JP2003000661A - 機能回復訓練装置 - Google Patents
機能回復訓練装置Info
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Abstract
困難な患者等の下肢を強制的に歩行運動させ、早期の社
会復帰のためのリハビリテーション効果を促進させ得る
機能回復訓練装置を提供する。 【構成】 枠体12と、枠体12に取り付けられた座席
部14と、座席部14の下方位置に設けられ患者等が座
席部14に乗架した状態でその足部を載置させて受ける
ペダル16と、側面視前進方向19を先鋭端23とし後
部側21を袋部25とする涙状の軌跡200を移動する
ようにペダル16を駆動させる駆動機構部18と、を備
える。ペダルを支持固定させたペダル支持体と、ペダル
支持体にそれぞれ一端を枢着されペダル支持体のループ
移動を行なわせる複数の操作アームを含む機構部と、に
より構成するので人の疑似歩行運動に近い軌道に近い動
きでペダルを駆動させ得る。
Description
復のための機能回復訓練装置に係り、特に、脊髄損傷な
どにより下肢が完全に麻痺したり、あるいは高齢のため
に歩行が困難な人などのための機能回復訓練装置に関す
る。
生活、余暇あるいは通勤通学時などの際に大きな事故に
遭遇し、例えば下肢が完全に麻痺状態となって日常生活
を行うことが困難になってしまう人があり、あるいはま
た老化や高齢の為に歩行できなくなる人も多く、このよ
うな人々(以下「患者等」と言う)をそのまま看過する
ことなく可能な限り日常生活の上で少しでもその機能を
回復させて社会復帰をサポートする医療的試みが行われ
ている。
に麻痺したり、不自由な人々については、自力で松葉杖
等をついて歩行するに至ることなく一生をベッドの上で
終える人々が多かった。これに対して、近時このような
下肢の不自由な人についても積極的に社会参加のための
援助を行ない、例えばパラリンピックなどの競技性の運
動を公的にバックアップしていく世界的な傾向もある。
このような下肢の不自由状態の人のリハビリテーション
において、例えばトレッドミルのような床面が低速で前
方から後方側に移動する装置を用い、その床面上に患者
等を介護者が3人ないし4人程度で上肢や胴部などを支
持させた状態で歩く訓練を行わせるような試みがされて
いる。このような中で、従来困難とされていた下肢完全
麻痺状態の患者等について他動的あるいは強制的に下肢
について歩行運動を強制的に行わせる事により運動機能
や反射機能などの神経をある程度再生させることがで
き、また、治療効果も具体的にあることが予測されてい
る。また、老齢化あるいは高齢化した人々に対しても歩
行訓練などにより精神的な刺激を与え、さらに歩行動作
そのものが生理的にもあるいは血液の循環を促す点にお
いても極めて良好な影響を人体に与えることが知られて
いる。
全麻痺の下肢を有する人々や高齢者等を含む患者等の歩
行訓練に際しては数人の介護者が自身の体を支持するこ
とが困難な患者等の上肢や胴体をそれぞれが分担して支
持させた状態でトレッドミルなどの上に患者等を吊り下
ろした状態で運動介助を行わねばならず極めて大きな労
力を必要とすると共に、介助の為の人的資源が大きく費
やされるうえ、患者等自身においても介助者の介助を通
じて行われるそのような機能回復訓練を快く受け入れて
積極的には行わないような人が多いものであった。
たものであり、その目的は、完全麻痺状態や高齢者など
の歩行がまったく困難な患者等の下肢を強制的に歩行運
動させ、早期の社会復帰のためのリハビリテーション効
果を促進させ得ると共に、患者等も積極的にリハビリテ
−ション運動を行いたくなるように自力的な動かし方で
下肢を強制的に歩行運動させることのできる機能回復訓
練装置を提供することである。
に、本発明は、枠体12と、枠体12に取り付けられた
座席部14と、座席部14の下方位置に設けられ患者等
が座席部14に乗架した状態でその足部を載置させて受
けるペダル16と、側面視前進方向19を先鋭端23と
し後部側21を袋部25とする涙状の軌跡200を移動
するようにペダル16を駆動させる駆動機構部18と、
を備えたことを特徴とする機能回復訓練装置10から構
成される。
させたペダル支持体20と、ペダル支持体20にそれぞ
れ一端を枢着されペダル支持体20の横方向移動と縦方
向移動を同時に行わせて該ペダル支持体20のループ移
動を行なわせる複数の操作アーム22を含む機構部24
と、操作アーム22を操作駆動させる操作駆動部26
と、を備えたこととしても良い。
26は、操作アーム22の他端側に連結されてこれらの
操作アーム22の他端側を同時に円運動させる回転駆動
部28からなることとしても良い。
ダル支持体20側に対して両者の間隔が拡大するように
ペダル支持体20に対して配置されていることとしても
良い。
駆動軸30から半径方向に伸びた所要のアーム長さの駆
動アーム32を含み、駆動アーム32には、それぞれ第
1の操作アーム22aの他端部を第1枢着部34におい
て枢着させるとともに駆動軸30と第1枢着部34との
中間位置である第2枢着部36において第2の操作アー
ム22bの中間長さ位置で該第2操作アーム22bと交
差状で枢着され、さらに、該第2操作アーム22bの他
端部と枠体12側にそれぞれ枢着されたリンクアーム3
8と、を備えたこととしても良い。
2個設けられ、駆動機構部18を介して相互のペダル1
6が涙状の軌跡200の移動距離の最遠隔位置に常時位
置するように配置されて駆動されることとしても良い。
てこれらを同時に駆動させるように共通の駆動軸30を
有し、駆動アーム32が該駆動軸30から互いに略18
0度位相をずらして延長し固定されたこととしても良
い。
能に移動調整する移動調整機構40が設けられているこ
ととしても良い。
の好適な実施の形態について説明する。図1ないし図8
は、本発明の実施形態に係る機能回復訓練装置10を説
明しており、図1ないし図3において、この機能回復訓
練装置10は、枠体12と枠体12に取り付けられた座
席部14と座席部14の下方位置に設けられて患者等が
座席部14に乗架した状態でその足部を載置させて受け
るペダル16とこのペダル16を駆動させる駆動機構部
18とを備えている。
体を支持するフレームあるいはケースなどの構造体から
なり、この実施形態において、例えば金属パイプ材から
なる離隔して平行に立ち上げ形成された後部縦フレーム
94と、後部縦フレーム94の下端から横方向にそれぞ
れ連設された底部フレーム96と、後部縦フレーム94
の上部寄り位置から前方側に延長され前端側がR状に曲
げられて垂下延長されて底部フレーム96側に先端を組
付け固定された2個の側部フレーム95と、これらの中
間に渡設されて両側で連結させた複数の幅フレーム97
と、を含み、その内側に駆動機構部18を収容しうる程
度の大きさで中空変形箱型フレーム構造体である。側部
フレーム95の前方側延長部分は、座席部14の両側高
さ位置近傍に配置されており、患者等が座席部14に着
座した状態でこれら両側の側部フレーム95を手で把持
して上半身を支持し得るようになっている。
に載置させて両側の下肢を自然に下ろしてその足部をペ
ダル16に載置させた状態でそのペダルを駆動して強制
的に人の歩行運動を行わせるような動きを行なわせるに
あたり、それらの座席部14、ペダル16、駆動機構部
18の支持を行うものである。この実施形態において、
枠体12の四隅位置にはそれぞれ大、小の車輪44が転
動自在に取り付けられており、必要に応じてハンドル4
2を介護者が把持した状態でペダル16の歩行駆動時に
同時に枠体12全体を前方に押してやったり、あるいは
モータに連動させて患者等に歩行時の歩行移動の感覚を
現実的に感じさせるようにしても良いものである。
中空内部において、底部フレーム96に前後に離隔した
位置で2個の前、後支持板46が立設固定されている。
これらの支持板46に支持されて座席部支持フレーム5
2が起立状態から前下がり位置に揺動可能に枢着支持さ
れている。すなわち、前後の支持板46にそれぞれ下端
側を枢着されて前、後縦支持杆48が平行に立ち上がり
設けられ、さらに、これらの両縦支持杆48のそれぞれ
の上端側に枢支連結されて支持杆50が設けられてい
る。このような座席部支持フレーム52が上向きコの字
状に立設されている。
4がその一辺を該横支持杆50に共用させて1つの角部
分を垂下させる状態で固定されている。そして、この三
角フレーム54の垂下端に座席部固定杆56の下端が固
定され、一端側を上方に立ち上げて設けられている。こ
の座席部固定杆56の上部に座席部14のサドル体58
が固定されている。
部が弾性的に支持されてクッション性を有するようにな
っている。また、座席部支持フレーム52の横支持杆5
0には背もたれ支持杆62を介して背もたれ64が固定
され、これによってサドル体58上に乗架した患者等の
背中を受けさせるようになっている。
間幅フレーム100と座席部支持フレーム52の後縦支
持杆48とに渡って回転ハンドル66付の長ボルト部材
68が架設されて後縦支持杆48の中間位置で螺合して
おり、回転ハンドル66を回転させることによって図4
に示すように座席部支持フレーム52をコ字直立状に立
てた状態から鎖線示のように前下がり状に座席部14を
移動させる状態に移動させ任意の移動位置で該座席部支
持フレーム52を前下がり状に固定保持させるようにな
っている。
全体を前下がり状に移動させ前下がりの低位置に移動保
持させた状態で例えば患者等をサドル体58に乗架させ
再び回転ハンドル66を逆方向に回転させることによっ
て座席部支持フレーム52を直立状に復帰移動させ、こ
の状態で患者等の足部を載着させたペダル16に対して
所定の歩行運動に対応する動きを行わせるものである。
なお、実施形態では長ボルト部材68の回転は手動によ
る回転ハンドルの回転操作で行なうようにしているが、
モータ等に連動させてモータ駆動で回転させるようにし
て座席部の直立位置あるいは前下がり位置への移動調整
を行なわせるようにしてもよい。
ム52との枢着部47、47は、同座席部支持フレーム
52が前後方向に対して左右に例えば5cm程度の揺動
範囲で揺動し得るようにルーズな状態で前後支持板46
に対して枢着されており、この座席部支持フレームの揺
動支持機構により、人が座席部に乗架して装置を駆動さ
せて疑似歩行運動を行なわせる際に、踏み込み側に加重
が負荷させれたときにはその踏み込み側に人の胴体が傾
動し得るようにでき、人の歩行運動により近い状態で装
置を駆動させて機能回復の訓練の実効を行なわせるよう
にしている。
図13(b)にも示すように、患者等の足部を載置させ
て受けさせたペダル16を側面視前進方向Fを先鋭端2
3とし後部側Eを袋部25とする涙状の軌跡200を移
動させるように駆動させる駆動機構部18を備えたこと
であり、該駆動機構部18はペダル16を支持固定させ
るペダル支持体20と、このペダル支持体20をループ
状に移動させる機構部24と、機構部24に連携して機
構部24を駆動させる操作駆動部26と、を備えてい
る。
体58に患者等が乗架した状態でその左右両側にそれぞ
れ配置させて、患者等の両方の足を歩行動作させるよう
にしてもよいし例えば片方のみの足の完全麻痺状態の患
者等のために片方のみにペダル16並びに駆動機構部1
8を設けて歩行運動をさせるようにしても良い。
ドル体58の両側にそれぞれ設けられて両足による歩行
運動を行わせるようにしているが、説明を簡略化するた
めに、以下、片側のみの駆動機構部18について説明す
る。
52の下端近傍には枠体12の底部フレーム96に回転
自在に支持された中間軸104に固定されて中間スプロ
ケット106が設けられ、この中間スプロケット106
は同じく底部フレーム96に設置された駆動モータ88
の回転軸102とチェーン70連結されてモータの駆動
力を受けて回転するようになっている。一方、図5に示
すように枠体12の底部フレーム96であって、座席部
14の略直下方部分には該底部フレーム96から上方に
立ち上がる軸受支持杆74が固定されており、この軸受
支持杆74に支持されて駆動軸30が横方向を長手とす
るように回転自在に軸支されている。この駆動軸30に
は駆動スプロケット108の軸孔が嵌合固定されてい
る。そして、中間スプロケット106と駆動スプロケッ
ト108には他のチェーン72が調帯されており、これ
によって駆動モータ88の回転駆動力が駆動スプロケッ
ト108を介して駆動軸30を回転駆動させる。モータ
駆動力の駆動スプロケットへの伝達機構は、この実施形
態の構成に限定されることなく、単にモータの回転軸に
チェーンを含むベルト、ギヤその他の任意の伝達機構に
より、より簡易に駆動させるようにしたものであっても
よい。
機構部24は、ペダル支持体20の離隔した所要の位置
において、該ペダル支持体20に一端を枢着させた剛体
からなる複数の操作アーム22を備えており、この操作
アームの動きに伴って剛体であるペダル支持体の向きや
平面状の位置を移動させながらペダル支持体をループ状
に移動させる。
動させる操作駆動部26はこの実施形態において、回転
駆動部28からなり、該回転駆動部28は複数の操作ア
ーム22の他端側(ペダル支持体20との枢着部となる
端部に対する他の端部側)を同時に円運動させるように
なっている。この回転駆動部28は駆動軸30から直角
方向に伸びた駆動アーム32を含む。図5において、該
駆動アーム32は駆動軸30の軸端から直角方向に固定
された第1駆動アーム32aと同じ方向に延長されて連
結固定された第2駆動アーム32bとからなる。実施形
態において、第1駆動アーム32aと第2駆動アーム3
2bは駆動軸30を中心として半径方向に直線状に連結
固定されており、両者は駆動軸回りに一体的に回転す
る。実施形態において、駆動軸30から直角状に連結さ
れた第1駆動アーム32aの先端と第2駆動アーム32
bの基端とがそれぞれ連結ピン80の両端に片持ちクラ
ンク状に連結固定されている。
1駆動アーム32aの先端すなわち連結ピン80部分
は、第2駆動アーム32bの先端よりも小さな半径で円
運動を行ない、よって、該第1駆動アーム32aの先端
すなわち連結ピン80部分の回転による円軌跡は、第2
駆動アーム32bの回転円軌跡の内側においてより小さ
な円軌跡となる。
部は枢支ピン82を介して第1の操作アーム22aの下
端部に枢支連結されている。そして、第1操作アーム2
2aの一端側となる上端部は縦長四角形状の板で形成さ
れたペダル支持体20の内側即ち図6上背面側に枢支連
結されている。一方、第1、第2駆動アーム32a、3
2bを連結する連結ピン80は短筒状の筒体84の軸穴
に貫挿して受けられて回転自在に軸支されている。そし
て、この筒体84は第2操作アーム22bの中間長さ位
置で同アーム全体を分断するような位置で中途で固定さ
れている。
2bは第1操作アーム22aよりも長く設定されてお
り、該第2操作アーム22bの上端側である一端側は第
1操作アーム22aと同様にペダル支持体20の裏面側
において枢支ピン82を介して枢支連結されている。
としては直線状に構成され、中間に筒体84を介在させ
てアーム本体から下方に延長された延長部112を備え
ており、この延長部112の下端と枠体12の底部フレ
ーム96側に固定されたコ字型ブラケット76とに架設
された状態で、それぞれに両端を枢着されたリンクアー
ム38が枢支連結されている。したがって、駆動軸30
の回転駆動によって第2駆動アーム32bの先端側であ
る第1枢着部34と第1駆動アーム32aの先端側の連
結ピン80位置における第2枢着部36が同時に回転駆
動され、特に第2操作アーム22bはそのアーム長さの
中間位置を掴まれて枢支された状態でその中間部を回転
駆動されるようになっている。
た駆動アーム32の先端側と中間位置とがそれぞれ第
1、第2の操作アーム22a、22bの下端側あるいは
中間側を枢支状態で係合させながら円運動を行う事によ
りそれぞれの第1、第2操作アームの一端側、即ち、上
端側であるペダル支持体20の枢着部分をして横方向並
びに縦方向移動を同時に行わせるような運動を与える。
アーム22a、22bは回転駆動部28側からペダル支
持体20側に対してそれぞれの離隔間隔がしだいに拡大
するようにペダル支持体に対して設けられており、これ
によって、それらの操作アームの基部側の枢支状態での
円運動によって人の歩行運動に近い動きを含むきわめて
複雑な動きをペダル支持体に与えることになる。
に支持固定する剛体からなり、例えば本実施形態のよう
にその2点を操作アーム22a、22bに枢着支持さ
れ、該操作アームの移動あるいは運動に伴ってその上下
端の例えば平面的な移動位置あるいは該ペダル支持体全
体の仮想平面上の位置を変化させることによりペダル1
6に対して疑似歩行運動を行なわせるものであり、実施
形態では、両操作アーム22に浮動状に支持されて自在
に動き得るようになっている。実施形態において、該ペ
ダル支持体20は、長矩形形状の板体からなり、操作ア
ーム22等との組付がし易く、かつ、移動状態の設計上
の確認等が簡易に行なえる。実施形態に限定されず、そ
の形状、構造は任意に設定してもよい。
ように第2駆動アーム32bの先端からペダル支持体2
0との下枢着位置(第1操作アーム22aの上端枢着位
置)までの距離と第2操作アーム22bの連結ピン80
即ち軸受84の枢着位置からペダル支持体20の上枢着
位置(第2操作アーム22bの上端枢着位置)までのア
ームの長さはほぼ等しく設定され、これらのペダル支持
体20に対する第1、第2操作アーム22a、22bの
それぞれの上端枢着位置の中間位置に一端側を固定して
直線状に斜め前方側に下降した状態でペダルアーム86
が先端側を垂下させておりこの先端側に靴底形状で受け
皿体状に靴底輪郭から縁部を囲周状に立ち上がり形成さ
せたペダル16が水平方向に固定されている。実施形態
において、ペダルアーム86の下端は所要角度で曲げら
れてペダル受け杆が横方向に固定され、このペダル受け
杆に支持されて靴底形状のペダル16が固定されている
が、図示しないが必要に応じてペダル受け杆を長手方向
に伸縮調整できるようにしてもよいし、また、ペダル受
け杆の長手方向を軸とする軸回りに回動し得るような機
構を施してもよい。
に延びた延長部112と、これに枢支連結されるリンク
アーム38と、はペダル支持体20を支持すると同時
に、この第2操作アーム22bの下端延長部112の長
さあるいはこの下端延長部とリンクアーム38との枢着
位置、すなわち延長部112の長さ等を種々変化させて
設定することによってペダル支持体の移動軌跡を変化さ
せる事が出来る。
a、22bのそれぞれの長さや駆動軸30から半径方向
に伸びる駆動アーム32と第1、第2操作アーム22
a、22bとの枢着位置を変化させたり、第1、第2操
作アーム22a、22b自体のそれぞれの長さを変化さ
せることによってもペダル支持体の動きを種々変化させ
る事が出来る。
操作アーム22a、22bの枢着位置そのものを例えば
その離隔間隙をより離したりあるいは近接方向に移動さ
せたりすることによってもこのペダル支持体の動きに変
化を与えることができる。
は側面視前進方向Fを先鋭端23として後部側Eを袋部
25とする涙状の軌跡200を移動するようにペダル1
6を駆動させる点にあり、この実施形態において、上述
したようにペダル支持体20に対して前下がり状に垂下
させてペダルアーム86の下端の水平部とこれに水平状
に固定した靴底体からなるペダル16を設けている。こ
れによって、回転駆動部28を駆動することにより、図
9ないし図12に示されるようなペダル16の移動を生
じさせこれによって、図13に示すような先端側を先鋭
端とした軌跡を移動するようにペダル16が駆動され
る。
ーム22a、22bの下端側に枢支連結された第1、第
2枢着部(34、36)を回転駆動させて円運動を行わ
せることによって駆動機構部18の操作駆動を行なわ
せ、これによって、ペダル支持体20を連続的に横方向
並びに縦方向、即ち、同一平面状においてX方向とY方
向を同時に移動させるようにしており、これによって該
ペダル支持体20が閉ループを描くような駆動を行わ
せ、この結果、該ペダル支持体20に固定されたペダル
16がほぼ人の自然な歩行動作時に行う足部の移動と同
様の複雑な運動を行わせる事が出来る。
れぞれが縦方向と横方向の移動をペダル支持体20の枢
着部位に行わせるようになっており、また、ペダル支持
体20は剛体であるからペダル支持体の向き即ち、ペダ
ル支持体に対して回転動作を加えながら移動させる。
の下方両側位置に2個設けられて両足をペダルに配置さ
せて受けさせた状態で歩行運動を行わせるようになって
おり、人の自然な二足歩行に対応させて、この実施形態
では駆動機構部18を介して相互のペダル16が涙状の
軌跡200の移動距離の最遠隔位置に常時位置するよう
に配置されて駆動されるようになっている。即ち、図
2、図3、図5に示すように、駆動軸30の他端側にも
それぞれ同駆動軸30から半径方向に伸びた所要のアー
ム長さの駆動アーム32とこれに連携する第1、第2の
左操作アーム22a、22bが枢支連結されてその一端
側を左ペダル支持体20にそれぞれ枢着されており、こ
れによって、右側のペダル支持体及びペダルのループ状
移動ならびに涙状軌跡移動と同じ移動を行うようになっ
ているが、特に左側の機構に関しては左側駆動アーム3
2は駆動軸30から右駆動アームに対して180度位相
を異ならせて延長して固定されている。
歩行運動と同様の歩行動作を駆動力を介して生じさせる
事が出来るようになっている。尚、図中90は駆動モー
タ88に駆動電力を供給するバッテリ、92はモータの
起動、停止動作などを行なわせる操作レバーを有する操
作ボックスである。なお図示しないがこのモータ88の
駆動力をチェーンやベルト等の動力伝達装置を介して同
時に転動体44を回転駆動させるようにして歩行動作と
同時に装置全体が前進しうるようにさせても良い。
が、理解を容易化するために例えば右側のペダル16あ
るいは駆動機構部18を中心にして説明を行う。まず、
例えば図4に示すように座席部14を移動調整機構40
を介して前下がり状に移動下降させ、この状態で下肢が
麻痺状態等の患者等をサドル体58上に乗架させ、その
状態で同移動調整機構40の回転ハンドル66を操作し
て座席支持フレーム52を直立状態にさせ、患者等の両
足を両側のペダル16の靴底体上に載せた状態に保持す
る。この状態から駆動モータ88の操作レバーを操作す
ると駆動モータ88を介して駆動スプロケット108が
回転し、駆動軸30を回転させると操作駆動部26の回
転駆動部28が駆動しこれに連携する第1、第2操作ア
ーム22a、22bの下端側を枢着状態で移動させる。
6がサドル体58の真下位置にあって靴底体が地面に対
して水平方向に配置された状態で駆動スプロケット10
8を矢示方向に駆動させると、駆動軸30が同じ方向に
回動し、第1、第2駆動アーム32a、32bを含む駆
動アーム32が図9に示すように駆動軸30を中心とし
て90度時計回り方向に回動すると図10実線示位置に
変位する。このとき、ペダル支持体20の下枢着部が上
枢着部よりも大きく移動し、この結果ペダル16は図1
3のRの範囲をほぼ水平状に横方向、即ち、真後ろ方向
に移動する。
回り方向に90度回転させると図11実線示(図10の
鎖線示)のように左方向への最大移動位置から駆動アー
ムが上向き状態に変化するので、第2操作アーム22b
の先端のペダル支持体20との枢着部分がペダル支持体
20を上方に持ち上げる作用を行い、これに追随しなが
ら円弧を描くように第1操作アーム22aの枢着部であ
る下枢着部も円弧状に持ち上げられて随伴する。
位置Gを仮に取ったときに、この重心位置が起点である
I位置からJ位置に至り、さらにK位置に移動してい
る。図11の駆動アーム32の上向き位置からさらに時
計回りに90度回動されると、図12の実線示(図11
の鎖線示)のようにペダル支持体20は図10実線示位
置から右下がり方向に円弧状に下降移動するとともに、
この際ペダル16が涙状軌跡の袋部25からその先鋭端
23方向に向けて移動する。
置から図12の鎖線示下向き位置に時計方向周りに回動
すると、ペダル支持体20は前傾姿勢から再び元の図6
に示すようにその長手方向を鉛直状に配置した状態に復
帰し、このときペダルアーム86の下端に設けられたペ
ダル16は急速に前下がり状に下降し、涙状の先鋭端2
3側に移動して図6の原点位置に復帰する。
原点位置からJ位置に移動するときにペダル16は涙状
軌跡のRの移動範囲を移動し、さらにペダル支持体20
がJからKへ移動の際はペダル16はS範囲を移動し、
同様にペダル支持体がKからLのときはペダルはT範
囲、ペダル支持体がLからIのときはペダルはU範囲を
移動することになる。このようにしてペダル支持体20
のループ状移動を伴いつつペダル16は前進方向Fを先
鋭端23とし後部側Eを袋部25とする涙状の軌跡20
0を移動されこれによって人の自然な足の歩行時の運び
を忠実に再現させる事が可能となる。
アーム32は駆動軸30から互いにほぼ180度位相を
ずらして延長して固定されており、たとえば図7に示す
ように、右側のペダル16がサドル体58の真下にある
位置で左側のペダル16は涙状の軌跡の移動距離全体に
対してほぼ最も離れた位置に常時位置するようになって
いる。したがって、2足での歩行時の自然な足の運び方
を強制的に動かすことを実現させている。
長四角の板状体から構成しているが、例えばその形状は
これに限定されることなく正方形、円形、その他の任意
形状の多角形あるいは板部材でなくともブロック体、そ
の他任意の形状あるいは構造物としても良い。また、こ
の実施形態では、枠体12を金属パイプフレームあるい
は剛体状のフレームから構成して組付けているが例えば
箱形状としたりドーム形状とするなど任意の形状あるい
は構造としても良い。さらに材質も軽量化など行うため
に適宜の箇所に合成樹脂などを用いても良い。
練装置10によれば、枠体12と枠体12に取り付けら
れた座席部14と座席部14の下方位置に設けられ患者
等が座席部14に乗架した状態でその足部を載置させて
受けるペダル16とこのペダル16を前進方向19を先
鋭端23とし後部側21を袋部25とする涙状の軌跡2
00を移動するように駆動させる駆動機構部18とから
構成し、ペダル支持体20を複数の操作アーム22に枢
着させて浮動状に支持した状態で該ペダル支持体20に
取り付けたペダル16の移動軌跡を歩行動作時の足の運
びに一致させるようにしており、ペダル支持体20と複
数の操作アーム22により円滑な歩行動作を実現させる
事が可能となる。
施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範
囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲において、任
意の改変を行なってもよい。例えば、枠体12の側部フ
レーム等に倒伏起立自在のハンドルフレームを設け、起
立状態で座席部に乗り込み、訓練開始時には患者等の前
方側にハンドルフレームを倒伏させた状態でこれを握っ
て訓練を行なうようにしてもよい。
訓練装置によれば、枠体と、枠体に取り付けられた座席
部と、座席部の下方位置に設けられ患者等が座席部に乗
架した状態でその足部を載置させて受けるペダルと、側
面視前進方向を先鋭端とし後部側を袋部とする涙状の軌
跡を移動するようにペダルを駆動させる駆動機構部とを
備えた事により、完全麻痺状態の下肢の患者等の機能回
復訓練を他動的且つ強制的に自動運転で自然な歩行動作
に一致させて強制的に行わせることができ、介護者の労
力ならびにその介護人員を完全に不要とさせるのみなら
ず、患者等は自らのスイッチ操作などで本装置を用いて
回復訓練を行うことが出来るので社会復帰等に向けたリ
ハビリテーションを積極的且つ自発的に行わせてその回
復効果を促進させることが可能である。
せたペダル支持体と、ペダル支持体にそれぞれ一端を枢
着されペダル支持体の横方向移動と縦方向移動を同時に
行わせて該ペダル支持体のループ移動を行なわせる複数
の操作アームを含む機構部と、操作アームを操作駆動さ
せる操作駆動部と、を備えているので、操作アームを介
してペダル支持体の向きや回転を含む平面状の自在な動
きを実現させることが具体的に可能である。
部は、操作アームの他端側に連結されてこれらの操作ア
ームの他端側を同時に円運動させる回転駆動部からなる
ので操作駆動部が回転運動によって実現できるのでモー
タ等の回転力をそのまま利用して操作アーム並びにペダ
ル支持体を介したペダルの円滑な擬似歩行運動を行わせ
ることが可能である。
ル支持体側に対して両者の間隔が拡大するようにペダル
支持体に対して配置されているので操作アームによるペ
ダル支持体の回転並びにそれぞれの操作アームの立て及
び横方向への同時移動を介してペダルを円滑に涙状軌跡
移動を行わせるようにさせることができる。
動軸から半径方向に伸びた所要のアーム長さの駆動アー
ムを含み、駆動アームには、それぞれ第1の操作アーム
の他端部を第1枢着部において枢着させるとともに駆動
軸と第1枢着部との中間位置である第2枢着部において
第2の操作アームの中間長さ位置で該第2操作アームと
交差状で枢着され、さらに、該第2操作アームの他端部
と枠体側にそれぞれ枢着されたリンクアームと、を備え
た事により操作アームの下部基端側の回転駆動動作を介
するぺダル支持体のループ状移動を具体的に実現させる
ことが可能である。
個設けられ、駆動機構部を介して相互のペダルが涙状の
軌跡の移動距離の最遠隔位置に常時位置するように配置
されて駆動されることにより、両足を完全麻痺状態とし
た患者等が両足をペダルに載置させた状態で2足歩行の
擬似運動を忠実に再現して訓練を行わせることができ
る。
してこれらを同時に駆動させるように共通の駆動軸を有
し、駆動アームが該駆動軸から互いに略180度位相を
ずらして延長し固定された事により、両足による2足歩
行の運動を簡単な機構で且つ少ない部品点数で実現させ
る事ができ装置の製造コストを低廉に維持させることが
出来る。
帰可能に移動調整する移動調整機構が設けられているこ
とにより、下肢を完全に麻痺の状態の患者等のサドル体
等への乗架移動あるいは下降して装置から離脱するさい
の乗り降りを簡単に行えるようにして装置の使用状の利
便性を向上させることができる。
側面図である。
ある。
図である。
図である。
である。
拡大構成説明図である。
た要部拡大構成説明図である。
枢支連結関係などを詳述に示した拡大断面説明図であ
る。
る。
る。
る。
略に示すペダル支持体の軌跡説明図である。 (b)ペダルの涙状軌跡移動状態を示す作用説明図であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 枠体と、 枠体に取り付けられた座席部と、 座席部の下方位置に設けられ患者等が座席部に乗架した
状態でその足部を載置させて受けるペダルと、 側面視前進方向を先鋭端とし後部側を袋部とする涙状の
軌跡を移動するようにペダルを駆動させる駆動機構部
と、を備えたことを特徴とする機能回復訓練装置。 - 【請求項2】 駆動機構部は、ペダルを支持固定させた
ペダル支持体と、 ペダル支持体にそれぞれ一端を枢着されペダル支持体の
横方向移動と縦方向移動を同時に行わせて該ペダル支持
体のループ移動を行なわせる複数の操作アームを含む機
構部と、 操作アームを操作駆動させる操作駆動部と、を備えた請
求項1記載の機能回復訓練装置。 - 【請求項3】 操作アームは2本であり、 操作駆動部は、操作アームの他端側に連結されてこれら
の操作アームの他端側を同時に円運動させる回転駆動部
からなる請求項1または2記載の機能回復訓練装置。 - 【請求項4】 操作アームは回転駆動部側からペダル支
持体側に対して両者の間隔が拡大するようにペダル支持
体に対して配置されている請求項1ないし3のいずれか
に記載の機能回復訓練装置。 - 【請求項5】 回転駆動部は、駆動軸に連結され駆動軸
から半径方向に伸びた所要のアーム長さの駆動アームを
含み、 駆動アームには、それぞれ第1の操作アームの他端部を
第1枢着部において枢着させるとともに駆動軸と第1枢
着部との中間位置である第2枢着部において第2の操作
アームの中間長さ位置で該第2操作アームと交差状で枢
着され、 さらに、該第2操作アームの他端部と枠体側にそれぞれ
枢着されたリンクアームと、を備えた請求項3または4
記載の機能回復訓練装置。 - 【請求項6】 ペダルは座席部の下方両側位置に2個設
けられ、 駆動機構部を介して相互のペダルが涙状の軌跡の移動距
離の最遠隔位置に常時位置するように配置されて駆動さ
れる請求項1ないし5のいずれかに記載の機能回復訓練
装置。 - 【請求項7】 回転駆動部は、両側のペダルに連係して
これらを同時に駆動させるように共通の駆動軸を有し、 駆動アームが該駆動軸から互いに略180度位相をずら
して延長し固定された請求項5または6記載の機能回復
訓練装置。 - 【請求項8】 座席部が前下がり状に移動かつ復帰可能
に移動調整する移動調整機構が設けられている請求項1
ないし7のいずれかに記載の機能回復訓練装置。
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