JP2002543384A - 薬剤のスクリニング方法 - Google Patents

薬剤のスクリニング方法

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JP2002543384A
JP2002543384A JP2000614031A JP2000614031A JP2002543384A JP 2002543384 A JP2002543384 A JP 2002543384A JP 2000614031 A JP2000614031 A JP 2000614031A JP 2000614031 A JP2000614031 A JP 2000614031A JP 2002543384 A JP2002543384 A JP 2002543384A
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ヴェラヂミロヴィッチ ヴォールチェーク,イゴル
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    • G01N33/5005Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving human or animal cells
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、医薬に関するものであり、特に、薬剤のスクリニング方法に関するものであり、その内でも特に、特定の患者に対する治療における、薬剤と薬剤の最適分量の選択に関するものである。比較するための薬剤の水溶液においてヘパリン化された患者の血液の全体を培養した結果に基づいて薬剤を選択し、培養後の患者の血液における細胞分画の−SHと−SSのグループとの比を分析し、上記比の値を最大化する薬剤を選択する方法を提案する。本方法によればスクリニングに要する時間を数時間にまで減少でき、さらに、本方法はウイルス、腫瘍、自己免疫および他の病気に対して有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の属する技術分野〕 本発明は、医薬に関するものであり、特に、特定の患者に対する治療における
、薬剤と薬剤の最適分量の選択のための、薬剤のスクリニング方法に関するもの
である。
【0001】 〔従来の技術〕 現在において、特定の患者のために薬剤を選択する従来の方法は、患者を診察
し、診察の結果と薬局方によって提供される推薦物とを比較し、薬剤または薬剤
の組合わせを処方し、患者の反応の観察に基づき処方を補正することよりなる(
実験的化学療法:実用ガイド、ゲー・ン・ペルシン監修、モスクワ市、1971
年、234ページ、ロシア語)。
【0002】 しかし、時間的なコスト、特定の患者に対する治療方法の選択における不確実
性、および主観的要素の大きさに鑑みて、特定の病に罹患した特定の患者に対す
る薬剤と投薬量とを選択する、新しく、より客観的な方法を求めるための、いろ
いろな試みがなされている。
【0003】 治療薬剤のスクリニング方法として、ロシア共和国の特許第2007117号
(IPCはA61B 5/04,1992年)には、調査者が患者に手をかざし、物質を試験し
、調査者の体温の反応に基づいて最適な薬剤を選択する方法が開示されている。
【0004】 この方法は、十分に万能ではあるが、いくらか主観的であり、信頼性が十分で
ないという問題があった。
【0005】 ロシア共和国の特許と発明者証、第1806601号(IPCはA61B 5/04476
,1990 年)、第1540804号(IPCはA61B 10/00,1987 年)、第2000
739号(IPCはA61B 5/02,1991年)、および第2046341号(IPCは
G01N 33/48,1994 年)においては、特定のCNS(中枢神経系統)病、ウイルス
、癌および他の病気などの治療薬剤のスクリニング方法が開示されている。この
方法は、患者の体内へ試験薬剤を投薬し、または、人体の組織や体液に薬剤を適
用し、重要なパラメータを区別し、それぞれの試験薬剤に対してそれらパラメー
タを計測し、選択したパラメータにおいて最大の効果をもつ薬剤を最適な薬剤と
して選択することよりなる。
【0006】 しかし、これらの方法は、適用が制限されており、複雑な治療が必要とされる
場合には十分に信頼できる結果が得られないという問題があった。
【0007】 心臓弁膜症を治療するための薬剤分量の選択方法として、異なる濃度の薬剤溶
液とともに恒温槽で保管した後の静脈血液をヘミルミネッセンス分析し、最小の
ヘミルミネッセンスを生じる投薬量を目標の投薬量として選択する方法が開示さ
れている。(ロシア共和国の特許と発明者証、第2072100号、1997年
1月20日、種別 C1)。
【0008】 この方法においても、適用が制限されているという問題があった。
【0009】 〔発明の開示〕 本発明の目的は、より早い、かつ統一的な、薬剤のスクリニング方法を提供す
ることにある。
【0010】 上記の目的を達成するために、異なる投薬量の試験薬剤の水溶液とヘパリン化
された全ての血液のサンプルとを培養し、培養後に患者の血液の細胞分画におけ
る−SHと−SSグループとの比を決定し、最大の−SHと−SSグループとの
比をもつ薬剤を最適な投薬量において最適な薬剤として選択することによってス
クリニングする方法を提案する。(処方薬剤を選択する際には、実験によって示
されるように、上述の比が3.0 となるような、患者の治療のために最適な薬剤と
最適な投薬量とから始めるようになっている。) 血液の培養は、典型的には最大限に37℃に近い温度において1時間行われ、
試験薬剤は治療の際の投薬量に対して1:5000の量で行われる。
【0011】 この方法は、血液中の硫黄を含有する複合物は、体の疾病に関連する種々の病
因にもっとも敏感であり、それらを正常化することのできる薬剤は、それらの疾
病を扱うのに最も有効であるという仮定に基づいている。
【0012】 本発明に係る方法の、他との区別となる主たる特徴点は、培養において、また
は新しいパラメータ、すなわち血液の細胞分画における−SHグループと−SS
グループとの比の決定において、またはパラメータの最適値の仮定において、血
液の全てを用いるという点にある。
【0013】 〔本発明の最も好ましい実施形態〕 本発明における薬剤のスクリニング方法は以下のように実施する。
【0014】 各試験薬剤を、その薬剤の治療時の投薬量に対して1:5000の比で計算されたイ
ンビトロ(in vitro)の投薬量で、抹消の静脈より得られたヘパリン化した全血液
が1ml含まれる試験管に対して加えるとともに、各々の賦形剤を制御用試験管に
加えて、混合物を37℃において1時間培養する。培養の時間を付加的に2時間
まで延長させてもよく、この場合は方法の正確さを向上できるが、そのようなこ
とは、異なる薬剤による結果が非常に近い場合や、薬剤が−SHや−SSグルー
プの比にごく僅かの効果しか与えない場合にのみすればよい。
【0015】 −SHグループ及び−SSグループの量や、血液の細胞分画におけるそれらの
比は、主として、正方向(−SH)または逆方向(−SS)の電流滴定の方法を
用いて決定される。
【0016】 正方向の電流滴定においては、静脈からの血液10mlを、凝血防止剤である 500
0IU/mlのヘパリンを12滴含んでいる試験管に加える。そして血液のサンプルを
1mlずつ分取して、試験する薬剤の数やその投薬量に依存した所定の数(通常7
〜9)の試験管に分配する。試験薬剤を所定の投薬量(各インビトロの投薬量は
、治療における投薬量の1:5000の量として計算する)で試験管に加え、さらに種
々の賦形剤を制御用試験管に加える。そして、混合物を37℃で1時間の間恒温
器において培養する。培養後には、試験管と制御管とを800rpm(回転/分)で5
〜7分間遠心分離して、血漿、リンパ漿、乳漿などを取り除く。そして、血液中
の細胞の一部分を溶液の19の部分と混合するために、各細胞分画を0.1 %のチ
リロンB(Trylon B)(Na−EDTA)溶液(pH=7.0)によって溶血し、
混合物を冷蔵庫(+4 ℃〜+5℃)に載置して、30分経過後には混合物を沈澱
溶解細胞とするように6000rpm で15分間遠心分離する。上澄み(溶血溶液(ヘ
モリゼート(hemolysate)))は引き続いて用いる。滴定容器(30-40mlのビーカー
)に、25-30 mlのアンモニアの緩衝剤を加える。ビーカーを磁気攪拌器の上に載
置して、白金製電極と塩橋の自由端とを試験溶液に浸すとともに電流計に接続し
、磁石付きカプセルをビーカの底に載置して、溶液の飛び散りを避けることがで
きる率で回転させる。電流計の指針が安定した後で、10-3MのAgNO3 溶液を
0.05mlまたは0.1 mlの部分ごと加えることによって、滴定を開始する。それぞれ
連続して滴定の部分を加えていくと、指針は安定するようになり、その位置を記
録した後で、再び滴定を継続する。終点に達すると、滴定溶液の次の滴定部分に
おいて電流の急激な増加を生じて、指針の位置がより大きな値へと移行していく
。付加的な4,5回の確認の計測の後で滴定手順は終了し、その結果は、−SH
のグループの量を計算するための基準となる、溶液を滴定するのに用いた窒化銀
の量を図形的に決定するために用いられる。
【0017】 逆方向の電流滴定においては、25mlのアンモニア緩衝液を滴定容器に加える。
容器を磁気攪拌器の上部に載置し、指示電極と参照電極に接続された塩橋の一端
とを溶液に浸し、そして電流計と磁気攪拌器とを主要部に接続し、攪拌器の電源
を投入して、以下の試薬を順番に緩衝液に加える:すなわち10-3Mで0.5 mlのA
gNO3 溶液、0.2 mlの溶血溶液、および200 mgの亜硫酸ナトリウムである。
【0018】 そして、電流計の電源を投入し、その指針が安定すると(3〜5分後)、試験
サンプルの滴定を開始して、反応混合物に対して5×10-4Mのウニチオル(uni
thiol)溶液を0.05または 0.1mlの部分ごとに最終的に 0.5mlとなるまで加える。
滴定が完了すると、サンプルを滴定するのに必要とされたウニチオルの量を図形
的に決定し、その決定した値を−SSグループの量を計算するために用いる。最
後に、−SHグループと−SSグループとの濃度の比を計算する。
【0019】 通常は上述の方法を組み合わせる。上述した正方向の滴定法によって−SHの
グループの量を決定した後には、同じ溶液に対して攪拌を中断することなく硫化
ナトリウムを加えて、そして同じサンプルにおける−SSグループの量を等モル
ウニチオル溶液を用いて決定し、正方向の滴定の間に逆滴定のための余分な硝酸
銀溶液を一回でなく何回かの部分に分けて反応混合物に加える。
【0020】 〔産業上の有用性〕 種々の病原による疾病の治療のための、本発明に係る薬剤のスクリニング方法
の利用可能性を、以下の実施例に基づいて説明する。
【0021】 〔実施例1〕 患者エ・ウェ・ブーヤは、横行結腸の癌(T3N0M0)と診断された。横行結腸の
切除が行われた。血液のチオール二硫化物のバランスに関する、抗癌剤と免疫調
整薬剤のウクライン(ノウィッキーファーマ(Nowicky Pharma)、オーストリア
)と抗ヒポサント(antihypoxant)薬剤のオリフェン(“コーポレーシェン オリ
フェン”会社、ロシア)の投薬量の効果が測定された。その結果を以下の表1に
示す。
【0022】 我々の評価によれば、最適な薬剤は5.0 mgの単位で投薬するウクラインであり
、その理由は、それぞれのインビトロのウクラインが与えられたときには、−S
H/−SSの比が2.00から3.00に増加したからである。患者は、上記の手術の前
にはウクラインによる一度の治療を受け、手術後には二度の治療を受け、それぞ
れの治療の間には、一日おきに5.0 mgの投薬が10回に渡って行われた。切除し
た腫瘍に対する組織学的検査の結果、以下のように、腺の管腔における粘膜を伴
う腺癌と、壊死した病巣と、基質の炎症性湿潤とがみられた。現在までの3年間
において、完全に軽快となり、血清の癌胎児性抗原(carcinoembryonic antigen:
CEA)レベルは、通常値にとどまっている(1996年12月27日には1.2ng/ml、19
97年10月04日には1.1ng/ml、規定量は5ng/ml以内である)。
【0023】 〔実施例2〕 患者ン・ウェ・ゲーワは、横行結腸の癌(T4N2M1)と診断された。腫瘍は腸閉
塞を和らげるために切除された。手術の際には腹膜の癌腫症が見つかった。
【0024】 血液のチオール二硫化物のバランスに関する、ウクラインとレーアフェロン(
科学的製作会社 “ウェクトル”、ロシア)の効果が測定された(表1参照)。
【0025】 我々の評価によれば、最適な薬剤は、10.0mgの単位で投薬するウクラインであ
り、その理由は、それぞれのインビトロのウクラインが与えられたときには、−
SH/−SSの比が1.17から1.75に増加したからである。ウクラインを用いた一
連の治療において、静脈内への投薬が10.0mgずつ一日おきに行われた(10回の
投薬)。最初の投薬の後には、薬剤の投薬に対する特徴的な反応が明らかになり
(体温が37.9℃に上昇し、発汗した)、治療の有効性が示された。その後行った
投薬において、反応は次第に鎮静化し、治療の最後において最小となった。患者
の主観的な感覚は劇的に改善し、実験室における試験によって血清CEA(1996
年12月09日には1.7ng/ml、1996年12月27日には1.3ng/mlである)が正常化してい
ることが明らかとなった。その後は、患者はウクラインによるさらに2回の治療
をうけ、患者の状態は8ヶ月の間安定した。
【0026】 〔実施例3〕 患者エ・ア・レーンは、乳房摘除後に脊椎転移を伴った左胸癌(T3N2M1)と診
断された。患者は、脊椎に対する放射治療と4回の化学療法、ボネフォスとを受
けた。
【0027】 血液のチオール二硫化物のバランスに関する、ウクラインとオリフェンの効果
が測定され(表1参照)、この患者においては、−SH/−SS係数の値は全て
の薬剤の投薬において低いままであり、その内で最適な投薬は注射ごとにおける
5.0mgのウクラインの投薬であった(個々のインビトロの投薬において、−SH
/−SS係数係数は1.00から1.67に増加した)。しかし、承認された手順に従っ
て、本件においては、ウクラインによる治療として1日おきに10mgの投薬を行っ
た(10回の注射)。治療後においても患者の状態は改善せず、痛みが持続して
おり、CA15-3腫瘍学マークのレベルは幾分増加した(1997年01月14日には38.3
U/ml、1997年02月04日には42.6U/mlであり、正規の値は26.9U/ml以内であ
る)。その後、病気は急速に進行した。
【0028】 〔実施例4〕 59歳の患者シェ・オ・アーワは、食道癌(T2 x 0)と診断された。放射
治療が行われた。
【0029】 血液のチオール二硫化物のバランスに関する、ウクラインとサイクロフェロン
(インターフェロン誘導体、“ポリサン”科学的技術的薬用会社)の効果の研究
によって、最適な効果をもつものは5.0 mgの投薬量であるウクラインであること
が分かった(各々のインビトロに加えられたウクラインの投薬において、−SH
/−SS係数の値は、0.93から2.50に増加した)。1日おきに5.0 mgの投薬量で
のウクラインによる治療が2回行われた(10回の注射)。1回目と2回目の治
療の前には、腫瘍学マーカのレベルは正常であり、2回目の治療の後にはCA19
-9のレベルが減少していることが確認された(1997年01月24日にはCEAレベル
は0.53ng/mlでCA19-9のレベルは 5.0U/mlであり、1998年12月30日にはCE
Aレベルは0.80ng/mlでCA19-9のレベルは23.9U/mlであり、1999年01月27日
にはCA19-9のレベルは18.1U/mlであり、正規のレベルは37U/ml以内である
)。現在までの3年間において患者の容体は安定している。
【0030】 1998年12月22日の胃十二指腸の撮影において、食道の下三分の一の潰瘍形成(
線維素の下の 0.3×0.5 cmの潰瘍)、及び、ただれた食道炎が観測された。腹部
の超音波測定においても、病理学の進歩による結果を示唆するデータは得られな
かった。
【0031】 〔実施例5〕 患者シ・ワ・ドーワは、胃の不ホジキン的リンパ腫(T3 2 0)と診断され
た。胃の全体的な切除術(ビリロトー2型)が行われた。切除した腫瘍の組織学
的検査の結果、リンパ腫であることが判明し、胃の大屈曲または小屈曲のリンパ
節において、同様の組織学的状態が見つかった。血液のチオール二硫化物のバラ
ンスに関する、ウクラインとオリフェンの効果が測定され(表1参照)、この患
者においては、最適な薬剤は0.5 の単位で投薬するオリフェンであった(個々の
インビトロの投薬において、−SH/−SS係数係数は2.00から3.12に増加した
)。治療の期間が1.5 ヶ月であり、治療と治療との間隔が2-3 ヶ月である、一日
に0.5gのオリフェンの錠剤を用いた治療を3回行った。5年の間、臨床血液学的
には完全な軽快が観測された。
【0032】 〔実施例6〕 患者ア・ワ・クーンは、デルタ−エージェント(ビールス)無しの慢性のビー
ルスによるB型肝炎であると診断された。血液のチオール二硫化物のバランスに
関する、レーアフェロンとサイクロフェロンとの効果が測定され(表1参照)、
この患者においては、最適な薬剤は1×106 Uの単位で投薬するレーアフェロン
であった(個々のインビトロの投薬において、−SH/−SS係数は1.52から3.
07に増加した)。6ヵ月間にわたる3日おきに106 Uの単位で投薬する筋肉内注
射によるレーアフェロンの治療が行われた。治療は、ALTおよびAST活動度
の正常化、並びに、HBV DNA、HBeAg、及びHBsAgの逆転を伴い
、安定した軽快状態が8ヵ月持続した。
【0033】 〔実施例7〕 患者ゲ・ア・ポーワは、上膊、肘、射出形の骨腕骨、掌骨指骨と指骨の間の関
節、骨盤大腿の関節、脛と足裏の関節における、段階IIの血清反応陰性の早く進
行するリューマチスの多発性関節炎と診断された。患者の機能的活動度は3段階
に位置づけられた。血液のチオール二硫化物のバランスに関する、オリフェンと
サイクロフェロンとの効果の試験によれば(表1参照)、この患者においては、
最適な薬剤は0.25mgの単位で投薬するサイクロフェロンであった(個々のインビ
トロの投薬において、−SH/−SS係数は1.24から2.56に増加した)。2mlの
2%溶液を筋肉注射することによるサイクロフェロンを用いた治療を、1,2,
4,6,8,10,12,14,16,18,および20日に行った。治療によ
って、毎日のイブプロフェンの服用量は、治療開始から5日後には3錠(0.6g)か
ら2錠(0.4g)へと減少し、10日後には1錠(0.2g)になり、そして16日後には
苦痛からの回復によって鎮痛剤の服用を完全に中止した。患者の運動活動度は非
常に向上した。実験室での検査によってBSRが39から24mm/hになり、C−
反応蛋白質が``++''から``+''へ減少したことが示された。
【0034】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU ,BB,BG,BR,CA,CN,CU,CZ,GE, HR,HU,ID,IL,IN,JP,KR,LT,L V,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK ,TR,UA,US,YU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験薬剤とともに、患者の血液の成分を培養し、 培養後に上記成分を分析し、 最適な薬剤を選択する、特定の患者のための薬剤のスクリニング方法であって
    、 患者のヘパリン化された全血液のサンプルが培養され、 試験薬剤は治療における投薬量に対して1:5000の割合でインビトロに加えられ
    、 選択される薬剤は、特定の患者の血液における細胞分画の−SHと−SSとの
    グループの比が最も大きいものであることを特徴とする薬剤のスクリニング方法
  2. 【請求項2】 上記培養は、37℃で1時間行うことを特徴とする請求項1に記載の薬剤のス
    クリニング方法。
JP2000614031A 1999-04-27 2000-04-20 薬剤のスクリニング方法 Pending JP2002543384A (ja)

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