JP2002543755A - 回転電気機械用の固定子およびその製造方法 - Google Patents

回転電気機械用の固定子およびその製造方法

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JP2002543755A
JP2002543755A JP2000616106A JP2000616106A JP2002543755A JP 2002543755 A JP2002543755 A JP 2002543755A JP 2000616106 A JP2000616106 A JP 2000616106A JP 2000616106 A JP2000616106 A JP 2000616106A JP 2002543755 A JP2002543755 A JP 2002543755A
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ブリッグマン、ウルフ
セデルホルム、スヴァンテ
オールソン、ベルティル
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エービービー アクチボラゲット
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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Abstract

(57)【要約】 内部エンベロープ面(4)を有し、かつ固定子導体(8)を受け取るための、少なくとも部分的に固定子(1)の軸方向に走る複数の溝(3)を有する本質的に中空筒状の第1の固定子部分(2)を含み、半径方向にある前記溝のそれぞれが、ブリッジ(5)によって第1の固定子部分の内部エンベロープ面側を画定される回転電気機械用の固定子。第1の固定子部分(2)は少なくとも1つの磁束影響固定子部分(9)を含み、その固定子部分はブリッジの少なくとも1つ内に少なくとも部分的に配置され、かつ磁気抵抗が得られる内部材料構造を有し、その磁気抵抗が、少なくとも固定子円周方向で、前記磁束に影響する部分を囲繞する第1の固定子部分の一部分において固定子半径方向の磁気抵抗より大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、回転電気機械用の固定子であって、内部エンベロープ面を備え、か
つ固定子導体を受けるための、少なくとも部分的に固定子の軸方向に通る複数の
溝を備える実質的に中空筒状の第1の固定子部分を含み、各溝は半径方向に第1
の固定子部分の内部エンベロープ面側をブリッジによって境界を画定される固定
子に関する。
【0002】 (従来技術) 回転電気機械とは、直流ならびに交流機械を指し、さらには同期ならびに非同
期機械を指す。回転電気機械は、特に電動機として利用されるのに適するが、発
電機としても利用される。以下においては、電動機として利用される非同期電動
機により構成される場合の回転電気機械について説明する。この応用分野は例示
のために述べるにすぎず、なんら制限的な意味は無い。
【0003】 固定子導体は、電圧源に接続するためのものである。運用においては、回転磁
束が発生し、その回転速度は特に供給電圧の周波数によって定められる。機械の
回転子は、回転磁束によって影響を受け、回転する。
【0004】 従来の固定子においては、固定子導体を受ける溝が固定子の軸方向に延び、固
定子の内側エンベロープ面側に開口する。その結果、いわゆるコイルの形態をな
す固定子導体が、溝内に半径方向で固定子の内部空間に置かれる。しかし、当該
固定子においては、溝は内側エンベロープ面から離間されて配置される。したが
って、溝はそれぞれに内側エンベロープ面側を前記ブリッジによって画定される
。そのような固定子によって、従来の固定子に比して複数の長所が実現される。
たとえば、そのような固定子によって、実質的に円滑な円筒状の固定子内面を得
る機会が創出される。回転子を適切に設計することにより、固定子と回転子の間
の実質的に一様なギャップを回転子の円周方向に備える機械が完成され、高い効
率を達成するのに有利である。
【0005】 固定子溝が固定子の内側エンベロープ面から分離される固定子は、それらの溝
への直接接触が固定子導体の機能に対して負の効果を及ぼす気体を固定子と回転
子の間に使用しようとする用途に対してさらに有利である。
【0006】 固定子は、固定子溝が第1の固定子部分の外側エンベロープ面側に開口してい
るものも知られている。そのため、固定子導体を第1の固定子部分の外側から溝
に置くことができ、それは製造技術上の理由から有利である。
【0007】 効率の高い機械を達成するには、ブリッジを円周方向に通る磁束は最小限にす
るべきである。これは従来技術によれば、各溝の底が固定子の内部エンベロープ
面の至近に位置するように配置することにより達成された。しかし、それは特に
溝が固定子半径方向に比較的に長く延びた場合に、極度に肉薄のブリッジが変形
する傾向があり、固定子が製造中および取扱中に破断しやすいことが判明した。
【0008】 (発明の概要) 本発明の目的は、各固定子溝を固定子の内部エンベロープ面から分離したブリ
ッジを呈し、かつ従来周知の機械に対して、固定子の比較的高い機械的剛性との
組合せで高い効率を呈する機械を達成するための条件が得られる回転電気機械用
の固定子を提供することである。
【0009】 この目的は、第1の固定子部分が少なくとも1つの磁束が影響する固定子部分
を含み、その固定子部分はブリッジの少なくとも1つ内に少なくとも部分的に配
置され、かつ磁気抵抗が得られる内部材料構造を有し、その磁気抵抗が、少なく
とも固定子円周方向で、前記磁束に影響する部分を囲繞する第1の固定子部分の
一部分において固定子半径方向の磁気抵抗より大きいことによって達成される。
固定子部分はブリッジ内に配置されるため、望ましくない漂遊磁束がブリッジで
固定子の円周方向に生起すれば、機械の運用において拮抗され、したがって磁束
は固定子の半径方向に大量に通ることを強いられる。その結果、固定子と回転子
の間のギャップにおける磁束の集中度が高くなり、それによって機械の効率が高
まる。
【0010】 本発明の実施形態によれば、複数の前記磁束に影響する部分が固定子軸方向に
溝と前記内部エンベロープ面の間に相互に離間されて配置される。それによって
、磁束はまず第1に半径方向で磁束に影響する部分間に向けられ、その結果、効
率が増進される。
【0011】 本発明のさらに別の実施形態によれば、固定子円周方向において、固定子部分
が前記ブリッジの1つとほぼ同じ延在部を有する。それによって、固定子部分の
存在が固定子の半径方向で磁束に負の効果を及ぼすことはおおよそ無い。
【0012】 本発明のさらに別の実施形態によれば、磁束に影響する部分の内部材料構造に
よって得られる透磁率が磁束に影響する部分を囲繞する第1の固定子部分の一部
分の透磁率より低い。それによって、磁束に影響する部分は、第1の固定子部分
の他の部分に対して、より少ない磁束で飽和磁化される。これは、ブリッジが従
来技術に関して、より少ない磁束で飽和磁化されることを意味し、それによって
磁束は一層多く半径方向に通ることになる。
【0013】 本発明のさらに別の実施形態によれば、磁束に影響する部分の内部材料構造が
磁束に影響する部分を固定子の円周方向に通る磁束に拮抗する磁区構造を呈する
。磁区は、たとえば、低相互移動度で配置される。それによって、磁束は固定子
の半径方向に大量に通ることを強いられる。
【0014】 本発明のさらに別の実施形態によれば、磁束に影響する部分がブリッジの半径
方向延在部の少なくとも50%を超えて延在する。それによって、きわめて僅か
の磁束が固定子円周方向にブリッジを通るにすぎず、それによって高い効率が得
られる。
【0015】 本発明のさらに別の目的は、回転電気機械用の固定子の製造方法を提供するこ
とにあり、その方法によって固定子が比較的高い機械的剛性を有して製造され、
かつさらに固定子によって効率の高い機械の達成のための条件が与えられる。
【0016】 その目的は、第1の固定子部分が内部エンベロープ面および少なくとも部分的
に固定子の軸方向に通る複数の溝を備える実質的に中空筒状に製造され、各溝は
半径方向に第1の固定子部分の内部エンベロープ面側をブリッジによって画定さ
れかつ固定子導体を受けるものとされること、かつ少なくとも1つの固定子部分
が少なくとも部分的に前記ブリッジの1つの少なくとも1つの部分によって形成
され、磁気抵抗が得られる内部材料構造が得られるように処理され、その磁気抵
抗は、少なくとも固定子円周方向で、前記固定子部分を囲繞する第1の固定子部
分のそれらの部分内の固定子半径方向の磁気抵抗より大きいことによって達成さ
れる。運用中の機械によって生成される磁束は、したがって固定子円周方向にブ
リッジを通るのはより少なく、かつ固定子半径方向に固定子と回転子間に位置す
るエア・ギャップおよび回転子にはより多く通り、その結果機械の効率が増進す
る。
【0017】 本発明のさらに別の実施形態によれば、各固定子部分が、固定子部分を囲繞す
る第1の固定子部分のそれらの部分の透磁率より実質的に低い透磁率を有する内
部材料構造を得られるように処理される。したがって、機械の運用において、第
1の部分を含むブリッジが少ない磁束で飽和磁化される。その結果、磁束は一層
多く固定子半径方向に延在する。
【0018】 本発明のさらに別の実施形態によれば、各固定子部分が、磁気抵抗が固定子半
径方向より固定子円周方向に大きい内部材料構造を得られるように処理される。
したがって、磁気的特性は、処理後には固定子部分を固定子円周方向に通る磁束
が拮抗されるように向けられる。
【0019】 本発明のさらに別の実施形態によれば、各固定子部分が塑性変形されるように
加工される。そのような工具加工は比較的に容易に達成され、したがってコスト
は程々であろう。加工は、たとえば、外径が固定子の内径より幾分小さく、いく
つかの部分が筒表面から突出するほぼ筒状の工具により、固定子の内部空間を貫
通して行う。その結果、突出部によって少なくとも部分的にブリッジが変形し、
磁区が影響を受ける。
【0020】 本発明による固定子およびその製造方法のさらに別の実施形態は、請求項およ
び以下の説明によりさらに詳細に分かるであろう。
【0021】 以下に、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照し、例示的に説明する。
【0022】 図1は、第1の好ましい実施形態による概ね中空筒状の固定子1を示す。固定
子1は、いくつかの軸方向溝3を備える第1の部分2を含む。各溝3は、半径方
向に第1の固定子部分の内側エンベロープ面4側をブリッジ5によって画定され
る。ブリッジ5は、第1の固定子部分2の一部を形成する。したがって、ブリッ
ジ5および各溝3の間に位置する第1の固定子部分の各部分は連続部分を形成す
る。溝3内に配された複数の固定子導体8は、すべて銅等の良好な導電性の複数
の細線としてのいわゆるコイルである。溝3は第1の固定子部分2の外側エンベ
ロープ面6側に開いているので、固定子導体は溝3内に容易かつ効率的に定置さ
れる。
【0023】 第2の固定子部分7が半径方向に第1の固定子部分2の外側に配置され、第1
の固定子部分を包囲する。回転子は固定子の内側エンベロープ面4の内側に配置
するとされる。エア・ギャップが固定子1と回転子との間に配される。
【0024】 固定子が電動機等の回転電気機械の一部を成す場合について以下に説明する。
溝3内に配された固定子導体8は、電圧源に接続される。固定子導体8に適切に
給電されたとき、磁束が機械内に生じ、第1の固定子部分2、回転子および第2
の固定子部分7によって形成された磁気回路を通る。磁束は固定子1と回転子の
間のエア・ギャップを半径方向に通るとされる。固定子においては、従来技術に
よれば、固定子の溝3と内側エンベロープ面4の間にブリッジ5があり、磁束の
一部がブリッジを固定子の円周方向に通り、その結果、磁束の僅かな部分がエア
・ギャップを通過して回転子を通り、その結果、効率が落ちる恐れがある。本発
明によれば、磁束の固定子円周方向へのブリッジ通過が少なくとも部分的に抑制
され、効率の増進が得られる。これは、様々な方法により達成可能である。その
中のいくつかの方法を図1および図2を参照して以下に記載する。少なくとも部
分的にブリッジ5内に配置される固定子部分9が、磁束への影響により磁束の通
過が少なくとも一部抑制される内部材料構造とともに配され、かつブリッジが機
械の所期負荷範囲内における負荷により飽和磁化される事実によって、ブリッジ
を通過する磁束が減少し、したがって磁束が固定子の半径方向にエア・ギャップ
および回転子に通ることが一層強く抑制される。
【0025】 磁束影響固定子部分9は、周囲の固定子材料に対して相対的に低い磁気的特性
を有する。そのような固定子部分9は、第1の固定子部分2を内部から処理する
ことによって達成することが好ましい。固定子部分9は、第1の固定子部分2の
内面4から固定子の半径方向にブリッジ5の高さの少なくとも50%、好ましく
は固定子の半径方向にブリッジの高さの少なくとも75%、かつ好ましい例によ
れば固定子の半径方向にブリッジの高さの少なくとも90%を超えて延在する。
固定子部分9の固定子円周方向の延びは、2つの隣り合うブリッジ5の間の固定
子円周方向間隔よりもかなり短い。固定子部分9の固定子円周方向の延びは、好
ましい実施形態によれば、隣り合うブリッジ間の間隔の20%を下回る。固定子
部分9の固定子円周方向の延びは、ブリッジ5の固定子円周方向の長さにほぼ相
当することが好ましい。したがって固定子部分9の固定子円周方向の延びは、ブ
リッジの円周方向の長さの少なくとも90%まで、かつ最大でブリッジの長さを
10%超えるまでとされる。この様にして、固定子部分9により、磁束に対して
固定子半径方向の負の効果は実質的に与えられない。固定子部分9は、好ましい
実施形態によれば、ブリッジ5内円周方向に対称配置される。
【0026】 したがって、固定子部分9の目的は、固定子部分9が配されるブリッジ5を介
して延在する回路の磁束に抗する磁気抵抗を増すことにある。固定子部分9は、
前記ブリッジ5それぞれに配置されることが好ましい。固定子1は、固定子部分
9を除き、実質的に磁心により形成される。磁心は、鉄もしくは鉄の合金により
構成されることが好ましい。固定子コアは、図1によれば第1の固定子部分2お
よび第2の固定子部分7により形成される。
【0027】 第1の例によれば、固定子部分9は、その部分の透過率が固定子部分9を囲繞
する第1の固定子部分の相当部分における透過率より低い内部材料構造を有する
。もちろん、ここで透過率とは透磁率を指す。そのような低い透磁率は、囲繞す
る固定子材料と異なる材料構成または結晶構造により達成することができる。そ
のような低い透磁率は、たとえば、材料の熱処理によって達成される。熱処理は
前記固定子部分に局部的に適用される。そのような熱処理としては、たとえば、
レーザ露光等が考えられる。適切なレベルの温度で加熱の後に急速冷却により、
材料に所望の結晶構造が得られる。磁場に対して低い透磁率を示し熱処理によっ
て達成可能な構造構成部分の一例としてマルテンサイトがある。熱処理は、たと
えば、高周波熱処理または溶接とすることもできる。したがって、目的達成の一
例によれば、材料の熱処理によってマルテンサイト構造が前記固定子部分におい
て得られる。
【0028】 第1の例の補完または代替となる第2の例によれば、固定子内の磁区同士が相
互に相対的に移動を抑制されるように相互に相対的に配置される。これは、たと
えば、格子構造に入り込んでいる転位、コア境界、点欠陥等の形態の欠陥により
達成が可能である。そのような欠陥によって磁区境界が定められ、したがって磁
区の移動または成長が防止される。したがって磁場が与えられたときに磁区は磁
場の方向に整列することができず、そのために固定子部分の磁気的特性が減少す
る。そのような欠陥は、たとえば、塑性変形によって達成される。ブリッジの塑
性変形に際しては、たとえば、筒形かつ半径方向に複数の突起部付きの工具を使
用することができる。塑性変形は、そのような形式の工具を固定子に通し、その
突起部によって固定子部分のブリッジを変形させることによって達成することが
できる。
【0029】 さらに別の例によれば、たとえばカーボンおよびニッケル等の形態の異質の要
素が高温で前記固定子部分に供給される。それによって、異質の要素が格子内に
押し込められて規則性を乱し、それによって固定子部分の磁気的特性に負の効果
が与えられる。
【0030】 さらに別の例によれば、たとえば、窒化物、炭化物等のイオンが加熱中に固定
子部分に供給される。そのようなイオンによって金属格子の規則性を乱し、格子
部分の磁気的特性に減却効果を与える。
【0031】 また、前記固定子部分9に調整された磁気的特性を有する内部構造を与えるこ
とも可能である。固定子円周方向の磁束に対向するため、固定子部分に半径方向
よりも円周方向の磁気抵抗が大きな内部材料構造を与えることができる。それに
よって、半径方向に比較的に高い最高磁束密度が得られ、円周方向に比較的に低
い最高磁束密度が得られる条件が固定子部分内に生まれる。それによって、固定
子部分9が円周方向に比較的に大きな部を有し、機械の効率にさしたる負の効果
を与えることなく内部エンベロープ面4の周囲全体に延ばすことが可能な条件が
得られる。これは、内側エンベロープ面4の大部分、かつ全体に及ぶ処理が可能
であるから、固定子部分9の達成のために有利である。
【0032】 以上に記載しかつ図面に示した実施形態は例示にすぎないと考えるべきことを
強調する。したがって、本発明の根本的精神を保ちつつ本発明を他の方法によっ
ても実現可能である。特に、当分野の技術者には、本発明による課題解決の知識
を得た後には、例示した実施形態を様々に再構成することがもちろん可能であり
、それによって特許保護の範囲を逸脱するものではないことを指摘しておく。
【0033】 固定子の溝3は、図面では固定子の内側エンベロープ面4側に面してほぼ平坦
な底としている。溝3の底は、丸底等、他の形式とすることも可能であり、もち
ろんそれは本発明の請求項の範囲内にある。
【0034】 図示した実施形態によれば、固定子1は2つの固定子部分により構成される。
しかし、固定子を一体に設計することも可能である。その場合には、固定子導体
は固定子の軸方向溝内に通さねばならない。
【0035】 固定子部分9もまた、もちろん前記処理法の2つ以上の組合せにより処理する
こともできる。
【0036】 たとえば、第1の固定子部分2は複数の隣接するプレートで製作することもで
きる。それらのプレートは、固定子の軸方向に垂直な面に位置し、プレート・パ
ッケージを形成する。固定子部分9の処理は、もちろん本発明の請求項の範囲内
でプレートをプレート・パッケージに組立前でも組立後でも実施可能である。処
理はさらにまた、固定子の内面4から、溝3から、あるいは両方向からも達成す
ることができる。
【0037】 筒の記載は広い意味で考えるべきであり、用語の筒は必ずしも底面が円形であ
ることを意味しない。底面はいかように閉じた曲線でも定義できよう。図1で開
示した固定子は円形の筒状とする。しかし、それは本発明の範囲内の筒の一例に
すぎない。
【0038】 上述のブリッジの記載は、半径方向に各溝3と内側エンベロープ面4の間に位
置する固定子の部分に関する。ブリッジ5の固定子円周方向の長さは実質的に溝
3の固定子円周方向の幅によって定義される。
【0039】 磁束影響固定子部分9の内部材料構造は、磁束影響固定子部分を囲繞する第1
の固定子部分の対応部分の内部材料構造とは異なることに留意されたい。
【0040】 また、磁束に影響する部分は、磁束に影響する部分を囲繞する固定子部分の半
径方向の磁気抵抗より大きくかつ円周方向より他の方向に大きい磁気抵抗が得ら
れる内部材料構造を有することを利点とすることに留意されたい。好ましい達成
例によれば、磁束に影響する部分の磁気抵抗はすべての方向でほぼ等しい。
【0041】 なおまた、磁束影響部分9を囲繞する固定子部分は、すべての方向でほぼ等し
い磁気抵抗が得られる内部材料構造を概ね有することに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の好ましい実施形態による固定子の断面図である。
【図2】 図1の固定子の溝の1つを詳細に示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5H002 AA01 AA05 AA07 AB06 AE06 AE07 5H615 AA01 BB01 BB02 BB04 BB06 BB07 BB14 PP01 PP06 PP07 PP10 SS01 SS03 SS05 TT12 TT21

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部エンベロープ面(4)を有し、かつ固定子導体(8)を
    受け取るための、少なくとも部分的に固定子(1)の軸方向に走る複数の溝(3
    )を有する本質的に中空筒状の第1の固定子部分(2)を含み、半径方向にある
    前記溝のそれぞれが、ブリッジ(5)によって第1の固定子部分の内部エンベロ
    ープ方向に画定される回転電気機械用の固定子であって、第1の固定子部分(2
    )が少なくとも1つの磁束影響固定子部分(9)を含み、その固定子部分はブリ
    ッジの少なくとも1つ内に少なくとも部分的に配置され、かつ磁気抵抗が得られ
    る内部材料構造を有し、その磁気抵抗が、少なくとも固定子円周方向で、前記磁
    束に影響する部分を囲繞する第1の固定子部分の一部分において固定子半径方向
    の磁気抵抗より大きいことを特徴とする固定子。
  2. 【請求項2】 複数の前記磁束に影響する部分(9)が、溝(3)と前記内
    部エンベロープ面(4)の間で固定子円周方向に相互に離間されて配置されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の固定子。
  3. 【請求項3】 固定子円周方向において、磁束に影響する各部分(9)が2
    つの隣り合う溝(3)間の間隔より相当に短い延在部を有することを特徴とする
    請求項2に記載の固定子。
  4. 【請求項4】 固定子円周方向において、固定子部分(9)が前記ブリッジ
    (5)の1つとほぼ同じ延在部を有することを特徴とする前記請求項のいずれか
    一項に記載の固定子。
  5. 【請求項5】 磁束に影響する部分(9)の内部材料構造により、磁束に影
    響する部分を囲繞する第1の固定子部分の一部分の透磁率より低い透磁率が得ら
    れることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の固定子。
  6. 【請求項6】 磁束に影響する部分(9)の内部材料構造により、固定子の
    半径方向よりも固定子の円周方向で大きい磁気抵抗が得られることを特徴とする
    前記請求項のいずれか一項に記載の固定子。
  7. 【請求項7】 磁束に影響する部分(9)の内部材料構造が、磁束に影響す
    る部分を固定子の円周方向に通る磁束に拮抗する磁区構造を呈することを特徴と
    する前記請求項のいずれか一項に記載の固定子。
  8. 【請求項8】 磁束に影響する部分(9)が、ブリッジ(5)の半径方向延
    在部の少なくとも50%を超えて延在することを特徴とする前記請求項のいずれ
    か一項に記載の固定子。
  9. 【請求項9】 ブリッジ(5)および第1の固定子部分(2)の溝間に位置
    する部分が、円周方向に沿って連続部分を形成することを特徴とする前記請求項
    のいずれか一項に記載の固定子。
  10. 【請求項10】 第1の固定子部分(2)が外側エンベロープ面(6)を有
    すること、および溝(3)が前記エンベロープ面(6)側に開いていることを特
    徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の固定子。
  11. 【請求項11】 固定子が、半径方向外側に配置されかつ第1の固定子部分
    (2)を包囲する第2の固定子部分(7)を含むことを特徴とする請求項10に
    記載の固定子。
  12. 【請求項12】 第1の固定子部分(2)が内部エンベロープ面(4)およ
    び少なくとも部分的に固定子の軸方向に走る複数の溝(3)を備える本質的に中
    空筒状に製造され、各溝は、ブリッジ(5)によって第1の固定子部分(2)の
    内部エンベロープ面(4)に向かって画定されかつ固定子導体(8)を受け取る
    ことを企図した、回転電気機械の固定子の製造方法であって、前記ブリッジ(5
    )の1つの少なくとも1つの部分によって少なくとも部分的に形成される少なく
    とも1つの固定子部分(9)が、磁気抵抗の得られる内部材料構造が得られるよ
    うに処理され、その磁気抵抗が、少なくとも固定子円周方向で、前記固定子部分
    (9)を囲繞する第1の固定子部分の一部分において固定子半径方向の磁気抵抗
    より大きいことを特徴とする固定子の製造方法。
  13. 【請求項13】 処理が複数の前記固定子部分(9)に対して行われ、固定
    子部分は相互に固定子円周方向に分離されかつそれぞれが少なくとも部分的に前
    記ブリッジ(5)の1つのみにより形成されることを特徴とする請求項12に記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 各固定子部分(9)が、固定子部分(9)を囲繞する第1
    の固定子部分の一部分の透磁率より実質的に低い透磁率を有する内部材料構造が
    得られるように処理されることを特徴とする請求項12または13に記載の方法
  15. 【請求項15】 各固定子部分(9)が、磁気抵抗が固定子の半径方向より
    固定子の円周方向に大きい内部材料構造が得られるように処理されることを特徴
    とする請求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 各固定子部分(9)が熱処理されることを特徴とする請求
    項12から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 各固定子部分(9)のそれぞれに、異質の要素が金属格子
    に格子内の規則性を乱すように供給されることを特徴とする請求項16に記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 各固定子部分(9)が塑性変形されるように加工されるこ
    とを特徴とする請求項12から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 各固定子部分(9)が、第1の固定子部分(2)の内部エ
    ンベロープ面(4)から処理されることを特徴とする請求項12から18のいず
    れか一項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 固定子円周方向において、処理される各固定子部分(9)
    が前記ブリッジ(5)の1つによりそれぞれに画定されることを特徴とする請求
    項12から19のいずれか一項に記載の方法。
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