JP2002542642A - 可変の動作点設定を有する増幅器装置およびその用途 - Google Patents

可変の動作点設定を有する増幅器装置およびその用途

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Abstract

(57)【要約】 入力信号(S1)を増幅するための増幅器装置(10)は、少なくとも1つの半導体素子(110、120)を有する半導体ユニット(100)と、動作点設定手段(200)とを少なくとも含み、動作点設定手段(200)が、半導体ユニット(100)の動作点が入力信号(S1)の増幅中に自動的にかつ測定値なしで入力信号(S1)の最大可能な信号振幅の予め定められた経過に従って高い最大可能な信号振幅における歪みに関して最適化された設定と低い最大可能な信号振幅におけるノイズに関して最適化された設定との間で可変であるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は入力信号を増幅するための増幅器装置に関する。さらに本発明は増幅
器装置の用途に関する。
【0002】 増幅器装置は多くの技術分野で使用される。その一例はレーダー装置、ソナー
装置または超音波装置の形態でのパルス‐エコー装置である。このようなパルス
‐エコー装置では非常に高い信号振幅を有する送信信号が相応に構成された変換
器を介して検査すべき媒体内に、つまりレーダー装置の場合にはモニター空気中
に、ソナー装置の場合にはモニター水中に、超音波装置の場合には例えば人体内
にそれぞれ入射される。反射により検査すべき媒体内に生ずる受信信号が検出さ
れ、相応の増幅の後に評価される。このような受信信号は例えば増幅器装置の入
力信号を形成する。
【0003】 超音波装置の場合、検査すべき人体中の表示付近の反射に起因する受信信号は
比較的高い信号振幅を有する。それに対して、深部の組織層における反射により
生ずる受信信号は強い組織減衰に基づいて非常に小さい信号振幅を有する。組織
の深部に位置している領域をもなお良好に撮像し得るためには、増幅器装置によ
り良好なノイズ挙動が要求される。このことは、増幅器装置が低ノイズにかつノ
イズマッチングされて構成されていなければならないことを意味する。
【0004】 他方において米国特許第5879303号明細書から超音波装置に対する特別
な撮像方法が知られている。このいわゆるTHI法(Tissue Harmo
nic Imaging)では、受信信号の最初の高調波が評価される。人体組
織内の非直線性に基づいて、入射される送信信号の基本周波数のこの最初の高調
波(=第2調波)が生ずる。従って、この関連で使用される増幅器装置は、増幅
器装置内で生ずる追加的な高調波成分により測定結果を歪ませないように、非常
に低歪みに構成されていなければならない。
【0005】 J.v.Parpart著“広帯域のフェライト‐高周波変成器”(ヒュティ
ッヒ出版社、ハイデルベルグ、1997年発行、第130、131頁)から、プ
ッシュプル増幅器では実際上第2次の歪みは生じないこと、すなわち基本周波数
の最初の高調波は生じないことが知られている。相い異なる極性を有する入力信
号の成分が別々に2つの同一構造の個別増幅器内で増幅され、出力端において再
び共通の出力信号として合成される。入力信号が増幅される間に、偶数の次数の
歪み、すなわちなかんずく最初の高調波はこのようなプッシュプル増幅の際に少
なくとも十分に互いに平均化される。それによって低歪みの増幅が達成される。
【0006】 さらにシーメンス社のデータブック“個別半導体、離散的およびRF半導体”
(02/1997出版、第1073〜1078頁)から、特にバイポーラトラン
ジスタを半導体増幅器として含んでいる増幅器装置が、高いコレクタ閉回路電流
で動作するときに、特に低歪みで動作することが知られている。それにより動作
点がトランジスタ特性曲線の、トランジスタが実際上線形に挙動する範囲内に置
かれる。コレクタ閉回路電流を高くする、それに伴って特性曲線の直線性が、従
って増幅器装置により到達可能な無歪みの度合いも高くなる。
【0007】 しかし、ノイズに関しての最適化によっては前記の低歪みの増幅器装置は得ら
れない。さらに、無歪みのために望ましい高いコレクタ閉回路電流は他方におい
て高い静的な損失電力に通ずる。
【0008】 U.TietzeおよびC.Schenk著“Halbleiter−Sch
alttechnik(半導体回路技術)”(シュプリンガー出版社、第9版、
1991年、第78〜82頁)には、トランジスタのノイズ挙動が決定的にコレ
クタ閉回路電流に関係することが記載されている。特に、トランジスタに適した
ノイズは予め定められたコレクタ閉回路電流の際に極小を有する。より高いコレ
クタ閉回路電流の際にはトランジスタノイズは再び悪化する。
【0009】 公知の増幅器装置はこうしてそのノイズ挙動に関して、もしくはそのその歪み
挙動に関して最適化されている。
【0010】 本発明の課題は、入力信号を増幅するための増幅器装置であって、低ノイズで
もあり低歪みでもある増幅器装置を提供することである。さらに、この増幅器装
置は静的な損失電力が低いものでなければならない。
【0011】 この課題は、請求項1の特徴部に記載された構成要件を有する、入力信号を増
幅するための増幅器装置により解決される。
【0012】 本発明による増幅器装置は、少なくとも1つの半導体素子を有する半導体ユニ
ットと、動作点設定手段とを少なくとも含み、動作点設定手段が、半導体ユニッ
トの動作点が入力信号の増幅中に自動的にかつ測定値なしで入力信号の最大可能
な信号振幅の予め定められた経過に従って高い最大可能な信号振幅における歪み
を顧慮して最適化された設定と低い最大可能な信号振幅におけるノイズを顧慮し
て最適化された設定との間で可変であるように構成されている。
【0013】 本発明は、従来の技術ではこれまで常に使用された一定の動作点設定から脱却
すれば、増幅器装置が良好なノイズ挙動の要求と可能なかぎり十分な無歪み性の
要求という互いに矛盾する要求を満足し得るという認識に基づいている。その際
に、しばしば最大可能な入力信号の原理的な経過が知られていることが利用され
る。動作点設定はそれによっていつでも現在の最大可能な信号振幅に適合し得る
。原理的な信号経過に関する知識に基づいて、この適合は信号振幅の継続的な測
定なしでも通常の増幅器作動中に可能である。すなわち動作点は自動的に、特に
現在の測定値の助けをかりずに、すなわち測定値なしで変更可能である。
【0014】 可変の動作点設定手段が設けられていると有利である。この手段を介して、最
大可能な信号振幅に応じて最も大きい最大可能な信号振幅における歪みを顧慮し
て最適化された設定と最も小さい最大可能な信号振幅におけるノイズを顧慮して
最適化された設定との間で設定が行われることによって、現在の動作点設定が入
力信号の振幅の経過に適合する。最も大きい最大可能な信号振幅と最も小さい最
大可能な信号振幅との間の差は典型的に少なくとも1桁である。それは特に3桁
またはそれ以上の桁を含み得る。可変の動作点設定手段は、最大可能な信号振幅
とそれぞれの動作点設定とを対応付けした電子的な形態または記憶された表とし
てのディジタル形態での記憶を含み得る。
【0015】 増幅器装置がパルス‐エコー装置に使用される用途に移しかえると、このこと
は、半導体ユニットの動作点が受信相の開始時に可能なかぎりわずかな歪みを顧
慮して設定されることを意味する。すなわち受信相の開始時に検査すべき媒体の
表面付近の散乱体からのエコー信号が受信される。このような表面付近のエコー
信号は散乱体が相応に現れると大きいSN比を有する高い最大の信号振幅を有す
る。なぜならば、音波信号がその短い行程において検査すべき媒体によりわずか
な減衰しか受けないからである。こうしてノイズに関する最適化が受信相の開始
時に不要である。高い最大の信号振幅とは例えば1VSS(ピーク‐ピーク‐ボル
ト)までの電圧として理解すべきである。
【0016】 他方において、検査すべき媒体の深部に位置している範囲で反射されるエコー
信号は、検査すべき媒体内のより長い伝搬行程およびそれに起因するより高い減
衰に基づいて、非常に小さい最大可能な信号振幅を有する。このような低い最大
可能な信号振幅は例えば1mVSSまでの値を取る。深部に位置している範囲から
のこのようなエコー信号が入力信号として増幅器装置に与えられるときには、動
作点設定がノイズ挙動を顧慮して最適化されていると有利である。低い信号振幅
をも検出し得るように、ここでは高いSN比が有利である。他方において、低い
信号振幅は半導体ユニットを設定された動作点の周りでごく僅かしか制御しない
ので、実際上大きな歪みは生じない。その結果、歪みに関する最適化を別に行う
ことは不要である。
【0017】 例えば超音波装置のようなパルス‐エコー装置の場合、入力信号の振幅は検査
すべき媒体の材料パラメータと、媒体内に入射される送信信号の基本周波数と、
検査すべき媒体内の散乱体の深さすなわち検査すべき媒体内の伝搬時間とに関係
する。この関連で重要な材料パラメータは伝搬速度および特に減衰である。検査
すべき媒体の実施例に関係なく、これらの材料パラメータは検査の開始前にほぼ
決定可能であり、こうして既知であるとみなすことができる。送信信号の基本周
波数は検査の前に決定され、こうして同じく既知である。検査すべき媒体内での
伝搬時間は、例えば送信信号によりトリガーされる随走するシステムクロックを
介して求められる。
【0018】 それによって入力信号の原理的な経過の予想のために必要とされるすべての情
報が得られる。しかし現在の信号振幅が実際にもそれぞれその予測可能な最大可
能な値をとるかどうかは、個々の場合に常に、検査すべき媒体内に相応の深部に
高い反射性を有する散乱体が存在しているかどうかにも関係する。動作点設定手
段は、期待される最大可能な信号振幅が既に増幅の開始前に得られる情報を手が
かりにして予知可能であり、動作点が次いでそれぞれ最も望ましい値に設定可能
であるように構成されている。それによって同時にノイズに関する最適化および
歪みに関する最適化が達成される。
【0019】 本発明による増幅器装置の有利な実施態様は従属請求項に記載されている。
【0020】 半導体ユニットがノイズに関して最適化された動作点設定の際と歪みに関して
最適化された動作点設定の際とで値が可能なかぎりわずかしか相違しない増幅率
を有する実施態様は有利である。すなわち動作点設定と増幅率との強い関係、例
えば直線的な関係は、動作点設定の適合により高い信号振幅の際の歪みの決定的
な低減が達成されないことに通ずる。従って、可能な動作点設定の際に増幅率の
値が互いに高々50%だけ異なることは望ましい。
【0021】 動作点設定は半導体素子において通常電流または電圧源を介してたいてい少な
くとも1つの抵抗(特にオーム抵抗)と結び付いて行われる。従って好ましい実
施態様では可変抵抗が設けられ、それを介して半導体ユニットの動作点が変更さ
れる。可変抵抗への追加的なリード線を介して、その抵抗値、従って動作点が簡
単に変更される。
【0022】 動作点の変更が可変電流または電圧源を介して行われる実施態様は有利である
。供給電流または供給電圧が再び入力信号の信号振幅に関係して変更される。半
導体ユニットはいずれにせよ供給電流または供給電圧に対するリード線を有する
ので、追加的なリード線は必要とされない。
【0023】 入力信号の信号振幅に関係しての、電流または電圧源を介して半導体ユニット
に供給される供給電力の適合はさらに静的な損失電力を低減させる。高い供給電
力は必要な歪みに関する最適化の際すなわち高い信号振幅の際にしか必要とされ
ず、従ってその場合にしか設定されない。それに対してより小さい信号振幅の際
にはノイズに関する最適化のために明らかにより小さい供給電力により作動する
。それにより平均的に高い信号振幅の永久的な設定の際よりも静的な損失電力が
小さくてすむ。
【0024】 別の好ましい実施態様では、動作点を相応に設定するための制御ユニットが設
けられている。この制御ユニットは可変抵抗または可変電流もしくは電圧源と電
気的に接続されている。この制御ユニット内で、期待される信号振幅の予測が利
用可能な情報を手がかりにして行われる。予測された信号振幅に相応して、制御
ユニットが次いで可変抵抗、電流源または電圧源の値を、所望の動作点が生ずる
ように設定する。予測される信号振幅と可変抵抗、可変の供給電流または可変の
供給電圧の値との間の対応付けが制御ユニット内に電子的にまたはディジタルに
表形態で格納されていてよい。
【0025】 別の実施態様では、動作点設定を周期的に変更し得る制御ユニットが設けられ
ている。この実施態様は特に、入力信号の原理的に知られている時間的経過が周
期的な間隔で繰り返されるときに有利である。制御ユニットはその場合に、その
後に自動的に外部から供給される情報なしに動作点を入力信号の振幅に適合させ
るために、例えばトリガーパルスの形態で開始時点のみを必要とする。周期的な
入力信号は例えば周期的な時間間隔で送信信号を検査すべき媒体内に送り出すパ
ルス‐エコー装置において存在する。
【0026】 半導体ユニットが少なくとも1つの負帰還接続された半導体素子を含んでいる
他の実施態様は有利である。負帰還接続により半導体素子の非直線的な特性との
関係が弱まる。このことは増幅器装置の歪み挙動にポジティブに作用する。
【0027】 別の望ましい実施態様ではプッシュプル増幅器が設けられている。高調波の抑
制を顧慮してのプッシュプル増幅器のポジティブな影響は従来の技術から既に知
られている。特に簡単にプッシュプル増幅器は2つの相補性トランジスタ、特に
相補性バイポーラトランジスタから構成され得る。両トランジスタの各々のがそ
の場合に主として入力信号の1つの極性の増幅を受け持つ。
【0028】 2つの相補性トランジスタが接地電位に関して互いに対称に配置されている実
施態様も有利である。すなわち、このような接地電位に関して対称な配置により
、動作点設定の変更が増幅器装置のリード線に過渡的振動過程を及ぼさないこと
が保証される。
【0029】 別の有利な実施態様では増幅器装置は特に受動的に構成されている少なくとも
1つのバイポーラ電流制限器を含んでいる。ここでバイポーラ電流制限器とは、
高い信号振幅を有する信号を信号極性に関係して正の制限電流または負の制限電
流に制限する2端子回路を意味する。バイポーラ電流制限器はこの制限電流を越
える信号レベルに対していわば高抵抗の電流源のように作用する。バイポーラ電
流制限器は、この制限電流の下側に位置している信号レベルでは理論的に理想的
な場合には短絡のように挙動するが、実際の場合には低い抵抗値を有するオーム
抵抗のように挙動する。
【0030】 このようなバイポーラ電流制限器はなかんずく、パルス‐エコー装置の送信信
号が検査すべき媒体内へ放射される前に増幅器装置を介しても伝送されるときに
有用である。バイポーラ電流制限器のおかげで送信信号はその際にほとんど妨げ
られずにまた負荷されずに通される。さらにバイポーラ電流制限器は本来の増幅
器装置を送信信号の非常に高い信号振幅から保護する。それに対して入力信号に
はバイポーラ電流制限器は影響を与えない。なぜならば、その信号振幅は常に制
限電流の下側に位置しているからである。
【0031】 増幅器装置がパルス‐エコー装置内、特に超音波装置またはレーダー装置また
はソナー装置内の前置増幅器として使用されると有利である。このようなパルス
‐エコー装置では入力信号の原理的な経過が検査すべき媒体の既知パラメータに
基づいて、同じく知られている送信信号に基づいて予測可能である。最大可能な
入力信号のこの予測可能な経過は次いで動作点の相応の設定のために利用される
。検査対象物としては超音波装置の場合には人体または固体の特に非有機物質か
ら成る加工品が考えられる。
【0032】 本発明による増幅器装置の好ましい実施例を以下に図面により一層詳細に説明
する。分かりやすくするため図面は正しい尺度では示されておらず、いくつかの
特徴は概要を示されている。
【0033】 互いに相応する部分には図1〜図9において同一の参照符号が付されている。
【0034】 図1には半導体ユニット100および動作点設定手段200を有する増幅器装
置10が示されている。増幅器装置10は入力信号S1をノイズおよび歪みに関
して最適化された増幅の後に出力信号S2に移行させる。入力信号S1の信号振
幅はその原理的な時間的経過を知られている。この知られている経過に従って動
作点設定手段200は半導体ユニット100の動作点の現在の位置の適合を行う
。入力信号S1の信号振幅が低い際には動作点設定手段200を介してノイズに
関して最適化された動作点が、信号振幅が高い際には歪みに関して最適化された
動作点が設定される。信号振幅の原理的な経過が知られているので、増幅器装置
10は適合した動作点設定のために入力信号S1の現在の測定を必要としない。
【0035】 図1に示されている半導体ユニット100は1以下の電圧増幅率をも有し得る
。このような構成された増幅器装置10は例えばインピーダンスマッチング用と
してまたは図示されていない負荷に対するより高い出力電力を供給するために使
われる。
【0036】 図2には、図1による増幅器装置10が受信ユニット33内で前置増幅器とし
て使用されている超音波装置30が示されている。超音波装置30は受信ユニッ
ト33の他に、送信ユニット32、送信−受信切換器35ならびに音波変換器3
6を含んでいる。音波変換器36は図2には示されていない多くの個別変換器か
ら構成されていてよい。
【0037】 送信ユニット32は基本周波数および非常に高い信号振幅(例えば約200V SS )を有する送信信号S0を発生する。送信信号S0は送信−受信切換器35を
介して音波変換器36に供給される。これは送信信号S0を音波信号に変換し、
この音波信号が図示されていない検査すべき媒体内に放射される。検査すべき媒
体は、医学診断の分野では人体であってよく、非破壊材料検査の分野では例えば
金属体のような固体材料から成る加工品であってよい。
【0038】 音波信号は検査すべき媒体を通る伝搬路上で種々の個所で反射される。これら
のエコー信号は音波変換器36により検出され、電気的な受信信号に逆変換され
、この電気的な受信信号が送信−受信切換器35を介して入力信号S1として増
幅器装置10に到達する。
【0039】 入力信号S1の信号振幅はいま完全に主として、検査すべき媒体内のどの個所
で反射が生じたかに関係する。検査すべき媒体の表面付近の範囲からのエコー信
号は高い信号振幅を生ずるが、検査すべき媒体の内部深くに位置している範囲か
らのエコー信号は検査すべき媒体内の伝搬路減衰に基づいて非常に低い受信振幅
の入力信号S1を生ずる。
【0040】 システムに起因するこの信号振幅の変化を等化するため、受信ユニット33は
いわゆるTGCモジュール331(Time Gain Control)を含
んでいる。このTGCモジュール331は検査すべき媒体内での減衰により惹起
される入力信号S1の信号振幅の減少を伝搬時間に関係する増幅により再び等化
する。減衰に起因してこの増幅率等化は60dB以上までである。
【0041】 増幅器装置10内で、入力信号S1はTGCモジュール331を通過する前に
先ず受信ユニット33の処理モジュール332内での評価を顧慮して前増幅され
る。TGCモジュール331に続く処理モジュール332内で検査すべき媒体の
内部深くに位置している領域からのエコー信号も入力信号S1から再構成される
。さらに、周波数がまさに基本周波数の第1高調波に相当する入力信号S1の信
号成分も評価される。第1高調波は検査すべき媒体内の非直線的な挙動に基づい
て生ずる。
【0042】 検査すべき媒体の内部深くに位置している領域からのエコー信号の低い信号振
幅は増幅器装置10内で可能なかぎり高いSN比を顧慮して前増幅される。それ
に対して表面付近のエコー信号の高い信号振幅は可能なかぎり無歪みに前増幅さ
れる。これらの相い異なる増幅規範は増幅器装置10において、最大可能な信号
振幅の経過に適合した動作点設定により達成される。
【0043】 図3には超音波装置31の第2の実施例が示されている。図2の超音波装置3
0と異なり、超音波装置31における増幅器装置10は受信ユニット34の内部
ではなく送信−受信切換器35と音波変換器36との間に位置している。増幅器
装置10は音波変換器36と一緒に変換器ヘッド37内に組み込まれている。
【0044】 多くの別々のセグメントへの音波変換器36の可能な分配に相応して、それぞ
れ1つの変換器セグメントに付設されている複数の増幅器装置10が設けられて
いてもよい。変換器ヘッド37内に組み込む際、狭い空間的な状況およびそれと
結び付けられる制限された放熱に基づいて、増幅器装置10が省スペースのもの
すなわち少数の個別要素から成るものとして、ならびに損失電力の僅かなものと
して実現されていると特に有利である。入力信号S1の信号振幅に可変に適合さ
れる動作点設定により少なくとも、損失電力を小さくするという要求が満足され
る。なぜならば、入力信号S1の最大可能な信号振幅を顧慮しての一定の動作点
設定の際にくらべて平均的に損失電力が明らかに減少するからである。
【0045】 図4には、可変の動作点設定が可変電圧源210を介して実現されている増幅
器装置11の実施例が示されている。可変電圧源210の出力端に生ずる正の供
給電圧U+および負の供給電圧U―が、可変電圧源210に接続されている制御
ユニット230を介してその値を制御される。制御ユニット230は両供給電圧
+、U―を入力信号S1の期待される信号経過に相応して設定する。
【0046】 増幅器装置11は半導体素子としてpnpトランジスタ110およびnpnト
ランジスタ120を含んでいる相補性のエミッタホロワの形態のプッシュプル増
幅器である。pnpトランジスタ110およびnpnトランジスタ120は共通
のベース端子111と接地電位に接続されている共通のコレクタ端子113とを
有する。pnpトランジスタ110のエミッタ端子112およびnpnトランジ
スタ120のエミッタ端子122はそれぞれ結合キャパシタンス116または1
26を介して接続節点と接続されている。基本周波数の際、結合キャパシタンス
116または126は実際上電気的に短絡される。入力信号S1は共通のベース
端子111を経て増幅器装置11に供給される。出力信号S2は両キャパシタン
ス112、126間の接続節点に生ずる。両エミッタ端子112、122はそれ
ぞれ負帰還抵抗115、125を介して可変電圧源210の正または負の供給電
圧U+、U―に接続されている。
【0047】 両供給電圧U+、U―によって両トランジスタ110、120のコレクタ閉回
路電流が設定される。このコレクタ閉回路電流は次いで両トランジスタ110、
120の現在の動作点をほぼ固定する。供給電圧U+またはU―の変更はコレク
タ閉回路電流を変更し、それによって動作点設定をも変更する。
【0048】 図5には正の供給電圧U+および負の供給電圧U―の絶対値に対して典型的な
時間的経過が示されている。送信相が受信相と周期的に交代する超音波装置30
、31の作動方式に相応して、両供給電圧圧U+、U―も周期的である。受信時
点TEおよび送信時点TSは図5のダイアグラムにおいてそれぞれ受信相または
送信相の開始を示す。両供給電圧圧U+、U―の周期的な変化は、図5に変調周
波数FMODとして示されている周波数により行われる。
【0049】 受信時点TEで正の供給電圧U+ならびに負の供給電圧U―はそれらの最大ま
たは最小の値をとる。典型的にこれらの最大または最小の値は+3V〜+10V
または−3V〜−10Vである。受信時点TEで入力信号S1は、表面付近の散
乱体におけるエコー信号により惹起される最も高い最大可能な信号振幅を有する
。検査すべき媒体内での音波信号の減衰に相応して、両供給電圧U+、U―の絶
対値は受信相中に時間と共にほぼ指数関数的に減少する。
【0050】 一般にpnpトランジスタ110およびnpnトランジスタ120は正確に相
補性の挙動を有していない。従って、正確な相補性の挙動からの僅かな偏りを除
くために、両供給電圧U+、U―に対する受信相の開始時に少し(特に50%ま
で)だけ互いに偏差する絶対値が設定され、それにより歪みに関して可能なかぎ
り良好な挙動が得られるようにする。
【0051】 同じく、受信相の終了の近くで両供給電圧の一方U+またはU―を零電位に下
げることが可能である。それぞれトランジスタ110または120はその際に不
能動化された状態にある、すなわちそれは完全にスイッチオフされている。増幅
器装置11はその際に両トランジスタの一方110または120のみにより通常
のシングルエンド‐エミッタホロワとして動作する。歪みに関してこのことは受
信相の終了時には非常に小さい入力信号S1の信号振幅に対して完全に十分であ
る。ノイズに関する挙動はそれによってなお一層改善される。なぜならば、それ
は両トランジスタの一方110または120のみにより決定され、もはやpnp
トランジスタ110およびnpnトランジスタ120から成る小信号並列回路に
より決定されないからである。より高い重要な電荷担体易動性のために、npn
トランジスタ120はpnpトランジスタ110よりもノイズに関する挙動が良
いので、pnpトランジスタ110を受信相の終了の近くで零電位まで減ぜられ
た正の供給電圧U+を介して不能動化することは望ましい。pnpトランジスタ
110のこのような不能動化により、さらに損失電力も一層減ぜられる。
【0052】 図5には供給電圧U+、U―の同じ絶対値経過を有する実施例が実線で示され
ている。互いに異なる絶対値経過を有する他の実施例のために、正の供給電圧U + ′の経過が破線で、負の供給電圧U―′の経過が実線で示されている。
【0053】 受信相の終了後に、送信ユニット32内で新しい送信信号S0が送信パルスの
形態で発生され音波変換器26に伝達されるすぐ次の送信相が開始する。送信相
中、両供給電圧U+、U―は再びその最大または最小の値に復帰される。この復
帰は比較的ゆっくりと行われる。なぜならば、特に超音波装置30、31におい
ては受信相の終了と送信相の開始との間に図5には示されていない特定のむだ時
間が存在し得るからである。
【0054】 受信相の継続時間は検査すべき媒体内の所望の最大検査深さに合わされている
。検査対象物が人体の場合には受信相の継続時間は標準的に120μs〜250
μsである。これは約9cm〜19cmの人体組織内の最大検査深さに相当する
。所望の最大検査深さは超音波装置30、31において予め選ばれ得る。基本周
波数は主として選ばれた音波変換器36により決定される。
【0055】 入力信号S1はすべての受信相と比較して短時間の間だけ高い信号振幅を有す
る。この短時間の間に供給電圧U+、U―は高い絶対値に設定され、従って歪み
に関して最適化された動作点が設定される。受信相の著しく長い残余時間の間、
増幅器装置11は、入力信号S1の信号振幅がその際には低いので、両供給電圧
+、U―に対する低い絶対値によっても作動させられる。全受信相にわたって
考察して、動作点設定はこうして大部分ノイズに関して最適化された状態にある
。このことと結び付けられてコレクタ閉回路電流が小さいので、静的な損失電力
が小さい。
【0056】 標準的に受信相中の両供給電圧U+、U―の絶対値はその出発値の50%以下
に低下する。例えば正の供給電圧U+の出発値は約4V、その終了値は約1.7
Vである。
【0057】 図4に示されている増幅器装置11において両負帰還抵抗115、125は標
準的に1kΩの値を有し、両結合キャパシタンス116、126は標準的に20
nFの値を有する。両結合キャパシタンス116、126は、入力信号S1の最
も低い重要な信号周波数の際にリアクタンスが小さく、変調周波数FMODの際
には図示されていない負荷インピーダンスに比較して大きいように選ばれている
。最も低い信号周波数および変調周波数FMODの際の両結合キャパシタンス1
16、126のリアクタンスの幾何学的な平均はまさにこの負荷インピーダンス
に相当する。pnpトランジスタ110としては例えばシーメンス社のBFT9
2が、npnトランジスタ120としては例えば同じくシーメンス社のBFR9
2が使用される。
【0058】 ノイズに関して最適化された動作点設定の際には0.5mA〜1mAの標準的
なコレクタ閉回路電流が、歪みに関して最適化された動作点設定の際には3mA
〜10mAのコレクタ閉回路電流が生ずる。
【0059】 変調周期の経過中の0.5mA〜1mAのコレクタ閉回路電流の変化の際には
図4の相補性エミッタホロワの電圧増幅率も約0.65と約0.95との間の範
囲内で変化する。変調周期中の種々の動作点設定の際の電圧増幅率のこのような
僅かな変動は有利である。なぜならば、さもなければ、例えばコレクタ閉回路電
流と共に直線的に増大する電圧増幅率の場合、歪みの減少に関する所望のポジテ
ィブな効果が生じないからである。電圧増幅率とコレクタ閉回路電流とのこの広
範囲な無関係性は増幅器装置11内に用いられる負帰還により達成される。
【0060】 種々の動作点設定により惹起される約50%のオーダーの電圧増幅率の変動は
検査すべき媒体(特に人体)の減衰により惹起される60dBを越える信号振幅
の変動に比べて実際上無視可能である。それにもかかわらず、増幅器装置11内
で惹起される出力信号S2のこの追加的な変動も、後段に接続されているTGC
モジュール331の相応の追加的な補正率により再び補償される。
【0061】 図6には、可変の動作点設定が図4の増幅器装置11と相違して可変電圧源2
10によってではなく2つの可変抵抗221、222によって実現されている増
幅器装置12が示されている。両可変抵抗221、222は制御ユニット230
によりその抵抗値を制御される。抵抗値の時間的経過は原理的に図5に示されて
いる両供給電圧U+、U―の経過に相当する。両可変抵抗221、222は一定
の電圧源211とそれぞれの負帰還抵抗115または125との間に直列に接続
されている。それにより可変の動作点設定が入力信号S1に適合されたコレクタ
閉回路電流によって達成される。
【0062】 図7および図8には、図3の超音波装置31の実施例に従ってそれぞれ音波変
換器36と一緒に変換器ヘッド37に組み込まれている増幅器装置13、14が
示されている。増幅器装置13、14は送信信号S0をも音波変換器36に伝送
する。この伝送を同時に入力信号S1に対する制限されていない増幅機能の際に
保証するために、図7による増幅器装置13は全体で3つのバイポーラ電流制限
器310、320、330を含んでいる。それに対して図8の増幅器装置14は
2つのバイポーラ電流制限器310、320で十分である。図7および図8の実
施例には可変の動作点設定手段200は示されていない。しかし両方の実施例で
は図4または図6の増幅器装置11、12に相応して可変の動作点設定が可変電
圧源210を介して、もしくは可抵抗221、222を介して行われる。
【0063】 増幅器装置13、14のバイポーラ電流制限器310、320、330は図9
に示されている受動的なバイポーラ電流制限器300の回路原理に従ってそれぞ
れ構成されている。このバイポーラ電流制限器300は主として第1のゲート端
子304、第1のソース端子303、第1のドレイン端子302を有する第1の
自己伝導性MOSFET(金属酸化物電界効果トランジスタ)301と、第2の
ゲート端子308、第2のソース端子307、第2のドレイン端子306を有す
る第2の自己伝導性MOSFET305とから成っている。両MOSFET30
1、305はそれぞれ同じ伝導形(この場合にはn形)である。電流制限作用は
、第1のゲート端子304が帰還抵抗309を介して第1のソース端子303に
、第2のゲート端子308が同じ帰還抵抗309を介して第2のソース端子30
7に帰還接続されることによって達成される。第1のMOSFET301は第1
のドレイン端子302と第2のドレイン端子306との間の正の電圧における電
流制限を行い、第2のMOSFET305は両ドレイン端子302、306間の
負の電圧における電流制限を行う。
【0064】 第1および第2のMOSFET301、305は帰還抵抗309を介して直列
に接続されている。そのために第1のソース端子303は帰還抵抗309の2つ
の端子の一方と、第2のソース端子307は帰還抵抗309の2つの端子の他方
と接続されている。両MOSFET301、305は互いに逆の極性でバイポー
ラ電流制限器300の直列回路内に接続されている。
【0065】 大きい信号振幅の際にはバイポーラ電流制限器300は電流を両ドレイン端子
302、306間の電圧の極性に応じて正の制限電流または負の制限電流に制限
する。それに対して小さい信号振幅の際にはバイポーラ電流制限器300はオー
ム抵抗のように挙動する。この抵抗は第1および第2のMOSFET301、3
02のそれぞれ内部抵抗ならびに帰還抵抗309から成る直列回路として生ずる
。バイポーラ電流制限器300は零点付近で、すなわち低い信号振幅の際に、直
線的な抵抗挙動を有する。
【0066】 図7による増幅器装置13では両バイポーラ電流制限器310、320は図示
されていない可変電圧源210と帰還抵抗115または125との間に電気的に
直列に接続されている。それに対して第3のバイポーラ電流制限器330は共通
のコレクタ端子113を接地電位と接続する。
【0067】 両バイポーラ電流制限器310、320は、それらが最も高く生ずるコレクタ
閉回路電流の際になお直線的な抵抗として挙動するように設計されている。それ
ぞれの帰還抵抗309は両バイポーラ電流制限器310、320において帰還抵
抗115、125よりもはるかに小さい。標準的にこの値はバイポーラ電流制限
器310、320において100Ωである。対称な回路配置に基づいて絶対値の
等しい供給電圧U+、U―の場合には第3のバイポーラ電流制限器330を経て
実際上直流電流が流れない。帰還抵抗309は同じく帰還抵抗115、125に
比較して小さい。それは標準的に同じく100Ωである。受信相では増幅器装置
13はほぼ図4の増幅器装置11のように挙動する。送信相では送信信号S0は
両結合キャパシタンス116、126を経て、両トランジスタ110、120の
ベース‐エミッタ‐ダイオード区間を経て音波変換器36に到達する。バイポー
ラ電流制限器310、320、330の電流制限特性に基づいて送信信号S0の
比較的小さいエネルギー部分しか失われない。
【0068】 図8の増幅器装置14は図7の増幅器装置13と著しく相違していない。増幅
器装置14では、両トランジスタ110、120のコレクタ端子はもはや短絡さ
れておらず、帰還抵抗125とバイポーラ電流制限器320との間の接続節点ま
たは帰還抵抗115とバイポーラ電流制限器310との間の接続節点に電気的に
接続されている。この回路変形例では第3のバイポーラ電流制限器330は節減
される。受信相では増幅器装置14はそれによりより大きい変調範囲を有する。
送信相では第3のバイポーラ電流制限器330を介しての接地電位への接続の省
略により増幅器装置14による送信信号S0の負荷が一層わずかになる。
【0069】 増幅器装置13も増幅器装置14も、送信信号S0の非常に高い信号振幅によ
り損傷を受けることなしに、送信信号S0を大きく負荷することなしに、送信信
号S0を後段に伝達し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 可変の動作点設定を有する増幅器装置を示すブロック回路図
【図2】 図1による増幅器装置を有する超音波装置の実施例を示すブロック回路図
【図3】 図1による増幅器装置を有する超音波装置の実施例を示すブロック回路図
【図4】 可変電圧源を有する増幅器装置を示す回路図
【図5】 供給電圧の経過を示す波形図
【図6】 可変抵抗を有する増幅器装置を示す回路図
【図7】 バイポーラ電流制限器を有する増幅器装置の実施例を示す回路図
【図8】 バイポーラ電流制限器を有する増幅器装置の実施例を示す回路図
【図9】 バイポーラ電流制限器を示す回路図
【符号の説明】
30、31 超音波装置 100 半導体ユニット 110、120 半導体素子 200 動作点設定手段 210 電流源または電圧源 221、222 可変抵抗 230 制御ユニット 300、310、320、330 バイポーラ電流制限器 S1 入力信号 S2 出力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 AA18 CA21 CA41 FA10 HA08 HA10 HA25 HA26 HA29 KA00 KA08 KA20 KA48 KA49 MA01 MA13 MA24 MN01 SA15 TA01 TA06 5J091 AA01 AA18 CA21 CA41 FA10 HA08 HA10 HA25 HA26 HA29 KA00 KA08 KA20 KA48 KA49 MA01 MA13 MA24 SA15 TA01 TA06 UW09

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号(S1)を増幅するための増幅器装置において、 少なくとも1つの半導体素子(110、120)を有する半導体ユニット(1
    00)と、動作点設定手段(200)とを少なくとも含み、 動作点設定手段(200)が、半導体ユニット(100)の動作点が入力信号
    (S1)の増幅中に自動的にかつ測定値なしで入力信号(S1)の最大可能な信
    号振幅の予め定められた経過に従って高い最大可能な信号振幅における歪みに関
    して最適化された設定と低い最大可能な信号振幅におけるノイズに関して最適化
    された設定との間で可変であるように構成されている 増幅器装置。
  2. 【請求項2】 半導体ユニット(100)が、ノイズに関して最適化された
    設定の際の値が歪みに関して最適化された設定の際の値から高々50%だけ異な
    る増幅率を有することを特徴とする請求項1記載の増幅器装置。
  3. 【請求項3】 動作点設定手段(200)が少なくとも1つの可変電流また
    は電圧源(210)を含んでいることを特徴とする請求項1又は2記載の増幅器
    装置。
  4. 【請求項4】 動作点設定手段(200)が少なくとも1つの可変抵抗(2
    21、222)を含んでいることを特徴とする請求項1乃至3の1つに記載の増
    幅器装置。
  5. 【請求項5】 動作点設定手段(200)が、動作点設定の時間的経過を制
    御する制御ユニット(230)を含んでいることを特徴とする請求項1乃至4の
    1つに記載の増幅器装置。
  6. 【請求項6】 制御ユニット(230)が周期的な動作点設定を設定するべ
    く構成されていることを特徴とする請求項5記載の増幅器装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つの負帰還接続された半導体素子(110、1
    20)を含んでいることを特徴とする請求項1乃至6の1つに記載の増幅器装置
  8. 【請求項8】 2つの相補性トランジスタ(110、120)により構成さ
    れたプッシュプル増幅器を含んでいることを特徴とする請求項1乃至7の1つに
    記載の増幅器装置。
  9. 【請求項9】 2つの相補性トランジスタの一方(110)が可変電圧源(
    210)の正の供給電圧(U+)に、2つのの相補性トランジスタの他方(12
    0)が可変電圧源(210)の負の供給電圧(U―)に接続され、両供給電圧(
    +、U―)の大きさの経過が互いに異なっていることを特徴とする請求項8記
    載の増幅器装置。
  10. 【請求項10】 2つのの相補性トランジスタ(110、120)が接地電
    位に関して互いに対称に配置されていることを特徴とする請求項8又は9記載の
    増幅器装置。
  11. 【請求項11】 2つのの相補性トランジスタ(110、120)により相
    補性エミッタホロワ回路が形成されていることを特徴とする請求項8乃至10の
    1つに記載の増幅器装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つのバイポーラ電流制限器(300、10、
    320、330)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至11の1つに
    記載の増幅器装置。
  13. 【請求項13】 パルス‐エコー装置に使用される請求項1乃至12の1つ
    に記載の増幅器装置の用途。
  14. 【請求項14】 超音波装置(30、31)に使用される請求項1乃至9の
    1つに記載の増幅器装置の用途。
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