JP2002543428A - 合成蛍光標識アシルグリセリドによる複合リン脂質/脂質構造の決定 - Google Patents

合成蛍光標識アシルグリセリドによる複合リン脂質/脂質構造の決定

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、芳香族物質の配置に助力して電荷転移複合体、例えば複合リン脂質/脂質構造(二重層、単層、集合体、ミセル)などを与える構造を、合成蛍光標識アシルグリセリドを用いて同定するための簡単な連続的試験、およびリパーゼ/リパーゼ阻害剤の活性を決定するためのその使用、この試験に使用するためのモノアシルグリセリド、ならびにその製造方法、それから得られる基質および該基質の製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、芳香族物質の配置に助力して例えば複合リン脂質/脂質構造(二重
層、単層、集合体、ミセル)のような電荷転移複合体を与える構造を合成蛍光標
識アシルグリセリドにより同定するための簡単な連続的試験、およびリン脂質/
脂質阻害剤の活性を決定するためのその使用に関する。
【0002】 リパーゼ、ホスホリパーゼおよび他の脂肪分解酵素は、バイオテクノロジーお
よび医学の分野において極めて重要である。ある種の代謝不全において、脂肪組
織中で上昇したリパーゼ活性を検出することができ、この上昇した活性は、一部
はこの疾患の発生機序の原因であると考えられている。身体のエネルギー予備の
大部分は脂肪組織の細胞中に脂肪酸のトリグリセリドとして貯蔵される。インス
リンにより引き起こされる本質的な同化過程には、トリグリセリド合成のための
物質吸収の刺激および脂肪生成の増加が含まれる。インスリンにより引き起こさ
れるもう一つの重要な過程は、脂肪分解の阻害であり、その異化性ホルモン、主
としてカテコールアミンによる過程は、トリグリセリドの加水分解を刺激し、こ
れにより脂肪酸の遊離を誘発する。インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)と
結びついた重要な問題は、脂肪細胞の非阻害脂肪分解にその原因があることであ
り、これはエステル化されていない脂肪酸の血漿中レベルを上昇させる。この考
えによれば、脂肪酸は肝臓における糖新生を刺激し、まだ充分には確認されてい
ない分子機構により、骨格筋のグルコース利用を減少させる。事実、脂肪分解阻
害剤、例えば脂肪細胞のニコチン酸受容体の作動剤により脂肪細胞中での脂肪分
解を抑制すると、血漿中の脂肪酸濃度および糖尿病の動物および患者の上昇した
血糖の両者を低下させる。残念ながら、これらの有益な効果は特に著しく顕著で
はなく、比較的に短い時間しか持続しない。これは、脂肪分解の速度決定酵素で
あるホルモン感受性リパーゼ(HSL)が調節機構に介入することにより引き起
こされる生理的反対調節に基づくのかもしれない。脂肪分解反応の阻害が、少な
くとも脂肪細胞から脂肪酸を遊離させるのを抑制することに関して、改善された
NIDMMの治療に導くであろうと推定するのにもっともな理由がある。この場
合、好適な阻害剤によりHSLを直接に阻害することは、HSLの複雑な調節へ
の介入という自明の困難を回避するはずである。
【0003】 脂肪分解酵素の活性は、伝統的には放射測定法、滴定法、酵素法または蛍光測
定/光度測定法を用いて調査される。放射測定法は最も感度が良いが、高価な放
射標識基質を必要とし、不連続的であり、放射性標識生成物から放射性標識基質
を分離しなければならない。このような分離はしばしば面倒であり、放射性廃棄
物の回避/低減は重要性を増している(特に試験数が多い場合に当てはまる)。
【0004】 滴定試験は連続的であり、天然基質および合成基質の両者を用いて実施できる
が、かなり低い感度にたびたび苦しめられ、プロトンの放出量に影響を与える状
態では影響を受けやすい。
【0005】 脂肪分解反応産物の一つ(例えばグリセロール)を検出するための酵素法また
はクロマトグラフ法は極めて感度が高く、比較的に適切なものであるが、実際に
酵素法/クロマトグラフ法で検出する前にリパーゼ反応のインキュベーションバ
ッチを処理することが必要なので、同様に取り扱いの点で複雑である。酵素試験
のカップリングは終点測定(「タイムストップ」測定)しか許容しない。さらに
未知物質の研究(例えば潜在的阻害剤の探索)において、酵素に対する検出反応
の影響を原則として除外することができず、それ故に適切なコントロールを必要
とする。
【0006】 これらの考慮により蛍光測定/光度測定法の開発が促進された。これらは原則
として放射測定法の感度があるが、発蛍光団または発色団で修飾された合成基質
またはサンプルを必要とする。伝統的な蛍光測定/光度測定法は放射測定手法と
同様に、進行が不連続的であり、生成物から基質を分離することが必要である。
最近、連続的な蛍光測定/光度測定アッセイが開発され (S. Hendrickson, Anal
yt. Biochem 219 (1994) 1-8)、これは基質と比較した、生成物の蛍光極大また
は吸光極大のシフトに基づいている。しかしながらこれら全ての方法は、ホスホ
リパーゼ、リポタンパク質リパーゼ、コレステロールエステラーゼ、スフィンゴ
ミエリナーゼおよびグルコシルセラミドグルコシダーゼの検出に限られている。
トリグリセリド切断酵素(例えばホルモン感受性リパーゼ、モノグリセリドリパ
ーゼ、ジグリセリドリパーゼ、トリグリセリドリパーゼ、リポタンパク質リパー
ゼ、膵臓リパーゼ、肝臓リパーゼ、細菌リパーゼ、PLA2、PLC、コレステ
ロールエステラーゼ)の連続的活性測定に適する発蛍光団/発色団基を有する基
質は、まだ知られていない。
【0007】 それ故に本発明の目的は、芳香族物質の配置に助力して例えば複合リン脂質/
脂質構造(二重層、単層、集合体、ミセル)のような電荷転移複合体を与える構
造を合成蛍光標識アシルグリセリドにより同定するための簡単な連続的試験、お
よびリパーゼのような脂質結合タンパク質の活性を決定する方法を開発すること
である。
【0008】 脂質輸送体は、脂質を認識するがリパーゼのようには切断せず、その代わりに
生物学的膜を通して輸送するタンパク質である。ここでリパーゼとは、例えば R
.D. Schmid, R. Verger, Angew. Chem. 110 (1998) 1694-1720 において定義さ
れているような、生物学的に関連する内因性リパーゼを意味すると理解される。
【0009】 ホルモン感受性酵素とは、その活性がリン酸化依存性の第二メッセンジャー(
例えばcAMP)により影響を受けるか、またはホルモンのコントロール下にあ
る他のアロステリック機構(例えばタンパク質-タンパク質相互作用)により影
響を受ける酵素を意味すると理解される。cAMPレベルを調節するホルモンは
、例えばアドレナリン、ノルアドレナリン、グルカゴンおよびインスリンである
【0010】 本発明は、 a) 蛍光標識を備えた脂肪酸を、アルコール溶液中、例えばC1〜C4−アルカ
ノール、好ましくはメタノールなどの中で、室温において、塩基、例えば非親核
性無機塩基、好ましくはアルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属C1〜C4−アル
カノレート、特に好ましくはメタノレート、例えばナトリウムメタノレートまた
はカリウムメタノレートを添加して、2,3-エポキシプロパノールと反応させてモ
ノアシルグリセリドを生成させ、 b) このモノアシルグリセリドをリン脂質と共に1:10〜10:1、好まし
くは1:2〜3:1、特に好ましくは1:1〜1.5:1の比(mg/ml)で超音
波処理に供し、これから、黄色から赤色への変色により認識可能な基質を生成さ
せること を含む、基質の製造方法に関する。
【0011】 蛍光標識とは、光で励起した後にそれ自体が光を発することが可能である分子
内の化学基と定義される。ここで、このような基は、約1nMの最低濃度でもなお
基質自体が検出可能である基質を製造するために用いられる。例えばN,N−ジ
メチルアミノスルホン酸(dansyl、ダンシル)またはNBD、好ましくはNBD
を挙げることができる。
【0012】 脂肪酸とは、例えば、飽和または不飽和であり、C-8〜C-20の鎖長を有する
長鎖カルボン酸、好ましくは飽和または不飽和C-12、C-14、C-16およびC-18
カルボン酸、特に好ましくは飽和C-12カルボン酸を意味すると理解される。
【0013】 蛍光標識を備えた脂肪酸を、2,3-エポキシプロパノールを用いてモノアシルグ
リセリドと結合させた。この合成基質およびリン脂質、例えばホスファチジルイ
ノシトールおよびホスファチジルコリンの各単独または一緒から、場合により1
0:1〜1:10、好ましくは3:1〜1:3、特に好ましくは2:1の重量比
において、例えば約1〜10分間、好ましくは1〜6分間、特に好ましくは4分
間持続する超音波処理により、調査すべきリパーゼの基質として役立つミセルま
たは小嚢を形成した。ミセルまたは小嚢中へのこの取り込みは、この構造におい
て空間的に近接している芳香族物質の電荷転移複合体に基づいて、黄色から赤色
への変色を伴う。リパーゼと共にインキュベートすると、脂肪酸が除去されるこ
とになり、標識脂肪酸およびグリセロールが遊離される。
【0014】 リン脂質として、例えばホスファチジルコリン(6mg)およびホスファチジル
イノシトール(6mg)をクロロホルム(各1ml)に溶解する。基質を製造するた
めに、2部のホスファチジルイノシトール溶液(例えば83.5μl)および1
部のホスファチジルコリン溶液(例えば41.5μl)および100μlのNA
G溶液(1mlのクロロホルム中10mg)をピペットで一緒にする(試験における
最終濃度:0.0375mgのリン脂質/ml;0.05mg/NAG/ml)。クロロホ
ルムを除去した後、20mlの25mM tris/HCl、pH7.4;150mlのNa
Clを添加し、超音波プローブ(Branson Sonifier タイプ II、標準マイクロチ
ップ、25W)を用いて、二通りの超音波処理を行う。第一処理:セッティング
2、2×1分、合間にそれぞれ氷上で1分;第二処理:セッティング4、2×1
分、合間にそれぞれ氷上で1分。この手順の間に、基質溶液の色は、小嚢/ミセ
ルのリン脂質分子間にNAGが介在するために、黄色(吸光極大481nm)から
赤色(吸光極大550nm)に変わる。
【0015】 遊離脂肪酸はミセルまたは小嚢を形成しない。それ故に赤色から黄色への変色
はミセル/小嚢から脂肪酸が除去される間に観察される。こうしてミセル/小嚢
の破壊、従ってリパーゼの酵素活性の破壊を、赤色から黄色への変色により視覚
的に(481nmまたは550nmにおいて)、キュベット光度測定器(例えば Bec
kman (Munich) からの DR-640)またはマイクロタイタープレートリーダー(例
えば Wallac (Turku, Finland) からの Microβeta)を用いて、あるいはその代
わりにホスホ装置(例えば Molecular Dynamics (Krefeld) からの Storm 840)
、蛍光スキャナー(例えば Shimazu (Osaka, Japan) からの DA-2)を用いて、
またはCCD(チャージ−カップルド装置)(この装置は電気信号および光学的
信号を処理するための集積回路を有し、この装置では情報が貯蔵され電荷の形態
で伝達される)に基づくイメージ分析方法(例えば Molecular Devices (USA)
からの ArrayScan)を用いて、蛍光測定法により、測定することができる。
【0016】 これら全ての方法は、好ましくは高速処理スクリーニング(HTS)と組み合
わせて採用される。この概念に基づく他の方法は、化合物の細胞毒性および界面
活性剤の作用の測定である。
【0017】 本発明はまた、上記方法により製造された基質、ならびに芳香族物質の配置に
助力して電荷転移複合体を与える構造の同定方法に、好ましくはリン脂質/脂質
構造、特に好ましくは上記のようなリパーゼ/リパーゼ阻害剤の同定方法に使用
するための基質の使用に関する。この方法は、単層または二重層構造[これらの
構造は湾曲している(例えばミセルまたは小嚢)か、または平面的である(例え
ば人工的に作成されたまっすぐな二重層)]の破壊であって変色を伴う破壊にも
使用することができる。変色は、上記のように視覚的/光学的に、または蛍光測
定法により測定可能な手段で監視することができる。
【0018】 本発明はさらに、12−アミノラウリン酸を、アルコール溶液中で室温におい
て塩基、例えばアルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属C1〜C4−アルカノレー
ト、好ましくはメタノレート、例えばナトリウムメタノレートまたはカリウムメ
タノレートを添加して、最初に7−クロロ−4−ニトロベンゾ−2−オキサ−1
,3−ジアゾールと反応させ、次いで得られた中間体を2,3−エポキシプロパノ
ールと反応させることによる、モノアシルグリセリドである12−(7−ニトロ
ベンゾ−[1,2,3]オキサジアゾール−4−イルアミノ)-ドデカン酸 2,3−
ジヒドロキシプロピルの製造方法、およびモノアシルグリセリドである12−(
7−ニトロベンゾ−[1,2,3]オキサジアゾール−4−イルアミノ)−ドデカ
ン酸 2,3−ジヒドロキシプロピルそれ自体に関する。
【0019】 本発明の目的は、 a) 上記のように基質を製造し、 b) この基質をリパーゼ(例えばホルモン感受性リパーゼ、モノグリセリドリ
パーゼ、ジグリセリドリパーゼ、トリグリセリドリパーゼ、リポタンパク質リパ
ーゼ、膵臓リパーゼ、肝臓リパーゼ、細菌リパーゼ、PLA2、PLC、コレス
テロールエステラーゼなど、好ましくはホルモン感受性リパーゼおよび膵臓リパ
ーゼ、特に好ましくはホルモン感受性リパーゼ)と共にインキュベートし、 c) 変色を、例えば視覚的/光学的または蛍光測定的に測定すること を含む、リパーゼ/リパーゼ阻害剤(その存在が変色を生じさせる)の同定方法
によって達成される。
【0020】 本発明はさらに、上記方法により同定されたリパーゼおよびリパーゼ阻害剤に
関する。 本発明は同様に、上記のような基質を製造し、この基質をリパーゼと共にイン
キュベートし、赤色から黄色へ、または逆に黄色から赤色への変色度を測定し、
例えば光度測定器での吸光度測定または蛍光測定器での蛍光測定により活性を確
認する、リパーゼ/リパーゼ阻害剤の活性の測定方法に関する。
【0021】 典型的な反応は、例えば1.5ml エッペンドルフ容器または96穴プレートに
おいて、30℃で60分間行われる。10μlの試験物質(例えばHSLの阻害
剤)を、16.6%のDMSOの存在下にアッセイ用緩衝液(25mM tris/HC
l、pH7.4;150mM NaCl)に導入する。180μlの基質溶液(アッ
セイ用緩衝液中の20μg/mlのホスファチジルコリン、10μg/mlのホスフ
ァチジルイノシトール、50μg/mlのNAG)を添加する。30℃で15分間
のプレインキュベーションの後、アッセイ用緩衝液中の20μlのHSLをピペ
ットで添加し、直ちにキュベット光度測定器(0.5mlキュベット)またはマイ
クロタイタープレートリーダーで481nmにおいて吸光度を測定する(上記参照
)。あるインキュベーション時間(これは可変であり、選択された酵素濃度に依
存し、2〜240分間であってよい)、この場合は30℃で60分間のインキュ
ベーションの後、吸光度を再び測定する。黄色領域、この場合は481nmにおけ
る吸光度の増加は、酵素活性の尺度である。
【0022】 リパーゼ阻害剤を同定するための、またはリパーゼ/リパーゼ阻害剤の活性を
測定するためのアッセイ系もまた、本発明の主題である。これらの系は上記のよ
うな基質、超音波装置および場合により赤色から黄色への変色を視覚的/光学的
および/または蛍光測定的に測定するための装置、または上記のような基質およ
び超音波装置に加えて、変色度を測定するための装置および吸収または蛍光測定
のための装置を含む。
【0023】 アッセイ系はキットの形態で存在することもでき、アッセイはリパーゼアッセ
イである。 キットは、場合によりアッセイ用緩衝液中の上記のような基質、および試験を
行うための容器、例えばエッペンドルフ容器またはマイクロタイタープレートな
ど、好ましくはマイクロタイタープレートを含む。
【0024】 本発明の他の主題は、上記のような基質およびホスホリパーゼ、例えばホスホ
リパーゼA2(ヘビ毒から)またはホスホリパーゼC(バチルス・セレウス)を
含む、分子の輸送/転移系の測定方法、化合物の界面活性作用の測定方法または
化合物(医薬など)の細胞毒性の調査方法に関する。
【0025】 輸送体/転移タンパク質とは、それら自体が炭水化物、脂質およびタンパク質
のような主要栄養素を認識し、生物学的膜を通してこれらを輸送するか、または
これらをある生物学的膜から別の膜に転移させるタンパク質を意味すると理解さ
れる。輸送体/転移タンパク質、例えばラット回腸から単離されたものは、リン
脂質小嚢(リポソーム)中で機能的に再構築される(プロテオリポソーム)か、
または可溶性ポリペプチドとしてのリポソームと共にインキュベートされ、次い
で上記のようなリン脂質およびNBD−グリセリドの混合物に添加され、超音波
で処理される。NBD−グリセリドが輸送体によりNBD-グリセリド含有ミセ
ル/小嚢からプロテオリポソームの内腔中へ、または転移タンパク質によりリポ
ソームの膜中へ輸送される過程または転移される過程は、ミセル構造の溶解/破
壊を引き起こし、次に上記のように光度測定的または蛍光測定的に監視すること
ができる。
【0026】 化学的化合物の界面活性作用はミセル/小嚢の直接の破壊に基づいている。生
物学的膜もこのようにして構築されるので、このような化合物は通常細胞毒性で
ある。ミセルの破壊は、本発明の方法を用いて上記の変色により容易に検出する
ことができる。
【0027】 合成: 少数のNBD−標識脂肪酸、例えば12−(7−ニトロベンゾ[1,2,3]オ
キサジアゾール−4−イルアミノ)ドデカン酸(1)は確かに市販されているが
、高価である。最初の実験は市販の材料を用いても行ったが、12−アミノラウ
リン酸と4−クロロ−7−ニトロベンゾ[1,2,5]オキサジアゾールとをメタ
ノール中で反応させることにより、化合物(1)を良好な収率で得ることができ
た。
【0028】 化合物1〜9のリスト
【化1】
【0029】 (1)を2,3−エポキシプロパノール(2)に親核付加させることにより、
モノアシルグリセリド(3)を良好な収率で得ることができた。次いで化合物(
3)を、トリグリセリド(4)および(5)を得るためにアシル化した。ジアシ
ルグリセリド(6)は、(1)をパルミチンでエステル化することにより得られ
た。この化合物を同様に反応させて相当するトリアシルグリセリド(7)を得た
。グリセロールジエーテル(8)を反応させるために同じ方法を用い、二つのア
シル基が長鎖エーテルで置き換えられたプソイドトリアシルグリセリド(9)を
得た。
【0030】 合成した全ての化合物は、リパーゼ、好ましくはHSLの基質であることが判
明したが、かなりの活性差を示した。リパーゼの「最良の」基質は、モノアシル
グリセリド(3)であることが判明した。化合物(4)、(5)、(6)および
(7)におけるように、他のアシル基の導入は活性の低下を引き起こした。
【0031】 これは、NBDアシル基の除去において新たに導入されたアシル基と競争する
ことによって容易に説明できる。この仮説を確認するために、二つのアシル基が
ヘキサデシルエーテル単位で置き換えられたプソイドトリアシルグリセリド(9
)を合成した。これらの単位はリパーゼから除去することができないので、NB
D脂肪酸エステルと競争しないはずである。生物学的試験において、この化合物
は基質であるが活性が低いことが、実際に判明した。明らかに、触媒領域に加え
て、リパーゼは、脂肪酸単位の付加が妨げられるように長鎖エーテル基に接近可
能な延長した疎水性結合領域を有する。
【0032】 モノアシルグリセリド(3)はリパーゼの良好な基質であることが判明したの
で、1位または3位に対する部位選択的優先性があるかどうかを調査した。この
調査のために、エナンチオマー部位異性体(3a)および(3b)を合成した。
【0033】 エナンチオマー(3a、b)の合成は、ジシクロヘキシルカルボジイミド活性
化によりNBD−標識脂肪酸(1)でエステル化された D-およびL−1,2−O
−イソプロピリデングリセロールから出発する。1Nメタノール性HClを用い
て保護基を除去した。両化合物は同一の生物学的活性を示し、エナンチオマー的
に純粋な化合物の使用は何の利益もないようであった。
【0034】 1.12−(7−ニトロベンゾ[1,2,3]オキサジアゾール−4−イルアミノ
)ドデカン酸(1): 30%濃度のナトリウムメタノレート溶液(14.5ml,76mmol)を、Me
OH(300ml)中の12−アミノラウリン酸(18g,83.7mmol)の溶液
に撹拌しながら加える。5分後に反応混合物は透明になり、MeOH(300ml
)中の7−クロロ−4−ニトロベンゾ−2−オキサ−1,3−ジアソール(15
g,75mmol)の溶液を加える。反応混合物(これはすぐに暗色になる)を25
℃で18時間撹拌する。次いで1Mメタノール性HCl(100ml,100mmol
)を加え、溶剤を真空留去する。残留物をMeOHに吸収させ、この混合物をシ
リカゲルを通して濾過し、濾液を蒸発乾固し、残留物をフラッシュクロマトグラ
フィー(1:1のトルエン/EtOAc)で精製する。(1)が赤色固体として
得られる(26.4g,93%)。 RF: 0.16 (1:1 トルエン/EtOAc) 1H-NMR (250 MHz, CDCl3): δ 8.5(d, 1H, ArH), 6.35(m, 1H, NH), 6.18(d,
1H, ArH), 3.48(dt, 2H, CH 2NH2), 2.36(t, 2H, CH 2COOH), 1.9-1.2(m, 18H, 9C
H2) MS (ESI-MS) 379.2 (M+1)
【0035】 2.12−(7−ニトロベンゾ[1,2,3]オキサジアゾール−4−イルアミノ
)ドデカン酸 2,3−ジヒドロキシプロピル(3): イソプロパノール(50ml)中の化合物(1)(12g,31.7mmol)の溶
液を50℃で16時間撹拌する。溶剤を真空留去し、残留物を0.01トルで乾
燥し、フラッシュクロマトグラフィー(ジイソプロピルエーテル、エーテル、E
tOAc)で精製する。化合物(3)が赤色油として得られる(10.3g,7
1.8%)。 RF:0.18 (1:1 のトルエン/EtOAc);RF:0.5 (30:5:1 のCH2Cl2−MeOH
−NH3)、これはEtOAc/ジエチルエーテルから結晶化する。 1H-NMR (250 MHz, CDCl3): δ 8.5(d, 1H, ArH), 6.35(m, 1H, NH), 6.18(d,
1H, ArH), 4.19(dd, 2H, H-1, H-1′), 3.94(m, 1H, H-2), 3.65(dd, 2H, H-3,
H-3′), 3.48(dt, 2H, CH 2NH2), 2.35(t, 2H, CH 2COOH), 1.8(m, 2H, CH2), 1.6
(m, 2H, CH2), 1,27-1,15(m, 14H, 7CH2) MS (ESI-MS) 453.4 (M+1)
【0036】 3.12−(7−ニトロベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ
)ドデカン酸 (S)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル
(9a): CH2Cl2(2ml)中の化合物(1)(60mg,159μmol)の溶液をジシ
クロヘキシルカルボジイミド(160mg,770μmol)で処理し、25℃で3
0分間撹拌する。次いでCH2Cl2(2ml)中の(R)−(2,2−ジメチル[1,
3]ジオキソラン−4−イル)メタノール(100mg,760μmol)およびジ
メチルアミノピリジン(94mg,770μmol)を加え、反応溶液を25℃でさ
らに4時間撹拌する。溶剤を真空留去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィ
ー(15:1のトルエン/EtOAc)で精製する。化合物(9a)が黄色蛍光
性油として得られる(46mg,58%)。 RF: 0.29 (4:1 トルエン/EtOAc) 1H-NMR (CDCl3): δ 8.5(d, 1H, 芳香族), 6.2(m, 1H, NH), 6.16(d, 1H, 芳
香族), 4.31(m, 1H), 4.1(m, 3H), 3.73(dd, 1H), 3.48(dt, 2H, CH 2NH2), 2.35
(t, 2H, CO-CH 2), 2.0-1.2(m, 18H, 9CH2), 1.42(s, 3H, CMe2), 1.37(s, 3H, C
Me2)
【0037】 4.12−(7−ニトロベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ
)ドデカン酸 (R)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル
(9b): 化合物(9b)は化合物(9a)について記載したようにして製造する。化合
物(9b)が黄色蛍光性油として得られる(51.4mg,65%)。 RF: 0.29 (4:1 トルエン/EtOAc) 1H-NMR (CDCl3): δ 8.5(d, 1H, ArH), 6.2(m, 1H, NH), 6.16(d, 1H, ArH),
4.31(m, 1H), 4.1(m, 3H), 3.73(dd, 1H), 3.48(dt, 2H, CH 2NH2), 2.32(t, 2H,
CO-CH 2), 2.0-1.2(m, 18H, 9CH2), 1.42(s, 3H, CMe2), 1.37(s, 3H, CMe2)
【0038】 5.12−(7−ニトロベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ
)ドデカン酸 (S)−2,3−ジヒドロキシプロピルおよび12−(7−ニトロベ
ンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ)ドデカン酸 (R)− 2,
3−ジヒドロキシプロピル(3b): メタノール性HCl(1M,200μl)を、メタノール25ml中の化合物(
9a)13.9mg(28.2μmol)または化合物(9b)17.8mg(36.1μm
ol)の溶液に加え、この混合物を25℃で1.5時間撹拌する。溶剤を真空留去
し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(2:1, 1:1のトルエン/Et
OAc)で精製する。脂肪酸エステル(3a)および(3b)がそれぞれ10.
5mg(82%)および9.3mg(57%)の収量で得られる。 1H-NMR (CDCl3) データおよびマススペクトルは化合物(3)と同一である。
【0039】 6.酢酸 2−アセトキシ−3−[12−(7−ニトロベンゾ[1,2,5]オキ
サジアゾール−4−イルアミノ)−ドデカノイルオキシ]プロピル(4): 化合物(3)(12mg, 26.5μmol)を2:1のピリジン/無水酢酸(3ml
)中でアセチル化する。8時間後、この混合物を蒸発乾固し、残留物をフラッシ
ュクロマトグラフィー(1:2のトルエン/EtOAc)で精製する。化合物(
4)が黄色蛍光性油として得られる(13mg, 91%)。 RF: 0.66 (1:1 トルエン/EtOAc) 1H-NMR (250 MHz, CDCl3): δ 8.5(d, 1H, ArH), 6.3(m, 1H, NH), 6.18(d, 1
H, ArH), 5.24(m, 1H), 4.92(m, 1H), 4.34(m), 4.28, 4.16,3.48(dt, 2H, CH 2N
H2), 2.32(CH2COO), 2.1(2s, 6H, 2OAc), 2.0-1.0(m, 18H, 9CH2) MS (ESI-MS): 537.4 (M+1)
【0040】 7.ヘキサン酸 2−ヘキサノイルオキシ−3−[12−(7−ニトロベンゾ[
1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ)−ドデカノイルオキシ]プロピ
ル(5): 無水ヘキサン酸(100μl)をピリジン(300μl)中の化合物(2)(5
mg, 11μmol)に加え、反応混合物を25℃で16時間放置する。溶剤を真空
留去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー (9:1のトルエン/EtO
Ac)で精製する。化合物(5)が黄色蛍光性油として得られる(1.8mg, 2
5%)。 RF: 0.73 (1:1 トルエン/EtOAc) 1H-NMR (250 MHz, CDCl3): δ 8.5(d, 1H, ArH), 6.25(m, 1H, NH), 6.18(d,
1H, ArH), 5.26(m, 1H, H-2), 4.29(dd, 2H, H-3, H-3′), 4.15(dd, 2H, H-1,
H-1′), 3.46(dt, 2H, CH 2NH2), 2.34(t, 6H, 3CH 2COO), 1.63-1.2(m, 12H, 6CH 2 ), 0.88(m, 6H, 2CH3) MS (ESI-MS): 649.5 (M+1)
【0041】 8.ヘキサデカン酸 2−ヒドロキシ−3−[12−(7−ニトロベンゾ[1,2
,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ)−ドデカノイルオキシ]プロピル(
6): CH2Cl2(5ml)中の化合物(1)(25mg, 66μmol)、4−ジメチル
アミノピリジン(9mg,73μmol)および1,1−カルボニルジイミダゾー
ル(15mg, 73μmol)の溶液を25℃で30分間撹拌する。溶剤を真空留去
し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(9:1のトルエン/EtOAc)
で精製する。化合物(6)が黄色蛍光性油として得られる(9.5mg, 21%)
。 RF: 0.25 (5:1 トルエン/EtOAc) 1H-NMR (250 MHz, CDCl3): δ 8.54(d, 1H, ArH), 6.3(m, 1H, NH), 6.19(d,
1H, ArH), 4.20(dd, 2H, H-1, H-1′), 4.15(dd, 2H, H-3, H-3′), 4.12(m, 1H
, H-2), 3.5(dt, 2H, CH 2-NH), 2.36(t, 4H, 2CH 2COO), 1.82(m, 2H, CH2-CH2-N
H), 1.63(m, 4H, 2CH2CH2COO), 1.47(m, 2H, CH2-(CH2)2-NH), 1.31-1.26(m, 22
H, 11CH2), 1.287(m, 2H,CH2), 1.26(m, 2H, CH2), (m, 4H, 2CH2CH2CH2COO), 1
.31-1.26(m, 18H, 9CH2), 1.3(m, 2H, CH2), 1.26(m, 2H, CH2), 0.89(t, 3H, C
H3) MS (ESI-MS): 649.5 (M+1)
【0042】 9.ヘキサデカン酸 2−アセチルオキシ−3−[12−(7−ニトロベンゾ[
1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミノ)−ドデカノイルオキシ]プロピ
ル(7): 化合物(6)(6mg, 8.7μmol)を、化合物(4)について記載したように
アセチル化し、処理する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(9:1の
トルエン/EtOAc)で精製する。化合物(7)が黄色蛍光性油として得られ
る(5.1mg, 95%)。 RF: 0.71 (5:1 トルエン/EtOAc) 1H-NMR (250 MHz, CDCl3): δ 8.5(d, 1H, ArH), 6.25(m, 1H, NH), 6.17(d,
1H, ArH), 5.25(m, 1H, H-2), 4.27(dd, 2H, H-1, H-3), 4.15(dd, 2H, H-1′,
H-3′), 3.73(dt, 4H, CH2-NH), 2.3(t, 2H, CH2COO), 2.08(s, 3H, OAc), 1.8(
m, 2H, CH2-CH2-NH), 1.6(m, 8H, 4CH2), 1.4-1(m, 32H, 16CH2), 0.85(t, 3H,
CH3) MS (FAB-MS): 739 (M+Li)
【0043】 10.[12−(7−ニトロベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−4−イルアミ
ノ)ドデカン酸 2,3−ビス−オクタデシルオキシ−プロピル(8): 2,3−ビス−オクタデシルオキシプロパン−1−オール(5mg, 8.37μmo
l)を、CH2Cl2中の化合物(1)(3mg, 7.9μmol)、ジメチルアミノピ
リジン(5mg, 41μmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(5mg, 2
4μmol)の溶液に加える。反応混合物を25で2時間撹拌し、溶剤を真空留去
し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(2:1の石油エーテル/ジエチル
エーテル)で精製する。化合物(8)が黄色蛍光性油として得られる(3.5mg,
46%)。 RF:0.55 (3:7のジエチルエーテル/石油エーテル) MS (FAB-MS):957.8 (M+1)
【0044】 酵素の製造: 部分的に精製したHSLの製造: 単離ラット脂肪細胞を、未処理の雄ラット(Wistar, 220−250g)の精
巣上体脂肪組織から、刊行された方法に従ってコラゲナーゼ処理することにより
得る。10匹のラットからの脂肪細胞を、各50mlの均質化緩衝液(25ml tri
s/HCl, pH7.4, 0.25M蔗糖, 1mM EDTA, 1mM DTT, 10μg/
ml leupetin, 10μg/ml antipain, 20μg/ml pepstatin)で浮遊させるこ
とにより3回洗浄し、最後に10mlの均質化緩衝液中に溶解させる。脂肪細胞を
、ガラス入りテフロン(登録商標)ホモジナイザー(Braun-Melsungen)中で1 500rpmおよび15℃において10ストロークで均質化する。この均質化物を 遠心する(Sorvall SM24 チューブ, 5000rpm, 10分, 4℃)。上の脂肪層とペ レットとの間の底部層を除去し、遠心を繰り返す。これから生じた底部層を再び 遠心する(Sorvall SM24 チューブ, 20,000rpm, 45分, 4℃)。底部層を除去 し、1gのヘパリン−Sepharose で処理する(Pharmacia Biotech, CL-6B, 25 mM tris/HCl, pH7.4, 150mM NaClで5回洗浄)。4℃で60分間の インキュベーション(15分間隔で振盪)の後、このバッチを遠心する(Sorval l SM24 チューブ, 3000rpm, 10分, 4℃)。氷酢酸を加えて上澄み液をpH5. 2にし、4℃で30分間インキュベートする。沈殿を遠心して集め(Sorvall SS 34, 12,000rpm, 10分, 4℃)、2.5mlの20mM tris/HCl, pH7.0, 1 mM EDTA, 65mM NaCl, 13%蔗糖, 1mM DTT, 10μg/mlの leu petin/pepstatin/antipain に懸濁させる。この懸濁液を25ml tris/HCl , pH7.4, 50%グリセロール, 1mM DTT, 10μg/mlの leupetin、peps tatin、antipain に対して4℃で一夜透析し、次いでヒドロキシルアパタイトカ ラムにかける(1mlの懸濁液当たり0.1g、10mMリン酸カリウム, pH7.0, 30%グリセロール, 1mM DTTで平衡化)。カラムを4体積の平衡化緩衝液 で20〜30ml/hの流速で洗浄する。0.5Mリン酸カリウムを含む1体積の 平衡化緩衝液でHSLを溶離し、次いで透析し(上記参照)、4℃での限外濾過 (Amicon Diaflo PM 10 フィルター)で5〜10倍濃縮する。この部分精製した HSLは -70℃で4〜6週間貯蔵できる。
【0045】 NAG(NBD-モノアシルグリセリド)基質の製造: 6mgのホスファチジルコリンおよび6mgのホスファチジルイノシトールをそれ
ぞれ1mlのクロロホルムに溶解する。10mgのNAGを1mgのクロロホルムに溶
解する。2部のホスファチジルイノシトール溶液(例えば83.5μl)および1
部のホスファチジルコリン溶液(例えば41.5μl)および100μlのNAG
溶液を、ピペットでプラスチック製シンチレーション容器内で一緒にする(試験
における最終濃度:リン脂質 0.0375mg/ml;NAG 0.05mg/ml)。ク
ロロホルム(全体積225μl)をN2気流で吹き飛ばして完全に除去する。こ
の乾燥物質は4℃で3日まで貯蔵できる。介在NAGを有するリン脂質小嚢/ミ
セルを製造する(試験日)ために、上記乾燥物質をアッセイ用緩衝液(25mM t
ris/HCl、pH7.4;150mM NaCl)に溶解させ、超音波プローブ(Bra
nson Sonifier タイプII、標準マイクロチップ)を用いて二通りの超音波処理を
行う。第一処理セッティング2、2×1分、各場合に氷上で1分;第二処理セッ
ティング4、2×1分、各場合に氷上で1分。この手順の間に基質溶液の色は、
小嚢/ミセルのリン脂質分子間にNAGが介在するため、黄色(吸光極大481
nm)から赤色(吸光極大550nm)に変わる。基質として使用する前(次の2時
間以内)、この溶液をさらに15分間氷上でインキュベートする。
【0046】 間接的NAGアッセイ: このアッセイは、1.5mlエッペンドルフ容器または96穴プレートで30℃
において60分間行われる。HSLの阻害剤を見出すために、アッセイ用緩衝液
(25mM tris/HCl、pH7.4;150mM NaCl)中の10μlの試験物
質を16.6%DMSOの存在下に導入する。180μlの基質溶液(アッセイ
用緩衝液中の20μg/mlのホスファチジルコリン、10μg/mlのホスファチ
ジルイノシトール、50μg/ml NAG)を加える。30℃で15分間プレイ
ンキュベートした後、アッセイ用緩衝液中の20μlの酵素溶液(1〜4倍希釈
)をピペットで加え、直ちに吸光度を480nmにおいてキュベット光度測定器(
0.5ml キュベット)で、またはマイクロタイタープレート(microβeta, Wall
ac)で測定する。30℃で60分間インキュベートした後、吸光度を再び測定す
る。480nmにおける吸光度の増加は酵素活性の尺度である。標準的条件下で、
20μlの部分精製HSLは4000 arb. units の吸光度の変化を生じさせる
【0047】 直接的NAGアッセイ: 基質溶液の吸光度の変化を測定する代わりに、HSL反応の生成物を相分離/
薄層クロマトグラフィーで調査する。このために、インキュベーションバッチ(
全体積200μl、間接的NAGアッセイ参照)を、2mlエッペンドルフ容器中
で1.3mlのメタノール/クロロホルム/ヘプタン(10:9:7)と、次いで
0.4mlの0.1M NaOHと混合する。徹底的に撹拌した後(10秒間)、遠
心(800×g、20分、室温)により相分離を開始させる。上の水相から等体
積(例えば0.4ml)を取り、吸光度を481nmにおいて測定する。薄層クロマ
トグラフィーのために水相を乾燥し(SpeedVac)、次いで50μlのテトラヒド
ロフランに溶解させる。5μlのサンプルをシリカゲル Si−60プレート(Merck
, Darmstadt)に適用する。78mlのジエチルエーテル/22mlの石油エーテル
/1mlの氷酢酸を溶離剤として用いてクロマトグラフィーを行う。遊離した蛍光
性NBD脂肪酸の量を、ホスホ造影法(Molecular Dynamics, Storm 840 および
ImageQuant ソフトウェア)により460nmの吸光波長および540〜560nm
の発光波長において測定する。
【0048】 TAGアッセイ: 基質を製造するために、25〜50μCiの[3H]トリオレオイルグリセロ
ール(トルエン中)、6.8μMの未標識トリオレイルグリセロールおよび0.6
mgのリン脂質(ホスファチジルコリン/ホスファチジルイノシトール 3:1w/v
)を混合し、N2上で乾燥し、次いで超音波処理(Branson 250、マイクロチップ
、セッティング1−2、1分の間隔で2×1分)により2mlの0.1M KPi(
pH7.0)に溶解させる。1mlのKPiを加え、新たに超音波処理(氷上で30
秒の間隔で4×30秒)した後、1mlの20%BSA(KPi中)を加える(ト
リオレオイルグリセロールの最終濃度1.7mM)。反応のため、100μlの基
質溶液を100μlのHSL溶液(上記のように製造したHSL、20mM KP
i、pH7.0、1mM EDTA、1mM DTT、0.02%BSA、20μg/mlの
pepstatin、10μg/mlの leupeptin 中に希釈)にピペットで加え、37℃
で30分間インキュベートする。3.25mlのメタノール/クロロホルム/ヘプ
タン(10:9:7)および1.05mlの0.1M K2CO3、0.1Mホウ酸(pH
10.5)を加えた後、このバッチをよく混合し、最後に遠心する(800×g
、20分)。相分離した後、1等量の上相(1ml)を取り、放射活性を液体シン
チレーション測定により決定する。
【0049】 PNPBアッセイ: 10μlの酪酸p−ニトロフェニル(PNPB)(アセトニトリル中2mM)、
890μlの0.1M KPi(pH7.25)、0.9%NaCl、1mM DTTお
よび100μlのHSL(上記のように製造、この緩衝液中に希釈)を37℃で
10分間インキュベートする。3.25mlのメタノール/クロロホルム/ヘプタ
ン(10:9:7, w/v)を加え、激しく振盪した後、このバッチを遠心し(8
00×g、20分)、42℃で3分間インキュベートする。次いで等量の上相を
取り、吸収を400nmにおいて測定する。
【0050】 トリブチリンアッセイ: 基質を製造するために、5μCiの[1−14C]トリブチリン(トルエン中)
を1mlの未標識トリブチリン(アセトニトリル中)に加える。10μlのこの基
質溶液を、390μlの0.1M KPi(pH7.25)、0.9%NaCl、1mM
DTT、2%BSAおよび100μlのHSL(上記のように製造、この緩衝
液中に希釈)と共に37℃で10分間インキュベートする。3.25mlのメタノ
ール/クロロホルム/ヘプタン(10:9:7, w/v)および1mlの0.1M N
aOHを加えた後、このバッチを激しく混合し、最後に遠心する(800×g、
20分)、42℃で3分間インキュベートする。次いで等量(1ml)の上相を取
り、放射活性を液体シンチレーショ測定により決定する。
【0051】 分析: 物質を四つの独立したバッチにおいて普通のように試験する。試験物質による
HSLの酵素活性の阻害を、未阻害コントロール反応と比較することにより決定
する。IC50値を、少なくとも10種の濃度の試験物質を用いた阻害曲線により
計算する。データ分析のために、ソフトウェアパッケージ GRAPHIT, Elsevier-B
IOSOFT(version 3.0)を用いる。
【0052】
【実施例】
実施例1:HSLによるNAG切断の動力学 NAG(0.05mg/ml)を表示した量の部分精製HSLタンパク質と共にイ
ンキュベートし(温度制御光度測定器)、481nmにおける吸光度を特定の時点
で測定する。不活性化のためにHSLを100℃で15分間インキュベートした
(n=8、平均±SD)。
【0053】 結果:20μgのタンパク質量まで、反応は60分まで線形に進行した。この
場合の吸光度の差は0.8〜0.9ODであった。より少ないタンパク質量の場合
、線形性は180分まで得られた。
【0054】
【表1】
【0055】 実施例2:HSL量に対するNAG切断の依存性 NAG(0.05mg/ml)を表示した量の部分精製HSLタンパク質と共に6
0分間インキュベートした。481nmにおける吸光度の増加(HSL反応の生成
物としての遊離NBD脂肪酸の形成=間接的NAGアッセイ)または550nmに
おける吸光度の減少(HSL反応の基質としてのNAGの消費)を、反応バッチ
のアリコートにおいて測定した。その代わりに、他のアリコートをメタノール/
クロロホルムで抽出し、有機相中に含まれる遊離したNBD脂肪酸をTLC分析
および蛍光測定法(ホスホ造影装置 Storm 840, Molecular Dynamics)により測
定した(=間接的NAGアッセイ)(n=6、平均±SD)。
【0056】 結果:反応は20μgのタンパク質量まで、生成物の形成(481nmにおける
吸光度の増加またはTLC分析による遊離NBD脂肪酸の生成)および基質の消
費(550nmにおける吸光度の減少)に関して線形に進行した。間接的および直
接的NAGアッセイ間での一致は、間接的アッセイにおけるNAG切断の分析を
支持していた。
【0057】
【表2】
【0058】 実施例3:基質濃度に対するHSLによるNAG切断の依存性 種々の量のNAG(リン脂質に対する比率は一定)を表示した量の部分精製H
SLと共に60分間インキュベートし、次いで吸光度を481nmにおいて測定し
た(n=5、平均±SD)。
【0059】 結果:三つの全ての酵素量で、切断率は典型的な飽和曲線の経過を示した。し
かしながら、HSL反応の酵素的特異性(「二次元的」基質の現出、「界面活性
化」)のために、5μgのタンパク質および最低基質濃度でのみ、ほぼ線形の依
存性を測定することができた。20μgのタンパク質および0.05mg/mlのN
AGの組み合わせが、基質依存性とシグナル強度(OD 0.6〜0.7)との間
の合理的な妥協であった。
【0060】
【表3】
【0061】 実施例4:NAGとリン脂質との比に対するHSLによるNAG切断の依存性 表示した比のホスファチジルイノシトール対ホスファチジルコリンを有するリ
ン脂質を種々の量(全量)で用いて超音波処理し、次いで部分精製HSL(20
μg)と共に60分間インキュベートすることにより、NAG(0.05mg/ml
)を基質として製造した。481nmにおける吸光度の増加を測定した(n=4、
平均±SD)。
【0062】 結果:酵素速度は3:1のPI/PC比(重量による)および0.0375〜
0.075の全リン脂質で最大であった。リン脂質の全濃度およびそれらの組成
に関して顕著な最適経路は、リン脂質小嚢および/またはミセル中のHSLの基
質(この場合はNAG)の現出、または基質の(天然)コア上でのリン脂質単層
の形成が重要であることを支持していた。
【0063】
【表4】
【0064】 実施例5:種々の阻害剤に関するIC50値の測定による、間接的/直接的NAG
アッセイと従来のHSLアッセイとの比較 NAG(0.05mg/ml)を20μlの部分精製HSLと共に、異なる濃度(
0.1〜100μM)の種々の基質の存在下に60分間インキュベートした。4
81nmにおける吸光度をバッチのアリコートにおいて測定した(間接的アッセイ
)か、または遊離したNBD-FAをクロロホルム/メタノールで抽出し、TL
C分析および蛍光測定法により測定した(直接的アッセイ)。その代わりに、[ 3 H]トリオレイルグリセロールを部分精製HSLと共に刊行された条件に従っ
てインキュベートし、遊離した放射標識オレイン酸エステルをクロロホルム/メ
タノールで抽出した後に液体シンチレーション測定により決定した。IC50値を
阻害曲線から決定した(n=6、平均±SD)。
【0065】 結果:試験した全ての基質について、三つの方法を用いてS字状阻害曲線を測
定した。間接的/直接的NAGアッセイ(481nmにおける吸光度の増加/NB
D脂肪酸の遊離化)において、IC50値は、HSLによるトリオレイルグリセリ
ドの切断と比較して一般的に係数4〜10だけ低かったが;阻害剤の順位(それ
らのIC50値による)は三つの全ての方法において同一であった。これは、HS
Lの阻害作用が基質の性質および基質現出に依存するという刊行された知見を確
認するものであった。さらに有効基質濃度(NAGおよびトリオレイルグリセリ
ド)は二つのアッセイ(小嚢またはミセルとしての基質調製物のために殆ど測定
できない)間で異なることもあり、従って競争的阻害剤の場合におけるこれらの
差異を説明していた。吸光度およびNBD脂肪酸の遊離化により測定した、ほぼ
一致するIC50値はHSLによりNAGが切断されること、従って481nmにお
ける吸光度の増加に起因してNBD脂肪酸が遊離することを提案しており、すな
わちNAGアッセイにより脂質の脂肪分解的切断が検出された。
【0066】
【表5】
【0067】 実施例6:間接的NAGアッセイと、TAG、PNPBおよびトリブチリンに関
するアッセイとの比較 NAG(0.05mg/ml)を20μgの部分精製HSLと共に、異なる濃度(
0.1〜100μM)の種々の基質の存在下に60分間インキュベートする。4
81nmにおける吸光度をバッチのアリコートにおいて測定した(間接的アッセイ
)。その代わりに、[3H]トリオレイルグリセロール(TAG)、p−ニトロ
フェニル酪酸(PNPB)または[14C]トリブチリンを部分精製HSLと共に
インキュベートし、遊離した放射標識オレイン酸エステル、p−ニトロフェノー
ルまたは酪酸エステルをクロロホルム/メタノールで抽出した後に液体シンチレ
ーション測定または分光測定により決定した。IC50値を阻害曲線から決定した
(n=5、平均±SD)。
【0068】 結果:IC50値で示された阻害剤の相対的順位は脂質基質(NAGおよびTA
G)を用いた両方のアッセイで同一であった。これは基本的に、水溶性基質であ
るトリブチリンおよびPNPBにも当てはまるが、NAGおよびTAGと比較し
てHSL活性を有意に低下させる幾つかの活性化合物は、トリブチリンおよびP
NPBと比較してHSLの阻害において不活性であった。これは、これらの阻害
剤がHSLの脂質結合(脂質結合ドメインによる)で干渉されることによって説
明できるが、触媒機構は不利な影響を受けない。それ故に水溶性基質は、これら
の阻害剤の存在下でさえもHSLから切断される。水溶性基質の場合でも作用す
る阻害剤に関するIC50値は、一般的に基質としてのNAGおよびTAGに関す
るIC50値の間にあった。これは、NAGが標品トリグリセリドと同様にHSL
に対する「脂質様」基質として挙動すること、およびHSLの脂質結合(および
触媒機構)をブロックする阻害剤を見出すためにNAGアッセイを採用できるこ
とを示していた。
【0069】
【表6】
【0070】 実施例7:基質安定性に対する種々の界面活性剤および溶剤の影響 NAG(0.05mg/ml)を上昇する濃度の種々の界面活性剤および溶剤の存
在下に37℃で180分間インキュベートし、次いで550nmにおける吸光度の
減少(特異的基質構造の溶解)を測定した(n=4、平均±SD)。
【0071】 結果:基質(リン脂質小嚢またはミセル)は使用した物質と比較して異なる感
度を示した。吸光度(すなわち基質の量)は、1%のDMSOの存在下で10%
だけ、エタノールまたはメタノールの場合は多くても20%だけ、1%のTX−
100 またはSDSの場合は多くても30%だけ減少した。DMFが小嚢/ミセル
を溶解するのに最も効果的で、1%で80%を超えるNAGがリン脂質/小嚢構
造から遊離した。基質構造の溶解に用いた溶剤および界面活性剤の効力の順位は
、NAGによるか、あるいは発色団基(NBD)がリン脂質小嚢/ミセルの非極
性環境中に導入されること、およびこれにより生じる水性環境から該発色団基が
除去されることによる吸光極大のシフト(481nmから550nmへ)と適合した
。小嚢/ミセルの溶解(例えば界面活性剤による)によって、水性媒体中でこれ
らの構造からNAGが遊離するか、またはNAGの脂肪分解的切断(HSLによ
る)によってNBD脂肪酸としての発色団基が遊離すると、550nmにおける吸
光度の低下、および481nmにおける吸光度の上昇を生じさせた。1%のDMS
Oにおける安定性について、NAG基質はしっかりしたHTSアッセイに対する
基本的必要条件の一つを満たした。
【0072】
【表7】
【0073】 実施例8:HSLの活性に対する種々の界面活性剤および溶剤の影響 NAG(0.05mg/ml)をHSL(20μg)と共に、上昇する濃度の種々
の物質の存在下に60分間インキュベートした。481nmにおける吸光度を測定
した(n=4、平均±SD)。
【0074】 結果:1%までのDMSOは遊離したNBD−FA量を約10%だけ減少させ
た。このDMSO濃度において10%までのNAGがこれら構造の溶解によりリ
ン脂質小嚢/ミセルから遊離するので、酵素活性の低下は算術的に20%となっ
た。0.5%のDMSOの場合、活性低下はまだ10%であった。0.1〜10%
のTX−100、アセトン、エタノールおよびメタノールはHSL活性の上昇を引
き起こし、これは多分、より効果的な基質現出により生じたものであった。高濃
度においては、これらは活性を干渉した。DMFは0.1%からの濃度において
さえもHSL活性の有意な損失をもたらした。
【0075】
【表8】
【0076】 実施例9:特異性の異なるリパーゼによるNAGの切断 NAG(0.05mg/ml)を20μgの部分精製HSL、ラット脂肪細胞から
の75μlの部分精製LPL、20mUの細菌リパーゼ、50mUの膵臓リパーゼ、
ヘビ毒からの100mUのPLA2およびバチルス・セレウスからの0.5UのPC
特異的リン脂質と共に60分間インキュベートした。481nmにおける吸光度の
増加を測定した(n=5、平均±SD)。
【0077】 結果:HSLに対して与えられた最適化条件において、予想されたように、H
SL(100%)およびLPL(約70%)が最大活性を示した。細菌および肝
臓リパーゼの活性は著しく低い(25または1%)が、細菌PC特異的ホスホリ
パーゼは実際上不活性であった。これらの極めて異なる活性は、HSLの間接的
NAGアッセイに選択された条件が特異的であることを示しており、従って例え
ば、おそらく粗製細胞抽出物中に含まれるホスホリパーゼは検出されない。しか
しながらこれらのデータは、このアッセイ原理が他のリパーゼに原則的に適用で
きることも示していた。
【0078】
【表9】
【0079】 実施例10:NBD脂肪酸で変性された種々のアシルグリセリドのHSLによる
切断 NAG(0.05mg/ml)または異なる濃度の種々のNBD脂肪酸変性脂質を
20μgの部分精製HSLと共にインキュベートした。481nmにおける吸光度
を特定の時点で測定した(n=5、平均±SD)。
【0080】 結果:
【表10】
【0081】 実施例11:ジイソプロピルホスホ弗素化物によるHSLの阻害 NAG(0.05mg/ml)を20μgの部分精製HSLと共に、増加する濃度
のジイソプロピルホスホ弗素化物の存在下60分間にインキュベートした。48
1nmにおける吸光度の増加を反応バッチのアリコートで測定した(間接的NAG
アッセイ)か、またはクロロホルム/メタノールで抽出した後に有機相中の遊離
したNBD−FA量を蛍光測定により測定した(直接的NAGアッセイ)。その
代わりとしては、基質としての[3H]トリオレイルグリセロールと一緒にHS
Lのインキュベーションを行い(上記参照)、遊離した放射標識オレイン酸量を
クロロホルム/メタノールで抽出した後に測定した。阻害剤の不在における切断
活性を、各アッセイについて100%とした(n=7、平均±SD)。
【0082】 結果:三つの全てのアッセイにおいて、ジイソプロピルホスホ弗素化物に関し
て典型的なS字状阻害曲線が得られた。これから計算したIC50値は、間接的(
0.8mM)または直接的NAGアッセイ(1.1mM)に関する値とは互いに有意差
がなかった。2.1mMという若干高いIC50値がトリオレイルグリセリド切断に
ついて計算された。これは、これらのアッセイで観察された種々の阻害剤の阻害
活性において上記で見出された相違(説明するとすれば実施例6参照)と一致し
ていた。これとは無関係に、ジイソプロピルホスホ弗素化物によるHSLの阻害
に関して間接的NAGアッセイで測定されたIC50値は刊行されたデータ (P. S
tralfors, H. Olsson, P. Belfrage, The Enzymes XVIII, 1987, 147-177; P. S
tralfors, P. Belfrage, J. Biol. Chem. 258, 1983, 15146-15151; P. Belfrag
e, B. Jergil, P. Stralfors, H. Tornquist, FEBS Lett. 75, 1977, 259-263)
と非常に一致していた。
【0083】
【表11】
【0084】 実施例12:マイクロタイタープレートフォーマットにおける間接的NAGアッ
セイの実行可能性 NAGを部分精製HSLと共に、96穴マイクロタイタープレートのウェル中
で200μlのアッセイ体積において種々の時間インキュベートした。481nm
における吸光度をマイクロタイタープレートリーダーで測定した。
【0085】 結果:選択された条件において、反応は約60分まで線形である。この場合の
分散(SD)は4〜7%である。このように間接的NAGアッセイはHTスクリ
ーニングに使用するのに適している。
【0086】
【表12】
【0087】 使用した略語: arb. Units 任意単位 BSA ウシ血清アルブミン cAMP サイクリックアデノシン一リン酸 DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド DMF N,N-ジメチルホルムアミド DMSO ジメチルスルホキシド DTT ジチオスレイトール EDTA エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラ酢酸 FAB−MS 高速原子衝突質量分析 HSL ホルモン感受性リパーゼ KPi リン酸二水素カリウム/リン酸カリウム緩衝液 LPL リポタンパク質リパーゼ NAG NBD-モノアシルグリセリド:12-(7-ニトロベンゾ[1,2,3] オキサジアゾール-4-イルアミノ)ドデカン酸 2,3-ジヒドロ キシプロピル NBD 4-クロロ-7-ニトロベンゾ-2-オキサ-1,3-ジアゾール NBD−FA NBD脂肪酸:12-(7-ニトロベンゾ[1,2,3]オキサジアゾール -4-イルアミノ)ドデカン酸 NIDDM インスリン非依存型糖尿病 PLA2 ホスホリパーゼA2 PLC ホスホリパーゼC PNPB 酪酸p−ニトロフェニル SD 標準偏差 SDS ドデシル硫酸ナトリウム TAG [3H] トリオレイルグリセロール Tris トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン TLC 薄層クロマトグラフィー TX-100 Triton (登録商標) X-100
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月1日(2002.5.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/02 C12Q 1/02 1/44 1/44 G01N 21/78 G01N 21/78 C 33/15 33/15 Z 33/50 33/50 Z 33/58 33/58 Z 33/68 33/68 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ホルガー・ヨルダン ドイツ連邦共和国デー−61276ヴァイルロ ート.マーガレテンホーフ1 (72)発明者 ホルスト・クライネ ドイツ連邦共和国デー−65795ハッテルス ハイム.レシングリング11 (72)発明者 ホルスト・ヴェンツェル ドイツ連邦共和国デー−60331フランクフ ルト.ランゲシュトラーセ23 Fターム(参考) 2G045 AA28 AA40 DA20 DA60 DA61 DA80 FA11 FA18 FA26 FA32 FB01 FB07 FB12 GC12 GC15 2G054 AB03 BB20 CA30 CE02 EA03 FB07 GA03 GA04 GB04 4B050 CC01 LL03 LL05 4B063 QA05 QA18 QQ32 QQ41 QQ61 QQ89 QR45 QR58 QR77 QS36 QX02 QX10 4C056 AA01 AB02 AC06 AD03 AE03 AF05

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 a) 蛍光標識を備えた脂肪酸を、アルコール溶液中で室温に
    おいて塩基を添加して、2,3-エポキシプロパノールと反応させてモノアシルグリ
    セリドを生成させ、 b) このモノアシルグリセリドをリン脂質と共に1:10〜10:1mg/mlの
    比で超音波処理に供し、これから、電荷転移複合体に基づく黄色から赤色への変
    色により認識可能な基質を生成させること を含む、複合リン脂質/脂質構造の完全性の決定方法。 【請求項2】 蛍光標識がダンシルまたはNBDである、請求項1に記載の
    方法。 【請求項3】 蛍光標識がNBDである、請求項2に記載の方法。 【請求項4】 脂肪酸がC-8〜C-20の鎖長を有する飽和または不飽和のカ
    ルボン酸である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 【請求項5】 脂肪酸が飽和C-12カルボン酸である、請求項4に記載の方
    法。 【請求項6】 リン脂質としてホスファチジルコリンおよびホスファチジル
    イノシトールをそれぞれ単独でまたは一緒に使用する、請求項1〜5のいずれか
    に記載の方法。 【請求項7】 ホスファチジルコリンおよびホスファチジルイノシトールを
    10:1〜1:10の比で一緒に使用する、請求項6に記載の方法。 【請求項8】 モノアシルグリセリドが12−(7−ニトロベンゾ−[1,
    2,3]オキサジアゾール−4−イルアミノ)−ドデカン酸 2,3−ジヒドロキ
    シプロピルである、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。 【請求項9】 請求項1〜8に記載の方法により製造された基質。 【請求項11】 リン脂質/脂質構造の同定方法に使用するための請求項9
    に記載の基質。 【請求項12】 リパーゼおよびリパーゼ阻害剤の同定方法に使用するため
    の請求項9に記載の基質。 【請求項13】 12−アミノラウリン酸を、アルコール溶液中で室温にお
    いて塩基を添加して、最初に7−クロロ−4−ニトロベンゾ−2−オキサ−1,
    3−ジアゾールと反応させ、次いで得られた中間体を2,3−エポキシプロパノ
    ールと反応させることを含む、モノアシルグリセリドである12−(7−ニトロ
    ベンゾ−[1,2,3]オキサジアゾール−4−イルアミノ)−ドデカン酸 2,3
    −ジヒドロキシプロピルの製造方法。 【請求項14】 12−(7−ニトロベンゾ−[1,2,3]オキサジアゾー
    ル−4−イルアミノ)−ドデカン酸 2,3−ジヒドロキシプロピル。 【請求項15】 a) 請求項9に記載の基質を製造し、 b) この基質をリパーゼと共にインキュベートし、 c) 変色を測定すること を含む、リパーゼおよびリパーゼ阻害剤の同定方法。 【請求項16】 請求項15に記載の方法により同定されたリパーゼ/リパ
    ーゼ阻害剤。 【請求項17】 請求項15に記載のリパーゼ/リパーゼ阻害剤の同定方法
    に使用するための高速処理スクリーニング(HTS)。 【請求項18】 a) 請求項9に記載の基質を製造し、 b) この基質をリパーゼと共にインキュベートし、 c) 変色度を測定し、 d) 活性を確認すること を含む、リパーゼ/リパーゼ阻害剤の活性の決定方法。 【請求項19】 上記基質をホルモン感受性リパーゼと共にインキュベート
    する、請求項18に記載の方法。 【請求項20】 a) 請求項9に記載の基質、 b) 超音波装置、および場合により、 c) 変色を肉眼的/光学的および/または蛍光測定的に測定するための装置 を含む、リパーゼ/リパーゼ阻害剤を同定するためのアッセイ系。 【請求項21】 a) 請求項9に記載の基質、 b) 超音波装置、 c) 変色度を測定するための装置、および d) 吸収または蛍光を測定するための装置 を含む、リパーゼ/リパーゼ阻害剤の活性を測定するためのアッセイ系。 【請求項22】 キットの形態にある、請求項20または21に記載のアッ
    セイ系。 【請求項23】 上記アッセイがリパーゼアッセイである、請求項22に記
    載のキット。 【請求項24】 a) 請求項9に記載の基質、および b) 容器 を含む、請求項22に記載のキット。 【請求項25】 a) 請求項9に記載の基質を製造し、 b) この基質を試験化合物共にインキュベートし、 c) 細胞毒性化合物および界面活性作用を有する化合物を同定する、赤色から
    黄色への変色を視覚的/光学的または蛍光測定的に測定すること を含む、化合物の界面活性作用または細胞毒性の決定方法。 【請求項26】 a) 請求項9に記載の基質を製造し、 b) 輸送体/輸送体タンパク質をリポソーム中で機能的に再構築し、 c) b)により製造されたリポソームをa)により製造された基質に添加し、変色
    を肉眼的または光学的に測定すること を含む、脂質輸送体の活性の決定方法。
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