JP2002543319A - ガスタービンエンジンの高圧タービンの冷却 - Google Patents

ガスタービンエンジンの高圧タービンの冷却

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JP2002543319A JP2000613924A JP2000613924A JP2002543319A JP 2002543319 A JP2002543319 A JP 2002543319A JP 2000613924 A JP2000613924 A JP 2000613924A JP 2000613924 A JP2000613924 A JP 2000613924A JP 2002543319 A JP2002543319 A JP 2002543319A
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Abstract

(57)【要約】 高圧タービンの冷却が改善されたガスタービンエンジン(10)が開示されている。比較的低温でかつ中間圧力の(P2x)空気が、完全に圧縮される前に圧縮機セクションの領域から分流される。冷却空気は、管路によって高圧タービンに導かれ、ここでロータおよび最終的にはタービンのブレードが冷却される。さらに、分流された空気は、後方のベアリング室を密閉するとともにエンジンのメインシャフトを冷却するためにも使用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、タービンエンジンに関し、特に、高圧タービンの冷却が改善された
タービンエンジンに関する。
【0002】
【背景技術】
航空機のターボジェットエンジンやターボファンエンジンなどとして使用され
るタービンエンジンは、一般に、エンジン内の流体流れの方向に前方から後方に
向かって、ファン、圧縮機、燃焼、およびタービンの各セクションをハウジング
内に含む。これらのセクションには、エンジンの中心軸を中心に回転するように
1つまたはそれ以上の同軸シャフトに固定された回転部材が含まれる。
【0003】 ファンセクションは、エンジン内に空気を引き込む。空気は、圧縮機セクショ
ンで圧縮され、続いて燃焼セクションで燃料と混合されるとともにこの混合物が
点火される。燃焼ガスが燃焼セクションから放出され、タービンセクション内の
1つまたはそれ以上のタービンを駆動する。
【0004】 一般に、最初のタービンセクションの一部を構成する高圧タービン(“HPT
”)の第一段のブレードは、溶解を防止するためにP3空気と呼ばれる非燃焼の
高圧空気を使用して冷却される。より詳細には、P3空気は、一般にオンボード
接線方向噴射(“TOBI”)ノズルを通過する。TOBIノズルは、P3空気
の相対的な全温度を約100°F(55℃)減少させる。温度が減少したP3空
気は、HPTディスク/カバープレイトの回転キャビティ内に流入するとともに
HPTブレード上を通過する。P3空気は、ここで一般にシャワーヘッド冷却に
よってHPTブレードを冷却する。
【0005】 しかし、高圧のP3空気を使用することは、熱力学的に効率が悪い。さらに、
TOBIノズルとその補助部材は、エンジン重量を増加させる。また、シャワー
ヘッド冷却は、比較的複雑な部材の機械加工を必要とする。
【0006】 従って、熱力学的により効率が高い、タービンエンジン内のHPTの冷却方法
が求められている。さらに、HPTの冷却に関連する部材の重量が減少したエン
ジンが求められている。
【0007】
【発明の開示】
従って、本発明の目的は、HPTの冷却が改善されたタービンエンジンを提供
することである。
【0008】 本発明では、比較的低温の中間圧力空気が、タービンエンジン内の圧縮機セク
ションの領域から分流され、分流された空気よりも低い静圧でタービンブレード
上に流れるように導かれる。分流された空気は、比較的低温であるので、従来の
TOBIノズルをなくすことができる点で有利である。同様に、ブレードのシャ
ワーヘッドもなくすことができる。
【0009】 好都合なことには、分流された空気は、エンジンの後方ベアリング室を密閉す
るためにも使用することができる。
【0010】 本発明の一形態では、吸入空気を高圧空気と中間圧力空気へと圧縮する圧縮機
セクションと、圧縮機セクションと流体的に連通し、かつ燃料を圧縮空気ととも
に燃焼する燃焼セクションと、燃焼セクションからの燃焼ガスと流体的に連通し
、かつ回転タービンブレードを含み、このタービンブレードにおける静圧が中間
圧力空気の圧力よりも低い燃焼セクションと、中間圧力空気と流体的に連通する
入口とタービンブレードと流体的に連通する出口を有し、これにより中間圧力空
気をタービンブレード上に導く管路と、を含むタービンエンジンが設けられる。
【0011】 本発明の他の形態および特徴は、本発明の以下の詳細な実施例の説明および添
付図面によって当業者に明らかになる。
【0012】
【発明を実施するための最良の形態】
図1は、本発明の実施例に係る例示的なガスタービンエンジン10を示してい
る。エンジン10は、ファンセクション12と、流れに沿って順に、圧縮機セク
ション14、燃焼セクション16、タービンセクション18、および排気セクシ
ョン20を含むコアエンジンを有し、これらのセクションは全てエンジンハウジ
ング22内に設けられている。
【0013】 圧縮機セクション14は、複数の圧縮機段を含むことが好ましい。タービンセ
クション18は、単一のタービン段からなることが好ましい。しかし、タービン
セクション18は、複数のタービン段を含むこともできる。タービンセクション
18内の少なくとも1つのタービンは、長手方向に延びるシャフト24によって
圧縮機セクション14の最終段に回転可能に連結されている。シャフト24は、
その後方端部の近傍ではローラベアリング室26内のローラベアリング25によ
って、かつその前部の近傍ではスラストベアリングアセンブリ28によってハウ
ジング内に支持されている。
【0014】 図2は、圧縮機セクション14の後部および燃焼セクション16の前部の近傍
におけるタービンエンジン10の一部分の断面を示している。図示のように、圧
縮機セクション14の最終段は、燃焼セクション16と流体的に連通する回転イ
ンペラであることが好ましい。
【0015】 燃焼セクション16は、いずれの側においても、燃焼ケース32とディフュー
ザアセンブリ36の一部を構成するディフューザケース34とによって形成され
る。ディフューザアセンブリ36は、さらにディフューザパイプ38と支持部4
0を含んでいる。最も高圧な“P3”空気は、ディフューザパイプ38から流出
する。
【0016】 ディフューザパイプ38は、燃焼セクション16内に位置し、インペラ30の
先端部と燃焼セクション16とを流体的に連通させるとともに、インペラ30か
ら燃焼セクション16のP3領域42へ圧縮空気を導く。当業者であれば分かる
ように、また、米国特許出願第08/771,906号に説明されているように
、ディフューザパイプ38は、主に、インペラ30から流出する空気の接線速度
を減少させるように機能する。
【0017】 さらに、燃焼セクション16内には、エンジンハウジング22にケース支持部
48によって取り付けられた燃焼室46を画定する燃焼ライナ44が設けられて
いる。燃焼室46は、P3領域42と流体的に連通している。また、燃料ノズル
50も、燃焼室46と流体的に連通している。
【0018】 インペラ30の後方には、インペラ後方キャビティ(“IRC”)52が形成
されている。ローラベアリング室26は、IRC52のすぐ下、かつその後方に
形成されている。
【0019】 タービンセクション18は、高圧タービン54を含み、高圧タービン54は、
ロータ56とブレード58を含んでいる。カバープレート60が、吸い込まれる
おそれのある高温ガスから冷却空気を遮へいするとともに、回転キャビティ64
を画定する。カバープレート60の孔62は、燃焼セクション16とロータ56
との間に管路を提供する。
【0020】 圧縮機セクション14と出力インペラ30との間に広がる圧縮機セクション1
4の中間圧力空気の領域から管76が延在している。管76は、カバープレート
60のすぐ前方のバッフル70まで延在する。管76は、0.5インチの内径を
有する3本の中空の金属管であることが好ましい。
【0021】 運転中は、ファンセクション12(図1参照)がエンジン10内に空気を引き
込む。空気は、ファンセクション12を通過して圧縮機セクション14に入り、
ここで複数の圧縮機段によって圧縮される。圧縮の最終段は、図2に示す回転イ
ンペラ30である。高圧空気は、インペラ30の先端部から流出する。この高圧
空気の大部分は、P3空気を流出させるディフューザパイプ38を通して燃焼セ
クション16に導かれる。燃焼セクション16では、P3空気の大部分が燃焼室
46に流入するとともに、ノズル50からの燃料と混合されて燃焼される。燃焼
ガスは、燃焼室の後部の近傍で燃焼室から放出されるとともにタービンブレード
58上を通過し、これにより、HPT54を駆動する。燃焼室46からの放出ガ
スは、ブレード58の溶解温度に近いまたはこれを超える温度であることが多い
。従って、ブレード58を冷却することが非常に望ましい。
【0022】 従来のタービンエンジンでは、図3に示したように、前方カバー60の孔62
を通して導かれ、かつTOBIノズルによって噴射されたP3空気によってター
ビンブレード58’が冷却される。続いて、米国特許第5,779,437号な
どに説明されたタービンブレード58’の冷却シャワーヘッド(図示省略)が、
噴射空気をブレード58’にわたって分散し、ブレード58’の熔解を防止する
【0023】 しかし、図2に示した本発明の実施例では、中空の管76を含む管路が、圧縮
機セクション14の比較的低圧の領域から(P2x空気と呼ばれる)中間圧力空
気を導く。詳細には、圧縮機セクション14のP2x領域に近接する金属管76
の入口からバッフル70に接続された出口に空気が導かれる。これは、タービン
ブレード58の前縁の近傍の静圧が、インペラ30の先端部における静圧、そし
てより重要にはP2x空気の一部よりもかなり低いことによって可能になる部分
が大きい。これにより、P2x空気は、HPTブレード58の前縁よりも高い圧
力を有するP2x領域から管76によって分流され、ブレード58用の冷却空気
のただ1つのまたは主な供給源となり得る。P2x領域からの空気は、ブレード
58の前縁における静圧よりも圧力が30p.s.i.(210kPa)高いガ
スを有する圧縮機セクション14の領域から選択されることが好ましい。HPT
54のブレード58の前縁とP2x空気との間の圧力差は、全てのタービンエン
ジンで存在するものではない。しかし、この圧力差は、大部分の高仕事量単段タ
ービン、およびいくつかの多段タービンのHPTブレードにおいて認められる。
バッフル70とカバープレート60は、カバープレート60のすぐ前方の領域を
画定する。この領域からの空気は、カバープレート60の孔62を通してロータ
56の前方のキャビティ64内に導かれ、そして図示のように最終的にブレード
58上に導かれる。
【0024】 P2x空気は、P3空気よりも熱力学的に安価な点で有利である。P2x空気
の圧力は比較的低く、さらに有利な点は、P2x空気がP3空気よりも温度が低
いことであり、使用されるP2x空気の温度は、好ましくは300°F(170
℃)低い。よって、P2x空気を使用すること、およびこの結果HPTブレード
58の冷却に使用されるP3空気が減少することにより、エンジンの全体的な効
率が改善される。さらに重要なことは、P2x空気がP3空気よりも低温である
ので、従来のHPTブレードの一部として形成されていたシャワーヘッドをなく
すことができることである。また、従来のシャワーヘッドに比べて単純なシャワ
ーヘッドを使用することもできる。
【0025】 同様に、主にP3空気の温度を減少させるように機能する従来のTOBIノズ
ルの使用も不要となる。よって、図3に示した従来のエンジンのTOBIノズル
はなくすことができる。当業者であれば分かるように、図3に示した従来のター
ビンエンジンでは、P3空気がキャビティ42からTOBIノズル68に導かれ
る。空気は、TOBIノズル68の出口から前方カバープレート60の孔62を
通って流れる。この空気は、カバープレート60とロータ56の間で分散し、最
終的にタービンブレード58’にわたって分散する。ブラシシール74によって
、TOBIノズル68から流出する空気の圧力が、シャワーヘッド冷却に必要と
される高い空気圧力に維持される。さらに、バッフル78が、ローラベアリング
室26からTOBIノズル68を従来の方法で分離する。
【0026】 同様に重要であるのは、より低温のP2x空気(すなわち約300°Fつまり
170℃低い温度を有する空気)の使用によって、カバープレート60とHPT
54の周囲の温度が減少し、エンジン寿命が延長されるということである。
【0027】 また、比較的低温の空気によってHPTブレード58への冷却流を減少させる
ことができる。
【0028】 さらに、P3空気の代わりに、分流されたP2x空気をシャフト24に導くこ
ともできる。P2x空気は比較するとかなり低温なので、シャフト24は、IN
CONELTMなどの耐熱性合金でなく鋼製とすることができ、このことはエンジ
ンの製造コストの削減につながる。
【0029】 また、比較的低圧のP2x空気を使用するとともにシャワーヘッドをなくすこ
とにより、要求されるブレードへの供給圧力が減少する。これにより、図2に示
すように従来のブラシシール74(図3参照)をなくすことができる。これによ
り、好都合なことにブレード58(図2参照)への空気流が、シール74(図3
参照)などのブラシシールの摩耗に影響されることがなくなり、エンジン10の
全体的な信頼性が向上する。
【0030】 さらに、シール74が不要となるので、管76によって案内されるP2x空気
を後方ローラベアリング室26にも導くことができ、これにより、図3に示した
従来のバッフル78を図2に示すようになくすことができる。従って、再度導か
れたP2x空気は、ベアリング室26の内部よりも高圧となり、このため、HP
Tブレード58の冷却に加えてベアリング室が密閉される。
【0031】 本発明は、単に本発明を実行する好適実施例を説明しているとともに形態、寸
法、部材配置や動作の詳細が変更可能な上述の説明に限定されるものではない。
本発明は、上述した代表的なエンジン以外の既存のエンジン設計を変更するため
に容易に実施することができる。本発明は、請求項によって定められるこのよう
な全ての変更を含むことを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る例示的なタービンエンジンの部分的に断面を示す側面図
である。
【図2】 図1の部分的な拡大断面図である。
【図3】 周知のタービンエンジンの部分的な拡大断面図である
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月1日(2001.6.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】 ファンセクションは、エンジン内に空気を引き込む。空気は、圧縮機セクショ
ンで圧縮され、続いて燃焼セクションで燃料と混合されるとともにこの混合物が
点火される。燃焼ガスが燃焼セクションから放出され、タービンセクション内の
1つまたはそれ以上のタービンを駆動する。 いくつかのタービンエンジン設計は、種々の理由でタービンセクションに圧縮 空気を分流する。米国特許第2,620,123号は、回転するタービンディス ク/ハブを冷却するために圧縮機セクションから中間圧力空気が抽気されるエン ジンを開示している。バックウィズに付与された米国特許第5,003,773 号には、漏れた高圧空気が圧縮機セクションに分流され、漏れた空気のエネルギ が再度回復されるタービンエンジンが開示されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】 高圧タービンエンジンでは、最初のタービンセクションの一部を構成する高圧
タービン(“HPT”)の第一段のブレードは、溶解を防止するためにP3空気
と呼ばれる非燃焼の高圧空気を使用して一般に冷却される。より詳細には、P3
空気は、一般にオンボード接線方向噴射(“TOBI”)ノズルを通過する。T
OBIノズルは、P3空気の相対的な全温度を約100°F(55℃)減少させ
る。温度が減少したP3空気は、HPTディスク/カバープレイトの回転キャビ
ティ内に流入するとともにHPTブレード上を通過する。P3空気は、ここで一
般にシャワーヘッド冷却によってHPTブレードを冷却する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】 従って、熱力学的により効率が高い、タービンエンジン内のHPTブレード
冷却方法が求められている。さらに、HPTの冷却に関連する部材の重量が減少
したエンジンが求められている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
【発明の開示】 従って、本発明の目的は、HPTブレードの冷却が改善されたタービンエンジ
ンを提供することである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】 本発明では、比較的低温の中間圧力空気が、タービンエンジン内の圧縮機セク
ションにおける圧縮機セクションからの高圧空気の出口の上流の領域から分流さ
れ、分流された空気よりも低い静圧でタービンブレード上に流れるように導かれ
る。分流された空気は、比較的低温であるので、従来のTOBIノズルをなくす
ことができる点で有利である。同様に、ブレードのシャワーヘッドもなくすこと
ができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】 本発明の一形態では、ハウジングと、吸入空気を高圧空気と、この高圧空気よ りも低い圧力および温度を有するとともに圧縮機において高圧空気よりも上流で 形成される中間圧力空気へと、 圧縮する圧縮機セクションと、圧縮機セクション
と流体的に連通し、かつ燃料を圧縮空気とともに燃焼する燃焼セクションと、燃
焼セクションからの燃焼ガスと流体的に連通し、かつ回転タービンブレードを含
み、このタービンブレードにおける静圧が中間圧力空気の圧力よりも低い燃焼セ
クションと、圧縮機セクションとタービンセクションを接続するとともに、ハウ ジングに対して固定配置された 管路と、を含むタービンエンジンが設けられる。 管路は、中間圧力空気と流体的に連通する入口とタービンブレードと流体的に連 通する出口を有し、これにより、タービンブレードを冷却するために中間圧力空 気をタービンブレードへと導く。 本発明の他の形態によると、タービンエンジン内の部材の冷却方法が提供され ている。このタービンエンジンは、流体的に連通する圧縮機セクション、燃焼セ クション、およびタービンセクションを含む。この方法は、タービンセクション 内で回転するタービンブレードの静圧よりも高い圧力の中間圧力空気を、燃焼器 セクションに流入する最も高圧の空気の出口の上流における圧縮機セクションの 領域から、タービンエンジンのハウジングに対して固定された管路を通してター ビンブレードへと分流して、タービンブレードを冷却することを含み、上記中間 圧力空気は、最も高圧の空気よりも低い温度を有する。 本発明のまた他の形態では、ハウジングと、吸入空気を高圧空気と、この高圧 空気よりも低い温度および圧力を有するとともに高圧空気よりも上流で形成され る中間圧力空気へと、圧縮する手段と、圧縮手段からの圧縮空気と混合された燃 料を燃焼する手段と、燃焼手段からの燃焼ガスと流体的に連通し、かつタービン ブレードを含み、このタービンブレードにおける静圧が上記中間圧力空気の圧力 よりも低いタービンセクションと、中間圧力空気をタービンブレード上に導いて ブレードを冷却し、かつハウジングに対して動かないようにハウジングに固定さ れている手段と、を有するタービンエンジンが設けられる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】 圧縮機セクション14と出力インペラ30との間に広がる圧縮機セクション1
4の中間圧力空気の領域から管76が延在している。管76は、カバープレート
60のすぐ前方のバッフル70まで延在する。管76は、0.5インチ(1.2 7cm) の内径を有する3本の中空の金属管であることが好ましい。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気を高圧空気と中間圧力空気に圧縮する圧縮機セクショ
    ンと、 前記圧縮機セクションと流体的に連通しており、かつ燃料を圧縮空気とともに
    燃焼させる燃焼セクションと、 前記燃焼セクションからの燃焼ガスと流体的に連通しており、かつ回転タービ
    ンブレードを含み、このタービンブレードにおける静圧が前記中間圧力空気の圧
    力よりも低いタービンセクションと、 前記中間圧力空気と流体的に連通する入口と前記タービンブレードと流体的に
    連通する出口を有し、これにより前記中間圧力空気を前記タービンブレードへと
    導いている管路と、を有していることを特徴とするタービンエンジン。
  2. 【請求項2】 前記ブレードは、前縁を有し、該前縁の近傍の静圧が前記中間
    圧力空気の圧力よりも低いことを特徴とする請求項1記載のタービンエンジン。
  3. 【請求項3】 前記タービンブレードは、高仕事量タービンの一部であること
    を特徴とする請求項2記載のタービンエンジン。
  4. 【請求項4】 前記タービンブレードは、前記燃焼セクションからのガスと流
    体的に連通する、前記エンジンにおける第一のタービンブレードであることを特
    徴とする請求項2記載のタービンエンジン。
  5. 【請求項5】 前記管路は、前記圧縮機セクションから前記タービンセクショ
    ンへの管を含んでいることを特徴とする請求項1記載のタービンエンジン。
  6. 【請求項6】 前記燃焼セクションと前記タービンセクションとの間に設けら
    れたカバープレートをさらに有し、該カバープレートは、タービンセクションか
    ら燃焼セクションへと高温ガスが逆流するのを制限するために燃焼セクションか
    らタービンセクションを少なくとも部分的に分離し、前記カバープレートには、
    前記管路の一部として機能する通路が貫通していることを特徴とする請求項1記
    載のタービンエンジン。
  7. 【請求項7】 回転シャフトを支持し、かつ前記圧縮機セクションと前記ター
    ビンセクションとの間に設けられたベアリングアセンブリをさらに有し、 前記管路は、さらに、前記ベアリングアセンブリ上に中間圧力空気を導き、こ
    れにより、該ベアリングアセンブリを密閉していることを特徴とする請求項1記
    載のタービンエンジン。
  8. 【請求項8】 前記タービンブレードは、シャワーヘッド冷却アセンブリを含
    んでいないことを特徴とする請求項1記載のタービンエンジン。
  9. 【請求項9】 前記管路は、前記タービンブレードへの冷却空気の主な供給源
    を提供していることを特徴とする請求項1記載のタービンエンジン。
  10. 【請求項10】 前記タービンセクションを前記燃焼セクションに接続する鋼
    製の回転シャフトをさらに有し、前記管路は、さらに、前記鋼製シャフトを冷却
    するために前記中間圧力空気を導いていることを特徴とする請求項1記載のター
    ビンエンジン。
  11. 【請求項11】 流体的に連通する圧縮機セクションと、燃焼セクションと、
    タービンセクションと、を有するタービンエンジンの部材の冷却方法であって、 前記タービンセクション内で回転するタービンブレードの静圧よりも高い圧力
    の中間圧力空気を、前記圧縮機セクションの領域から前記タービンブレードへと
    分流することを含み、前記中間圧力空気は、前記燃焼セクションに流入する最も
    高圧の空気よりも温度が低いことを特徴とするタービンエンジンの部材の冷却方
    法。
  12. 【請求項12】 前記タービンブレードの前縁における静圧が、前記中間圧力
    空気の圧力よりも低いことを特徴とする請求項11記載のタービンエンジンの部
    材の冷却方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つのベアリングシールを収容するベアリングア
    センブリハウジングの外部に前記中間圧力空気を分流することをさらに含み、前
    記ハウジングは、タービンエンジンの中心シャフトを支持していることを特徴と
    する請求項11記載のタービンエンジンの部材の冷却方法。
  14. 【請求項14】 前記中間圧力空気は、高圧タービンのブレード上に分流され
    ることを特徴とする請求項11記載のタービンエンジンの部材の冷却方法。
  15. 【請求項15】 前記タービンブレードは、前記燃焼セクションからのガスと
    流体的に連通する前記エンジンの複数のタービンブレードのうちの第一のタービ
    ンブレードであることを特徴とする請求項11記載のタービンエンジンの部材の
    冷却方法。
  16. 【請求項16】 吸入空気を高圧空気と中間圧力空気へと圧縮する手段と、 前記圧縮手段からの圧縮空気と混合された燃料を燃焼する手段と、 前記燃焼手段からの燃焼ガスと流体的に連通し、かつタービンブレードを含み
    、このブレードにおける静圧が前記中間圧力空気の圧力よりも低いタービンセク
    ションと、 前記中間圧力空気を前記タービンブレード上に導いて、これにより該ブレード
    を冷却する手段と、を有していることを特徴とするタービンエンジン。
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