JP2002543903A - ベルトバックル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ベルトの後方端部がベルトの先端部と衣服間に巻回される内方向巻回式ベルトバックルが開示される。このベルトバックルは、下部チャネルの側壁の上縁部が前方に露出しないので、種々のパターンや絵柄をベルトバックルの前プレートに表示できる。これにより、よりエレガントで洗練されたベルトバックルが提供される。更に、ベルトを固定するための固定具のヒンジピンが外部に露出しないので、使用時の安全性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、ベルトバックルに係るもので、詳しくは、ベルトの後方端部がベル
トの先端部と衣服間に巻回されるように構成された内方向（内側）巻回式ベルト
バックルにおいて、ベルトが通過する通路を形成する上、下部チャンネルの結合
構造を改善したベルトバックルに関するものである。

【０００２】 （背景技術） ベルトバックルは、衣服、特に、ズボンを着用者の体に安定的に密着させて活
動に不便を与えない主な機能及び、着用者の美的嗜好を充足するための付随的な
機能を有する。

【０００３】 このような機能を有するベルトバックルは多様な形態のものが知られて使用さ
れている。

【０００４】 従来のベルトバックルは、ベルトの後方端部がベルトバックルに固定されたベ
ルト先端部の外側に巻回されるようになっているため、後方端部、即ち、ベルト
の端部が衣服と離隔された状態で放置されるようになって外観上好ましくないだ
けでなく、歩行中上着の袖口や外部物体に引っ掛るという不都合な点があった。

【０００５】 このような問題点を解決するために、本出願人が先出願した大韓民国特許公開
第１９９６−０００１１１号公報（公開日：１９９６年１月２５日）には、ベル
トの後方端部がベルトの先端部と衣服間に巻回される内方向（内側）巻回式ベル
トバックルが提案されている。

【０００６】 前記内方向巻回式ベルトバックルは、内部にベルトの後方端部が通過する通路
が形成される六面体状の上、下部チャンネルにより構成されている。板体（プレ
ートボデー）の両側辺部における縁部を曲げて所定高さを有する両側壁を形成し
、各側壁の下端部位を溶接により板体状の下部チャンネルに取り付けて、間にベ
ルト通路を形成し、前記下部チャンネルの底面の一方側にはベルトの後方端部が
通過するように切欠部が形成されている。

【０００７】 従って、ベルトを着用する際、ベルトの後方端部が板体状のバックルの内部通
路内に挿入され切欠部を通過した後、ベルトの先端部と衣服間に位置するように
なるので、外部に露出されない。

【０００８】 また、下部チャンネルの内側面には鋸の歯状の掛止溝（フック溝）が所定間隔
を有して形成され、バックルの下部チャンネルの入口にはベルトの掛止溝に掛止
されるようなフックが上方向に突出して形成されている。従って、ベルトの後方
端部をベルトバックルの内側通路内に挿入すると、バックルのフックがベルトの
掛止溝に容易に挿入固定されるようになっている。

【０００９】 即ち、図１及び図２に示したように、ベルトバックルの上部チャンネル２０の
両側壁２１に形成された各ヒンジ孔２２に、ヒンジピン３１を挿入して、前記固
定具３０が揺動可能に結合（接続）される。前記固定具３０に具備された鋸の歯
状の歯部３２がベルトの先端部を噛み、ベルトバックルの上部チャンネル２０の
底面に密着する。

【００１０】 然し、このような方式のベルトバックルにおいては、前記固定具３０のヒンジ
ピン３１がベルトバックルの各ヒンジ孔２１を通して外部に露出されるため、着
用者の皮膚が外部に露出された前記固定具３０のヒンジピン３１に接触して傷つ
いたり、衣服が引っ掛って裂けるなどの不都合な点があった。

【００１１】 一方、図３は、従来のベルトバックルの他の形態を示したもので、上、下部チ
ャンネル５０、４０にそれぞれ側壁５１、４１を形成し、それら側壁５１、４１
をリベッティングにより結合させることでベルトバックルを形成したものである
。

【００１２】 このような形態のベルトバックルにおいては、その製造工法上、前記下部チャ
ンネル４０の側壁４１の内側に前記上部チャンネル５０の側壁５１を挿入して前
記上、下部チャンネル５０、４０を結合させている。従って、ベルト正面から見
たとき、常に前記下部チャンネル４０の側壁４１の上方側辺部がベルトバックル
の前面に露出されて、外観上好ましくなかった。

【００１３】 （発明の開示） （発明が解決しようとする技術的課題） 従って、本発明の目的は、ベルトの先端部をベルトバックルに固定する固定具
のヒンジピンが外部に露出されないようにして、着用時の安全性を向上させ得る
ベルトバックルを提供することである。

【００１４】 そして、本発明の他の目的は、上部チャンネルと下部チャンネルとの結合部位
がベルトバックルの前面に露出されず、従って、美麗な外観を有するベルトバッ
クルを提供することである。

【００１５】 （その解決方法） これらの目的を達成するため、底面板の中央部に形成された切欠部と長さ方向
両側に設けられた所定高さの側壁とを有する下部チャンネルと、前記下部チャン
ネルの側壁の内側に挿入して接続される側壁を有する上部チャンネルと、一端部
に形成された歯部及び前記上部チャンネルと前記下部チャンネルの側壁に対して
挿入されるように該歯部の両端部に形成されたヒンジピンとを有する固定具、と
を備えたベルトバックルが提供される。

【００１６】 本発明のバックルに関して、前記上部チャンネルの前面板の外側縁部、即ち、
両側壁の外側部分には、前記上、下部チャンネルの接続時に前記下部チャンネル
の各側壁の前端部が外部に露出されないように覆う翼部が突出形成される。

【００１７】 また、前記上部チャンネルの側壁の後方側両下端部には、ベルトの先端部を固
定するための固定具のヒンジピンが挿入されて固定される溝が形成される。

【００１８】 また、上記目的を達成するために、ベルトバックルの上部チャンネルの上面に
、下部チャンネルの両方壁を包含する全体面積に該当する面積を有する上部覆蓋
板を結合して、下部本体の側壁を前面に露出させないようにしたベルトバックル
が提供される。

【００１９】 本発明のバックルに関して、前記上部覆蓋板は、その底面所定部位に複数個の
固定突起が形成され、前記上部チャンネルの前面板に形成された固定孔に前記各
固定突起が挿入される。固定突起の端部を押圧することで、取り付けることがで
きる。

【００２０】 （発明を実施するための最良の形態） 図４は、本発明に係るベルトバックルの１実施例の構造を示した分解斜視図で
、図中、参照符号１００及び２００は、ベルトバックルの下部チャンネル及び上
部チャンネルをそれぞれ示したものである。

【００２１】 前記下部チャンネル１００は、長方形をなし、中央部に長方形の切欠部１２０
が具備された底面板１１０と、該底面板１１０の長さ方向外側辺部にほぼ直角を
成して折り曲げ形成された側壁１３０と、を包含する。且つ、前記底面板１１０
の上面一側部には、入口側から内側に上向きに傾斜を有するフック１４０が突出
形成される。また、前記側壁部１３０の前、後両側には固定孔１５０がそれぞれ
形成される。

【００２２】 前記下部チャンネル１００と結合される上部チャンネル２００は、ベルトバッ
クルの前面を形成する前面板２１０と、該前面板２１０の底面長さ方向にほぼ直
角に形成される側壁２２０と、を包含する。前記各側壁２２０は、前記下部チャ
ンネル１００の各側壁１３０の内側に密着して挿入されるように所定間隔を有し
て配置される。それら側壁２２０の前、後両側には、前記下部チャンネル１００
の側壁１３０に形成された固定孔１５０に対応する固定孔２３０が形成される。
更に、前記側壁２２０の一方側には半円形の固定溝２４０が形成されて、前記上
、下部チャンネル１００、２００が互いに結合される時、固定具３００のヒンジ
ピン３１０が挿合されるようになっている。また、前記各側壁２２０の外側部に
、前記下部チャンネル１００の側壁１３０の厚さに該当する長さを有する翼部２
５０がそれぞれ突出形成されて、前記上、下部チャンネル１００、２００の結合
時に、前記下部チャンネル１００の側壁１３０の上端縁部が隠れるようになって
いる。

【００２３】 前記固定具３００は、ヒンジピン３１０が位置する端部がほぼ直角に折り曲げ
られ、該折り曲げ部の端部には鋸の歯形状の歯部３２０が形成されている。これ
により、ベルトBの固定時に、該ベルトBの先端部が前記上部チャンネル２００の
前面板２１０の底面に堅固に密着固定される。また、他方の端部は、前記上部チ
ャンネル２００の前面板２１０に向かって所定傾斜角を有して折り曲げられてい
る。これにより、ベルトＢの後端部がベルト通路Pに進入した後、該後端部が、
前記底面板１１０に形成された切欠部１２０内に円滑に誘導される。前記固定具
のヒンジピン３１０は、前記上部チャンネル２００の各側壁部２２０に形成され
た固定溝２４０と前記下部チャンネル１００の底面板１１０の上面間に形成され
る空間部に揺動可能に結合されて、端部が外部に露出されないようになっている
。また、固定具３００は、図４に示したように、ヒンジピン３１０を中心に揺動
し、それは、前記下部チャンネル１００の底面板１１０に形成された前記切欠部
１２０を通して外部に露出されるようになっている。

【００２４】 このように構成される本発明に係るベルトバックルを組立てるときは、各側壁
１３０の内側に各側壁２２０を一致させた状態で挿入する。このとき、前記上部
チャンネル２００の側壁部２２０に形成された固定凹溝２４０に固定具３００の
ヒンジピン３１０を位置決めした状態で前記上、下部チャンネル２００、１００
を結合させると、前記固定凹溝２４０と前記下部チャンネル１００の底面板１１
０との間に形成された空間内に前記ヒンジピン３１０が閉ざされて、前記固定具
が不用意に離脱しないように結合されると共に、前記ヒンジピン３１０の端部は
前記下部チャンネル１００の側壁１３０に隠されて外部に露出しない。

【００２５】 このような状態で、前記上、下部チャンネル２００、１００の各側壁２２０、
１３０に形成された固定孔２３０、１５０を介してリベットを利用して固定させ
ると、前記上、下部チャンネルの結合が終了する。このように結合させると、前
記上部チャンネル２００の前面板２１０に形成された翼部２５０が前記側壁１３
０を完全に覆うようになるので、該側壁１３０の上方端部が前面に露出されず、
よって、前記前面板２１０に所定模様や図案などを描いてベルトバックルの外観
を多様に表現することができる。

【００２６】 このように前記上、下部チャンネル２００、１００が結合された状態で、図４
に示したように、前記下部チャンネル１００の底面板１１０に形成された前記切
欠部１２０を通して前記固定具３００を下方側に揺動させた後、ベルトBの先端
部を前記固定具３００の歯部３２０と前記上部チャンネル２００の前面板２１０
の底面間に位置決めする。この状態で、前記固定具３００を前記前面板２１０側
に押すと、前記固定具３００の固定端部に形成された歯部３２０によりベルトB
の先端部が前記上部チャンネル２００の前面板２１０の底面に堅固に固定される
。

【００２７】 そして、このような状態で、ベルトBの後方端部を前記上、下部チャンネル２
００、１００間に形成された通路Pを通して挿入すると、ベルトBの後方端部が前
記固定具３００の傾斜端部３３０により案内され、前記下部チャンネル１００の
底面板１１０に形成された切欠部１２０を通してベルトBの先端部と衣服間に巻
回されるようになって外部に露出されない。

【００２８】 一方、図７は、本発明の他の実施例に係るベルトバックルの結合状態を示した
もので、本他の実施例においては図６に示す第１実施例の如く、上部チャンネル
２００に翼部２５０を形成する代わりに、下部チャンネル１００の全体面積に該
当する別体の覆蓋板４００を前記上部チャンネル２００に結合させたものである
。

【００２９】 即ち、前記上部チャンネル２００の前面板２１０の所定部位に複数個の固定孔
２６０を形成し、前記下部チャンネル１００の全体面積に該当する面積を有する
前記覆蓋板４００の底面には前記固定孔２６０に相応する部位に複数個の固定突
起４１０を形成して、それら固定突起４１０を前記各固定孔２６０に挿入して圧
着し、前記覆蓋板４００を前記上部チャンネル２００の前面板２１０に取り付け
る。

【００３０】 本実施例においては、前記覆蓋板４００の前面に所定模様や図案を設ける（形
成する）ことで多様な形態の表現が可能である。また、前記覆蓋板４００を別体
で製作することができるので、表面に種々のデザインを彫ることが可能になり、
形態の単調さを回避して高品質のベルトバックルを提供することができる。

【００３１】 （産業上の利用の可能性） 以上説明したように、本発明に係る上、下部チャンネルが結合されてなる内方
向（内側）巻回式ベルトバックルによれば、下部チャンネルの側壁の上方側の縁
部（端部）が前面に露出されないので、ベルトバックルの前面板に多様な形態の
模様や図案などを表現することが可能になって、一層洗練されて品位のあるベル
トバックルを提供し得る。

【００３２】 更に、ベルト固定用固定具のヒンジピンが外部に露出されないので、使用時の
安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来技術の１実施例に係るベルトバックルの斜視図である。

【図２】図１の固定具の結合構造を示した断面図である。

【図３】従来技術の他の実施例に係るベルトバックルの断面図である。

【図４】本発明に係るベルトバックルの１実施例の構造を示した分解斜視図
である。

【図５】本発明の１実施例に係るベルトバックルが組立てられた状態での操
作を示した断面図である。

【図６】本発明の１実施例に係るベルトバックルの固定具の結合構造を示し
た断面図である。

【図７】本発明に係るベルトバックルの他の実施例の結合状態を示す断面図
である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＺ，Ｌ Ｃ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ， ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，Ｓ Ｌ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央部に切欠部が形成された底面板と、該底面板の両縁部に
   形成された側壁と、からなる下部チャンネルと、 前面板と、該前面板の底面に形成された側壁であって前記下部チャンネルの側
   壁と組み合わされ一方側の下端部に固定溝が形成された側壁と、からなる上部チ
   ャンネルと、 一端部に形成された歯部と、前記上部チャンネルの側壁に形成された固定溝と
   前記下部チャンネルの底面板の上面とが形成する閉鎖空間内に挿入されるヒンジ
   ピンとを備えた固定具と、 を備えたことを特徴とするベルトバックル。
2. 【請求項２】 前記前面板は、前記下部チャンネルの側壁の厚さと同一の翼
   部が前記側壁の外側部に突出形成されたことを特徴とする請求項１記載のベルト
   バックル。
3. 【請求項３】 前記下部チャンネルの前記底面板の所定部位には、ベルトの
   位置固定用フックが突出形成されたことを特徴とする請求項１記載のベルトバッ
   クル。
4. 【請求項４】 前記固定具は、一端部に、所定の傾斜角を有して折り曲げ形
   成された案内端部を備えたことを特徴とする請求項１記載のベルトバックル。
5. 【請求項５】 前記上部チャンネルの前記前面板の上面には、前記下部チャ
   ンネルを完全に覆う大きさの覆蓋板が形成されたことを特徴とする請求項１記載
   のベルトバックル。
6. 【請求項６】 前記覆蓋板の底面には突起が形成され、前記前面板には該固
   定用突起が挿入されて固定される固定用孔が形成されたことを特徴とする請求項
   ５記載のベルトバックル。