面
から正視した状態でパチンコ球導入口83は包囲壁82
及び高壁部82aによって完全に覆われている。高壁部
82a(及び扉枠7の壁面)で包囲された流下面81の
左方位置(パチンコ球導入口83の前方)はパチンコ球
貸し出し装置の配球ノズルからパチンコ球が落下当接す
る位置である。従って、遊技盤5のサイズが大きくなっ
て従来の機種に比べて上受け皿8が下方に配置されるこ
ととなり配球ノズルから流下面81までの距離が長くな
ったとしても、高壁部82aによって配球ノズルから放
出されたパチンコ球が飛び出すことがない。ここに、従
来の機種では上受け皿は扉枠とは別体に上部カバープレ
ートに配設されていた。上部カバープレートは扉枠の下
方位置に配設される部材である。そのため、扉枠を開放
した際に上部カバープレートに設けられた上受け皿の壁
の高さは扉枠の開放の邪魔とならないように(干渉しな
いように)高さに制限を設けざるを得なかった。そのた
めパチンコ球貸し出し装置の配球ノズルから上受け皿ま
での距離が長いと上受け皿に落下したパチンコ球が壁を
乗り越えて外に飛び出してしまう可能性があった。従っ
て、配球ノズルの位置はできる限り低くなるように設定
されていた。また、壁が余り高くなりすぎないように配
慮しながら上部カバープレートをデザインしなければな
らずデザイン上の制限があった。ところが、本実施の形
態では上受け皿8は扉枠7側にあって扉枠7と一体とな
って開放されるため、高壁部82aの高さには制限はな
い(実際には遊技盤5の遊技面20にかからない程度に
する必要がある)。 【0023】次に、機構盤10について説明する。図
2、図4及び図9に示すように、遊技盤5の背面側には
機構盤10が遊技機本体4に対して開閉可能に装着され
ている。機構盤10は上下に配設されたヒンジ部90
(本実施の形態では下側のみ表示)によって遊技機本体
4に支持されており、盤面に散点的に配置された開閉ピ
ン91の引き出し及び押し込みによって遊技機本体4に
対して着脱可能とされる。機構盤10の中央付近には大
型開口部10aが形成されている。大型開口部10aの
上半分はカバー92によって背面から覆われている。図
9に示すように、遊技機本体4に対して機構盤10が閉
塞された状態で同大型開口部10aから遊技盤5の背面
に配設された可変表示装置29及びメイン基板33が露
出される。可変表示装置29はカバー92によって背面
から覆われるが、メイン基板33は目視確認のために覆
われない。機構盤10の上部にはタンクTが配設されて
いる。タンクTの下方にはタンクレール93が配設され
ている。タンクレール93はタンクTから導入されたパ
チンコ球を図9において左方から右方に移動させる。本
実施の形態では従来の機種に比べて遊技盤5が上方にも
拡張されているためタンクTは従来の機種に比べて若干
浅めに形成されている。タンクレール93の右方には下
方に向かって払い出し装置ユニット95が配設されてい
る。払い出し装置ユニット95は払い出し装置96と、
パチンコ球を払い出し装置96に導く第1の流路97
と、パチンコ機の廃棄等によってパチンコ機を島から取
り外す際に同第1の流路97内の球抜きを行うための球
抜き機構98と、球抜きを行う際にパチンコ球が排出さ
れる球抜き流路99と、払い出し装置96の下流の第2
の流路100と、ベル101と、ベル101の下流の第
3の流路103とより構成されている。本実施の形態で
は2基の払い出し装置96はセーフ球の発生に基づいて
所定量のパチンコ球(賞球)を払い出す。パチンコ球は
第2の流路100を流下し途中ベル101に当接する。
ベル101に当接したパチンコ球は第3の流路103を
斜め下方(図9において左斜め下方)に導かれる。第3
の流路103を流下したパチンコ球は取り付けベース1
1内に至る。機構盤10の背面を流下してきたパチンコ
球はこの取り付けベース11において前方に方向転換さ
せられる。 【0024】図2、図4及び図9に示すように、機構盤
10の下方には取り付けベース11が配設されている。
取り付けベース11は上下に配設されたヒンジ部105
によって遊技機本体4に開閉可能に支持されており、図
9において左方に配置された開閉ピン107の引き出し
及び押し込みによって遊技機本体4に対して着脱可能と
されている。図9、図20及び図21に示すように、取
り付けベース11には発射基板が収納される発射基板ボ
ックス11aと、電源基板が収納される電源基板ボック
ス11bが固着されている。図21に示すように、払い
出し基板が収納される払い出し基板ボックス11cは着
脱可能とされている。これは、不正防止の点から払い出
し基板ボックス11cのみを別途ユーザに供給する必要
のためである。 【0025】払い出し基板ボックス11cの装着位置の
背面には払い出し装置96から流下するパチンコ球を遊
技機本体4方向に導く主通路用中間通路109及びバイ
パス通路用中間通路110が形成されている。第3の流
路103はパチンコ球を主通路用中間通路109に導く
ように斜めに傾斜して構成されているため特に主通路用
中間通路109方向が渋滞(例えばパチンコ球の払い出
し量が多くなって)しない限りパチンコ球は主通路用中
間通路109から前記主通路47に導かれる。図20〜
図22に示すように、主通路用中間通路109の上端位
置であってバイパス通路用中間通路110との境界位置
には案内部材112が配設されている。案内部材112
は基本的に第3の流路103を流下してきたパチンコ球
がバイパス通路用中間通路110方向に流れないように
擁壁の役割を果たすとともに、速やかにパチンコ球を主
通路47方向に導くための湾曲した傾斜面112aが主
通路用中間通路109側を向くように形成されている。
従って、第3の流路103を流下してきたパチンコ球は
主通路用中間通路109及びバイパス通路用中間通路1
10付近で渋滞が生じない限り主通路用中間通路109
方向に導かれる。そして、渋滞が生じて停滞したパチン
コ球が案内部材112の高さ以上となるとバイパス通路
用中間通路110方向に導かれる。主通路用中間通路1
09、バイパス通路用中間通路110及び案内部材11
2はオーバーフロー機構を構成する。 【0026】ここに、取り付けベース11は機構盤10
とは別体に構成されている。従来の機種では発射基板、
電源基板及び払い出し基板は機構盤に配設されており、
かつ必ずしもこのようにまとまってチェックしやすい下
方位置に配置されているわけではない。本実施の形態で
このように取り付けベース11を機構盤10と別体に構
成するようになった理由は主として1)従来の機構盤が
大型化、重量化してきたこと、2)別体とすることでパ
チンコ遊技機の組み立て作業が迅速化すること、3)逆
に再利用する際の取り外しの容易さ等の理由からであ
る。更に、本実施の形態ではパチンコ遊技機としてゲー
ム内容に関わらず共通性のある基板を取り付けベース1
1に機構盤10とは別体としてまとめることで、保守・
点検がしやすくなった。また、このように取り付けベー
ス11を設けることができるのは上記のように遊技機本
体4のパチンコ球処理領域21に排出通路46を移動さ
せたことにより機構盤10位置のスペースに余裕ができ
たことによるものでもある。図9〜図11に示すよう
に、機構盤10の上下幅は遊技盤5の上下幅とほぼ同等
に構成されているため、機構盤10を開放することによ
って取り付けベース11は開放あるいは取り外しをしな
くとも遊技盤5の保守・点検更に交換等の作業を行うこ
とができる。また、発射基板ボックス11a、電源基板
ボックス11b及び払い出し基板ボックス11cを排出
通路46から隔絶することによってパチンコ球同士が接
触する際に発生する静電気由来のノイズ(電気的信号)
の影響を受け難くすることも取り付けベース11を別体
で構成する理由である。 【0027】次に、このように構成された本実施の形態
のパチンコ遊技機の特に下受け皿用通路53付近の作用
について説明する。機構盤10の背面を流下してきたパ
チンコ球は第3の流路103から基本的に主通路用中間
通路109方向に導かれ、主通路47に至る。一方、主
通路用中間通路109及びバイパス通路用中間通路11
0付近で渋滞が生じ停滞したパチンコ球が案内部材11
2の高さ以上となるとパチンコ球はバイパス通路用中間
通路110に導かれ、バイパス通路49に至る。バイパ
ス通路49に至ったパチンコ球はそのまま前記下受け皿
用通路53を経て下受け皿14に至る。これに対して主
通路47に導かれたパチンコ球は基本的には導出口51
から差し込み受け皿57を介して上受け皿8に導かれる
が、遊技機本体4側でもパチンコ球の渋滞が生じていれ
ば上記のように開放空間54から第1の通路53aの方
向に移動して下受け皿用通路53に導かれる。すなわ
ち、遊技機本体4の前後2箇所でオーバーフローのパチ
ンコ球を下受け皿14に迂回させる機構が設けられてい
ることとなる。また、扉枠7が開放されている状態では
開放空間54上に架け渡されてた差し込み受け皿57が
なくなるため、主通路47の流下面47aを流下するパ
チンコ球は開放空間54から下受け皿用通路53の第2
の通路53c上に落下する。そして、落下したパチンコ
球は下受け皿14に至る。 【0028】このように構成することで本実施の形態で
は次のような効果を奏する。 (1)上受け皿8にパチンコ球が溜まってしまいオーバ
ーフロー状態となった場合にはまず上受け皿8でパチン
コ球の渋滞が生じ、差し込み受け皿57、主通路47、
主通路用中間通路109へと徐々にパチンコ球を供給す
る機構盤10側に渋滞が延びていくこととなる。ここ
に、本実施の形態では遊技機本体4の前方側、具体的に
は差し込み受け皿57の流下面57aから第1の通路5
3aの方向にオーバーフローしたパチンコ球が移動して
下受け皿用通路53に導かれるようになっている。その
ため、パチンコ球の渋滞は遊技機本体4の前側で解消で
きることとなり、パチンコ球の渋滞が機構盤10まで延
びる可能性はほとんどない。つまり、球詰まりの原因の
1つとなる通路におけるパチンコ球の長い渋滞がなくな
ることとなる。また、万一球詰まりが生じた場合もまず
扉枠7を開放するだけでチェックでき従来のように必ず
機構盤を背面からチェックするような面倒が解消され
る。 (2)扉枠7を開けたることで上受け皿8へのパチンコ
球の流下が遮断された場合にパチンコ球はオーバーフロ
ー時と同じ下受け皿用通路53を使用して下受け皿14
に迂回させることができるため、従来のようにオーバー
フロー時と上受け皿8へのパチンコ球の流下が遮断され
た場合との別々の機構を設ける必要がなくなった。 (3)下受け皿用通路53は露出されておらず全体が完
全に封塞されているため、内部に埃が溜まることがな
く、パチンコ球の流下する勢いが妨げられることがな
い。 (4)オーバーフローの際に遊技機本体4の前後におい
てパチンコ球を下受け皿14に迂回させることができる
ので、より球詰まりしにくくなる。 (5)扉枠7を開けて上受け皿8へのパチンコ球の流下
が遮断された場合には自動的にフラップ55が起立する
ので主通路47を流下してきたパチンコ球が外部に飛び
出すことがない。また、扉枠7を閉じた場合には差し込
み受け皿57が導出口51に差し込まれ、その差し込み
受け皿57が差し込まれるだけでフラップ55は倒伏し
て容易に退避位置に退避する。このように扉枠7を開け
閉めする際に上受け皿8へのパチンコ球の流下許容と遮
断が格別な操作なく可能となっている。 【0029】尚、この発明は、次のように変更して具体
化することも可能である。 ・遊技機本体4を金属製素材より構成し、長期間使用可
能とした機種に応用するようにしてもよい。 ・図23に示すように、下受け皿用通路53をユニット
化してビス119によって着脱可能としてもよい。特に
上記のように遊技機本体4を金属製素材より構成した機
種においては、このように下受け皿用通路53を着脱可
能なユニット化したものでなければ配設は困難である。
下受け皿用通路53は構造が複雑であり、遊技機本体4
と一体的に金属製素材で製造することは困難と考えられ
るからである。 ・フラップ55は必ずしも必要ではない。要は後方から
流下してきたパチンコ球が扉枠7を開放して差し込み受
け皿57がない状態で導出口51から外方に飛び出さな
ければよいからである。 ・上記実施の形態では遊技機本体4の前方側でのオーバ
ーフローしたパチンコ球の誘導は差し込み受け皿57の
流下面57aから隣接する第1の通路53a方向へ移動
させるようにしていた。しかし、この位置に限定される
ものではない。要は、遊技機本体4の前方側でオーバー
フロー時に主通路47から下受け皿用通路53にパチン
コ球が迂回できればよい。例えば上記実施の形態では第
1の通路53a方向へ移動させた(つまりバイパス通路
49を流れるパチンコ球と一緒に扱うようにした)が、
逆方向(図5では主通路47の右方)に別途第2の通路
53cに連通する空間を設けてオーバーフローしたパチ
ンコ球を導くようにしてもよい。 ・差し込み受け皿57やフラップ55の形状は一例であ
って上記実施の形態に限定されるものではない。 ・上記実施の形態では機構盤10と取り付けベース11
は別体であったが、一体であっても構わない。 ・上記実施の形態のような「従来に比べて大型化したパ
チンコ遊技機」以外の従来の機種に応用してもよい。例
えば、上記実施の形態では大型化に伴って扉枠7と上受
け皿8とが一体化しているが、上受け皿8が扉枠7とは
別体で開閉される従来の機種に応用することももちろん
構わない。 ・上記取り付けベース11に設けられていた主通路用中
間通路109やバイパス通路用中間通路110は必ずし
も取り付けベース11になくともよい。たとえは機構盤
10に設けるようにしても構わない。 ・取り付けベース11に構成した主通路用中間通路10
9、バイパス通路用中間通路110及び案内部材112
等のオーバーフロー機構は必ずしもなくとも構わない。
オーバーフロー機構がなくとも遊技機本体4前面側の下
受け皿用通路53によってオーバーフローしたパチンコ
球を十分下受け皿14に迂回しうるからである。 ・高壁部82aを形成しなくとも構わない。また、包囲
壁82や高壁部82aの形状は適宜変更可能である。 ・本実施の形態はいわゆる現金機以外のCR機にも応用
可能である。 ・本発明はいわゆるパチロットと呼称されるパチンコ球
を使ってのスロットマシンに応用するようにしてもよ
い。 その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施すること
は自由である。 【0030】本発明の目的を達成するために上記実施の
形態から把握できるその他の技術的思想について下記に
付記として説明する。 (1)前記オーバーフロー通路は前記上受け皿の開放時
には同上受け皿方向へのパチンコ球の流入が遮断され、
同時に前記機構盤から供給されるパチンコ球が前記下受
け皿方向に導かれることを特徴とする請求項1に記載の
遊技機。これによって、オーバーフロー時と上受け皿の
開放時における同上受け皿方向へのパチンコ球の流入が
遮断されたことにともなうパチンコ球の迂回操作との2
つの処理をオーバーフロー通路のみで行うことができ
る。 (2)前記上受け皿の閉塞時においては前記オーバーフ
ロー通路には前記機構盤から供給されるパチンコ球を同
上受け皿方向へ導く導入手段が所定位置に配設されると
ともに、同上受け皿の開放時においては同導入手段が退
避して同導入手段によって通行不能に封塞された通路方
向にパチンコ球が流下して下受け皿に導かれるようにし
たことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。これによ
って、オーバーフロー時と上受け皿の開放時における同
上受け皿方向へのパチンコ球の流入が遮断されたことに
ともなうパチンコ球の迂回操作との2つの処理をオーバ
ーフロー通路のみで行うことができる。 (3)前記オーバーフロー通路には前記上受け皿の開放
時に同オーバーフロー通路に流入してきたパチンコ球が
同パチンコ球を同上受け皿方向に導く内部通路から外方
に飛び出さないように飛び出し防止手段を設けることを
特徴とする請求項1若しくは付記1又は2のいずれかに
記載の遊技機。飛び出し防止手段とは例えば上記実施の
形態のフラップ55である。 (4)前記導入手段は前記上受け皿から前記遊技台方向
に突出する架設部材であって同上受け皿閉塞状態にあっ
ては同架設部材は前記パチンコ球を下受け皿方向に導く
通路を塞ぐことを特徴とする付記2又は3に記載の遊技
機。導入手段とは例えば上記実施の形態の差し込み受け
皿57である。 (5)前記飛び出し防止手段は前記上受け皿の閉塞状態
にあっては前記架設部材によって押動されて退避位置に
退避することを特徴とする付記3に記載の遊技機。退避
位置とは倒伏したり左右いずれかの方向に回動したりし
てパチンコ球の通過を許容することをいう。 (6)前記オーバーフロー通路は前記遊技台に対して着
脱可能に装着されることを特徴とする請求項1若しくは
付記1〜5のいずれかに記載の遊技機。 (7)前記機構盤にはパチンコ球の供給が所定以上とな
った場合にオーバーフローしたパチンコ球を下受け皿に
導くオーバーフロー機構が設けられている請求項1若し
くは付記1〜6のいずれかに記載の遊技機。 (8)前記上受け皿に導かれるパチンコ球は前記遊技台
の背面に配置される機構盤から同遊技台を介して供給さ
れることを特徴とする請求項1若しくは付記1〜7のい
ずれかに記載の遊技機。 【0031】
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施の形態のパチンコ遊技機の開放
した状態を示す概略斜視図。 【図2】 同じパチンコ遊技機の分解側面図。 【図3】 同じパチンコ遊技機の正面図。 【図4】 同じパチンコ遊技機の側面図。 【図5】 同じパチンコ遊技機の扉枠を外した状態の正
面図。 【図6】 同じパチンコ遊技機の遊技盤の正面図。 【図7】 同じパチンコ遊技機の遊技機本体の上半身の
正面図。 【図8】 同じパチンコ遊技機の遊技機本体の上半身の
側断面図。 【図9】 同じパチンコ遊技機の背面図。 【図10】 同じパチンコ遊技機の機構盤を外した状態
の背面図。 【図11】 図10においてメイン基板周辺を取り外し
た状態の背面図。 【図12】 同じパチンコ遊技機のパチンコ球処理領域
付近の斜め上方からの斜視図。 【図13】 図5におけるA−A線での断面図。 【図14】 図5におけるA−A線での断面図。 【図15】 図5におけるB−B線での断面図。 【図16】 同じパチンコ遊技機の主通路、バイパス通
路及び導出口の断面図。 【図17】 図5におけるC−C線での断面図。 【図18】 同じパチンコ遊技機の上受け皿の平面図。 【図19】 同じパチンコ遊技機の上受け皿の断面図。 【図20】 同じパチンコ遊技機の取り付けベースの平
面図。 【図21】 同じパチンコ遊技機の取り付けベースの斜
視図。 【図22】 オーバーフロー機構周辺の背面図。 【図23】 他の実施の形態においてユニット化した下
受け皿用通路を装着する状態を説明する斜視図。 【図24】 従来のパチンコ遊技機の機構盤の一部の背
面図。 【図25】 従来のパチンコ遊技機の遊技機本体の一部
の正面図。 【図26】 従来のパチンコ遊技機の上受け皿、遊技機
本体及び機構盤の一部断面部分平面図。 【図27】 従来のパチンコ遊技機の上受け皿、遊技機
本体及び機構盤の一部断面部分平面図。 【符号の説明】 1…支持枠体としての外枠、4…遊技台としての遊技機
本体、5…遊技盤、7…扉枠、8…上受け皿、14…下
受け皿、20…遊技面、53…オーバーフロー通路とし
ての下受け皿用通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】支持枠体に支持され遊技者が対面して遊技
    を行う遊技面を備えた遊技台と、 同遊技台に対して開閉可能に支持され同遊技面の前方に
    配置される扉枠と、 同扉枠の下方に配置され、同扉枠と一体化してあるいは
    単独で前記遊技台に対して開閉可能に支持され同遊技台
    方向から供給されるパチンコ球を貯留する上受け皿と、 前記上受け皿の下方に配置され同上受け皿へのパチンコ
    球の供給が所定以上となった場合に同上受け皿に貯留し
    きれずにオーバーフローしたパチンコ球が導かれる下受
    け皿とを備えた遊技機において、 前記オーバーフローしたパチンコ球を前記下受け皿に導
    くオーバーフロー通路を前記遊技台の前面側に配置した
    ことを特徴とする遊技機。
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