JP2002542806A - 放線菌類の検出および定量化のためのポリヌクレオチドプローブ - Google Patents

放線菌類の検出および定量化のためのポリヌクレオチドプローブ

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Abstract

(57)【要約】 「放線菌類」として知られるグラム陽性細菌の高(G+C)サブセットのサブセットを検出するのに有用なポリヌクレオチドプローブおよび付属のヘルパーオリゴヌクレオチド。ハイブリダイゼーションプローブは、放線菌に非常に特異的であり、そして多くの他の細菌および真菌種のrRNAまたはrDNAと交差ハイブリダイズしない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願 本出願は、1999年5月3日に提出された、米国仮特許出願第60/132
,412号の恩典を請求する。本関連出願の開示は、本明細書に援用される。
【0002】 発明の分野 本発明は、核酸検出系に関する。より具体的には、本発明は、「放線菌類」と
して知られるグラム陽性細菌のサブセットのrRNAまたはrDNAに対し結合
特異性を有するポリヌクレオチドプローブに関する。
【0003】 発明の背景 放線菌、またはグラム陽性(グラム(+))細菌の「高(G+C)」サブセット
は、真正細菌内の別個の進化系統である。放線菌類は、特徴的に高い突然変異率
の反映として、非常に独特の表現型的特徴を示す。細菌のこの群の多くのメンバ
ーは、抗生物質を産生し、そしてよく土中に見られる。放線菌は、結核、らい、
ジフテリアおよび歯周病を含む、多様な重大な動物疾患に責任がある。特に、免
疫不全の個体は、すべて放線菌の個々の種である、鳥型結核菌、マイコバクテリ
ウム・イントラセルラレ、およびマイコバクテリウム・スクロフラセウムによる
感染に特に感受性である。さらに、放線菌は、経済的に重要な多様な植物疾患に
責任がある。
【0004】 デオキシリボ核酸(「DNA」)またはリボ核酸(「RNA」)の2つの一本
鎖は、互いに結合しまたは「ハイブリダイズ」し、相補的塩基対間の水素結合に
より、共に保持される2つの鎖を有する二本鎖構造を形成することが可能である
ことが、よく確立されている。核酸の個々の鎖は、塩基:アデニン(A)、シト
シン(C)、チミン(T)、グアニン(G)、ウラシル(U)およびイノシン(
I)を含むヌクレオチドから形成される。核酸の二重らせん構造において、塩基
アデニンは、塩基チミンまたはウラシルと水素結合し、塩基グアニンは、塩基シ
トシンと水素結合し、そして塩基イノシンは、アデニン、シトシンまたはウラシ
ルと水素結合する。したがって、鎖沿いのいかなる点でも、古典的な「ワトソン
−クリック」塩基対、A:TまたはA:U、T:AまたはU:A、およびG:C
またはC:Gが見出される可能性がある。しかし、伝統的な(「規範的な(ca
nonical)」)塩基対に加え、A:G、G:Uおよび他の「ゆらぎ(wo
bble)」またはミスマッチ塩基対もまた、見出される可能性がある。
【0005】 第一の一本鎖ポリヌクレオチドが、ハイブリダイゼーション促進条件下で、第
一のポリヌクレオチドの配列に相補的な、十分な数の隣接する塩基を有する、第
二の一本鎖ポリヌクレオチドと接触すると、二本鎖核酸ハイブリッドが生じるで
あろう。適切な条件下で、DNA/DNA、RNA/DNAまたはRNA/RN
Aハイブリッドが形成される可能性がある。
【0006】 一般的に、プローブは、検出しようとする核酸配列(「標的配列」)とある程
度の相補性を有する一本鎖ポリヌクレオチドである。プローブは、一般的に、放
射性同位体、抗原または化学発光部分などの検出可能部分で標識される。
【0007】 特定の核酸配列を検出する方法としての核酸ハイブリダイゼーションの説明は
、Kohneらにより米国特許第4,851,330号に、そしてHoganら
により米国特許第5,541,308号および5,681,698号に提供され
る。これらの参考文献はまた、RNA含有生物を含む可能性がある試料中の、こ
うした生物の存在を決定するための方法も記載する。これらの方法は、1つまた
はそれ以上の非ウイルス生物または一群の非ウイルス生物のリボソームRNA(
rRNA)に十分に相補的なプローブを必要とする。該方法にしたがい、試験し
ようとする試料由来の核酸および適切なプローブをまず混合し、そしてその後、
明記されるハイブリダイゼーション条件下でインキュベーションする。必ずとい
うわけではないが、慣用的に、プローブは、検出可能標識で標識されるであろう
。生じたハイブリダイゼーション反応をその後、アッセイし、試験試料中に含ま
れるrRNAの存在を検出するため、二重鎖構造を形成した標識プローブの量を
検出し、そして定量する。
【0008】 ウイルスを例外とし、すべての原核生物は、原核5S、16Sおよび23S
rRNA分子の相同体(homolog)をコードするrRNA遺伝子を含む。
真核生物では、これらのrRNA分子は、原核分子に実質的に類似の5S rR
NA、5.8S rRNA、18S rRNAおよび28S rRNAである。
試料中の特定の生物または一群の生物における、特異的に標的化されたrRNA
下位配列を検出するためのプローブは、先に記載されてきている。これらの非常
に特異的なプローブ配列は、好都合に、適切なストリンジェンシー条件下で、い
かなる他の細菌種または感染性病原体由来の核酸とも交差反応しない。
【0009】 本発明は、非常に特異的な方式で、放線菌類を検出するのに用いることが可能
なポリヌクレオチドプローブを提供する。 発明の概要 本発明の1つの側面は、放線菌細菌に特徴的な核酸標的領域に、高ストリンジ
ェンシーハイブリダイゼーション条件下で特異的にハイブリダイズし、検出可能
プローブ:標的二重鎖を形成する、オリゴヌクレオチドプローブに関する。本標
的領域は、大腸菌rRNAヌクレオチド位1986−2064に対応する。本発
明のオリゴヌクレオチドプローブは、100ヌクレオチドまでの長さを有し、そ
して配列番号10またはその相補体の配列内に含まれる、少なくとも17の隣接
するヌクレオチドを含む。特定の態様において、オリゴヌクレオチドプローブは
、配列番号10の配列内に含まれる、少なくとも25の隣接するヌクレオチドを
含み、そして少なくとも29の隣接するヌクレオチドを含んでもよい。高ストリ
ンジェンシーハイブリダイゼーション条件は、0.48 M リン酸ナトリウム
緩衝液、0.1% ドデシル硫酸ナトリウム、各1 mMのEDTAおよびEG
TAにより、または0.6 M LiCl、1% ラウリル硫酸リチウム、60
mM コハク酸リチウム、並びに各10 mMのEDTAおよびEGTAによ
り、提供されてもよい。オリゴヌクレオチドプローブは、DNAで作成されても
よいが、また、少なくとも1つのヌクレオチド類似体を含んでもよい。例えば、
プローブは、リボース部分の2’位にメトキシ基を有する、少なくとも1つのヌ
クレオチド類似体を含んでもよい。1つの態様において、本発明のオリゴヌクレ
オチドプローブは、配列番号1またはその相補体、配列番号2またはその相補体
、あるいは配列番号3またはその相補体のいかなる1つである配列を有する。好
ましい態様において、オリゴヌクレオチドの配列は、配列番号2または配列番号
3に提供され、そしてオリゴヌクレオチドはヘルパーオリゴヌクレオチドである
。開示されるオリゴヌクレオチドのいずれも、検出可能標識を含んでもよい。検
出可能標識の特定の例には、化学発光標識および放射標識が含まれる。別の好ま
しい態様において、オリゴヌクレオチドは、配列番号1に提供される配列を有す
る。本オリゴヌクレオチドは、ハイブリダイゼーションプローブとして特に有用
であり、そして検出可能標識を含んでもよい。ハイブリダイゼーションプローブ
のための非常に好ましい検出可能標識は、アクリジニウムエステルである。
【0010】 本発明の別の側面は、放線菌細菌の核酸を検出するためのプローブ組成物に関
する。本組成物には、高ストリンジェンシー条件下で、大腸菌23S rRNA
ヌクレオチド位1986−2064に対応する放線菌核酸領域にハイブリダイズ
し、検出可能標的:プローブ二重鎖を形成する、オリゴヌクレオチドプローブが
含まれる。本オリゴヌクレオチドプローブは、100ヌクレオチド塩基までの長
さを有し、そして配列番号10またはその相補体の配列内に含まれる、少なくと
も17の隣接するヌクレオチドを含む。高ストリンジェンシーハイブリダイゼー
ション条件下で、オリゴヌクレオチドプローブは、コリネバクテリウム・アクア
ティクム、コリネバクテリウム・ジェイキエウム、コリネバクテリウム・キセロ
シス、ミクロコッカス・ルテウス、プロピオニバクテリウム・アクネス、マイコ
バクテリウム・ケロナイ、マイコバクテリウム・テライ、マイコバクテリウム・
イントラセルラレ、マイコバクテリウム・シミアイ、鳥型結核菌、マイコバクテ
リウム・スクロフラセウム、マイコバクテリウム・ゴルドナイ、マイコバクテリ
ウム・カンサイ、スメグマ菌、マイコバクテリウム・フォルツイツム、マイコバ
クテリウム・ガストリ、マイコバクテリウム・キセノピ、マイコバクテリウム・
マリヌムおよびチモテ菌に存在する核酸に特異的にハイブリダイズする。オリゴ
ヌクレオチドプローブが、100ヌクレオチド塩基までの長さを有し、そして配
列番号10またはその相補体の配列内に含まれる、少なくとも25の隣接するヌ
クレオチドを含むことが好ましい。特定の態様において、本発明のオリゴヌクレ
オチドプローブは、DNAで作成される。有用な高ストリンジェンシーハイブリ
ダイゼーション条件の例は、二者択一的に、0.48 M リン酸ナトリウム緩
衝液、0.1% ドデシル硫酸ナトリウム、並びに各1 mMのEDTAおよび
EGTAにより、または0.6 M LiCl、1% ラウリル硫酸リチウム、
60 mM コハク酸リチウム、並びに各10 mMのEDTAおよびEGTA
により、提供される。非常に好ましい態様において、オリゴヌクレオチドプロー
ブは、配列番号1またはその相補体の配列を有する。好ましい態様において、オ
リゴヌクレオチドプローブの長さは、60塩基までであってもよい。非常に好ま
しいオリゴヌクレオチドプローブは、配列番号1の長さおよび配列を有する。本
発明のプローブ組成物の特定の態様は、該オリゴヌクレオチドプローブ上に検出
可能標識を含む。例えば、オリゴヌクレオチドプローブが、60ヌクレオチドま
での長さを有する場合、オリゴヌクレオチドプローブは、検出可能標識を含んで
もよい。あるいは、オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号1の配列を有する
場合、検出可能標識が含まれてもよい。プローブ組成物が、長さ17−100ヌ
クレオチド、または長さ17−60ヌクレオチドの、あるいは配列番号1の配列
を有する、標識オリゴヌクレオチドプローブを含むかどうかに関わりなく、検出
可能標識は、化学発光標識(例えばアクリジニウムエステル)または放射標識い
ずれであってもよい。これらの標識オリゴヌクレオチドプローブが、高ストリン
ジェンシーハイブリダイゼーション条件下で、検出可能プローブ:標的二重鎖の
形成を促進する、少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドと組み合わせて
用いられることが好ましい。少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドは、
少なくとも1つのヌクレオチド類似体を含んでもよい。非常に好ましいヌクレオ
チド類似体の例は、リボース部分が、2’位に配置されるメトキシ基を有するも
のであろう。本発明の非常に好ましい態様において、標識オリゴヌクレオチドプ
ローブは、長さに関わらず、配列番号2または配列番号3の配列を有する、少な
くとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドと組み合わせて用いる。
【0011】 本発明のさらに別の側面は、試験試料中の放線菌細菌の存在を検出するための
方法に関する。本方法は、大腸菌23S rRNAヌクレオチド位1986−2
064に対応する放線菌核酸標的領域に、高ストリンジェンシー条件下でハイブ
リダイズし、検出可能な標的:プローブ二重鎖を形成し、100ヌクレオチド塩
基までの長さを有し、そして配列番号10またはその相補体の配列内に含まれる
、少なくとも25の隣接するヌクレオチオドを含み、そして前記ハイブリダイゼ
ーション条件下で、コリネバクテリウム・アクアティクム、コリネバクテリウム
・ジェイキエウム、コリネバクテリウム・キセロシス、ミクロコッカス・ルテウ
ス、プロピオニバクテリウム・アクネス、マイコバクテリウム・ケロナイ、マイ
コバクテリウム・テライ、マイコバクテリウム・イントラセルラレ、マイコバク
テリウム・シミアイ、鳥型結核菌、マイコバクテリウム・スクロフラセウム、マ
イコバクテリウム・ゴルドナイ、マイコバクテリウム・カンサイ、スメグマ菌、
マイコバクテリウム・フォルツイツム、マイコバクテリウム・ガストリ、マイコ
バクテリウム・キセノピ、マイコバクテリウム・マリヌムおよびチモテ菌に存在
する核酸に特異的にハイブリダイズする、オリゴヌクレオチドプローブを含むプ
ローブ組成物を、前記試験試料に提供する工程を含む。その後、試験試料中に存
在する可能性がある、いかなる放線菌類核酸も、プローブ組成物と組み合わされ
、プローブ:標的二重鎖を形成するよう、生じた混合物を、高ストリンジェンシ
ー条件下でハイブリダイズさせる。最後に、該方法は、試験試料中の放線菌類の
存在の指標として、該プローブ:標的二重鎖を検出することを伴う。本発明の方
法の1つの態様において、試験試料は細菌を含み、そして前記試験試料中に存在
する可能性がある、いかなる細菌からも核酸を放出させる予備工程が行われる。
本方法の異なる態様において、試験試料は溶解物である。一般的に、高ストリン
ジェンシーハイブリダイゼーション条件は:(a)0.48 M リン酸ナトリ
ウム緩衝液、0.1% ドデシル硫酸ナトリウム、並びに各1 mMのEDTA
およびEGTA、または(b)0.6 M LiCl、1% ラウリル硫酸リチ
ウム、60 mM コハク酸リチウム、並びに各10 mMのEDTAおよびE
GTAにより提供してもよい。しかし、他の高ストリンジェンシーハイブリダイ
ゼーション条件が、よい結果を提供する可能性があることを理解すべきである。
好ましい態様において、本発明の方法に用いられるオリゴヌクレオチドプローブ
は、配列番号1の長さおよび配列を有する。この場合、オリゴヌクレオチドプロ
ーブは、検出可能標識を含んでもよい。非常に好ましい態様において、標識オリ
ゴヌクレオチドプローブは、配列番号1の配列を有し、プローブ上の標識は、ア
クリジニウムエステルであり、そして本発明の方法の検出工程は、発光測定を行
い、プローブ:標的二重鎖を検出することを伴う。標識オリゴヌクレオチドプロ
ーブが、配列番号1の配列を有する場合、プローブ組成物は、プローブ:標的二
重鎖の形成を促進する、少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドをさらに
含んでもよい。典型的なヘルパーオリゴヌクレオチドは、配列番号2および配列
番号3の配列を有する。
【0012】 本発明のさらに別の側面は、試験試料中の放線菌核酸の存在を検出するために
用いることが可能なキットに関する。該キットは、大腸菌23S rRNAヌク
レオチド位1986−2064に対応する放線菌核酸標的領域に、高ストリンジ
ェンシー条件下でハイブリダイズし、検出可能なプローブ:標的二重鎖を形成す
る、オリゴヌクレオチドプローブを含む、プローブ組成物を含む。該オリゴヌク
レオチドプローブは、100ヌクレオチド塩基までの長さを有し、そして配列番
号10またはその相補体の配列内に含まれる、少なくとも25の隣接するヌクレ
オチオドを含む。高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下で、該オ
リゴヌクレオチドプローブは、コリネバクテリウム・アクアティクム、コリネバ
クテリウム・ジェイキエウム、コリネバクテリウム・キセロシス、ミクロコッカ
ス・ルテウス、プロピオニバクテリウム・アクネス、マイコバクテリウム・ケロ
ナイ、マイコバクテリウム・テライ、マイコバクテリウム・イントラセルラレ、
マイコバクテリウム・シミアイ、鳥型結核菌、マイコバクテリウム・スクロフラ
セウム、マイコバクテリウム・ゴルドナイ、マイコバクテリウム・カンサイ、ス
メグマ菌、マイコバクテリウム・フォルツイツム、マイコバクテリウム・ガスト
リ、マイコバクテリウム・キセノピ、マイコバクテリウム・マリヌムおよびチモ
テ菌に存在する核酸に特異的にハイブリダイズする。さらに、本発明のキットは
、実行のため、オリゴヌクレオチドプローブおよび放線菌核酸標的の間の複合体
を検出することにより、放線菌核酸を検出するためにしたがう工程を明記した、
印刷した指示を含む。プローブ組成物および印刷した指示は、互いに組み合わせ
てパッケージングされている。
【0013】 定義 本明細書において、以下の用語は、反対に言及されない限り、既定の意味を有
する。
【0014】 「ヌクレオチド」は、リン酸基、5炭糖および窒素性塩基からなる核酸のサブ
ユニットである。RNAに見られる5炭糖は、リボースである。DNAでは、5
炭糖は、2’−デオキシリボースである。5’−ヌクレオチドの糖は、5’−炭
素−5位にヒドロキシル基(−OH)を含む。該用語はまた、天然発生ヌクレオ
チドの類似体も含み、そして特に、リボースの2’位にメトキシ基(OMe)を
有する類似体を含む。本明細書において、「T」残基を含むメトキシオリゴヌク
レオチドは、リボース部分の2’位にメトキシ基を有し、そしてヌクレオチドの
塩基位にウラシルを有する。
【0015】 「非ヌクレオチド単位」は、ポリマーのハイブリダイゼーションに重要には参
加しない単位である。こうした単位は、例えば、ヌクレオチドとのいかなる重要
な水素結合にも参加してはならず、そして構成要素として、5つのヌクレオチド
塩基またはその類似体の1つを有する単位を排除するであろう。
【0016】 「オリゴヌクレオチド」は、共に共有結合する、2つまたはそれ以上のヌクレ
オチドサブユニットを有するヌクレオチドポリマーである。オリゴヌクレオチド
は、一般的に、長さ約10ないし約100ヌクレオチドである。ヌクレオチドサ
ブユニットの糖基は、リボース、デオキシリボース、またはその修飾された誘導
体、例えばOMeであってもよい。ヌクレオチドサブユニットは、ホスホジエス
テル結合、修飾結合などの結合により、または、相補的標的ヌクレオチド配列へ
のオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションを妨げない、非ヌクレオチド部
分により、連結されてもよい。修飾結合は、標準的ホスホジエステル結合が、異
なる結合、例えばホスホロチオエート結合、メチルホスホネート結合、または中
性ペプチド結合などで置き換えられたものを含む。窒素性塩基類似体もまた、本
発明にしたがったオリゴヌクレオチドの構成要素であってもよい。
【0017】 「標的核酸」は、標的核酸配列を含む核酸である。 「標的核酸配列」、「標的ヌクレオチド配列」または「標的配列」は、オリゴ
ヌクレオチドがハイブリダイズすることが可能な特定のデオキシリボヌクレオチ
ドまたはリボヌクレオチド配列である。
【0018】 「オリゴヌクレオチドプローブ」は、高ストリンジェンシーハイブリダイゼー
ション条件下で、検出可能ハイブリッドプローブ:標的二重鎖を形成することが
可能な、標的核酸配列に十分に相補的なヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレ
オチドである。オリゴヌクレオチドプローブは、単離化学種であり、そして高ス
トリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下でのハイブリダイゼーションを
妨げない限り、標的領域の外側に、さらなるヌクレオチドを含んでもよい。非相
補的配列、例えばプロモーター配列、制限エンドヌクレアーゼ認識部位、または
触媒活性部位などの望ましい二次または三次構造を与える配列を用い、本発明の
プローブを用いた検出を促進してもよい。オリゴヌクレオチドプローブは、所望
により、標的配列へのプローブハイブリダイゼーションを検出するまたは確認す
るのに用いることが可能な検出可能部分、例えば放射性同位体、蛍光部分、化学
発光部分、酵素またはリガンドで標識してもよい。オリゴヌクレオチドプローブ
は、長さ10ないし100ヌクレオチドの範囲の大きさであることが好ましい。
【0019】 「検出可能部分」は、核酸プローブに結合した、または核酸プローブの一部と
して合成された分子である。本分子は、特有に検出可能でなければならず、そし
て、その結果、プローブが検出されるのを可能にするであろう。これらの検出可
能部分は、しばしば、放射性同位体、化学発光分子、酵素、ハプテン、または特
有なオリゴヌクレオチド配列でさえある。
【0020】 「ハイブリッド」または「二重鎖」は、2つの一本鎖核酸配列の間に、相補的
塩基間のワトソン−クリック塩基対形成または非規範的塩基対形成により、形成
される複合体である。
【0021】 「ハイブリダイゼーション」は、核酸の2つの相補鎖が組み合わされ、二本鎖
構造(「ハイブリッド」または「二重鎖」)を形成する過程である。 「相補性」は、各鎖上のワトソン−クリック塩基対の間の水素結合を通じ、ハ
イブリッドまたは二本鎖DNA:DNA、RNA:RNAまたはDNA:RNA
を形成することが可能な、DNAまたはRNAの一本鎖の塩基配列により与えら
れる特性である。アデニン(A)は通常、チミン(T)またはウラシル(U)を
相補し、一方グアニン(G)は通常、シトシン(C)を相補する。
【0022】 「ミスマッチ」は、ハイブリッドにおいて、規範的なワトソン−クリック水素
結合を形成しない2つのヌクレオチドのいかなる対形成も指す。さらに、以下の
議論の目的には、ミスマッチは、単数または複数の非対形成ヌクレオチドを生じ
る、ハイブリッドの1つの鎖における挿入または欠失も含む可能性がある。
【0023】 「ストリンジェンシー」という用語は、ハイブリダイゼーションおよび続くプ
ロセシング工程中に存在する温度および溶媒組成を記載するのに用いられる。高
ストリンジェンシー条件下では、非常に相補的な核酸ハイブリッドのみが形成さ
れるであろうし;十分な度合いの相補性を持たないハイブリッドは形成されない
であろう。したがって、アッセイ条件のストリンジェンシーは、ハイブリッドを
形成する2つの核酸鎖の間に必要な相補性の量を決定する。ストリンジェンシー
条件は、標的および非標的核酸で形成されるハイブリッドの間の安定性の相違を
最大にするよう選択する。典型的な高ストリンジェンシー条件は、実用的な実施
例に提供される。
【0024】 「プローブ特異性」という用語は、プローブの特性を指し、標的および非標的
配列の間を区別する能力を記載する。 「可変領域」という用語は、試料中に含まれる標的生物および非標的生物の間
で、少なくとも1つの塩基が異なる、ヌクレオチドポリマーを指す。
【0025】 「保存領域」は、少なくとも2つの異なるポリヌクレオチドの間で可変でない
核酸下位配列である。 「細菌」は、3つの主な界の1つとみなされる、系統発生群、真正細菌のメン
バーである。
【0026】 「配列分岐(divergence)」という用語は、ヌクレオチドポリマー
が、進化中、より似なくなる過程を指す。 「配列収束(convergence)」という用語は、ヌクレオチドポリマ
ーが、進化中、より似てくる過程を指す。
【0027】 「Tm」は、プローブの50%が、ハイブリダイズ型から非ハイブリダイズ型
に変換される温度を指す。 「ヘルパーオリゴヌクレオチド」は、オリゴヌクレオチドプローブが結合する
領域以外の標的核酸領域に結合するオリゴヌクレオチドである。ヘルパーオリゴ
ヌクレオチドは、一本鎖核酸の標的領域上に新たに二次および三次構造を課し、
オリゴヌクレオチドプローブの結合速度が加速されるようにする。ヘルパーオリ
ゴヌクレオチドは、標識オリゴヌクレオチドプローブと組み合わせて用いられる
場合、検出可能標識で標識されないが、標識プローブの結合を促進し、そしてし
たがって、間接的にハイブリダイゼーションシグナルを亢進する。
【0028】 「本質的になる」、または「本質的になっている」という句は、オリゴヌクレ
オチドが、明記されるヌクレオチド配列に実質的に類似のヌクレオチド配列を有
することを意味する。請求される特性を有すること、例えば高ストリンジェンシ
ーハイブリダイゼーション条件下で、非標的核酸より標的核酸に優先的にハイブ
リダイズすることが可能であることを妨げない、いかなる付加または欠失も、明
記される核酸配列の重要でない変動である。
【0029】 当業者は、本発明の実質的に対応するプローブは、言及される配列と異なり、
そしてなお同一の標的核酸配列にハイブリダイズする可能性があることを理解す
るであろう。核酸からのこの変動は、配列内の同一塩基の割合、またはプローブ
およびその標的配列の間の完全に相補的な塩基の割合に関し、言及されてもよい
。本発明のプローブは、これらの割合が、100%から80%、または10ヌク
レオチド標的配列における0塩基ミスマッチから10ヌクレオチド標的配列にお
ける2塩基ミスマッチである場合、核酸配列に実質的に対応する。好ましい態様
において、該割合は、100%から85%である。より好ましい態様において、
この割合は、90%から100%であり;他の好ましい態様において、この割合
は、95%から100%である。
【0030】 「十分に相補的」または「実質的に相補的」により、高ストリンジェンシーハ
イブリダイゼーション条件下で、検出のため安定であるハイブリッドを形成する
、十分な量の隣接する相補的ヌクレオチドを有する核酸を意味する。
【0031】 「核酸ハイブリッド」または「プローブ:標的二重鎖」により、二本鎖、水素
結合構造で、好ましくは長さ10ないし100ヌクレオチド、より好ましくは長
さ14ないし50ヌクレオチドである構造を意味する。構造は、化学発光または
蛍光検出、オートラジオグラフィー、電気化学的解析またはゲル電気泳動などの
手段により検出するのに十分に安定である。こうしたハイブリッドは、RNA:
RNA、RNA:DNA、またはDNA:DNA二重鎖分子を含む。
【0032】 「負のセンス」により、参照(すなわち、センス)核酸分子に完全に相補的な
核酸分子を意味する。 「RNAおよびDNA均等物(equivalent)」は、同じ相補塩基対
ハイブリダイゼーション特性を有する、RNAおよびDNA分子を指す。RNA
およびDNA均等物は、異なる糖基(すなわち、リボース対デオキシリボース)
を有し、そしてRNAにはウラシル、そしてDNAにはチミンが存在する点が異
なる可能性がある。RNAおよびDNA均等物の間の相違は、均等物が、特定の
配列に対し、同じ度合いの相補性を有するため、実質的に対応する核酸配列にお
ける相違に貢献しない。
【0033】 「優先的にハイブリダイズする」により、高ストリンジェンシーハイブリダイ
ゼーション条件下で、オリゴヌクレオチドプローブが、その標的核酸にハイブリ
ダイズし、(他の生物由来の非標的核酸の存在を示すであろう)安定なプローブ
:非標的ハイブリッドを形成することなく、(それにより標的核酸の存在を示す
)安定なプローブ:標的ハイブリッドを形成することが可能であることを意味す
る。したがって、プローブは、非標的核酸に対するより、標的核酸に対し、十分
により高い度合いでハイブリダイズし、当業者が、放線菌細菌の存在を正確に検
出し、そして他の生物の存在とそれらの存在を区別することを可能にする。優先
的ハイブリダイゼーションは、当該技術分野において知られ、そして本明細書に
記載される技術を用い、測定することが可能である。例えば、C.アルビカンス
(C. albicans)核酸に対するハイブリダイゼーションと比較した際
、本発明のオリゴヌクレオチドプローブは、約100−2,000倍、放線菌核
酸に優先的にハイブリダイズする。
【0034】 放線菌「標的核酸配列領域」は、他の種の核酸に存在しない、放線菌細菌の核
酸に存在する核酸配列またはそれに相補的な配列を指す。標的配列に相補的なヌ
クレオチド配列を有する核酸は、標的増幅技術、例えばポリメラーゼ連鎖反応(
PCR)または転写仲介増幅(例えば、KacianおよびFultz, Nu
cleic Acid Sequence Amplification Me
thods, 米国特許第5,824,518号)により生成してもよい。
【0035】 発明の詳細な説明 本明細書中に、我々は、放線菌細菌のrRNAまたはrDNAを検出しそして
同定するのに用いることが可能な、オリゴヌクレオチドプローブおよびヘルパー
オリゴヌクレオチドのための、好ましい標的ヌクレオチド配列を開示する。放線
菌を特異的に検出するのに有用な、非常に好ましいポリヌクレオチドプローブお
よび付属のヘルパーオリゴヌクレオチドが特に開示される。23S rRNAの
特定のrRNA配列に相補的なプローブは、好都合に、既知の系統発生的に最近
である近縁体(neighbor)から放線菌を区別することが可能である。
【0036】 放線菌細菌のリボソームRNA(rRNA)またはDNA(rDNA)配列に
対するハイブリダイゼーションを可能にする核酸配列を有するのに加え、本発明
のオリゴヌクレオチドプローブは、配列番号11に同定される、記載される標的
配列領域の少なくとも一部に、少なくとも90%相補的であり、好ましくは完全
に相補的である。該部分は、好ましくは、少なくとも長さ17ヌクレオチドであ
り、より好ましくは、少なくとも長さ25ヌクレオチドであり、そしてさらによ
り好ましくは、少なくとも長さ29ヌクレオチドである。
【0037】 上述のように、本発明のオリゴヌクレオチドは、放線菌細菌の核酸配列を標的
とする。これらのオリゴヌクレオチドは、放線菌核酸標的領域に優先的にハイブ
リダイズし、放線菌細菌の存在を示す、検出可能二重鎖を形成するプローブとし
て用いることが可能である。あるいは、本発明のオリゴヌクレオチドは、高スト
リンジェンシーハイブリダイゼーション条件下で、放線菌核酸標的領域にハイブ
リダイズし、そして標識オリゴヌクレオチドプローブおよびその相補的標的核酸
の間の二重鎖の形成を亢進することが可能である、ヘルパーオリゴヌクレオチド
として用いてもよい。
【0038】 好ましい態様において、本明細書に記載されるオリゴヌクレオチドプローブは
、高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下で、他の生物由来のもの
より、放線菌細菌由来の核酸に、選択的にハイブリダイズする。本発明のいくつ
かの態様において、オリゴヌクレオチドプローブは、検出可能部分、例えばアク
リジニウムエステルまたは放射性同位体を含む。
【0039】 放線菌細菌の存在を検出するのに好ましい方法は、高ストリンジェンシーハイ
ブリダイゼーション条件下で、他の生物の核酸配列より、放線菌標的核酸に優先
的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプローブと、試験試料を接触させる
工程を含む。好ましくは、標的核酸配列は、配列番号11に提供される配列内に
含まれる、少なくとも17の隣接するヌクレオチド、より好ましくは、少なくと
も25の隣接するヌクレオチド、さらにより好ましくは、少なくとも29の隣接
するヌクレオチドの配列に完全に相補的である。したがって、本発明と関連して
有用なオリゴヌクレオチドは、好ましくは長さ100ヌクレオチドまでであり、
そして、GGTCTTTCCGTCCTGCCGCGCGTAACGAGCAT
CTTTACTCGTAGTGCAATTTCGCCGAGTCTGTGGTT
GAGACAGTGGG(配列番号10)に提供される配列またはその相補体に
含まれる、少なくとも17の隣接するヌクレオチド、より好ましくは、少なくと
も25の隣接するヌクレオチド、さらにより好ましくは、少なくとも29の隣接
するヌクレオチドを有する。オリゴヌクレオチドはRNAおよびDNA均等物で
あってもよく、そしてヌクレオチド類似体を含んでもよい。
【0040】 序論および背景 本発明の開発において、関連および非関連生物のコレクション由来のrRNA
配列を並列させ、放線菌生物を、他の細菌と共に真核生物から区別するのに用い
ることが可能な、23S rRNAに存在する候補保存配列を同定した。放線菌
および遠い系統発生上の近縁体のrRNAまたはrDNA配列を並列させ、最大
相同性の領域を明らかにした。放線菌類の中で保存され、そして他の近いまたは
遠い関連属とミスマッチを示すrRNA配列を同定するため、配列変動に関し、
相同領域を調べた。以下に記載される方法にしたがい、候補プローブと推定され
る配列を、最後に、一団のrRNA標準および細菌溶解物に対し試験し、実験室
条件下でのプローブとしての有用性を確認した。
【0041】 rRNAのポリヌクレオチド配列は、ジデオキシヌクレオチド配列決定法を用
いて、最も好都合に決定する。本方法において、長さ約10−100塩基で、そ
して5S、16Sまたは23Sリボソームサブユニットいずれでもよいもの由来
のrRNAの保存領域に相補的なオリゴヌクレオチドプライマーを、逆転写酵素
により、伸長してもよい。生じたDNA伸長産物をその後、化学分解またはジデ
オキシヌクレオチド配列決定いずれかにより、配列決定してもよい(Laneら
, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 82:6955
(1985))。別の好ましい方法にしたがい、rRNAをコードするゲノム配
列もまた、決定してもよい。
【0042】 rRNA分子の二次構造および機能の強い相互依存が公知である。実際、rR
NAの一次配列における進化上の変化は、分子の二次構造が維持されるであろう
ように、有効に制限されている。例えば、rRNAらせんの一方の側で塩基が変
化すると、相補性を保存するため、らせんの逆側で、相殺する変化が行われるで
あろう(これは共変異(covariance)と呼ばれる)。この関係により
、2つの非常に異なるrRNA配列を、保存された一次配列および二次構造の保
存要素に基づき、「並列させる」ことが可能になる。配列が並列にされたら、r
RNA配列の保存および可変領域を同定することが可能になる。
【0043】 rRNAの可変領域は、公表されたrRNA配列および本発明の開発中に決定
された配列を用いた比較解析により、同定した。商業的に入手可能なソフトウェ
アを用いても、または本明細書に開示される目的に適応させたものを用いてもよ
い。rRNAの可変領域(例えば、最低10ヌクレオチドに広がる)の各々での
配列進化は、大部分、分岐的であり、そして収束的でないため、標的生物および
その系統発生的に最近である類縁体(relative)の間で異なるいくつか
のrRNA配列に基づき、自信を持ってプローブを設計することが可能である。
実際、我々は、単一の試料中で、多くの標的生物およびその最近系統発生的類縁
体のrRNA配列間の十分な変動を検出し、以下に記載される方法にしたがって
用いることが可能なプローブの設計を可能にしてきている。
【0044】 プローブ選択指針 本発明にしたがった、望ましい特性を有するプローブを設計するのに、以下の
一般的な指針を用いてもよい。ハイブリダイゼーション反応の度合いおよび特異
性に影響を与える多くの要因の1つまたはそれ以上を操作すると、特定のプロー
ブの感受性および特異性を決定することが可能である。これは、プローブが、そ
の標的ポリヌクレオチド配列の全長に渡り、完全に相補的であってもなくても、
あてはまる。本発明と関連し有用なプローブを調製する指針を以下に記載する。
【0045】 まず、アッセイ条件に適合するよう、プローブ:標的核酸ハイブリッドの安定
性を選択しなければならない。これは、長いAおよびTリッチ配列を避け、ハイ
ブリッドをG:C塩基対で終結させ、そしてTmが、アッセイに使用しようとす
る標準的条件に適切であろうように、プローブを設計することにより、達成する
ことが可能である。プローブのヌクレオチド配列は、長さ並びに%Gおよび%C
が、最終アッセイが行われるであろう温度より、約2−10℃高いTmを有する
プローブを生じるように、選択しなければならない。G:C塩基対は、A:Tま
たはA:U塩基対と比較した際、より高い熱安定性を示すため、プローブの塩基
組成は重要である。したがって、高G:C含量を有する相補的核酸を伴うハイブ
リッドは、より低いG:C含量を有するハイブリッドと比較した際、より高い温
度で安定であろう。
【0046】 ヌクレオチド間のホスホジエステル結合により提供されるであろうような、陰
性荷電骨格を有するプローブを設計する際、ハイブリダイゼーション反応が行わ
れるであろう、イオン強度および温度条件もまた、考慮しなければならない。ハ
イブリダイゼーション速度は、反応混合物のイオン強度が増加するにつれ、増加
することが、一般的に知られる。同様に、ハイブリッドの熱安定性は、イオン強
度の増加と共に増加する。逆に、水素結合破壊試薬、例えばホルムアミド、尿素
、DMSOおよびアルコールは、ハイブリダイゼーションのストリンジェンシー
を増加させる。この種の試薬による水素結合の不安定化は、Tmを非常に減少さ
せることが可能である。一般的に、長さ約10−50塩基の合成オリゴヌクレオ
チドプローブの最適ハイブリダイゼーションは、既定の二重鎖の融解温度のおよ
そ5℃下で起こる。最適温度以下で行われるハイブリダイゼーション反応は、ミ
スマッチ塩基配列がハイブリダイズすることを可能にする可能性があり、そして
プローブ特異性の減少を生じる可能性がある。
【0047】 第二に、プローブがその標的ポリヌクレオチドに結合する位は、プローブ:非
標的ポリヌクレオチドの間に形成されるハイブリッドの安定性を最小にするよう
選択しなければならない。これは、非標的生物のポリヌクレオチドとの完全な相
補性の長さを最小限にし、非標的配列との相同性のG:Cリッチ領域を回避し、
そして可能な限り多くの不安定化ミスマッチに渡るよう、プローブを配置するこ
とにより、達成することが可能である。プローブ配列が、特定の種類の生物のみ
を検出するのに有用であるかどうかは、主に、プローブ:標的ハイブリッドおよ
びプローブ:非標的ハイブリッドの間の熱安定性相違に依存する。非常に特異的
なプローブを産生するため、Tmの相違は、可能な限り大きくなければならない
【0048】 標的核酸配列の長さおよび対応するプローブ配列の長さもまた、放線菌類を特
異的に検出するのに有用なプローブを設計する際、考慮すべき重要な要因である
。完全に相補的でないポリヌクレオチドが、互いにハイブリダイズすることは可
能であるが、完全に相同な塩基配列の最長の範囲が、通常、ハイブリッド安定性
の主な決定要因であろう。
【0049】 第三に、プローブのハイブリダイゼーションに阻害性である強い内部構造を形
成することが知られるrRNAの領域は、標的としてより好ましくない。広範囲
の自己相補性を有するプローブもまた、避けなければならない。上述のように、
ハイブリダイゼーションは、水素結合二本鎖構造を形成する、相補的核酸の2つ
の一本鎖の結合である。2つの鎖の1つが、完全にまたは部分的に二本鎖を形成
している場合、これは、新たなハイブリッドの形成により参加しにくいであろう
。重要なことに、すべてのrRNA分子は、非常に安定な分子内ハイブリッドを
形成する。
【0050】 プローブおよびその標的の間のハイブリダイゼーションの速度および度合いは
、目的の配列のかなりの部分が一本鎖であるように、プローブを設計することに
より、実質的に増加させることが可能である。検出しようとする標的核酸が、r
RNAをコードするゲノム配列である場合、標的は、当然、二本鎖型で発生する
であろう。これはまた、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の産物にもあてはまる
。これらの二本鎖標的は、当然、プローブとのハイブリダイゼーションに阻害性
である。最後に、十分な自己相補性があれば、単一のプローブ分子内でまたは異
なるプローブ分子間で、望ましくない分子間および分子内ハイブリッドが形成さ
れる可能性がある。したがって、プローブ配列内の広範囲の自己相補性は、避け
なければならない。
【0051】 好ましくは、以下に記載される方法を行うのに有用なプローブは、高ストリン
ジェンシーの条件下でのみ、ハイブリダイズするであろう。これらの条件下では
、非常に相補的な核酸ハイブリッド(すなわち、一連の隣接する塩基の、17の
うち少なくとも14が相補的であるもの)のみが、形成されるであろう。十分な
度合いの相補性が存在しなければ、ハイブリッドは形成されないであろう。した
がって、アッセイ条件のストリンジェンシーは、ハイブリッドを形成する2つの
核酸鎖の間に必要な相補性の量を決定する。ストリンジェンシーは、標的および
非標的核酸で形成されるハイブリッド間の安定性の相違を最大にするよう選択さ
れる。典型的な高ストリンジェンシー条件が、以下に示される実施例に使用され
る。
【0052】 異なる長さおよび塩基組成のオリゴヌクレオチドプローブを、放線菌検出に用
いることが可能であるが、本発明の好ましいプローブは、100ヌクレオチド、
そしてより好ましくは、60ヌクレオチドまでの長さを有する。本発明のオリゴ
ヌクレオチドの好ましい長さの範囲は、長さ10ないし100塩基、またはより
好ましくは、長さ15および50塩基の間であり、そして標的核酸に対し、以下
に記載される実施例に使用されるような、高ストリンジェンシー条件下でのハイ
ブリダイゼーションを可能にするのに十分に相同である。しかし、以下に記載さ
れる特定のプローブ配列はまた、核酸クローニングベクターまたは転写物あるい
はより長い核酸中に提供される可能性があり、そしてなお放線菌類のメンバーを
検出するのに使用することが可能である。
【0053】 オリゴヌクレオチドの化学構造 本発明のすべてのオリゴヌクレオチドは、その成果を亢進するため、化学基で
修飾してもよい。したがって、「オリゴヌクレオチドプローブ」または「ヘルパ
ーオリゴヌクレオチド」または単に「オリゴヌクレオチド」は、天然ヌクレオチ
ドのポリマーと共に、少なくとも1つのヌクレオチド類似体を含むポリマーも含
むと理解すべきである。
【0054】 骨格修飾オリゴヌクレオチド、例えばホスホロチオエートまたはメチルホスホ
ネート基を有するものが、本発明のオリゴヌクレオチドと関連して用いてもよい
類似体の例である。これらの修飾は、オリゴヌクレオチドに、特定のポリメラー
ゼまたはヌクレアーゼ酵素の核酸溶解活性に対する耐性を与える。本明細書に開
示されるオリゴヌクレオチドの構造に取り込んでもよい他の類似体には、ペプチ
ド核酸、または「PNA」が含まれる。PNAは、ホスホジエステル骨格でなく
ペプチド骨格に結合したリガンドを含む化合物である。代表的なリガンドには、
適切なリンカーを通じ、ペプチド骨格に結合した、4つの主な天然発生DNA塩
基(すなわち、チミン、シトシン、アデニンまたはグアニン)または他の天然発
生核酸塩基(例えば、イノシン、ウラシル、5−メチルシトシンまたはチオウラ
シル)または人工的塩基(例えば、ブロモチミン、アザアデニン類またはアザグ
アニン類など)のいずれかが含まれる。PNAは、相補的ssDNAおよびRN
A鎖に結合することが可能である。PNAを作成しそして用いるための方法は、
米国特許第5,539,082号に開示される。本明細書に記載される配列を有
するオリゴヌクレオチドを作成するのに用いてもよい修飾の別の種類は、プライ
マーのハイブリダイゼーションまたは伸長に緩衝しない、核酸鎖中のヌクレオチ
ド間に取り込まれた、非ヌクレオチドリンカーの使用を伴う(例えば、本明細書
に援用される、Arnoldら, “Non−Nucleotide Link
ing Reagents for Nucleotide Probes”, 米国特許第6,031,091号)。
【0055】 rRNAまたはrDNAを検出する、核酸に基づく方法 オリゴヌクレオチドプローブを含む組成物は、単独で、あるいは1つまたはそ
れ以上のヘルパーオリゴヌクレオチドと組み合わせ、ハイブリダイゼーションア
ッセイにおいて、放線菌細菌のrRNAまたはrDNAを検出するのに用いても
よい。本発明を実施するのに用いることが可能な明示されたオリゴヌクレオチド
は、シアノエチルホスホロアミダイト前駆体を用いた自動化固相化学合成(Ba
roneら, Nucl Acids Res 12:4051(1984))
を含む、いくつかの公知の方法のいずれにより、産生してもよい。合成オリゴヌ
クレオチドを調製するための他の公知の方法もまた、使用してもよい。
【0056】 標識プローブが望ましい場合、本質的に、特異的な核酸ハイブリダイゼーショ
ンをモニターするのに用いることが可能な、いかなる標識および検出系を、本明
細書に開示されるプローブに関し用いてもよい。有用な標識のコレクションに含
まれるのは:同位体標識、酵素、ハプテン、結合オリゴヌクレオチド、化学発光
分子および電気化学的検出法を行いやすい酸化還元活性部分である。標識オリゴ
ヌクレオチドを産生するのに用いてもよい標準的同位体標識には、3H、35S、3 2 P、125I、57Coおよび14Cが含まれる。放射標識プローブを用いる場合、ハ
イブリッドは、オートラジオグラフィー、シンチレーション計測またはガンマ計
測により、検出することが可能である。
【0057】 非同位体成分もまた、オリゴヌクレオチドプローブを標識するのに用いてもよ
い。これらの非同位体標識は、オリゴヌクレオチドプローブの内部に、または末
端に配置してもよい。修飾ヌクレオチドは、プローブ合成中または合成後に行わ
れる、プローブの修飾により、例えば非ヌクレオチドリンカー基の使用により、
酵素的または化学的に取り込んでもよい。非同位体標識には、蛍光分子、化学発
光分子、酵素、補因子、酵素基質、ハプテンまたは他のリガンドが含まれる。ア
クリジニウムエステルは、プローブハイブリッドを検出するのに、特に好ましい
非同位体標識である。
【0058】 実際、本発明にしたがい、標識オリゴヌクレオチドを調製するのに、いかなる
数の異なる非同位体標識を用いてもよい。好ましい化学発光分子には、Arno
ldらにより、米国特許第5,283,174号に開示される、均質保護アッセ
イと関連して使用するための種類の、そしてWoodheadらにより、米国特
許第5,656,207号に開示される、単一反応中で、多数の標的を定量化す
るアッセイと関連して使用するための種類の、アクリジニウムエステルが含まれ
る。これらの特許文書に含まれる開示は、本明細書に援用される。米国特許第5
,998,135号は、蛍光測定を用い、プローブ上に配置されたランタニド金
属標識からの蛍光発光を検出する、本発明のプローブを標識しそして検出するの
に用いてもよいさらに別の方法を開示し、ここで、これらの標識からの発光は、
エネルギー移動パートナーにごく近接した際、亢進される。好ましい電気化学的
標識および検出アプローチは、米国特許第5,591,578号および第5,7
70,369号、並びに公表国際特許出願第PCT/US98/12082号に
開示され、これらの開示は、本明細書に援用される。本発明において、電気化学
標識として有用な酸化還元活性分子は、Cd、Mg、Cu、Co、Pd、Zn、
FeおよびRuなどの遷移金属を含む。
【0059】 一般のレベルの当業者は、本発明のプローブを用い、標識プローブまたは非標
識プローブを用いる、放線菌細菌の核酸を検出する代替法を行ってもよいことを
認識するであろう。例えば、標識プローブの使用に頼らないハイブリダイゼーシ
ョンアッセイ法が米国特許第5,945,286号に開示され、該特許は、ペプ
チド核酸(PNA)で作成された非標識プローブの固定、および二本鎖PNAプ
ローブ/標的核酸二重鎖に結合することが可能な検出可能に標識された挿入(i
ntercalating)分子を記載する。これらの方法と共に、公表国際特
許出願第PCT/US98/12082号、表題“Detection of
Analytes Using Reorganization Energy
”、公表国際特許出願第PCT/US98/12430号、表題“Electr
onic Methods for the Detection of An
alytes”、および公表国際特許出願第PCT/US97/20014号、
表題“Electrodes Linked Via Conductive
Oligomers to Nucleic Acids”に開示されるものな
どの特定の電気化学的検出法において、オリゴヌクレオチドプローブは、検出可
能標識を宿する必要がない。
【0060】 オリゴヌクレオチドの合成および精製後の最終産物の許容性は、いくつかの方
法のいずれにより、確認してもよい。第一に、ポリアクリルアミドゲル電気泳動
を用い、標準的実験室法(Molecular Cloning: A Lab oratory Manual , Sambrookら監修, Cold Sp
ring Harbor Lab Publ., 11.51(1989)を参
照されたい)にしたがい、オリゴヌクレオチドの大きさおよび純度を決定しても
よい。あるいは、この同じ目的に、高圧液体クロマトグラフィー(「HPLC」
)法を用いてもよい。
【0061】 以下に記載される方法において、標識オリゴヌクレオチドプローブおよび標的
核酸の間のハイブリダイゼーションは、Hoganらにより、米国特許第5,0
30,557号、表題“Means and Methods for Enh
ancing Nucleic Acid Hybridization”に開
示される方法にしたがい、非標識「ヘルパーオリゴヌクレオチド」の使用を通じ
、亢進してもよい。上述のように、ヘルパーオリゴヌクレオチドは、アッセイプ
ローブが結合する領域以外の標的核酸領域に結合する。本結合は、一本鎖核酸の
標的領域上に新たな二次および三次構造を課し、そしてプローブ結合速度を加速
する。本発明の標識オリゴヌクレオチドプローブと組み合わせて用いてもよいヘ
ルパーオリゴヌクレオチドは、好ましくは、長さ17ないし100ヌクレオチド
であり、そして配列番号10の配列内に含まれる、少なくとも17の隣接するヌ
クレオチドを含む配列を有する。他の好ましいヘルパーオリゴヌクレオチドは、
100ヌクレオチドまでの長さを有し、そして配列番号10の配列内に含まれる
、少なくとも25の隣接するヌクレオチドを含む。
【0062】 一般の当業者は、プローブ:標的ハイブリッドの熱安定性に影響を与える要因
はまた、プローブ特異性に影響を与える可能性もあることを認識するであろう。
したがって、プローブ:標的ハイブリッドの融解温度(Tm)を含む融解プロフ
ィールは、各プローブ:標的の組み合わせに関し、実験的に決定しなければなら
ない。この決定を行うのに好ましい方法は、Arnoldらにより、米国特許第
5,283,174号、表題“Homogeneous Protection Assay”に記載される。
【0063】 プローブ:標的ハイブリッドのTmを測定するための1つのアプローチは、ハ
イブリダイゼーション保護アッセイを行うことを伴う。本アッセイの方法にした
がい、ラウリル硫酸リチウムを含むコハク酸リチウム緩衝溶液中で、標的過剰の
条件下で、プローブ:標的ハイブリッドを形成させる。「あらかじめ形成された
」ハイブリッドのアリコットを、ハイブリダイゼーション緩衝液中で希釈し、そ
して予期されるTm(典型的には55℃)以下で始まり、そして2−5℃増分で
増加する、多様な温度で、5分間インキュベーションする。その後、本溶液を、
穏やかなアルカリホウ酸緩衝液で希釈し、そしてより低い温度(例えば50℃)
で10分間希釈する。一本鎖プローブに結合したアクリジニウムエステル(AE
)は、これらの条件下で加水分解されるであろうが、ハイブリダイズプローブに
結合したアクリジニウムエステルは、比較的「保護される」であろう。本方法は
、ハイブリダイゼーション保護アッセイ(「HPA」)と称される。残存する化
学発光の量は、ハイブリッドの量に比例し、そして過酸化水素に続き、アルカリ
の添加により、発光測定装置中で測定する。データは、温度に対する最大シグナ
ル(通常、最低温度からのもの)のパーセントとしてプロットする。Tmは、最
大シグナルの50%が残存する点と定義される。
【0064】 別のアプローチにおいて、同位体標識したプローブを用い、プローブ:標的ハ
イブリッドのTmを決定してもよい。すべての場合で、既定のハイブリッドのT
mは、ハイブリダイゼーション溶液に含まれる塩、界面活性剤および他の溶質の
濃度に応じて異なるであろう。これらの要因はすべて、熱変性中の相対ハイブリ
ッド安定性に影響を与える(Molecular Cloning: A La boratory Manual Sambrookら監修, Cold Sp
ring Harbor Lab Publ.,9.51(1989))。
【0065】 プローブがその標的にハイブリダイズする速度は、プローブ領域における標的
二次構造の熱安定性の測定値であり、そしてC01/2測定値を用い、決定するこ
とが可能である。ハイブリダイゼーション速度のこれらの動力学的測定値は、(
1リットルあたりのヌクレオチドのモル数)x(秒)の単位を有する。より簡単
に表現すると、C01/2値は、プローブ濃度にその濃度でのハイブリダイゼーシ
ョンの半減期を乗じたものである。この値は、多様な量のプローブを、一定の量
の標的核酸に、固定した時間、ハイブリダイズさせることにより、決定すること
が可能である。例えば、0.05 pmolの標的を、0.012、0.025
、0.05、0.1および0.2 pmolのプローブと30分間インキュベー
ションする。C01/2値はまた、標的過剰の条件下で、標的およびプローブをハ
イブリダイズさせ、そしてその後、時間に渡る二重鎖形成の増加を測定すること
により、決定することも可能である。存在するハイブリッドの量は、上述のHP
A法を用い、または方法に放射標識プローブを用いた場合、シンチレーション計
測により、測定してもよい。その後、AE標識プローブを用いた場合、測定シグ
ナルを、プローブ濃度(1リットルあたりのヌクレオチドのモル数)に対する、
最高プローブ濃度からの最大相対光単位(「RLU」)のパーセントの対数とし
てプロットする。C01/2は、最大ハイブリダイゼーションの50%に対応する
濃度に秒のハイブリダイゼーション時間を乗じ、グラフ的に決定する。これらの
値は、9 x 10-6ないし9 x 10-5の範囲であり、好ましい値は、3.
5 x 10-5未満である。同様の値は、放射能を測定し、そして最大の度合い
に対し、既定の時点での%ハイブリダイゼーションをプロットすることにより、
得ることが可能である。
【0066】 生物学的試料が、放線菌類のメンバーの存在を示すであろうrRNAまたはr
DNAを含むかどうか決定する好ましい方法において、超音波破壊により、例え
ばMurphyらにより米国特許第5,374,522号に開示される方法にし
たがい、細菌細胞から核酸を放出させてもよい。細胞を破壊する他の既知の方法
には、酵素、浸透圧ショック、化学薬品処理、およびガラスビーズでのボルテッ
クスの使用が含まれる。本明細書に開示されるハイブリダイゼーション法に供す
ることが可能な、核酸を微生物から遊離させるのに適した他の方法は、Clar
kらにより米国特許第5,837,452号に、そしてKacianらにより米
国特許第5,364,763号に開示されている。rRNAの放出に続きまたは
それと同時に、促進剤の存在下で、標識プローブを添加し、そしてかなりのハイ
ブリダイゼーション反応を達成するのに必要な期間、最適ハイブリダイゼーショ
ン温度でインキュベーションしてもよい。
【0067】 以下のポリヌクレオチド配列、CGAGCATCTTTACTCGTAGTG
CAATTTCG(配列番号1)は、長さ、Tmおよびヌクレオチド配列の規準
により、性質決定され、そして放線菌のrRNAに特異的であることが見出され
た。本明細書において、MtuB2011と称される本ポリヌクレオチドは、す
べての放線菌の23S rRNAに見られる特有の部分に相補的である。放線菌
細菌の代表的なリストは、表2に見出すことが可能である。該プローブは、長さ
29塩基であり、5’端から11および12ヌクレオチドの間にRXLリンカー
を有し、そして65.5℃のTmを有し、そして大腸菌23S rRNAの塩基
2011−2040に対応する領域において、鳥型結核菌のrRNAにハイブリ
ダイズする。
【0068】 本プローブは:(1)高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下で
標的核酸にハイブリダイズし、(2)100ヌクレオチド塩基までの長さを有し
、そして(3)配列番号10により同定される1986−2064標的領域また
はその相補体内に属する、少なくとも17の隣接するヌクレオチドを含む、オリ
ゴヌクレオチドの1つの例である。これらの特性を有する他のオリゴヌクレオチ
ドが、ハイブリダイゼーションアッセイ検出プローブとしての使用に意図され、
そして本発明に含まれる。
【0069】 同様に、配列番号2および3の配列を有するオリゴヌクレオチドが、有用なヘ
ルパーオリゴヌクレオチドの例として、本明細書に開示される。本明細書中の実
用的な実施例に使用されるヘルパーオリゴヌクレオチドと同様、本発明に含まれ
る他のヘルパーオリゴヌクレオチドもまた、長さ100ヌクレオチドまでの配列
を有し、そして、配列番号10により同定される標的領域またはその相補体に含
まれる、少なくとも17の、またはより好ましくは少なくとも25の隣接するヌ
クレオチドをさらに有する。
【0070】 以下に示されるように、MtuB2011プローブは、ヘルパーオリゴヌクレ
オチドの使用により促進される方式で、放線菌rRNAにハイブリダイズした。
この決定を行うのに用いた方法にしたがい、5’端で放射標識された一本鎖プロ
ーブオリゴヌクレオチドを、ヘルパーオリゴヌクレオチドの存在下または非存在
下で、鳥型結核菌由来のrRNAと接触させた。rRNAとハイブリダイズし、
二本鎖ハイブリッドを形成するプローブ分子は、ヒドロキシアパタイト捕捉によ
り、一本鎖プローブ分子から分離した。二本鎖ハイブリッドは、ヒドロキシアパ
タイトに結合させ、そしてシンチレーション計測により検出し、そして定量化し
た。その後、ハイブリダイゼーションの度合いを、割合として計算した。以下に
示されるように、プローブ:標的ハイブリッドのTmは、1つまたはそれ以上の
ヘルパーオリゴヌクレオチドの存在下で、有意に増加した。
【0071】 以下の実施例は、MtuB2011プローブが、鳥型結核菌由来のrRNAに
ハイブリダイズし、そしてこの相互作用が、ハイブリダイゼーション混合物中に
ヘルパーオリゴヌクレオチドを含むことにより、促進されたことを立証するのに
用いた方法を記載する。
【0072】
【実施例】
実施例1 プローブ:標的ハイブリッドのTm決定 プローブ:標的およびヘルパー:標的ハイブリッドのTm値は、MtuB20
11の配列を有する末端標識プローブ、並びに群:(A)OMeFraB198
6および(B)OMeFraB2040より選択される末端標識ヘルパーオリゴ
ヌクレオチドを用い、決定した。MtuB2011の配列は、CGAGCATC
TTTACTCGTAGTGCAATTTCG(配列番号1)であり、OMeF
raB1986の配列は、CCGAGUCUGUGGUUGAGACAGUGG
G(配列番号2)であり、そしてOMeFraB2040の配列は、GGUCU
UUCCGUCCUGCCGCGCGUAA(配列番号3)である。ヘルパーオ
リゴヌクレオチドAおよびBは、プローブにすぐ隣接した分子の領域において、
放線菌rRNAに結合するよう選択し、ヘルパーAは23S rRNAのほぼ1
986−2010領域に結合し、そしてヘルパーBは、23S rRNAの20
40−2064領域に結合する。プローブおよびヘルパーオリゴヌクレオチドは
、本質的に、Molecular Cloning: A Laborator y Manual (Sambrookら監修, Cold Spring Ha
rbor Lab Publ. 10.59(1989))に記載されるように
、リン酸ドナーとして[γ−32P]ATPを、そしてリン酸移動反応を触媒する
T4ポリヌクレオチドキナーゼを用い、5’端標識した。末端標識ヘルパーオリ
ゴヌクレオチドは、別個に、マイコバクテリウム・ゴルドナイ由来の精製rRN
Aと合わせ、そしてプローブオリゴヌクレオチドは、鳥型結核菌由来の精製rR
NAと合わせ、標的過剰の条件を提供した。プローブおよびヘルパーオリゴヌク
レオチド両方を含む試験では、プローブのみを末端標識し、そして各ヘルパーオ
リゴヌクレオチドは、標的として働く鳥型結核菌rRNAより、少なくとも10
倍モル過剰で存在した。すべての混合物は、0.48 M リン酸ナトリウム緩
衝液、0.1% ドデシル硫酸ナトリウム、1 mM EDTAおよび1 mM EGTAを含む溶液中で、完全にハイブリダイズさせた。陰性コントロールと
して、プローブおよび/またはヘルパーオリゴヌクレオチドを、核酸標的の非存
在下で、ハイブリダイズさせた。ハイブリダイゼーション法が終了した際、混合
物を希釈し、そしてヒドロキシアパタイトカラムに通過させ、二本鎖ハイブリッ
ドから一本鎖核酸を分離した。カラムフロースルー中の放射能の量は、一本鎖プ
ローブに相当し、そしてシンチレーション計測により、測定した。ヒドロキシア
パタイトに結合した放射能の量は、シンチレーション計測により、別個に測定し
た。割合として表す、ハイブリッド形成の度合いは、ヒドロキシアパタイトに結
合したプローブの量(cpmで測定)を、カラムに適用したプローブ総量(cp
m)で割ることにより、計算した。これらの方法の結果を表1に提供する。
【0073】 表1 標的rRNAとMtuB2011プローブのハイブリダイゼーション
【0074】
【表1】
【0075】 本方法の結果は、末端標識プローブが、鳥型結核菌および/またはマイコバク
テリウム・ゴルドナイ由来のrRNAにハイブリダイズしたことを確認し、そし
てこの相互作用が、ヘルパーオリゴヌクレオチドにより、好都合に促進されたこ
とを示した。我々は、両ヘルパーオリゴヌクレオチドがハイブリダイゼーション
反応に含まれると、プローブ:標的複合体のTmを、65.5から69.5℃に
増加させることが可能であることを、特に観察した。放線菌rRNAとハイブリ
ダイズさせるのに、プローブを、単独で、あるいは1つまたはそれ以上のヘルパ
ーオリゴヌクレオチドと組み合わせて用いてもよいが、プローブを性質決定する
以下に記載される実験は、OMeFraB1986およびOMeFraB204
0の配列を有するヘルパーオリゴヌクレオチドと組み合わせたプローブを用い、
行った。本明細書に記載される方法に有用なプローブおよびヘルパーオリゴヌク
レオチドの組み合わせは、好ましくは、上述の条件下で、約65−70℃の範囲
のプローブ:標的Tm値を有する。
【0076】 プローブ特異性は、特異性パネル由来のrRNAに対する陽性ハイブリダイゼ
ーションを立証することにより、確認した。本方法の標的核酸の供給源として用
いた生物のコレクションは、生物の広い分類の代表的な一面および最近近縁体群
に相当した。以下の方法において、AE標識ハイブリダイゼーションプローブを
用いた定量的結果を、陽性コントロールプローブを用い、各試料に存在する細菌
rRNAの量に比較した。細菌のすべての種由来のrRNAにハイブリダイズす
るこの陽性コントロールプローブは、MtuB2011プローブにハイブリダイ
ズしない、試料中の細菌rRNAの存在を確認するのに、特に有用であった。こ
うした場合、陽性コントロールプローブは、ハイブリダイズ可能rRNAの存在
の確認を提供し、そしてしたがって、陰性の結果を有効にした。真菌rRNA標
的の場合、広く反応性である真菌rRNAハイブリダイゼーションプローブが、
陽性コントロールとして作用した。
【0077】 以下の実施例は、MtuB2011プローブが、一団の放線菌生物由来のrR
NAにハイブリダイズすることを立証するのに用いた方法を記載する。 実施例2 プローブ特異性の立証 細菌溶解物または精製RNAを、CGAGCATCTTTACTCGTAGT
GCAATTTCG(MtuB2011)(配列番号1)の配列を有するプロー
ブと共に、CCGAGUCUGUGGUUGAGACAGUGGG(OMeFr
aB1986)(配列番号2)およびGGUCUUUCCGUCCUGCCGC
GCGUAA(OMeFraB2040)(配列番号3)の配列を有するヘルパ
ーオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションの核酸標的として用いた。本方
法において、rRNAの供給源として使用した生物は、型決定された臨床的単離
体またはアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)より得た
ものであった。すべての試料は、Gen−Probe Incorporate
dのマスターログ番号により、表2に同定される。大部分の試料は、ATCCよ
り得た。各rRNAの平行試料を、CGACAAGGAAUUUCGC(OMe
EcoB1933)(配列番号4)の配列を有する標識陽性コントロールプロー
ブ、並びに配列UACCUUAGGACCGUUAU(OMeEcoB1916
)(配列番号5)およびCAGGUCGGAACUUACC(OMeEcoB1
949a)(配列番号6)を有する非標識ヘルパーオリゴヌクレオチドとハイブ
リダイズさせた。ハイブリダイゼーション溶液は、0.6 M LiCl、1%
ラウリル硫酸リチウム、60 mM コハク酸リチウム、並びに各10 mM
のEDTAおよびEGTA、pH 5.5を含んだ。MtuB2011プローブ
および陽性コントロールプローブはどちらも、本質的に、米国特許第5,185
,439号、表題“Acridinium Ester Labeling a
nd Purification of Nucleotide Probes
”に開示される方法にしたがい、アクリジニウムエステルで標識した。ハイブリ
ダイゼーション反応が終了した際、非ハイブリダイズプローブに結合したアクリ
ジニウムエステルは、穏やかなアルカリ条件下で、非化学発光性となり、一方、
ハイブリダイズプローブに結合したアクリジニウムエステルは、不活性化に耐性
のままである。加水分解およびアクリジニウムエステルで標識されたハイブリダ
イズプローブの検出条件は、Arnoldらにより、Clin. Chem.
35:1588(1989)に記載される。これらの方法におけるプローブハイ
ブリダイゼーションの大きさは、一般の当業者によく知られる方法を用い、発光
測定により、定量化した。放線菌プローブシグナルの大きさをその後、細菌陽性
コントロールシグナルの大きさで割り、研究結果を定量的に規準化した。陽性コ
ントロールシグナルの30%より大きいMtuB2011プローブシグナルを有
する試料は、ヘルパーを伴うMtuB2011プローブの特異的ハイブリダイゼ
ーションを示し、一方、より低い値は、アッセイ形式に関し、陰性結果を示した
。アッセイ結果を表2に示す。
【0078】 表2 MtuB2011プローブおよび放線菌のコレクション由来のrRNA含有溶 解物のハイブリダイゼーション
【0079】
【表2】
【0080】* 「GP#」記入項は、Gen−Probe Incorporatedのマス
ターログ番号を示す。 表2に示される結果は、放線菌rRNAに対して向けられるプローブが、多く
の放線菌種由来のrRNA試料に効率的にハイブリダイズしたことを立証した。
【0081】 系統発生的に多様な生物の広い範囲に相当する種のコレクションと、標識プロ
ーブをハイブリダイズさせることにより、放線菌特異的プローブの特異性をさら
に調べた。本方法では、AE標識プローブを、放線菌の遠い系統発生類縁体でし
かない生物由来の個々のrRNA含有溶解物と別個に混合した。以下の方法で、
陽性コントロールプローブを用いて得た陽性ハイブリダイゼーション結果、およ
びMtuB2011プローブを用いて得た陰性結果は、MtuB2011プロー
ブが、好都合に、放線菌生物に非常に特異的であることを示した。
【0082】 以下の実施例は、プローブの特異性を示すのに用いたさらなる方法を記載する
。より詳細には、以下の方法は、MtuB2001プローブが、非系統発生関連
生物由来の溶解物と交差ハイブリダイズしないことを示した。
【0083】 実施例3 系統発生的に関連しない生物との交差ハイブリダイゼーションの欠如 多くの多様な種から単離したrRNAを含む溶解物を標的核酸として利用した
ことを除き、先の実施例に記載される方法にしたがい、AE標識プローブおよび
ヘルパーオリゴヌクレオチドを用い、ハイブリダイゼーションアッセイを行った
。方法の結果を表3に示す。配列GTCTGGACCTGGTGAGTTTCC
C(配列番号7)を有する全真菌プローブ、並びに配列CGUGUUGAGUC
AAAUUAAGCCGC(配列番号8)およびGCUCUCAAUCUGUC
AAUCCUUAUUGU(配列番号9)を有するメトキシヘルパーオリゴヌク
レオチドを、真菌rRNAを検出する陽性コントロールとして用いた。真菌生物
由来のrRNA標的を使用したハイブリダイゼーション法において得た結果を表
4に示す。
【0084】 表3 系統発生的に関連しない生物のコレクション由来のrRNAとMtuB201 1プローブのハイブリダイゼーション
【0085】
【表3】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】* 「GP#」記入項は、Gen−Probe Incorporatedのマス
ターログ番号を示す。 表4 真菌生物のコレクション由来のrRNAとMtuB2011プローブのハイブ リダイゼーション
【0090】
【表4】
【0091】* 「GP#」は、Gen−Probe Incorporatedのマスターロ
グ番号を示す。 表3および表4に示した結果は、MtuB2011プローブが、多くの非関連
細菌および真菌種由来のrRNAと交差ハイブリダイズしないことを立証した。
表2に示された陽性ハイブリダイゼーション結果と合わせると、プローブが、放
線菌のrRNAに非常に特異的であることが明らかであった。
【0092】 これらの結果は、本明細書に開示される新規プローブが、放線菌を検出するこ
とが可能であることを立証した。さらに、該プローブは、放線菌を、系統発生的
に近い関連にある生物と区別することが可能であった。
【0093】 本発明は、いくつかの特定の実施例およびその態様に関し、記載されてきてい
る。もちろん、前述の詳細な説明を再吟味すると、一般の当業者には、本発明の
いくつかの異なる態様が示唆されるであろう。したがって、本発明の真の範囲は
、付随する請求項を参照し、決定されるべきものである。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、陽性反応性および非反応性標的配列のコレクションと、
1つのオリゴヌクレオチドプローブおよび2つのヘルパーオリゴヌクレオチドの
並列を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B024 AA13 BA80 CA01 CA09 CA11 HA12 4B063 QA01 QA19 QQ06 QQ42 QQ52 QR08 QR42 QR55 QR62 QS25 QS34 QS36 QX02

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大腸菌(E. coli)rRNAヌクレオチド位1986
    −2064に対応する放線菌核酸標的領域に、高ストリンジェンシーハイブリダ
    イゼーション条件下で特異的にハイブリダイズし、検出可能なプローブ:標的二
    重鎖(duplex)を形成し、100ヌクレオチドまでの長さを有し、そして
    配列番号10またはその相補体(complement)の配列内に含まれる、
    少なくとも17の隣接するヌクレオチオドを含む、オリゴヌクレオチドプローブ
  2. 【請求項2】 前記プローブが、配列番号10の配列内に含まれる、少なく
    とも25の隣接するヌクレオチドを含む、請求項1のオリゴヌクレオチドプロー
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記プローブが、配列番号10の配列内に含まれる、少なく
    とも29の隣接するヌクレオチドを含む、請求項2のオリゴヌクレオチドプロー
    ブ。
  4. 【請求項4】 高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件が、0.
    48 M リン酸ナトリウム緩衝液、0.1% ドデシル硫酸ナトリウム、各1 mMのEDTAおよびEGTAにより提供される、請求項1のオリゴヌクレオ
    チドプローブ。
  5. 【請求項5】 高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件が、0.
    6 M LiCl、1% ラウリル硫酸リチウム、60 mM コハク酸リチウ
    ム、並びに各10 mMのEDTAおよびEGTAにより提供される、請求項1
    のオリゴヌクレオチドプローブ。
  6. 【請求項6】 前記オリゴヌクレオチドプローブがDNAを含む、請求項1
    のオリゴヌクレオチドプローブ。
  7. 【請求項7】 前記オリゴヌクレオチドプローブが少なくとも1つのヌクレ
    オチド類似体(analog)を含む、請求項1のオリゴヌクレオチドプローブ
  8. 【請求項8】 前記の少なくとも1つのヌクレオチド類似体が、リボース部
    分の2’位に、メトキシ基を含む、請求項7のオリゴヌクレオチドプローブ。
  9. 【請求項9】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号1またはその
    相補体、配列番号2またはその相補体、および配列番号3またはその相補体から
    なる群より選択される配列を有する、請求項1のオリゴヌクレオチドプローブ。
  10. 【請求項10】 前記配列が、配列番号2または配列番号3より提供され、
    前記オリゴヌクレオチドがヘルパーオリゴヌクレオチドである、請求項9のオリ
    ゴヌクレオチド。
  11. 【請求項11】 さらに検出可能標識を含む、請求項9のオリゴヌクレオチ
    ドプローブ。
  12. 【請求項12】 検出可能標識が、化学発光標識または放射標識である、請
    求項11のオリゴヌクレオチドプローブ。
  13. 【請求項13】 前記配列が、配列番号1より提供される、請求項9のオリ
    ゴヌクレオチドプローブ。
  14. 【請求項14】 さらに検出可能標識を含む、請求項13のオリゴヌクレオ
    チドプローブ。
  15. 【請求項15】 検出可能標識が、アクリジニウムエステルである、請求項
    14のオリゴヌクレオチドプローブ。
  16. 【請求項16】 放線菌細菌の核酸を検出するためのプローブ組成物であっ
    て: 大腸菌23S rRNAヌクレオチド位1986−2064に対応する放線菌核
    酸標的領域に、高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズし、検出可能な標
    的:プローブ二重鎖を形成する、オリゴヌクレオチドプローブ ここで、前記オリゴヌクレオチドプローブは、100ヌクレオチド塩基までの
    長さを有し、そして配列番号10またはその相補体の配列内に含まれる、少なく
    とも17の隣接するヌクレオチオドを含み、そして 前記ハイブリダイゼーション条件下で、前記オリゴヌクレオチドプローブは
    、コリネバクテリウム・アクアティクム(Corynebacterium a
    quaticum)、コリネバクテリウム・ジェイキエウム(Coryneba
    cterium jeikieum)、コリネバクテリウム・キセロシス(Co
    rynebacterium xerosis)、ミクロコッカス・ルテウス(
    Micrococcus luteus)、プロピオニバクテリウム・アクネス
    (Propionibacterium acnes)、マイコバクテリウム・
    ケロナイ(Mycobacterium chelonae)、マイコバクテリ
    ウム・テライ(Mycobacterium terrae)、マイコバクテリ
    ウム・イントラセルラレ(Mycobacterium intracellu
    lare)、マイコバクテリウム・シミアイ(Mycobacterium s
    imiae)、鳥型結核菌(Mycobacterium avium)、マイ
    コバクテリウム・スクロフラセウム(Mycobacterium scrof
    ulaceum)、マイコバクテリウム・ゴルドナイ(Mycobacteri
    um gordonae)、マイコバクテリウム・カンサイ(Mycobact
    erium kansasii)、スメグマ菌(Mycobacterium
    smegatis)、マイコバクテリウム・フォルツイツム(Mycobact
    erium fortuitum)、マイコバクテリウム・ガストリ(Myco
    bacterium gastri)、マイコバクテリウム・キセノピ(Myc
    obacterium xenopi)、マイコバクテリウム・マリヌム(My
    cobacterium marinum)およびチモテ菌(Mycobact
    erium phlei)に存在する核酸に特異的にハイブリダイズする を含む、前記プローブ組成物。
  17. 【請求項17】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、100ヌクレオチド
    塩基までの長さを有し、そして配列番号10またはその相補体の配列内に含まれ
    る、少なくとも25の隣接するヌクレオチドを含む、請求項1のプローブ組成物
  18. 【請求項18】 オリゴヌクレオチドプローブがDNAを含む、請求項16
    のプローブ組成物。
  19. 【請求項19】 前記高ストリンジェンシー条件が、0.48 M リン酸
    ナトリウム緩衝液、0.1% ドデシル硫酸ナトリウム、各1 mMのEDTA
    およびEGTAにより提供される、請求項16のプローブ組成物。
  20. 【請求項20】 前記高ストリンジェンシー条件が、0.6 M LiCl
    、1% ラウリル硫酸リチウム、60 mM コハク酸リチウム、並びに各10 mMのEDTAおよびEGTAにより提供される、請求項16のプローブ組成
    物。
  21. 【請求項21】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号1またはそ
    の相補体の配列を含む、請求項16のプローブ組成物。
  22. 【請求項22】 前記オリゴヌクレオチドプローブの長さが60塩基までで
    ある、請求項16のプローブ組成物。
  23. 【請求項23】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号1の長さお
    よび配列を有する、請求項16のプローブ組成物。
  24. 【請求項24】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、さらに検出可能標識
    を含む、請求項16のプローブ組成物。
  25. 【請求項25】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、さらに検出可能標識
    を含む、請求項22のプローブ組成物。
  26. 【請求項26】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、さらに検出可能標識
    を含む、請求項23のプローブ組成物。
  27. 【請求項27】 検出可能標識が、化学発光標識または放射標識である、請
    求項24、25または26のいかなる1つでもよいプローブ組成物。
  28. 【請求項28】 化学発光標識がアクリジニウムエステルである、請求項2
    7のプローブ組成物。
  29. 【請求項29】 前記ハイブリダイゼーション条件下で、検出可能プローブ
    :標的二重鎖の形成を促進する、少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチド
    をさらに含む、請求項27のプローブ組成物。
  30. 【請求項30】 前記の少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドが、
    少なくとも1つのヌクレオチド類似体を含む、請求項29のプローブ組成物。
  31. 【請求項31】 前記の少なくとも1つのヌクレオチド類似体が、2’位に
    配置されるメトキシ基を有するリボース部分を含む、請求項30のプローブ組成
    物。
  32. 【請求項32】 前記の少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドが、
    配列番号2および配列番号3からなる群より選択される配列を有する、請求項2
    9のプローブ組成物。
  33. 【請求項33】 試験試料中の放線菌類の存在を検出するための方法であっ
    て: (a)大腸菌23S rRNAヌクレオチド位1986−2064に対応する放
    線菌核酸標的領域に、高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズし、検出可
    能な標的:プローブ二重鎖を形成し、100ヌクレオチド塩基までの長さを有し
    、そして配列番号10またはその相補体の配列内に含まれる、少なくとも25の
    隣接するヌクレオチオドを含み、そして前記ハイブリダイゼーション条件下で、
    コリネバクテリウム・アクアティクム、コリネバクテリウム・ジェイキエウム、
    コリネバクテリウム・キセロシス、ミクロコッカス・ルテウス、プロピオニバク
    テリウム・アクネス、マイコバクテリウム・ケロナイ、マイコバクテリウム・テ
    ライ、マイコバクテリウム・イントラセルラレ、マイコバクテリウム・シミアイ
    、鳥型結核菌、マイコバクテリウム・スクロフラセウム、マイコバクテリウム・
    ゴルドナイ、マイコバクテリウム・カンサイ、スメグマ菌、マイコバクテリウム
    ・フォルツイツム、マイコバクテリウム・ガストリ、マイコバクテリウム・キセ
    ノピ、マイコバクテリウム・マリヌムおよびチモテ菌に存在する核酸に特異的に
    ハイブリダイズする、オリゴヌクレオチドプローブを含むプローブ組成物を、前
    記試験試料に提供し; (b)高ストリンジェンシー条件下で、試験試料中に存在する可能性がある、い
    かなる放線菌核酸も、前記プローブ組成物とハイブリダイズさせ、プローブ:標
    的二重鎖を形成し;そして (c)試験試料中の放線菌類の存在の指標として、前記プローブ:標的二重鎖を
    検出する 工程を含む、前記方法。
  34. 【請求項34】 前記試験試料が細菌を含む可能性があり、そして工程(a
    )の前に、前記試験試料中に存在する可能性がある、いかなる細菌からも核酸を
    放出させる工程がある、請求項33の方法。
  35. 【請求項35】 前記試験試料が溶解物である、請求項33の方法。
  36. 【請求項36】 前記高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件が
    、0.48 M リン酸ナトリウム緩衝液、0.1% ドデシル硫酸ナトリウム
    、各1 mMのEDTAおよびEGTAにより提供される、請求項33の方法。
  37. 【請求項37】 前記高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件が
    、0.6 M LiCl、1% ラウリル硫酸リチウム、60 mM コハク酸
    リチウム、並びに各10 mMのEDTAおよびEGTAにより提供される、請
    求項33の方法。
  38. 【請求項38】 オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号1の長さおよび
    配列を有する、請求項33の方法。
  39. 【請求項39】 オリゴヌクレオチドプローブが検出可能標識を含む、請求
    項38の方法。
  40. 【請求項40】 検出可能標識がアクリジニウムエステルであり、そして検
    出工程が、発光測定を行い、いかなる前記プローブ:標的二重鎖も検出すること
    を含む、請求項39の方法。
  41. 【請求項41】 前記プローブ組成物が、プローブ:標的二重鎖の形成を促
    進する、少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドをさらに含む、請求項3
    9の方法。
  42. 【請求項42】 前記の少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドが、
    配列番号2および配列番号3からなる群より選択される、請求項41の方法。
  43. 【請求項43】 試験試料中の放線菌核酸の存在を検出するためのキットで
    あって: (a)大腸菌23S rRNAヌクレオチド位1986−2064に対応する放
    線菌核酸標的領域に、高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズし、検出可
    能な標的:プローブ二重鎖を形成し、100ヌクレオチド塩基までの長さを有し
    、そして配列番号10またはその相補体の配列内に含まれる、少なくとも25の
    隣接するヌクレオチオドを含み、そして前記ハイブリダイゼーション条件下で、
    コリネバクテリウム・アクアティクム、コリネバクテリウム・ジェイキエウム、
    コリネバクテリウム・キセロシス、ミクロコッカス・ルテウス、プロピオニバク
    テリウム・アクネス、マイコバクテリウム・ケロナイ、マイコバクテリウム・テ
    ライ、マイコバクテリウム・イントラセルラレ、マイコバクテリウム・シミアイ
    、鳥型結核菌、マイコバクテリウム・スクロフラセウム、マイコバクテリウム・
    ゴルドナイ、マイコバクテリウム・カンサイ、スメグマ菌、マイコバクテリウム
    ・フォルツイツム、マイコバクテリウム・ガストリ、マイコバクテリウム・キセ
    ノピ、マイコバクテリウム・マリヌムおよびチモテ菌に存在する核酸に特異的に
    ハイブリダイズする、オリゴヌクレオチドプローブを含むプローブ組成物;およ
    び (b)実行のため、オリゴヌクレオチドプローブおよび放線菌核酸標的の間の複
    合体を検出することにより、前記放線菌核酸を検出するためにしたがうべき工程
    を明記した、印刷した指示、ここで前記プローブ組成物および前記の印刷した指
    示は、組み合わせてパッケージングされている を含む、前記キット。
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