JP2003000881A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2003000881A
JP2003000881A JP2002144698A JP2002144698A JP2003000881A JP 2003000881 A JP2003000881 A JP 2003000881A JP 2002144698 A JP2002144698 A JP 2002144698A JP 2002144698 A JP2002144698 A JP 2002144698A JP 2003000881 A JP2003000881 A JP 2003000881A
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JP2002144698A
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Atsushi Kashiwagi
敦詞 柏木
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Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者に対して、図柄変動開始から図柄の確
定停止までの時間が短縮されて大当りか否かの判定が速
く行われることによって、チャンスを掴んだような実感
を持たせることを可能とするパチンコ遊技機を提供す
る。 【解決手段】 図柄変動を行った後に、遊技者に特別の
利益を設定する大当り図柄または大当り図柄以外のはず
れ図柄を確定表示する特別図柄表示装置3を備える。大
当り図柄を複数種類設けると共に、大当り発生時に表示
された大当り図柄の種別に基いて、特別図柄表示装置3
の図柄変動時間を短縮する変動時間短縮手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図柄変動を行った
後に、遊技者に特別の利益を設定する大当り図柄または
前記大当り図柄以外のはずれ図柄を確定表示する特別図
柄表示装置を備え、特に、特別図柄の変動時間短縮機能
を備えるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技盤面に始動入賞口と液晶表示装置等
からなる図柄表示装置(特別図柄表示装置)とを備え、
パチンコ球の始動入賞口への入賞を契機として、特別図
柄表示装置の表示画面上に設定された特別図柄表示部で
(左図柄表示部、右図柄表示部及び中図柄表示部で)、
左図柄、右図柄及び中図柄の図柄変動を行った後、順次
図柄を確定停止し、停止表示した左図柄、右図柄及び中
図柄の組み合せが大当り図柄である場合には、例えば、
大入賞口の開放動作による大当り動作を行う一方、停止
表示した左図柄、右図柄及び中図柄の組み合せが大当り
図柄以外の外れ図柄である場合には、パチンコ球の始動
入賞口への入賞の記憶がある場合、新たに特別図柄表示
装置の図柄変動を行うパチンコ遊技機が、広く知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特別
図柄表示装置において大当りが発生した場合、大当り図
柄の確定表示に基づいた大当り動作の終了後に開始され
る図柄表示装置における図柄の変動時間を短縮すること
により、遊技者に対して、図柄変動開始から図柄の確定
停止までの時間が短縮されて大当りか否かの判定が速く
行われることとなり、チャンスを掴んだような実感を持
たせることを可能とするパチンコ遊技機を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のパチン
コ遊技機は、図柄変動を行った後に、遊技者に特別の利
益を設定する大当り図柄または前記大当り図柄以外のは
ずれ図柄を確定表示する特別図柄表示装置を備えたパチ
ンコ遊技機において、前記大当り図柄を複数種類設ける
と共に、前記特別図柄表示装置において大当り発生時に
表示された大当り図柄の種別に基いて、前記特別図柄表
示装置の図柄変動時間を短縮する変動時間短縮手段を設
けたことを特徴とする。
【0005】請求項2に記載のパチンコ遊技機は、請求
項1に記載のものにおいて、前記特別図柄表示装置にお
いて大当り発生時に表示される大当り図柄の種別の設定
を、変動時間短縮用乱数手段に基いて行うものであるこ
とを特徴とする。
【0006】請求項3に記載のパチンコ遊技機は、請求
項1または2に記載のものにおいて、前記特別図柄表示
装置の図柄変動時間の短縮を行う変動時間短縮期間が複
数種類設けられていることを特徴とするものである。
【0007】請求項4に記載のパチンコ遊技機は、請求
項3に記載のものにおいて、前記変動時間短縮期間が、
図柄変動時間の短縮を継続して行った継続回数であっ
て、該継続回数が所定の回数に達した場合には、図柄変
動時間の短縮を行わない通常の図柄変動時間に復帰する
変動時間復帰手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項5に記載のパチンコ遊技機は、請求
項3に記載のものにおいて、前記特別図柄表示装置に表
示する大当り予告表示態様を複数種類設けると共に、前
記変動時間短縮期間中に限って、複数種類の大当り予告
表示態様のうちの特定の大当り予告表示態様に切り換え
る大当り予告表示切換手段を備えたことを特徴とするも
のである。
【0009】請求項6に記載のパチンコ遊技機は、請求
項3に記載のものにおいて、前記特別図柄表示装置に表
示するリーチ表示態様を複数種類設けると共に、前記変
動時間短縮期間中に限って、複数種類のリーチ表示態様
のうちの特定のリーチ表示態様に切り換えるリーチ表示
切換手段を備えたことを特徴とするものである。
【0010】請求項7に記載のパチンコ遊技機は、請求
項3に記載のものにおいて、前記変動時間短縮期間でな
い通常の図柄変動時間を行う期間に、前記特別図柄表示
装置の図柄変動を行わせるための始動記憶数が所定個数
に達している場合に、前記特別図柄表示装置の図柄変動
時間を短縮する変動時間切換短縮手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0011】請求項8に記載のパチンコ遊技機は、請求
項3に記載のものにおいて、普通図柄表示装置と可変入
賞装置とを備え、前記普通図柄表示装置において当りが
発生した場合に行う前記可変入賞装置の拡開動作を、前
記変動時間短縮期間中と前記変動時間短縮期間以外とで
異ならせる動作切換手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本実施形態のパチンコ遊
技機に配備された遊技盤面の正面図である。遊技盤面1
の中央上部には図柄表示ユニット2が配設されると共
に、該図柄表示ユニット2の中央には液晶表示装置によ
り構成された特別図柄表示装置3が組み付けられ、図柄
表示ユニット2の上部には、LEDを用いた7セグメン
ト表示器で構成された普通図柄表示装置4が組み付けら
れている。
【0013】図柄表示ユニット2の下方の遊技盤面の略
中央には、ソレノイドにより拡開動作を行う普通電動式
のチューリップ役物により構成された可変入賞装置5が
設けられ、該可変入賞装置5の可変入賞口は特別図柄表
示装置3の図柄変動に関わる図柄作動口6を構成してい
る。可変入賞装置5の下方の遊技盤面1の下部には入賞
ユニット7が設けられ、入賞ユニット7の中央部には、
ソレノイドにより開閉動作する可動扉8を備えた大入賞
口9が設けられている。なお、該大入賞口9の内部には
特別遊技状態となった場合に、パチンコ球の通過によっ
て大入賞口9の連続開閉動作の継続を行わせるための特
定領域10が設けられている。
【0014】また、図柄表示ユニット2の左側方の遊技
盤面1の左袖部と図柄表示ユニット2の右側方の遊技盤
面1の右袖部とには、左ゲート11並びに右ゲート12
がそれぞれ設けられ、これらのゲート11,12が普通
図柄表示装置4の図柄変動に関わる図柄作動口を構成し
ている。
【0015】さらに、遊技盤面1には普通入賞口が複数
配設されている。可変入賞装置5の左側方となる遊技盤
面1の左袖下部には、左袖下入賞口13を構成するチャ
ッカが配設され、可変入賞装置5の右側方となる遊技盤
面1の右袖下部には、右袖下入賞口14を構成するチャ
ッカが配設されている。また、入賞ユニット7の左側部
と右側部とには、左落し入賞口15を構成するチャッカ
並びに右落し入賞口16を構成するチャッカがそれぞれ
入賞ユニット7に一体に設けられている。
【0016】さらに、遊技盤面1にはランプ付き風車1
7,17、アウト受入口18、風車19,19等が配設
されているが、これらの要素は公知であるので詳細な説
明を省略する。
【0017】図2は図柄表示ユニット2の正面図であ
る。図柄表示ユニット2は、中央にカラー液晶表示装置
により構成された特別図柄表示装置3と、特別図柄表示
装置3を組み込んで支えるためのフレーム20を備え
る。フレーム20の上部にはアーチ状の張出部が設けら
れ、張出部の前面中央には普通図柄表示装置4が配設さ
れ、普通図柄表示装置4の左右側方に2個ずつ普通図柄
表示装置4の図柄変動開始のための入賞記憶を個数点灯
により表示する記憶数表示LED21,21,21,2
1が配設されている。
【0018】図2に示すように、フレーム20の張出部
の下部両側方には、左右側方に張り出す装飾部材22,
22がそれぞれ設けられ、左右の装飾部材22,22の
背後には2個ずつ、特別図柄表示装置3の図柄変動の入
賞記憶を個数点灯により表示する計4個の記憶数表示L
ED23,23,23,23が配設されている。
【0019】さらに、フレーム20の下部の左右側部に
は、球出口24、25がそれぞれ設けられ、フレーム2
0の下部には球出口24、25に臨んで左右の誘導部材
26,26がそれぞれ設けられ、誘導部材26,26の
間には、パチンコ球を下方に落下させるための切欠部2
7が形成されている。なお、前記球出口24は左ゲート
11と連通されており、左ゲート11に落入したパチン
コ球は球出口24から再び遊技盤面1に戻される。ま
た、球出口25は右ゲート12と連通されており、右ゲ
ート12に落入したパチンコ球は球出口25から再び遊
技盤面1に戻される。
【0020】特別図柄表示装置3の表示画面は、画面上
部の特別図柄表示部28と画面の中間部から下部に亘る
絵柄表示部29に区分され、さらに特別図柄表示部28
は、左図柄表示部30と、中図柄表示部32と右図柄表
示部31との3つに区分される。
【0021】なお、普通図柄表示装置4における当り外
れの判定を行うための図柄表示部は1つであり、特別図
柄表示装置3における当り外れを行うための図柄表示部
は、左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄の3つであ
る。なお、特別図柄表示装置3における特別図柄につい
ては後述する。
【0022】次に、本実施形態のパチンコ遊技機に配備
された制御系統について説明する。図3は本実施形態の
パチンコ遊技機に配備された制御系統の要部ブロック図
である。メイン制御装置33は、パチンコ遊技の総括的
な制御を行うメインCPUと、メインCPUが行う各遊
技制御プログラムを格納したROMと、随時データの読
み出し並びに書き込みが可能なRAMと、メインCPU
が他の制御装置(例えば、特別図柄表示装置3や払出制
御装置38等)とデータ通信を行うための通信インタフ
ェースとにより構成されている。なお、メイン制御装置
33の内部構成については図示を省略する。メイン制御
装置33には、スイッチ入力回路34、ドライバ35、
表示用ドライバ36、音駆動部37、特別図柄表示装置
3及び払出制御装置38が接続されている。
【0023】スイッチ検出回路34には、図柄作動口6
に入賞したパチンコ球を検出するための始動口入賞検出
スイッチSW1、遊技球が左ゲート11を通過したこと
を検出するための左ゲート用スイッチSW2、遊技球が
右ゲート12を通過したことを検出するための右ゲート
用スイッチSW3、入賞ユニット7の大入賞口9に入賞
したパチンコ球を検出するための大入賞口入賞検出スイ
ッチSW4、大入賞口9内に設けた特定領域10に入賞
したパチンコ球を検出するための特定領域通過検出スイ
ッチSW5、各普通入賞口に入賞したパチンコ球を検出
するための普通入賞口用入賞検出スイッチ(図示せず)
が接続され、各スイッチSW1〜SW5並びに普通入賞
口用入賞検出スイッチの検出信号がメイン制御装置33
に入力されるよう構成されている。
【0024】ドライバ35には、可変入賞装置5の図柄
作動口6を拡開する普通電動役物開放ソレノイドSOL
1と、入賞ユニット7の可動扉8を開閉駆動するための
大入賞口開放ソレノイドSOL2と、特定領域10を閉
鎖する扉を開成駆動するための特定領域扉開放用ソレノ
イドSOL3とが接続されている。ドライバ35は、メ
イン制御装置33からの指令信号に応答して、所定のタ
イミングでソレノイドSOL1〜SOL3を個別に作動
させる。
【0025】表示用ドライバ36には、普通図柄表示装
置3、普通図柄表示装置3に関する始動記憶数を表示す
る記憶数表示LED21及び特別図柄表示装置4に関す
る始動記憶数を表示する記憶数表示LED23が接続さ
れるほか、遊技盤面に配設された各種表示ランプ(図示
せず)や飾りLED(図示せず)が接続されている。表
示用ドライバ36は、メイン制御装置33からの制御信
号に従って、普通図柄表示装置4、普通図柄用の記憶数
表示LED21並びに特別図柄用の記憶数表示LED2
3を所定のタイミングで個別に点灯駆動すると共に、各
種表示ランプや飾りLEDを所定のタイミングで個別に
点灯駆動する。また、音駆動部37は、音声合成回路及
び音増幅回路を含み、メイン制御装置33から出力され
た指令信号に応答して音声データを生成し、音声データ
を増幅してスピーカ39から効果音として出力する。
【0026】特別図柄表示装置3は、図柄表示用CPU
(図示せず)及びメモリ等(図示せず)を備えるもの
で、メイン制御装置から特別図柄表示装置への一方向の
データ送信可能に接続されている。特別図柄表示装置3
の図柄表示用CPUは、メイン制御装置33から送られ
たステータス情報に応じて、VDP(図示せず)に対し
て制御出力し、VDPが液晶表示画面上に当り外れを行
わせる図柄の変動表示やキャラクタと呼称されている各
種絵柄(例えば、人物や動物)を動画表示すると共に、
背景や吹き出しを切換表示することで特別図柄表示装置
3の表示制御を行う。
【0027】払出制御装置38は、主としてパチンコ球
の貸し出しと賞品球の払出しに関する制御を行うもので
ある。払出制御装置38は、パチンコ球の貸し出し並び
に賞品球の払い出しに関する実質的な制御を行う払出制
御用CPUと、払出制御用CPUが行う各制御プログラ
ムを格納したROMと、随時データの読み出しならびに
書き込みが可能なRAMとにより構成されている。な
お、払出制御装置38の内部構成については図示を省略
する。
【0028】払出制御装置38は、メイン制御装置33
とデータ転送可能に接続されており、メイン制御装置3
8から払出制御装置38への一方向のみのデータ転送が
行われる。また、払出制御装置38には、打球発射装置
(図示せず)、賞品球払出し装置40、貸球払出し装置
41、カードユニット42が接続されている。
【0029】メイン制御装置33から払出制御装置38
へ転送されるデータは、パチンコ球の入賞に応じた賞品
球の払出し数データである。賞品球払出し装置40は、
払出制御装置38から出力された払出し制御信号に応答
して球貸に応じた個数のパチンコ球の排出をそれぞれ行
う。打球発射装置は、パチンコ球を遊技盤面に向けて弾
発するためのもので、払出制御装置38から出力された
制御信号に応じて作動/作動停止する。
【0030】カードユニット42は、プリペイドカード
を挿入し、該プリペイドカードに記憶された金額から球
貸操作に応じた金額を差し引くと共に、球貸操作に応じ
た金額に相当する貸球要求信号を払出制御装置38に出
力するもので、1回の球貸操作につき、該プリペイドカ
ードに記憶された金額から100円を差し引くと共に、
貸球25個を1単位として貸球要求信号を払出制御装置
38に出力する。また、払出制御装置38は、カードユ
ニット42から送られた貸球要求信号を受けると、貸球
個数25個に対応して貸球払出し装置41を駆動する。
【0031】次に、実施形態のパチンコ遊技機の遊技状
態に応じた特別図柄表示装置3の図柄変動時間の短縮動
作ついて説明する。なお、本実施形態のパチンコ遊技機
においては、特別図柄表示装置3の特別図柄の図柄変動
時間に関して、通常モードと通常モードよりも図柄変動
時間が短い(図柄変動時間を短縮する)変動時間短縮モ
ードとが設定されている。なお、電源投入時は、通常モ
ードに設定されている。
【0032】また、通常モードから変動時間短縮モード
に移行する条件は、特別図柄表示装置3で大当り発生と
なり、かつその時の大当り図柄の種別に基いて変動時間
短縮モードに移行する。なお、本実施形態では、特別図
柄表示装置3で大当り発生となった場合に、必ず変動時
間短縮モードに移行するように設定されている。
【0033】遊技者がカードユニット42のカード挿入
口(図示せず)にプリペイドカードを挿入し、図示しな
い球貸操作ボタンを操作すると、操作に応じた貸球要求
信号が払出制御装置38に入力され、払出制御装置38
により所定個数(25個)のパチンコ球が貸球払出し装
置41から排出されて上受け皿(図示せず)に払い出さ
れる。そして、遊技者が打球ハンドル(図示せず)を回
動操作すると、打球発射装置が作動してパチンコ球が遊
技盤面1に向けて弾発される。
【0034】遊技盤面1に弾発されたパチンコ球が可変
入賞装置5の図柄作動口6に入賞すると、始動口入賞検
出スイッチSW1によりパチンコ球の始動入賞が検出さ
れる。パチンコ球の始動入賞が検出されると、特別図柄
表示装置3の特別図柄が変動を開始する。なお、特別図
柄の図柄変動中に、新たにパチンコ球の図柄作動口6へ
の入賞が検出されると、始動入賞が最高4個まで記憶さ
れると共に、その記憶数が特別図柄用の記憶数表示LE
D23により個数点灯表示される。
【0035】図4は特別図柄表示装置3において表示さ
れる図柄の種類を表形式で示す図である。特別図柄表示
装置3において表示される図柄の種類は、左特別図柄及
び右特別図柄では、図4に示すように、数字「1」〜
「9」、「ジュンちゃん」、「栃の嵐」、「女中」の1
2種類であり、中特別図柄では、数字「1」〜「9」、
「ジュンちゃん」、「栃の嵐」、「女中」、「LUCK
Y」の13種類である。当りはずれを判定するための各
表示図柄は、これらを特定するために図柄番号が設定さ
れている。
【0036】図5は、特別図柄の図柄変動時間に関する
設定が通常モードである場合の特別図柄の図柄変動態様
を示すタイミングチャートである。また、図6は、特別
図柄の図柄変動時間に関する設定が変動時間短縮モード
である場合の特別図柄の図柄変動態様を示すタイミング
チャートである。
【0037】始動口入賞検出スイッチSW1によるパチ
ンコ球の始動入賞の検出時から2.731ms後、特別
図柄が変動を開始する。なお、図示をしていないが、変
動開始の順序は左特別図柄、右特別図柄、中特別図柄の
順であり、左特別図柄の図柄変動開始は始動入賞の検出
時から2.731ms後、右特別図柄の図柄変動開始は
始動入賞の検出時から346.837ms後、中特別図
柄の図柄変動開始は始動入賞の検出時から696.40
5ms後である。
【0038】パチンコ球が可変入賞装置5の図柄作動口
6に入賞すると、パチンコ球の図柄作動口6への入賞が
始動口入賞検出スイッチSW1により検出され、検出信
号がメイン制御装置33に入力される。
【0039】メイン制御装置33には、特別図柄に関し
て当りはずれを判定するための特別図柄用の大当り判定
用乱数RND1、大当り図柄をランダムに決定するため
の大当り図柄乱数RND2、左停止図柄(はずれ時)を
ランダムに作成するための左図柄乱数RNDL、右停止
図柄(はずれ時)をランダムに作成するための右図柄乱
数RNDR、中停止図柄(はずれ時)をランダムに作成
するための中図柄乱数RNDC、大当り/はずれの判定
ではずれと判定された場合、リーチを発生させるか否か
に使用されるリーチ乱数REAC、リーチ発生時、リー
チの種類(中特別図柄の変動パターン)を決定するため
に使用されるリーチフラグカウンタRFC並びに動作判
定カウンタDHCが設定されている。また、後述する大
当り予告の選択に用いる大当り予告選択カウンタRND
3が設定されている。
【0040】尚、「リーチ」とは、複数の表示領域でそ
れぞれ独立して変動表示されている表示領域のうちの一
部が停止した段階で、特定の図柄の組合せ(大当り発生
となる図柄の組合せ)が発生する条件を満たしている場
合をいう。
【0041】大当り判定用乱数RDN1は、電源投入
時、0からスタートして割り込み(2.731ms)毎
に1ずつ加算され、0乃至490の範囲で循環的に更新
される。大当り図柄乱数RDN2は、電源投入時、0か
らスタートして割り込み(2.731ms)毎に1ずつ
加算され、0乃至23の範囲で循環的に更新される。
【0042】左図柄乱数RNDLは、電源投入時、0か
らスタートして割り込み(2.731ms)毎に1ずつ
加算され、0乃至11の範囲で循環的に更新される。右
図柄乱数RNDRは、左図柄乱数RNDLの値が11か
ら0に切り換わる毎に1ずつ加算され、0乃至11の範
囲で循環的に更新される。中図柄乱数RNDCは、右図
柄乱数RNDRの値が11から0に切り換わる毎に1ず
つ加算され、0乃至12の範囲で循環的に更新される。
【0043】なお、割り込み(2.731ms)毎に作
成された左図柄乱数RNDL、右図柄乱数RNDR、中
図柄乱数RNDCの組合せ(以下、作成したはずれ図柄
に関する組合せという)は、はずれ図柄に対応している
か否かが判別される。この判別により、作成された左図
柄乱数RNDL、右図柄乱数RNDR、中図柄乱数RN
DCの組合せがはずれ図柄に対応している場合、はずれ
図柄記憶エリアに格納される。また、作成された左図柄
乱数RNDL、右図柄乱数RNDR、中図柄乱数RND
Cの組合せが大当りとなる組合せも処理上作成される
が、大当りの組合せが作成された場合には破棄される。
【0044】さらに、作成したはずれ図柄に関する組合
せが、はずれリーチ図柄{(左特別図柄と右特別図柄と
が同一の値(同一の図柄)}に対応していて、中図柄乱
数の値が右図柄乱数の値の1図柄前後以外の場合には、
作成されたはずれ図柄に関するの組合せをリーチ図柄A
記憶エリアに格納する。
【0045】作成したはずれ図柄に関する組合せが、は
ずれリーチ図柄{(左特別図柄と右特別図柄とが同一の
値(同一の図柄)}に対応していて、中図柄乱数の値が
右図柄乱数の値の1図柄前の場合には、作成されたはず
れ図柄に関するの組合せをリーチ図柄B記憶エリアに格
納する。但し、左特別図柄と右特別図柄の図柄番号が
「0」で、中特別図柄の図柄番号が「12」の時は、大
当り図柄「1,L,1」となるので(図8参照)、リー
チ図柄B記憶エリアには格納しない。
【0046】作成したはずれ図柄に関する組合せが、は
ずれリーチ図柄{(左特別図柄と右特別図柄とが同一の
値(同一の図柄)}に対応していて、中図柄乱数の値が
右図柄乱数の値の1図柄後の場合には、作成されたはず
れ図柄に関するの組合せをリーチ図柄C記憶エリアに格
納する。但し、左特別図柄と右特別図柄の図柄番号が
「11」で、中特別図柄の図柄番号が「12」の時は、
大当り図柄「女,L,女」となるので(図8参照)、リ
ーチ図柄C記憶エリアには格納しない。
【0047】また、リーチ乱数REACは、電源投入
時、0からスタートして割り込み(2.048ms)毎
に1ずつ加算され、0乃至335の範囲で循環的に更新
される。リーチフラグカウンタRFCは、電源投入時、
0からスタートして割り込み(2.048ms)毎に1
ずつ加算され、0乃至15の範囲で循環的に更新され
る。動作判定カウンタDHCは、電源投入時、0からス
タートして割り込み(2.048ms)毎に1ずつ加算
され、0乃至3の範囲で循環的に更新される。大当り予
告選択カウンタRND3は、電源投入時、0からスター
トして割り込み(2.048ms)毎に1ずつ加算さ
れ、0乃至10の範囲で循環的に更新される。
【0048】なお、メイン制御装置33は、始動口入賞
検出スイッチSW1の検出信号が入力される毎に、大当
り判定用乱数RDN1の現在値を読み出して今回図柄変
動分を含めて最高5組まで記憶する(始動入賞の記
憶)。また、大当り判定用乱数RDN1の記憶に対応付
けして、大当り図柄乱数RDN2の現在値とリーチ乱数
REACの現在値とをそれぞれ記憶する。従って、始動
口入賞検出スイッチSW1の検出信号の入力に応じて、
大当り判定用乱数RDN1、大当り図柄乱数RDN2及
びリーチ乱数REACの3つの値が記憶されることとな
る。なお、特別図柄の当り外れの判定は、特別図柄の変
動開始時から5.462ms後に判定する。
【0049】さて、図5及び図6を参照すると、通常モ
ード時及び変動時間短縮モード時共に、特別図柄の変動
開始時から時間ta1後(実施形態では5.462ms
後)、大当り/はずれの判定及び停止図柄の決定を行
う。
【0050】メイン制御装置33は、今回の図柄の変動
に関して記憶した大当り判定用乱数の値を読み出し、予
め定めた大当り用の値(例えば、「3」及び「23
9」)と比較して大当りか否かを判別する。読み出した
大当り判定用乱数の値が大当り用の値「3」及び「23
9」の何れかに一致する場合に大当りとなる一方、読み
出した大当り判定用乱数の値が大当り用の値「3」及び
「239」の何れにも一致しない場合にはずれとなる。
また、停止図柄の決定は上述した大当りの場合と外れの
場合とで異なる。
【0051】まず、はずれと判別した場合の停止図柄の
決定について説明する。はずれと判別した場合、今回の
図柄変動に関して結果としてはずれとなる図柄変動過程
においてリーチを発生させるか否かを判別する。今回の
図柄変動に関して記憶したリーチ乱数の値が、「12,
24,48,60,72,84,96,120,13
2,144,168,180,192,216,22
8,240,252,268,280,304,31
6,328」の何れかに一致する場合には、リーチ発生
となると共に、リーチ図柄A記憶エリアに格納されてい
る内容を今回の停止図柄とする。
【0052】また、今回の図柄変動に関して記憶したリ
ーチ乱数の値が、「108,204」の何れかに一致す
る場合には、リーチ発生となると共に、リーチ図柄B記
憶エリアに格納されている内容を今回の停止図柄とす
る。
【0053】また、今回の図柄変動に関して記憶したリ
ーチ乱数の値が、「36,292」の何れかに一致する
場合には、リーチ発生となると共に、リーチ図柄C記憶
エリアに格納されている内容を今回の停止図柄とする。
【0054】今回の図柄変動に関して記憶したリーチ乱
数の値が、リーチ発生となる3つのパターンのいずれに
も該当しない場合は、リーチ発生なしとなり、はずれ図
柄記憶エリアに格納されている内容を今回の停止図柄と
する。
【0055】次に、大当りと判別した場合の停止図柄の
決定について説明する。大当りと判別した場合、今回の
図柄変動に関して記憶した大当り図柄乱数の値(0〜2
3)により今回の停止図柄を決定する。なお、この場合
の停止図柄は大当り図柄となる。
【0056】図7は、特別図柄表示装置3において大当
り発生となった場合に、大当り図柄を決定するために用
いられる大当り図柄乱数の値と決定される大当り図柄と
の関係を表形式で示す図である。また、図8は大当り発
生時に表示される大当り図柄と特別図柄の変動時間を短
縮する回数との関係を表形式で示す図である。
【0057】図8に示すように、大当り発生時に表示さ
れる大当り図柄の種別によって特別図柄の変動時間を短
縮する回数が異なる。左、中、右特別図柄がすべて同一
図柄である大当り図柄は、変動時間の短縮回数が100
回に定められ、左特別図柄と右特別図柄とが同一図柄で
あって、中特別図柄が「LUCKY」である大当り図柄
は、変動時間の短縮回数が40回に定められている。ま
た、変動時間の短縮回数が100回となるか40回とな
るかは、図7及び図8から明らかなように、大当り図柄
乱数の値によって決定され、大当り図柄乱数の取り得る
範囲が0乃至23であって、該乱数値が「0,3,5,
6,8,11,13,14,16,19,21,22」
の12種類のうちのいずれかである場合は、短縮回数が
100回となり、該乱数値が「1,2,4,7,9,1
0,12,15,17,18,20,23」の12種類
のうちのいずれかである場合は、短縮回数が40回とな
ることから、各々確率1/2である。
【0058】以上の説明から明らかなように、本実施形
態では、大当り図柄をランダムに決定するために設けら
れている大当り図柄乱数が、変動時間の短縮を行う回数
を決定するための乱数手段を兼ねたものとなっている。
すなわち、請求項2に記載の要件であるところの特別図
柄表示装置3において大当り発生時に表示される大当り
図柄の種別の設定を、変動時間短縮用乱数手段に基いて
行っているものである。また、請求項3に記載の要件で
あるところの特別図柄表示装置3の図柄変動時間の短縮
を行う変動時間短縮期間が複数種類(継続して100回
と継続して40回との2種類)設けられているものであ
る。
【0059】メイン制御装置33は、停止図柄の決定を
行うと、次いで、大当りと判定された場合及びはずれの
場合でリーチ発生すると決定した場合には、リーチの種
類を選択する。本実施形態ではリーチの種類は、通常モ
ード時36種類、変動時間短縮モード時10種類の計4
6種類設けてある。図9は、特別図柄表示装置3の図柄
の変動時間のモードの別に基いて選択されるリーチの種
類との関係を表形式で示す図である。
【0060】なお、変動時間短縮モード時に選択される
リーチの種類は、図9に示すように、「狸2リーチ」、
「狸2お祈りリーチ1,2」、「狸2キョンリーチ1〜
5」、「狸2象止めリーチ」、「狸2象投げリーチ」の
10種類であり、これらは、変動時間短縮モード時にの
み選択されるもので、通常モード時には選択されること
がない。また、リーチの種類の決定は、大当り/はずれ
の判別により大当りと決定した場合と、はずれと決定し
た場合とで異なる。
【0061】まず、停止図柄が大当りとなる場合のリー
チの種類の決定について説明する。決定した大当り図柄
(停止図柄)が、変動時間の短縮回数が100回となる
大当り図柄である場合には(図8参照)、リーチフラグ
カウンタRFCの値(0〜15)と、通常モード及び変
動短縮モードの別とに従って、図10に示すような大当
りリーチ動作選択テーブル1により、リーチの種類を決
定する。
【0062】また、決定した大当り図柄(停止図柄)
が、変動時間の短縮回数が40回となる大当り図柄であ
る場合には(図8参照)、リーチフラグカウンタRFC
の値と、通常モード及び変動短縮モードの別とに従っ
て、図11に示すような大当りリーチ動作選択テーブル
2により、リーチの種類を決定する。
【0063】次に、停止図柄がはずれであって、リーチ
発生となる場合のリーチの種類の決定について説明す
る。まず、前述したはずれの場合のリーチ発生時の停止
図柄の決定において、停止図柄をリーチ図柄C記憶エリ
アの内容に決定した場合には、リーチフラグカウンタR
FCの値と、通常モード及び変動短縮モードの別とに従
って、図12に示すような、はずれリーチ動作選択テー
ブル1により、リーチの種別を決定する。
【0064】また、停止図柄をリーチ図柄B記憶エリア
の内容に決定した場合には、リーチフラグカウンタRF
Cの値と、通常モード及び変動短縮モードの別とに従っ
て、図13に示すような、はずれリーチ動作選択テーブ
ル2により、リーチの種別を決定する。なお、リーチフ
ラグカウンタRFCの値が「10,11,12」の場合
及びリーチフラグカウンタRFCの値が「13,14,
15」の場合には、それぞれ動作判定カウンタDHCの
値(0〜3)と通常モード及び変動短縮モードの別とに
従って、リーチの種別を決定する。
【0065】また、停止図柄をリーチ図柄A記憶エリア
の内容に決定した場合には、リーチフラグカウンタRF
Cの値と、通常モード及び変動短縮モードの別とに従っ
て、図14に示すような、はずれリーチ動作選択テーブ
ル3により、リーチの種別を決定する。なお、リーチフ
ラグカウンタRFCの値が「13」の場合及びリーチフ
ラグカウンタRFCの値が「14,15」の場合には、
それぞれ動作判定カウンタDHCの値(0〜3)と通常
モード及び変動短縮モードの別とに従って、リーチの種
別を決定する。以上のようにして、大当りとなる場合及
びはずれとなる場合においてリーチを発生させる場合の
リーチの種類が決定される。
【0066】図5及び図6を参照すると、通常モード時
及び変動時間短縮モード時共に、大当り判定及び停止図
柄の決定を行った時点から時間ta2後(実施形態では
4290.401ms後)、左特別図柄、右特別図柄及
び中特別図柄の停止準備を行う。
【0067】今回の図柄変動に関して、リーチを発生し
ないではずれとなる場合、リーチを発生して外れとなる
場合、大当りとなる場合(この場合には必ずリーチが発
生する)の3つのパターンに大別できる。そして、リー
チを発生しないではずれとなる場合には、通常モードと
変動時間短縮モードの別によってのみ図柄の変動時間が
決定される。リーチを発生して外れとなる場合には、決
定したリーチの種類の別と通常モードと変動時間短縮モ
ードの別とにより図柄の変動時間が決定される。また、
大当りとなる場合は、決定したリーチの種類の別と通常
モードと変動時間短縮モードの別とにより図柄の変動時
間が決定される。すなわち、特別図柄の停止準備におい
て、決定された変動時間と変動コマ数(なお、1図柄は
80コマに相当する)とに対応して左特別図柄、右特別
図柄、中特別図柄を書き換える(決定した停止図柄から
変動コマ数分前の図柄に書き換える)。
【0068】図5に示すように、通常モード時では、
左、右、中特別図柄の停止準備を行った時点から、時間
ta3後(実施形態では1529.360ms後)、左
特別図柄を停止する。また、図6に示すように、変動時
間短縮モード時では、左特別図柄の停止準備を行った時
点から、時間ta4後(実施形態では710.060m
s後)、左特別図柄を停止する。
【0069】そして、図5に示すように、通常モード時
では、左特別図柄を停止した時点から時間tb1後(実
施形態では1092.400ms後)、右特別図柄の停
止する。また、図6に示すように、変動時間短縮モード
時では、左特別図柄を停止した時点から時間tb2後
(実施形態では76.468ms後)、右特別図柄を停
止する。
【0070】さらに、左特別図柄と右特別図柄が停止し
た時に、リーチ発生とならなかった場合に、図5に示す
ように、通常モード時では、右特別図柄を停止した時点
から時間tc1後(実施形態では1310.880ms
後)、中特別図柄を停止する。また、図6に示すよう
に、変動時間短縮モード時では、右特別図柄を停止した
時点から時間tc5後(実施形態では76.468ms
後)、右特別図柄を停止する。この場合には、リーチの
発生がない場合のはずれとなる。
【0071】このように、リーチを発生しないではずれ
となる場合、図柄変動開始から左、右、中特別図柄の停
止準備を行う時点までの時間は、通常モード時、変動時
間短縮モード時共に、ta1+ta2(5.462ms
+4290.401ms=4295.863ms)であ
り、同じである。しかし、左、右、中特別図柄の停止準
備を行った時点から中特別図柄の停止時までの時間は、
通常モード時では、ta3+tb1+tc1(152
9.360ms+1092.400ms+1310.8
80ms=3932.640ms)であるのに対し、変
動時間短縮モード時では、ta4+tb2+tc5(7
10.060ms+76.468ms+76.468m
s=862.996ms)であり、通常モード時に対す
る変動時間短縮モード時の時間短縮は、3069.64
4msである。
【0072】図15乃至図18は、通常モード時におけ
る右特別図柄の停止時から中特別図柄の停止時までの時
間を表形式で示す図である。また、図19は、変動時間
短縮モード時における右特別図柄の停止時から中特別図
柄の停止時までの時間(右特別図柄の停止時以後の中特
別図柄の変動時間)を表形式で示す図である。なお、リ
ーチ発生時のリーチの種類に対応する右特別図柄の停止
時以後の中特別図柄の変動時間の説明は、図15乃至図
19に示してあるので説明を省略する。
【0073】リーチを発生した場合の通常モード時と変
動短縮モード時との変動時間の比較は、リーチの種類に
より異なるので単純な比較はできない。しかしながら、
左、右、中特別図柄の停止準備を行った時点から右特別
図柄の停止時までの時間は、通常モード時では、ta3
+tb1(1529.360ms+1092.400m
s=2621.760ms)であるのに対し、変動時間
短縮モード時では、ta4+tb2(710.060m
s+76.468ms=786.528ms)であり、
通常モード時に対して変動時間短縮モード時の方が、1
835.232msだけ短縮されることが言える。
【0074】また、特別図柄表示装置3において大当り
が発生した場合には、大当り発生に対する特別遊技とし
て入賞ユニット7の大入賞口9の所定時間の開放動作及
び大入賞口9の開放中におけるパチンコ球の特定領域1
0への通過に応じた大入賞口9の開放動作の所定回数迄
の継続が行われる。なお、これら大入賞口9の開放動作
並びに継続回数については、既に公知技術となっている
ので詳細な説明を省略する。
【0075】次に、特別図柄表示装置3の図柄変動時間
に関わる通常モードと変動短縮モードとの切換タイミン
グについて説明する。図20は、特別図柄の図柄変動時
間のモードの切換タイミングの一態様を示すタイミング
チャートである。電源投入直後は、図柄変動時間に関わ
るモードが通常モードに設定されている。変動回数カウ
ンタは、変動時間短縮モード時に、変動短縮回数をカウ
ントするためのカウンタである。
【0076】図20において、通常モード時において、
特別図柄表示装置3が、変動短縮回数が40回となる大
当り図柄で大当り発生する。メイン制御装置33は、大
当り動作の開始時に大当り図柄を判定し、変動短縮回数
が40回となる大当り図柄であるので、変動回数カウン
タに16進数「00」をセットする。大当り動作の終了
時、再び変動回数カウンタの内容を判別し、変動回数カ
ウンタの内容が16進数「00」であるので、変動回数
カウンタに「40」をセットし、変動時間短縮モードに
切り換える(変動時間モードフラグをセットする)。
【0077】以後、メイン制御装置33は、特別図柄の
図柄変動終了する毎に変動回数カウンタの内容を1つ減
算更新し、更新した変動回数カウンタの内容が「0」で
あるか否かを判別し、変動回数カウンタの内容が「0」
でなければ、変動時間短縮モードを継続する一方、変動
回数カウンタの内容が「0」であれば、変動時間短縮モ
ードの終了となり、通常モードに切り換える(変動時間
モードフラグをクリアする)。
【0078】この結果、変動時間短縮モード時は、特別
図柄の図柄変動は連続して40回まで変動時間が短縮し
て行われる。このように、特別図柄表示装置3の図柄変
動の短縮を行う期間が、図柄変動時間の短縮を継続して
行った継続回数により設定されている。
【0079】また、この後、通常モード時において、特
別図柄表示装置3が、変動短縮回数が100回となる大
当り図柄で大当り発生すると、メイン制御装置33は、
大当り動作の開始時に大当り図柄を判定し、変動短縮回
数が100回となる大当り図柄であるので、変動回数カ
ウンタに16進数「80」をセットする。大当り動作の
終了時、再び変動回数カウンタの内容を判別し、変動回
数カウンタの内容が16進数「80」であるので、変動
回数カウンタに「100」をセットし、変動時間短縮モ
ードに切り換える(変動時間モードフラグをセットす
る)。
【0080】以後、メイン制御装置33は、特別図柄の
図柄変動終了する毎に変動回数カウンタの内容を1つ減
算更新し、更新した変動回数カウンタの内容が「0」で
あるか否かを判別し、変動回数カウンタの内容が「0」
でなければ、変動時間短縮モードを継続する一方、変動
回数カウンタの内容が「0」であれば、変動時間短縮モ
ードの終了となり、通常モードに切り換える(変動時間
モードフラグをクリアする)。
【0081】この結果、変動時間短縮モード時は、特別
図柄の図柄変動は連続して100回まで変動時間が短縮
して行われる。このように、特別図柄表示装置3の図柄
変動の短縮を行う期間は、図柄変動時間の短縮を継続し
て行う2種類の(複数種類)継続回数(40回か100
回)が設けられ、継続回数が満了した時点で、通常の図
柄変動時間に復帰する。
【0082】次に、大当り予告について説明する。大当
りの予告は、左、右、中特別図柄の変動中に、絵柄表示
部29において、特定のキャラクタ、吹き出し、背景及
び枠が表示されると共に効果音が発生される状態をい
う。本実施形態では、大当り予告は、予告1、予告2、
予告3及び予告4の4種類設けられており、予告1、予
告2及び予告3は図柄の変動時間に関するモードが通常
モード時のみ出現し、予告4は図柄の変動時間に関する
モードが変動時間短縮モード時のみ出現する。
【0083】予告1と予告2は、異なる条件で別々に出
現する異なる種類の大当り予告である。また、予告3
は、予告1と予告2とが1回の特別図柄の変動中に両方
共に出現する大当り予告であり、予告1と予告2との組
合せとなる。
【0084】予告1は、図柄の変動中に「出刃狸のアニ
メーション1」、図柄表示領域内の図柄の背景の変化、
枠1の変化と効果音の組合せにより1種類の大当り予告
を表す。なお、図21は、特別図柄表示装置3の表示画
面の一表示態様を示す図である。
【0085】予告2は、表示内容(表示されるキャラク
タや吹き出しの別と表示位置や移動)により11種類に
分類される。なお、図22は、予告2の分類の別に対応
した表示内容を表形式で示す図である。
【0086】予告3は、予告1と予告2の分類1〜分類
10のいずれかとの組合せにより構成され、10種類と
なる。なお、図23は、予告3の分類の別に対応した内
容を表形式で示す図である。
【0087】予告4は、図柄の変動中に、図柄表示領域
内の図柄の背景の変化、枠1の変化と効果音の組合せに
より1種類の大当り予告を表す。
【0088】次に、予告1の発生タイミングについて説
明する。始動口入賞検出スイッチSW1による入賞検出
時に、前述のように大当り判定用乱数RDN1の現在
値、大当り図柄乱数RDN2の現在値及びリーチ乱数R
EACの現在値を格納するが、この時に予告1を発生さ
せるか否かの抽選を行う。
【0089】予告1を発生させるか否かの抽選は、下記
の(ア)、(イ)、(ウ)の3つの条件の別により行わ
れる。(ア)大当りとなる場合には(上記格納する大当
り判定用乱数RDN1の現在値が、3、239の何れか
に一致する場合には)、リフレッシュレジスタの下位4
ビット(0〜15)の値が0乃至7の場合に当選とし、
抽選確率8/16となる。
【0090】(イ)1図柄前はずれリーチとなる場合に
は(大当りとならない場合で、上記格納するリーチ乱数
REACの現在値が、108、204の何れかに一致す
る場合には)、リフレッシュレジスタの下位4ビット
(0〜15)の値が0乃至8の場合に当選とし、抽選確
率9/16となる。
【0091】(ウ)上述の(ア)及び(イ)以外の場合
には、リフレッシュレジスタの下位4ビット(0〜1
5)の値が0の場合に当選とし、抽選確率1/16とな
る。
【0092】予告1の抽選結果が当選となると、(A)
始動記憶数が0の時に(始動入賞の記憶なしの時に)予
告1の抽選で当選した場合、(B)始動記憶数が1以上
の値である時に(始動入賞の記憶がある時に)予告1の
抽選で当選した場合、(C)予告1の表示動作中に再度
予告1の抽選に当選した場合、前記(A)〜(C)の別
に対応して予告1を行う。
【0093】前記の(A)の場合は、図24に示すタイ
ミングで予告1を表示する。なお、図24は、始動記憶
数が0の時に予告1を表示する場合の予告1の開始並び
に終了を示すタイミングチャートである。当選となった
入賞による特別図柄の変動が開始する時点で、予告1の
表示を開始し、当選となった入賞による特別図柄の変動
が終了する時点で、予告1の表示を終了する。
【0094】前記の(B)の場合は、大当りとなる場合
及び1図柄前はずれリーチとなる場合に当選した時(以
下、ケース1という)と、大当りとなる場合及び1図柄
前はずれリーチとなる場合以外で当選した時(以下、ケ
ース2という)とで、予告1のタイミングが異なる。
【0095】図25は、始動入賞の記憶がある時で、ケ
ース1で予告1を表示する場合の予告1の開始並びに終
了を示すタイミングチャートである。ケース1では、当
選となった時点の特別図柄の変動が終了した後の次の特
別図柄の変動が開始する時点で、予告1の表示を開始
し、当選となった入賞による特別図柄の変動が終了する
時点で、予告1の表示を終了する。
【0096】また、図26は、始動入賞の記憶がある時
で、ケース2で予告1を表示する場合の予告1の開始並
びに終了を示すタイミングチャートである。ケース2で
は、当選となった時点の特別図柄の変動が終了した後の
次の特別図柄の変動が開始する時点で、予告1の表示を
開始し、当選となった時点の特別図柄の変動が終了した
後の次の特別図柄の変動が終了する時点で、予告1の表
示を終了する。
【0097】前記(C)の場合においても、大当りとな
る場合及び1図柄前はずれリーチとなる場合に当選した
時(以下、ケース1という)と、大当りとなる場合及び
1図柄前はずれリーチとなる場合以外で当選した時(以
下、ケース2という)とで、予告1のタイミングが異な
る。
【0098】図27は、予告1の表示中に再度予告1の
抽選に当選した場合で、ケース1で予告1を表示する場
合の予告1の開始並びに終了を示すタイミングチャート
である。ケース1では、最初に当選となった入賞による
特別図柄の変動が開始する時点で、予告1の表示を開始
し、再度当選となった入賞による特別図柄の変動が終了
する時点で、予告1の表示を終了する。
【0099】また、図28は、予告1の表示中に再度予
告1の抽選に当選した場合で、ケース2で予告1を表示
する場合の予告1の開始並びに終了を示すタイミングチ
ャートである。ケース2では、最初に当選となった入賞
による特別図柄の変動が開始する時点で、予告1の表示
を開始し、再度当選となった時点の特別図柄の変動が終
了した後の次の特別図柄の変動が終了する時点で、予告
1の表示を終了する。
【0100】次に、予告2の発生タイミングについて説
明する。特別図柄が変動を開始して、今回の図柄変動の
大当り/はずれの判別、停止図柄の決定、リーチ発生の
有無の決定並びにリーチの種別の決定を行った時点で、
予告2を発生させるか否かの抽選を行う。
【0101】予告2を発生させるか否かの抽選は、下記
の(カ)大当りとなる場合、(キ)はずれリーチとなる
場合、(ク)はずれとなる場合の3つの条件の別により
行われる。(カ)の場合(今回の図柄変動に際して格納
しておいた大当り判定用乱数の現在値が、3、239の
何れかに一致する場合)、変動時間の短縮回数が100
回となる大当り図柄に決定されている場合は、図29に
示す大当りリーチ動作選択テーブル1を検索し、リーチ
フラグカウンタRFCの現在値(0〜15)に従って予
告2を行うか否か及び予告2を行う場合の分類を決定す
る。この場合の予告2の抽選確率は、リーチフラグカウ
ンタRFCの値が、2,4,6,11,14,15であ
る場合に予告2を行うので、6/16となる。なお、リ
ーチフラグカウンタRFCの値が4の時は、図31に示
す予告2選択テーブル2から分類を決定する。
【0102】また、前記(カ)の場合、変動時間の短縮
回数が40回となる大当り図柄に決定されている場合
は、図30に示す大当りリーチ動作選択テーブル2を検
索し、リーチフラグカウンタRFCの現在値(0〜1
5)に従って予告2を行うか否か及び予告2を行う場合
の分類を決定する。この場合の予告2の抽選確率は、リ
ーチフラグカウンタRFCの値が、4,6,8,9,1
5である場合に予告2を行うので、5/16となる。な
お、リーチフラグカウンタRFCの値が9の時は、図3
1に示す予告2選択テーブル2から分類を決定する。
【0103】図31は、予告2選択テーブル2を示す図
であり、大当り予告選択カウンタRND3の値(0〜1
0)の別毎に予告2の分類が対応づけされている。予告
2選択テーブル2から分類を決定する場合には、大当り
予告選択カウンタRND3の現在値に従って予告2の分
類を決定する。
【0104】また、前記(キ)の場合、停止決定された
中図柄が、変動短縮回数が100回となる大当り図柄の
1図柄後である場合(今回の図柄変動に際して格納した
リーチ乱数の値が、36、292の何れかに一致する場
合)、図32に示すはずれリーチ動作選択テーブル1を
検索し、リーチフラグカウンタRFCの現在値(0〜1
5)に従って予告2を行うか否か及び予告2を行う場合
の分類を決定する。この場合の予告2の抽選確率は、リ
ーチフラグカウンタRFCの値が、7,8,9,13,
15である場合に予告2を行うので、5/16となる。
【0105】また、前記(キ)の場合、停止決定された
中図柄が、変動短縮回数が100回となる大当り図柄の
1図柄前である場合(今回の図柄変動に際して格納した
リーチ乱数の値が、108、204の何れかに一致する
場合)、図33に示すはずれリーチ動作選択テーブル2
を検索し、リーチフラグカウンタRFCの現在値(0〜
15)に従って予告2を行うか否か及び予告2を行う場
合の分類を決定する。この場合の予告2の抽選確率は、
リーチフラグカウンタRFCの値が、9,11,12で
ある場合に予告2を行うので、3/16となる。なお、
リーチフラグカウンタRFCの値が12の時は、図35
に示す予告2選択テーブル1から分類を決定する。
【0106】また、前記(キ)の場合、停止決定された
中図柄が、変動短縮回数が100回となる大当り図柄の
1図柄前後以外である場合、図34に示すはずれリーチ
動作選択テーブル3を検索し、リーチフラグカウンタR
FCの現在値(0〜15)に従って予告2を行うか否か
及び予告2を行う場合の分類を決定する。この場合の予
告2の抽選確率は、リーチフラグカウンタRFCの値
が、14,15である場合に予告2を行うので、2/1
6となる。なお、リーチフラグカウンタRFCの値が1
4の時は、図35に示す予告2選択テーブル1から分類
を決定する。
【0107】図35は、予告2選択テーブル1を示す図
であり、大当り予告選択カウンタRND3の値(0〜1
0)の別毎に予告2の分類が対応づけされている。予告
2選択テーブル1から分類を決定する場合には、大当り
予告選択カウンタRND3の現在値に従って予告2の分
類を決定する。
【0108】前記(ク)の場合、図36に示すはずれ動
作選択テーブルを検索し、リーチフラグカウンタRFC
の現在値(0〜15)に従って予告2を行うか否か及び
予告2を行う場合の分類を決定する。この場合の予告2
の抽選確率は、リーチフラグカウンタRFCの値が、1
5である場合に予告2を行うので、1/16となる。ま
た、予告2の分類の決定は、図35に示す予告2選択テ
ーブル1から分類を決定する。
【0109】図37は予告2の開始並びに終了を示すタ
イミングチャートである。今回の図柄変動に際して、予
告2の抽選で当選となり、予告2の分類が決定した時点
から予告2の表示を開始し、今回の特別図柄の変動が終
了する前に、予告2の表示を終了する。
【0110】また、予告3の発生タイミングは、予告1
の発生タイミングと、予告1の発生タイミングとは独立
した予告2の発生タイミングとの組合せにより発生する
ものである。また、変動時間短縮モード時にのみ出現す
る予告4の発生タイミングは、前述した予告1の発生タ
イミングと全く同じに設定してあるので、重複するので
ここでは説明しない。
【0111】また、図1において、パチンコ球が左右ゲ
ート11,12のいずれかを通過すると、左ゲート用ス
イッチSW2及び右ゲート用スイッチSW3のいずれか
によりパチンコ球の通過が検出される。なお、左右ゲー
ト11,12に入ったパチンコ球は、各々の球出口2
4,25から遊技盤面1に戻る。
【0112】パチンコ球の左右ゲート11,12への通
過が検出されると、普通図柄表示装置4の図柄が2.7
31ms後に変動を開始し、約6.0秒経過すると図柄
の変動が停止する。なお、普通図柄表示装置4において
表示される普通図柄の種類は、数字「0」〜「9」の1
0種類である。普通図柄表示装置4の図柄変動中に、新
たにパチンコ球の左右ゲート11,12への通過が検出
されると、ゲート通過による普通図柄変動に関わる始動
入賞記憶が最高4個まで記憶されると共に、その記憶数
が普通図柄用の記憶数表示LED21により個数点灯表
示される。
【0113】そして、変動を停止した普通図柄が
「1」,「3」,「5」,「7」,「9」のいずれかの
時に当りとなり、普通電動役物開放ソレノイドSOLが
作動し、可変入賞装置5の入賞口(図柄作動口)6が拡
開動作する。
【0114】なお、図柄作動口6の拡開動作は、特別図
柄表示装置3の図柄変動に関わるモードが通常モード時
である場合と変動時間短縮モード時である場合とで異な
らせてある。図38は、可変入賞装置5の拡開動作を示
すタイミングチャートである。図38に示すように、通
常モード時では、普通図柄の変動停止時から507.9
66ms後に、図柄作動口6の拡開を開始し、拡開時間
300.410msの間拡開した時点で、図柄作動口6
の拡開を終了する。但し、図柄作動口6の拡開中にパチ
ンコ球が3個入賞した場合には、上記の拡開時間中であ
っても3個目の入賞を検出した時点で、図柄作動口6の
拡開を終了する。
【0115】一方、変動時間短縮モード時では、普通図
柄の変動停止時から507.966ms後に、図柄作動
口6の拡開を開始し、拡開時間2700.959msの
間拡開した時点で、図柄作動口6の拡開を一旦終了し、
休止時間1999.092msの経過後、再び、図柄作
動口6の拡開を開始し、拡開時間2700.959ms
の間拡開した時点で、図柄作動口6の拡開を終了する。
但し、第1回目及び第2回目の図柄作動口6の拡開共
に、拡開中にパチンコ球が3個入賞した場合には、上記
の拡開時間中であっても3個目の入賞を検出した時点
で、図柄作動口6の拡開を終了する。
【0116】このように、通常モード時に比べ、変動時
間短縮モード時の方が、図柄作動口6の拡開回数が多
く、しかも、1回の拡開時間が長く設定されているの
で、遊技者により多くの入賞のチャンスを提供してい
る。
【0117】以上、実施形態のパチンコ遊技機について
説明したが、大当り図柄の種別に基いて、特別図柄表示
装置3の図柄変動時間を短縮するという本発明の要旨を
逸脱しない範囲内で、実施形態に限らず種々の変更が可
能である。例えば、図柄始動口6へのパチンコ球の入賞
に基いて特別図柄の変動開始のための始動入賞の記憶数
が、所定数に達した場合には(例えば、実施形態におい
ては、特別図柄の変動中に図柄作動口6に入賞があった
場合に、始動入賞の記憶を最高4個まで記憶するように
構成されているが、この始動入賞の記憶数が最高記憶数
の4個に達した場合には)、通常モード時であっても、
変動時間短縮モード時と全く同じ特別図柄の変動時間を
設定するように構成してもよい。この場合、通常モード
時において、始動入賞の記憶数が4個の場合に限って変
動時間が短縮されるので、遊技者は、図柄始動口6への
入賞に対して一段と関心が高まるという遊技効果を奏す
るところとなる。
【0118】本実施形態では、特別図柄表示装置3で大
当り発生となった場合に、必ず変動時間短縮モードに移
行するように設定されているが、これに限らず、特別図
柄表示装置3で大当り発生となり、かつその時の大当り
図柄が特定の大当り図柄となった場合に限って通常モー
ドから変動時間短縮モードに移行するように設定しても
よい。
【0119】また、特別図柄の変動時間のモードが変動
時間短縮モード中である場合に、普通図柄表示装置4に
おいても普通図柄の変動時間を通常の変動時間(実施形
態では6000.007msに設定されている)よりも
短い変動時間(例えば、4.000ms程度)に切り換
えるようにして構成してもよい。この場合、変動時間短
縮モード時において、普通図柄の変動時間も一緒に短縮
されるので、遊技者は、左右のゲート11,12へのパ
チンコ球の通過にも集中することができ、遊技時間中に
普通図柄表示装置4の変動回数が増大し、普通図柄表示
装置4の当り判定に対して一段と関心が高まるという遊
技効果を奏するところとなる。
【0120】
【発明の効果】請求項1のパチンコ遊技機によれば、特
別図柄表示装置において大当り発生時に表示された大当
り図柄の種別に基いて、特別図柄表示装置の図柄変動時
間を短縮するので、遊技者は、大当り発生による大当り
動作の終了後に開始される図柄表示装置における図柄の
変動時間を短縮され、図柄変動開始から図柄の確定停止
までの時間が短縮されて大当りか否かの判定が速く行わ
れることとなり、遊技者はチャンスを掴んだような実感
を持つことができる。
【0121】請求項2に記載のパチンコ遊技機によれ
ば、変動時間の短縮を引き起こす大当り図柄をランダム
に出現させることができる。
【0122】請求項3に記載のパチンコ遊技機によれ
ば、変動時間の短縮期間が複数設定されているので、変
動時間の短縮が確定した時に、変動時間の短縮期間がど
のくらい継続されるものなのか一段と関心が高まるとい
う遊技効果を奏するところとなる。
【0123】請求項5に記載のパチンコ遊技機によれ
ば、変動時間の短縮期間中に特定の大当り予告が表示さ
れるので、遊技者は、特別図柄表示装置の図柄変動時間
が短縮されていることを認識することができる。
【0124】請求項6に記載のパチンコ遊技機によれ
ば、変動時間の短縮期間中に限って特定のリーチ表示態
様が表示されるので、遊技者は、特定のリーチ態様の出
現によって特別図柄表示装置の図柄変動時間が短縮され
ていることを認識することができる。また、遊技者は特
定のリーチ表示態様見たさを遊技目的とすることもでき
る。
【0125】請求項7に記載のパチンコ遊技機によれ
ば、特別図柄の変動開始のための始動入賞の記憶数が所
定数に達した場合にも変動時間の短縮が行われるので、
大当りが発生する以前に、始動入賞の記憶数が所定個数
の場合に限って変動時間が短縮されるので、遊技者は、
図柄始動口への入賞に対して一段と関心が高まるという
遊技効果を奏するところとなる。
【0126】請求項8に記載のパチンコ遊技機によれ
ば、図柄変動時間の短縮期間中には可変入賞装置の拡開
動作が異なるので、遊技者は、特別図柄表示装置の図柄
変動時間が短縮されていることを可変入賞装置の拡開動
作によって認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のパチンコ遊技機に配備された遊技
盤面の正面図
【図2】図柄表示ユニットの正面図
【図3】本実施形態のパチンコ遊技機に配備された制御
系統の要部ブロック図
【図4】特別図柄表示装置において表示される図柄の種
類を表形式で示す図
【図5】特別図柄の図柄変動時間に関する設定が通常モ
ードである場合の特別図柄の図柄変動態様を示すタイミ
ングチャート
【図6】特別図柄の図柄変動時間に関する設定が変動時
間短縮モードである場合の特別図柄の図柄変動態様を示
すタイミングチャート
【図7】特別図柄表示装置において大当り発生となった
場合に、大当り図柄を決定するために用いられる大当り
図柄乱数の値と決定される大当り図柄との関係を表形式
で示す図
【図8】大当り発生時に表示される大当り図柄と特別図
柄の変動時間を短縮する回数との関係を表形式で示す図
【図9】特別図柄表示装置の図柄の変動時間のモードの
別に基いて選択されるリーチの種類との関係を表形式で
示す図
【図10】大当りリーチ動作選択テーブル1を示す図
【図11】大当りリーチ動作選択テーブル2を示す図
【図12】はずれリーチ動作選択テーブル1を示す図
【図13】はずれリーチ動作選択テーブル2を示す図
【図14】はずれリーチ動作選択テーブル3を示す図
【図15】通常モード時における右特別図柄の停止時か
ら中特別図柄の停止時までの時間を表形式で示す図
【図16】図15のつづき
【図17】図16のつづき
【図18】図17のつづき
【図19】変動時間短縮モード時における右特別図柄の
停止時から中特別図柄の停止時までの時間を表形式で示
す図
【図20】特別図柄の図柄変動時間のモードの切換タイ
ミングの一態様を示すタイミングチャート
【図21】特別図柄表示装置の表示画面の一表示態様を
示す図
【図22】予告2の分類の別に対応した表示内容を表形
式で示す図
【図23】予告3の分類の別に対応した内容を表形式で
示す図
【図24】始動記憶数が0の時に予告1を表示する場合
の予告1の開始並びに終了を示すタイミングチャート
【図25】始動入賞の記憶がある時で、ケース1で予告
1を表示する場合の予告1の開始並びに終了を示すタイ
ミングチャート
【図26】始動入賞の記憶がある時で、ケース2で予告
1を表示する場合の予告1の開始並びに終了を示すタイ
ミングチャート
【図27】予告1の表示中に再度予告1の抽選に当選し
た場合で、ケース1で予告1を表示する場合の予告1の
開始並びに終了を示すタイミングチャート
【図28】予告1の表示中に再度予告1の抽選に当選し
た場合で、ケース2で予告1を表示する場合の予告1の
開始並びに終了を示すタイミングチャート
【図29】大当りリーチ動作選択テーブル1を示す図
【図30】大当りリーチ動作選択テーブル2を示す図
【図31】予告2選択テーブル2を示す図
【図32】はずれリーチ動作選択テーブル1を示す図
【図33】はずれリーチ動作選択テーブル2を示す図
【図34】はずれリーチ動作選択テーブル3を示す図
【図35】予告2選択テーブル1を示す図
【図36】はずれ動作選択テーブルを示す図
【図37】予告2の開始並びに終了を示すタイミングチ
ャート
【図38】可変入賞装置の拡開動作を示すタイミングチ
ャート
【符号の説明】
1 遊技盤面 2 図柄表示ユニット 3 特別図柄表示装置 4 普通図柄表示装置 5 可変入賞装置 6 図柄作動口 7 入賞ユニット 8 可動扉 9 大入賞口 10 特定領域 11 左ゲート 12 右ゲート 13 左袖下入賞口 14 右袖下入賞口 15 左落し入賞口 16 右落し入賞口 17 ランプ付き風車 18 アウト受入口 19 風車 20 フレーム 21 記憶数表示LED 22 装飾部材 23 記憶数表示LED 24 球出口 25 球出口 26 誘導部材 27 切欠部 28 特別図柄表示部 29 絵柄表示部 30 左特別図柄表示部 31 右特別図柄表示部 32 中特別図柄表示部 33 メイン制御装置 34 スイッチ入力回路 35 ドライバ 36 表示用ドライバ 37 音駆動部 38 払出制御装置 39 スピーカ 40 賞品球払出し装置 41 貸球払出し装置 42 カードユニット SW1 始動口入賞検出スイッチ SW2 ゲート通過検出スイッチ SW3 ゲート通過検出スイッチ SW4 大入賞口入賞検出スイッチ SW5 特定領域通過検出スイッチ SOL1 普通電動役物開放ソレノイド SOL2 大入賞口開放ソレノイド SOL3 特定領域扉開放ソレノイド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄変動を行った後に、遊技者に特別の
    利益を設定する大当り図柄または前記大当り図柄以外の
    はずれ図柄を確定表示する特別図柄表示装置を備えたパ
    チンコ遊技機において、前記大当り図柄を複数種類設け
    ると共に、前記特別図柄表示装置において大当り発生時
    に表示された大当り図柄の種別に基いて、前記特別図柄
    表示装置の図柄変動時間を短縮する変動時間短縮手段を
    設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記特別図柄表示装置において大当り発
    生時に表示される大当り図柄の種別の設定を、変動時間
    短縮用乱数手段に基いて行うものであることを特徴とす
    る請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 前記特別図柄表示装置の図柄変動時間の
    短縮を行う変動時間短縮期間が複数種類設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ遊
    技機。
  4. 【請求項4】 前記変動時間短縮期間が、図柄変動時間
    の短縮を継続して行った継続回数であって、該継続回数
    が所定の回数に達した場合には、図柄変動時間の短縮を
    行わない通常の図柄変動時間に復帰する変動時間復帰手
    段を設けたことを特徴とする請求項3に記載のパチンコ
    遊技機。
  5. 【請求項5】 前記特別図柄表示装置に表示する大当り
    予告表示態様を複数種類設けると共に、前記変動時間短
    縮期間中に限って、複数種類の大当り予告表示態様のう
    ちの特定の大当り予告表示態様に切り換える大当り予告
    表示切換手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載
    のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 前記特別図柄表示装置に表示するリーチ
    表示態様を複数種類設けると共に、前記変動時間短縮期
    間中に限って、複数種類のリーチ表示態様のうちの特定
    のリーチ表示態様に切り換えるリーチ表示切換手段を備
    えたことを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技
    機。
  7. 【請求項7】 前記変動時間短縮期間でない通常の図柄
    変動時間を行う期間に、前記特別図柄表示装置の図柄変
    動を行わせるための始動記憶数が所定個数に達している
    場合に、前記特別図柄表示装置の図柄変動時間を短縮す
    る変動時間切換短縮手段を設けたことを特徴とする請求
    項3に記載のパチンコ遊技機。
  8. 【請求項8】 普通図柄表示装置と可変入賞装置とを備
    え、前記普通図柄表示装置において当りが発生した場合
    に行う前記可変入賞装置の拡開動作を、前記変動時間短
    縮期間中と前記変動時間短縮期間以外とで異ならせる動
    作切換手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の
    パチンコ遊技機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006325667A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機
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JP2017121370A (ja) * 2016-01-07 2017-07-13 株式会社ニューギン 遊技機
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